説明

遠隔ビデオ検査システム用リールフレーム

【課題】ケーブルリール用フレーム組立体が、ドラムを回転可能に支持するための下部支持フレームと、下部支持フレームに取り付けられる上部支持部材とを含む遠隔ビデオ検査システム用リールフレームを提供する。
【解決手段】上部支持部材が、ドラムの上方に配置され、上部支持部材が作業位置にあるときに上部平面を画定する。上部支持部材が、使用者の折り畳み式シート、収納用の引き出し、および/または装置を置くための台を形成する構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、遠隔ビデオ検査システムに関し、より詳細には、遠隔ビデオ検査システム用ケーブルリールのフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔ビデオ検査システムは、欠陥や障害物のような問題に関して、管、特に長い管の内部状態を検査するのに使用されることができる。長い管は、例えば、熱交換器管、送水管、ガス管、電線用導管、光ファイバ管、掘削孔、排水管、地下下水管とすることができる。
【0003】
図1を参照すると典型的な遠隔ビデオ検査システム1は、検査される空間(例えば、長い管3)内部の画像を取得するためのカメラ2と、カメラ2に接続されるビデオケーブル4と、ビデオケーブル4を巻きつけて収納するためのケーブルリール5と、ビデオ画像表示装置6とを含む。ビデオケーブル4は、カメラ2からのビデオ信号をビデオ画像表示装置6に送信し、そこでカメラ2から送信された画像を表示する。検査工程では、操作者/使用者7は、一般に、検査される空間でビデオケーブル4を操作する際に膝をつくかしゃがみ、ビデオ画像表示装置6は、一般に、地面の操作者/使用者の近くに置かれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のケーブルリール用フレーム組立体は、下部支持フレームと上部支持部材とを含む。下部支持フレームは、回転可能にドラムを支持する。上部支持部材は、下部支持フレームに取り付けられ、1つまたは複数の平面台部材を支持する。
【0005】
ケーブルリールは、ドラムと下部支持フレームと上部支持部材とを含む。下部支持フレームは、回転可能にドラムを支持する。上部支持部材は、下部支持フレームに取り付けられて、少なくとも1つの平面台部材を支持する。
【0006】
1つの特徴としては、上部支持部材は、シート、引き出し、作業面、および/または検査工程で使用されるツールや装置の取り付け位置を形成する構造としてもよい。
【0007】
他の特徴としては、上部支持部材またはその一部は、作業位置と収納位置との間で可動であってもよい。収納位置にあるときには、上部支持部材は、ドラムのわきに位置し、ドラムを支持するシャフトに直角である。作業位置にあるとき、上部支持部材は、ドラムの上方に位置し、ドラムを支持するシャフトに平行である。
【0008】
ケーブルリール用フレーム組立体は、第1の脚組立体と、ケーブルリールの中心軸に平行な方向に沿って第1の脚組立体から離間される第2の脚組立体とを含む。ブリッジ部材が、第1の脚組立体と第2の脚組立体との間に配置される。シャフトは、第1の脚組立体と第2の脚組立体との間でドラムを回転可能に支持するために、第1の脚組立体と第2の脚組立体との間に伸びる。上部支持部材は、作業位置と収納位置との間で可動である。
【0009】
この節は、本開示の概要を示し、その特徴の全範囲または全てを包括的に開示するものではない。
【0010】
本発明は、詳細な説明と添付図面とにより、より十分に理解される。
【0011】
対応する参照符号は、図面の複数の図全体にわたって対応する部品を指すものとする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】先行技術のビデオ検査システムの操作を示す斜視図である。
【図2A】本開示の一実施形態による遠隔ビデオ検査システムの斜視図である。
【図2B】図2Aのケーブルリールのフレームの部分分解斜視図である。
【図3A】本開示の別の実施形態によるケーブルリールの斜視図である。
【図3B】図3Aの上部支持部材の取り付け配置の概略的な分解斜視図である。
【図4A】本開示の別の実施形態のケーブルリールの斜視図である。
【図4B】図4Aの補助支持ブラケットの斜視図である。
【図4C】図4Aの上部支持部材および補助支持ブラケットの取り付け配置の概略的な分解斜視図である。
【図4D】図4Cの上部支持部材および補助支持ブラケットの代替の取り付け配置の概略的な分解斜視図である。
【図5】本開示の別の実施形態による上部支持部材の斜視図である。
【図6】本開示の別の実施形態による上部支持ブラケットの斜視図である。
【図7】本開示の別の実施形態による上部支持部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の実施形態
図2Aを参照すると本開示による遠隔ビデオ検査システム10は、ケーブルリール12と表示装置14とカメラヘッド16とを含む。ケーブルリール12は、ドラム18とフレーム組立体20とケーブル22とを含む。ドラム18は、ケーブル22を収納するための中空収納空間24を画定する。ケーブル22は、ドラム18の中心軸A(図2B参照)を中心として巻きつけられる。
【0014】
ケーブル22は、フレーム組立体20に固定される第1の端部(図示せず)と、カメラヘッド16に取り付けられる第2の端部25とを有する。地下の排水管のような長い管の内部状態などの遠隔の空間を検査するために、カメラヘッド16とケーブル22とが排水管に挿入される。ケーブル22が挿入されると、カメラヘッド16が排水管の内部状態のビデオ画像を取得する。カメラヘッド16は、略円筒状で、どのようなサイズの排水管にも挿入できるように小さい直径を有することができる。
【0015】
ケーブル22は、電線が収容される内側チャネルを画定することができる。カメラヘッド16によって取得された画像は、ケーブル22内の電線を介して、コンポジットNTSCビデオ信号のようなデジタルまたはアナログのビデオ信号によって送信されることができる。表示装置14は、カメラヘッド16によって取得された画像を表示するビデオ画像表示装置とすることができる。表示装置14は、フレーム組立体20に取り付けられたUSBインタフェース(図示せず)によって、ケーブル22ひいてはカメラヘッド16に接続されることができる。あるいは、検査システムは、カメラヘッド16がワイヤレスでデジタルまたはアナログビデオ信号を、表示のために信号を受信および処理できる表示装置14に送信するように動作可能である構造にしてもよい。
【0016】
任意で、検査を記録するために、レコーダ26が設けられる場合もある。レコーダ26は、持ち運びが容易な軽量のDVDレコーダとしてもよいし、また、検査時の音声を録音できる内蔵マイクを有してもよい。
【0017】
図2Bを参照するとフレーム組立体20は、ドラム18を回転可能に支持する下部フレーム28と、下部支持フレーム28に取り付けられる上部支持部材30とを含む。上部支持部材30は、少なくとも1つの上部平面31を画定し、これは検査作業を容易にするための多目的台として使用されることができる。
【0018】
下部支持フレーム28は、第1の脚部32の組と、第2の脚部33の組と、第1の脚部32の組を第2の脚部33の組に接続するブリッジ部材34とを含む。第1の脚部32の組と第2の脚部33の組とは、ドラム18の中心軸に平行な方向に沿って離間されている。第1の脚部32および第2の脚部33は、各々接続端部36と自由端部37とを含む。第1の脚部32は、その接続端部36で接続されて、第1の脚組立体を形成し、略逆V字型形状をなす。第2の脚部33は、その接続端部36で接続されて、第2の脚組立体を形成し、略逆V字型形状をなす。ブリッジ部材34は、第1の脚組立体と第2の脚組立体との間に配置され、接続端部36を接続する。ブリッジ部材34は、略逆U字型形状をなす。
【0019】
第1の脚組立体および第2の脚組立体は各々、第1の脚部32間または第2の脚部33間に横部材39を含む。シャフト35は、ドラム18を回転可能に支持するために、横部材39間に配置されて取り付けられる。ドラム18は、第1の脚組立体と第2の脚組立体との間でブリッジ部材34の下に配置される。ブリッジ部材34は、ケーブルリール12を持ち運ぶための取っ手の役割をする場合もある。
【0020】
各脚組立体は、車輪40を含む。車輪40は、ケーブルリール12の移動を容易にする。1組の車輪40のみが図示されているが、車輪40は全ての脚部32、33に取り付けられてもよいことは理解され、かつ認識されたい。
【0021】
各脚組立体は、2つの脚部32または33を含むとして示されているが、各脚組立体は1つの脚部のみを有することもできるし、地面でフレームを支持するための先行技術で知られている任意の構造を有することも可能であることは理解され、かつ認識されたい。
【0022】
上部支持部材30は、下部支持フレーム28に取り付けられ、ドラム18より上に配置される。上部支持部材30は、第1の台部材42、第2の台部材44、第1の台部材42と第2の台部材44とを接続するための接続ブラケット部材46の組を画定する。接続ブラケット部材46は各々、ブリッジ部材34の対応する第2の開口部50と位置合わせされた第1の開口部48を画定する。上部支持部材30は、任意の従来の締結手段によって、例えば、ナットボルトまたはネジなどによってブリッジ部材34に取り付けられることができる。
【0023】
第1の台部材42および第2の台部材44は各々、多目的の台の役割をすることができる上部平面31を画定する構造にしてもよい。例えば、表示装置14とレコーダ26とは、検査工程時に、上部平面31の片方または両方に置かれてもよい。さらに、上部支持部材30は、遠隔ビデオ検査システムの使用者/操作者のシートの役割をする構造にしてもよい。例えば、使用者/操作者は、第1の台部材42に座り、表示装置14は第2の台部材44に置かれてもよい。したがって、使用者は第2の台部材44に置かれた表示装置14を見ながら楽に座ることができる。
【0024】
第1の台部材42と第2の台部材44と接続ブラケット部材46とは、それらの間の空間52を画定する。上部支持部材30が下部支持フレーム28に取り付けられるときに、ブリッジ部材34は空間52まで伸びて、使用者/操作者は、上部支持部材30がドラム18の上方に取り付けられていても、ブリッジ部材34をケーブルリール12の持ち運び用取っ手として使用することができる。
【0025】
任意で、Velcro(R)のようなマジックテープ(登録商標)が第1および第2の台部材42、44の片方または両方の上部平面31に取り付けられて、対応するマジックテープ(登録商標)を有する表示装置14やレコーダ26のような装置が上部支持部材30に固定されるようにしてもよい。
【0026】
第1の台部材42と第2の台部材44とは、ドラム18の回転方向Xに沿って並んで示されているが、第1の台部材42と第2の台部材44とは、ドラム18の中心軸Aに平行な方向に沿って並ぶように配置されてもよいことは理解され、かつ認識されたい。すなわち、第1の台部材42と第2の台部材44とは、ドラム18の両側に配置されてもよい。
【0027】
第2の実施形態
図3Aを参照すると本開示の第2の実施形態のケーブルリール60は、ドラム18と、ドラム18を回転可能に支持するためのフレーム組立体62とを含む。フレーム組立体62は、上部支持部材30と下部支持フレーム64とを含む。フレーム組立体62は、第1の実施形態のフレーム組立体と同様である。
【0028】
下部支持フレーム64は、第1の脚部65の組と、第2の脚部66の組と、ブリッジ部材67と、第2の横部材68の組と、複数の脚部延長部70とを含む。第1の脚部65および第2の脚部66は各々、接続端部71と自由端部72とを含む。ブリッジ部材67は、第1の脚部65および第2の脚部66の接続端部71に接続される。第2の横部材68は、第1の脚部65の一方の自由端部72と第2の脚部66の一方の自由端部72とに取り付けられる。
【0029】
複数の脚延長部70は、下部支持フレーム64の安定性を改善するために、第1の脚部65の自由端部と第2の脚部66の自由端部72に枢動可能に取り付けられる。非使用時には、脚延長部70は、折り畳み位置または収納位置に向かって内側に枢動される(図3A参照)。使用時には、脚延長部70は、第2の横部材68の隣接する1つと一直線に並ぶように、延長位置または使用位置に向かって外側に枢動されて、下部支持フレーム64の安定性を改善することができる。脚延長部が収納位置にあるとき、下部支持フレーム64を横向けに置いて、下部支持フレーム64が下部支持フレーム64と上部支持部材30とに位置する複数の脚パッド61によって支持されるようにすることも可能である。
【0030】
図3Bは、上部支部材30を下部支持フレーム64に固定するための配置を示す。取付ブラケット69は、下部支持フレーム64のブリッジ部材67に合わせた形状である中央凹部55の両側にフランジ53を有する。フランジ53の複数の開口部57は、上部支持部材30の接続ブラケット部材77がブリッジ部材67を間にして取付ブラケット69と向かい合う位置にあるとき、上部支持部材30の接続ブラケット部材77にある対応する開口部59と位置合わせされる。ネジ部品のような締め具79は、取付部材69を上部支持部材30に固定し、上部支持部材30を下部支持フレーム64に取り付ける。
【0031】
第3の実施形態
図4Aを参照すると本開示の第3の実施形態のケーブルリール80は、ドラム18と、ドラム18を支持するためのフレーム組立体82とを含む。フレーム組立体82は、下部支持フレーム84と上部支持部材85とを含む。下部支持フレーム84が脚延長部88と車輪89との組み合わせを含むこと、また上部支持部材85が補助支持ブラケット83を含むことを除いて、下部支持フレーム84は、第2の実施形態の下部支持フレーム64と同様である。
【0032】
より詳細には、下部支持フレーム84は、ドラム18の両側に位置決めされる第1の脚部86の組と第2の脚部87の組とを含む。第1の脚部86の一方は脚延長部88を含み、第1の脚部86の他方は車輪89を含む。同様に、第2の脚部87の一方は脚延長部88を含み、第2の脚部87の他方は車輪89を含む。上部支持部材85は、作業台81と補助支持ブラケット83とを含む。補助支持ブラケット83は、ドラム18のわきに取り付けられ、ラップトップコンピュータ、表示装置、または他の機器などの補助装置51をケーブルリール80に取り付けることができる。作業台81は、接続ブラケット部材73によって支持され、接続ブラケット部材73はさらに、上部支持部材85を下部支持フレーム84に取り付けるのを容易にする。
【0033】
図4Bを参照すると補助支持ブラケット83は、中央取付部74と、中央取付部74の両側で2つの離間されたL字型フランジ75とを含む。中央取付部74は、下部支持フレーム64のブリッジ部材67に合わせた形状である凹部76を画定する。フランジ75は各々、幅Wの比較的狭く直角なチャネル91を画定し、チャネル91は、対応する取付機構93と協働可能であり、取付機構は、補助装置に含まれる、または補助装置に取り付けられることができる。
【0034】
例えば、ラップトップコンピュータのような補助装置51(例えば、図4Aを参照)は、その基部に1つのまたは2つの離間した取付機構93を含むことができる。取付機構93は、2つの外側部97の間に位置する中央部95を有する略円筒状部材の形状とすることができる。中央部95の直径は、外側部97の直径よりも小さい。また、中央部95の直径はフランジ75のチャネル91の幅Wよりも小さく、外側部97の直径はチャネル91の幅Wよりも大きい。中央部95の長さは、補助支持ブラケット83の厚みより長い。このような構造で、円筒状取付機構93は、作業台81の位置に関わらず、補助支持ブラケット83のフランジ75のチャネル91内を摺動して、ラップトップコンピュータをケーブルリール80に固定することができる。ラップトップコンピュータは、ケーブルリール80に固定されると、その主要上面と底面とがドラム18の中心軸Aに直角に配向されて、ドラム18のわきに配置される。補助支持ブラケット83によって、使用者/操作者はケーブルリール80とラップトップコンピュータ51とをまとめて持ち運ぶことができる。略円筒状部材について説明したが、取付機構は任意の適切な形状にすることができる。
【0035】
図4Cを参照すると作業台81の接続ブラケット部材73および補助支持ブラケット83は、締め具99によってブリッジ部材67に取り付けられる。ブリッジ部材67に取り付けられる際、補助支持ブラケット83の中央取付部74と接続部材73の中央取付部101とは、円形部76で受承されるブリッジ部材67の両側で互いに対向する。
【0036】
図4Dを参照すると作業台81の代替の接続部材73’と補助支持ブラケット83’とが示されている。ブリッジ部材67の一部を取り囲む円形部76’は、補助支持ブラケット83’の中央取付部74’ではなく、接続部材73’に設けられる。接続部材73’と補助支持ブラケット83’とが各々半円形部を備えて、2つの半円形部が一緒になってブリッジ部材67の一部を取り囲む円形部を形成してもよいことは理解され、かつ認識されたい。
【0037】
第4の実施形態
図5を参照すると本開示の第4の実施形態の上部支持部材90は、折り畳み式シートおよび/または作業台を備える構造とすることができる。より詳細には、上部支持部材90は、第1の部材92と、第2の部材94と、第1の部材92と第2の部材94とを接続する接続部材96の組とを含む。
【0038】
第1の部材92は、折り畳み式シートの役割をすることができ、第1の部分98と第2の部分100とを含むことができる。第2の部分100は、折り畳み位置(破線で示される)と伸展位置(実線で示される)との間で、ヒンジ104によって第1の部分98の縁部102に枢動可能に取り付けられる。折り畳み位置では、第2の部分100は第1の部分98の真上に位置する。第2の部分100は、矢印Aに示されたようにヒンジ104を中心として伸展位置まで枢動されることができる。伸展された作業位置では、第1の部分98と第2の部分100とは、同一平面上に位置し、一緒になって使用者が座れる上部平面103を画定する。
【0039】
第2の部材94は、作業台の役割をすることができ、板部材106とフランジ108とを含むことができる。フランジ108は、板部材106とある角度をなして板部材106から伸びる。例えば、フランジ108は、板部材106から直角に伸びてもよい。フランジ108は、折り畳み可能に板部材106に取り付けられてもよい。使用時に、フランジ108は、フランジ108が板部材106とある角度をなして配置されるように、板部材106の上部平面107の方に枢動されることができる。上部平面107は、検査工程で使用される装置、例えば、表示装置やレコーダを支承するのに使用されることができる。フランジ108は、装置が上部支持部材90から落ちるのを防ぐことができる。
【0040】
図示されていないが、第1の部材92の第1の部分98と第2の部分100とは、伸縮自在に取り付けられてもよいことは理解され、かつ認識されたい。例えば、第1の部分98は受容空間を画定し、第2の部分100が折り畳み位置でその受容空間に受容され、伸展位置で第1の部分から引き出されてもよい。同様に、第2の板部材のフランジ108は、板部材106の溝に受容されてもよい。使用時に、フランジ108は、溝から引き上げられて、板部材106とある角度をなして配置されてもよい。
【0041】
第5の実施形態
図6を参照すると本開示の第5の実施形態の上部支持部材110は、折り畳み式シート、台、および少なくとも1つの引き出しの役割をする構造とすることができる。上部支持部材110は、折り畳み式シートとして使用される第1の部材112と、作業台として使用される第2の部材114とを含むことができる。第2の部材114は、検査作業時に使用される検査具などの収納スペースを有する引き出し116を含むことができる。
【0042】
第6の実施形態
図7を参照すると第7の実施形態の上部支持部材120は一体成形の板部材122を有することが示されている。板部材122は、下部支持フレーム28、64または84のブリッジ部材34または67が通ることができる開口部124を画定する。
【0043】
本開示によれば、ケーブルリールのフレーム組立体は、下部支持フレームに取り付けられた上部支持部材を含む。上部支持部材は、平面上部を画定し、使用者用の折り畳み式シート、収納用の引き出し、例えば、コンピュータ、画像表示装置、レコーダなどの検査作業で使用される装置を置くための台として構成できる。さらに、上部支持部材は、検査システムと共にまたは検査工程で使用される道具や装置、例えば、電源、バッテリ、検査の画像および/またはビデオを記録する装置などの電子部品、または検査システムとコンピュータとの接続を行うドッキングステーションの取付場所になる場合もある。
【0044】
上部支持部材は、補助支持ブラケットを含んでもよい。上部支持部材を有するケーブルリールのフレーム組立体は、特に、検査作業で使用される装置を置くための平面もきれいな面も見つからない厳しい環境で排水管の検査が行われるときに有利である。
【0045】
本説明は単なる例示であって、したがって、本開示の主旨から逸脱しない変形例も本開示の範囲に含まれるものとする。さらなる本発明の適用領域は、後述される詳細な説明から明らかになる。本説明と特定の実施例とは、本発明の好適な実施形態を示すが、例示のみを目的とし、本開示の範囲を制限するものではないことは理解すべきである。
【符号の説明】
【0046】
1、10 遠隔ビデオ検査システム
2 カメラ
3 長い管
4 ビデオケーブル
5、12、60、80 ケーブルリール
6 ビデオ画像表示装置
7 操作者/使用者
14 表示装置
16 カメラヘッド
18 ドラム
20、62、82 フレーム組立体
22 ケーブル
24 中空収納空間
25 第2の端部
26 レコーダ
28、64、84 下部支持フレーム
30、85、90、110、120 上部支持部材
31、103、107 上部平面
32、65、86 第1の脚部
33、66、87 第2の脚部
34、67 ブリッジ部材
35 シャフト
36、71 接続端部
37、72 自由端部
39 横部材
40、89 車輪
42 第1の台部材
44 第2の台部材
46、73、77 接続ブラケット部材
48 第1の開口部
50 第2の開口部
51 補助装置、ラップトップコンピュータ
52 空間
53、75、108 フランジ
55 中央凹部
57、59、124 開口部
61 脚パッド
68 第2の横部材
69 取付ブラケット、取付部材
70、88 脚延長部
73’、96 接続部材
74、74’、101 中央取付部
76、76’ 円形部、凹部
79、99 締め具
81 作業台
83、83’ 補助支持ブラケット
91 チャネル
92、112 第1の部材
93 取付機構
94、114 第2の部材
95 中央部
97 外側部
98 第1の部分
100 第2の部分
102 縁部
104 ヒンジ
106、122 板部材
116 引き出し

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラムを回転可能に支持する下部支持フレームと、該ドラムが
第1の脚組立体、
第1の脚組立体から離間された第2の脚組立体、
第1の脚組立体と第2の脚組立体との間に配置されるブリッジ部材を備え、
第1の脚組立体と第2の脚組立体との間で回転可能に支持され、さらに
下部支持フレームに取り付けられ、少なくとも1つの平面台部材を備える上部支持部材とを備える、ケーブルリール用フレーム組立体。
【請求項2】
上部支持部材が、下部支持フレームに取り付けられ、収納位置と作業位置との間で可動である、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項3】
上部支持部材が、収納位置にあるときにはドラムのわきに位置し、作業位置にあるときにはドラムの上方に位置する、請求項2に記載のフレーム組立体。
【請求項4】
上部支持部材が、少なくとも1つのシート、作業台、および引き出しの役割をする構造である、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項5】
少なくとも1つの平面台部材が、第1の部材と第2の部材とを含み、これらが間に空間を画定する、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項6】
第1の部材がシートとして使用され、第2の部材が作業台として使用される、請求項5に記載のフレーム組立体。
【請求項7】
ブリッジ部材が空間を通って伸びる、請求項5に記載のフレーム組立体。
【請求項8】
各脚組立体が逆V字型形状を画定する、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項9】
ブリッジ部材がU字型形状を画定する、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項10】
上部支持部材がさらに、第1の部材と第2の部材との間に配置され、上部支持部材を下部支持フレームに接続する少なくとも1つの接続部材を備える、請求項5に記載のフレーム組立体。
【請求項11】
上部支持部材が一体成形部品である、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項12】
上部支持部材が、下部支持フレームの一部が通ることができる開口部を画定する、請求項11に記載のフレーム組立体。
【請求項13】
装置の取付機構を係合するために、下部支持フレームのわきに配置される補助支持ブラケットをさらに備える、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項14】
補助支持ブラケットが、下部支持フレームに取り付けられる中央取付部と、中央取付部の両側のフランジの組とを含み、フランジが各々、装置の取付機構を受承するチャネルを画定する、請求項13に記載のフレーム組立体。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−103649(P2011−103649A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−241774(P2010−241774)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(500510010)エマーソン エレクトリック カンパニー (73)
【Fターム(参考)】