説明

選択装置、選択方法、ならびに、プログラム

【課題】ユーザが所望の項目を選択しやすくするのに好適な選択装置等を提供する。
【解決手段】検知部301は、決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する。表示部302は、第1のカーソルを画面に表示し、検知された移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる。選択部303は、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われた場合、第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する。そして、表示部302は、(a)検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、所定の方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、(b)第2のカーソルが表示された後、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われなかった場合、第1のカーソルの位置を第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザが所望の項目を選択しやすくするのに好適な選択装置、選択方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の項目、例えば、アルファベットや平仮名等の記号が画面に表示され、当該記号からいずれかを選択して記号列の入力を行う、いわゆるソフトウェアキーボートの技術が知られている。例えば、特許文献1には、ソフトウェアキーボードを用いて入力した文字列を、チャットに使用する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−126786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような技術において、ユーザは、画面に表示されたカーソルを移動させて、所望の記号の位置に当該カーソルを合わせるのが一般的である。しかしながら、現在のカーソルの位置が、次に選択しようとする記号の位置から遠い場合、所望の記号にカーソルを合わせるまで、時間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、ユーザが所望の項目を選択しやすくするのに好適な選択装置、選択方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係る選択装置は、画面に表示された複数の項目からいずれかを選択させる選択装置であって、以下のように構成される。なお、以下では、ソフトウェアキーボードにおいて、画面に表示されたカーソルを移動させることにより、ユーザがいずれかの記号を選択する場合を例に説明する。すなわち、以下では、複数の項目とは、画面に表示された記号である。
【0007】
検知部は、決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する。
【0008】
決定操作とは、例えば、カーソルの位置に重なって表示されている記号の選択を決定するための操作である。例えば、決定操作が選択装置に備わる所定のボタン(例えば、ボタンX)の押圧であるとすると、検知部は、ボタンXの押圧を検知する。また、移動操作とは、例えば、ユーザがソフトウェアキーボード上においてカーソルを移動させるための操作である。例えば、移動操作が選択装置に備わる方向を示すボタン(以下、「方向ボタン」という)の押圧であるとすると、検知部は方向ボタンの押圧を検知する。
【0009】
表示部は、第1のカーソルを画面に表示し、移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる。
【0010】
例えば、表示部は、ソフトウェアキーボードに重なるように第1のカーソル(以下、「カーソルA」とする)を表示し、検知部により方向ボタンの押圧が検知されている間、当該方向ボタンに対応付けられている方向に、カーソルAを移動させる。
【0011】
選択部は、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われた場合、第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する。
【0012】
ここで、第1の時間を1秒とする。ユーザが方向ボタンの押圧を止め、検知部により移動操作が検知されなくなってから1秒以内にボタンXを押圧すると、選択部は、カーソルAに重なっている記号を選択する。
【0013】
さらに、表示部は、
(a)検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、第1のカーソルから、当該移動操作が示す方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、
(b)第2のカーソルが表示された後、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われなかった場合、第1のカーソルの位置を第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する。
【0014】
ここで、第2の時間を1.2秒とし、所定の距離をソフトウェアキーボードの記号3つ分の距離とする。例えば、ユーザが、右方向を示す方向ボタンを1.2秒以上押圧し続けた場合、表示部は、カーソルAの右方向に記号3つ分離れた記号の位置に、第2のカーソル(以下「カーソルB」とする)を表示する。また、例えば、カーソルBが表示されてから、ユーザによる方向ボタンの押圧が検知されなくなった後、1秒以内にボタンXの押圧を検知されなかった場合、表示部は、カーソルAの位置をカーソルBが表示されている位置に変更し、カーソルBを消去する。
【0015】
本発明によれば、操作しているカーソルを他のカーソルが表示されている位置に移動(ジャンプ)させることにより、ユーザが所望の項目に短い時間でカーソルを合わせることができる。
【0016】
また、表示部は、第2のカーソルが表示された後、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に、当該検知されなくなった移動操作が示す方向と同じ方向の移動操作が検知された場合、第1のカーソルの位置を第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去するように構成してもよい。
【0017】
例えば、ユーザが右方向の方向ボタンを押圧し続け、カーソルAから見て右方向に3つの記号分だけ離れた位置にカーソルBが表示されたとする。カーソルBが表示されてから、ユーザによる方向ボタンの押圧が検知されなくなった後、1秒以内に再び右方向の方向ボタンの押圧が検知された場合、表示部は、カーソルAの位置をカーソルBが表示されている位置に変更し、カーソルBを消去する。
【0018】
本発明によれば、カーソルを所定の位置にジャンプさせる操作を行うことができる。
【0019】
本発明の第2の観点に係る選択方法は、画面に表示された複数の項目からいずれかを選択させる選択装置であって、検知部と、表示部と、選択部と、を備える選択装置が実行する選択方法であって、検知工程と、表示工程と、選択工程と、を備え、以下のように構成される。
【0020】
検知工程において、検知部が、決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する。
【0021】
表示工程において、表示部が、第1のカーソルを画面に表示し、移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる。
【0022】
選択工程において、選択部が、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われた場合、第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する。
【0023】
さらに、表示工程において、表示部は、
(a)検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、第1のカーソルから、当該移動操作が示す方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、
(b)第2のカーソルが表示された後、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われなかった場合、第1のカーソルの位置を第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する。
【0024】
本発明のその他の観点に係るプログラムは、コンピュータを上記選択装置として機能させ、コンピュータに上記選択方法を実行させるように構成する。
【0025】
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0026】
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ユーザが所望の項目を選択しやすくするのに好適な選択装置、選択方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る選択装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】情報処理装置に接続可能なコントローラの概要構成を示す模式図である。
【図3】実施形態1に係る選択装置の概要構成を示す図である。
【図4】画面に表示されるソフトウェアキーボードの例を示す図である。
【図5】第1のカーソルが移動する様子を説明するための図である。
【図6】第1のカーソルが移動する様子を説明するための図である。
【図7】第1のカーソルが移動する様子を説明するための図である。
【図8】第2のカーソルについて説明するための図である。
【図9】第1のカーソル及び第2のカーソルが移動する様子を説明するための図である。
【図10】決定操作を説明するための図である。
【図11】第1のカーソルが第2のカーソルの位置に移動する様子を説明するための図である。
【図12】実施形態1の選択装置の各部が行う選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】実施形態2の選択装置の各部が行う選択処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の選択装置は、画面に表示された操作対象のカーソルの位置を、画面に表示された他のカーソルの位置に変更するものである。カーソルの位置を変更する手法は複数あり、各手法を採用した選択装置を実施形態1及び2として説明する。
【0030】
実施形態1の選択装置は、操作対象のカーソルを移動させる操作を所定の時間続けると、当該カーソルから離れた位置に新たなカーソルを表示し、操作対象のカーソルに重なって表示される項目を決定する操作が行われない場合、当該カーソルの位置を新たなカーソルの位置に変更する手法を採用する。
実施形態2の選択装置は、実施形態1において、所定の操作が行われると、操作対象のカーソルを新たなカーソルの位置に変更する手法を採用する。
【0031】
(情報処理装置の概要構成)
まず、これらの実施形態の選択装置が実現される典型的な情報処理装置について説明する。なお、以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0032】
図1は、プログラムを実行することにより、本発明の実施形態に係る選択装置の機能を果たす典型的な情報処理装置100の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0033】
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、を備える。
【0034】
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。また、CPU 101は、レジスタ(図示せず)という高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)(図示せず)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。さらに、マルチメディア処理対応のための加減乗除等の飽和演算や、三角関数等、ベクトル演算などを高速に行えるように、CPU 101自身が構成されているものや、コプロセッサを備えて実現するものがある。
【0035】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記憶され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記憶されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記憶される。
【0036】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。また、CPU 101は、RAM 103に変数領域を設け、当該変数に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM 103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をメモリに書き戻す、等の処理を行う。
【0037】
コントローラ105は、インターフェース104を介して接続される。コントローラ105は、プレイヤがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。図2は、コントローラ105の外観を示す説明図である。以下、本図を参照してコントローラ105を説明する。
【0038】
図2に示すように、コントローラ105の左方には、上下左右を示す操作入力を行うのに利用される方向ボタン(上方向ボタン201、下方向ボタン202、左方向ボタン203、右方向ボタン204)が配置されている。
【0039】
右方には、決定操作入力を行うのに利用される○ボタン205、取消操作入力を行うのに利用される×ボタン206、メニュー表示等の指示入力を行うのに利用される△ボタン207、その他の指示入力を行うのに利用される□ボタン208が配置されている。
【0040】
中央下部には、上下左右他の向きと、その向きへの大きさを指定する指示入力を行うためのジョイスティック213、214が配置されている。ジョイスティック213、214には、ひずみゲージが配備され、これらがどの方向にどれだけ曲げられているか、を検知することができる。
【0041】
このほか、中央には、SELECTボタン209、STARTボタン210のほか、アナログ入力の開始・停止を指示するためのANALOGボタン211、及び、アナログ入力が有効か無効かを表示するためのインジケータ212が配置されている。
さらに、上方には、各種の指示入力に用いることができるL1ボタン215、L2ボタン216、R1ボタン217、R2ボタン218が配置されている。
【0042】
コントローラ105の各ボタン201〜208、215〜218には、圧力センサが配備され、アナログ入力が有効となっている場合には、いずれのボタンが押圧操作されているかを検知することができる他、プレイヤの押圧操作の圧力の大きさを0〜255の256段階で得ることができる。
【0043】
外部メモリ106は、インターフェース104を介して着脱自在に接続される。外部メモリ106には、ゲーム等のプレイ状況(過去の成績等)を示すデータ、ゲームの進行状態を示すデータ、ネットワーク対戦の場合のチャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。プレイヤは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記憶させることができる。
【0044】
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記憶させる。フレームメモリに記憶された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタへ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0045】
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記憶される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
【0046】
また、画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
【0047】
また、仮想空間が3次元にて構成される場合には、当該3次元空間内に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
【0048】
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報に従って、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画したりすることが可能である。
【0049】
NIC 109は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格に従うものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0050】
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。
【0051】
DVD−ROMに記録された音声データがMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データである場合には、音声処理部110は、これが有する音源データを参照して、MIDIデータをPCM(Pulse Code Modulation)データに変換する。また、ADPCM(Adaptive Differential PCM)形式やOgg Vorbis形式等の圧縮済音声データである場合には、これを展開してPCMデータに変換する。PCMデータは、そのサンプリング周波数に応じたタイミングでD/A(Digital/Analog)変換を行って、スピーカに出力することにより、音声出力が可能となる。
【0052】
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
【0053】
以上で説明した情報処理装置100は、いわゆる「コンシューマ向けテレビゲーム装置」に相当するものであるが、仮想空間を表示するような画像処理を行うものであれば本発明を実現することができる。したがって、携帯電話、携帯ゲーム機器、カラオケ装置、一般的なビジネス用コンピュータなど、種々の計算機上で本発明を実現することが可能である。
【0054】
例えば、一般的なコンピュータは、上記情報処理装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、及び、NICを備え、情報処理装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラ105ではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
【0055】
以下、上記情報処理装置100において実現される実施形態1及び2に係る選択装置の概要構成について、図1乃至13を参照して説明する。ゲーム用等のプログラム及びデータが記憶されたDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、実施形態1及び2に係る選択装置が実現される。
【0056】
(実施形態1)
実施形態1の選択装置は、操作対象のカーソルを移動させる操作を所定の時間続けると、当該カーソルから離れた位置に新たなカーソルを表示し、操作対象のカーソルに重なって表示される項目を決定する操作が行われない場合、当該カーソルの位置を新たなカーソルの位置に変更する。
実施形態1の選択装置300は、図3に示すように、検知部301と、表示部302と、選択部303と、から構成される。
【0057】
選択装置300は、画面に表示された複数の項目から、カーソルの操作により、いずれかを選択させるものである。以下の説明において、複数の項目とは、アルファベットや数字等の記号であり、画面には、図4に示す記号が配列された画像が表示されるものとする。また、画面には、ユーザの操作が反映される第1のカーソル401が表示される。選択装置300は、ユーザが以下に記す決定操作を行うと、画面に表示された第1のカーソル401に重なって表示される記号を選択する。
【0058】
検知部301は、決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する。例えば、決定操作とは、コントローラ105に備えられた○ボタン205の押圧であり、カーソルが重なっている記号を選択するために行う操作である。また、移動操作とは、コントローラ105に備えられた方向ボタン(上方向ボタン201、下方向ボタン202、左方向ボタン203、又は、右方向ボタン204)の押圧であり、画面に表示された第1のカーソル401を移動させるために行う操作である。すなわち、検知部301は、ユーザが、○ボタン205、あるいは方向ボタンを押圧すると、当該押圧を検知する。
したがって、CPU 101及びコントローラ105が協働して、検知部301として機能する。
【0059】
表示部302は、第1のカーソル401を画面に表示し、移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に第1のカーソル401を移動させる。第1のカーソル401の初期位置は記号“A”の位置であるとする(図4)。例えば、ユーザが右方向ボタン204を所定の時間(例えば、0.6秒)押圧したとすると、表示部302は、図5に示すように、第1のカーソル401を記号“A”の位置から右方向に記号1つ分だけ(すなわち、記号“F”の位置に)移動させる。また、例えば、ユーザが下方向ボタン202を所定の時間押圧したとすると、図6に示すように、第1のカーソル401を記号“A”の位置から下方向に記号1つ分だけ(すなわち、記号“B”の位置に)に移動させる。なお、第1のカーソル401が初期位置にある場合、ユーザが、上方向ボタン201又は左方向ボタン203を押圧しても、選択できる記号は画面上に無いので、第1のカーソル401の位置は初期位置のままである。また、検知部301により所定の時間(0.6秒間)の押圧が検知され、さらに継続してある一定時間(例えば、0.3秒間)押圧が検知されると、表示部302は、第1のカーソル401を、当該押圧されたボタンに対応付けられた方向に連続して移動させる。例えば、第1のカーソル401が初期位置にあり、ユーザが、右方向ボタン204を、所定の時間以上(例えば、0.9秒間)押圧し続けたとする。この場合、表示部302は、押圧開始から0.6秒後に第1のカーソル401を記号“F”の位置に移動させ(図5)、その後、0.3秒経過したときに、第1のカーソル401をさらに右方向の記号“K”の位置に移動させる(図7)。このように、表示部302は、所定の時間経過後、0.3秒経過するごとに、第1のカーソル401を連続して移動させる。
したがって、CPU 101及び画像処理部107が協働して、表示部302として機能する。
【0060】
選択部303は、移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に決定操作が行われた場合、第1のカーソル401に重なって表示される項目を選択する。ここで、第1の時間を1秒とする。例えば、ユーザが方向を示すボタン(上方向ボタン201、下方向ボタン202、左方向ボタン203、右方向ボタン204)の押圧を止め、現在第1のカーソル401が“U”の記号に重なっている場合(図10)、1秒以内にユーザが○ボタン205を押圧すると、選択部303は記号“U”を選択する。なお、以下では、選択された記号は、網掛け表示されるものとする。
したがって、CPU 101及び画像処理部107が協働して、選択部303として機能する。
【0061】
本実施形態の表示部302は、さらに以下のように機能する。
表示部302は、検知部301により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、第1のカーソル401から、当該移動操作が示す方向に所定の距離403だけ離れた位置に第2のカーソル402を表示する。ここで、第2の時間を、1.2秒とする。例えば、ユーザが、第1のカーソル401が初期位置にある状態で、右方向ボタン204を1.2秒(=0.6秒+0.3秒+0.3秒)押圧し続けたとする。上記のように、表示部302は、押圧が所定の時間(0.6秒間)検知された後、さらに0.3秒経過するごとに、第1のカーソル401を連続して移動させるので、この場合、第1のカーソル401は、記号“A”の位置から記号“P”の位置まで移動する。そして、当該押圧の時間(1.2秒)は、第2の時間以上であるので、表示部302は、図8に示すように、第1のカーソル401の右方向に所定の距離403だけ離れた記号“a”の位置に第2のカーソル402を表示する。その後、ユーザが右方向ボタン204を継続してさらに0.3秒押圧し続けると、表示部302は、図9に示すように、第1カーソル401を右方向に(すなわち、記号“U”)移動させ、第2のカーソル402を第1のカーソル401から所定の距離403を保ったまま、右方向に(すなわち、記号“f”)移動させる。
【0062】
また、第2のカーソル402が表示された後、移動操作が検知されなくなってから第1の時間内に、決定操作が行われなかった場合、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402が表示されている位置に変更し、第2のカーソル402を消去する。例えば、図9に示すように、第1のカーソル401が記号“U”の位置まで移動したときに(このとき、第2のカーソル402は記号“f”の位置)、ユーザが右方向ボタン204の押圧を止め、1秒(第1の時間)以内に○ボタン205を押圧した場合、表示部302は、図10に示すように、第2のカーソル401を消去し、選択部303は、第1のカーソル401に重なって表示されている記号“U”を選択する。一方、ユーザが右方向ボタン204の押圧を止め、1秒以内に○ボタン205を押圧しなかったとする。この場合、表示部302は、図11に示すように、第1のカーソル401を所定の距離403だけ離れた第2のカーソル402の位置に移動させ、第2のカーソル402を消去する。
【0063】
なお、本実施形態において、所定の距離403は以下のように求めることとする。
所定の距離403は、仮に第1の時間、移動操作(押圧操作)がされ続けていた場合に第1のカーソル401が移動することができる距離よりも長い距離とする。例えば、第1の時間が1秒であり、表示部302は、押圧が所定の時間(0.6秒間)検知された後、さらに0.3秒経過するごとに、第1のカーソル401を移動させるとする。第1のカーソル401が記号“U”の位置にある場合(図9)、第1の時間(1秒)、右方向ボタン204が押圧され続けていれば、第1のカーソル401は、2つ先の記号“a”に移動する。したがって、所定の距離403は、少なくとも、記号2つ分の距離よりも長い距離である記号3つ分の距離となる。なお、所定の距離403は、記号3つ分以上の距離であり、画面に表示された記号の配列に収まる範囲であれば、任意である。このように所定の距離403を設定することにより、第1のカーソル401を移動させるために第1の時間移動操作を続けていた場合よりも、第1の時間何も操作をしなかった場合の方が、第1のカーソル401を長い距離だけ移動させることができる。
【0064】
(選択装置の動作)
以下、本実施形態の選択装置200の各部が行う動作について説明する。選択装置200に電源が投入されると、CPU 101は、図12のフローチャートに示す選択処理を開始する。なお、図12に示す選択処理は項目1つを選択する処理とする。
【0065】
まず、表示部302が、画面に項目及び第1のカーソル401を表示する(ステップS101)。
【0066】
例えば、図4に示すように、アルファベット等の記号及び、当該記号に重なるように第1のカーソル401を表示する。
【0067】
検知部301は、方向を指定する移動操作を検知したか否かを判断する(ステップS102)。検知部301が移動操作を検知すると(ステップS102;Yes)、表示部302は、第1のカーソル401を次の項目に移動させる(ステップS103)。一方、検知部301が移動操作を検知しない場合(ステップS102;No)、CPU 101は、第1の時間が経過したか否かを判断する(ステップS106)。
【0068】
例えば、ユーザにより右方向ボタン204が押圧され、検知部301が当該押圧を検知すると、表示部302は、図5に示すように、第1のカーソル401を、記号“A”の位置から記号“F”の位置に移動させる。一方、検知部301が方向ボタンの押圧を検知しない場合、CPU 101は現在の時間が、当該押圧を検知しなくなってから第1の時間(例えば、1秒)以上経過したか否かを判断する。
【0069】
表示部302が第1のカーソル401を移動させた後(ステップS103)、検知部301は、移動操作が第2の時間以上継続して検知されているか否かを判断する(ステップS104)。検知部301が、移動操作が第2の時間以上継続して検知されていると判断した場合(ステップS104;Yes)、表示部302は、第1のカーソル401から見て当該移動操作が示す方向に所定の距離403だけ離れた位置に、第2のカーソル402を表示する(ステップS105)。一方、検知部301が、移動時間が第2の時間以上継続して検知されなかったと判断した場合(ステップS104;No)、ステップS102に戻る。
【0070】
例えば、検知部301が、ユーザによる右方向ボタン204の押圧を検知し、表示部302が、図5に示すように、第1のカーソル401を次の記号“F”に移動させた後、当該移動操作が1.2秒(第2の時間)以上続いているか否かを判断する。ここで、押圧の開始から0.6秒経過すると第1のカーソル401は記号1つ分移動させられ、その後継続して0.3秒経過するごとに第1のカーソル401は隣接する記号に移動するものとする。図5の場合、第1のカーソル401は記号1つ分だけ右方向に移動しているので、押圧された時間は0.6秒以上0.9秒未満である。したがって、ユーザが右方向への移動操作(右方向ボタン204の押圧)を開始してから1.2秒以上経過していないので、ステップS102に戻る。一方、図8の場合、第1のカーソル1は記号3つ分だけ移動しているので、押圧された時間は1.2秒以上1.5秒未満である。したがって、ユーザが右方向への移動操作を開始してから1.2秒以上経過しているので、表示部302は、第1のカーソル401から、右方向に記号2つ分だけ離れた位置(記号“a”の位置)に第2のカーソル402を表示する。そして、ステップS102に戻る。
【0071】
ステップS106において、CPU 101が移動操作が検知されなくなってから第1の時間以上経過したと判断した場合(ステップS106;Yes)、表示部302は、第2のカーソル402が画面に表示されているか否かを判断する(ステップS107)。一方、CPU 101が移動操作がされなくなってから第1の時間以上経過していないと判断した場合(ステップS106;No)、検知部301は、決定操作を検知したか否かを判断する(ステップS109)。
【0072】
例えば、CPU 101が、検知部301により方向を示すボタンの押圧が検知されなくなってから1秒以上経過していると判断すると、表示部302は、第2のカーソル402が表示されているか否かを判断する。一方、CPU 101が、検知部301により方向ボタンの押圧が検知されなくなってから1秒以上経過していないと判断すると、検知部301は、○ボタン205が押圧されたか否かを判断する。
【0073】
ステップS107において、表示部302が、第2のカーソル402が画面に表示されていると判断すると(ステップS107;Yes)、表示部302は、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402の位置に変更し、第2のカーソル402を消去する(ステップS108)。一方、表示部302が、第2のカーソル402が画面に表示されていないと判断すると(ステップS107;No)、ステップS109に進む。
【0074】
例えば、図9に示すように、ユーザが移動操作を止めてから1秒以上経過した場合であって、第2のカーソル402が画面に表示されている場合、表示部302は、図11に示すように、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402が表示されていた位置(記号“f”の位置)に変更し、第2のカーソル402を消去する。一方、図7に示すように、ユーザが移動操作を止めてから1秒以上経過した場合であって、第2のカーソル402は画面に表示されていない場合、ステップS109に移り、検知部301は、決定操作を検知したか否かを判断する。
【0075】
ステップS109において、検知部301が決定操作を検知した場合(ステップS109;Yes)、選択部303は、第1のカーソル401に重なって表示される項目を選択し(ステップS110)、選択処理が終了する。一方、検知部301が決定操作を検知しなかった場合(ステップS109;No)、ステップ102に戻る。
【0076】
例えば、図9の場合に、検知部301が、ユーザによる○ボタン205の押圧を検知すると、選択部303は、第1のカーソル401に重なって表示されている記号“U”を選択する(図10)。一方、図9の場合に、検知部301が、ユーザによる○ボタン205の押圧を検知しない場合、ステップS102に戻る。
【0077】
本実施形態によれば、操作しているカーソルを他のカーソルが表示されている位置に移動(ジャンプ)させることにより、ユーザが所望の項目に短い時間でカーソルを合わせることができる。
【0078】
(実施形態2)
実施形態2の選択装置は、実施形態1において、所定の操作が行われると、操作対象のカーソルを画面に表示された他のカーソルの位置に変更する。
実施形態2の選択装置は、図2に示すように、検知部301と、表示部302と、選択部303と、を備える。本実施形態の検知部301及び選択部303は、実施形態1のものと同様の機能を有する。以下、異なる機能を有する表示部302について説明する。
【0079】
表示部302は、実施形態1に記載の機能に加え、以下の機能を有する。
第2のカーソル402が表示された後、移動操作が検知されなくなってから第1の時間内に、当該検知されなくなった移動操作が示す方向と同じ方向の移動操作が検知された場合、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402が表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する。例えば、図9に示すように、第1のカーソル401が記号“U”の位置、第2のカーソル402が記号“f”の位置まで移動したときに、ユーザが右方向ボタン204の押圧を止め、第1の時間(例えば、1秒)以内に再度右方向ボタン204を押圧したとする。この場合、表示部302は、図10に示すように、第1のカーソル401を第2のカーソル402の位置に配置し、第2のカーソル402を消去する。
したがって、CPU 101及び画像処理部107が協働して、表示部203として機能する。
【0080】
(選択装置の動作)
以下、本実施形態の選択装置200の各部が行う動作について説明する。選択装置200に電源が投入されると、CPU 101は、図13のフローチャートに示す選択処理を開始する。なお、図13のフローチャートにおいて、図12と同じステップ番号が付されているステップは、図12のフローチャートにおける処理と同様の処理を行う。また、図13に示す選択処理は項目1つを選択する処理とする。
【0081】
ステップS109において、検知部301が決定操作を検知しない場合(ステップS109;No)、次に、表示部302は、第2のカーソル402が画面に表示されているか否かを判断する(ステップS111)。表示部302が、第2のカーソル402が画面に表示されていると判断した場合(ステップS111;Yes)、検知部301は、第1のカーソル401から見た第2のカーソル402の方向と同じ方向を示す移動操作を検知したか否かを判断する(ステップS112)。
【0082】
例えば、図9の場合、表示部302は、第2のカーソル402が表示されていると判断し、次に検知部301が、第1のカーソル401から見た第2のカーソル402の方向、すなわち、右方向と同じ方向を示す移動操作を検知したか否かを判断する。一方、図7の場合、表示部302は、第2のカーソル402が表示されていないと判断し、ステップS102に戻る。
【0083】
検知部301が第1のカーソル401から見た第2のカーソル402の方向と同じ方向を示す移動操作を検知すると(ステップS112;Yes)、表示部302は、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402の位置に変更し、第2のカーソル402を消去する(ステップS108)。一方、検知部301が当該移動操作を検知しない場合(ステップS112;No)、ステップS102に戻る。
【0084】
例えば、図9の場合に、右方向ボタン204が押圧されると、検知部301は、第1のカーソル401から見た第2のカーソル402の方向と同じ方向を示す移動操作と判断する。この場合、表示部302は、図11に示すように、第1のカーソル401の位置を第2のカーソル402が表示されていた位置(記号“f”の位置)に変更し、第2のカーソル402を消去する。一方、右方向ボタン204以外のボタンが押圧された場合や、いずれのボタンも押圧されなかった場合は、ステップS102に戻る。
【0085】
本実施形態によれば、カーソルを所定の位置にジャンプさせる操作を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明によれば、ユーザが所望の項目を選択しやすくするのに好適な選択装置、選択方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0087】
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
201 上方向ボタン
202 下方向ボタン
203 左方向ボタン
204 右方向ボタン
205 ○ボタン
206 ×ボタン
207 △ボタン
208 □ボタン
209 SELECTボタン
210 STARTボタン
211 ANALOGボタン
212 インジケータ
213 ジョイスティック
214 ジョイスティック
215 L1ボタン
216 L2ボタン
217 R1ボタン
218 R2ボタン
300 選択装置
301 検知部
302 表示部
303 選択部
401 第1のカーソル
402 第2のカーソル
403 所定の距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示された複数の項目からいずれかを選択させる選択装置であって、
決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する検知部と、
第1のカーソルを画面に表示し、前記移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる表示部と、
前記移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に前記決定操作が行われた場合、前記第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する選択部と、
を備え、
前記表示部は、
(a)前記検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、前記第1のカーソルから、当該移動操作が示す方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、
(b)前記第2のカーソルが表示された後、前記移動操作が検知されなくなってから、前記第1の時間内に前記決定操作が行われなかった場合、前記第1のカーソルの位置を前記第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する
ことを特徴とする選択装置。
【請求項2】
請求項1に記載の選択装置であって、
前記表示部は、前記第2のカーソルが表示された後、前記移動操作が検知されなくなってから、前記第1の時間内に、当該検知されなくなった移動操作が示す方向と同じ方向の移動操作が検知された場合、前記第1のカーソルの位置を前記第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する
ことを特徴とする選択装置。
【請求項3】
画面に表示された複数の項目からいずれかを選択させる選択装置であって、検知部と、表示部と、選択部と、を備える選択装置が実行する選択方法であって、
前記検知部が、決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する検知工程と、
前記表示部が、第1のカーソルを画面に表示し、前記移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる表示工程と、
前記選択部が、前記移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に前記決定操作が行われた場合、前記第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する選択工程と、
を備え、
前記表示工程において、前記表示部は、
(a)前記検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、前記第1のカーソルから、当該移動操作が示す方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、
(b)前記第2のカーソルが表示された後、前記移動操作が検知されなくなってから、前記第1の時間内に前記決定操作が行われなかった場合、前記第1のカーソルの位置を前記第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する
ことを特徴とする選択方法。
【請求項4】
コンピュータを、画面に表示された複数の項目からいずれかを選択させる選択装置として機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
決定操作、もしくは、方向を指定する移動操作を検知する検知部、
第1のカーソルを画面に表示し、前記移動操作が検知されている間、当該移動操作が示す方向に当該第1のカーソルを移動させる表示部、
前記移動操作が検知されなくなってから、第1の時間内に前記決定操作が行われた場合、前記第1のカーソルに重なって表示される項目を選択する選択部、
として機能させ、
前記表示部は、
(a)前記検知部により第2の時間以上継続して検知された移動操作が示す方向が一定である場合、前記第1のカーソルから、当該移動操作が示す方向に所定の距離だけ離れた位置に第2のカーソルを表示し、
(b)前記第2のカーソルが表示された後、前記移動操作が検知されなくなってから、前記第1の時間内に前記決定操作が行われなかった場合、前記第1のカーソルの位置を前記第2のカーソルが表示されている位置に変更し、当該第2のカーソルを消去する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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