選択的自動着信方法
【課題】 需要者宅の人の存在等を必要せずに、電話回線と、電話機のような通信端末装置か又は検針メータのような特定の遠隔制御装置とを自動的に切り換えるための選択的自動着信方法を提供する。
【解決手段】 通信端末装置と特定されたリンギングパターンとがそれぞれ予め対応しており、発生したリンギング信号がリンギングパターンであることを検出するためのリンギング検出手段と、リンギング検出手段によって検出されたリンギングパターンに対応する通信端末装置と、通信回線とが接続されるように切り換える切換手段とを有するものである。
【解決手段】 通信端末装置と特定されたリンギングパターンとがそれぞれ予め対応しており、発生したリンギング信号がリンギングパターンであることを検出するためのリンギング検出手段と、リンギング検出手段によって検出されたリンギングパターンに対応する通信端末装置と、通信回線とが接続されるように切り換える切換手段とを有するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話回線を利用した自動検針や遠隔制御、通報、音声による告知、留守番電話及びFAX等の選択的自動着信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
網制御装置とは、電話回線と1つ以上の端末装置との間に接続されており、該電話回線と該端末装置との接続を切り換える装置である。また、網制御装置は、中央処理センタに電話回線を介して接続されており、中央処理センタと検針メータ端末が通信を自動的に行うためのシステムに用いられていた。
【0003】
従来、端末装置の選択的な自動着信のために網制御装置を用いたシステムには、需要家宅内の検針メータを自動的に検針及び制御する自動検針システムがあった。
【0004】
図18は、従来の自動検針システムの構成図である。該自動検針システムは、検針対象となる需要家宅1と、該需要家宅1に電話回線4を介して接続された自動検針センタ2とからなる。該需要家宅1には、該電話回線4に接続された網制御装置11と、該網制御装置11に接続された端末装置12及び検針メータ13とを備えている。該端末装置12は、例えば、電話機又はFAX等のようなもので、該検針メータ13は、例えば、電気、ガス又は水道メータ等のようなものである。自動検針センタは、自動的に、検針メータの検針値を取得したり、警報を通知したりするサービスを提供することができる。例えば、検針メータ13がガスメータの場合には、ガスの使用状態を確認したり、ガス遮断弁を閉止したりすることもできる。
【0005】
このような網制御装置11に、電話回線4と、電話機12又は検針メータ13の一方とに切り換え接続する方式(自動着信方式)として、特開平6−62132号公報及び特願平2−212895に開示されたリンギング通信方式リンギング通信方式がある。該リンギング通信方式は、通信事業者が提供するノーリンギングサービス及びFネットサービスを利用することなく、自動検針センタ2からの発呼によって、需要家宅1の検針メータ13を検針及び制御するものである。
【0006】
このリンギング通信方式を実現するために、従来の網制御装置11は、接続さされた端末装置12のオンフック及びオフフックを検出するためのオン・オフフック検出回路111を有している。
【0007】
図19は、従来のリンギング通信方式における網制御装置の動作フローチャートである。以下、フローに沿って説明していく。
【0008】
このフローチャートは、自動検針センタ2からの発呼に対してフローが開始する(ステップ201)。最初に、網制御装置11は、電話回線4と電話機12とを接続しているので、電話回線4からのリンギングは、そのまま電話機12に伝えられて鳴動する(ステップ202)。
【0009】
次に、網制御装置11のオン・オフフック検出回路111は、該電話機12のオフフックを検出すべく待ち状態(ステップ203)になる。需要家宅に居る者が該電話機12をオフフックすると、該オン・オフフック検出回路111は該オフフックを検出する(ステップ204)。
【0010】
次に、電話回線12と電話機12とが接続されているので、自動検針センタ11から、今から検針を行うべき旨と、電話機12をオンフックすべき旨のメッセージが、電話機12へ通知される(ステップ205)。該メッセージは、例えば、「こちら東京ガスです。ガスメータの検針のためにお電話致しました。このまま、電話機を下ろしていただくようお願い致します。」のようなものである。
【0011】
次に、網制御装置11のオン・オフフック検出回路111は、電話機12のオンフックを検出すべく待ち状態(ステップ206)になる。そして、前述のメッセージに従って、電話機102をオフフックした者は、電話機12をオンフックする。そして、該オンフックをオン・オフフック検出回路111が検出する(ステップ207)。
【0012】
次に、網制御装置11は、電話回線4が検針メータ13に接続されるように切り換える(ステップ208)。
【0013】
最終的に、自動検針センタ11と検針メータ13とが電話回線4を介して接続され、通信することが可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、従来の自動検針システムでは、自動検針センタが検針メータと通信を行うためには、網接続装置に接続された電話機のオン・オフフック操作が必要であるために、必ず需要家宅に人が存在しなければならないという問題があった。また、人が存在しなければ、電話機が着呼によって自動的にオン・オフフック操作を行うものでなければならなかった。
【0015】
更に、ノーリンギングサービス及びFネットサービスは、交換機及びISDN用のターミナルアダプタがこのようなサービスに対応していない場合には動作しないという問題があった。特願平2−212895では、需要者内に人が不在の時の着信が可能だが、後段需要家端末装置である電話機が自動着信する場合には無効である。
【0016】
そこで、本発明の目的は、この問題を解決することにあり、需要者宅の人の存在等を必要せずに、電話回線に対して、電話機のような端末装置と、検針メータのような特定の遠隔制御装置とを自動的に切り換えるための選択的自動着信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するため、本発明の第1態様の選択的自動着信方法は、 電話回線に接続される網制御装置(以下NCUともいう)と、これに接続される複数の端末装置とを具備する通信設備における選択的自動着信方法であって; 特定の発信端末から特定回数鳴動した後、呼び出しを停止し、所定時間後、再度発呼する特定のパターンを有する特定の端末装置(自動着信端末)への呼出信号が送られると、NCUが呼出信号を検出し該特定の端末装置(自動着信端末)に網を切り替えて、発信端末と該特定の端末装置(自動着信端末)との間で通信が行われ、 特定の発信端末が、呼出信号送出後一定時間後に呼を終了することで特定のパターンを構成することを特徴とする。
【0018】
本発明の他の実施形態によれば、特定のパターンがいくつかの要素パターンの組み合わせからなり、そのうちの1つ以上の要素パターンが呼出信号中に含まれていない場合に、前記網制御装置が、前記特定の発信端末へコールバックするものであってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ノーリンギング契約したセンタに限定されずに、需要家宅の複数の通信端末装置に対して、該通信端末装置に対応する特定の呼出パターンを用いて、選択的な自動着信操作が可能となる。このため、需要家内に人がいるか否かに関わらず選択的に自動着信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。特に、自動検針システムを例にとり説明する。
【0021】
図1は、本発明による、電話網を用いた自動検針システムの構成図である。該システムにおける網制御装置は、従来のオン・オフフック検出手段111に加えて、呼出検出手段112と、網制御部分113と、選択着信端末114を更に備えている。該呼出検出手段112は、特定の呼出パターンを検出するために、呼出回数又は呼出間隔時間を検出するものである。
【0022】
自動検針センタ11は、検針メータ13と通信を行うために、該検針メータ13に対応する特定された呼出パターンを、電話交換機から網制御装置11へ送信するように発呼及び停止を繰り返さなければならない。
【0023】
図2は、呼出パターンの実施例である。例えば、自動検針センタ2から需要家宅1の網制御装置11へ発呼し、呼出が需要家宅で1回鳴動した後で呼び出しを停止する。次に、最初の鳴動開始から25秒で再度発呼し、呼出が1回鳴動した後で呼び出しを停止する。更に、2回目の鳴動開始から25秒で再度発呼するというようなパターンである。
【0024】
一方、網制御装置11は、着呼して呼出が需要家宅で1回鳴動した後で呼び出しが停止されることを確認する。次に、最初の鳴動開始から25±5秒以内に再度着呼し、呼出が1回鳴動した後で呼び出しが停止されることを確認する。更に、2回目の鳴動開始から25±5秒以内に再度着呼するということを確認して、特定の呼出パターンであることを検出する。
【0025】
需要家宅内で呼出が1回鳴動した後で、呼び出しを停止するという具体的な手法としては、発呼側にて選択信号送出後、一定時間(例えば3秒)以内に呼び出しを停止して、需要家側での呼び出し鳴動を一回だけ鳴動するというものである。
【0026】
さらに、例えば、本発明で使用される電話交換機3が、IN設備で構築されたものであるならば、電話交換機が自動検針センタからの発呼であることを識別して、特定の呼出パターンを送出することができる。
【0027】
図3は、IN設備で構築された電話交換システムの概略的な構成図である。該電話交換システムは、多数の電話交換機を共通線信号網によって統合して制御するサービス制御局を有している。これにより、予め利用者毎のサービス制御情報をデータベース等に登録しておくことによって、自動検針センタからの発呼であることを識別して、特定の呼出パターンを送出することができる。従って、需要家宅1の網制御装置11に複数の端末装置が接続されているならば、該端末装置に対応した複数の呼出パターンを、電話交換機3から選択しながら送出することも可能となる。
【0028】
サービス制御局が特定の発信者からの発呼であることを識別する方法として、例えば、特定の発信者が通常の選択信号に更に特定の選択信号を付加して発呼するという方法もある。又は、特定の発信者が発信者番号を、事前にサービス制御局に登録していてもよい。
【0029】
図4は、本発明による、ISDN網を用いた自動検針システムの構成図である。
【0030】
該図4は、図1の構成図と比較して、更に、需要家宅1内で、ISDN回線4に接続されたDSU(Digital Service Unit:回線終端装置)14と、該DSUに接続されたTA(Terminal Adapter)15とを有している。網制御装置11は、該TAのポートに接続される。尚、電話機のようなアナログ端末装置16は、直接TAのポートに接続されてもよく、デジタル端末装置17は、直接DSU14に接続される。
【0031】
DSU及びTAに接続された1つ以上の端末装置は、自動検針センタがISDN回線から発呼する際に、該端末装置に対応するポートのサブアドレスで発呼することによって、個々の端末装置に着呼させることが可能となる。従って、網制御装置11の接続されているポートのサブアドレスで、自動検針センタが発呼することによって、該網制御装置に着呼させることができる。
【0032】
しかし、TA15のサブアドレスが変更されていたり、サブアドレスの付いていないポートに接続が変更されている場合等は、特定の発信者がサブアドレスを付けて発信しても、網制御装置に着信しない場合がある。この場合、第1回目の着信失敗後にリトライする際には、サブアドレス無しで選択信号を送出し、強制的に全ての端末装置を鳴動させて、網制御装置への呼び出しを行うことも可能である。
【0033】
図5(A)は、本発明による、電話回線4に複数の網制御装置11を直列に接続した構成図である。
【0034】
需要家宅1に、2台の網制御装置11及び18が直列に接続されており、網制御装置には電話機のような端末装置12と、検針メータのような端末装置13及び19とを有している。網制御装置11及び18は、それぞれオン・オフフック検出手段111及び181を有しており、個々に異なる呼出パターンに対応している。
【0035】
例えば、網制御装置11は、呼出信号が1回鳴動した後、呼び出し停止し、最初の鳴動開始から25秒±5秒以内に再度呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、2回目の鳴動開始から25秒±5秒以内に再度呼び出し信号を送出するというような呼出パターンである。一方、網制御装置18は、呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、最初の鳴動開始から35秒±5秒以内に再度呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、2回目の鳴動開始から35秒±5秒以内に再度呼出信号を送出するというようなパターンである。
【0036】
このように、複数の網制御装置の個々に特定の呼出パターンが予め設定されているので、どちらか一方の網制御装置を選択的に呼び出すことが可能となる。
【0037】
図5(B)の実施例においては、網制御装置11に複数の端末装置(検針メータ13、19)が並列に接続されている。そして、該端末装置毎に異なる特定の呼出パターンが設定されており、接続された端末装置を異なる特定の該呼出パターンによって選択的に呼び出すことができる。この場合、一台の網制御装置で2台の検針メータに対応できる。
【0038】
図6及び図7は、リング先取り鳴動応答における、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下、フローに沿って説明する。
【0039】
網制御装置1の呼出検出手段112は、最初は鳴動検出待機状態にある(ステップ801)。鳴動が発生する(ステップ802)と、鳴動を検出(ステップ803)し、該鳴動が発生した時間について記憶しておく。そして、鳴動回数をカウントする(ステップ804)。
【0040】
次に、該カウント数が、特定の呼出パターンの一部分、即ち所定回数であったか否かを判定する(ステップ805)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ820)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定呼出パターンである可能性があるので、自己オフフック待機状態(ステップ806)に偏移する。
【0041】
自己オフフック待機状態(ステップ806)では、再び鳴動を検出すべく待機状態にある。再度、鳴動が発生した際に、その状態で最初の鳴動の発生からT1=25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ807)。T1以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ820)し、T1以内であれば、特定パターンである可能性があるので鳴動回数をカウントする(ステップ808)。
【0042】
次に、該カウント数が、所定回数であったか否かを判定する(ステップ809)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ820)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、再び、自己オフフック待機状態(ステップ810)を継続する。
【0043】
再び鳴動を検出すべく待機状態にあり、再度、鳴動が発生した際に、それは、最初の鳴動の発生からT1以内であるかどうかを判定する(ステップ811)。T1以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ820)し、T1以内であれば、特定呼出パターンであると判断して、オフフックし、センタである発信者からの信号待機状態となる(ステップ812)。なお、T1間隔の鳴動は1回でなくともよい。
【0044】
センタからの信号が受信されず(ステップ814)、所定の時間を経過した場合(ステップ817)には、第3者からの着信と判断して(ステップ818)、無音のままオンフックする(ステップ819)。
【0045】
センタからの信号を受信した場合(ステップ813、814)には、網制御装置は、電話回線と検針メータとが接続されるように切り換え制御し、センタと検針メータとの通信が確立される(ステップ815)。センタと検針メータとの通信が正常に完了した場合(ステップ816)には、初期状態へ偏移する。センタと検針メータとの通信時間は、タイマによって管理されており、所定の時間を経過した場合(ステップ821)には処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0046】
図8及び図9は、リング先取り無鳴動応答における、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下では、該図8及び図9と、前述した図6及び図7とを比較して、無鳴動にすることによる相違点のみを説明する。
【0047】
図8及び図9のステップ901〜921と、図6及び図7のステップ801〜821とを比較して、ステップ905及び909以外の部分は全く同様である。無鳴動にするために、ステップ905及び909の鳴動が所定回数未満で停止しなかった場合、第3者の着呼と判断されるが、この際に、オン・オフフック検出手段111が動作する点で相違する。
【0048】
所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合に、後段の電話機等の通信端末装置に接続される(ステップ930)。そして、該電話機がオフフックしたかどうかを検出する(ステップ931)。オフフックされず呼出が中止した場合(ステップ936)には処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0049】
電話機がオフフックした場合(ステップ931)には、次に、後段である電話機のオンフック監視を開始する(ステップ932)。後段の電話機がオンフックした場合(ステップ933)には、電話回線と電話機とを切断し、後段の電話機のオンフック監視を終了する(ステップ934)。次に、再び、後段のオフフック監視を開始して、処理を終了する(ステップ935)。
【0050】
図10及び図11は、前述した網制御装置のフローチャートに対する、センタ側のフローチャートである。以下では、フローに沿って説明していく。
【0051】
最初に、センタの制御部分からの検針メータへの通信要求が発生した(ステップ1001)際に、発呼先へダイヤリングし(ステップ1002)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1003)。このとき、需要家宅の電話機及び網制御装置がオフフックしても、センタはオンフックして通信を行わない。特定の呼出パターンに従って、最初のダイヤリングからT0=25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1004)。そして、所定の鳴動回数だけ呼出す(ステップ1005)。
【0052】
再び、2回目のダイヤリングからT0経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1006)。この時、需要家宅の網制御装置がオフフックしたかどうかを検出する(ステップ1007)。
【0053】
所定の時間経過してもオフフックしない場合(ステップ1008)には、着信シーケンスが失敗したと判断し(ステップ1014)、終了するべくオンフック(ステップ1017)する。このとき、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示し(ステップ1019)、所定の回数よりも少なければ、再度、需要家宅への発呼を行う。
【0054】
需要者宅の網制御装置がオフフックした場合(ステップ1007)には、モデムで網制御装置を呼出し、網制御装置からの応答を待つ(ステップ1009)。
【0055】
網制御装置からの応答が、所定の時間を経過しても応答が通知されない場合(ステップ1011)には、網制御装置に接続された電話機等によるオフフックと推定して(ステップ1013)、トーキーを通知することなく処理を終了する。ここでのトーキーとは、「こちら東京ガスです。ガスメータの検針のためにお電話致しました。次に呼出の際には、電話をお取りになられないようお願い致します。」等のメッセージである。このように、トーキーを通知することなく、オンフック(ステップ1017)し、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示して(ステップ1019)終了する。
【0056】
網制御装置からの応答が通知された場合(ステップ1010)には、当該網制御装置とセンタとの間で通信が行われる(ステップ1012)。通信が正常に終了した場合(ステップ1015)には、オンフック(ステップ1016)して初期状態へ偏移して終了する。通信が正常に終了しなかった場合には、オンフック(ステップ1017)し、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示して(ステップ1019)終了する。
【0057】
リトライが所定の回数よりも少ない場合、最初に通信不能リトライ要求表示(ステップ1020)を行う。そして、最後の発呼から30秒以上経過した(ステップ1021)時点で、再び発呼する。但し、ISDN回線を使用しており、最初の呼出パターン送出段階においてサブアドレスを用いて発呼したならば、今度は、サブアドレスを用いることなく発呼する(ステップ1022)。これにより、接続すべき網接続装置のサブアドレスが変更されていたとしても、呼接続することが可能となる。
【0058】
他の実施形態として、特定呼出パターンの信号のいくつか又は1つの特定呼出パターンの要素に合致していると網制御装置が判定した場合は、網制御装置はオフフックせず、呼び出しが完了してから特定の発信者にコールバックする手段がある。即ち、網制御装置は、自動検針センタの電話番号を記憶しており、又はこの電話番号を接続された通信端末装置に問い合わせて得ることにより、コールバックすることができる。
【0059】
特定の呼出パターンに全て合致していても、網制御装置がオフフックすることなくコールバックしても構わない。これは、例えば、特定の呼出パターンから少しでもはずれたパターンのものを排除しようとすると、緊急性のある重要な通信を見逃して着信できないからである。このような重要な通信を見逃して着信しないことを防止するために、特定呼出パターンの識別判定を緩くすると、網制御装置が第3者からの呼び出しを誤ってオフフックする危険性が高くなる。
【0060】
しかし、コールバックを行うことにより、誤って第3者の呼び出しを網制御装置がオフフックする危険性がなく、緊急性のある重要な通信を見逃す危険性も同時に排除できる。
【0061】
図12及び図13は、呼出し鳴動コールバックのフローチャートである。以下、フローに沿って説明していく。
【0062】
網制御装置1の呼出検出手段112は、最初は鳴動検出待機状態にある(ステップ1101)。鳴動が発生する(ステップ1102)と、鳴動を検出する(ステップ1103)し、該鳴動が発生した時間について記憶しておく。そして、鳴動回数をカウントする(ステップ1104)。
【0063】
次に、該カウント数が、電話回線を検針メータと接続するための特定呼出パターンの一部分、即ち所定回数であったか否かを判定する(ステップ1105)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、コールバック待機状態(ステップ1106)に偏移する。
【0064】
コールバック待機状態(ステップ1106)では、再び鳴動を検出すべく待機状態にある。再度、鳴動が発生した際に、最初の鳴動の発生から25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ1107)。25±5秒以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ1126)し、25±5秒以内であれば、特定パターンである可能性があるので、鳴動回数をカウントする(ステップ1108)。
【0065】
次に、カウント数が所定回数であったか否かを判定する(ステップ1109)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、再び、コールバック待機状態(ステップ1110)を継続する。
【0066】
次に、2回目の鳴動の発生から25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ1111)。25±5秒以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ1126)し、25±5秒以内であれば、特定パターンである可能性があるので、鳴動回数をカウントする(ステップ1112)。
【0067】
次に、カウント数が、所定回数であったか否かを判定する(ステップ1113)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、検針メータからコールバックのための第2ダイヤルの読み取りを行う(ステップ1114)。
【0068】
次に、オフフックし、読みとった第2ダイヤルでセンタにダイヤルする(ステップ1115)。そして、センタがオフフックしたかどうかを検出する(ステップ1116)。所定の時間を経過しても、センタがオフフックしない場合(ステップ1117)には、ダイヤル違い(ステップ1124)と判断して、リトライが所定の回数以上であれば(ステップ1125)処理を終了し、初期状態へ偏移する。リトライが所定の回数に達していなければ、続けて、センタのオフフックを待つ(ステップ1116)。
【0069】
センタが網制御装置の発呼に対してオフフックした場合(ステップ1116)には、該網制御装置はセンタへ特定の信号を送出する(ステップ1118)。センタは、この網制御装置からの特定の信号に対して、特定の信号で応答する。該特定の信号が受信された場合(ステップ1119)には、センタと網制御装置との間で通信が行われる(ステップ1121)。通信が正常に終了した場合(ステップ1122)は処理を終了し、初期状態へ偏移する。通信が正常に終了せずに、所定の時間を経過した場合(ステップ1123)には、ダイヤル違いと判断し(ステップ1124)、リトライが所定の回数以上であれば(ステップ1125)処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0070】
図14及び図15は、リング無鳴動コールバックにおける、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下では、該図14及び図15と、前述した図12及び図13とを比較して、無鳴動にすることによる相違点のみを説明する。
【0071】
図14及び図15のステップ1201〜1226と、図12及び図13のステップ1101〜1126とを比較して、ステップ1205及び1209以外のフローチャートは全く同様である。無鳴動にするために、ステップ1205及び1209の鳴動が所定回数未満で停止しなかった場合、第3者の着呼と判断されるが、このとき、後段に接続されたオン・オフフック検出手段が動作する点で相違する。
【0072】
図14及び図15のステップ1230〜1236と、図8及び図9のステップ930〜936とは全く同じフローである。
【0073】
図16及び図17は、前述したコールバックを行う網制御装置のフローチャートに対する、センタ側のフローチャートである。以下では、フローに沿って説明していく。
【0074】
最初に、センタの制御部分からの検針メータへの通信要求が発生した(ステップ1301)際に、発呼先へダイヤリングし(ステップ1302)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1303)。このとき、需要家宅の電話機及び網制御装置がオフフックしても、センタはオンフックして通信を行わない。特定の呼出パターンに従って、最初のダイヤリングから25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1304)。そして、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1305)。
【0075】
再び、2回目のダイヤリングから25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行い(ステップ1306)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1307)。
【0076】
次に、網制御装置からのコールバックを待機する(ステップ1308)。該網制御装置からコールバックされてきた(ステップ1317)場合には、網制御装置からのモデムでの呼出しを待つ(ステップ1309)。所定の時間を経過してもコールバックがされてこない場合(ステップ1323)には、着信シーケンス失敗と推定し(ステップ1314)、処理を終了するべくオンフックする。このとき、リトライが所定の回数以上(ステップ1318)であれば、通信不能を表示し(ステップ1319)、回数以内であれば、再度、需要家宅への発呼を行う。
【0077】
網制御装置からのモデムでの呼出を待って(ステップ1309)いる際に、所定の時間を経過しても応答が通知されない(ステップ1311)場合には、第3者からの着信と判断して(ステップ1313)して、再び、網制御装置からのコールバックを待機する(ステップ1308)。応答が通知された場合(ステップ1310)には、網制御装置は電話回線と検針メータとが接続されるように切り換え、センタと検針メータとの間で通信が確立する(ステップ1312)。通信が正常に終了した(ステップ1315)場合には、オフフック(ステップ1316)して処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0078】
前述の説明では本発明の網制御装置を用いたシステムの一実施形態として、自動検針システムを例にとり説明したが、様々な選択的自動着信制御装置への適用について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。従って、前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその等価物として限定するものにのみ制約される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明による電話回線に接続された網制御装置を有する自動検針システムの構成図である。
【図2】本発明による呼出パターンの概略図である。
【図3】IN設備を有する電話交換システムの構成図である。
【図4】本発明によるISDN回線に接続された網制御装置を有する自動検針システムの構成図である。
【図5】(A)は、本発明による網接続装置を直列に接続した自動検針システムの構成図である。(B)は、本発明による1台の網制御装置に2台の検針メータを並列に接続した自動検針システムの構成図である。
【図6】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図7】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図8】本発明による網制御装置のリング先取り無鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図9】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図10】本発明による自動検針センタのリング先取り鳴動・無鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図11】本発明による自動検針センタのリング先取り鳴動・無鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図12】本発明による網制御装置のリング鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図13】本発明による網制御装置のリング鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図14】本発明による網制御装置のリング無鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図15】本発明による網制御装置のリング無鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図16】本発明による自動検針センタのリング鳴動・無鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図17】本発明による自動検針センタのリング鳴動・無鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図18】従来の網制御装置を用いた自動検針システムの構成図である。
【図19】従来の網制御装置を用いた自動検針のためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
1 需要家宅
2 自動検針センタ
3 電話交換機
4 電話回線
5 ISDN交換機
6 ISDN回線
11、18 網制御装置
12 通信端末装置、電話機
13、19 検針メータ
14 DSU
15 TA
16 アナログ通信端末装置、電話機
17 デジタル通信端末装置
111、181 オン・オフフック検出手段
112、182 呼出検出手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話回線を利用した自動検針や遠隔制御、通報、音声による告知、留守番電話及びFAX等の選択的自動着信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
網制御装置とは、電話回線と1つ以上の端末装置との間に接続されており、該電話回線と該端末装置との接続を切り換える装置である。また、網制御装置は、中央処理センタに電話回線を介して接続されており、中央処理センタと検針メータ端末が通信を自動的に行うためのシステムに用いられていた。
【0003】
従来、端末装置の選択的な自動着信のために網制御装置を用いたシステムには、需要家宅内の検針メータを自動的に検針及び制御する自動検針システムがあった。
【0004】
図18は、従来の自動検針システムの構成図である。該自動検針システムは、検針対象となる需要家宅1と、該需要家宅1に電話回線4を介して接続された自動検針センタ2とからなる。該需要家宅1には、該電話回線4に接続された網制御装置11と、該網制御装置11に接続された端末装置12及び検針メータ13とを備えている。該端末装置12は、例えば、電話機又はFAX等のようなもので、該検針メータ13は、例えば、電気、ガス又は水道メータ等のようなものである。自動検針センタは、自動的に、検針メータの検針値を取得したり、警報を通知したりするサービスを提供することができる。例えば、検針メータ13がガスメータの場合には、ガスの使用状態を確認したり、ガス遮断弁を閉止したりすることもできる。
【0005】
このような網制御装置11に、電話回線4と、電話機12又は検針メータ13の一方とに切り換え接続する方式(自動着信方式)として、特開平6−62132号公報及び特願平2−212895に開示されたリンギング通信方式リンギング通信方式がある。該リンギング通信方式は、通信事業者が提供するノーリンギングサービス及びFネットサービスを利用することなく、自動検針センタ2からの発呼によって、需要家宅1の検針メータ13を検針及び制御するものである。
【0006】
このリンギング通信方式を実現するために、従来の網制御装置11は、接続さされた端末装置12のオンフック及びオフフックを検出するためのオン・オフフック検出回路111を有している。
【0007】
図19は、従来のリンギング通信方式における網制御装置の動作フローチャートである。以下、フローに沿って説明していく。
【0008】
このフローチャートは、自動検針センタ2からの発呼に対してフローが開始する(ステップ201)。最初に、網制御装置11は、電話回線4と電話機12とを接続しているので、電話回線4からのリンギングは、そのまま電話機12に伝えられて鳴動する(ステップ202)。
【0009】
次に、網制御装置11のオン・オフフック検出回路111は、該電話機12のオフフックを検出すべく待ち状態(ステップ203)になる。需要家宅に居る者が該電話機12をオフフックすると、該オン・オフフック検出回路111は該オフフックを検出する(ステップ204)。
【0010】
次に、電話回線12と電話機12とが接続されているので、自動検針センタ11から、今から検針を行うべき旨と、電話機12をオンフックすべき旨のメッセージが、電話機12へ通知される(ステップ205)。該メッセージは、例えば、「こちら東京ガスです。ガスメータの検針のためにお電話致しました。このまま、電話機を下ろしていただくようお願い致します。」のようなものである。
【0011】
次に、網制御装置11のオン・オフフック検出回路111は、電話機12のオンフックを検出すべく待ち状態(ステップ206)になる。そして、前述のメッセージに従って、電話機102をオフフックした者は、電話機12をオンフックする。そして、該オンフックをオン・オフフック検出回路111が検出する(ステップ207)。
【0012】
次に、網制御装置11は、電話回線4が検針メータ13に接続されるように切り換える(ステップ208)。
【0013】
最終的に、自動検針センタ11と検針メータ13とが電話回線4を介して接続され、通信することが可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、従来の自動検針システムでは、自動検針センタが検針メータと通信を行うためには、網接続装置に接続された電話機のオン・オフフック操作が必要であるために、必ず需要家宅に人が存在しなければならないという問題があった。また、人が存在しなければ、電話機が着呼によって自動的にオン・オフフック操作を行うものでなければならなかった。
【0015】
更に、ノーリンギングサービス及びFネットサービスは、交換機及びISDN用のターミナルアダプタがこのようなサービスに対応していない場合には動作しないという問題があった。特願平2−212895では、需要者内に人が不在の時の着信が可能だが、後段需要家端末装置である電話機が自動着信する場合には無効である。
【0016】
そこで、本発明の目的は、この問題を解決することにあり、需要者宅の人の存在等を必要せずに、電話回線に対して、電話機のような端末装置と、検針メータのような特定の遠隔制御装置とを自動的に切り換えるための選択的自動着信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するため、本発明の第1態様の選択的自動着信方法は、 電話回線に接続される網制御装置(以下NCUともいう)と、これに接続される複数の端末装置とを具備する通信設備における選択的自動着信方法であって; 特定の発信端末から特定回数鳴動した後、呼び出しを停止し、所定時間後、再度発呼する特定のパターンを有する特定の端末装置(自動着信端末)への呼出信号が送られると、NCUが呼出信号を検出し該特定の端末装置(自動着信端末)に網を切り替えて、発信端末と該特定の端末装置(自動着信端末)との間で通信が行われ、 特定の発信端末が、呼出信号送出後一定時間後に呼を終了することで特定のパターンを構成することを特徴とする。
【0018】
本発明の他の実施形態によれば、特定のパターンがいくつかの要素パターンの組み合わせからなり、そのうちの1つ以上の要素パターンが呼出信号中に含まれていない場合に、前記網制御装置が、前記特定の発信端末へコールバックするものであってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ノーリンギング契約したセンタに限定されずに、需要家宅の複数の通信端末装置に対して、該通信端末装置に対応する特定の呼出パターンを用いて、選択的な自動着信操作が可能となる。このため、需要家内に人がいるか否かに関わらず選択的に自動着信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。特に、自動検針システムを例にとり説明する。
【0021】
図1は、本発明による、電話網を用いた自動検針システムの構成図である。該システムにおける網制御装置は、従来のオン・オフフック検出手段111に加えて、呼出検出手段112と、網制御部分113と、選択着信端末114を更に備えている。該呼出検出手段112は、特定の呼出パターンを検出するために、呼出回数又は呼出間隔時間を検出するものである。
【0022】
自動検針センタ11は、検針メータ13と通信を行うために、該検針メータ13に対応する特定された呼出パターンを、電話交換機から網制御装置11へ送信するように発呼及び停止を繰り返さなければならない。
【0023】
図2は、呼出パターンの実施例である。例えば、自動検針センタ2から需要家宅1の網制御装置11へ発呼し、呼出が需要家宅で1回鳴動した後で呼び出しを停止する。次に、最初の鳴動開始から25秒で再度発呼し、呼出が1回鳴動した後で呼び出しを停止する。更に、2回目の鳴動開始から25秒で再度発呼するというようなパターンである。
【0024】
一方、網制御装置11は、着呼して呼出が需要家宅で1回鳴動した後で呼び出しが停止されることを確認する。次に、最初の鳴動開始から25±5秒以内に再度着呼し、呼出が1回鳴動した後で呼び出しが停止されることを確認する。更に、2回目の鳴動開始から25±5秒以内に再度着呼するということを確認して、特定の呼出パターンであることを検出する。
【0025】
需要家宅内で呼出が1回鳴動した後で、呼び出しを停止するという具体的な手法としては、発呼側にて選択信号送出後、一定時間(例えば3秒)以内に呼び出しを停止して、需要家側での呼び出し鳴動を一回だけ鳴動するというものである。
【0026】
さらに、例えば、本発明で使用される電話交換機3が、IN設備で構築されたものであるならば、電話交換機が自動検針センタからの発呼であることを識別して、特定の呼出パターンを送出することができる。
【0027】
図3は、IN設備で構築された電話交換システムの概略的な構成図である。該電話交換システムは、多数の電話交換機を共通線信号網によって統合して制御するサービス制御局を有している。これにより、予め利用者毎のサービス制御情報をデータベース等に登録しておくことによって、自動検針センタからの発呼であることを識別して、特定の呼出パターンを送出することができる。従って、需要家宅1の網制御装置11に複数の端末装置が接続されているならば、該端末装置に対応した複数の呼出パターンを、電話交換機3から選択しながら送出することも可能となる。
【0028】
サービス制御局が特定の発信者からの発呼であることを識別する方法として、例えば、特定の発信者が通常の選択信号に更に特定の選択信号を付加して発呼するという方法もある。又は、特定の発信者が発信者番号を、事前にサービス制御局に登録していてもよい。
【0029】
図4は、本発明による、ISDN網を用いた自動検針システムの構成図である。
【0030】
該図4は、図1の構成図と比較して、更に、需要家宅1内で、ISDN回線4に接続されたDSU(Digital Service Unit:回線終端装置)14と、該DSUに接続されたTA(Terminal Adapter)15とを有している。網制御装置11は、該TAのポートに接続される。尚、電話機のようなアナログ端末装置16は、直接TAのポートに接続されてもよく、デジタル端末装置17は、直接DSU14に接続される。
【0031】
DSU及びTAに接続された1つ以上の端末装置は、自動検針センタがISDN回線から発呼する際に、該端末装置に対応するポートのサブアドレスで発呼することによって、個々の端末装置に着呼させることが可能となる。従って、網制御装置11の接続されているポートのサブアドレスで、自動検針センタが発呼することによって、該網制御装置に着呼させることができる。
【0032】
しかし、TA15のサブアドレスが変更されていたり、サブアドレスの付いていないポートに接続が変更されている場合等は、特定の発信者がサブアドレスを付けて発信しても、網制御装置に着信しない場合がある。この場合、第1回目の着信失敗後にリトライする際には、サブアドレス無しで選択信号を送出し、強制的に全ての端末装置を鳴動させて、網制御装置への呼び出しを行うことも可能である。
【0033】
図5(A)は、本発明による、電話回線4に複数の網制御装置11を直列に接続した構成図である。
【0034】
需要家宅1に、2台の網制御装置11及び18が直列に接続されており、網制御装置には電話機のような端末装置12と、検針メータのような端末装置13及び19とを有している。網制御装置11及び18は、それぞれオン・オフフック検出手段111及び181を有しており、個々に異なる呼出パターンに対応している。
【0035】
例えば、網制御装置11は、呼出信号が1回鳴動した後、呼び出し停止し、最初の鳴動開始から25秒±5秒以内に再度呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、2回目の鳴動開始から25秒±5秒以内に再度呼び出し信号を送出するというような呼出パターンである。一方、網制御装置18は、呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、最初の鳴動開始から35秒±5秒以内に再度呼出信号が1回鳴動した後呼び出し停止し、2回目の鳴動開始から35秒±5秒以内に再度呼出信号を送出するというようなパターンである。
【0036】
このように、複数の網制御装置の個々に特定の呼出パターンが予め設定されているので、どちらか一方の網制御装置を選択的に呼び出すことが可能となる。
【0037】
図5(B)の実施例においては、網制御装置11に複数の端末装置(検針メータ13、19)が並列に接続されている。そして、該端末装置毎に異なる特定の呼出パターンが設定されており、接続された端末装置を異なる特定の該呼出パターンによって選択的に呼び出すことができる。この場合、一台の網制御装置で2台の検針メータに対応できる。
【0038】
図6及び図7は、リング先取り鳴動応答における、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下、フローに沿って説明する。
【0039】
網制御装置1の呼出検出手段112は、最初は鳴動検出待機状態にある(ステップ801)。鳴動が発生する(ステップ802)と、鳴動を検出(ステップ803)し、該鳴動が発生した時間について記憶しておく。そして、鳴動回数をカウントする(ステップ804)。
【0040】
次に、該カウント数が、特定の呼出パターンの一部分、即ち所定回数であったか否かを判定する(ステップ805)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ820)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定呼出パターンである可能性があるので、自己オフフック待機状態(ステップ806)に偏移する。
【0041】
自己オフフック待機状態(ステップ806)では、再び鳴動を検出すべく待機状態にある。再度、鳴動が発生した際に、その状態で最初の鳴動の発生からT1=25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ807)。T1以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ820)し、T1以内であれば、特定パターンである可能性があるので鳴動回数をカウントする(ステップ808)。
【0042】
次に、該カウント数が、所定回数であったか否かを判定する(ステップ809)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ820)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、再び、自己オフフック待機状態(ステップ810)を継続する。
【0043】
再び鳴動を検出すべく待機状態にあり、再度、鳴動が発生した際に、それは、最初の鳴動の発生からT1以内であるかどうかを判定する(ステップ811)。T1以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ820)し、T1以内であれば、特定呼出パターンであると判断して、オフフックし、センタである発信者からの信号待機状態となる(ステップ812)。なお、T1間隔の鳴動は1回でなくともよい。
【0044】
センタからの信号が受信されず(ステップ814)、所定の時間を経過した場合(ステップ817)には、第3者からの着信と判断して(ステップ818)、無音のままオンフックする(ステップ819)。
【0045】
センタからの信号を受信した場合(ステップ813、814)には、網制御装置は、電話回線と検針メータとが接続されるように切り換え制御し、センタと検針メータとの通信が確立される(ステップ815)。センタと検針メータとの通信が正常に完了した場合(ステップ816)には、初期状態へ偏移する。センタと検針メータとの通信時間は、タイマによって管理されており、所定の時間を経過した場合(ステップ821)には処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0046】
図8及び図9は、リング先取り無鳴動応答における、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下では、該図8及び図9と、前述した図6及び図7とを比較して、無鳴動にすることによる相違点のみを説明する。
【0047】
図8及び図9のステップ901〜921と、図6及び図7のステップ801〜821とを比較して、ステップ905及び909以外の部分は全く同様である。無鳴動にするために、ステップ905及び909の鳴動が所定回数未満で停止しなかった場合、第3者の着呼と判断されるが、この際に、オン・オフフック検出手段111が動作する点で相違する。
【0048】
所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合に、後段の電話機等の通信端末装置に接続される(ステップ930)。そして、該電話機がオフフックしたかどうかを検出する(ステップ931)。オフフックされず呼出が中止した場合(ステップ936)には処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0049】
電話機がオフフックした場合(ステップ931)には、次に、後段である電話機のオンフック監視を開始する(ステップ932)。後段の電話機がオンフックした場合(ステップ933)には、電話回線と電話機とを切断し、後段の電話機のオンフック監視を終了する(ステップ934)。次に、再び、後段のオフフック監視を開始して、処理を終了する(ステップ935)。
【0050】
図10及び図11は、前述した網制御装置のフローチャートに対する、センタ側のフローチャートである。以下では、フローに沿って説明していく。
【0051】
最初に、センタの制御部分からの検針メータへの通信要求が発生した(ステップ1001)際に、発呼先へダイヤリングし(ステップ1002)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1003)。このとき、需要家宅の電話機及び網制御装置がオフフックしても、センタはオンフックして通信を行わない。特定の呼出パターンに従って、最初のダイヤリングからT0=25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1004)。そして、所定の鳴動回数だけ呼出す(ステップ1005)。
【0052】
再び、2回目のダイヤリングからT0経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1006)。この時、需要家宅の網制御装置がオフフックしたかどうかを検出する(ステップ1007)。
【0053】
所定の時間経過してもオフフックしない場合(ステップ1008)には、着信シーケンスが失敗したと判断し(ステップ1014)、終了するべくオンフック(ステップ1017)する。このとき、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示し(ステップ1019)、所定の回数よりも少なければ、再度、需要家宅への発呼を行う。
【0054】
需要者宅の網制御装置がオフフックした場合(ステップ1007)には、モデムで網制御装置を呼出し、網制御装置からの応答を待つ(ステップ1009)。
【0055】
網制御装置からの応答が、所定の時間を経過しても応答が通知されない場合(ステップ1011)には、網制御装置に接続された電話機等によるオフフックと推定して(ステップ1013)、トーキーを通知することなく処理を終了する。ここでのトーキーとは、「こちら東京ガスです。ガスメータの検針のためにお電話致しました。次に呼出の際には、電話をお取りになられないようお願い致します。」等のメッセージである。このように、トーキーを通知することなく、オンフック(ステップ1017)し、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示して(ステップ1019)終了する。
【0056】
網制御装置からの応答が通知された場合(ステップ1010)には、当該網制御装置とセンタとの間で通信が行われる(ステップ1012)。通信が正常に終了した場合(ステップ1015)には、オンフック(ステップ1016)して初期状態へ偏移して終了する。通信が正常に終了しなかった場合には、オンフック(ステップ1017)し、リトライが所定の回数以上(ステップ1018)であれば、通信不能を表示して(ステップ1019)終了する。
【0057】
リトライが所定の回数よりも少ない場合、最初に通信不能リトライ要求表示(ステップ1020)を行う。そして、最後の発呼から30秒以上経過した(ステップ1021)時点で、再び発呼する。但し、ISDN回線を使用しており、最初の呼出パターン送出段階においてサブアドレスを用いて発呼したならば、今度は、サブアドレスを用いることなく発呼する(ステップ1022)。これにより、接続すべき網接続装置のサブアドレスが変更されていたとしても、呼接続することが可能となる。
【0058】
他の実施形態として、特定呼出パターンの信号のいくつか又は1つの特定呼出パターンの要素に合致していると網制御装置が判定した場合は、網制御装置はオフフックせず、呼び出しが完了してから特定の発信者にコールバックする手段がある。即ち、網制御装置は、自動検針センタの電話番号を記憶しており、又はこの電話番号を接続された通信端末装置に問い合わせて得ることにより、コールバックすることができる。
【0059】
特定の呼出パターンに全て合致していても、網制御装置がオフフックすることなくコールバックしても構わない。これは、例えば、特定の呼出パターンから少しでもはずれたパターンのものを排除しようとすると、緊急性のある重要な通信を見逃して着信できないからである。このような重要な通信を見逃して着信しないことを防止するために、特定呼出パターンの識別判定を緩くすると、網制御装置が第3者からの呼び出しを誤ってオフフックする危険性が高くなる。
【0060】
しかし、コールバックを行うことにより、誤って第3者の呼び出しを網制御装置がオフフックする危険性がなく、緊急性のある重要な通信を見逃す危険性も同時に排除できる。
【0061】
図12及び図13は、呼出し鳴動コールバックのフローチャートである。以下、フローに沿って説明していく。
【0062】
網制御装置1の呼出検出手段112は、最初は鳴動検出待機状態にある(ステップ1101)。鳴動が発生する(ステップ1102)と、鳴動を検出する(ステップ1103)し、該鳴動が発生した時間について記憶しておく。そして、鳴動回数をカウントする(ステップ1104)。
【0063】
次に、該カウント数が、電話回線を検針メータと接続するための特定呼出パターンの一部分、即ち所定回数であったか否かを判定する(ステップ1105)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、コールバック待機状態(ステップ1106)に偏移する。
【0064】
コールバック待機状態(ステップ1106)では、再び鳴動を検出すべく待機状態にある。再度、鳴動が発生した際に、最初の鳴動の発生から25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ1107)。25±5秒以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ1126)し、25±5秒以内であれば、特定パターンである可能性があるので、鳴動回数をカウントする(ステップ1108)。
【0065】
次に、カウント数が所定回数であったか否かを判定する(ステップ1109)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、特定パターンである可能性があるので、再び、コールバック待機状態(ステップ1110)を継続する。
【0066】
次に、2回目の鳴動の発生から25±5秒以内であるかどうかを判定する(ステップ1111)。25±5秒以内でなければ、第3者からの着信と判断(ステップ1126)し、25±5秒以内であれば、特定パターンである可能性があるので、鳴動回数をカウントする(ステップ1112)。
【0067】
次に、カウント数が、所定回数であったか否かを判定する(ステップ1113)。所定回数未満で鳴動が停止しなかった場合には、第3者からの着信と判断(ステップ1126)する。所定回数未満で鳴動が停止した場合には、検針メータからコールバックのための第2ダイヤルの読み取りを行う(ステップ1114)。
【0068】
次に、オフフックし、読みとった第2ダイヤルでセンタにダイヤルする(ステップ1115)。そして、センタがオフフックしたかどうかを検出する(ステップ1116)。所定の時間を経過しても、センタがオフフックしない場合(ステップ1117)には、ダイヤル違い(ステップ1124)と判断して、リトライが所定の回数以上であれば(ステップ1125)処理を終了し、初期状態へ偏移する。リトライが所定の回数に達していなければ、続けて、センタのオフフックを待つ(ステップ1116)。
【0069】
センタが網制御装置の発呼に対してオフフックした場合(ステップ1116)には、該網制御装置はセンタへ特定の信号を送出する(ステップ1118)。センタは、この網制御装置からの特定の信号に対して、特定の信号で応答する。該特定の信号が受信された場合(ステップ1119)には、センタと網制御装置との間で通信が行われる(ステップ1121)。通信が正常に終了した場合(ステップ1122)は処理を終了し、初期状態へ偏移する。通信が正常に終了せずに、所定の時間を経過した場合(ステップ1123)には、ダイヤル違いと判断し(ステップ1124)、リトライが所定の回数以上であれば(ステップ1125)処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0070】
図14及び図15は、リング無鳴動コールバックにおける、本発明の網制御装置のフローチャートである。以下では、該図14及び図15と、前述した図12及び図13とを比較して、無鳴動にすることによる相違点のみを説明する。
【0071】
図14及び図15のステップ1201〜1226と、図12及び図13のステップ1101〜1126とを比較して、ステップ1205及び1209以外のフローチャートは全く同様である。無鳴動にするために、ステップ1205及び1209の鳴動が所定回数未満で停止しなかった場合、第3者の着呼と判断されるが、このとき、後段に接続されたオン・オフフック検出手段が動作する点で相違する。
【0072】
図14及び図15のステップ1230〜1236と、図8及び図9のステップ930〜936とは全く同じフローである。
【0073】
図16及び図17は、前述したコールバックを行う網制御装置のフローチャートに対する、センタ側のフローチャートである。以下では、フローに沿って説明していく。
【0074】
最初に、センタの制御部分からの検針メータへの通信要求が発生した(ステップ1301)際に、発呼先へダイヤリングし(ステップ1302)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1303)。このとき、需要家宅の電話機及び網制御装置がオフフックしても、センタはオンフックして通信を行わない。特定の呼出パターンに従って、最初のダイヤリングから25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行う(ステップ1304)。そして、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1305)。
【0075】
再び、2回目のダイヤリングから25秒経過した時に、再度ダイヤリングを行い(ステップ1306)、所定の鳴動回数だけ呼び出す(ステップ1307)。
【0076】
次に、網制御装置からのコールバックを待機する(ステップ1308)。該網制御装置からコールバックされてきた(ステップ1317)場合には、網制御装置からのモデムでの呼出しを待つ(ステップ1309)。所定の時間を経過してもコールバックがされてこない場合(ステップ1323)には、着信シーケンス失敗と推定し(ステップ1314)、処理を終了するべくオンフックする。このとき、リトライが所定の回数以上(ステップ1318)であれば、通信不能を表示し(ステップ1319)、回数以内であれば、再度、需要家宅への発呼を行う。
【0077】
網制御装置からのモデムでの呼出を待って(ステップ1309)いる際に、所定の時間を経過しても応答が通知されない(ステップ1311)場合には、第3者からの着信と判断して(ステップ1313)して、再び、網制御装置からのコールバックを待機する(ステップ1308)。応答が通知された場合(ステップ1310)には、網制御装置は電話回線と検針メータとが接続されるように切り換え、センタと検針メータとの間で通信が確立する(ステップ1312)。通信が正常に終了した(ステップ1315)場合には、オフフック(ステップ1316)して処理を終了し、初期状態へ偏移する。
【0078】
前述の説明では本発明の網制御装置を用いたシステムの一実施形態として、自動検針システムを例にとり説明したが、様々な選択的自動着信制御装置への適用について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。従って、前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその等価物として限定するものにのみ制約される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明による電話回線に接続された網制御装置を有する自動検針システムの構成図である。
【図2】本発明による呼出パターンの概略図である。
【図3】IN設備を有する電話交換システムの構成図である。
【図4】本発明によるISDN回線に接続された網制御装置を有する自動検針システムの構成図である。
【図5】(A)は、本発明による網接続装置を直列に接続した自動検針システムの構成図である。(B)は、本発明による1台の網制御装置に2台の検針メータを並列に接続した自動検針システムの構成図である。
【図6】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図7】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図8】本発明による網制御装置のリング先取り無鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図9】本発明による網制御装置のリング先取り鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図10】本発明による自動検針センタのリング先取り鳴動・無鳴動応答のフローチャートの前段である。
【図11】本発明による自動検針センタのリング先取り鳴動・無鳴動応答のフローチャートの後段である。
【図12】本発明による網制御装置のリング鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図13】本発明による網制御装置のリング鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図14】本発明による網制御装置のリング無鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図15】本発明による網制御装置のリング無鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図16】本発明による自動検針センタのリング鳴動・無鳴動コールバックのフローチャートの前段である。
【図17】本発明による自動検針センタのリング鳴動・無鳴動コールバックのフローチャートの後段である。
【図18】従来の網制御装置を用いた自動検針システムの構成図である。
【図19】従来の網制御装置を用いた自動検針のためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
1 需要家宅
2 自動検針センタ
3 電話交換機
4 電話回線
5 ISDN交換機
6 ISDN回線
11、18 網制御装置
12 通信端末装置、電話機
13、19 検針メータ
14 DSU
15 TA
16 アナログ通信端末装置、電話機
17 デジタル通信端末装置
111、181 オン・オフフック検出手段
112、182 呼出検出手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話回線に接続される網制御装置(以下NCUともいう)と、これに接続される複数の端末装置とを具備する通信設備における選択的自動着信方法であって;
特定の発信端末から特定回数鳴動した後、呼び出しを停止し、所定時間後、再度発呼する特定のパターンを有する特定の端末装置(自動着信端末)への呼出信号が送られると、前記NCUが前記呼出信号を検出し該特定の端末装置(自動着信端末)に網を切り替えて、前記発信端末と該特定の端末装置(自動着信端末)との間で通信が行われ、
前記特定の発信端末が、呼出信号送出後一定時間後に呼を終了することで前記特定のパターンを構成することを特徴とする選択的自動着信方法。
【請求項2】
前記特定のパターンがいくつかの要素パターンの組み合わせからなり、そのうちの1つ以上の要素パターンが呼出信号中に含まれていない場合に、前記網制御装置が、前記特定の発信端末へコールバックする請求項1記載の選択的自動着信方法。
【請求項1】
電話回線に接続される網制御装置(以下NCUともいう)と、これに接続される複数の端末装置とを具備する通信設備における選択的自動着信方法であって;
特定の発信端末から特定回数鳴動した後、呼び出しを停止し、所定時間後、再度発呼する特定のパターンを有する特定の端末装置(自動着信端末)への呼出信号が送られると、前記NCUが前記呼出信号を検出し該特定の端末装置(自動着信端末)に網を切り替えて、前記発信端末と該特定の端末装置(自動着信端末)との間で通信が行われ、
前記特定の発信端末が、呼出信号送出後一定時間後に呼を終了することで前記特定のパターンを構成することを特徴とする選択的自動着信方法。
【請求項2】
前記特定のパターンがいくつかの要素パターンの組み合わせからなり、そのうちの1つ以上の要素パターンが呼出信号中に含まれていない場合に、前記網制御装置が、前記特定の発信端末へコールバックする請求項1記載の選択的自動着信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2006−33890(P2006−33890A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−279240(P2005−279240)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【分割の表示】特願平9−368762の分割
【原出願日】平成9年12月28日(1997.12.28)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【分割の表示】特願平9−368762の分割
【原出願日】平成9年12月28日(1997.12.28)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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