説明

配信サーバ、視聴端末、及び視聴予約プログラム

【課題】視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能とする配信サーバを提供する。
【解決手段】配信サーバ1は、視聴者に入力された位置情報を含み、該位置情報により特定される場所を撮影したライブ映像の視聴予約要求、及び通知先のアドレスを視聴端末から受信する予約受付部24と、該位置情報をアドレスと関連付けて登録する登録部21と、撮影端末3によって撮影中のライブ映像を該撮影端末3の位置を示す位置情報と共に受信する映像受信部25と、撮影端末の位置情報と登録されている位置情報とのマッチングを判定するマッチング部23と、マッチすると判定された場合、登録されている位置情報に関連付けられたアドレス宛てに、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知を送信する通知部26とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブ映像をリアルタイムで配信する配信サーバ、配信されたライブ映像を視聴するための視聴端末、及び視聴予約プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ライブ映像を視聴端末へリアルタイムで配信する配信サーバが知られている。例えば、下記特許文献1には、テレビカメラで撮影中のライブ映像を入力し、携帯電話へリアルタイムで配信するインターネット放送サーバが記載されている。このインターネット放送サーバは、携帯電話からの要求に応じて、視聴可能なコンテンツのリストを携帯電話へ送信する。そして、携帯電話からコンテンツの指定が送信されると、インターネット放送サーバは、インターネットを介して該コンテンツをストリーミング配信する。
【0003】
近年は、動画を撮影することが可能な携帯電話や小型のビデオカメラが普及し、放送業者だけでなく、一般ユーザがライブ映像を撮影し、配信サーバにアップロードすることが行われるようになっている。一方、視聴者は、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の視聴端末から配信サーバにアクセスすることにより、一般ユーザによってアップロードされた配信中のライブ映像をリアルタイムで視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−237673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
視聴者は、ライブ映像をリアルタイムで視聴することにより、離れた場所で起こっていることをリアルタイムで確認することができる。例えば、テーマパークを撮影したライブ映像が配信された場合、視聴者は、テーマパークの混雑具合等をリアルタイムで確認することができる。また、震災後に、被災した町を撮影したライブ映像が配信された場合、視聴者は、被災した町の状況をリアルタイムで知ることができる。
【0006】
しかしながら、ライブ映像は、事前に所定の時刻に配信する旨の予告の後にアップロードされる場合もあるが、一般ユーザが撮影したライブ映像は、予告なく配信される場合が多い。このため、視聴者が、配信サーバにアクセスしていなければ、所望する場所を撮影したライブ映像が配信されていることに気付かない場合が多い。従って、リアルタイムで視聴していれば有益な情報を得られるライブ映像であっても、視聴者が、ライブ映像の配信が開始されたことに気付かないために、リアルタイムで視聴できない場合が生じ得る。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能とする配信サーバ、視聴端末、及び視聴予約プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る配信サーバは、撮影端末によって撮影中のライブ映像を視聴端末へ配信する配信サーバであって、視聴端末のユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び、通知先のアドレスを視聴端末から受信する予約受付部と、視聴予約要求に含まれた位置情報をアドレスと関連付けて登録する登録部と、撮影端末によって撮影中のライブ映像、及び、該撮影端末の位置を示す位置情報を受信する映像受信部と、映像受信部によって受信された撮影端末の位置情報が登録部に登録されている位置情報にマッチするか否かを判定するマッチング部と、マッチング部によってマッチすると判定された場合、登録されている位置情報と関連付けられたアドレス宛てに、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を送信する通知部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る配信サーバによれば、ユーザ(視聴者)が入力した位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求が受信され、視聴者が入力した位置情報が通知先のアドレスと関連付けて登録される。これにより、未だ撮影されず配信予告もない未来のライブ映像の視聴予約が受け付けられる。そして、撮影端末によって撮影中のライブ映像が、撮影端末の位置情報と共に受信された場合、撮影端末の位置情報と登録されている位置情報とのマッチングが判定される。ここで、撮影端末の位置情報が、登録された位置情報とマッチする場合、予約した視聴者が所望する場所を撮影していると考えられる。従って、マッチング判定により、撮影端末から送信されるライブ映像が、視聴者の所望する場所を撮影したライブ映像か否かを判定することができる。そして、位置情報がマッチする場合、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知が、登録されたアドレス宛てに送信される。これにより、視聴者は、所望する場所を撮影したライブ映像がアップロードされたことを認識することができる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0010】
本発明に係る配信サーバでは、映像受信部によって受信された撮影端末の位置情報に基づいて、ライブ映像の撮影範囲を算出する撮影範囲算出部を備え、マッチング部は、登録されている位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲算出部によって算出された撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、撮影端末の位置情報に基づいて、ライブ映像の撮影範囲が算出される。そして、登録されている位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、算出された撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定される。従って、予約された位置情報によって特定される領域の少なくとも一部を撮影しているライブ映像を特定し、該ライブ映像がアップロード中である旨の通知を行うことができる。
【0012】
本発明に係る配信サーバでは、映像受信部は、撮影端末に搭載されたライブ映像を撮影するカメラが向いている方位を示す方位情報、及びカメラの仰俯角を示す仰俯角情報を受信し、撮影範囲算出部は、方位情報及び仰俯角情報に基づいてライブ映像の撮影方向を特定し、該撮影方向及び撮影端末の位置情報に基づいて、撮影範囲を算出することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、カメラの方位情報及び仰俯角情報に基づいて撮影方向が特定される。そして、特定された撮影方向と撮影端末の位置情報とに基づいて、撮影範囲が算出される。このため、撮影端末の位置から近い領域であっても、撮影方向とは逆方向に位置する領域は、撮影範囲から除外することができる。従って、登録されている位置情報によって特定される場所が、ライブ映像の実際の撮影範囲に含まれているか否かをより正確に判定することができる。
【0014】
本発明に係る配信サーバでは、予約受付部は、出発地点から目的地点までの経路に沿った領域を特定する位置情報を含む視聴予約要求を視聴端末から受信し、マッチング部は、登録されている位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、出発地点から目的地点までの経路に沿った領域の少なくとも一部が撮影されたライブ映像がアップロードされた場合に、該ライブ映像を特定し、アップロード中である旨の通知を行うことができる。
【0016】
本発明に係る配信サーバでは、予約受付部は、視聴端末のユーザによって入力された撮影方向を示す情報を含み、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を該撮影方向で撮影したライブ映像の視聴予約要求を受信し、登録部は、視聴予約要求に含まれた撮影方向を視聴予約要求に含まれた位置情報と関連付けて登録し、マッチング部は、登録された位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれ、かつ、撮影範囲算出部によって特定されたライブ映像の撮影方向が、登録部によって登録されている撮影方向の範囲内である場合に、マッチすると判定することが好ましい。
【0017】
この構成によれば、視聴者(ユーザ)が入力した位置情報に該当する場所を視聴者が入力した撮影方向で撮影したライブ映像の視聴予約が、受け付けられる。そして、視聴者が入力した位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、ライブ映像の撮影範囲に含まれ、かつ、ライブ映像の撮影方向が、登録された撮影方向の範囲内である場合に、マッチすると判定される。これにより、視聴者が所望する場所を視聴者が所望する撮影方向で撮影したライブ映像を特定し、通知することができる。例えば、ある建物の正面側を撮影したライブ映像の視聴予約を受け付けた場合に、その建物の裏側が撮影されたライブ映像を除外して、正面側を撮影したライブ映像を特定し、通知することができる。
【0018】
本発明に係る視聴端末は、上記いずれかに記載の配信サーバから配信されたライブ映像を受信する視聴端末であって、ユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像が配信サーバにおいてアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び自機のアドレスを配信サーバへ送信する予約要求部と、予約要求部によって送信された位置情報にマッチするライブ映像が配信サーバにアップロードされた場合に、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を配信サーバから受信する通知取得部と、通知取得部によって受信された通知によってアップロード中であることが特定されたライブ映像の配信要求を配信サーバへ送信する配信要求部とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る視聴端末によれば、視聴予約要求が配信サーバに送信されることにより、ユーザ(視聴者)が入力した位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像の視聴予約を行うことができる。これにより、未だ撮影されず配信予告もない未来のライブ映像の視聴予約を行うことができる。そして、視聴者が指定した位置情報にマッチするライブ映像がアップロードされた場合に、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知が視聴端末において受信される。これにより、視聴者は、所望する場所を撮影したライブ映像がアップロードされたことを認識することができるので、該ライブ映像の配信要求を行うことができる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0020】
本発明に係る視聴予約プログラムは、コンピュータを、上記視聴端末として機能させることを特徴とする。本発明に係る視聴予約プログラムによれば、コンピュータを上記視聴端末として機能させることができる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0021】
本発明に係る配信サーバは、撮影端末によって撮影中のライブ映像を視聴端末へ配信する配信サーバであって、視聴端末のユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び、ユーザIDを視聴端末から受信する予約受付部と、視聴予約要求に含まれた位置情報をユーザIDと関連付けて登録する登録部と、撮影端末によって撮影中のライブ映像を該撮影端末の位置を示す位置情報と共に受信する映像受信部と、映像受信部によって受信された撮影端末の位置情報が登録部に登録されている位置情報にマッチするか否かを判定するマッチング部と、マッチング部によってマッチすると判定された場合、登録されている位置情報と関連付けられたユーザIDに関連付けて、マッチしたライブ映像を特定可能な特定情報を記憶する記憶部と、ユーザIDと共に、通知を要求する通知要求が受信された場合に、記憶部においてユーザIDと関連付けて記憶されたライブ映像の特定情報を含み、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を返信する通知部とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る配信サーバによれば、ユーザ(視聴者)が入力した位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求が受信され、視聴者が入力した位置情報がユーザIDと関連付けて登録される。これにより、未だ撮影されず配信予告もない未来のライブ映像の視聴予約が受け付けられる。そして、撮影端末によって撮影中のライブ映像が、撮影端末の位置情報と共に受信された場合、撮影端末の位置情報と登録されている位置情報とのマッチングが判定される。ここで、撮影端末の位置情報が、登録された位置情報とマッチする場合、予約した視聴者が所望する場所を撮影していると考えられる。従って、マッチング判定により、撮影端末から送信されるライブ映像が、視聴者の所望する場所を撮影したライブ映像か否かを判定することができる。そして、位置情報がマッチする場合、登録されているユーザIDと関連付けて、マッチしたライブ映像の特定情報が記憶される。その後、ユーザIDと共に通知要求が受信された場合に、ユーザIDと関連付けて記憶された特定情報を含み、ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知が返信される。これにより、視聴者は、所望する場所を撮影したライブ映像がアップロードされたことを認識し、該ライブ映像が配信中であれば、リアルタイムで視聴できる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態に係る配信サーバ及び視聴端末の構成を示すブロック図である。
【図2】撮影端末の外観を示す概略斜視図である。
【図3】位置情報及び絞込条件の種類を示す表である。
【図4】位置情報の例を示す図である。
【図5】撮影方向を説明するための図である。
【図6】撮影範囲を説明するための斜視図である。
【図7】撮影範囲を説明するための断面図である。
【図8】マッチングの例を示す図である。
【図9】登録されている撮影方向を加味したマッチングの例を示す図である。
【図10】ライブ中継が行われる場合の処理を示すシーケンス図である。
【図11】配信サーバによるマッチング処理を示すフロー図の前半部分である。
【図12】配信サーバによるマッチング処理を示すフロー図の後半部分である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。最初に、図1を参照して、実施形態に係る配信サーバ1及び視聴端末5の構成について説明する。ここでは、撮影端末3の構成についても併せて説明する。図1は、配信サーバ1及び視聴端末5の構成を示すブロック図である。図1には、撮影端末3の構成も含めて図示されている。
【0026】
配信サーバ1、撮影端末3、及び視聴端末5は、インターネットを含むネットワーク90を介して互いに情報の送受信が可能に構成されている。撮影端末3は、カメラ34が搭載され、カメラ34によって撮影したライブ映像を配信サーバ1にリアルタイムでアップロードする。配信サーバ1は、撮影端末3からアップロードされたライブ映像をリアルタイムで視聴端末5へ配信する。図1においては、撮影端末3及び視聴端末5が1台しか描かれていないが、実際は、複数の撮影端末3と複数の視聴端末5が存在してもよい。
【0027】
視聴者は、リアルタイムでライブ映像を視聴するため、視聴端末5を使って配信サーバ1に視聴予約を行うことができる。視聴予約をすれば、所望する場所を撮影したライブ映像のアップロードが開始された場合に、視聴端末5において配信サーバ1から通知を受けることができる。上記機能を発揮するための構成について、配信サーバ1、撮影端末3、及び視聴端末5についてそれぞれ説明する。
【0028】
最初に、図1と共に図2を参照して、撮影端末3について説明する。図2は、撮影端末3の外観を示す概略斜視図である。図2(a)は、撮影端末3の正面を示し、図2(b)は、撮影端末3の背面を示している。撮影端末3は、動画を撮影可能なカメラ34が搭載された携帯電話等の携帯端末である。撮影端末3は、カメラ34の他、制御部30、通信部31、入力デバイス32、ディスプレイ33、GPSセンサ35、ジャイロスコープ36、及び方位センサ37等を備えている。
【0029】
制御部30は、CPU、ROM、及びRAM等を有している。ROMには、上記のハードウエアを統合的に制御するための制御プログラムが記憶されている。この制御プログラムには、撮影者による操作に応じて、ライブ映像を配信サーバ1にアップロードするための撮影用アプリケーションも含まれている。
【0030】
通信部31は、ネットワーク90を介して行われる通信の制御を行うネットワークインターフェースである。ネットワーク90には、インターネット、携帯電話の通信網、LAN(ローカルエリアネットワーク)が含まれる。入力デバイス32は、タッチパネル及び操作ボタンにより構成されている。ディスプレイ33は、タッチパネルを兼ねた液晶ディスプレイで構成され、撮影者が操作を行うための各種情報及び撮影中の画像を表示する。
【0031】
カメラ34は、レンズ34a、CCD等のイメージセンサ、画像処理を行うマイクロプロセッサ等により構成され、動画を撮影する。本実施形態では、カメラ34は、撮影端末3の背面にカメラ34のレンズ34aが露出するように取り付けられている。このため、撮影者が撮影を行う際には、撮影端末3の背面を撮影対象に向けて撮影することになる。
【0032】
GPSセンサ35は、GPS(Global Positioning System)を利用して、撮影端末3の位置情報を取得する。撮影端末3の位置情報は、撮影端末3が位置する緯度及び経度を示す情報である。GPSセンサ35は、取得した撮影端末3の位置情報を制御部30へ出力する。
【0033】
ジャイロスコープ36は、撮影端末3の傾きを検出する。撮影端末3にカメラ34が固定されているので、ジャイロスコープ36が検出する情報には、カメラ34の仰俯角情報が含まれている。ここで、図2を参照して、カメラ34の仰俯角について説明する。撮影端末3を正面から見て撮影端末3の上下方向をZ軸方向、左右方向をX軸方向、奥行き方向をY軸方向とする。カメラ34は、撮影端末3の背面に固定されているので、カメラ34の仰俯角は、撮影端末3のZ軸周りの回転角とX軸周りの回転角によって決定される。
【0034】
ジャイロスコープ36は、X軸、Y軸、Z軸周りの角速度を検出し、検出した角速度に基づいて各軸周りの回転角を算出する。そして、ジャイロスコープ36は、算出したX軸、Y軸、Z軸周りの回転角を制御部30へ出力する。これにより、カメラ34の仰俯角情報、すなわち、撮影端末3のZ軸及びX軸周りの回転角が制御部30に取得される。
【0035】
方位センサ37は、撮影端末3の方位情報を検出する。撮影端末3にカメラ34が固定されているので、方位センサ37は、カメラ37が向いている方位を示す方位情報を検出することになる。撮影端末3の方位情報は、例えば、上記Z軸が東西南北のどの方位を向いているかを示す情報である。方位センサ37として、例えば、地磁気方位センサを用いることができる。方位センサ37は、検出した撮影端末3の方位情報を制御部30へ出力する。なお、撮影端末3は、方位センサ37を備える替わりに、加速度センサと磁気センサとを備え、加速度センサ及び磁気センサの出力に基づいて、既知の方法で方位を算出するように構成してもよい。
【0036】
制御部30は、入力デバイス32による撮影者の操作に応じて、カメラ34によるライブ映像の撮影を開始させ、通信部31によってライブ映像を配信サーバ1へ送信させる。これにより、ライブ中継(アップロード)が開始される。制御部30は、ライブ中継が開始されると、GPSセンサ35、ジャイロスコープ36、方位センサ37からそれぞれ出力される撮影端末3の位置情報、仰俯角情報、及び方位情報を所定の間隔で、ライブ映像のタイムライン上に付加し、配信サーバ1へ送信する。また、制御部30は、ライブ中継中に、入力デバイス32によって撮影者からキーワードの入力が受け付けられた場合、該キーワードをライブ映像のタイムライン上に付加し、配信サーバ1へ送信する。
【0037】
次に視聴端末5について説明する。視聴端末5は、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の通信端末である。図1に示すように、視聴端末5は、制御部50、通信部51、入力デバイス52、及びディスプレイ53等を備えている。
【0038】
通信部51は、ネットワーク90を介して行われる通信の制御を行うネットワークインターフェースである。入力デバイス52は、各種のキー及び/又はタッチパネルにより構成されている。ディスプレイ53は、液晶ディスプレイで構成され、視聴者が視聴予約等の操作を行うための各種情報、及びライブ映像等を表示する。制御部50は、CPU、ROM、及びRAM等を備えている。ROMには、上記のハードウエアを統合的に制御するための制御プログラムが記憶されている。
【0039】
制御プログラムには、視聴者による操作に応じて、ライブ映像の視聴予約を行うための視聴予約用アプリケーションも含まれている。このため、通信部51は、図1に示されるように、機能的な構成要素として、予約要求部61、通知取得部62、配信要求部63、及び配信受信部64を備えている。
【0040】
予約要求部61は、制御部50の制御により視聴予約要求を配信サーバ1へ送信する。視聴予約要求は、視聴者によって入力された任意の位置情報を含み、該任意の位置情報によって特定される場所が撮影されたライブ映像の視聴予約を要求する。視聴者が絞込条件を入力した場合、該絞込条件も視聴予約要求に含まれる。予約要求部61は、視聴予約要求を含むパケットのヘッダ部に自機のIPアドレスをセットして配信サーバ1へ送信する。これにより、視聴端末5のIPアドレスが、視聴予約要求と共に配信サーバ1へ送信される。
【0041】
図3及び図4を参照して、視聴予約要求に含まれる位置情報及び絞込条件について説明する。図3は、位置情報及び絞込条件の種類を示す表である。図4は、位置情報の例を示す図である。制御部50は、配信サーバ1から提供される地図情報をディスプレイ53に表示させ、表示された地図情報を利用して入力される視聴者の操作に基づいて、位置情報を生成する。地図情報としては、例えば、Googleマップ(登録商標)等を用いることができる。図3に示されるように、位置情報には、地点情報、コード情報、円情報、経路情報、ポリゴン情報等がある。
【0042】
地点情報は、地図上の任意の地点の緯度及び経度を示す情報である。例えば、地点情報は、図4に示す地点Aの緯度及び経度を示す情報である。なお、視聴者が高さを指定した場合に、指定された高さを示す高さ情報を地点情報に付加してもよい。この高さ情報は、地上から5mといった1点を示す情報であってもよいし、5m〜10mといった範囲を示す情報であってもよい。
【0043】
コード情報、円情報、経路情報、及びポリゴン情報は、地図上の領域を特定する位置情報である。コード情報、円情報、経路情報、又はポリゴン情報を位置情報として含む視聴予約要求が送信されることにより、該位置情報によって特定される領域内を撮影したライブ映像の視聴予約を要求することができる。
【0044】
コード情報は、地図上の任意の地点が属する地域を特定する情報である。例えば、コード情報として、基準地域メッシュコード(3次メッシュコード)が用いられる。円情報は、地図上の任意の地点を中心とする半径Nmの円内の領域を特定する位置情報である。例えば、円情報は、図4に示す地点Bを中心とする半径200mの円内の領域71を特定する位置情報である。この場合の円情報には、地点Bの緯度及び経度と、半径200mとを示す情報が含まれる。
【0045】
経路情報は、地図上の出発地点と目的地点とを結ぶ経路を含み、該経路に沿った一定幅の領域を特定する位置情報である。例えば、経路情報は、図4に示す出発地点Aと目的地点Cとを結ぶ経路を含み、該経路に沿った10m幅の領域72を特定する位置情報である。この場合の経路情報には、出発地点A及び目的地点Cの緯度及び経度、出発地点Aと目的地点Cとを結ぶ経路、及び一定幅を示す情報が含まれている。経路は、例えば、既存の経路検索サービスを利用することにより、検索することができる。なお、上記経路は、出発地点と目的地点との間に経由地が設定された経路であってもよい。
【0046】
ポリゴン情報は、地図上においてポリゴンを利用して描かれる任意の多角形内の領域を特定する位置情報である。例えば、ポリゴン情報は、図4に示す領域73を特定する位置情報である。この場合のポリゴン情報には、例えば、領域73を構成する複数の三角形又は四角形の各頂点の緯度及び経度が含まれる。
【0047】
図3に示すように、絞込条件には、キーワード、撮影者情報、及び撮影方向が含まれる。キーワードには、住所や地名を示すキーワードと、任意のキーワードが含まれる。撮影者情報は、撮影者のID等である。
【0048】
絞込条件としての撮影方向は、位置情報によって特定される場所に対する撮影方向である。撮影方向を絞込条件として含む視聴予約要求が送信されることにより、位置情報によって特定される地点又は領域を上記の撮影方向で撮影したライブ映像の視聴予約を要求することができる。例えば、ディスプレイ53に表示された地図情報を利用して、視聴者によって指定された撮影方向が、視聴端末5に入力される。撮影方向は、例えば、東西南北の方位を示す情報である。
【0049】
図5に示す撮影方向74は、例えば、地点Dに位置する店舗が人気店で、店舗前の道路に行列ができているか否かを確認したい場合に、視聴者によって入力される。この場合、位置情報として、地点Dを中心とする半径Nmの円内の領域75を特定する円情報が設定される。そして、絞込条件として、地点Dに対する撮影方向74が設定される。撮影方向74は、店舗正面の道路から店舗に向かう方向である。このように撮影方向を設定することにより、店舗の正面側から撮影したライブ映像を視聴予約することができる。なお、撮影方向として、ある撮影方向を基準とした−α°から+α°の範囲を指定してもよい。図5に示す例では、撮影方向74を基準として−60°から+60°の範囲が指定されている。
【0050】
制御部50は、上述した位置情報及び絞込条件を含む視聴予約要求を通信部51へ出力する。なお、絞込条件は含まれていなくてもよい。通信部51の予約要求部61は、制御部50から出力された視聴予約要求を配信サーバ1へ送信する。これにより、視聴予約が行われる。そして、配信サーバ1において、予約内容とマッチするライブ映像がアップロードされた場合、その旨の通知が視聴端末5へ送信される。
【0051】
通知取得部62によって上記通知が受信されると、該通知がディスプレイ53にポップアップされる。通知には、予約内容にマッチしたライブ映像のタイトル、撮影者等の情報が含まれている。また、通知には、配信サーバ1において該当するライブ映像を特定可能な特定情報が含まれている。通知を見た視聴者が、ライブ映像を視聴する旨の操作を行った場合、通信部51の配信要求部63は、ライブ映像の特定情報を含み、該ライブ映像の配信を要求する配信要求を配信サーバ1へ送信する。
【0052】
配信要求に応じて、配信サーバ1から視聴端末5宛てに、ライブ映像の配信が開始されると、通信部51の配信受信部64が、ライブ映像をリアルタイムで受信する。これにより、視聴者が、視聴予約した内容にマッチするライブ映像をリアルタイムで視聴することができる。
【0053】
次に、配信サーバ1について説明する。配信サーバ1は、視聴端末5から視聴予約を受け付け、アップロードされたライブ映像が予約内容とマッチするか否かを判断する。そして、配信サーバ1は、マッチする場合に上記通知を視聴端末5へ送信する。図1に示すように、配信サーバ1は、制御部10及び通信部11等を備えている。
【0054】
通信部11は、ネットワーク90を介して行われる通信の制御を行うネットワークインターフェースである。制御部10は、CPU、ROM、RAM、及びハードディスク等を備えている。ROM又はハードディスクには、上記のハードウエアを統合的に制御するための制御プログラムが記憶されている。
【0055】
制御プログラムには、視聴予約を受け付け、アップロードされた複数のライブ映像の中から予約内容とマッチするライブ映像を特定し、予約を行った視聴端末5へ通知を行うためのプログラムも含まれている。このため、図1に示すように、制御部10は、機能的な構成要素として、登録部21、撮影範囲算出部22、及びマッチング部23を備えている。また、通信部11は、機能的な構成要素として、予約受付部24、映像受信部25、通知部26、及び配信部27を備えている。
【0056】
予約受付部24は、視聴端末5から視聴予約要求及びIPアドレスを受信し、ライブ映像の視聴予約を受け付ける。登録部21は、視聴予約要求に含まれる位置情報及び絞込条件と視聴端末5のIPアドレスとを関連付けて登録する。
【0057】
映像受信部25は、撮影端末3から送信される撮影中のライブ映像及びライブ映像に付加された撮影端末3の位置情報、方位情報、仰俯角情報、キーワード等を受信する。なお、ライブ映像を撮影端末3から受信するのに先立って、撮影者が配信サーバ1のアプリケーションにログインするために、撮影者IDが撮影端末3から配信サーバ1へ送信される。
【0058】
撮影範囲算出部22は、撮影端末3の位置情報、方位情報、仰俯角情報に基づいて、撮影端末3が送信中のライブ映像の撮影範囲を算出する。図6及び図7を参照して、ライブ映像の撮影範囲について説明する。図6は、撮影範囲を説明するための斜視図である。図7は、撮影範囲を説明するための断面図である。
【0059】
図6において、太線で描かれた四角錐状の領域内が撮影範囲80を示している。撮影範囲80の頂点Oは、撮影端末3の位置情報によって特定される位置である。頂点Oにカメラ34が位置していることになる。図7(a)は、頂点Oを含み水平面と平行な面における撮影範囲80の断面図である。図7(b)は、頂点Oを含み撮影方向83及び上下方向と平行な面における撮影範囲80の断面図である。
【0060】
四角錐状の撮影範囲80の底面81は、頂点Oを中心とする球面の一部である。この球面の半径は、所定値であり、例えば50m程度に設定される。図7(a)に示すように、頂点Oを含み水平面と平行な面における撮影範囲80の断面は、扇形をしている。この扇形の中心角θは、所定値であり、例えば、60°から90°程度に設定される。この扇形の向きは、撮影方向83が中心となるように設定される。図7(b)に示すように、頂点Oを含み撮影方向83及び上下方向と平行な面における撮影範囲80の断面は、扇形をしている。この扇形の中心角φは、所定値であり、例えば、60°から90°程度に設定される。この扇形の向きは、撮影方向83が中心となるように設定される。
【0061】
撮影方向83は、撮影端末3の方位情報及び仰俯角情報に基づいて撮影範囲算出部22によって算出される。撮影方向83の水平面と平行な面における方向は、撮影端末3の方位情報によって特定される。撮影方向83の上下方向と平行な面における方向、すなわち、仰俯角φ1は、仰俯角情報に含まれる撮影端末3のZ軸周りの回転角とX軸周りの回転角に基づいて算出される。
【0062】
マッチング部23は、ライブ映像と登録されている予約内容のマッチングを行う。マッチング部23は、中継を行っている撮影端末3から位置情報が送信されるたびに、マッチングを行う。複数の撮影端末3が中継を行っている場合、マッチング部23は、各撮影端末3から位置情報が送信されるたびにマッチングを行う。
【0063】
マッチング部23は、予約内容のマッチングを行う際に、まず、撮影範囲と登録されている位置情報とのマッチングを行う。位置情報として、上記の地点情報が登録されている場合、マッチング部23は、地点情報によって特定される地点が、撮影範囲内に位置するか否かを判定する。マッチング部23は、地点情報に高さ情報が含まれている場合、緯度経度だけでなく、高さも考慮した地点が、撮影範囲内に位置するか否かを判定する。図8(a)に示すように、マッチング部23は、緯度、経度、及び高さによって特定される地点Eが、撮影範囲80に含まれていない場合、マッチしないと判定する。高さ情報として高さの範囲が登録されている場合、マッチング部23は、地点Eが登録された高さの範囲内であるか否かを判断する。
【0064】
位置情報として、コード情報、円情報、経路情報、及びポリゴン情報が登録されている場合、マッチング部23は、位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定する。図8(b)は、円情報によって特定される領域71の一部(ハッチングが施された領域)が、撮影範囲80に含まれている場合を示している。図8(b)の場合、マッチすると判定される。以上により、マッチング部23は、撮影端末3の位置情報と登録されている位置情報のマッチングを判定する。
【0065】
マッチング部23は、撮影範囲と登録されている位置情報とがマッチすると判定した場合、絞込条件が登録されていれば、絞込条件についてのマッチングを行う。絞込条件として、任意のキーワードが登録されている場合、マッチング部23は、ライブ映像に付加されたキーワードの中に、登録されたキーワードがあるか否かを判定する。絞込条件として撮影者情報が登録されている場合、マッチング部23は、ライブ映像に付加された撮影者IDと登録されている撮影者情報が一致するか否かを判定する。
【0066】
絞込条件として住所キーワードが登録されている場合、マッチング部23は、撮影端末3の位置情報を住所情報に変換する。例えば、マッチング部23は、緯度及び経度から住所を特定可能なサービスを提供しているサーバに対して、撮影端末3の位置情報に含まれる緯度及び経度を該サーバへ送信し、住所情報を該サーバから取得する。そして、マッチング部23は、取得した住所情報に登録されている住所キーワードが含まれているか否かを判定する。
【0067】
絞込条件として撮影方向が登録されている場合、マッチング部23は、ライブ映像の撮影方向が、登録されている撮影方向の範囲内であるか否かを判定する。このマッチング方法について、図9を参照して説明する。図9は、登録されている撮影方向を加味したマッチングの例を示す図である。
【0068】
図9は、頂点Oを通り水平面と平行な面における撮影範囲80の断面を示している。円情報によって特定される領域75の一部(ハッチングが施された領域)が、撮影範囲80に含まれている。マッチング部23は、登録されている撮影方向74を基準として−α°から+α°の範囲を定める。αの値は、例えば、60°程度であり、予め記憶されている。そして、マッチング部23は、ライブ映像の撮影方向83が、撮影方向74を基準として−αから+αの範囲内であるか否かを判定する。また、撮影方向74を基準とした−α°から+α°の範囲が既に登録されている場合、マッチング部23は、ライブ映像の撮影方向83が、登録された範囲内であるか否かを判定する。これにより、例えば、地点Dに位置する店舗の正面側を撮影したライブ映像の視聴予約を受け付けた場合に、その店舗の裏側が撮影されたライブ映像を除外して、正面側を撮影したライブ映像を特定することができる。
【0069】
上述したマッチング処理により、登録された位置情報及び絞込条件にマッチすると判定された場合、通知部26は、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知を視聴端末5宛てに送信する。例えば、通知部26は、ロングポーリングを用いて通知を送信する。この場合、通信部11は、視聴端末5から視聴予約要求を受信した後、HTTP接続を維持する。なお、HTTP接続は、HTTPS接続であってもよい。そして、予約内容にマッチするライブ映像が特定された際に、通知部26は、上記のHTTP接続を利用して視聴端末5宛てに通知を送信する。通知部26は、ライブ映像にマッチした位置情報と関連付けて登録部21に登録されているIPアドレスを利用して視聴端末5宛てに通知を送信する。これにより、通知部26は、視聴予約を行った視聴端末5のIPアドレス宛てに通知を送信することができる。配信部27は、上記通知に応じてライブ映像の配信要求が視聴端末5から送信された場合、該当するライブ映像を視聴端末5へ送信する。
【0070】
引き続き、図10を参照して、配信サーバ1、撮影端末3、及び視聴端末5の動作について説明する。図10は、ライブ中継が行われる場合の処理を示すシーケンス図である。
【0071】
まず、ステップS11では、ライブ映像のアップロードに先立って、撮影者IDを含み、ユーザ認証を要求するHTTP要求(又はHTTPS要求)が、撮影端末3から配信サーバ1へ送信される。ステップS12では、ユーザ認証が行われ、ユーザ認証が成功した旨のHTTP応答(又はHTTPS応答)が、配信サーバ1から撮影端末3へ送信される。これにより、撮影者が、配信サーバ1のアプリケーションにログインした状態となる。
【0072】
続いて、撮影者による中継開始の操作が撮影端末3において受け付けられる(ステップS13)と、ステップS14では、カメラ34によって撮影されたライブ映像のアップロードが開始される。すなわち、ライブ映像と、該ライブ映像のタイムラインに付加された各種の情報とが、配信サーバ1へ送信される。各種の情報には、撮影端末3の位置情報、方位情報、及び仰俯角情報、キーワード、タイトル等が含まれる。また、配信サーバ1では、上記ステップS11において取得された撮影者IDが、ライブ映像及び付加情報と関連付けて記憶される。
【0073】
撮影端末3による中継が開始されると、ステップS15が、配信サーバ1において行われる。ステップS15では、撮影端末3から送信された位置情報、方位情報、及び仰俯角情報に基づいて、ライブ映像の撮影範囲が算出される。そして、ステップS16では、配信サーバ1において、マッチングが行われる。マッチングの処理手順については後述する。ステップS16において、マッチしないと判定された場合、配信サーバ1は、撮影端末3から次の位置情報、方位情報、及び仰俯角情報が送信されるまで待機する。
【0074】
ライブ映像に付加された撮影端末3の位置情報、方位情報、及び仰俯角情報が、撮影端末3から配信サーバ1へ送信される(ステップS17)と、配信サーバ1では、ライブ映像の撮影範囲が、算出される(ステップS18)。そして、マッチング処理が行われる(ステップS19)。配信サーバ1は、撮影端末3の位置情報等を受信する度に、マッチング処理を行う。マッチング処理の結果、マッチすると判定された場合、ステップS20が行われる。ステップS20では、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知が、配信サーバ1から視聴端末5へ送信される。
【0075】
上記通知が、視聴端末5において受信されると、該通知がディスプレイ53にポップアップされ、視聴者が通知を確認することができる。そして、視聴者による配信要求の操作が受け付けられた場合、ステップS21では、配信要求が、視聴端末5から配信サーバ1へ送信される。ステップS22では、配信要求に応じて、該当するライブ映像が、配信サーバ1から視聴端末5へ送信される。これにより、ライブ映像のリアルタイム配信が開始される。
【0076】
次に、図11及び図12を参照して、配信サーバ1によるマッチング処理について説明する。図11は、配信サーバによるマッチング処理を示すフローチャートの前半部分であり、図12は、後半部分である。このマッチング処理は、中継中の撮影端末3から位置情報が送信されるたびにマッチング部23によって行われる。
【0077】
まず、ステップS101では、地点情報が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS103へ処理が進む。登録されている場合、ステップS102へ処理が進む。ステップS102では、地点情報が撮影範囲とマッチしたか否かが判定される。地点情報によって特定される地点が、撮影範囲内に位置する場合、マッチしたと判定され、処理が図12のステップS110へ進む。マッチしないと判定された場合、処理がステップS103へ進む。
【0078】
ステップS103では、コード情報が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS105へ処理が進む。登録されている場合、ステップS104へ処理が進む。ステップS104では、コード情報が撮影範囲とマッチしたか否かが判定される。コード情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合、マッチしたと判定され、処理が図12のステップS110へ進む。マッチしないと判定された場合、処理がステップS105へ進む。
【0079】
ステップS105では、円情報が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS107へ処理が進む。登録されている場合、ステップS106へ処理が進む。ステップS106では、円情報が撮影範囲とマッチしたか否かが判定される。円情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合、マッチしたと判定され、処理が図12のステップS110へ進む。マッチしないと判定された場合、処理がステップS107へ進む。
【0080】
ステップS107では、経路情報が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS109へ処理が進む。登録されている場合、ステップS108へ処理が進む。ステップS108では、経路情報が撮影範囲とマッチしたか否かが判定される。経路情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合、マッチしたと判定され、処理が図12のステップS110へ進む。マッチしないと判定された場合、処理がステップS109へ進む。
【0081】
ステップS109では、ポリゴン情報が撮影範囲とマッチしたか否かが判定される。ポリゴン情報によって特定される領域の少なくとも一部が、撮影範囲に含まれる場合、マッチしたと判定され、処理が図12のステップS110へ進む。マッチしないと判定された場合、処理がステップS118へ進む。ステップS118では、ライブ映像が予約内容にマッチしないと判定され、その旨が記憶される。
【0082】
図12のステップS110では、住所キーワードが登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS112へ処理が進む。登録されている場合、ステップS111へ処理が進む。ステップS111では、撮影端末3の位置情報が住所情報に変換され、変換された住所情報が登録されている住所キーワードとマッチするか否かが判定される。マッチしないと判定された場合、処理がステップS118へ進み、マッチしない旨が記憶される。住所情報に登録されている住所キーワードが含まれる場合、マッチしたと判定され、処理がステップS112へ進む。
【0083】
S112では、任意のキーワードが登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS114へ処理が進む。登録されている場合、ステップS113へ処理が進む。ステップS113では、ライブ映像に付加されたキーワードが登録されているキーワードとマッチするか否かが判定される。マッチしないと判定された場合、処理がステップS118へ進み、マッチしない旨が記憶される。ライブ映像に付加されたキーワードの中に、登録されているキーワードが含まれる場合、マッチしたと判定され、処理がステップS114へ進む。
【0084】
S114では、撮影者情報が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS116へ処理が進む。登録されている場合、ステップS115へ処理が進む。ステップS115では、撮影者の認証時にライブ映像と関連付けて記憶された撮影者IDが、登録されている撮影者情報とマッチするか否かが判定される。マッチしないと判定された場合、処理がステップS118へ進み、マッチしない旨が記憶される。ライブ映像の撮影者IDと登録されている撮影者情報とが一致する場合、マッチしたと判定され、処理がステップS116へ進む。
【0085】
S116では、撮影方向が登録部21に登録されているか否かが判断される。登録されていない場合、ステップS119へ処理が進む。登録されている場合、ステップS117へ処理が進む。ステップS117では、ライブ映像の撮影方向が登録されている撮影方向とマッチするか否かが判定される。マッチしないと判定された場合、処理がステップS118へ進み、マッチしない旨が記憶される。ライブ映像の撮影方向が、登録されている撮影方向の範囲内、又は、登録されている撮影方向に基づいて定められた範囲内である場合、マッチしたと判定され、処理がステップS119へ進む。ステップS119では、ライブ映像が予約内容にマッチする旨が記憶され、マッチング処理が終了する。
【0086】
以上説明したように、実施形態に係る配信サーバ1によれば、視聴端末5が位置情報にマッチするライブ映像の視聴予約を行うことができる。すなわち、未だアップロードされる予定のない未来のライブ映像について、視聴予約を行うことができる。そして、撮影端末3によって撮影中のライブ映像がアップロードされた場合、撮影端末3の位置情報と予約された位置情報とのマッチングが、配信サーバ1によって判定される。位置情報がマッチする場合、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知が、登録されたアドレス宛てに送信される。これにより、視聴者は、所望する場所を撮影したライブ映像がアップロードされたことを認識することができる。視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0087】
また、配信サーバ1では、撮影端末3の方位情報及び仰俯角情報に基づいて、撮影方向が算出され、該撮影方向と撮影端末3の位置情報とに基づいて、ライブ映像の撮影範囲が算出される。そして、登録されている位置情報によって特定される範囲の少なくとも一部が、算出された撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定される。このため、例えば、撮影端末の位置から近い距離であっても、撮影方向とは逆方向の領域は、撮影範囲から除外することができる。従って、より正確に、視聴者が所望する場所が撮影範囲に含まれているか否かを判定することができる。
【0088】
また、配信サーバ1では、出発地点から目的地点までの経路に沿った一定幅の領域の少なくとも一部が撮影されたライブ映像がアップロードされた場合に、該ライブ映像を特定し、アップロード中である旨の通知を行うことができる。
【0089】
更に、配信サーバ1では、視聴者が指定した位置情報に該当する場所を視聴者が指定した撮影方向で撮影したライブ映像の視聴予約が、受け付けられる。そして、視聴者が指定した位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、ライブ映像の撮影範囲に含まれ、かつ、ライブ映像の撮影方向が、登録された撮影方向に基づいて定められた範囲内である場合に、マッチすると判定される。これにより、視聴者が所望する場所を視聴者が所望する撮影方向で撮影したライブ映像を特定し、通知することができる。
【0090】
実施形態に係る視聴端末5によれば、視聴予約要求が配信サーバに送信されることにより、視聴者が指定した位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像の視聴予約を行うことができる。これにより、未だ撮影されず配信予告もない未来のライブ映像の視聴予約を行うことができる。そして、視聴者が指定した位置情報にマッチするライブ映像がアップロードされた場合に、予約内容にマッチするライブ映像がアップロード中である旨の通知が視聴端末5において受信される。これにより、視聴者は、所望する場所を撮影したライブ映像がアップロードされたことを認識することができる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0091】
以上説明した配信サーバ1は、次のような場合に利用することができる。例えば、震災後に、被災したエリアの視聴予約を行うことにより、被災したエリアを撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を受けることができる。よって、視聴者は、被災したエリアの状況をリアルタイムで確認することができる。また、例えば、テーマパークの位置を特定し、視聴予約を行うことにより、テーマパークを撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を受けることができる。よって、視聴者は、テーマパークの混雑具合等をリアルタイムで確認することができる。このように、予告なくアップロードされるライブ映像をリアルタイムに視聴できるようにして、ライブ映像を有効に活用することができる。
【0092】
また、例えば、撮影者が、道路状況、工事状況等の地域情報を得るために、車に乗って移動しながらライブ映像の中継を長時間行っている場合に、視聴者が、目的の場所について視聴予約をしておけば、目的の場所の中継が開始された際に、通知を受けることができる。よって、長時間のライブ映像を視聴せずに、目的の場所が撮影されている間のみ視聴することができる。
【0093】
さて、上記した視聴端末5は、本発明に係る視聴予約プログラムをインストールしたコンピュータを用いて実現することもできる。この場合、コンピュータは、図1に示す視聴端末5と同様なハードウエアを有している。すなわち、コンピュータは、CPU、ROM、RAMを含む制御部、通信部、入力デバイス、ディスプレイ等を有している。このコンピュータに視聴予約プログラムをインストールすることにより、コンピュータの制御部及び通信部は、上述した視聴端末5の制御部50及び通信部51と同様の機能を実現することができる。すなわち、コンピュータの通信部は、上記視聴端末5の予約要求部61、通知取得部62、配信要求部63、及び配信受信部64として機能する。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【0094】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、配信サーバ1が撮影方向を算出することとしたが、撮影方向は算出しなくてもよい。また、ジャイロスコープ36、方位センサ37から出力される方位情報及び仰俯角情報は、ライブ映像に付加されていなくてもよい。この場合、例えば、配信サーバ1は、撮影端末3の位置情報によって特定される位置を中心とする所定半径の円内の領域を撮影範囲として算出する。
【0095】
また、上記実施形態では、ロングポーリングを用いて視聴端末5への通知を行うこととしたが、これに限られない。例えば、視聴端末5の電子メールアドレスを用いて通知を行ってもよい。具体的には、視聴端末5は、視聴予約要求を行う際に、視聴端末5の電子メールアドレスを配信サーバ1へ送信する。配信サーバ1は、視聴予約要求に含まれる位置情報等と視聴端末5の電子メールアドレスとを関連付けて登録する。そして、配信サーバは、登録されている位置情報にマッチするライブ映像が特定された場合に、該位置情報と関連付けて登録されている電子メールアドレス宛てに通知を送信する。
【0096】
また、上記実施形態では、視聴予約要求を送信する視聴端末5が、通知を受信することとしたが、これに限られない。視聴予約要求を送信する端末と通知を受信する端末とが別であってもよい。例えば、第1の視聴端末が、視聴予約要求と共に第2の視聴端末の電子メールアドレスを配信サーバ1に送信することにより、視聴予約を行う。配信サーバ1は、視聴予約要求に含まれる位置情報と第2の視聴端末の電子メールアドレスを関連付けて登録し、マッチするライブ映像がアップロードされた場合に、通知を第2の視聴端末の電子メールアドレス宛てに送信する。これにより、視聴者は、例えば、パーソナルコンピュータで視聴予約を行い、外出先で携帯電話において通知を受けることができる。
【0097】
また、撮影端末3が、カメラ機能を有するのみで、通信部31及びGPSセンサ35を有していなくてもよい。この場合、撮影端末3は、通信部31としての機能を備える通信端末へライブ映像を出力し、該通信端末からライブ映像を配信サーバ1へ送信する。そして、例えば、通信端末が、撮影者によって通信端末に入力された位置情報をライブ映像に付加して配信サーバ1へ送信する。より具体的な例として、保育園等にカメラが設置されている場合がある。カメラにより撮影されたライブ映像が通信装置を介して配信サーバ1へ送信される。このような場合に、保育園の位置を特定して視聴予約を行うことにより、保育園のカメラによる中継が始まった時に、保護者の視聴端末5によって通知を受けることができ、保護者がリアルタイムで保育園の中継を視聴することができる。
【0098】
なお、上記実施形態では、予約内容とマッチしたライブ映像が特定された場合に、通知をプッシュで送信することとしたが、視聴端末5の要求に応じてプルで送信することも考えられる。この場合の例について説明する。予約受付部24は、上記の視聴予約要求と視聴者IDとを視聴端末5から受信する。視聴者IDは、視聴者が配信サーバ1のアプリケーションにログインする際に取得することができる。登録部21は、視聴予約要求に含まれる位置情報と視聴者IDを関連付けて登録する。これにより視聴予約が受け付けられる。
【0099】
その後、ライブ映像がアップロードされると、上述したマッチング処理がマッチング部23によって行われる。ライブ映像がマッチした場合、配信サーバ1は、登録されている位置情報と関連付けられたユーザIDと関連付けて、マッチしたライブ映像を特定する特定情報をデーターベース(記憶部)に記憶する。そして、登録されているユーザIDを用いたログインが受け付けられ、通知を要求するHTTP要求(通知要求)を視聴端末5から受信した場合、通知部26は、該ユーザIDと関連付けてデーターベースに記憶されたライブ映像の特定情報を含む通知を返信する。
【0100】
すなわち、通知部26は、HTTP応答として、特定情報によって特定されるライブ映像が予約内容にマッチした旨の通知を返信する。これにより、視聴者は、所望するライブ映像がアップロードされたことを認識し、該ライブ映像が配信中であれば、リアルタイムで視聴できる。従って、視聴者が所望する場所を撮影したライブ映像が予告なく配信される場合であっても、該ライブ映像をリアルタイムで視聴可能となる。
【符号の説明】
【0101】
1…配信サーバ、3…撮影端末、5…視聴端末、21…登録部、22…撮影範囲算出部、23…マッチング部、24…予約受付部、25…映像受信部、26…通知部、34…カメラ、35…GPSセンサ、36…ジャイロスコープ、37…方位センサ、61…予約要求部、62…通知取得部、63…配信要求部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影端末によって撮影中のライブ映像を視聴端末へ配信する配信サーバであって、
前記視聴端末のユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び、通知先のアドレスを前記視聴端末から受信する予約受付部と、
前記視聴予約要求に含まれた位置情報を前記アドレスと関連付けて登録する登録部と、
前記撮影端末によって撮影中のライブ映像、及び、該撮影端末の位置を示す位置情報を受信する映像受信部と、
前記映像受信部によって受信された前記撮影端末の位置情報が前記登録部に登録されている位置情報にマッチするか否かを判定するマッチング部と、
前記マッチング部によってマッチすると判定された場合、前記登録されている位置情報と関連付けられた前記アドレス宛てに、前記ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を送信する通知部と、
を備えることを特徴とする配信サーバ。
【請求項2】
前記映像受信部によって受信された前記撮影端末の位置情報に基づいて、前記ライブ映像の撮影範囲を算出する撮影範囲算出部を備え、
前記マッチング部は、前記登録されている位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、前記撮影範囲算出部によって算出された撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定することを特徴とする請求項1に記載の配信サーバ。
【請求項3】
前記映像受信部は、前記撮影端末に搭載されたライブ映像を撮影するカメラが向いている方位を示す方位情報、及び前記カメラの仰俯角を示す仰俯角情報を受信し、
前記撮影範囲算出部は、前記方位情報及び前記仰俯角情報に基づいてライブ映像の撮影方向を特定し、該撮影方向及び前記撮影端末の位置情報に基づいて、前記撮影範囲を算出することを特徴とする請求項2に記載の配信サーバ。
【請求項4】
前記予約受付部は、出発地点から目的地点までの経路に沿った領域を特定する前記位置情報を含む前記視聴予約要求を前記視聴端末から受信し、
前記マッチング部は、前記登録されている位置情報によって特定される前記領域の少なくとも一部が、前記撮影範囲に含まれる場合に、マッチすると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の配信サーバ。
【請求項5】
前記予約受付部は、前記視聴端末のユーザによって入力された撮影方向を示す情報を含み、前記ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を該撮影方向で撮影したライブ映像の前記視聴予約要求を受信し、
前記登録部は、前記視聴予約要求に含まれた撮影方向を前記視聴予約要求に含まれた位置情報と関連付けて登録し、
前記マッチング部は、前記登録された位置情報によって特定される領域の少なくとも一部が、前記撮影範囲に含まれ、かつ、前記撮影範囲算出部によって特定されたライブ映像の撮影方向が、前記登録部によって登録されている撮影方向の範囲内である場合に、マッチすると判定することを特徴とする請求項3に記載の配信サーバ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の配信サーバから配信されたライブ映像を受信する視聴端末であって、
ユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像が前記配信サーバにおいてアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び自機のアドレスを前記配信サーバへ送信する予約要求部と、
前記予約要求部によって送信された位置情報にマッチするライブ映像が前記配信サーバにアップロードされた場合に、前記ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を前記配信サーバから受信する通知取得部と、
前記通知取得部によって受信された通知によってアップロード中であることが特定されたライブ映像の配信要求を配信サーバへ送信する配信要求部と、
を備えることを特徴とする視聴端末。
【請求項7】
コンピュータを、請求項6に記載の視聴端末として機能させることを特徴とする視聴予約プログラム。
【請求項8】
撮影端末によって撮影中のライブ映像を視聴端末へ配信する配信サーバであって、
前記視聴端末のユーザによって入力された位置情報を含み、該位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロードされた場合に通知を要求する視聴予約要求、及び、ユーザIDを前記視聴端末から受信する予約受付部と、
前記視聴予約要求に含まれた位置情報を前記ユーザIDと関連付けて登録する登録部と、
前記撮影端末によって撮影中のライブ映像を該撮影端末の位置を示す位置情報と共に受信する映像受信部と、
前記映像受信部によって受信された前記撮影端末の位置情報が前記登録部に登録されている位置情報にマッチするか否かを判定するマッチング部と、
前記マッチング部によってマッチすると判定された場合、前記登録されている位置情報と関連付けられた前記ユーザIDに関連付けて、マッチしたライブ映像を特定可能な特定情報を記憶する記憶部と、
前記ユーザIDと共に、通知を要求する通知要求が受信された場合に、前記記憶部において前記ユーザIDと関連付けて記憶されたライブ映像の前記特定情報を含み、前記ユーザによって入力された位置情報によって特定される場所を撮影したライブ映像がアップロード中である旨の通知を返信する通知部と、
を備えることを特徴とする配信サーバ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−26957(P2013−26957A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161935(P2011−161935)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(504176184)株式会社 アイ・ピー・エル (1)
【Fターム(参考)】