説明

道路標識ポールの差し込み部を設けた側溝用鉄筋コンクリート蓋

【課題】 道路標識などが設置できる側溝用鉄筋コンクリート蓋を提供する。
【解決手段】 筒11の中央部に鍔(つば)13を設け、鍔13の下部に雄ネジ部12を設けた、道路標識ポール差し込み具10を用意する。盤23の中央部に、内側に雌ネジ部22を設けた筒21を取り付けた、道路標識ポール差し込み具受け具20を用意する。雌ネジ部22は雄ネジ部12がねじ込める大きさとする。盤23を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる一以上の鉄筋2に溶接して取り付けた後、筒21の開口部縁24と側溝用鉄筋コンクリート蓋1の上部面3が同一平面に位置するようにして、道路標識ポール差し込み具受け具20を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる。道路標識ポール差し込み具10を、道路標識ポール差し込み具受け具20にねじ込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【技術分野】
【0001】
この発明は、道路標識ポールの差し込み部を設けた側溝用鉄筋コンクリート蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、車道31と歩道32を有する道路に道路標識を設置する場合は、車道31よりの歩道32に設置している。
また、歩道を有していなくて側溝33のみを有している道路に道路標識を設置する場合、側溝33寄りの道路に道路標識を設置するか、側溝33寄りの民地などに設置していた。この場合、次のような欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
側溝33のみを有している道路に道路標識を設置する場合、側溝33寄りの民地などに塀42が立っていると民地などが利用できず、側溝33寄りの道路に道路標識を設置する。しかし、幅員の狭い道路では道路標識が交通の妨げになって危険になることが多いので、側溝33を利用して道路標識を設置することが考えられてくる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、側溝33を利用した道路標識を設置する下記の構成からなる道路標識ポール41の差し込み部を設けた側溝用鉄筋コンクリート蓋を発明した。
(イ)筒11の中央部に筒11の外周を囲む鍔(つば)13を設け、鍔13の下部の外側に雄ネジ部12を設けた、道路標識ポール差し込み具10を用意する。
(ロ)盤23の中央部に、内側に雌ネジ部22を設けた筒21を取り付けた、道路標識ポール差し込み具受け具20を用意する。
(ハ)雌ネジ部22は雄ネジ部12がねじ込める大きさとする。
(ニ)盤23を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる一以上の鉄筋2に溶接して取り付けた後、筒21の開口部縁24と側溝用鉄筋コンクリート蓋1の上部面3が同一平面に位置するようにして、道路標識ポール差し込み具受け具20を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる。
(ホ)最後に、道路標識ポール差し込み具10を、道路標識ポール差し込み具受け具20にねじ込む。
【発明の効果】
【0005】
側溝33寄りの民地などに塀42が立っていて民地が利用できない場合でも、道路標識を側溝上に設置できるようになるので、幅員の狭い道路でも道路標識が交通の妨げになってなりにくく、交通の安全が図れるようになる。
【0006】
本発明は、道路標識ポールの他、カーブミラーのポールにも使用できるなど、交通安全に寄与できる範囲も多くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
道路標識ポール差し込み具10は図1に示すような構成になっている。筒11の中央部に筒11の外周を囲む鍔(つば)13を設ける。この鍔13は筒11がぐらつかないように安定強度を図るために設けるものである。鍔13の下部の外側に雄ネジ部12を設ける。この雄ネジ部12は、雌ネジ部22にねじ込むためのものである。筒11と鍔12は一体化しており、鉄などの硬質体からなっている。
【0008】
道路標識ポール差し込み具受け具20は図2に示すような構成になっている。盤23の中央部に、内側に雌ネジ部22を設けた筒21を取り付ける。雌ネジ部22は、雄ネジ部12をねじ込ませるためのものである。盤23と筒21は一体化しており、鉄などの硬質体からなっている。
【0009】
雌ネジ部22は雄ネジ部12がねじ込める大きさとする。
【0010】
道路標識ポール差し込み具受け具20を内蔵した側溝用鉄筋コンクリート蓋1は図3に示すような構成になっている。筒21の開口部縁24と側溝用鉄筋コンクリート蓋1の上部面3が同一平面に位置するようにする。これは道路標識ポール差し込み具10を側溝用鉄筋コンクリート蓋1の上部面3に安定させるためである。盤23は、側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵する一以上の鉄筋2に溶接して取り付ける。
【0011】
最後に、道路標識ポール差し込み具10を、道路標識ポール差し込み具受け具20にねじ込み本発明品を得る。
【他の実施例】
【0012】
側溝用鉄筋コンクリート蓋1が側溝から外れないように、図5,6で示すように、側溝用鉄筋コンクリート蓋1の下部面5の、側溝6の内壁面7に極度に接する位置にずれ防止具4を二以上設ける。ずれ防止具4は板状あるいは棒状で、鉄などの硬質体からなっていて、側溝用鉄筋コンクリート蓋1の一以上の鉄筋2に溶接して取り付ける。
【他の実施例2】
【0013】
図10に示す側溝用鉄筋コンクリート蓋2は、道路標識が転倒しにくいように蓋を重くするため、蓋の長さを道路の通行方向に長くしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0200】
図1は、道路標識ポール差し込み具10の斜視図である。
図2は、道路標識ポール差し込み具受け具20の斜視図である。
図3は、道路標識ポール差し込み具受け具20を内蔵した側溝用鉄筋コンクリート蓋1の断面図である。
図4は、本発明の断面図である。
図5と図6は、本発明の他の実施例を示す断面図である。
図7は、T字路の平面図である。
図8は、本発明の実施例を示す図である。
図9は、一般的な側溝蓋の大きさで使用した本発明の平面図である。
図10は、本発明の他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0300】
1 側溝用鉄筋コンクリート蓋
2 鉄筋
3 上部面
4 ずれ防止具
5 下部面
6 側溝
7 内壁面
10 道路標識ポール差し込み具
11 筒
12 雄ネジ部
13 鍔(つば)
20 道路標識ポール差し込み具受け具
21 筒
22 雌ネジ部
23 盤
24 縁
31 車道
32 歩道
33 側溝
41 道路標識ポール
42 塀
43 自動車
44 道路
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構成からなる道路標識ポールの差し込み部を設けた側溝用鉄筋コンクリート蓋。
(イ)筒11の中央部に筒11の外周を囲む鍔(つば)13を設け、鍔13の下部の外側に雄ネジ部12を設けた、道路標識ポール差し込み具10を用意する。
(ロ)盤23の中央部に、内側に雌ネジ部22を設けた筒21を取り付けた、道路標識ポール差し込み具受け具20を用意する。
(ハ)雌ネジ部22は雄ネジ部12がねじ込める大きさとする。
(ニ)盤23を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる一以上の鉄筋2に溶接して取り付けた後、筒21の開口部縁24と側溝用鉄筋コンクリート蓋1の上部面3が同一平面に位置するようにして、道路標識ポール差し込み具受け具20を側溝用鉄筋コンクリート蓋1に内蔵させる。
(ホ)最後に、道路標識ポール差し込み具10を、道路標識ポール差し込み具受け具20にねじ込む。