配布物管理システムおよび配布物管理方法
【課題】 配られた配布物を顧客が確認するように管理することができる配布物管理システムおよび配布物管理方法を提供する。
【解決手段】 配布物管理システムはサービスを提供する提供者が顧客に送った郵便物MAを管理する。配布物管理システムは、郵便物MAに付けられて、この郵便物MAの属性情報を記憶するICタグ3と、顧客宅Bに設置されていると共に配られた郵便物MAが投入される郵便受け2に設けられ、投入された郵便物MAのICタグ3から属性情報を読み出して顧客の携帯電話機4に送信する無線読み取り装置22、スイッチ部23およびアンテナ24を備える。そして、携帯電話機4は郵便物MAの属性情報の受信を知らせる。
【解決手段】 配布物管理システムはサービスを提供する提供者が顧客に送った郵便物MAを管理する。配布物管理システムは、郵便物MAに付けられて、この郵便物MAの属性情報を記憶するICタグ3と、顧客宅Bに設置されていると共に配られた郵便物MAが投入される郵便受け2に設けられ、投入された郵便物MAのICタグ3から属性情報を読み出して顧客の携帯電話機4に送信する無線読み取り装置22、スイッチ部23およびアンテナ24を備える。そして、携帯電話機4は郵便物MAの属性情報の受信を知らせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、顧客等に配られた配布物を管理する配布物管理システムおよび配布物管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種のサービスを提供する提供者がサービスに関連する事項を、配布物を利用して顧客に通知する場合がある。例えば、サービスの提供者が電力会社である場合、工事に伴う停電通知や、電気料金の支払いの通知後に支払い期限を超過した場合の通知などのように、重要度の高い資料がある。こうした資料を送る場合、サービスの提供者は、書留のように配達記録を残す郵便物などで資料を顧客に送る。これにより、顧客が資料を受け取ったかどうかが記録される。これに対して、大部分の資料、例えば電気料金の請求の通知等は、資料を受け取った日付けを表す消印のみの記録になる。
【0003】
こうした配布物を、宛先人が受け取り、内容を見たことを差出人が確認することができるシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、手紙にRFID(Radio Frequency IDentification)を貼り付け、配布物が開封されると、宛先人宅にあらかじめ設置されたRFIDリーダが、配布物に貼り付けられたRFIDを読み取る。そして、RFIDリーダは、RFIDに記録された情報を差出人に送信する。差出人は、RFIDの情報を受信すると、配布物を受け取って開封したことを確認できる。
【特許文献1】特開2006−59072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配達記録を残す郵便などで配布物を送った場合に、顧客が不在であると、配布物を受け取れない状態が発生する。また、顧客が在宅であっても、受け取った配布物を直ちに確認しないケースもある。こうした場合に、先に述べたシステムでは、配布物が開封されなければ、差出人に対して開封を表す情報が送信されない。したがって、例えば停電の当日になって、「停電の通知を受けていない」などと、顧客が申し出る場合があり、トラブルが発生することになる。
【0005】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、配られた配布物を顧客が確認するように管理することができる配布物管理システムおよび配布物管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理システムであって、前記配布物に付けられて、この配布物の属性情報を記憶する無線タグと、顧客宅に設置されていると共に配られた配布物が投入される投入箱に設けられ、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信する読み取り手段と、を備え、顧客の携帯端末は配布物の属性情報の受信を知らせることを特徴とする配布物管理システムである。
【0007】
請求項1の発明によれば、サービスの提供者側では、顧客に送る配布物に付けられている無線タグに、この配布物の属性情報を記憶しておく。この後、提供者は配布物を顧客に送る。そして、顧客宅の投入箱に設置されている読み取り手段は、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出し、読み出した属性情報を顧客の携帯端末に送信する。顧客の携帯端末は、属性情報の受信を顧客に知らせる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の配布物管理システムにおいて、前記提供者が顧客に対して送った配布物の配達状況を管理する管理装置を備え、前記読み取り手段は、前記無線タグから読み出した属性情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、配布物の属性情報を受信すると、配達状況を更新する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の配布物管理システムにおいて、前記属性情報は配布物の概要を表す情報である、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配布物管理システムにおいて、前記読み取り手段は、顧客の携帯端末を送信先としてあらかじめ記憶し、読み出した属性情報を送信先に電子メールで送信する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理方法であって、前記配布物に付けられた無線タグに、この配布物の属性情報を記憶し、顧客宅の投入箱に配布物が投入されると、この配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信し、配布物の属性情報の受信を、顧客の携帯端末に知らせる、ことを特徴とする配布物管理方法である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1および請求項5の発明によれば、配布物が投入箱に投入されると、顧客の携帯端末が配布物の属性情報の受信を知らせるので、配られた配布物を顧客が確認するように管理することができ、また、外出している顧客にも対応することが可能である。
【0013】
請求項2の発明によれば、配布物が顧客宅の投入箱に投入されたかどうかの配達状況を管理し、かつ、属性情報を受信すると配達状況を更新するので、配布物が顧客に送られて、配布物の属性情報が送信されたことを確実に管理することが可能である。
【0014】
請求項3の発明によれば、属性情報が配布物の概要を表すので、顧客による配布物の内容の把握を可能にする。
【0015】
請求項4の発明によれば、投入された配布物の属性情報を携帯端末に電子メールで送信するので、顧客による属性情報の確認を容易にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、この発明の実施の形態について、サービスを提供する提供者が電力会社であり、また、電力会社が顧客に送る配布物が各種の資料である場合を例とし、さらに、この資料を郵便物で発送する場合を例として説明する。
【0017】
(実施の形態1)
この実施の形態による配布物管理システムを図1に示す。図1の配布物管理システムは、インターネット網100と無線通信網200とを利用して、電力会社が顧客に郵便物MAを送ったときに、顧客が郵便物MAの資料を確認したかどうかを管理する。配布物管理システムは、電力会社の管理センタAに設置されている管理装置1と、顧客宅Bに設置されている郵便受け2とを備える。管理装置1は、通信制御装置11、ウェブサーバ(Webサーバ)12、アプリケーションサーバ(APサーバ)13、データベースサーバ(DBサーバ)14、メールサーバ(MLサーバ)15および端末16を備えている。また、配布物管理システムは、電子マネーセンタCと郵便物MAに貼り付けられるICタグ3と、顧客宅2の住人(顧客)が所持する携帯電話機4とを利用する。
【0018】
インターネット網100は、コンピュータなどを用いたデータ通信を可能にする。なお、図示を省略しているが、インターネット網100には、コンピュータや携帯電話機4を利用した電子メールの送受信を可能にするメールサーバなどが接続されている。インターネット網100には、電子マネーセンタCが接続されている。電子マネーセンタCは、パソコンや携帯電話機4を利用して、電子的な通貨による支払いなどを可能にする。
【0019】
無線通信網200は、多数の無線基地局201を備え、無線基地局201を中継して、携帯電話機4などを利用した音声通信を可能にする。また、無線通信網200は、携帯電話機4などを利用したデータ通信を可能にするパケット通信網でもある。無線通信網200は、ゲートウエイGWによってインターネット網100に接続され、インターネット網100とデータの送受信をする。
【0020】
郵便物MAは、電力会社が顧客に出す資料を送る。郵便物MAは配達員によって顧客宅Bに届けられる。電力会社からの郵便物MAには、ICタグ3が貼り付けられている。ICタグ3は、無線でデータを送信するRFIDであり、メモリ(図示を省略)を搭載したワンチップの集積回路で作られている。ICタグ3には、郵便物MAで送られる資料に関する属性情報として、資料の概要を表す情報(以下、「郵便物概要情報」という)が書き込まれている。郵便物概要情報には、
a.郵便物の資料番号
b.郵便物の差出人
c.郵便物の宛先人
d.資料の概要
がある。上記aの資料番号は郵便物を識別するための識別情報である。また、資料が停電周知文書であると、上記dの資料の概要としては、
d11.停電日時
d12.停電の区間
などがある。資料が電気料金の振込依頼書であると、上記dの資料の概要としては、
d21.振り込みの金額
d22.振り込みの期限
などがある。こうした郵便物概要情報は、電力会社の担当者が操作する書き込み装置(図示を省略)によって、郵便物に貼り付けられたICタグ3のメモリに書き込まれる。
【0021】
ICタグ3は、読み取り装置が出力する電磁界を受信すると、この電磁界の電力を電源として動作する。そして、ICタグ3は、あらかじめ書き込まれている郵便物概要情報をメモリから読み出し、この郵便物概要情報を電磁界で送信する。ICタグ3は、読み取り装置からの電磁界を受信する毎に、こうした交信を行う。
【0022】
顧客宅Bに設置されている郵便受け2は、郵便物MAが投入される投入箱である。郵便受け2は、顧客宅Bに届けられた郵便物MAから郵便物概要情報を読み出す機能を持つ。こうした郵便受け2の具体的な一例を図2に示す。図2の郵便受け2は、受け取った郵便物を収納する箱状の本体21を備えている。本体21には、郵便物を投入するための差入れ口21Aと、投入された郵便物を取り出すための開閉扉21Bとが形成されている。さらに、この実施の形態では、本体21の内側上部に無線読み取り装置22が設置され、無線読み取り装置22には、スイッチ部23とアンテナ24とが接続されている。
【0023】
スイッチ部23は、図3に示すように、下部に窓23A1が形成されている箱状の収納体23Aを備えている。収納体23Aには、軸23Bによって揺れ動くように支持されているレバー23Cが設けられている。収納体23Aの内部に位置するレバー23Cの先端には、差入れ口21Aに投入された郵便物によって方向D1に動いたレバー23Cを、逆方向に引き戻すためのスプリング23Dが取り付けられている。さらに、収納体23Aには、投入された郵便物で方向D1に動いたレバー23Cが押しボタン23E1を押すことで、オンになるスイッチ23Eが取り付けられている。スイッチ23Eは、オンを表す信号つまり郵便物の投入を表す信号(以下、「郵便物投入信号」という)を無線読み取り装置22に出力する。
【0024】
無線読み取り装置22は、ICタグ3とスイッチ部23とにより、投入された郵便物MAのICタグ3から郵便物概要情報を読み取り、この郵便物概要情報を無線で送信する。無線読み取り装置22は、図4に示すように、読み取り部22Aと制御部22Bと無線通信部22Cとを備えている。
【0025】
読み取り部22Aは、制御部22Bから読み取り信号を受け取ると、電磁界を送信する。この後、読み取り部22Aは、ICタグ3から電磁界を受信すると、受信した電磁界から郵便物概要情報を再生し、この郵便物概要情報を制御部22Bに出力する。
【0026】
制御部22Bは、ICタグ3から郵便物概要情報を読み取るための制御を行う。つまり、制御部22Bは、スイッチ部23から郵便物投入信号を受け取ると、読み取り部22Aに読み取り信号を出力する。この後、制御部22Bは、読み取り部22Aから郵便物概要情報を受け取ると、無線通信部22Cに送信指示を出して、郵便物概要情報を無線通信部22Cに出力する。無線通信部22Cは、アンテナ24を経て、無線基地局201と無線による交信をする装置であり、内部にメモリ(図示を省略)を搭載している。無線通信部22Cは、送信先の情報として、電子メールのメールアドレスをメモリにあらかじめ記憶している。この実施の形態では、送信先の情報として、管理センタAと携帯電話機4とのメールアドレスを記憶している。そして、無線通信部22Cは、制御部22Bから送信指示を受け取ると、各メールアドレスをメモリから読み出し、それぞれのメールアドレスに対して、制御部22Bから受け取った郵便物概要情報を電子メールで送信する。
【0027】
携帯電話機4は、顧客宅Bの顧客が所持し、音声による通話に加えて、電子メールの送受信とを行う。例えば、郵便受け2の無線読み取り装置22から郵便物概要情報を電子メールで受信すると、携帯電話機4は、表示部4Aに郵便物概要情報を表示する。なお、携帯電話機4の代わりに、携帯可能な携帯情報機器(PDA)などを用いてもよい。
【0028】
管理センタAは顧客の管理等を行う組織であり、管理センタAには管理装置1が設置されている。管理装置1の通信制御装置11は、ウェブサーバ12や端末16などが接続されている社内ネットワークと、インターネット網100との間で行われるデータ通信を制御する、例えばルータのような装置である。これにより、通信制御装置11は、例えばウェブサーバ12と郵便受け2とのデータ通信を可能にする。ウェブサーバ12はインターネット網100を経たアクセスに応答するコンピュータである。つまり、ウェブサーバ12は、顧客のパソコンからのアクセスや、携帯電話機4からのアクセスを受信し、アクセスで要求された情報を返信する。メールサーバ15は、電子メールを管理するコンピュータであり、顧客からの電子メールや、顧客宅Bに設置されている郵便受け2からの電子メールを受信する。端末16は、管理センタAの担当者によって操作される管理専用のコンピュータであり、メールサーバ15が受信した電子メールの閲覧、アプリケーションサーバ13の処理結果などの表示、データベースサーバ14に記録されているデータの閲覧をする。
【0029】
データベースサーバ14は、各種のデータの記憶・管理等を行うコンピュータである。データベースサーバ14が記憶するデータには、顧客データがある。顧客データは電力会社と契約している顧客の一覧を表す。この顧客データの一例を図5に示す。図5の顧客データには、顧客が電力会社と契約した際の契約番号や、顧客の氏名、住所、電話番号、電子メールのメールアドレスなどが記録されている。
【0030】
データベースサーバ14が記憶するデータには、発送資料データがある。発送資料データは、電力会社が顧客に送った資料の一覧や、送った資料が顧客宅の郵便受けに投入されたかどうかが記録されている。この発送資料データの一例を図6に示す。図6の発送資料データには、資料を識別するための識別番号、資料を発送した日付け、資料が顧客宅の郵便受けに投入された日付け、顧客を識別するための契約番号、顧客の氏名、資料の概要がある。
【0031】
アプリケーションサーバ13は、電力会社が顧客に送った郵便物を管理する管理処理を行うコンピュータである。この管理処理を図7に示す。アプリケーションサーバ13は、メールサーバ15から郵便物概要情報の受信を表す概要情報の受信通知を受け取ると(ステップS1)、郵便物概要情報に含まれる、郵便物の識別情報である資料番号や宛先人などを参照し(ステップS2)、データベースサーバ14の発送資料データを更新する(ステップS3)。この実施の形態では、アプリケーションサーバ13は発送資料データの該当する資料の郵便受け投入日の未投入を、当日の日付けに変更する。この時点で、例えば郵便物MAが顧客宅Bの郵便受け2に投入されたことが、確実に管理される。しかも、この様子は、管理センタAの端末16で発送資料データを参照することにより、確認される。
【0032】
この後、アプリケーションサーバ13は、ウェブサーバ12に対する顧客からのアクセスを、所定時間だけ待つ(ステップS4)。この間に顧客からのアクセスが無いと、アプリケーションサーバ13は、管理処理を終了する。ステップS5で顧客からのアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、アクセスの目的を判別する(ステップS6)。アクセスの判別には次のような方法がある。例えば、顧客がアクセスする際に郵便物の資料番号を入力してもらう。アプリケーションサーバ13は、ウェブサーバ12を経て資料番号を受け取ると、データベースサーバ14の発送資料データ中の、該当する資料番号の資料の概要を参照し、アクセスの目的を判別する。
【0033】
ステップS6で、アクセスの目的つまり資料の概要が敷地交渉等である場合、アプリケーションサーバ13は図8に示す渉外処理を行う(ステップS7)。アプリケーションサーバ13は、渉外処理を開始すると、敷地交渉等について顧客にお願いをするメッセージを、メールサーバ15を経て携帯電話機4に送信する(ステップS21)。こうしたお願いのメッセージには、隣接地に対する配電設備の設置工事、配電設備の設置に伴う上空交渉等に関してのお願いなど、各種のものがある。ステップS21の後、アプリケーションサーバ13は、説明のために、後日、担当者が訪問する訪問希望日時を返信してもらうためのメッセージを送信する(ステップS22)。この後、アプリケーションサーバ13は、携帯電話機による顧客からの返信が所定時間内に有るかどうかを、メールサーバ15からの通知により判断する(ステップS23)。メールサーバ15から返信受け取りの通知があると、アプリケーションサーバ13は、返信内容を確認してシステムが記録している渉外データ(図示を省略)の更新等を行い、システムに反映する(ステップS24)。ステップS24が終了するか、または、ステップS23で所定時間、返信が無ければ、アプリケーションサーバ13は渉外処理を終了する。
【0034】
先のステップS6で、資料の概要が送電停止である場合、アプリケーションサーバ13は図9に示す送電停止処理を行う(ステップS8)。アプリケーションサーバ13は、送電停止処理を開始すると、電気料金支払いのお願いを表すメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS41)。ステップS41で作成される電子メールには、入金のお願いのメッセージに加えて、電子マネーによる支払いが利用可能であることを表すメッセージと、電子マネーセンタCのウェブアドレスとが記述されている。そして、電子メールのウェブアドレスがクリックされると、リンク先である電子マネーセンタCのウェブページが表示される仕組みが利用されている。ステップS41が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て、顧客の携帯電話機に送信する(ステップS42)。この後、アプリケーションサーバ13は、電子マネーセンタCからの通知により入金の有無を判断する(ステップS43)。
【0035】
ステップS43で入金が無いと判断すると、アプリケーションサーバ13は、電子メールの送信回数を調べる(ステップS44)。ステップS44では、電子メールの送信回数を例えば3回にしている。電子メールの送信回数が所定回数以下であると(ステップS45)、アプリケーションサーバ13は、所定時間の経過後に、処理をステップS41に戻す。ステップS45で送信回数が所定回数を超えた場合、アプリケーションサーバ13は、入金期限が過ぎたときに、顧客宅に対する送電停止のメッセージを端末16に表示する(ステップS46)。この後、アプリケーションサーバ13は、送電停止の工事施工完了の通知を端末16から受け取ると(ステップS47)、送電お断り施工の通知を表すメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS48)。ステップS48が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て携帯電話機に送信する(ステップS49)。アプリケーションサーバ13は、ステップS49が終了するか、または、ステップS43で入金があると、送電停止処理を終了する。
【0036】
先のステップS6で、資料の概要が停電周知である場合、アプリケーションサーバ13は図10に示す停電周知処理を行う(ステップS9)。アプリケーションサーバ13は、停電周知処理を開始すると、停電のお願いを知らせるメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS61)。停電のお願いには、次の項目が記述されている。
e.当日の停電の可否
f.当日の停電が不可であれば、都合のよい日時
g.停電が不可であれば、停電できない理由
h.熱帯魚のような温度調節を必要とする動物を飼っているか否か
i.サージ電圧対策のチェックシート
上記iのチェックシートには、サージ電圧に対して弱い電子機器、例えばPCのコンセントを抜いておく、などの項目が記述されている。ステップS61が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て携帯電話機に送信する(ステップS62)。この後、アプリケーションサーバ13は、メールサーバ15からの通知により、携帯電話機からの返信の有無を判断する(ステップS63)。
【0037】
ステップS63で返信が無ければ、アプリケーションサーバ13は、所定期間の経過後に処理をステップS61に戻す。また、ステップS63で返信があると、アプリケーションサーバ13は、工事の当日に上記iのチェックシートを再送し(ステップS64)、停電周知処理を終える。
【0038】
アプリケーションサーバ13は、ステップS7の渉外処理、ステップS8の送電停止処理、ステップS9の停電周知処理を終えると、管理処理を終了する。
【0039】
次に、この実施の形態による配布物管理システムを用いた配布物管理方法について説明する。電力会社の担当者は、例えば敷地交渉等を行う場合、送電を断る場合、また、停電を周知する場合に、顧客データを参照して該当する顧客を抽出し、各内容を記述した資料を郵送するが、以下では、図1の顧客宅Bに郵便物を送る場合を例として説明する。電力会社の担当者は、顧客の住所を基にして資料を郵便物MAにすると共に、郵便物MAに貼り付けられているICタグ3に、資料の内容を表す郵便物概要情報を記録する。こうして、電力会社の担当者は郵便物MAを作成する。
【0040】
この後、郵便物MAが顧客宅Bの郵便受け2に投入されると、郵便受け2のスイッチ部23が郵便物投入信号を無線読み取り装置22に送る。これにより、無線読み取り装置22は、顧客が所持する携帯電話機4と、電力会社のメールサーバ15とに、郵便物概要情報を送信する。
【0041】
電力会社の管理センタAでは、メールサーバ15が郵便物概要情報を電子メールで受信すると、アプリケーションサーバ13は、この情報を基にして、発送資料データの郵便受け投入日などを更新する。これにより、郵便物概要情報が顧客に送信されたことが、端末16で確認可能な状態になる。つまり、管理センタAでは郵便物MAが顧客宅Bに配達され、かつ、郵便物概要情報が送信されたことを管理することができる。同時に、携帯電話機4は、郵便物概要情報を電子メールで受信すると、この情報を表示する。この結果、顧客は郵便物概要情報を携帯電話機4に表示して確認することになる。
【0042】
顧客が携帯電話機4を操作して、管理センタAのウェブサーバ12にアクセスすると、資料内容に応じて、渉外処理、送電停止処理、停電周知処理が行われ、顧客との対応を確実に行い、トラブルの発生を未然に防ぐことができる。さらに、送電停止処理の場合には、電子マネーの利用を可能にするので、顧客に対して迅速な対応を促すことができる。
【0043】
こうして、この実施の形態によれば、郵便物MAが郵便受け2に投入されると、郵便受け2は顧客の携帯電話機4に郵便物概要情報を直ちに送信する。これにより、顧客宅Bに居なくても、顧客は郵便物概要情報で資料の内容を知ることができる。また、顧客が在宅である場合、携帯電話機4に郵便物概要情報が表示されるので、受け取った資料の内容を顧客が確認すること促すことになる。この結果、送付された資料を顧客が確認したかどうかの時点を、郵便物MAが郵便受け2に投入されたときにすることで、管理センタAでは、配られた郵便物MAの管理を確実に行うことができる。
【0044】
(実施の形態2)
この実施の形態では、アプリケーションサーバ13が行う図8の管理処理の渉外処理の代わりに、図11に示す渉外処理を行う。アプリケーションサーバ13は、渉外処理を開始すると、渉外の内容について顧客にお願いするメッセージを電子メールで作成する(ステップS101)。ステップS101で作成される電子メールには、お願いのメッセージに加えて、管理センタAのウェブアドレスがリンク先として記述されている。ステップS101の後、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを顧客の携帯電話機に送信する(ステップS102)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによるアクセスの有無を、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS103)。
【0045】
顧客からのアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、後日、担当者が訪問する訪問希望日時を入力してもらうための入力画面を、ウェブサーバ12に指示して表示する(ステップS104)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによる入力が所定時間内に有るかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS105)。顧客による入力があると、アプリケーションサーバ13は、返信内容を確認してシステムの渉外データに反映する(ステップS106)。ステップS106が終了するか、ステップS103でアクセスが無い場合、または、ステップS105で入力が無ければ、アプリケーションサーバ13は渉外処理を終了する。
【0046】
この実施の形態によれば、パソコンの操作で訪問希望日時の指定を行うので、顧客が在宅の場合には、携帯電話機4を操作して訪問希望日時を入力する場合に比べて、顧客の利便性を向上させることができる。
【0047】
(実施の形態3)
この実施の形態では、アプリケーションサーバ13が行う図10の停電周知処理の代わりに、図12に示す停電周知処理を行う。アプリケーションサーバ13は、停電周知処理を開始すると、停電を知らせるメッセージと、リンク先として管理センタAのウェブアドレスとを記述した電子メールを作成する(ステップS121)。ステップS121が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを携帯電話機に送信する(ステップS122)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによるアクセスが所定期間内にあるかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS123)。
【0048】
顧客からのアクセスが無ければ、アプリケーションサーバ13は処理をステップS121に戻す。また、ステップS123でアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、先に述べた項目e〜iを基にして作成した入力画面を、ウェブサーバ12に指示して表示する(ステップS124)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによる入力が所定時間内に有るかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS125)。顧客による入力があると、入力内容をシステムに反映する(ステップS126)。ステップS126が終了するか、または、ステップS125で入力が無い場合、アプリケーションサーバ13は、工事の当日に上記iのチェックシートを再送し(ステップS127)、停電周知処理を終える。
【0049】
この実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、顧客が在宅の場合には、携帯電話機4を操作して各項目に対する入力をする場合に比べて、パソコンの操作で各項目に対する入力を行うので、顧客の利便性を向上させることができる。この場合には、項目数が多い程、利便性の大きな向上が図れる。
【0050】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、電力会社が郵便物を顧客に送る場合を例としたが、郵便物を出すのは電力会社に限定されることなく、サービスを提供するすべての機関でこの発明を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】実施の形態1による配布物管理システムを示す構成図である。
【図2】郵便受けを示す断面図である。
【図3】スイッチ部を示す断面図である。
【図4】無線読み取り装置を示す構成図である。
【図5】顧客データの一例を示す図である。
【図6】発送資料データの一例を示す図である。
【図7】管理処理を示すフローチャートである。
【図8】渉外処理を示すフローチャートである。
【図9】送電停止処理を示すフローチャートである。
【図10】停電周知処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2による渉外処理を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態3による停電周知処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
A 管理センタ
11 通信制御装置
12 ウェブサーバ
14 データベースサーバ
15 メールサーバ
16 端末
B 顧客宅
2 郵便受け(投入箱)
21 本体
22 無線読み取り装置(読み取り手段)
3 ICタグ(無線タグ)
4 携帯電話機(携帯端末)
【技術分野】
【0001】
この発明は、顧客等に配られた配布物を管理する配布物管理システムおよび配布物管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種のサービスを提供する提供者がサービスに関連する事項を、配布物を利用して顧客に通知する場合がある。例えば、サービスの提供者が電力会社である場合、工事に伴う停電通知や、電気料金の支払いの通知後に支払い期限を超過した場合の通知などのように、重要度の高い資料がある。こうした資料を送る場合、サービスの提供者は、書留のように配達記録を残す郵便物などで資料を顧客に送る。これにより、顧客が資料を受け取ったかどうかが記録される。これに対して、大部分の資料、例えば電気料金の請求の通知等は、資料を受け取った日付けを表す消印のみの記録になる。
【0003】
こうした配布物を、宛先人が受け取り、内容を見たことを差出人が確認することができるシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、手紙にRFID(Radio Frequency IDentification)を貼り付け、配布物が開封されると、宛先人宅にあらかじめ設置されたRFIDリーダが、配布物に貼り付けられたRFIDを読み取る。そして、RFIDリーダは、RFIDに記録された情報を差出人に送信する。差出人は、RFIDの情報を受信すると、配布物を受け取って開封したことを確認できる。
【特許文献1】特開2006−59072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配達記録を残す郵便などで配布物を送った場合に、顧客が不在であると、配布物を受け取れない状態が発生する。また、顧客が在宅であっても、受け取った配布物を直ちに確認しないケースもある。こうした場合に、先に述べたシステムでは、配布物が開封されなければ、差出人に対して開封を表す情報が送信されない。したがって、例えば停電の当日になって、「停電の通知を受けていない」などと、顧客が申し出る場合があり、トラブルが発生することになる。
【0005】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、配られた配布物を顧客が確認するように管理することができる配布物管理システムおよび配布物管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理システムであって、前記配布物に付けられて、この配布物の属性情報を記憶する無線タグと、顧客宅に設置されていると共に配られた配布物が投入される投入箱に設けられ、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信する読み取り手段と、を備え、顧客の携帯端末は配布物の属性情報の受信を知らせることを特徴とする配布物管理システムである。
【0007】
請求項1の発明によれば、サービスの提供者側では、顧客に送る配布物に付けられている無線タグに、この配布物の属性情報を記憶しておく。この後、提供者は配布物を顧客に送る。そして、顧客宅の投入箱に設置されている読み取り手段は、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出し、読み出した属性情報を顧客の携帯端末に送信する。顧客の携帯端末は、属性情報の受信を顧客に知らせる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の配布物管理システムにおいて、前記提供者が顧客に対して送った配布物の配達状況を管理する管理装置を備え、前記読み取り手段は、前記無線タグから読み出した属性情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、配布物の属性情報を受信すると、配達状況を更新する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の配布物管理システムにおいて、前記属性情報は配布物の概要を表す情報である、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配布物管理システムにおいて、前記読み取り手段は、顧客の携帯端末を送信先としてあらかじめ記憶し、読み出した属性情報を送信先に電子メールで送信する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理方法であって、前記配布物に付けられた無線タグに、この配布物の属性情報を記憶し、顧客宅の投入箱に配布物が投入されると、この配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信し、配布物の属性情報の受信を、顧客の携帯端末に知らせる、ことを特徴とする配布物管理方法である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1および請求項5の発明によれば、配布物が投入箱に投入されると、顧客の携帯端末が配布物の属性情報の受信を知らせるので、配られた配布物を顧客が確認するように管理することができ、また、外出している顧客にも対応することが可能である。
【0013】
請求項2の発明によれば、配布物が顧客宅の投入箱に投入されたかどうかの配達状況を管理し、かつ、属性情報を受信すると配達状況を更新するので、配布物が顧客に送られて、配布物の属性情報が送信されたことを確実に管理することが可能である。
【0014】
請求項3の発明によれば、属性情報が配布物の概要を表すので、顧客による配布物の内容の把握を可能にする。
【0015】
請求項4の発明によれば、投入された配布物の属性情報を携帯端末に電子メールで送信するので、顧客による属性情報の確認を容易にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、この発明の実施の形態について、サービスを提供する提供者が電力会社であり、また、電力会社が顧客に送る配布物が各種の資料である場合を例とし、さらに、この資料を郵便物で発送する場合を例として説明する。
【0017】
(実施の形態1)
この実施の形態による配布物管理システムを図1に示す。図1の配布物管理システムは、インターネット網100と無線通信網200とを利用して、電力会社が顧客に郵便物MAを送ったときに、顧客が郵便物MAの資料を確認したかどうかを管理する。配布物管理システムは、電力会社の管理センタAに設置されている管理装置1と、顧客宅Bに設置されている郵便受け2とを備える。管理装置1は、通信制御装置11、ウェブサーバ(Webサーバ)12、アプリケーションサーバ(APサーバ)13、データベースサーバ(DBサーバ)14、メールサーバ(MLサーバ)15および端末16を備えている。また、配布物管理システムは、電子マネーセンタCと郵便物MAに貼り付けられるICタグ3と、顧客宅2の住人(顧客)が所持する携帯電話機4とを利用する。
【0018】
インターネット網100は、コンピュータなどを用いたデータ通信を可能にする。なお、図示を省略しているが、インターネット網100には、コンピュータや携帯電話機4を利用した電子メールの送受信を可能にするメールサーバなどが接続されている。インターネット網100には、電子マネーセンタCが接続されている。電子マネーセンタCは、パソコンや携帯電話機4を利用して、電子的な通貨による支払いなどを可能にする。
【0019】
無線通信網200は、多数の無線基地局201を備え、無線基地局201を中継して、携帯電話機4などを利用した音声通信を可能にする。また、無線通信網200は、携帯電話機4などを利用したデータ通信を可能にするパケット通信網でもある。無線通信網200は、ゲートウエイGWによってインターネット網100に接続され、インターネット網100とデータの送受信をする。
【0020】
郵便物MAは、電力会社が顧客に出す資料を送る。郵便物MAは配達員によって顧客宅Bに届けられる。電力会社からの郵便物MAには、ICタグ3が貼り付けられている。ICタグ3は、無線でデータを送信するRFIDであり、メモリ(図示を省略)を搭載したワンチップの集積回路で作られている。ICタグ3には、郵便物MAで送られる資料に関する属性情報として、資料の概要を表す情報(以下、「郵便物概要情報」という)が書き込まれている。郵便物概要情報には、
a.郵便物の資料番号
b.郵便物の差出人
c.郵便物の宛先人
d.資料の概要
がある。上記aの資料番号は郵便物を識別するための識別情報である。また、資料が停電周知文書であると、上記dの資料の概要としては、
d11.停電日時
d12.停電の区間
などがある。資料が電気料金の振込依頼書であると、上記dの資料の概要としては、
d21.振り込みの金額
d22.振り込みの期限
などがある。こうした郵便物概要情報は、電力会社の担当者が操作する書き込み装置(図示を省略)によって、郵便物に貼り付けられたICタグ3のメモリに書き込まれる。
【0021】
ICタグ3は、読み取り装置が出力する電磁界を受信すると、この電磁界の電力を電源として動作する。そして、ICタグ3は、あらかじめ書き込まれている郵便物概要情報をメモリから読み出し、この郵便物概要情報を電磁界で送信する。ICタグ3は、読み取り装置からの電磁界を受信する毎に、こうした交信を行う。
【0022】
顧客宅Bに設置されている郵便受け2は、郵便物MAが投入される投入箱である。郵便受け2は、顧客宅Bに届けられた郵便物MAから郵便物概要情報を読み出す機能を持つ。こうした郵便受け2の具体的な一例を図2に示す。図2の郵便受け2は、受け取った郵便物を収納する箱状の本体21を備えている。本体21には、郵便物を投入するための差入れ口21Aと、投入された郵便物を取り出すための開閉扉21Bとが形成されている。さらに、この実施の形態では、本体21の内側上部に無線読み取り装置22が設置され、無線読み取り装置22には、スイッチ部23とアンテナ24とが接続されている。
【0023】
スイッチ部23は、図3に示すように、下部に窓23A1が形成されている箱状の収納体23Aを備えている。収納体23Aには、軸23Bによって揺れ動くように支持されているレバー23Cが設けられている。収納体23Aの内部に位置するレバー23Cの先端には、差入れ口21Aに投入された郵便物によって方向D1に動いたレバー23Cを、逆方向に引き戻すためのスプリング23Dが取り付けられている。さらに、収納体23Aには、投入された郵便物で方向D1に動いたレバー23Cが押しボタン23E1を押すことで、オンになるスイッチ23Eが取り付けられている。スイッチ23Eは、オンを表す信号つまり郵便物の投入を表す信号(以下、「郵便物投入信号」という)を無線読み取り装置22に出力する。
【0024】
無線読み取り装置22は、ICタグ3とスイッチ部23とにより、投入された郵便物MAのICタグ3から郵便物概要情報を読み取り、この郵便物概要情報を無線で送信する。無線読み取り装置22は、図4に示すように、読み取り部22Aと制御部22Bと無線通信部22Cとを備えている。
【0025】
読み取り部22Aは、制御部22Bから読み取り信号を受け取ると、電磁界を送信する。この後、読み取り部22Aは、ICタグ3から電磁界を受信すると、受信した電磁界から郵便物概要情報を再生し、この郵便物概要情報を制御部22Bに出力する。
【0026】
制御部22Bは、ICタグ3から郵便物概要情報を読み取るための制御を行う。つまり、制御部22Bは、スイッチ部23から郵便物投入信号を受け取ると、読み取り部22Aに読み取り信号を出力する。この後、制御部22Bは、読み取り部22Aから郵便物概要情報を受け取ると、無線通信部22Cに送信指示を出して、郵便物概要情報を無線通信部22Cに出力する。無線通信部22Cは、アンテナ24を経て、無線基地局201と無線による交信をする装置であり、内部にメモリ(図示を省略)を搭載している。無線通信部22Cは、送信先の情報として、電子メールのメールアドレスをメモリにあらかじめ記憶している。この実施の形態では、送信先の情報として、管理センタAと携帯電話機4とのメールアドレスを記憶している。そして、無線通信部22Cは、制御部22Bから送信指示を受け取ると、各メールアドレスをメモリから読み出し、それぞれのメールアドレスに対して、制御部22Bから受け取った郵便物概要情報を電子メールで送信する。
【0027】
携帯電話機4は、顧客宅Bの顧客が所持し、音声による通話に加えて、電子メールの送受信とを行う。例えば、郵便受け2の無線読み取り装置22から郵便物概要情報を電子メールで受信すると、携帯電話機4は、表示部4Aに郵便物概要情報を表示する。なお、携帯電話機4の代わりに、携帯可能な携帯情報機器(PDA)などを用いてもよい。
【0028】
管理センタAは顧客の管理等を行う組織であり、管理センタAには管理装置1が設置されている。管理装置1の通信制御装置11は、ウェブサーバ12や端末16などが接続されている社内ネットワークと、インターネット網100との間で行われるデータ通信を制御する、例えばルータのような装置である。これにより、通信制御装置11は、例えばウェブサーバ12と郵便受け2とのデータ通信を可能にする。ウェブサーバ12はインターネット網100を経たアクセスに応答するコンピュータである。つまり、ウェブサーバ12は、顧客のパソコンからのアクセスや、携帯電話機4からのアクセスを受信し、アクセスで要求された情報を返信する。メールサーバ15は、電子メールを管理するコンピュータであり、顧客からの電子メールや、顧客宅Bに設置されている郵便受け2からの電子メールを受信する。端末16は、管理センタAの担当者によって操作される管理専用のコンピュータであり、メールサーバ15が受信した電子メールの閲覧、アプリケーションサーバ13の処理結果などの表示、データベースサーバ14に記録されているデータの閲覧をする。
【0029】
データベースサーバ14は、各種のデータの記憶・管理等を行うコンピュータである。データベースサーバ14が記憶するデータには、顧客データがある。顧客データは電力会社と契約している顧客の一覧を表す。この顧客データの一例を図5に示す。図5の顧客データには、顧客が電力会社と契約した際の契約番号や、顧客の氏名、住所、電話番号、電子メールのメールアドレスなどが記録されている。
【0030】
データベースサーバ14が記憶するデータには、発送資料データがある。発送資料データは、電力会社が顧客に送った資料の一覧や、送った資料が顧客宅の郵便受けに投入されたかどうかが記録されている。この発送資料データの一例を図6に示す。図6の発送資料データには、資料を識別するための識別番号、資料を発送した日付け、資料が顧客宅の郵便受けに投入された日付け、顧客を識別するための契約番号、顧客の氏名、資料の概要がある。
【0031】
アプリケーションサーバ13は、電力会社が顧客に送った郵便物を管理する管理処理を行うコンピュータである。この管理処理を図7に示す。アプリケーションサーバ13は、メールサーバ15から郵便物概要情報の受信を表す概要情報の受信通知を受け取ると(ステップS1)、郵便物概要情報に含まれる、郵便物の識別情報である資料番号や宛先人などを参照し(ステップS2)、データベースサーバ14の発送資料データを更新する(ステップS3)。この実施の形態では、アプリケーションサーバ13は発送資料データの該当する資料の郵便受け投入日の未投入を、当日の日付けに変更する。この時点で、例えば郵便物MAが顧客宅Bの郵便受け2に投入されたことが、確実に管理される。しかも、この様子は、管理センタAの端末16で発送資料データを参照することにより、確認される。
【0032】
この後、アプリケーションサーバ13は、ウェブサーバ12に対する顧客からのアクセスを、所定時間だけ待つ(ステップS4)。この間に顧客からのアクセスが無いと、アプリケーションサーバ13は、管理処理を終了する。ステップS5で顧客からのアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、アクセスの目的を判別する(ステップS6)。アクセスの判別には次のような方法がある。例えば、顧客がアクセスする際に郵便物の資料番号を入力してもらう。アプリケーションサーバ13は、ウェブサーバ12を経て資料番号を受け取ると、データベースサーバ14の発送資料データ中の、該当する資料番号の資料の概要を参照し、アクセスの目的を判別する。
【0033】
ステップS6で、アクセスの目的つまり資料の概要が敷地交渉等である場合、アプリケーションサーバ13は図8に示す渉外処理を行う(ステップS7)。アプリケーションサーバ13は、渉外処理を開始すると、敷地交渉等について顧客にお願いをするメッセージを、メールサーバ15を経て携帯電話機4に送信する(ステップS21)。こうしたお願いのメッセージには、隣接地に対する配電設備の設置工事、配電設備の設置に伴う上空交渉等に関してのお願いなど、各種のものがある。ステップS21の後、アプリケーションサーバ13は、説明のために、後日、担当者が訪問する訪問希望日時を返信してもらうためのメッセージを送信する(ステップS22)。この後、アプリケーションサーバ13は、携帯電話機による顧客からの返信が所定時間内に有るかどうかを、メールサーバ15からの通知により判断する(ステップS23)。メールサーバ15から返信受け取りの通知があると、アプリケーションサーバ13は、返信内容を確認してシステムが記録している渉外データ(図示を省略)の更新等を行い、システムに反映する(ステップS24)。ステップS24が終了するか、または、ステップS23で所定時間、返信が無ければ、アプリケーションサーバ13は渉外処理を終了する。
【0034】
先のステップS6で、資料の概要が送電停止である場合、アプリケーションサーバ13は図9に示す送電停止処理を行う(ステップS8)。アプリケーションサーバ13は、送電停止処理を開始すると、電気料金支払いのお願いを表すメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS41)。ステップS41で作成される電子メールには、入金のお願いのメッセージに加えて、電子マネーによる支払いが利用可能であることを表すメッセージと、電子マネーセンタCのウェブアドレスとが記述されている。そして、電子メールのウェブアドレスがクリックされると、リンク先である電子マネーセンタCのウェブページが表示される仕組みが利用されている。ステップS41が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て、顧客の携帯電話機に送信する(ステップS42)。この後、アプリケーションサーバ13は、電子マネーセンタCからの通知により入金の有無を判断する(ステップS43)。
【0035】
ステップS43で入金が無いと判断すると、アプリケーションサーバ13は、電子メールの送信回数を調べる(ステップS44)。ステップS44では、電子メールの送信回数を例えば3回にしている。電子メールの送信回数が所定回数以下であると(ステップS45)、アプリケーションサーバ13は、所定時間の経過後に、処理をステップS41に戻す。ステップS45で送信回数が所定回数を超えた場合、アプリケーションサーバ13は、入金期限が過ぎたときに、顧客宅に対する送電停止のメッセージを端末16に表示する(ステップS46)。この後、アプリケーションサーバ13は、送電停止の工事施工完了の通知を端末16から受け取ると(ステップS47)、送電お断り施工の通知を表すメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS48)。ステップS48が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て携帯電話機に送信する(ステップS49)。アプリケーションサーバ13は、ステップS49が終了するか、または、ステップS43で入金があると、送電停止処理を終了する。
【0036】
先のステップS6で、資料の概要が停電周知である場合、アプリケーションサーバ13は図10に示す停電周知処理を行う(ステップS9)。アプリケーションサーバ13は、停電周知処理を開始すると、停電のお願いを知らせるメッセージを記述した電子メールを作成する(ステップS61)。停電のお願いには、次の項目が記述されている。
e.当日の停電の可否
f.当日の停電が不可であれば、都合のよい日時
g.停電が不可であれば、停電できない理由
h.熱帯魚のような温度調節を必要とする動物を飼っているか否か
i.サージ電圧対策のチェックシート
上記iのチェックシートには、サージ電圧に対して弱い電子機器、例えばPCのコンセントを抜いておく、などの項目が記述されている。ステップS61が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを、メールサーバ15を経て携帯電話機に送信する(ステップS62)。この後、アプリケーションサーバ13は、メールサーバ15からの通知により、携帯電話機からの返信の有無を判断する(ステップS63)。
【0037】
ステップS63で返信が無ければ、アプリケーションサーバ13は、所定期間の経過後に処理をステップS61に戻す。また、ステップS63で返信があると、アプリケーションサーバ13は、工事の当日に上記iのチェックシートを再送し(ステップS64)、停電周知処理を終える。
【0038】
アプリケーションサーバ13は、ステップS7の渉外処理、ステップS8の送電停止処理、ステップS9の停電周知処理を終えると、管理処理を終了する。
【0039】
次に、この実施の形態による配布物管理システムを用いた配布物管理方法について説明する。電力会社の担当者は、例えば敷地交渉等を行う場合、送電を断る場合、また、停電を周知する場合に、顧客データを参照して該当する顧客を抽出し、各内容を記述した資料を郵送するが、以下では、図1の顧客宅Bに郵便物を送る場合を例として説明する。電力会社の担当者は、顧客の住所を基にして資料を郵便物MAにすると共に、郵便物MAに貼り付けられているICタグ3に、資料の内容を表す郵便物概要情報を記録する。こうして、電力会社の担当者は郵便物MAを作成する。
【0040】
この後、郵便物MAが顧客宅Bの郵便受け2に投入されると、郵便受け2のスイッチ部23が郵便物投入信号を無線読み取り装置22に送る。これにより、無線読み取り装置22は、顧客が所持する携帯電話機4と、電力会社のメールサーバ15とに、郵便物概要情報を送信する。
【0041】
電力会社の管理センタAでは、メールサーバ15が郵便物概要情報を電子メールで受信すると、アプリケーションサーバ13は、この情報を基にして、発送資料データの郵便受け投入日などを更新する。これにより、郵便物概要情報が顧客に送信されたことが、端末16で確認可能な状態になる。つまり、管理センタAでは郵便物MAが顧客宅Bに配達され、かつ、郵便物概要情報が送信されたことを管理することができる。同時に、携帯電話機4は、郵便物概要情報を電子メールで受信すると、この情報を表示する。この結果、顧客は郵便物概要情報を携帯電話機4に表示して確認することになる。
【0042】
顧客が携帯電話機4を操作して、管理センタAのウェブサーバ12にアクセスすると、資料内容に応じて、渉外処理、送電停止処理、停電周知処理が行われ、顧客との対応を確実に行い、トラブルの発生を未然に防ぐことができる。さらに、送電停止処理の場合には、電子マネーの利用を可能にするので、顧客に対して迅速な対応を促すことができる。
【0043】
こうして、この実施の形態によれば、郵便物MAが郵便受け2に投入されると、郵便受け2は顧客の携帯電話機4に郵便物概要情報を直ちに送信する。これにより、顧客宅Bに居なくても、顧客は郵便物概要情報で資料の内容を知ることができる。また、顧客が在宅である場合、携帯電話機4に郵便物概要情報が表示されるので、受け取った資料の内容を顧客が確認すること促すことになる。この結果、送付された資料を顧客が確認したかどうかの時点を、郵便物MAが郵便受け2に投入されたときにすることで、管理センタAでは、配られた郵便物MAの管理を確実に行うことができる。
【0044】
(実施の形態2)
この実施の形態では、アプリケーションサーバ13が行う図8の管理処理の渉外処理の代わりに、図11に示す渉外処理を行う。アプリケーションサーバ13は、渉外処理を開始すると、渉外の内容について顧客にお願いするメッセージを電子メールで作成する(ステップS101)。ステップS101で作成される電子メールには、お願いのメッセージに加えて、管理センタAのウェブアドレスがリンク先として記述されている。ステップS101の後、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを顧客の携帯電話機に送信する(ステップS102)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによるアクセスの有無を、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS103)。
【0045】
顧客からのアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、後日、担当者が訪問する訪問希望日時を入力してもらうための入力画面を、ウェブサーバ12に指示して表示する(ステップS104)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによる入力が所定時間内に有るかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS105)。顧客による入力があると、アプリケーションサーバ13は、返信内容を確認してシステムの渉外データに反映する(ステップS106)。ステップS106が終了するか、ステップS103でアクセスが無い場合、または、ステップS105で入力が無ければ、アプリケーションサーバ13は渉外処理を終了する。
【0046】
この実施の形態によれば、パソコンの操作で訪問希望日時の指定を行うので、顧客が在宅の場合には、携帯電話機4を操作して訪問希望日時を入力する場合に比べて、顧客の利便性を向上させることができる。
【0047】
(実施の形態3)
この実施の形態では、アプリケーションサーバ13が行う図10の停電周知処理の代わりに、図12に示す停電周知処理を行う。アプリケーションサーバ13は、停電周知処理を開始すると、停電を知らせるメッセージと、リンク先として管理センタAのウェブアドレスとを記述した電子メールを作成する(ステップS121)。ステップS121が終了すると、アプリケーションサーバ13は、作成した電子メールを携帯電話機に送信する(ステップS122)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによるアクセスが所定期間内にあるかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS123)。
【0048】
顧客からのアクセスが無ければ、アプリケーションサーバ13は処理をステップS121に戻す。また、ステップS123でアクセスがあると、アプリケーションサーバ13は、先に述べた項目e〜iを基にして作成した入力画面を、ウェブサーバ12に指示して表示する(ステップS124)。この後、アプリケーションサーバ13は、顧客のパソコンによる入力が所定時間内に有るかどうかを、ウェブサーバ12からの通知により判断する(ステップS125)。顧客による入力があると、入力内容をシステムに反映する(ステップS126)。ステップS126が終了するか、または、ステップS125で入力が無い場合、アプリケーションサーバ13は、工事の当日に上記iのチェックシートを再送し(ステップS127)、停電周知処理を終える。
【0049】
この実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、顧客が在宅の場合には、携帯電話機4を操作して各項目に対する入力をする場合に比べて、パソコンの操作で各項目に対する入力を行うので、顧客の利便性を向上させることができる。この場合には、項目数が多い程、利便性の大きな向上が図れる。
【0050】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態では、電力会社が郵便物を顧客に送る場合を例としたが、郵便物を出すのは電力会社に限定されることなく、サービスを提供するすべての機関でこの発明を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】実施の形態1による配布物管理システムを示す構成図である。
【図2】郵便受けを示す断面図である。
【図3】スイッチ部を示す断面図である。
【図4】無線読み取り装置を示す構成図である。
【図5】顧客データの一例を示す図である。
【図6】発送資料データの一例を示す図である。
【図7】管理処理を示すフローチャートである。
【図8】渉外処理を示すフローチャートである。
【図9】送電停止処理を示すフローチャートである。
【図10】停電周知処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2による渉外処理を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態3による停電周知処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
A 管理センタ
11 通信制御装置
12 ウェブサーバ
14 データベースサーバ
15 メールサーバ
16 端末
B 顧客宅
2 郵便受け(投入箱)
21 本体
22 無線読み取り装置(読み取り手段)
3 ICタグ(無線タグ)
4 携帯電話機(携帯端末)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理システムであって、
前記配布物に付けられて、この配布物の属性情報を記憶する無線タグと、
顧客宅に設置されていると共に配られた配布物が投入される投入箱に設けられ、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信する読み取り手段と、
を備え、顧客の携帯端末は配布物の属性情報の受信を知らせることを特徴とする配布物管理システム。
【請求項2】
前記提供者が顧客に対して送った配布物の配達状況を管理する管理装置を備え、
前記読み取り手段は、前記無線タグから読み出した属性情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、配布物の属性情報を受信すると、配達状況を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の配布物管理システム。
【請求項3】
前記属性情報は配布物の概要を表す情報である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の配布物管理システム。
【請求項4】
前記読み取り手段は、顧客の携帯端末を送信先としてあらかじめ記憶し、読み出した属性情報を送信先に電子メールで送信する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配布物管理システム。
【請求項5】
サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理方法であって、
前記配布物に付けられた無線タグに、この配布物の属性情報を記憶し、
顧客宅の投入箱に配布物が投入されると、この配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信し、
配布物の属性情報の受信を、顧客の携帯端末に知らせる、
ことを特徴とする配布物管理方法。
【請求項1】
サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理システムであって、
前記配布物に付けられて、この配布物の属性情報を記憶する無線タグと、
顧客宅に設置されていると共に配られた配布物が投入される投入箱に設けられ、投入された配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信する読み取り手段と、
を備え、顧客の携帯端末は配布物の属性情報の受信を知らせることを特徴とする配布物管理システム。
【請求項2】
前記提供者が顧客に対して送った配布物の配達状況を管理する管理装置を備え、
前記読み取り手段は、前記無線タグから読み出した属性情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、配布物の属性情報を受信すると、配達状況を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の配布物管理システム。
【請求項3】
前記属性情報は配布物の概要を表す情報である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の配布物管理システム。
【請求項4】
前記読み取り手段は、顧客の携帯端末を送信先としてあらかじめ記憶し、読み出した属性情報を送信先に電子メールで送信する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配布物管理システム。
【請求項5】
サービスを提供する提供者が顧客に送った配布物を管理する配布物管理方法であって、
前記配布物に付けられた無線タグに、この配布物の属性情報を記憶し、
顧客宅の投入箱に配布物が投入されると、この配布物の無線タグから属性情報を読み出して顧客の携帯端末に送信し、
配布物の属性情報の受信を、顧客の携帯端末に知らせる、
ことを特徴とする配布物管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−119509(P2010−119509A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294713(P2008−294713)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】
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