説明

部品取付け構造

【課題】電線コードが配線される電気部品の取付構造において、電線コードの一部が特定部位に干渉することを防止して、作業効率を向上する。
【解決手段】電線コード14が配線される電気部品の取付構造であって、予め定められている配線経路Rに電線コード14を配線したときに、少なくとも電線コード14の一部が電気部品の特定部位121aに干渉することを防止する干渉防止部162を配線経路Rと特定部位121aとの間に有する部品取付け構造である。電気部品として、スピーカユニット11及びスピーカ用取付けブラケット12を有するスピーカ1と、スピーカユニット11に対し電線コード14を介して接続される電気コネクタ13とを含む。また特定部位121aは、スピーカ用取付けブラケット12に形成されかつスピーカ1を所望の箇所に螺子止めにより固定するための螺子を通す通し穴121aである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は従来技術を説明するための図であって、電線コードによる電気配線を電気部品間で要する電気部品の取付構造の一例を示す。当該取付構造では、電気部品であるスピーカ1の構成部品であるスピーカ端子111と、同じく電気部品である電気コネクタ13とを電線コード14で接続した状態を示している。
【0003】
スピーカ1は、スピーカユニット11が取付けブラケット12により、図示しない車両の内壁面やシート内に嵌め込み状態で取り付けられる。取付けブラケット12には、通し穴121が複数形成され、これらの通し穴121に螺子(図示せず)を通して、前記内壁面やシートに螺着することで、スピーカユニット11を当該内壁面やシートに固定する。
【0004】
ところで、図6からわかるように、電線コード14によって接続されるスピーカユニット11と電気コネクタ13との間の配置間隔に対して、電線コード14が長めであると、電線コード14の一部が通し穴121に干渉し、その結果、通し穴121が狭くなって螺子を差し込み難いことがある(図6に2点鎖線で示す電線コード14A参照)。また、その状態で無理に螺子を締めると電線を切断してしまったりショートさせてしまったりすることが考えられる。
【0005】
そこで、図7に示すように電線コード14をバンドクランプ130にて固定し、電線コード14が通し穴121を塞がないようにしていた。
【特許文献1】特開平6−108767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、バンドクランプで電線コードを固定すれば、それだけ作業工程が増えるという問題がある。また、部品点数も増える。
本発明は、上記事情に鑑みて発明されたものであって、その解決しようとする課題は、電線コードによる電気配線を電気部品間で要する電気部品の取付構造において、電線コードの一部が特定部位に干渉することを防止し、もって作業効率を向上することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用した。
すなわち本発明は、電線コードが配線される電気部品の取付構造である。本発明の電気部品の取付構造は、予め定められている配線経路に前記電線コードをしたときに、少なくとも電線コードの一部が前記電気部品の特定部位に干渉することを防止する干渉防止部を、前記配線経路と前記特定部位との間に有することを特徴とする。
このため、干渉防止部により、電線コードの一部が電気部品の特定部位に干渉することが抑制される。その結果、特定部位が有する機能を電線コードが阻害しない。
【0008】
特定部位としては、電気部品をその取付先の部材に取り付けるためのもの、例えば螺子穴であったり、掛止具等を挙げられる。
特定部位が螺子穴であれば、この螺子穴に螺子を通す際に電線コードが邪魔にならず作業性が向上する。
また、電線が螺子穴に干渉することがないので、螺子と電線とが接触することがない。よって螺子穴に螺子を通す際に螺子により電線を切断してしまったり、ショートさせてしまったりすることも未然に防止できる。
以上本発明につきその概略を説明したが、以下本発明のさらなる特徴点を説明する。
【0009】
前記干渉防止部は、前記電気部品を取付先の部材に取り付けるための取付けブラケットに形成することが考えられる。その場合、干渉防止部は、前記取付けブラケットが、前記取付先の部材に取り付けられたときに、前記配線経路と前記特定部位との間に立設する干渉防止壁とすることが考えられる。
電気部品の取付けブラケットは本来備えられている場合が多い。このため元からある取付けブラケットに干渉防止部を設けることで部品点数増加の抑制が可能である。
【0010】
電気部品の例として、スピーカユニット及びスピーカ用取付けブラケットを有するスピーカと、前記スピーカユニットに対し前記電線コードを介して接続される電気コネクタとを少なくとも含むものが考えられる。
そしてこの場合、前記特定部位としては、スピーカ用の取付けブラケットに形成され、かつスピーカを所望の箇所に螺子止めにより固定するための螺子を通す通し穴が挙げられる。
また前記干渉防止部は、前記スピーカ用の取付けブラケットに形成することも考えられる。
【0011】
そして、本発明は、電線コードによる電気配線を電気部品間で行う電気部品の取付構造に用いられる前記電気部品のブラケットでもある。
本発明に係るブラケットは、予め定められている配線経路に前記電線コードが配線された場合に、前記配線経路と前記電気部品の特定部位との間に位置する干渉防止部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電線コードによる電気配線を電気部品間で要する電気部品の取付構造において、電線コードの一部が特定部位に干渉することを防止し、もって作業効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を実施例に基づいて例示的に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状その相対配置などは、特に特定的に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。なお、従来技術と同一部材には同一の番号を付してあるがさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0014】
実施例1は、本発明の部品取付け構造を車載用スピーカに適用した場合を例示する。
スピーカ1は、スピーカユニット11と、車両の図示しない内壁面やシート内に嵌め込み状態でスピーカユニット11を取り付けるためのスピーカ用取付けブラケット12とを有する(図1〜3参照)。車両の内壁面やシート内の図示しないフレームは、スピーカユニット11の取り付け先部材である。
【0015】
スピーカユニット11は、図示しない音声再生装置から供給される音声信号を音声として出力する。そのためスピーカユニット11には、音声再生装置と電気的に接続されるようにするためのスピーカ端子111が設けられている。
【0016】
スピーカ端子111は、スピーカユニット11の裏面側(図1の手前:図2の左方側)において、いわゆるフレーム11aの外面に設けられている。なお、図1はスピーカユニット11を裏面から見た図であり、図2はその右側面図である。また、図1ではスピーカユニット11の表側は、スピーカユニット11(裏面)の背後に隠されている。また、スピーカユニット11の左側及び右側は、図1に正対しての左右の側をいう。
【0017】
この実施形態においてスピーカ端子111は、スピーカユニット11にその裏面側と正対した場合において、スピーカユニット11の中心線のうち、図1において鉛直方向に真っ直ぐ延びる中心線Cpから幾分右に偏心した箇所に位置する。
【0018】
そして、スピーカ用取付けブラケット12には、スピーカユニット11以外に音声再生装置と電気的に連結しているほぼ直方体形状をした電気コネクタ13が設けられている。電気コネクタ13は、電線コード14を介して、スピーカ端子111と接続される。
【0019】
電気コネクタ13の取付けブラケット12における取付け位置は、スピーカユニット11にその裏面側と正対した場合において、スピーカユニット11の上部で前記中心線Cpから幾分左方に偏心した箇所である。この明細書ではスピーカ用取付けブラケット12のことを電気コネクタ13の取付先の部材という。また、電気コネクタ13のスピーカ用取付けブラケット12への取付けは、専用の取付けブラケット16(以下、コネクタ専用ブラケット16という)を用いて行う(図3参照)。コネクタ専用ブラケット16については後述する。
【0020】
このように音声再生装置とスピーカユニット11とが電線コード14により電気的に接続され、音声再生装置から供給される音声信号や楽音信号が、電線コード14経由で、スピーカユニット11に伝達される。その結果、スピーカユニット11から音が出力される。
【0021】
またスピーカユニット11を車両の内壁面やシートの後部(いずれも図示せず)に取付けるための前記スピーカ用取付けブラケット12は、当該スピーカ用取付けブラケット12に正対したときの形状でほぼ矩形状をしている。そしてスピーカ用取付けブラケット12は、螺子止めにより、車両の内壁面やシート内部のフレーム材に固定される。当該固定用にスピーカ用取付けブラケット12の四隅には、図示しない取付螺子を通す通し穴121が複数設けられている。
【0022】
電気コネクタ13のスピーカ1への取付けを行うために用いられる前記コネクタ専用ブラケット16は、金属又はプラスチック材料から形成され、縦断面が略Lの字の如き形状の板材である(図3参照)。
【0023】
詳しくは、コネクタ専用ブラケット16は、前記スピーカ用取付けブラケット12上に接着又は螺子等によって、スピーカ用取付けブラケット12に対し面接触の状態で固定される固定板部160を有する。また固定板部160の一端には、固定板部160に対して直角に立設する立て板部162を有する。そして、固定板部160と立て板部162とから、既述のように縦断面でL字形状を呈する。
【0024】
なお、この実施形態では、コネクタ専用ブラケット16は、螺子止めによって、スピーカ用取付けブラケット12に螺着される。それ故、前記固定板部160には、螺子通し穴160bが、またスピーカ用取付けブラケット12には螺孔12bが形成され(図3参照)、螺子164を螺子通し穴160bに通した後、螺孔12bと螺合することで、スピーカ用取付けブラケット12がコネクタ専用ブラケット16に固定されるようになる。
【0025】
固定板部160は、図1において左右方向に延びる長めの形状体である(図1〜3参照)。そして固定板部160には、その一側縁(図3における上側縁)上に形成されかつ裏面側に向けて直角に立設された状態で固定板部160の長手方向に延びる嵌合板部160aが形成されている。嵌合板部160aはこれを図3において上方から見るとL字形に見える。
【0026】
嵌合板部160aは、電気コネクタ13とコネクタ専用ブラケット16とを嵌め合わせにより連結するためのものである。それ故、電気コネクタ13には、その一面(図3の底面)に嵌合溝131が形成され、これと嵌合板部160aとが嵌合する(図1、3、4参照)。
【0027】
嵌合溝131は、その横断面がCの字を扁平矩形に変形した如き形状をしており(図2、3、4A、5参照)、図1における右側と下方に開放されている。そして、右側の開口131o1から嵌合板部160aの自由端部が嵌め込まれるようになっている(図3参照)。なお下方の開口131o1を形成することで、嵌合溝131に弾性を持たせ嵌合板部160aを嵌合溝131に入れ易くする。
【0028】
嵌合板部160aと嵌合溝131とを嵌め合わせることにより、電気コネクタ13は、コネクタ専用ブラケット16と一体化する。
また、両者の嵌合が外れないように、嵌合板部160aにはロック穴160a1が形成され、嵌合溝131の内壁にはロック穴160a1と係合する係合突起131aが形成されている(図3、4A、4B参照)。なお、さらに結合力を強めるために、嵌合板部160aと嵌合溝131との嵌合部分に接着剤を用いるとよい。
【0029】
次に立て板部162は、コネクタ専用ブラケット16をスピーカ用取付けブラケット12上に取付けたときに、スピーカ用取付けブラケット12の前記通し穴121のうち、図1における右上の通し穴121aの近傍に位置するように設置される。通し穴121aは、電気コネクタ13の設置されている箇所に隣接する通し穴121のうちの一つである。そして、この通し穴121aと電気コネクタ13との間に立て板部162は設置される。この状態を図1に正対した状態で見ると、立て板部162はスピーカ用取付けブラケット12の通し穴121aが形成された部分と、コネクタ専用ブラケット16の固定板部160とを仕切る位置にあって、通し穴121aの近傍に電線コードが侵入できない空間Sを立て板部162の右側に確保する。当該空間を確保することで、通し穴121aに螺子を通し易くなる。
【0030】
次に電線コード14について述べる。
スピーカユニット11と電気コネクタ13とを連結する電線コード14は、予め定められている経路に沿って配線される。またこの経路は、電線コード14を配線したときに、電線コード14がSの字を反転させたごとき形状でかつ扁平になるような形態をしている(図1参照)。当該経路のことを以下配線経路ということにし、符号Rで示す。
【0031】
配線経路Rは、第1の直線部L1と、この第1の直線部に連続する最初の湾曲部Cu1と、最初の湾曲部Cu1に連続する第2の直線部L2と、第2の直線部L2に連続する最後の湾曲部Cu2とからなる(図1参照)。
【0032】
第1の直線部L1は、電気コネクタ13のうち電線コード14との接続部133を起点に、そこから立て板部162に向けてわずかに伸びる部位である。第1の直線部L1の長さは電気コネクタ13の設置位置によって決まる。よって、図1に示したものよりも長い場合も反対にさらに短い場合もある。
【0033】
最初の湾曲部Cu1は、電気コネクタ13側に電線コード14を折り返すように湾曲することで形成される部位である。また最初の湾曲部Cu1は、配線経路Rに電線コード14を配線すると立て板部162に当接する又は当接するほど近接する部位でもある。
第2の直線部L2は電気コネクタ13とほぼ平行に延びる。
【0034】
最後の湾曲部Cu2は、前記鉛直方向に延びる中心線Cpを境に、通し穴121aと対向する側(この実施形態では、図1における左上)に位置する通し穴121bに近接する。
最初の湾曲部Cu1と最後の湾曲部Cu2が形成されることにより、これら湾曲部の曲率に応じて、電線コード14は弾性を有するようになる。
【0035】
このような形態の配線経路Rに沿って電線コード14が配線されると、電気コネクタ13との間に立て板部162を挟んで位置する通し穴121aには、電線コード14が立て板部162により阻害されるようになる。
【0036】
詳しくは、配線を行うことで、電線コード14に最初の湾曲部Cu1が形成されると、それにより、電線コード14には応力を生じる。そして、当該応力に基づく弾性により当該電線コード14を元の湾曲前の状態に復元しようとして伸びようとするが、電線コード14は、立て板部162によりその進行が阻害されるので、通し穴121aには到らない。したがって、通し穴121aは、電線コード14により干渉されない。
【0037】
このため、電線コード14が規制され、通し穴121aに螺子を差し込むにあたり、電線コード14が邪魔にならない。したがって、スピーカ1の取付け作業を効率良く行うことができる。
【0038】
このように電線コード14が作業の邪魔にならないので、電線コード14が幾分長めでも作業性の低下を招来することがない。
よって、立て板部162のことを、少なくとも電線コードの一部が電気部品であるスピーカ1の特定部位である通し穴121aに干渉することを防止する干渉防止部又は干渉防止壁(電線コードを規制する機能を有するのでコード規制用壁でもある)ということができる。
【0039】
また、電線コード14が螺子穴121aに干渉することがないので、螺子と電線コード14とが接触することがない。よって螺子穴121aに螺子を通す際に螺子により電線を切断してしまったり、ショートさせてしまったりすることも未然に防止できる。
【0040】
さらに、電気コネクタ13に設けられた嵌合板部160aと、コネクタ専用ブラケット16に設けられた嵌合溝131とを嵌合するだけの簡単な取付け作業により、電気コネクタ13を取付けブラケットに取付けることができる。よって作業性が向上する。
【0041】
そしてコネクタ専用ブラケット16は電気コネクタ13を取付けるために元々必要なものであった。このため当該元からある部材に干渉防止部である立て板部162を一体化して設けることにより、部品点数増加の抑制が可能である。
また、立て板部162により電線コード14の動きが制限されるので、バンドクランプにて電線コード14を固定する必要もない。よって、バンドクランプにて固定する工程が不要になり、その分作業性が向上するばかりか、部品点数の削減にもなる。
【実施例2】
【0042】
図5を参照して、実施例2を説明する。
実施例2に係る部品取付け構造が実施例1と相違する点は、干渉防止部である立て板部
162が、コネクタ専用ブラケット16に形成されずに、スピーカ用取付けブラケット12に形成されているという点であり、それ以外は実施例1と同じである。よって同一箇所には同一符合を付して説明を省略する。
【0043】
この実施例2にあっても実施例1と同様であって、通し穴121aに螺子を差し込むにあたり、電線コード14が邪魔にならない。したがって、スピーカ1の取付け作業を効率良く行える。
【0044】
なお、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施例1、2では、通し穴121aを除く通し穴121bや、その他の通し穴121に対しては立て板部162を設けていない場合を示したが、これらの通し穴121bに対しても、又は通し穴121以外の部位であって電線コード14が干渉すると作業性に影響を及ぼす箇所に立て板部162を設けるようにしてもよい。
なお、立て板部162の位置を上下にもスライドできるようにスピーカ用取付けブラケット12に対し、コネクタ専用ブラケット16が設置されるようにしてもよい。このようにすることで電線コード14のコネクタ専用ブラケット16による規制範囲の自由度を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の部品取付け構造に係る第1の実施形態の全体裏面図である。
【図2】図1における右側面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4A】図1及び図4BのIVa−IVa線断面図である。
【図4B】図4A図のIVb−IVb線断面図である。
【図5】本発明の部品取付け構造に係る第2の実施形態の全体斜視図である。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【図7】従来技術を説明するための別の図である。
【符号の説明】
【0046】
1 スピーカ(電気部品)
11 スピーカユニット
11a フレーム
12 スピーカ用取付けブラケット(取付けブラケット)
12b 螺孔
13 電気コネクタ(電気部品)
14 電線コード
16 コネクタ専用ブラケット(取付けブラケット)
111 接続端子
121 通し穴
121a 通し穴(特定部位)
121b 通し穴
131 嵌合溝
131a 係合突起
131o1 嵌合溝の右側の開口
131o2 嵌合溝の下側の開口
133 接続部
160 固定板部
160a 嵌合板部
160a1 ロック穴
160b 螺子通し穴
162 立て板部(干渉防止部、干渉防止壁)
164 螺子
Cp スピーカユニットの中心線のうち鉛直方向に延びる中心線
Cu1 湾曲部
Cu2 湾曲部
L1 第1の直線部
L2 第2の直線部
R 配線経路
S 電線コードが侵入できないように立て板部で仕切られることで形成された空間
c11 通し穴の中心線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線コードが配線される電気部品の取付構造であって、
予め定められている配線経路に前記電線コードを配線したときに、少なくとも電線コードの一部が前記電気部品の特定部位に干渉することを防止する干渉防止部を前記配線経路と前記特定部位との間に有する部品取付け構造。
【請求項2】
前記干渉防止部は、前記電気部品を取付先の部材に取り付けるための取付けブラケットに形成され、当該干渉防止部は、前記取付けブラケットが前記取付先の部材に取り付けられたときに前記配線経路と前記特定部位との間に立設する干渉防止壁であることを特徴とする請求項1に記載の部品取付け構造。
【請求項3】
前記電気部品として、
スピーカユニット及びスピーカ用取付けブラケットを有するスピーカと、
前記スピーカユニットに対し前記電線コードを介して接続される電気コネクタとを含み、
前記特定部位は、前記スピーカ用取付けブラケットに形成されかつ前記スピーカを所望の箇所に螺子止めにより固定するための螺子を通す通し穴であることを特徴とする請求項1に記載の部品取付け構造。
【請求項4】
前記干渉防止部は、前記スピーカ用取付けブラケットに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の部品取付け構造。
【請求項5】
電線コードによる電気配線を電気部品間で行う電気部品の取付構造に用いられる前記電気部品の取付けブラケットであって、
このブラケットは、予め定められている配線経路に前記電線コードが配線された場合に、前記配線経路と前記電気部品の特定部位との間に位置する干渉防止部を有することを特徴とする電気部品のブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−194772(P2009−194772A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35315(P2008−35315)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】