説明

遠隔モニタ可能な電子ロック装置

導電性ループを含むデバイスと共に使用するための遠隔モニタ可能な電子ロック装置であって、導電性ループの少なくとも一端に係合するために配置されて、ロック要素と導電性ループの端部とのロック解除がモニタ可能な事象をもたらすロック要素と、モニタ可能な事象の遠隔モニタ可能な表示を提供するように作動するロック要素と結合された無線通信装置を含む遠隔モニタ可能な電子ロック装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、ロックとシールに関し、詳細にはセキュリティーネット、メッシュ、貨物又は貴重品の周囲に設置するための他の包装体サック、等と共に使用するための遠隔モニタ可能な電子ロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
船、飛行機、鉄道又はトラックにより積まれた貴重品と貨物を改ざんと盗難から保護することは重要である。積荷ターミナルを通過する高価な貨物は、無法者により貨物を開放し且つ中身を盗み取られることを試みられやすい。従って、貨物をモニタし且つ中身を改ざんし、又は盗み取る試みに警告するための簡単で効果的な装置のための安定したニーズがある。
【発明の開示】
【0003】
本発明は、貴重品をモニタし且つ中身を改ざんし、又は盗み取る試みに警告するための簡単で効果的な装置を提供することを目的とする。
【0004】
従って、本発明の好適な実施形態に従って、導電性ループを含むデバイスと共に使用するための遠隔モニタ可能な電子ロック装置であって、導電性ループの少なくとも一端に係合するために配置されて、ロック要素と導電性ループの端部とのロック解除がモニタ可能な事象をもたらすロック要素と、モニタ可能な事象の遠隔モニタ可能な表示を提供するように作動するロック要素と結合された無線通信装置、を具備する遠隔モニタ可能な電子ロック装置が提供される。
【0005】
導電性ループの整合性の混乱が、モニタ可能な事象をもたらすことが好ましい。
【0006】
本発明は、図面と共に解釈される以下の詳細な記載から一層完全に納得され理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
電子フィラメントネットと共に使用するための遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である図1を参照する。図1で分るように、好ましくは第二の複数のワイア14の横糸と共に編まれた第一の複数のワイア12の縦糸を含む電子フィラメントネット10は、遠隔モニタ可能な電子ロック装置16に電気的に接続される。ワイア12と14を具備するネット10は、米国特許第6,144,298号明細書の教示に従って構成されることが好ましく、その開示は引用することにより本明細書の記載に替えられる。
【0008】
図1に示されるように、ネット10は、保護される物体18の全面を覆うことができる、又は物体18を覆うために適当な布製品又は防水布などの材料に挿入できる。ネット10を物体18の全面に設置した後、ネット10の結合端部の一つは、ループ20を通り抜けてネットを物体18に取り付けることが好ましい。ネット10結合端部は次に、遠隔モニタ可能な電子ロック装置16の端子22の中に挿入されることが好ましい。
【0009】
遠隔モニタ可能な電子ロック装置16は、使用中のRFリンク又は他の適当な通信リンクなどの、好ましくは双方向の有線あるいは無線通信リンクを介してステーション26などの遠隔モニタステーションと交信することが好ましい。適当な制御器が、遠隔モニタ可能な電子ロック装置16のいずれかの部分を遠隔制御するために提供される。
【0010】
機密事項を扱う文書を保管するためなどの保管封筒又は包装体と共に使用するための遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である図2Aと2Bを参照する。図2Aと2Bで分るように、保管封筒50は、棚54の上などの保管場所を画成するループ52に近接して配置される。文書56は次に、保管封筒50の中に挿入され、次に封筒を通り抜ける封止ワイア58で封止される。封止ワイア58が保管封筒50を通り抜けた後、封止ワイア58の結合端部の一つはループ52を通り抜けてネットを棚54に取り付けることが好ましい。封止アイア58の結合端部は次に、遠隔モニタ可能な電子ロック装置62の端子60の中に挿入されることが好ましい。
【0011】
遠隔モニタ可能な電子ロック装置62は、使用中のRFリンク又は他の適当な通信リンクなどの、好ましくは双方向の有線あるいは無線通信リンクを介してステーション26(図1)などの遠隔モニタステーションと交信することが好ましい。適当な制御器が、遠隔モニタ可能な電子ロック装置16のいずれかの部分を遠隔制御するために提供される。
【0012】
図1のロック装置16又は図2Bのロック装置62などの遠隔モニタ可能な電子ロック装置の簡単な説明図である図3を参照する。図3で分るように、遠隔モニタ可能な電子ロック装置70は、図1のネット10の結合端部又は図2の封止ワイア58の結合端部などの、ケーブル82と84のコネクタ78と80と主にワイア74と76を介して電気的に接続された検出回路と送受信機部分72を含むことが好ましい。コネクタ78と80の少なくとも一つは、ロック装置70の一部を形成する対応するロック要素90とロック可能に係合するようになっている好ましくは逃げ溝88と共に形成されるロック可能なチップ86を含むことが好ましい。ロック装置70はまた、磁石92を含むソケットも有する。ロック装置70は、ここではキー操作されるロックを含むことが示され、そのことはいずれか他の適当なタイプのロックを使用できることが理解される。ロック装置70は、機械的なキーによってロック可能であることが好ましいと分る。コネクタ78とロック要素90との間のロック係合は、最初にロックを解除することなしにはコネクタ78をロック要素90との係合から取り外すことが不可能であることが好ましい。
【0013】
コネクタ78と80の少なくとも一つは、コネクタ78がロック要素90とロック可能な係合にあるとき磁石92により閉鎖される一連の接続されたリードスイッチ94を含むことが好ましい。
【0014】
本発明の好適な実施形態に従って、検出回路と送受信機部分72は、検出回路96とRF送受信機98を含む。検出回路96は、コネクタ78と80に電気的に連結され、またコネクタ78がロック要素90とロック可能な係合にあるとき、図1のネット10又は図2の封止ワイア58などのコネクタ78と80に接続されるデバイスにより画成される導電性ループの一部を感知する。
【0015】
送受信機98は検出回路96から出力を受信し、導電性ループが変わっていないかどうかを示す伝達情報を提供するように作動される。
【0016】
本発明の好適な実施形態によれば、送受信機98は、選択可能な前もってセットされた距離にある導電性ループの状態を図1のステーション26などの遠隔モニタステーションに伝達するように作動する。
【0017】
従来の無線モニタ回路(図示せず)は、RF送受信機98により伝達され、またコネクタ78がロック要素90とロック可能な係合に配置されるときと、キーを使用することによりコネクタ78とロック要素90の係合を解除してロック要素90を解除するためコネクタ78がロック要素90から分離されるときを示す情報を受信するために使用できる。リードスイッチ94と磁石92を備えることにより、コネクタ78がロック要素90とロック可能な係合に配置されるときを検出回路96が感知することを可能にし、また同様に導電性ループの整合性が改ざんによるなど変更されたときを検出回路96が感知することを可能にすることが理解される。
【0018】
本発明は、前述の本明細書に具体的に示され記載されたものに限定されないことが当業者により理解される。本発明の要旨は、従来技術にはない前述の記載を読了するとき当業者が思い付くその改良と変更のみならず前述の明細書に記載された特徴の組み合わせと副組み合わせの両方を含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の好適な実施形態に従って構成され作動する、電子フィラメントネット又は電子フィラメントネットと一体形成される包装材料と共に使用するための遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である。
【図2A】図2Aは、本発明の別の好適な実施形態に従って構成され作動する、保管封筒又は包装体と共に使用するための遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である。
【図2B】図2Bは、本発明の別の好適な実施形態に従って構成され作動する、保管封筒又は包装体と共に使用するための遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である。
【図3】図3は、図1−2Bの遠隔モニタロック装置の簡単な説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性ループを含むデバイスと共に使用するための遠隔モニタ可能な電子ロック装置であって、
ロック要素であって、前記導電性ループの少なくとも一端に係合するために配置されて、前記ロック要素と前記導電性ループの前記端部のロック解除がモニタ可能な事象をもたらすロック要素と;
前記モニタ可能な事象の遠隔モニタ可能な表示を提供するように作動する前記ロック要素と結合された無線通信装置;
を具備する遠隔モニタ可能な電子ロック装置。
【請求項2】
請求項1に記載され、前記導電性ループの整合性の混乱がモニタ可能な事象をもたらす遠隔モニタ可能な電子ロック装置。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−519187(P2008−519187A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539709(P2007−539709)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【国際出願番号】PCT/IL2005/001144
【国際公開番号】WO2006/048872
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(507145651)ハイ−ジー−テック インコーポレイティド (2)
【Fターム(参考)】