説明

過熱保護装置、用途および回路

過熱保護装置、プリント回路基板のような基板に対する過熱用途、および過熱保護回路、例えばヒューズまたはヒータと組み合わせた過熱保護が提供される。種々の実施形態では、導体との電気的接触を遮断(開路)できるか、または導体との電気的接触をなす(閉路)ことができる形状記憶合金部材が使われる。第1の回路を開くと、この部材は他の導体に接触するよう動いて、第2の回路を完成できる。この部材は、例えば携帯電話またはバッテリーのような電気デバイス中で過熱状態が起こった際にヒューズを開く短絡経路を提供するために、ヒューズつきの負荷と並列である回路を閉じることができる。あるいはこの部材は、過電流状況の際にエネルギーを与えるヒータと並列に提供することができ、回路を開くよう部材を始動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般に熱保護に係り、さらにとりわけ過熱保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
過熱保護を提供するために温度の敏感な形状記憶合金を使うことが知られている。形状記憶合金のコンタクトアーム(切り換え接点アーム)は、常温において変形した形状を持ち、高温において回復された形状に変わる。これらの形状変化は、電気回路を開くか閉じるために使うことのできる異なったコンタクトアーム位置を提供する。
【0003】
バッテリーが過熱する時にバッテリー回路を開くために形状記憶合金スイッチが電池に取り入れられた。参考文献としてその全内容がここに組み入れられる特許文献1は、このような装置を開示している。その装置は、電気伝導性の部材の対の間に形状記憶合金の接触部材を挟み込んでいる。その接触部材は、常温での変形した形状と高温での回復された形状とで変化させることによって導電性の外側部材の間の電流経路を開くような接触アームを持つ。このコンタクトアームは、常温でそれの変形した状態にある時には導電性の部材の両方を係合し、高温でそれの回復された状態にある時には部材の1つとの係合から離れる。
【特許文献1】米国特許第6,294,977号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1が可能な1つの形状記憶合金スイッチを開示している一方で、一層簡単で、より一般的に適用可能な形状記憶熱スイッチのための必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下で論じる本発明の例は過熱保護を提供する。この例は熱保護装置、プリント回路基板のような基板に対する過熱用途、および過熱保護回路、例えばヒューズまたはヒータと組み合わせた過熱保護を含む。種々の実施形態では、導体との電気的接触を遮断(開路)できるか、または導体との電気的接触をなすこと(閉路)ができる形状記憶合金部材の使用を含む。第1の回路を開くと、この部材は他の導体に接触するよう動いて、第2の回路を完成できる。この部材は、例えば携帯電話またはバッテリーのような電気デバイス中で過熱状態が起こった際にヒューズを開く短絡経路を提供するために、ヒューズつきの負荷と並列である回路を閉じることができる。あるいはこの部材は、過電流状況の際にエネルギーを与えるヒータと並列に提供することができ、回路を開くよう部材を始動させる。
【0006】
特に、第1の主要な実施の態様では、熱保護器具が提供され、(i)一様に平らな絶縁基板と、(ii)絶縁基板の側面に配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に最小限保持された第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を含む。ここで、該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体から遮断されて回路を開にするように、少なくとも実質的に予定された形状に戻る。
【0007】
基板は、織ガラスまたは不織ガラスのFR−4材料、PTFEガラス、マイクロファイバーガラス、セラミック、熱硬化物質プラスチック、ポリイミド、カプトン(登録商標)(Kapton)材料、およびそれらいずれかの組み合わせのような、1つ以上から作られうる。前記部材の第2の終端は、第2の導体に、銀充填されたポリマーの材料のようなある材料や、またはタブかクリップのようなある機械装置を介して最小限保持される。
【0008】
前記回路は多数の変形を持ちうる。1つの例では、前記回路は、プリント回路基板上に提供される。回路は、ヒューズ、加熱部材、電圧源、および負荷のような多くの異なったタイプの電気部材を含むことができる。
【0009】
一般に、前記形状記憶合金部材は、それの予定された形状を形成するためにアニールされ、その形状はコイルタイプの形状、屈曲形状、または線形の形状でありうる。1つの実施の態様では、上記部材はニッケル−チタン合金から作られる。また、部材は、電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われうる。部材は、約60℃から約100℃のような、何らかの要求される活性化温度に設定されうる。
【0010】
この第1の主要な実施の態様では、開とされる回路は第1の回路であり、そしてそれは第3の電極を含み、前記部材の第2の終端は、第2の導体から遮断され第1の回路を開いた後に第3の電極に接触し、そして第2の回路を閉じる。第1および第2の回路のいずれもが、上述のような多数の変形したものでありうる。
【0011】
第2の主要な実施の態様では、熱保護器具が提供され、(i)一様に平らな絶縁基板と、(ii)絶縁基板の側面に配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の導体に固定された第1の終端を持った形状記憶合金部材と、を含む。ここで、該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体と接触して回路を完成するように、少なくとも実質的に予定された形状に戻る。
【0012】
基板と回路のために上述したそれぞれの変形が、この第2の主要な実施の態様に適用できる。前記部材の第2の終端は、その活性化温度に達した後に、第2の導体に、ある材料および/または器具を介して保たれうる。
【0013】
一般に、前記形状記憶合金部材は、それの予定された形状を形成するためにアニールされ、その形状は非コイルまたは非屈曲の形状でありうる。急冷の後でコイルまたは屈曲された形状を持つように形成されうる。上記部材はニッケル−チタン合金から作られうる。また、導電性材料で覆われるか、および/または何らかの要求される活性化温度を持つよう設定されうる。
【0014】
第3の主要な実施の態様では、熱保護装置が提供され、(i)絶縁ハウジングと、(ii)ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に最小限保持された第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を含む。ここで、該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体から遮断されて回路を開にするように、予定された形状に戻る。
【0015】
この熱保護装置は、クリップ、ピンソケット、導電性の接着剤、および/または第1および第2の導体の適切な放熱をさせるはんだ、の使用によって表面実装ができる。前記部材の第2の終端は、例えば、ある材料または器具を介して最小限保持される。
【0016】
回路と部材に関して上述した多くの変形が、この第3の主要な実施の態様に適用できる。さらに、該部材は、それの第2の終端において、第2の導体から遮断されて回路を開にするコンタクトに接続される。第2の導体は第1および第2の分離された部分を含み、前記コンタクトは第1および第2の分離された部分から遮断され、その状況で回路は2つの部分の間で開となる。
【0017】
第4の主要な実施の態様では、熱保護装置が提供され、(i)絶縁ハウジングと、(ii)ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に固定された第2の終端と少なくとも1つの部材に沿った弱い点とを持った形状記憶合金部材と、を含む。ここで、該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材が少なくとも実質的に弱い点において破断して回路を開にするように、予定された形状に戻る。
【0018】
回路、部材、および装置の実装に関して上述した多くの変形が、この第4の主要な実施の態様に適用できる。さらに、1つ以上の弱い点は、前記部材上の少なくとも実質的に中央に位置するか、1つ以上の打ち抜き穴を有するか、および/または前記部材に沿って1つ以上の薄くした領域を有することができる。
【0019】
第5の主要な実施の態様では、熱保護装置が提供され、(i)絶縁ハウジングと、(ii)ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の終端と第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を含む。ここで、該部材は、その活性化温度に達すると、部材の第1および第2の終端が第1および第2の導体との電気的導通状態にある回路を完成するように、予定された形状に戻る。
【0020】
回路、部材、および装置の実装に関して上述した多くの変形が、この第5の主要な実施の態様に適用できる。さらに、部材は、第1および第2の終端の一方または両方において、コンタクトに接続され、そのコンタクトが第1および第2の導体の1つに接触して回路を完成することができる。第1および第2の導体の1つは、第1および第2の分離された部分を含み、コンタクトが第1および第2の部分に接触して、2つの部分をブリッジすることによって回路が完成される。また、部材は、最初に、それの第1および第2の終端の1つにおいて、第1および第2の導体の1つにそれぞれ接続することもでき、または最初に、いずれの導体とも非接続とすることもできる。
【0021】
第6の主要な実施の態様では、熱保護装置が提供され、(i)絶縁ハウジングと、(ii)ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、(iii)第1の終端と第2の終端を持ったスプリングと、(v)スプリングの第1および第2の終端がそれぞれ第1および第2の導体に接触しないように圧縮された状態でスプリングを保持する材料と、含む。ここで、該材料は、その活性化温度に達すると、スプリングが戻って該スプリングの第1および第2の終端が第1および第2の導体と接触するように、変形または溶解する。
【0022】
回路と装置の実装に関して上述した多くの変形が、この第6の主要な実施の態様に適用できる。さらに、前記材料は、パラフィンまたは低融点ポリマーでありうる。前記材料は、圧縮された状態でスプリングを包むように設定されるか、あるいはスプリングと直列に置かれたプラグとして設定され、圧縮された状態でスプリングを保持することができる。さらに、前記スプリングは、ステンレス鋼、クロムバナジウム、およびニッケル被覆ステンレス鋼から成るグループから選択された少なくとも1つの材料から作られうる。
【0023】
第7の実施の態様では、熱保護回路が提供され、(i)電圧源と、(ii)負荷と、(iii)電圧源および負荷に直列に置かれたヒューズと、(iv)負荷に並列に置かれた熱保護装置と、を含む。ここで、活性化温度に達すると、熱保護装置は、ヒューズの開状態をもたらす短絡を起こす。前記熱保護装置は形状記憶合金部材を含むことができ、そして通常開(または通常閉)でありうる。
【発明の効果】
【0024】
上記に挙げた実施の態様は限定的ではなく、決して請求の範囲を限定するためのものではない。
【0025】
従って、改善された過熱保護用途、装置、および回路を提供することが、本発明の利点である。
【0026】
ヒューズまたはヒータに連通した過熱保護を提供することは、本発明の他の利点である。
【0027】
(i)回路を作る(接続する)か遮断する、あるいは(ii)第1の回路を遮断して第2の回路を作る熱保護を提供することは、本発明のさらなる利点である。
【0028】
過熱状況の際にヒューズを開く短絡経路を始動させる熱保護を提供することは、本発明のさらに他の利点である。
【0029】
過電圧状況の際にエネルギーを与えるヒータと並列で、回路を開くか閉じるよう部材を始動させる熱保護を提供することは、本発明のさらに他の利点である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明のさらなる特徴と利点は、以下の本発明の詳細な説明と図面において説明され、明らかとなる。
【0031】
さて、図面、特に図1Aおよび図1Bを参照すると、熱保護または過熱保護器具の実施形態が器具10として示されている。図1Aは、過熱状況が存在しない時の通常閉位置における器具10を示す。図1Bは、過熱状況が存在する時の通常開位置における器具10を示す。
【0032】
器具10は基板12を含む。基板12は、何らかの1つ以上のタイプの硬質または適度に硬質の材料、例えば織ガラスまたは不織ガラスのFR−4材料、PTFEガラス、マイクロファイバーガラス、セラミック、熱硬化物質プラスチック、ポリイミド、カプトン(登録商標)(Kapton)材料などから作られうる。導体14と16は、フォトエッチング、めっき、貼り付け、およびそれらの何らかの組み合わせのような、何らかの適切なプロセスによって基板12上に置かれる。導体14と16は、基板12の1つの面、または示されたような多数の表面の上に置くことができる。導体14と16は銅のような一つの金属から作ることができ、または、例えばニッケル、銅、銀、金、亜鉛、はんだ(例えば鉛−すずまたは鉛なしのはんだ)の1つ以上の層で1回以上めっきをされる。
【0033】
示されたように、形状記憶合金部材20が提供される。記憶部材20(および、ここで説明する形状記憶部材のそれぞれ)は何らかの適切な長さ、断面形状、および断面積のものでありうる。部材20の長さは、例えば、約0.250インチ(6.35mm)かそれ以下でありうる。平均の断面長さは例えば約0.0472インチ(1.18mm)かそれ以下でありうる。断面形状は、例えば少なくとも実質的な円、正方形、長方形、卵型などありうる。その他の長さ、断面積、および断面形状も部材20に対して使うことができる。
【0034】
一実施形態では、部材20はニッケル−チタン合金から作られる。しかしながら、銅−亜鉛−アルミニウム、および銅−ニッケル−アルミニウムを含む銅ベースの三元合金のような、他の形状記憶合金を使うことができる。合金がそれの変形した形状からそれの回復された形状に変化する転移温度範囲も、異なった形状記憶合金組成を選択することによって、また処理温度または急冷プロセスを変えることによって変わりうる。図1Aおよび1Bにおいて、部材20は、スタンプされ、切断され、またはそうでなければ図1Bに示す曲がった形に形成され、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材20は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図1Aに示す平らな形状に変形される。
【0035】
器具10が、マルテンサイトがオーステナイトに変わる変態温度、例えば約60℃から約100℃にされると、部材20は図1Bに示したその回復された状態に戻る。一実施形態において、器具10は再設定可能であり、その状況で、冷却の際に部材20はその平らな変形形状に戻り、導体14と16との間の電気的導通状態を再構築する。他の実施形態においては、器具10は再設定不可能であり(一回限りの装置となり)、その状況で、部材20はその回復された形状で残るか、または少し戻るが、完全にはその変形した形状とはならない。
【0036】
部材20のための形状記憶合金は、広範囲の変態温度または転移温度を持つように選ぶことができる。転移温度は、保護されるべき過熱状態の温度、またはすぐ下の温度となるよう選ばれる。ある特定の電気デバイスによる使用のために、転移温度は約60℃から約100℃プラスマイナス5℃でありうる。広範囲の合金と変態温度が、熱スイッチアセンプリのための用途に応じて選ぶことができる、ということが認識されるであろう。
【0037】
種々の他の実施形態では、部材20(および、ここで説明する形状記憶部材のそれぞれ)は、全体的な電気抵抗または部材20を減らす一方でその形状記憶特性を維持するために、銅、他の金属、または導電性ポリマーのような導電性材料で覆われるか、またはめっきされうる。部材20は、形状記憶合金の単一ストランド(らせん)から作られるか、または、複数の編まれた、あるいはツイストされた形状合金材料のストランドを有する。さらにその代わりに、全体的な電気抵抗または部材20を減らす一方でその形状記憶特性を維持するために、形状合金材料の1つ以上のストランドを、銅線のような導体の1つ以上のストランドとよじることができる。
【0038】
部材20は、何らかの適切な1つ以上の機械的、化学的、または電気化学的な固定器具によって、導体14の1つの終端にしっかりと固定されて保持される。例えば部材20の終端は、機械的にクリップするか、または導体14にクリンプ(crimp)することができる。例えば、導体14が部材20の固定端を持つソケットまたはクリップを含むことができる。その代わりに、または付加的に、部材20の固定端は導電性の接着剤によって導体14に付けることができる。さらにその代わりに、または付加的に、部材20の固定端は導体14にはんだ付けすることができる。例えば、部材をその活性化温度に至らせないように適切な熱放散の状態で、手はんだ付けできる。
【0039】
部材20は、その第2の終端において導体16に最小限または解放可能に保持される。図1Aと図1Bでは保持材料22が示されている。保持材料は、部材20がその活性化温度に達していない時には部材20のこの第2の終端をしっかりと導体16に保持するが、部材20がその活性化温度に達した時には部材20のこの第2の終端が導体16から解放するか、または離れることを可能にするような何らかのタイプの材料でありうる。一実施形態では、材料22は、ポリマー材料または導電性グリースを充填した銀(または他の導電性材料)を含むか、またはそのものである。
【0040】
さらに図1Cを参照すると、その代わりに、または付加的に、部材20は、導電性クリップ24のような機械装置24により、解放可能にその第2の終端において導体16に保持される。クリップ24ははんだまたは類似の材料26によって導体16に付着される。あるいは、導体16と一緒に形成される。ここで、部材20の解放する終端は、部材22がその活性化温度に達していない時にはクリップ24にクリップされるか、またはクリンプ(crimp)される。部材20の解放する終端は、部材20がその活性化温度に達した時にはクリップ24から解放されるか離れる。
【0041】
あるいは、機械的保持装置は、通常は部材20の第2の終端を最小限適所で保持するが、その活性化温度(部材20の活性化温度のわずかに上または下でありうる)に達すると曲がるか、または後退して部材20の第2の端を導体16から電気的に遮断することを可能にするような、形状記憶合金の第2片(図示せず)である。
【0042】
上述のいずれかの筋書きの下で、図1Aの部材20は、該部材20がその活性化温度に達する前に導体14と16に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。図1Bで見られるように、部材20がその活性化温度に達する時には、部材20の解放する終端は導体16から解放され、回路を開く。これは通常閉の適用である。代わりの実施形態では、部材20は通常開となるよう構築され、部材20はその活性化温度に達すると導体16と電気的接触をなす。
【0043】
導体14と16に接続された回路(ここで説明する実施形態のいずれかのための)は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、コンピュータ、バッテリー、またはデジタルカメラの一部のような、何らかの適切なタイプの回路とすることができる。
【0044】
器具10は、適用装置で使われるプリント回路基板に直接適用することができる。その代わりに、器具10は、適用装置で使われるさらに小さなプリント回路基板(すなわちドーターボード(daughter board))に適用することができる。器具10は、ある装置に収容されるか、またはそれに覆われうる。
【0045】
さて、図2Aと図2Bを参照すると、第2の形状記憶合金過熱器具が器具30として示されている。上述の基板12に対する実施形態のいずれかは、器具30の基板12に適用できる。上述の導体14と16に対する実施形態のいずれかは、器具30の導体14から18に適用できる。上述の材料22(および機械的変形例)に対する実施形態のいずれかは、器具30の材料22の両方の用途に適用できる。上述の部材20に対する実施形態のいずれかは、器具30の部材32に適用できる。
【0046】
部材32は、スタンプされ、切断され、またはそうでなければ図2Bに示す曲がった形に形成され、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材32は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図2Aに示すその第2の曲がった形状に変形される。図2Aの部材32は、該部材20がその活性化温度に達する前に導体14と16に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。図2Bで見られるように、部材32がその活性化温度に達する時には、部材32の移動する終端は導体16から解放され、コンタクト14と16に電気的に接続された通常閉の回路を開く。さらに、部材32の移動する終端は第3の導体18に移動して接触し、コンタクト14と18に電気的に接続された通常開の回路を閉じるか、あるいは作る。導体18は、アラーム回路のような何らかの適切で要求される第2の回路と連通(導通)状態でありうる。
【0047】
示されたように、導体18は、導体16から解放され第3の導体18に接触した後で部材32の移動する終端を保持する材料22を含むことができる。その代わりに、導体18は、部材32を受け取るクリンプまたはクリップを含む。一実施形態では、器具30は再設定可能であり、その状況で、冷却の際に部材32は図2Aに示すその形状に戻り、導体14と16との間の電気的導通状態を再構築する。他の実施形態においては、器具10は再設定不可能であり(一回限りの装置となり)、その状況で、部材32はその回復された形状で残るか、導体18に接続されるか、または少し戻るが、完全にはその変形した形状とはならない。
【0048】
器具30は、適用装置で使われるプリント回路基板に直接適用することができる。その代わりに、器具30は、適用装置で使われるさらに小さなプリント回路基板(すなわちドーターボード(daughter board))に適用することができる。器具30は、ある装置に収容されるか、またはそれに覆われうる。
【0049】
さて、図3Aと図3B、図4Aと図4B、図5Aと図5B、を参照すると、形状記憶合金部材を使用する通常閉の装置の種々の実施形態が、装置40、60、および70として示されている。装置40、60、および70(およびここで説明するいずれかの装置)は表面実装の変形からなるものであり、例えば、それぞれ約3.2mm、1.6mm、および0.8mmの長さ、幅、および高さを持つ。一実施形態における装置のためのパッドレイアウトは、IPC標準規格に従う。装置をプリント回路基板(「PCB」)に取り付けるのにおいては、装置の活性化温度に対して注意を払う必要がある。ある実施形態では、装置は、クリップ、ピンソケット、導電性の接着剤、リードや他の器具の適切な放熱をさせるはんだ、または形状記憶部材の温度をその活性化温度以下に維持する方法によってPCBに取り付けられる。
【0050】
装置40、60、および70(およびここで説明するいずれの装置)は軸リードバージョンからなるものあり、例えば、それぞれ約7.11mm、2.41mmの長さおよび直系を持つ。軸リードバージョンは、形状記憶部材の温度を、例えばソケットやはんだ作業の時のリードの適切な放熱によってその活性化温度以下に維持するように実装するべきである。
【0051】
装置40、60、および70は多くの共通の部材を含む。装置40、60、および70は、それぞれ絶縁ハウジング42を含む。ハウジング42は、絶縁プラスチック、ガラス、またはセラミックのような、何らかの適切な電気絶縁材料から作られうる。絶縁ハウジング42は、装置40、60、および70の活性化温度より上に融点を持つ。ハウジング42のための適切なプラスチックは、ポリカーボネート、ポリ(エーテルエーテルケトン)、またはポリ(フェニレンサルファイド)を含むが、それらに限定されない。
【0052】
装置40、60、および70は、それぞれ導体44と46とを含む。導体44と46は、単一の導電性材料からなることができ、または導体14と16に関して上記で論じたような1つ以上のめっきまたは被覆層を含むことができる。ある実施形態では、導体44と46の終端は金フラッシュ(gold flash)を含む。
【0053】
装置40、60、および70それぞれの形状記憶合金部材50、62、および72は、それぞれ何らかの材料、構造でありうる(例えばツイストされたり、めっきをされる)。そして部材20に対して上述した大きさである。部材50、62、および72は、それぞれ、第1の終端において、何らかの適切な1つ以上の機械的、化学的、または電気化学的な固定器具によって導体44にしっかりと固定されている。例えば、部材50、62、および72の第1の終端は、導体44に機械的にクリップまたはクリンプすることができる。他の例では、導体14は部材の固定端を保持するソケットまたはクリップを含むことができる。その代わりに、または付加的に、部材50、62、および72の固定端は、接着剤によって導体44に付けることができる。さらにその代わりに、または付加的に、部材50、62、および72の固定端は、導体44にはんだ付けすることができる。例えば、部材をその活性化温度に至らせないように適切な熱放散の状態で、手はんだ付けできる。
【0054】
装置40と60の部材50と62の解放する終端は、器具10と30に関して上述したのと類似の方法で設定される。最小限解放する終端を保持するための材料48が、上述の一実施形態において提供される。材料22に関して上述した実施形態のいずれもが、材料48に適用できる。ここで、解放する終端は、材料48から縦方向(導体44と46に対して)に引き離される一方で、器具10と30の部材20と32の解放する終端は材料22から横に離れる。前のように、解放可能にまたは最小限機械的に部材50と62の解放する端部を保持するための、上記に挙げた実施形態のいずれもが、装置40と60に適用可能である。
【0055】
装置40で、部材50は、スタンプされ、切断され、および図3Bに示すその形にコイルされ、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材50は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図3Aに示すその第2の形状に変形されまたは引き伸ばされる。図3Aの部材50は、該部材50がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。図3Bで見られるように、部材50がその活性化温度に達する時には、部材50の移動する終端は導体46から解放され、コンタクト44と46に電気的に接続された(通常閉の)回路を開く。
【0056】
同様に、装置60で、部材62は、スタンプされ、切断および屈曲され、曲げられまたはアコーディオンのような方式で折りたたまれて(例えば平らにされて)、図4Bに示すその形にされ、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材62は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図4Aに示すその第2の形状に変形されまたは引き伸ばされる。図4Aの部材62は、該部材62がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。図4Bで見られるように、部材50がその活性化温度に達する時には、部材62の移動する終端は導体46から解放され、屈曲し、曲がり、またはアコーディオンのような方式で折りたたまれて、コンタクト44と46に電気的に接続された(通常閉の)回路を開く。
【0057】
装置70の部材72の対向する終端76は異なった設定とされる。すなわち、対向する終端76は(ここで説明したいずれかの実施形態によって)導体46にしっかりと固定され、一方、部材72の対向する終端74は導体44にしっかりと固定される。ここでは、最小限の保持材料または器具は必要でない。その代わりに、1つ以上の弱い領域78が、部材72の終端74と76の間に位置する。弱い領域78は、(i)部材72上の少なくとも実質的に中央に位置する;(ii)1つ以上の打ち抜き穴を有する;および/または(iii)部材72に沿って1つ以上の薄くした領域を有する、ことができる。
【0058】
装置70で、部材72の一方または両方の終端74と76は、アコーディオンのような方式で図4Bに示したその形状にコイルされ、または曲げられ、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材50は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、部材72の一方または両方の終端74と76は図4Aに示すその第2の形状に変形されまたは引き伸ばされる。弱い領域78は冷却および/または引き伸ばしのプロセスの前または後に提供できる。
【0059】
図4Aの部材72は、該部材72がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。図4Bで見られるように、部材72がその活性化温度に達する時には、弱い領域78において部材が破断し、終端74と76が弱い領域から離れてコイルされるか折りたたまれるようにし、コンタクト44と46に電気的に接続された(通常閉の)回路を開く。
【0060】
さて図6Aと図6Bを参照すると、第1の通常開の装置が装置80として示されている。装置80は上述のすべての変形を含んだ絶縁ハウジング42を含む。装置80は上述のすべての変形を含んだ導体44と46を含む。装置80は形状記憶合金部材82を含み、それは何らかの材料、構造でありうる(例えばツイストされたり、めっきをされる)。そして上述した大きさである。
【0061】
装置80で、部材82は、スタンプされ、切断され、および図6Bに示すようにコイルされず、屈曲せず、曲がらず、折りたたまれない形に形成され、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。この形状では、部材82はハウジング42と導体44および46よりも長く、部材82がその活性化温度に達すると電気的接触が確実に成される。次に、部材82は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図6Aに示すその第2の形状に、例えばコイルされ、屈曲され、曲げられ、または(例えばアコーディオンのような方式で)折りたたまれて変形される。
【0062】
示されたように、図6Aの部材82は導体44と46の両方に接するか接触するのには十分な長さではなく、そのために該部材82がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れないようにできる。図6Bで見られるように、部材82がその活性化温度に達する時には、部材82は戻り、屈曲がなくなり、曲げが伸ばされ、または折りたたみが展開され(例えばアコーディオンのような方式で)、導体44と46の方に向かい、コンタクト44と46に電気的に接続された(通常開の)回路を閉じるかあるいは完成させる。
【0063】
さて、図7Aと図7Bを参照すると、第2の通常開の装置が装置90として示されている。装置90は上述のすべての変形を含んだ絶縁ハウジング42を含む。装置90は上述のすべての変形を含んだ導体44と46を含む。ここで説明した他の器具および装置と異なる装置90は形状記憶合金部材を含まず、むしろ、装置90は従来のスプリング92(例えば、通常開の装置に対してここで示されたような通常圧縮型、または通常閉の装置に対する通常伸張型)を含む。スプリング92は、ばね鋼のような、何らかの適切な導電性材料から作られ、それは導電率を増やすように被覆することができる。スプリング92は何らかの適切な数のコイル、および何らかの適切な定数kを有することができる。
【0064】
示されたように、スプリング92は圧縮され、また温度感応性材料94内で保持される。一実施形態では材料94はパラフィンである。他の適切な材料としては低融点ポリマーを含む。材料94は、スプリング92の圧縮を解くことを可能にするような要求される活性化温度(例えば60℃から100℃)において変形するように選択される。示された実施形態では、材料94は、スプリング92を圧縮された状態に保持するようにスプリング92を包囲する。
【0065】
代わりの実施形態(図示せず)では、材料94はスプリング92の右または左に備わったプラグとして提供され、それぞれの導体44と46のうち一方に対しスプリングを保持する。材料がその活性化温度に達する時には、スプリング92がプラグを押して他方の導体44および46との電気的接触をなす。
【0066】
示されたように、図7Aのスプリング92は導体44と46の両方に接するか接触するのには十分な長さではなく、そのために該材料94がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れないようにできる。図7Bで見られるように、材料94がその活性化温度に達する時には、スプリング92は戻り、一方または両方の導体44と46の方に伸張し、コンタクト44と46に電気的に接続された(通常開の)回路を閉じるかあるいは完成させる。図7Bで見られるように、材料94は装置90の底部に集めることができる。従って示されたように、装置90を水平に実装することが好ましい。
【0067】
代わりの実施形態では、図3Aに類似して、スプリングの終端が導体44と46の両方に接するか接触するように(例えば、スプリングのまさにその終端が導体44および46との良好な電気的接触をなすために材料94から伸張して出るように)、スプリングが材料94によって伸びた状態で保持され、該材料94がその活性化温度に達する前に導体44と46に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。材料94がその活性化温度に達する時には、スプリングは付勢を解かれ、一方または両方の導体44と46から離れた通常の付勢されない状態へとコイルされ、例えば図3Bと同様にコンタクト44と46に電気的に接続された(通常閉の)回路を開く。
【0068】
図1Aと類似の代わりの実施形態では、スプリングは、導体14への固定接続と導体16への材料22を介した解放可能な接続によって伸張された状態で保持され、スプリングの終端は導体14と16の両方に接するか接触して、該材料22がその活性化温度に達する前に導体14と16に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。ここで、図1Aと図1Bに示した材料22は溶融する。材料22がその活性化温度に達する時には、スプリングは付勢を解かれ、導体16から離れた通常の付勢されない状態へとコイルされ、例えば図3Bと同様に導体14と16に電気的に接続された(通常閉の)回路を開く。論じたように、溶融可能材料と組み合わせたスプリング46(通常コイルされるか、または通常コイルを解かれる)を、ここで説明した形状記憶合金部材の多くと置き換えることができる。
【0069】
さて、図8Aと図8Bを参照すると、第3の通常開の装置が装置100として示されている。装置100は上述のすべての変形を含んだ絶縁ハウジング42を含む。装置100は上述のすべての変形を含んだ導体44、46と54を含む。装置100は形状記憶合金部材102を含み、それは何らかの材料、構造でありうる(例えばツイストされたり、めっきをされる)。そして上述した大きさである。
【0070】
装置100で、部材102は、スタンプされ、切断され、および図8Bに示すようにコイルされず、屈曲せず、曲がらず、折りたたまれない形に形成され、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材102は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図8Aに示すその第2の形状に、例えばコイルされ、屈曲され、曲げられ、または(例えばアコーディオンのような方式で)折りたたまれて変形される。
【0071】
装置100は多くの変形を含む。第1に、装置100の1つの終端は、互いに分離された2つの導体46と54を含む。第2に、コンタクト56が導体46と54に近い部材102の終端に配置される。コンタクト56は導体46と54を電気的にブリッジするような大きさとされる。コンタクト56は、機械的にクリップまたはクリンプによって、および/または、部材102をその活性化温度に至らせないように適切な熱放散の状態ではんだ付けすることによって部材102に固定される。第3に、この通常開の実施形態では、部材102の左の終端は、上述の実施形態のいずれかによって導体44にしっかりと固定されている。
【0072】
示されたように、図8Aの部材102(コンタクト56と一緒の)は導体44と46の両方に接するか接触するのには十分な長さではなく、そのために該部材102がその活性化温度に達する前に導体44と46(または導体44と54)に接続された回路を通って電流が流れないようにできる。図8Bで見られるように、部材102がその活性化温度に達する時には、部材102は戻り、屈曲がなくなり、曲げが伸ばされ、または折りたたみが展開され(例えばアコーディオンのような方式で)、それと共にコンタクト56が導体46と54に向かって動く。ここで、多くの電気的事象を起こすことができる。第1に、2つの回路、1つは導体44と46を通り、1つは導体44と54を通るもの、が閉じられ、または完成される。それらの回路は、少なくとも事実上同時に2つの異なった負荷を動作させることができる。第2に、およびその代わりに、コンタクト56は回路、例としてヒューズを開くための導体46と54を持った例えば短絡回路を閉じることができる。この第2のケースでは、構造物44は導体であっても、導体でなくてもよい。
【0073】
装置100の動作は反転することができる。この状況では、部材102(コンタクト56と一緒の)が導体44と46の両方に接触し、該部材102がその活性化温度に達する前に、例えば導体44と46(または導体44と54)に接続された回路を通って電流が流れるようにできる。この装置100の逆の適用では、装置100がその活性化温度に達する時には、部材102は屈曲し、曲がり、または(アコーディオンのような方式で)折りたたまれ、それと共に、コンタクト56が導体46と54から移動して離れる。やはり、部材102が導体46と54から離れる時に多くの電気的事象を起こすことができる。第1に、2つの回路、1つは導体44と46を通り、1つは導体44と54を通るもの、が少なくとも事実上同時に開かれる。第2に、およびその代わりに、コンタクト56は導体46と54と導通する回路を開くことができる。やはり、この第2のケースでは、構造物44は導体であっても、導体でなくてもよい。
【0074】
さて図9を参照すると、通常開の装置30、80、90および100を使用する1つの適用または回路110が示されている。回路110は電圧源112、負荷114、および過電流装置またはヒューズ116を含む。電圧源112は、一実施形態においては、5VDC、9VDC、12VDC、または24VDC源のような直流(DC)電圧源である。その代わりに、電圧源112は、120VAC源のような交流(AC)電圧源である。負荷114は、携帯電話、デジタル音楽プレーヤ、コンピュータ、バッテリー、またはデジタルカメラの1つ以上の部材のような、何らかの適切な1つ以上の電気デバイスか電子デバイスでありうる。過電流装置116は、要求されるアンペア数に対して、2アンペア、のように格付けされる。過電流装置116は、表面実装されるか軸方向に結線されたような何らかの適切なタイプのヒューズでありうる。その代わりに、過電流装置116は再設定可能なポリマー温度係数タイプのものである。
【0075】
常温と通常の電流の下では、電圧源112は回路110を通して負荷114を駆動する。過電流状況の際には、ヒューズ116は開いて負荷114をその状態から保護する。過熱状況の際には、装置30、80、90または100による感知に応じて、過熱装置が閉じて、負荷114に対して短絡を作るか、または低インピーダンス経路を作る。短絡回路はヒューズ116を開き、負荷114からパワー(電力)を取り除く。一実施形態では、負荷114は、抵抗、インダクタ、半導体、またはバッテリーのように過熱の影響を受け易い部材でありうる。その状況で、回路110は負荷114からパワーを取り除き、それ以上過熱することを防止する。ここで、回路110は負荷114の近くに配置された部品を保護するのに役立つ。
【0076】
一実施形態では、装置30、80、90または100は負荷114と一体化される。他の実施形態では、装置30、80、90または100は負荷114に結合される。さらなる実施形態では、装置30、80、90または100は負荷114に直接隣接して位置する。さらにまた他の実施形態では、装置30、80、90または100は過電流装置116に結合され、その状況で、例えば延長された低レベル過負荷の場合には過熱装置は過電流装置116の開路を速める。
【0077】
さて、図10Aと10Bを参照すると、過電流器具と形状記憶合金過熱器具の組み合わせが、器具120として示されている。上述の基板12に対する実施形態のいずれかは、器具120の基板12に適用できる。上述の導体14、16および18に対する実施形態のいずれかは、器具120の導体14、18および118に適用できる。上述の材料22(および機械的変形例)に対する実施形態のいずれかは、器具120の材料22の両方の用途に適用できる。上述の部材のいずれかに対する実施形態のいずれかは、器具120の部材122に適用できる。
【0078】
部材122は、スタンプされ、切断され、またはそうでなければ図10Bに示す少なくとも実質的にまっすぐな形に形成され、その後、その合金はオーステナイト変態温度より上でアニールされる。次に、部材122は、マルテンサイト状態に冷却され、その後、その部材は図10Aに示すその第2の曲がった形状に変形される。図10Aの部材122は、該部材122がその活性化温度に達する前に導体14と18に接続された回路を通って電流が流れないようにできる。図10Bで見られるように、部材122がその活性化温度に達する時には、部材122の移動する終端は導体18に移動して接触し、コンタクト14と18に電気的に接続された(通常開の)回路を閉じるか、あるいは作る。
【0079】
示されたように、導体18は、第3の導体18に接触した後で部材122の移動する終端を保持する材料22を含むことができる。その代わりに、導体18は、部材122を受け取るクリンプまたはクリップを含む。一実施形態では、器具120は再設定可能であり、その状況で、冷却の際に部材122は図10Aに示すその形状に戻り、導体14と18との間の電気的導通状態を切断する。他の実施形態においては、器具120は再設定不可能であり(一回限りの装置となり)、その状況で、部材122はその回復された形状で残るか、導体18に接続されるか、または少し戻るが、完全にはその変形した形状とはならない。
【0080】
導体118はヒューズまたは過電流装置116によって導体118に接続されている。過電流状況の際には、部材122が導体14、18、および118の間の回路を閉じる。この回路は、図9に関連して上述したように、過電流装置116を開いて導体18と118に導通した負荷へのパワーを切断するような短絡回路でありうる。装置120は、図9に関連して上述した用途のいずれかのために使うことができる。
【0081】
一実施形態では、装置120は負荷(図示せず)と一体化される。他の実施形態では、装置120は負荷に結合される。さらなる実施形態では、装置120は負荷に直接隣接して位置する。
【0082】
さて、図11を参照すると、通常開の装置30、80、90および100を使用する1つの適用または回路130が示されている。回路130は、抵抗ヒータのようなヒータ132と電気的および熱的に導通(連通)する装置の1つを含む。ヒータ132は、一実施形態においては、装置30、80、90および100の内部または外壁に付着される抵抗フィルムである。あるいは、絶縁ハウジング42が、例えば炭素/セラミック複合材料のような抵抗材料から作られたヒータ132の役割を果たすことができる。
【0083】
延長された過電圧状況に際しては、ヒータ132は、装置30、80、90および100の温度感応性合金または材料、例えばパラフィンを活性化することを助ける熱を生成する。装置30、80、90および100が閉じると、それは過電圧を抑え、および/または過電流装置を開く。その代わりに、ヒータ132は、延長された過電圧状況の時に回路を開くために、ここで説明した通常閉の過熱装置、例えば装置40、60、および70と共に使うことができる。
【0084】
ここで説明した現在の好ましい実施形態に対する様々な変化および変更は、当技術分野の当業者にとって明白である、ということを理解すべきである。そのような変化と変更を、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、またその対象とする利点を損なうことなく、成すことができる。従って、そのような変化と変更は添付の特許請求の範囲によってカバーされる、ということが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1A】形状記憶合金と最小限保持材料または器具を使用する用途の、一実施形態の閉状態の概略正面図である。
【図1B】形状記憶合金と最小限保持材料または器具を使用する用途の、一実施形態の開状態の概略正面図である。
【図1C】形状記憶合金と最小限保持器具を使用する用途の、一実施形態の概略である。
【図2A】多数の導電経路を形成する、形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する用途の、一実施形態の第1概略平面図である。
【図2B】多数の導電経路を形成する、形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する用途の、一実施形態の第2概略平面図である。
【図3A】形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する通常閉の装置の、一実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図3B】形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する通常閉の装置の、一実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図4A】形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する通常閉の装置の、他の実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図4B】形状記憶合金と最小保持材料または器具を使用する通常閉の装置の、他の実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図5A】形状記憶合金を使用する通常閉の装置の、さらに他の実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図5B】形状記憶合金を使用する通常閉の装置の、さらに他の実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図6A】形状記憶合金を使用する通常開の装置の、一実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図6B】形状記憶合金を使用する通常開の装置の、一実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図7A】圧縮されたスプリングおよびカプセル材料を使用する通常開の装置の、一実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図7B】圧縮されたスプリングおよびカプセル材料を使用する通常開の装置の、一実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図8A】2つの端子間のギャップを短絡することができる導体に接続された形状記憶合金を使用する通常開の装置の、一実施形態の開状態の概略切断正面図である。
【図8B】2つの端子間のギャップを短絡することができる導体に接続された形状記憶合金を使用する通常開の装置の、一実施形態の閉状態の概略切断正面図である。
【図9】過電流保護装置と共に動作可能な熱保護スイッチを示す図式的な電気回路図である。
【図10A】過電流保護装置により動作可能な熱保護スイッチを使用する用途の、一実施形態の開状態の概略平面図である。
【図10B】過電流保護装置により動作可能な熱保護スイッチを使用する用途の、一実施形態の閉状態の概略平面図である。
【図11】ヒータにより動作可能な熱保護スイッチを示す図式的電気回路図である。
【符号の説明】
【0086】
10 熱保護器具
12 基板
14 導体(コンタクト)
16 導体
18 導体
20 形状記憶合金部材
22 保持材料
24 導電性クリップ
26 材料
30 熱保護器具
40 熱保護装置
42 絶縁ハウジング
44 導体(コンタクト)
46 導体
48 材料
50 形状記憶合金部材
56 コンタクト
60 熱保護装置
70 熱保護装置
74 終端
76 終端
78 弱い領域
80 熱保護装置
82 形状記憶合金部材
90 熱保護装置
92 スプリング
94 温度感応性材料
100 熱保護装置
102 形状記憶合金部材
110 回路
112 電圧源
114 負荷
116 ヒューズ(過電流装置)
118 導体
120 熱保護器具
130 回路
132 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一様に平らな絶縁基板と、
絶縁基板の側面に配置された第1および第2の導体と、
第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に最小限保持された第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を有し、
該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体から遮断されて回路を開にするように、少なくとも実質的に予定された形状に戻ることを特徴とする熱保護器具。
【請求項2】
基板は、織ガラスまたは不織ガラスのFR−4材料、PTFEガラス、マイクロファイバーガラス、セラミック、熱硬化物質プラスチック、ポリイミド、カプトン(登録商標)(Kapton)材料、およびそれらいずれかの組み合わせから成るグループから選択された材料から作られることを特徴とする請求項1に記載の熱保護器具。
【請求項3】
前記部材の第2の終端は、第2の導体に、ある材料または器具を介して最小限保持されることを特徴とする請求項1に記載の熱防護装置。
【請求項4】
前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の熱保護器具。
【請求項5】
前記形状記憶合金部材は、(i)電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われる;(ii)それの予定された形状を形成するためにアニールされる;(iii)ニッケル−チタン合金から作られる;(iv)約60℃から約100℃の活性化温度を持つように設定される;(v)コイルタイプの形状を持つように予め設定される;および(vi)屈曲形状を持つように予め設定される、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の熱保護器具。
【請求項6】
前記回路は第1の回路であり、そして前記熱保護器具は第3の電極を含み、前記部材の第2の終端は、第2の導体から遮断され第1の回路を開いた後に第3の電極に接触し、そして第2の回路を閉じることを特徴とする請求項1に記載の熱保護器具。
【請求項7】
一様に平らな絶縁基板と、
絶縁基板の側面に配置された第1および第2の導体と、
第1の導体に固定された第1の終端を持った形状記憶合金部材と、を有し、
該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体と接触して回路を完成するように、少なくとも実質的に予定された形状に戻ることを特徴とする熱保護器具。
【請求項8】
基板は、織ガラスまたは不織ガラスのFR−4材料、PTFEガラス、マイクロファイバーガラス、セラミック、熱硬化物質プラスチック、ポリイミド、カプトン(登録商標)(Kapton)材料、およびそれらいずれかの組み合わせから成るグループから選択された材料から作られることを特徴とする請求項7に記載の熱保護器具。
【請求項9】
前記部材の第2の終端は、その活性化温度に達した後に、第2の導体に、ある材料または器具を介して保持されることを特徴とする請求項7に記載の熱防護装置。
【請求項10】
前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の熱保護器具。
【請求項11】
前記形状記憶合金部材は、(i)電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われる;(ii)それの予定された形状を形成するためにアニールされる;(iii)ニッケル−チタン合金から作られる;(iv)約60℃から約100℃の活性化温度を持つように設定される;(v)非コイルまたは非屈曲の形状を持つように予め設定される;(vi)アニーリングの後にコイルされた形状を持つように形成される;および(vii)アニーリングの後に屈曲された形状を持つように形成される、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の熱保護器具。
【請求項12】
絶縁ハウジングと、
ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、
第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に最小限保持された第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を有し、
該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材の第2の終端が第2の導体から遮断されて回路を開にするように、予定された形状に戻ることを特徴とする熱保護装置。
【請求項13】
クリップ、ピンソケット、導電性の接着剤、および第1および第2の導体の適切な放熱をさせるはんだ、のうち少なくとも1つによって表面実装可能であることを特徴とする請求項12に記載の熱保護装置。
【請求項14】
前記部材の第2の終端は、第2の導体に、ある材料または器具を介して最小限保持されることを特徴とする請求項12に記載の熱防護装置。
【請求項15】
前記回路を動作させるよう構成され、前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項12に記載の熱保護装置。
【請求項16】
前記形状記憶合金部材は、(i)電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われる;(ii)それの予定された形状を形成するためにアニールされる;(iii)ニッケル−チタン合金から作られる;(iv)約60℃から約100℃の活性化温度を持つように設定される;(v)コイルタイプの形状を持つように予め設定される;(vi)屈曲形状を持つように予め設定される;および(vii)それの第2の終端において、第2の導体から遮断されて回路を開にするコンタクトに接続される、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項12に記載の熱保護装置。
【請求項17】
第2の導体は第1および第2の分離された部分を含み、前記コンタクトは第1および第2の分離された部分から遮断されて、回路は2つの部分の間で開となることを特徴とする請求項16に記載の熱保護装置。
【請求項18】
絶縁ハウジングと、
ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、
第1の導体に固定された第1の終端と第2の導体に固定された第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を有し、
該部材は、その活性化温度に達すると、前記部材が少なくとも実質的に弱い点において破断して回路を開にするように、予定された形状に戻ることを特徴とする熱保護装置。
【請求項19】
前記形状記憶合金部材は、(i)電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われる;(ii)それの予定された形状を形成するためにアニールされる;(iii)ニッケル−チタン合金から作られる;(iv)約60℃から約100℃の活性化温度を持つように設定される;(v)コイルタイプの形状を持つように予め設定される;および(vi)屈曲形状を持つように予め設定される、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項18に記載の熱保護装置。
【請求項20】
少なくとも1つの弱い点は、(i)前記部材上の少なくとも実質的に中央に位置する;(ii)1つ以上の打ち抜き穴を有する;および(iii)前記部材に沿って1つ以上の薄くした領域を有する、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項18に記載の熱保護装置。
【請求項21】
クリップ、ピンソケット、導電性の接着剤、および第1および第2の導体の適切な放熱をさせるはんだ、のうち少なくとも1つによって表面実装可能であることを特徴とする請求項18に記載の熱保護装置。
【請求項22】
前記回路を動作させるよう構成され、前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項18に記載の熱保護装置。
【請求項23】
絶縁ハウジングと、
ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、
第1の終端と第2の終端とを持った形状記憶合金部材と、を有し、
該部材は、その活性化温度に達すると、部材の第1および第2の終端が第1および第2の導体との電気的導通状態にある回路を完成するように、予定された形状に戻ることを特徴とする熱保護装置。
【請求項24】
クリップ、ピンソケット、導電性の接着剤、および第1および第2の導体の適切な放熱をさせるはんだ、のうち少なくとも1つによって表面実装可能であることを特徴とする請求項23に記載の熱保護装置。
【請求項25】
前記回路を動作させるよう構成され、前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項23に記載の熱保護装置。
【請求項26】
前記形状記憶合金部材は、(i)電気抵抗を減少させるために導電性材料で覆われる;(ii)それの予定された形状を形成するためにアニールされる;(iii)ニッケル−チタン合金から作られる;(iv)約60℃から約100℃の活性化温度を持つように設定される;(v)非コイルまたは非屈曲の形状を持つように予め設定される;(vi)アニーリングの後にコイルされた形状を持つように形成される;(vii)アニーリングの後に屈曲された形状を持つように形成される;(viii)第1および第2の終端の一方または両方において、コンタクトに接続され、そのコンタクトが第1および第2の導体の1つに接触して回路を完成する;(ix)第1および第2の終端の1つにおいて、第1および第2の導体の1つにそれぞれ接続される、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項23に記載の熱保護装置。
【請求項27】
第1および第2の導体の1つは、第1および第2の分離された部分を含み、コンタクトが第1および第2の部分に接触して、2つ部分をブリッジすることによって回路が完成されることを特徴とする請求項26に記載の熱保護装置。
【請求項28】
絶縁ハウジングと、
ハウジングの第1および第2の終端にそれぞれ配置された第1および第2の導体と、
第1の終端と第2の終端を持ったスプリングと、
スプリングの第1および第2の終端がそれぞれ第1および第2の導体に接触しないように圧縮された状態でスプリングを保持する材料と、を有し、
該材料は、その活性化温度に達すると、スプリングが戻って該スプリングの第1および第2の終端が第1および第2の導体と接触するように、変形することを特徴とする熱保護装置。
【請求項29】
前記材料は、(i)パラフィン;(ii)低融点ポリマー;(iii)圧縮された状態でスプリングを包むように設定される;および(iv)スプリングと直列に置かれたプラグとして設定され、圧縮された状態でスプリングを保持する、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項28に記載の熱保護装置。
【請求項30】
回路を動作させるよう構成され、前記回路は、(i)プリント回路基板回路上に提供される;(ii)ヒューズとの電気的導通状態;(iii)加熱部材との熱的連通状態;(iv)電圧源との電気的導通状態;および(v)負荷との電気的導通状態、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項28に記載の熱保護装置。
【請求項31】
前記スプリングは、ステンレス鋼、クロムバナジウム、およびニッケル被覆ステンレス鋼から成るグループから選択された少なくとも1つの材料から作られることを特徴とする請求項28に記載の熱保護装置。
【請求項32】
電圧源と、
負荷と、
電圧源および負荷に直列に置かれたヒューズと、
負荷に並列に置かれた熱保護装置であって、活性化温度に達するとヒューズの開状態をもたらす短絡を起こす熱保護装置と、
を有することを特徴とする熱保護回路。
【請求項33】
前記熱保護装置は形状記憶合金部材を含むことを特徴とする請求項32に記載の熱保護回路。
【請求項34】
前記熱保護装置は通常開であることを特徴とする請求項32に記載の熱保護回路。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2008−545971(P2008−545971A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514883(P2008−514883)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/021392
【国際公開番号】WO2006/130808
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(501246662)リッテルフューズ,インコーポレイティド (26)
【Fターム(参考)】