説明

避難装置

【課題】大きな力や大きな引っ張りストロークを要することなく、階下側から容易に上蓋及び下蓋を開放できるようにした避難装置を提供すること。
【解決手段】床、ベランダ等のスラブに設けられた開口部に嵌装・固定される収納枠2と、収納枠の床面側及び天井面側に開閉可能に枢着される上蓋3及び下蓋4と、これら上蓋と下蓋とを互いに連動して開閉動作させる開閉連動機構10と、収納枠内に折り畳まれて収納されると共に上記上蓋及び下蓋が開かれたとき、階下の床若しくはその付近まで伸長する梯子とを具備する避難装置において、収納枠に略中間部が枢着され、上蓋及び下蓋の枢着部側に操作端部27を有する開放アーム22と、収納枠に基端部が枢着され、自由端部が上蓋の下面に接触移動可能に係合する作用アーム23と、一端部が開放アームの他端部に枢着され、他端部が作用アームの略中間部に枢着される中間アーム25とからなる上蓋開放機構20を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は避難装置に関するもので、更に詳細には、上蓋と下蓋を有する避難装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の避難装置として、床、ベランダ等のスラブに設けられた開口部に嵌装・固定される収納枠と、この収納枠の床面側及び天井面側にそれぞれ枢着される上蓋及び下蓋と、収納枠内に折り畳まれて収納されると共に上蓋及び下蓋が開かれたとき、階下の床若しくはその付近まで伸長する例えばパンタグラフ式の梯子を具備するものが知られている。
【0003】
上記のように構成される避難装置は、プライバシーを考慮して、一般に上蓋の開放に伴って下蓋が開放する連動式の構造となっており、階下からの操作によって下蓋を開放することができない構造となっている。したがって、例えば地下室等の階下側から階上側への避難や救援者の階下側からの救援活動が十分に行えないという問題があった。
【0004】
この問題を解決する手段として、例えば、収納枠の内側面に枢着される開放レバーの一端に開放用操作端部を取付けると共に、他端を上蓋に係合させ、そして、操作端部を引き下げることにより、階下側から上蓋を開放すると共に、下方蓋を開放して、梯子を降下させる構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、別の開閉装置として、上蓋が閉まっている状態で上蓋の内面とほぼ平行に位置させた長片レバー部と、この長片レバー部の後端に設けた操作部とによって上蓋開放レバーを構成し、この上蓋開放レバーを、長片レバー部の所定の位置に設けた軸を中心として回動自在に本体内に設けると共に、その操作部の一部を下蓋から臨ませ、操作部を引っ張ると軸を支点として長片レバー部の先端が上蓋の内面に作用し、上蓋を押し上げる構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】実開平7−13352号公報(実用新案登録請求の範囲、図22,図23)
【特許文献2】特許第2722337号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の上記開閉機構は、いずれも操作部の引っ張り力を直接開放レバーに伝達して上蓋を開放する構造であるため、上蓋の開放に大きな力を要し、また、上蓋及び下蓋を全開状態にするには、開放レバーの引っ張りストロークを大きくしなければならないという問題があった。また、避難装置は緊急避難以外には使用しないため、通常、上蓋の上に植木鉢等を置く場合があり、このような場合には、特に操作部を引っ張っても上蓋が開放できない事態が生じ、階下側から階上側への避難や救援者の階下側からの救援活動が十分に行えない虞がある。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大きな力や大きな引っ張りストロークを要することなく、階下側から容易に上蓋及び下蓋を開放できるようにした避難装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明の避難装置は、床、ベランダ等のスラブに設けられた開口部に嵌装・固定される収納枠と、この収納枠の床面側及び天井面側に開閉可能に枢着される上蓋及び下蓋と、これら上蓋と下蓋とを互いに連動して開閉動作させる開閉連動機構と、上記収納枠内に折り畳まれて収納されると共に上記上蓋及び下蓋が開かれたとき、階下の床若しくはその付近まで伸長する梯子とを具備する避難装置において、 上記収納枠に略中間部が枢着され、上記上蓋及び下蓋の枢着部側に操作端部を有する開放アームと、上記収納枠に基端部が枢着され、自由端部が上記上蓋の下面に接触移動可能に係合する作用アームと、一端部が上記開放アームの他端部に枢着され、他端部が上記作用アームの略中間部に枢着される中間アームとからなる上蓋開放機構を具備する、ことを特徴とする(請求項1)。
【0009】
このように構成することにより、開放アームの一端の操作部を下方に引っ張ると、開放アームの他端部が上方に回動し、これに伴って中間アームを介して作用アームの自由端部が上方に回動して上蓋を開放し、開閉連動機構を介して上蓋に連動する下蓋を開放することができる。
【0010】
また、この発明において、作用アームの自由端部は、上蓋の下面に接触移動可能に係合されていれば、その接触形態は任意でよいが、好ましくは、上記作用アームの自由端部に、上記上蓋の下面に転動可能に接触する合成樹脂製の車輪を枢着する方がよい(請求項2)。
【0011】
このように構成することにより、作用アームの自由端部が上方へ移動する際に、車輪が上蓋の下面に転動可能に接触するので、作用アームと上蓋との接触摩擦を低減することができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明の避難装置は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0013】
(1)請求項1記載の発明によれば、開放アームの一端の操作部を下方に引っ張ると、開放アームの他端部が上方に回動し、これに伴って中間アームを介して作用アームの自由端部が上方に回動して上蓋を開放し、開閉連動機構を介して上蓋に連動する下蓋を開放することができるので、大きな力や大きな引っ張りストロークを要することなく、階下側から容易かつ確実に上蓋及び下蓋を開放することができる。したがって、階下側から階上側への避難や救援者の階下側からの救援活動を速やかに行わせることができる。
【0014】
(2)請求項2記載の発明によれば、作用アームの自由端部が上方へ移動する際に、車輪が上蓋の下面に転動可能に接触して、作用アームと上蓋との接触摩擦を低減することができるので、上記(1)に加えて、更に上蓋の開放を容易かつ確実にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明に係る避難装置の使用状態を示す斜視図、図2は、この発明における上蓋と下蓋を開放する状態を示す概略断面図、図3は、上蓋と下蓋を閉塞した状態を示す概略断面図(a)及び(a)のI部拡大断面図(b)、図4は、図3のII−II線に沿う拡大断面図、図5は、図3(b)のIII矢視図である。
【0017】
この発明の避難装置は、床、ベランダ等のスラブ1に設けられた開口部1aに嵌装・固定される収納枠2と、この収納枠2の床面側及び天井面側にそれぞれ枢着される上蓋3及び下蓋4と、収納枠2内に折り畳まれて収納されると共に階下の床若しくはその付近まで伸長するパンタグラフ式の梯子6と、この梯子6の伸長降下速度を制御すると共に梯子6を引上げ収納する緩降器7と、上蓋3と下蓋4とを互いに連動して開閉動作させる開閉連動機構10と、階下側から上蓋3を開放する上蓋開放機構20と、緩降器7の梯子収納解除部に連結する梯子伸長用チェーン8とで主要部が構成されている。なお、上蓋3には、悪戯や不用意な動作によって上蓋3が開放されるのを防止するロック機構30が設けられている。
【0018】
この場合、梯子6は、複数の縦桟6aをパンタグラフ式に枢着した一対の伸縮体6c間に複数の足踏み用の横桟6bが適宜間隔をおいて横架され、かつ収納枠2内に折畳まれて収納されると共に、階下の床若しくはその付近まで伸長し得るようになっている。また、下部側の縦桟6aの間に横架された横桟6bと緩降器7の巻取ドラム7aとの間には巻上用ワイヤ9が繋着されている。
【0019】
上記収納枠2は、図2及び図3に示すように、上端に外向きの上部フランジ2aを有し、かつ下端には外向きのL形状の下部フランジ2bを折曲した4個の側壁部材2cを方形状に枠組みした構造となっている。また、梯子取付側の側壁部材2cの内側面には図示しない固定ボルトとナットをもって取付具40が固着され、この取付具40のブラケット41に梯子6の最上部の縦桟6aの上端部が枢支ボルト42によって回動可能に枢支されている。この取付具40を固着する場合に、予め折り畳まれた梯子6を取付具40に取り付けておくことにより、取付具40の固着作業と同時に梯子6の取付を行うことができる。なお、収納枠2の側壁部材2cの外側面にはL字状のアンカ部材2dがスポット溶接等によって固着されている。
【0020】
上記上蓋3と下蓋4は、それぞれ収納枠2の一側端部(図2における右側端部)にヒンジ3a,4aを介して開閉可能に枢着されており、上蓋3及び下蓋4の両側辺及び収納枠2の対向する側壁部材2cに取り付けられる一対の開閉連動機構10によって上蓋3と下蓋4が互いに連動して開閉動作し得るように構成されている。なお、上蓋3の略中央内面側には、手掛け部5が固設されている。
【0021】
この場合、開閉連動機構10は、収納枠2に第1の枢支ピン11aによって枢着される鉛直方向に回動可能なベルクランク状の中間リンク12と、この中間リンク12の第1の腕部12aに第2の枢支ピン11bによって一端が枢着され、他端が第3の枢支ピン11cによって上蓋3の下面に固着されたブラケット13に枢着される上部リンク14と、一端が第4の枢支ピン11dによって下蓋4に枢着され、他端に設けられた長孔15に摺動及び回動自在な第5の枢支ピン11eによって中間リンク12の第2の腕部12bに摺動及び回動自在に枢着される下部リンク16とで構成されている。
【0022】
上記のように構成される開閉連動機構10によれば、閉塞状態から上蓋3を開放すると、上蓋3の開放動作に伴って上部リンク14を介して中間リンク12が図2において時計方向に回動して、中間リンク12の第2の腕部12bを下方側に移動する。この際、中間リンク12の回動開始時には、第5の枢支ピン11eは長孔15内を摺動して下部リンク16は移動しないので、上蓋3の開放時の負荷が低減される。そして、更に中間リンク12が回動することにより、中間リンク12の回動に伴って下部リンク16を介して下蓋4が開放される。
【0023】
なお、上記ロック機構30は、上蓋3の自由端部側の下面に回動可能に垂下される板状の係止金具31と、収納枠2から内方に突出し、係止金具31に設けられた鉛直方向に延在する長孔状の係止孔32に係合及び係合解除可能な棒状の係止突起33とで構成されている。
【0024】
この場合、係止金具31は、図3(b)及び図5に示すように、上端がヒンジピン34によって回動(揺動)可能に垂下される略長方形状の基部35と、この基部35の下端から収納枠2の内方側に向かって下り勾配状に折曲されるロック解除用の下部傾斜片36と、基部35の上部から下部傾斜片36の上部に渡って穿設される係止孔32とを具備している。この係止孔32の長さは、上記係止突起33の取付位置によって設定される。
【0025】
このように構成される係止金具31は、基部35の下端から収納枠2の内方側に向かって折曲される下部傾斜片36を有するので、重心が外側すなわち係止突起33側に位置して、上蓋3の閉塞状態において、常時、係止孔32が係止突起33に係合されるようになっている。したがって、振動等によって係止金具31と係止突起33の係合が安易に外れることがない。また、閉塞状態から上蓋3を開放すると、上蓋3の開放に伴って係止金具31も上方へ移動し、係止孔32の下端縁が係止突起33に係合して、上蓋3の開放を阻止(ロック)することができる。避難時に、上蓋3を開放するときは、ロック状態あるいはロック前の状態にある係止金具31を内方側に移動させて、係止突起33との係合を解除させた状態で、上蓋3を開放することができる。なお、ロック機構30は、後述する上蓋開放機構20の動作時に自動的にロック状態が解除されるようになっている。
【0026】
上記上蓋開放機構20は、図2及び図3に示すように、収納枠2を構成する側壁部材2cに第1の枢着ピン21aによって略中間部が枢着され、上蓋3及び下蓋4の枢着部側における下蓋4の下方に露出する操作端部27を有する開放アーム22と、収納枠2の側壁部材2cに第2の枢着ピン21bによって基端部が枢着され、自由端部が上蓋3の下面に接触移動可能に係合する作用アーム23と、第3の枢着ピン21cによって一端部が開放アーム22の他端部に枢着され、第4の枢着ピン21dによって他端部が作用アーム23の略中間部に設けられたロック解除用の長孔24内に摺動及び回動自在に枢着される中間アーム25とで構成されている。なお、上蓋開放機構20における第2の枢着ピン21bを、開閉連動機構10の中間リンク12を枢着する第1の枢支ピン11aと兼用させる方が望ましい。このように、上蓋開放機構20における第2の枢着ピン21bと、開閉連動機構10の第1の枢支ピン11aとを兼用させることにより、構成部材の削減を図ることができる。
【0027】
この場合、開放アーム22は、断面略コ字状のチャンネル部材によって形成されており、一端部における上部片22aと下部片22bが切り欠かれ、その切欠部26aに操作端部27を構成する引き手部材27aが、例えばリベット27bによって鉛直方向に回動可能に軸着されている。引き手部材27aは、出荷時の梱包の際には、回動されて開放アーム22の上側に位置し(図3(a)の二点鎖線参照)、使用時には、開放アーム22の下側に垂下されて下蓋4の下方に突出されるようになっている。
【0028】
また、開放アーム22の他端部は、上部片22aが切り欠かれており、その切欠部26bに第3の枢着ピン21cによって中間アーム25の一端部が枢着されている。また、開放アーム22の他端部先端には、開放アーム22の長手方向に対して直交状のロック解除片28が設けられている。このロック解除片28は、開放アーム22の回動に伴って上方へ移動する際、係止金具31の下部傾斜片36に当接して、係止金具31を係止突起33の係合位置から解除する方向へ移動するように構成されている。すなわち、係止金具31の下部傾斜片36を開放アーム22の他端部先端に設けられたロック解除片28の回動軌跡上に位置させることによって、開放アーム22の回動に伴って確実にロック解除片28が係止金具31の下部傾斜片36に当接し得るようになっている。
【0029】
また、作用アーム23の自由端部には、枢軸29aによって鉛直方向に回動自在な例えばABS等のような合成樹脂製の車輪29が枢着されている。この車輪29は、上蓋3の下面に転動可能に接触しており、開放アーム22の開放操作に伴って作用アーム23が、図2及び図3において時計方向に回動して上方へ移動する際に、車輪29が上蓋3の下面に転動可能に接触することにより、作用アーム23と上蓋3との接触摩擦を低減することができる。
【0030】
次に、階下側から上蓋3を開放する場合の動作について、図6Aないし図6Dを参照して説明する。
【0031】
図6Aに示す閉塞状態において、操作端部27の引き手部材27aを下方へ引っ張ると、図6Bに示すように、開放アーム22が第1の枢着ピン21aを支点として、時計方向に回動する。この開放アーム22の回動に伴って中間アーム25も上方の時計方向側に移動するが、中間アーム25に設けられた長孔24と第4の枢着ピン21dが摺動するので、作用アーム23は回動せず、開放アーム22に設けられたロック解除片28が係止金具31の下部傾斜片36に当接して、係止金具31の係止孔32と係止突起33の係合を解除する。
【0032】
更に、引き手部材27aを下方に引っ張ると、開放アーム22が更に時計方向に回動し、これに伴って中間アーム25も時計方向に移動して、作用アーム23が時計方向に回動され、この作用アーム23の回動に伴って、作用アーム23の自由端部の車輪29が上蓋3の自由端側から基端側に向かって転動可能に接触することにより、上蓋3が開放される(図6C参照)。上蓋3が開放されて行くと、上述したように、開閉連動機構10が作動して、下蓋4が開放される(図6D参照)。
【0033】
上記のようにして、上蓋3及び下蓋4が開放した後、梯子6を伸長させて、階下側から階上側へ避難あるいは救援活動することができる。
【0034】
なお、使用後あるいは収納枠2内に梯子6を格納する場合は、開放された上蓋3を閉じると、開放アーム22は、常に開放以前の状態となるため、上蓋3に垂下された係止金具31は常に開放アーム22より後に格納され、開放アーム22の他端部先端に設けられたロック解除片28よりも先行して収納されることがなく、開放操作時における係止金具31の未解除によって上蓋3が開放しない状態は発生しないようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明に係る避難装置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】この発明における上蓋と下蓋を開放する状態を示す概略断面図である。
【図3】上蓋と下蓋を閉塞した状態を示す概略断面図(a)及び(a)のI部拡大断面図(b)である。
【図4】図3のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3(b)のIII矢視図である。
【図6A】上蓋と下蓋の閉塞状態を示す概略断面図である。
【図6B】この発明における開放アームの回動し始めの状態を示す概略断面図である。
【図6C】上記開放アームの回動に伴って上蓋が開放される状態を示す概略断面図である。
【図6D】上蓋の開放と連動して下蓋が開放する状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 スラブ
1a 開口部
2 収納枠
3 上蓋
4 下蓋
6 梯子
10 開閉連動機構
20 上蓋開放機構
22 開放アーム
23 作用アーム
25 中間アーム
27 操作端部
27a 引き手部材
29 車輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床、ベランダ等のスラブに設けられた開口部に嵌装・固定される収納枠と、この収納枠の床面側及び天井面側に開閉可能に枢着される上蓋及び下蓋と、これら上蓋と下蓋とを互いに連動して開閉動作させる開閉連動機構と、上記収納枠内に折り畳まれて収納されると共に上記上蓋及び下蓋が開かれたとき、階下の床若しくはその付近まで伸長する梯子とを具備する避難装置において、
上記収納枠に略中間部が枢着され、上記上蓋及び下蓋の枢着部側に操作端部を有する開放アームと、上記収納枠に基端部が枢着され、自由端部が上記上蓋の下面に接触移動可能に係合する作用アームと、一端部が上記開放アームの他端部に枢着され、他端部が上記作用アームの略中間部に枢着される中間アームとからなる上蓋開放機構を具備する、ことを特徴とする避難装置。
【請求項2】
請求項1記載の避難装置において、
上記作用アームの自由端部に、上記上蓋の下面に転動可能に接触する合成樹脂製の車輪を枢着してなる、ことを特徴とする避難装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【公開番号】特開2007−195575(P2007−195575A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14066(P2006−14066)
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000110479)ナカ工業株式会社 (125)
【Fターム(参考)】