説明

遠赤外線方式サウナ室

【課題】従来サウナ室欲は、熱効率が悪く、多量のエネルギーが必要である。天然電気石張りの床暖房方式の岩盤浴方式があるが、イオン浴効果に大きな差異が生じるので、体力の弱い病人の治療に使えない。
【課題を解決する手段】静電気除去装置。天然電気石単独又はこれとマイナスイオン強化鉱物と主成分の焼成トルマリン石を装填した装填部を、遠赤外線発生器の照射方向近傍に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置。天然鉱石溶解超臨界水又は還元水の噴霧装置を配置した遠赤外線式サウナ室。この室は短時間入室するだけで、人間が本来持つ治癒力を高める。このことは(−)イオンが腸管免疫スピン作用として人体の体内で地球磁場と分子共鳴するため、免疫力が増し快復力が早くなる。一回の入浴は短時間でよく、毎日継続することで自然治癒となる。このことは免疫力の増大に繋がり、結果的に入浴するだけで免疫治療をしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠赤外線式サウナ室に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間本来が持つ治療力をより高め、又療養患者の自然回復力を高める方法として、従来から遠赤外線式サウナ浴が利用されてきた。 遠赤外線式サウナ室は、遠赤外線ヒーターを壁に嵌め込み設置し、天然電気石を壁に配設してスチーム加熱、ヒーター加熱してマイナスイオン浴をするものであった。
マイナスイオンをサウナ室内空間に放射させる技術としては、特開2005−87724等に紹介のようにスライス化しタイル状にした天然電気石をサウナ室内壁面の全面に張り合せ、又は粉末状天然電気石をモルタル化しサウナ室内壁面に溶射し、これらの壁の中にパイプを埋め込み高温度のスチーム加熱をし、同時に遠赤外線ヒーター加熱をして電光石成分を加熱しマイナスイオンを放出させるものであった。
上記方法はサウナ室内がmax92℃と非常に高温の為、入浴するには体力を必要とするにもかかわらず、入浴者へのマイナスイオン照射は頭と足先ではバラツキが大きい。
max92℃の高温対策として、サウナ室に天然桧等を使い桧の臭いで冷し効果を出していが、天然鉱石のマイナスイオン効果は希釈され充分なものではなかった。
このように上記サウナ欲は、熱効率が悪く、多量のエネルギーが必要であるため、主として、多人数が入る大室の岩盤窟サウナ方式に主として使われている。
一方、天然電気石をスライスタイル化し、貼りつけた床暖房方式の岩盤浴方式があるが、これは人体の接触した側と上ではイオン浴効果に大きな差異が生じるので、体力の弱い病人の治療に使う事は出来なかった。
【特許文献1】特開平11−322408
【特許文献2】特開2004−331800
【特許文献3】特開平11−322469
【特許文献4】特開2002−154869
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、温度max42℃以内の室内において、遠赤外線を天然電気石・人工電気発生元素入りセラミックスに照射するのみ、又はこれと同時に超臨界水や還元水ミスト噴霧することにより、無静電気状態の入浴者全身にマイナスイオンを均一に放射する低温サウナ浴を可能にし、以って体力の消耗が少ないマイナスイオン空気治療を容易に実現し、病人治療に適し、自律神経の調整、免疫強化、肺機能強化、鎮痛(リウマチ等)、細胞の活性化等の効果を確実に得ると共に、場所的にも1m2〜1.5 m2あれば充分な1〜2人専用の小型で一般家庭、医療補助用にも使用可能な遠赤外線式サウナ室を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記問題を解決するためになされたものでありその特徴とするところは、次の(1)〜(5)にある。
(1)、a.アース方式静電気(+)除去装置と、b.塊状、粒状、粉状等の天然電気石の装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、c.天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
(2)、a.アース方式静電気(+)除去装置と、b.塊状、粒状、粉状等の天然電気石とマイナスイオン強化鉱物との混合物を装填する装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、c.天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
(3)、a.アース方式静電気(+)除去装置と、b.塊状、粒状、粉状等の天然電気石とマイナスイオン強化鉱物と低温焼結品バインダーとを低温焼成してなる焼成石の装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、c.天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
(4)、前記焼成石は、トルマリン石と黒鉛珪石の天然電気石を50〜60%と、酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化銅(CuO2)のマイナスイオン強化鉱物とを所望形状に成型し、これにホウ酸ガラス球を低温焼結品バイダーとして混合し800℃以下で焼成してなる焼成トルマリン石とすることを特徴とする請求項3に記載の遠赤外線式サウナ室。
(5)、室底部に人体位正面方向を磁石を見ながらN→Sの地球磁場20〜40ガウスの磁力線に添って位置させる磁場合せ用の回転機構又は回転・走行車輪機構を設置したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一つに記載の遠赤外線式サウナ室。
【発明の効果】
【0005】
本発明の遠赤外線式サウナ室は、入浴者はアース方式静電気(+)除去装置にて体内に溜まった静電気を取り、静電気の無い状態にして入室する。そして例えば人体位正面方向を地磁に添って腰掛入浴し、この自然体の状態を保持して、遠赤外線発生器の照射前面にa.前記天然電気石又はb.「天然電気石に静電容量を大きくするチタン酸バリウム、銅酸バリウム等のマイナスイオン強化鉱物を入れた混合物或いはc.焼成トルマリン石即ち「天然電気石に静電容量を大きくするチタン酸バリウム、銅酸バリウム等のマイナスイオン強化鉱物を入れた人工セラミックス石(人工トルマリン石)とホウ酸ガラス球との混合焼成体」を配置してmax42℃以内の低温室温で遠赤外線浴とマイナスイオン浴をし、これと同時に、還元水又は粉砕した天然電気石を374.15℃、225.65気圧の超臨界の世界で溶解したミネラル水の超音波噴霧又は通常のミスト噴霧で人工的均一な「滝のマイナスイオン粒子浴」をするものであり、このa.無静電・地磁入浴、b.遠赤外線・マイナスイオン浴、c.滝のマイナスイオン粒子浴の相乗効果により、5分〜10分の短時間入浴で、人間本来が持っている治癒力を効率よく早期に高め、健康体維持及び自然治療等の優れた効果を確実に得ることができるものである。このことは気功の功法である腸管免疫スピン協力療法と同じ事で、人体内で分子共鳴が起こり地球電磁波を吸収し易くなり、免疫力が活性化する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
即ち、本発明の遠赤外線式サウナ室は、前記アース方式静電気(+)除去装置により、入浴(入室)する前に、人体に溜まった(+)の静電気を完全に除去して室内に入り、室の方向を予め入浴者の人体位正面方向がN→Sの地球磁場方向に向かうよう固定するか、又は磁場合せ用の回転機構により人体位正面方向をN→Sの地球磁場20〜40ガウスの磁力線方向に向かせた腰掛入浴姿にし、この腰掛入浴姿の人体に下部から前記遠赤外線・マイナスイオン放射装置によりマイナスイオンと遠赤外線の放射を均一多量に浴びさせ、同時に上部から前記還元水や超臨界水の噴霧装置により霧状マイナスイオン粒子を浴びさせるものである。
【0007】
而して、本発明の遠赤外線式サウナ室におけるアース方式静電気(+)除去装置は、遠赤外線式サウナ室の内・外壁や入り口ドアーに縦型、横型の手摺状にして取り付けた一対の通電電極棒とこれに入浴者の手が触れるとアースし点灯する静電気除去確認ランプとから構成することが好ましい。公知のものとして特開2003-98207号公開公報で紹介のものも利用できる。
【0008】
本発明の遠赤外線式サウナ室における噴霧装置は、還元水や超臨界水を噴霧するが、還元水の場合、「霧吹き」の原理を応用して霧粒子を発生させるミスト発生装置等を用いて、音霧状マイナスイオン粒子を浴びさせ体内に吸収させて体内の活性酸素を除去する。また超臨界水の場合、超音波振動で超臨界水に超音波振動を加える超音波加湿装置又は 「霧吹き」の原理を応用したミスト発生装置等を用いて、ミクロの単位の細かく均一な霧状マイナスイオン粒子を浴びさせる。
【0009】
前記噴霧装置における超臨界水は、高圧容器の中に天然電気石粉末と水を入れ高温高圧(374.15℃で225.65気圧)にして得られる。この超臨界水を製造する装置は後程に例を紹介する。この超臨界水はいつでも飲めるようにサウナ室に設置してもよい。
【0010】
本発明の遠赤外線式サウナ室において、前記遠赤外線・マイナスイオン放射装置における前記焼成トルマリン石は、天然電気石であるトルマリン石と黒鉛珪石の粉末を50〜60%と、酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化銅(CuO2)のマイナスイオンの強化鉱物粉末とを所望形状に成型し、これにホウ酸ガラス球を低温焼結品バイダーとして混合し800℃以下で焼成してなる焼成体とすることが好ましい。
前記焼成トルマリン石におけるホウ酸ガラス体(球)は、公知のものでよく、例えば成分がBaO3(酸化ホウ素):20〜27%、 SiO2(二酸化ケイ素): 9〜13%、ZnO(酸化亜鉛):45〜62%、SnO(酸化スズ):0〜3%、Ta2O:53〜23%、CeO2:3〜5%、焼成温度を700℃〜800℃とした低温焼成体がある。
簡単な組み合わせ成分例は、BaO3:26%、SiO2:%9、ZnO:62%、SnO:3%、焼成温度を700℃とした低温焼成体でもよい。
【0011】
また、本発明の遠赤外線式サウナ室には、上記の構成条件の他に、粉末状の人工トルマリン石、又は粉砕天然電気石を布状面に接着した電位差生成用の人工布石の配置部を設置すれば、この人工布石を入浴者の悪い部所に張って、入浴して人体の電位差を作り、イオンの流れを早くすることが出来る。
更に還元水やスポーツ飲料などの人工体液成分水補給器を付設し入浴者が入浴中に飲み体内にミネラルを供給することにより本発明の遠赤外線式サウナ室の効果をより高めることが出来る。
特に還元水は体内の活性酸素と結びつき水に変わるため、体内の余分な活性酸素を体内から除去する効果があり、還元水の飲量は効果が大きい。
【実施例1】
【0012】
以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
図1に示す遠赤外線式サウナ室100Aは、全身浴個室用で入浴者K1の腰掛台C1を設けたものである。
図2に示す遠赤外線式サウナ室100Bは、患者全身浴用であり、同伴介護人K用の腰掛台C2と、奥に患者さんK2用の仰向き・横向き寝台Sと、他の入浴患者用の腰掛台C3を付設したものである。図3に示す遠赤外線式サウナ室100Cは、カウンター式の半身浴用で入浴者K1の腰掛台C4を設け開閉式のカウンターCo上方を開放した簡易サウナである。
図1、図2、図3において、共通の構成部分は、同一符号を付してある。
【0013】
各図における遠赤外線式サウナ室100A、100B、100Cは、図6の断面図に示す如く、外面から杉板W1(10mm)、空気層W2(35mm)、アルミ等の断熱層W3(2mm)、ベニヤ板W4(4mm)、3〜15mmの塊・粒状の天然電気石を断熱剤として装填した天然電気石層W5(4〜40mm)、プリント合板W6(4mm)の順に積層した積層璧W構造であり前記天然電気石のマイナスイオン浴効果をより増大する構造としてある。入室出入用のドアーD1、D3を有する。遠赤外線式サウナ室100Bは正面に出入用ドアーを設けてあるため図示していない。アース方式静電気(+)除去装置1を外壁に、腰掛C1、C2、C3、C4下に遠赤外線・マイナスイオン放射装置2を内部に、還元水かの超臨界水噴霧装置3頂部に、回転機構4A、回転・走行車輪機構4Bを下部に、湿度器5aと室内温度計5bからの信号で室内温度を42℃±1℃に保つと共に、所定湿度に保つ温度・湿度調整ダンパー5を上壁か側壁に、サウナ室をN極にする為の磁石6、α波専用スピーカー7、湿度調整ダンパー5用の電源スィッチ5A、遠赤外線発生器21用の電源スィッチ2A、超臨界水噴霧装置3用の電源スィッチ3A、人工布石の配置部8、人工体液成分水補給器9を各々付設してある。
【0014】
アース方式静電気(+)除去装置1は、サウナ室の側外壁101に静取り付けた電気除去確認ランプ11と、縦型の手摺状にして取り付けた一対の通電電極棒12と、電源制御器13と、入浴者が入浴前に乗るアース台14からなり、入浴者がアース台14に乗り通電電極棒12に手を触れると体内に溜まった静電気が通電除去されこのアースで電気除去確認ランプ11が点灯し静電気が除去されたことを入浴者に報知する。
【0015】
遠赤外線・マイナスイオン放射装置2は、入浴者の前記腰掛台C1、C2、C3、C4の下方収容部103内奥に遠赤外線発生器(遠赤外線放射伝熱器とも言う)21を配置しその前面近傍つまり遠赤外線照射方向に天然電気石か焼成トルマリン石など装填物の装填部23を配置してなる。
【0016】
遠赤外線・マイナスイオン放射装置2における装填物は、天然電気石(トルマリン石、黒鉛珪石)単独でも良いが、マイナスイオン放出遷移元素に若干バラツキがある為、常に一定量を放出する為には、天然電気石にマイナスイオン強化鉱物粉末として、TiO2、Fe2O3、MnO2、Al2O3、CuO2、CaO2等を加えて低温650℃〜800℃にて焼成した工トルマリンセラミックスを天然電気石に混合したものが好ましく、更には天然電気石と該人工トルマリンセラミックスをホウ酸ガラス球に混合し焼成したものつまり焼成トルマリン石22が好ましい。これにより焼成トルマリン石22中の天然電気石(電気石、トルマリン石)は、遠赤外線放射器より加熱されて遠赤外線とマイナスイオンの放射量を常に高位に安定して多量均一に放出され、常に均一なマイナスイオンシャワーを入浴者に放出することが出来る。
例えば、トルマリン石と黒鉛珪石の天然電気石を35kgに対して上記人工トルマリンセラミックス5kgとホウ酸ガラス球をバインダーとして入れて焼成したものである。
【0017】
次に焼成トルマリン石22の詳細製造例を紹介する。
1.原料構成
1).粉砕天然電気石(放射能元素が含まれない物、例えばトリウム、ウラン、セシウム等)直径100〜400メッシュ: 50%。
○化学成分構成は、SiO2:66.2%、AlO3:13.00%、TiO2:0.44%、Fe2O3:2.95%、MgO:4.99%、CaO:2.45%、Na2O:4.06%
、K2O:3.16%、強熱減量:1.1%
2).マイナスイオン強化鉱物:下記a.+b.+c.+d.+e.を焼成した人工セラミックス: 30%
a.BaTiO3(チタン酸バリウム):15%
○配合比1対1の酸化バリウム(BaO)、酸化チタン(TiO2)を1250℃〜1350℃にてて5時間焼結する
b.BaCuO3(銅酸バリウム):2%
○配合比1対1の酸化バリウム(BaO)、酸化銅(CuO2)を1150℃〜1250℃酸化比1対1にて6時間焼結する。
c.BaFe2O3( Fe2O3+BaO):5%
d.BaMnO3 (MnO2+BaO):2%
e.BaAl2O3 (Al2O3+BaO):1%
f.BaZnO3 (ZnO2+BaO):5%
3).ホウ酸ガラス:20%
○成分構成は、B2O3(酸化ホウ素)26%+SiO2(二酸化ケイ素)9%+ZnO(酸化亜鉛)62%+Sn(酸化スズ)3%である。
○製造方法は、このホウ酸ガラスは、各鉱物との熱膨張率が違う為割れやすい為前もって2〜3cm角又は球に小さく形どって、800℃で焼結し1h50℃の除冷しほぼ天然電気石並みの大きさものにした。
2.これらの原料で焼成トルマリン石にする製造工程。
1).製造工程
上記粉砕天然電気石50%と、マイナスイオン強化鉱物(帯電元素酸化物)の人工セラミック30%と、バインダーの(700℃で溶解)20%を混合して800℃にて焼結した。
大きさは2〜3cm球状で装填する。
2).製造結果
1).製造工程で得た焼成トルマリン石22に遠赤外線を放射した結果の分光反射率は図4に示すように7.5μm±0.5μmと非常に安定した遠赤外線を放射した。これにより上記天然電気石+人工セラミックスの混合は安定した遠赤外線を放射する事が判明した。
因みに天然電気石のみに遠赤外線を放射した結果の分光反射率は4〜14.8μm波と非常にバラツキがある。
【0018】
超臨界水や還元水の噴霧装置3は、超臨界か還元水の水タンク31と超音波加湿装置32からなる。タンク31から超臨界水か還元水を超音波加湿装置32の超音波作用部32aに供給し、ここで超音波振動を超臨界水か還元水に加えミクロの単位の細かく均一な霧を多量に発生させ加湿ノズル32bから室内に散布する。
【0019】
上記の例えば超臨界水は、図5に示す装置で製造する。
図5において、33は超臨界水製造用の高圧容器、34は超臨界水圧力容器フタ、35は高温高圧の為、銅パッキン、36は締付ボルト、37は締付ナット、38は引き抜き、引き上げフタ専用アイボルト、39は450℃加熱用伝熱ヒーター、39aは熱支フィン、39bは通気孔、22aはトルマリン粉石、30は圧力計である。
高圧容器33の中に後述する成分の天然電気石粉末22aを20重量%と水50を重量%を前もって入れ、高圧容器33下部のヒーター36により加熱し、人工的に地球の地圧を追加した状態にして超臨界水を作る。超臨界水を1〜3%一般のミネラル水に入れるなど任意に希釈してサウナ室の頭上にある超音波加湿装置32から霧状シャワーすることにより全身にマイナスイオンが吸収される。この化石水に近い超臨界水の霧状シャワー効果は入浴時間5〜10分で充分な効果を出し、しかもこの際、人体に保ったプラスの静電気を事前に除去して人体のプラスイオンを取っていると、より短時間な入浴でマイナスイオン吸収効果が得られ、療養患者でも体力を消耗させる事なく発汗作用をさせ、細胞を活性化させ早期治癒に大きく貢献する。α波の出る音楽と同時に入浴すると一段と効果が出る。このように健康体の人は勿論、病人にも毎日短時間入浴する事で健康体を得る事が出来るのである。
【0020】
通常この天然電気石を水に溶解させる為には、200〜300μmに粉砕し、水に10日間侵しても0.02%±0.01%、30日間侵しても0.03±0.01%とまず溶解しないに近い。
天然の地下水のように高い地圧を通って出て来る為には、超臨界374.15℃で225.65気圧の高温高圧が必要である。化石水と呼ばれる太古の水には、シリカ(SiO2)が多く溶解している。
世界的に長寿村として知られているアルメニヤ地方の飲料水にはSiO2の含有量が多く含まれているのが知られているが、SiO2は地磁の電磁力が他の元素に比較すると帯電しやすい事が長寿に関係している。
そこで本例で使用する超臨界水を得る詳細方法は次の通りである。
高圧容器33内に水を入れて密閉してヒータ36で加熱すると、温度が上昇すると圧力も上昇する。
374.15℃に達すると225.65気圧の圧力と成る。ここを超臨界と言う。超臨界の世界は、いかなる物も溶解すると言う性質が出る。自然界では不可能でも、物体を水の中に入れた密閉容器中にただ加熱するだけで溶解すると言う性質を応用した。
高圧容器33は高温高圧に耐える為、計算上は超肉厚容器である。
超臨界水の中にトルマリン石化学成分(主成分SiO2+α)を溶解する事は、地球内部の再現を想定すれば理解される。
溶解する物質は人体に良いと言う元素ゲルマニウム等も自由に加える事ができるので、病名に最適の成分を溶解した機臨海水を医師と相談の上作る事が可能である。
これで得た超臨界水をサウナ室の頭上の超音波噴霧装置3により霧状に吹き出す事は4サウナ室内を2℃±1℃に安定した温度を保持する為にも効果的に必要である。
前記天然電気石粉末34に使用の化学成分例は、次記の通りである。
SiO2:66.2%、TiO2:0.44%、Al2O3:13.00%、Fe2O3:2.95%、CaO:2.45%、MgO:4.99%、K2O:−、Na2O:4.06%、強熱減量:1.1%、合計:100%。
本例の天然電気石粉末34の主成分はSiO2が主であり、大部分が酸化物で、それなりに安定している化合物である。上記Si、Ti、Feはマイナスイオン化電位元素としての必要な電磁元素でもある。
【0021】
図1の回転機構4Aは、サウナ室内入浴者に20〜40ガウスの磁力線を有効に使う為にサウナ室を前もって、N極に回転位置させるものである。遠赤外線式サウナ室100Aの底部104の下面に円形回転基盤41を固定し、円形回転基盤41を回転受けテーブル42上面に回転可能に載置装着し、回転受けテーブル42下部を支持して床面に踏張装置した円形足部43を設けてなる。サウナ室内に方位用磁石6を使用するか回転受けテーブル42の円周端面には方位を刻設し、円形回転基盤41の円周端面には腰掛台C1に腰掛けた入浴者K1の体位正面方向を示す矢印→等を刻設して、遠赤外線式サウナ室100に入浴中は方位Sに矢印→を一致させておく。
図2と図3に示す回転・走行機構4Bは、走行車輪を有し、この走行車輪の支持部を平面回転可能にしてサウナ室をN極に回転位置させる他に搬送用の車輪機構としたものである。
【0022】
人工布石の配置部8は、前記例の天然電気石を粉砕し張着した人工布石を入浴者に提供し、これを入浴者が入浴前に体の悪い部分に張ることで電位差をつけて、サウナ室内でのマイナスイオン吸収効果をより甘受することを可能にしたものである。
【0023】
低温サウナ室に時間で20分も入ると体中に発汗する為、途中で100cc〜180ccの水を補給するが、この時1〜3%天然電気石溶解水や還元水又は人工体液成分水を補給器9により補給して飲むと一段と効果大である。空気の(−)イオンで自律神経調整が精神安定に継りバックよりα波の出る音楽を流す事で、鎮痛効果のアリドラリンが出る為、りゅうまち等の人々に嬉ばれる。
このように本発明の上記実施例は、遠赤外線が骨を持った人体(入浴者の骨も一種のセラミックスのため共鳴波動しる為)の外内から有効に反射されるため、遠赤外線による効果は多大なものである。
【0024】
次に人工体液成分水補給器9に補給する人工体液成分水はNa、K 、Ca、Mg等のミネラルを含む市販のスポーツ飲料水でよく、軽治療入浴者が入浴中に自由に飲むことにより前述の効果が確実に得られる。又癌細胞は活性酸素が必要の為、この活性酸素を還元水を飲むことにより除去し治癒に効果がある。これは還元水を飲むと還元水中のミネラルと結合した(−)電子の水素が遊離して活性酸素と結合して無害の水と変わるためで、還元水飲量は特に効果が大きい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、前記天然電気石と人工セラミックを主体とする焼成トルマリン石を遠赤外線発生器(遠赤外線電熱器)で加熱して安定した遠赤外線の波長4〜14μmを80%以上放出し、この高水準で安定した遠赤外線中では安定したマイナスイオンを放射する。
この安定したマイナスイオンの空気作用と遠赤外線の非熱効果は、水や溶液に反応しやすく、90%以上の水分の人体の骨はCaがCaCO3(炭酸カルシウム)として結合した物で一種のセラミックスである。その為、体内に入った遠赤外線は骨より反射されて共鳴波動しその効果により人体の細胞を活性化させる。
又還元水か天然電気石の化学成分を20%もの多量に溶解した超臨界水を1〜3%飲料水に薄めた還元水を飲み、体内の余分な活性酸素を除去し、サウナ室上方からシャワーリングして吸気する事でマイナスイオンをより多く体内に吸収する。この際に、入浴前に人体のプラス静電気を除去しているとマイナスイオン吸収効果が格段に助長される。
遠赤外線4〜14μm、理想遠赤外線100%放射率に対して平均87%の測定結果で、遠赤外線効果とマイナスイオン効果の相乗効果にて、人体の細胞を傷つける事なく、細胞を活性化する働きがある為、42℃±1℃と低温サウナでありながら、発汗作用を活発にし、素早く体内の老廃物を全身の皮膚から出す為、短時間の入浴にても効果がある。このことは血液の浄化作用が活発化するからである。浄化したさらさらの血液を身体の隅々迄回る為、間接的に細胞を活性化させる。このことが免疫力を強くする。
前記天然電気石には天然電気石採掘の際出る粉鉱を更に粉砕して水と共に超臨界にて溶解する為より長期に亘って低コストで安定した 溶解水利用が可能となる。
本発明の遠赤外線サウナ室を用いて、或る病院の患者15名に1日1人10分〜30分入浴させた結果、入浴前にスプーン以外で食事が出来なかった患者がハシにて食事が可能と成り、握力が大きく向上し、また鎮痛作用をさせるアルドラリンが良く出る為鎮痛剤の投与患者はその投与量を大幅に低減することが出来た。又、高血圧の人は20〜30降下し、低血圧の人は10〜20上昇するという不思議な効果を得ている。この効果が一日1回の入浴で3〜4日続けれる為、その間は高血圧の治療薬を飲まないで良かった。
このように本発明の遠赤外線サウナ室は、健康機器産業及び医療機器産業に多大な効果をもたらすことができ、この種産業での利用は多大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例の個人用サウナ室を示す側面説明図である。
【図2】本発明の実施例の複数入浴人用をサウナ室を示す側面説明図である。
【図3】本発明の実施例の半身浴用のサウナ室を示す側面説明図である。
【図4】本発明の実施例における赤外線放射測定例を示すグラフである。
【図5】超臨界水の製造装置例を示す縦断面説明図である。
【図6】サウナ室の各壁の積層璧構造の断面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0027】
100A、100B、100C 遠赤外線式サウナ室
K1、K2、K3 入浴者
C1、 C2、 C3、 C4 腰掛台
S 寝台
Co カウンター
D1、D3 入室出入用のドアー
1 アース方式静電気(+)除去装置
2 遠赤外線・マイナスイオン放射装置
3 超臨界水噴霧装置
4A 回転機構
4B 回転・走行車輪機構
5A、2A、3A 電源スィッチ
5a 湿度器
5b 室内温度計
5 湿度調整ダンパー
6 方位磁石
7 α波専用スピーカー
8 人工布石の配置部
9 人工体液成分水補給器
11 電気除去確認ランプ
12 通電電極棒
14 アース台
21 遠赤外線発生器
22 天然電気石か焼成トルマリン石
23 装填部
31 還元水か超臨界水のタンク
32 超音波加湿装置
33 超臨界水製造用の高圧容器
34 超臨界水圧力容器フタ
39 450℃加熱用伝熱ヒーター
39a 熱支フィン、
22a 天然電気石粉末
30 圧力計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アース方式静電気(+)除去装置と、天然電気石の装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
【請求項2】
アース方式静電気(+)除去装置と、天然電気石とマイナスイオン強化鉱物との混合物を装填する装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
【請求項3】
アース方式静電気(+)除去装置と、天然電気石とマイナスイオン強化鉱物と低温焼結品バインダーとを低温焼成してなる焼成石の装填部を、遠赤外線発生器の照射方向に配置した遠赤外線・マイナスイオン放射装置と、天然電気石溶解の超臨界水又は還元水を室内に噴霧する噴霧装置を配置したことを特徴とする遠赤外線式サウナ室。
【請求項4】
前記焼成石は、トルマリン石と黒鉛珪石の天然電気石を50〜60%と、酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化銅(CuO2)のマイナスイオン強化鉱物とを所望形状に成型し、これにホウ酸ガラス球を低温焼結品バイダーとして混合し800℃以下で焼成してなる焼成トルマリン石とすることを特徴とする請求項3に記載の遠赤外線式サウナ室。
【請求項5】
室底部に人体位正面方向をN→Sの地球磁場20〜40ガウスの磁力線に添って位置させる磁場合せ用の回転機構又は回転・走行車輪機構を設置したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一つに記載の遠赤外線式サウナ室。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−54107(P2007−54107A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239738(P2005−239738)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(504132962)
【Fターム(参考)】