配管の洗浄システム
【課題】本発明は、配管の洗浄に好適な洗浄システムを提供する。
【解決手段】殺菌水製造装置4と、該殺菌水製造装置4により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管35Aとを備え、洗浄対象となる配管2の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する洗浄システム1であって、配管2を載置する配管ラック7と、該配管ラック7に具備され、配管2の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して流路管35Aと配管2とを接続する給水側継手53と、配管2の前記殺菌水の排出側の端部を把持して流路管39Aと配管2とを接続する排水側継手54とが備えられていることを特徴とする。
【解決手段】殺菌水製造装置4と、該殺菌水製造装置4により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管35Aとを備え、洗浄対象となる配管2の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する洗浄システム1であって、配管2を載置する配管ラック7と、該配管ラック7に具備され、配管2の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して流路管35Aと配管2とを接続する給水側継手53と、配管2の前記殺菌水の排出側の端部を把持して流路管39Aと配管2とを接続する排水側継手54とが備えられていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌水を用いて配管の内面を洗浄処理する配管の洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、水道管等の本管の改修工事をする場合には、本管工事中に断水するのを回避するために仮設配管が用いられている。仮設配管は、本管工事の期間中に水道水を引き込む役割を果たした後、従来は廃棄されていたが、近年の廃棄物の削減及び資源保護の要請から、繰り返し再利用されるよう期待されている。
使用済みの仮設配管を再利用するためには、生活用水等を安全に配水できるように該仮設配管を洗浄することが必要となるが、従来、仮設配管の内面は、例えば下記特許文献1に示されたブラシを備えた管路洗浄装置により洗浄されるか、又は高圧洗浄され、あるいは、より衛生性を高める目的で、管路洗浄装置による洗浄や高圧洗浄の後に殺菌水を張った水槽に浸漬することが行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−285521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1の管路洗浄装置又は高圧洗浄によれば、ブラシによる管路洗浄であるため、雑菌等の処理を十分に行い難いという問題があった。
【0005】
また、殺菌水を張った水槽に配管を浸漬して滅菌する方法によれば、殺菌水が配管の内面のみならず外面の汚れにも反応してしまうため、殺菌処理の効率が低下するという問題があった。
【0006】
また、配管の外面まで殺菌するには大量の殺菌水が必要となるため、廃液のコストが増大するという問題があった。
【0007】
また、配管の外面の汚れも考慮して殺菌水(塩素等)の濃度を調整ないし管理することは煩雑であるという問題があった。
【0008】
また、配管の外面及び塗装部等は、耐塩素水性に加工されていないことが多いため、配管の外面を腐食または損傷し、該配管の老朽化を早めてしまうおそれがあるという問題があった。
【0009】
また、洗浄される配管の表面に殺菌水が反応することにより例えば塩素ガス等が発生し得るが、当該ガスの処理が困難であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供している。
本発明は、殺菌水製造装置と、該殺菌水製造装置により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管とを備え、洗浄対象となる配管の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する配管の洗浄システムであって、前記配管を載置する配管ラックと、該配管ラックに具備され、前記配管の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する給水側継手と、前記配管の前記殺菌水の排出側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する排水側継手とが備えられていることを特徴とする。
本発明においては、流路管と配管とを接続し、流路管から配管の内部に殺菌水を流水させることにより配管内を洗浄する。
【0011】
本発明は、前記配管を洗浄処理後の前記殺菌水を貯留する排液タンクと、該排液タンクに備えられ、前記洗浄処理後の殺菌水の塩素濃度を測定する塩素濃度測定器と、該塩素濃度測定器の測定結果に基づいて、前記殺菌水を再利用する流路管又は排水する流路管に選択的に供給する制御部とが備えられているのが望ましい。
本発明においては、配管の内面の汚れ具合に応じて該配管を洗浄処理した殺菌水を再利用に供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る洗浄システムによれば、上記した解決手段によって以下の効果を奏する。
本発明の洗浄システムによれば、洗浄対象となる配管の外面に殺菌水を付着させずに配管内に殺菌水を送水することができるため、外面の汚れにより殺菌処理の効率を低下させること無く該配管内面を効率的に滅菌処理することができるという効果を奏する。
【0013】
また、配管内面のみを効率的に滅菌処理できるため、殺菌水の使用量を抑制し、廃液コストを低減することができるという効果を奏する。
【0014】
また、配管内面のみに殺菌水を流すものであるため、配管による配送対象及び量を把握することにより殺菌水の濃度を調整及び管理しやすいという効果を奏する。
【0015】
また、配管の外面及び塗装部等に殺菌水を付着させないため、殺菌水による配管の外面及び塗装部の腐食または損傷を回避することができ、配管の長寿命化を図ることができるという効果を奏する。
【0016】
また更に、互いに接続された流路管及び配管の内部に殺菌水が流動するため、殺菌水が反応することにより発生する塩素ガス等が洗浄装置の外部に発散することを防止することができ、発生したガスの処理を行いやすいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを説明する概略構成図である。
【図2】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す一部断面図である。
【図3】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの平面図である。
【図4】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの配管ラックの正面図である。
【図5】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの配管ラックの一部を示す側面図である。
【図6】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムにおいて配管の接続状態を示す平面図である。
【図7】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを示す側面図である。
【図8】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を拡開させた状態を示す斜視図である。
【図9】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す背面図である。
【図10】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す正面図である。
【図11】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を閉合させた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを示す概略構成図である。
【0019】
図1に示すように、洗浄システム1は、例えば、地中に埋設された水道管の本管の改修工事をする際に一時的に利用される仮設配管等の配管2を殺菌洗浄し再利用できるようにするものであり、制御部3、殺菌水製造装置4、ポンプ5、殺菌水貯留タンク6、配管ラック7、排液タンク8、継手消毒タンク9、塩酸濃度測定器10、及びこれらを連結する流路管32,35A、35B・・を備えている。
【0020】
図2に示すように、洗浄対象となる配管2は、開口部が外方に張り出したフランジ12を有する樹脂管であり、該フランジ12が形成された短管部13と直管部(長尺の直管だけでなく、他端に曲管部を有するベンド管や分岐部を有するチーズなども含む)14とがバット融着されて形成されたものである。
短管部13と直管部14との間には、バット融着の溶融痕である環状のビード部15が形成されている。
また、直管部14は、黒色顔料を含むポリエチレン樹脂からなる保護層14aを備え、管の表面を覆っている。
【0021】
図1に示すように、制御部3は、殺菌水製造装置4より生成される殺菌水Sの濃度、殺菌水Sの送水量等を制御するものであり、また、洗浄システム1にトラブルその他の不都合が生じた際に警報で該トラブルを報知できるようになっている。
【0022】
殺菌水製造装置4は、弱酸性次亜水等の殺菌水を生成するものであり、原水を引く原水ライン16及び開閉により原水を導入する電磁弁17A、弱酸性次亜水の原料水となる塩酸水溶液を貯留させたポンプ5を備えた原料液タンク18、pH調整剤を貯留させたポンプ5を備えたタンク19、これら原料水P、pH調整剤Q、及び原水を混合させる混合器20とを備え、これらが流路管11A,11B,11Cにより連結されている。原水ライン16にはバルブ30,30・・が備えられており、流水量を調整できるようになっている。
【0023】
殺菌水貯留タンク6は、殺菌水製造装置4に隣接して配置され、該殺菌水製造装置4の混合器20と流路管32により連結されており、殺菌水製造装置4により製造された殺菌水Sを貯留することができるようになっている。
この殺菌水貯留タンク6には、配管ラック7に備えられた給水側ヘッダー管51に向けて殺菌水Sを送水する流路管35A、殺菌水Sがオーバーフローするのを防止する溢流水排管35B、及び殺菌水貯留タンク6に溜まった殺菌水Sを排水する殺菌水排管35Cとが接続されている。
【0024】
殺菌水排管35Cにはバルブ36が備えられており、通常該バルブ36は閉口され殺菌水貯留タンク6に殺菌水Sが貯留されるようになっている。
一方、流路管35Aにもバルブ37A,37Bが備えられ、常時該バルブ37A,37Bを開口して洗浄システム1の駆動によりいつでも殺菌水Sを送水できるようになっている。また、流路管35Aには、電磁弁38が設けられており、殺菌水Sの給水側ヘッダー管51への送水量を制御できるようになっている。
【0025】
配管ラック7は、洗浄対象となる配管2,2・・を載置し、該配管2,2・・の両端部と流路管35A,39Aとを接続して殺菌水Sを配管2内に送水させるものであり、図3に示すように、フレーム50、給水側及び排水側ヘッダー管51,52、給水側継手53,53・・排水側継手54,54・・給水側及び排水側継手台55・・,56、フレキシブルチューブ57・・,58・・、とを備えている。
【0026】
図3に示すように、フレーム50は、略矩形に形成された外枠59、該外枠59の長手方向の枠59a、59a間に跨って架けられた補強枠60,60・・、テーブル66,67、およびフレキシブルチューブ57を支持するサポートフレーム68を備えて構成されており、外枠59及び補強枠上60,60・・に複数の配管2,2・・が載置されるようになっている。
【0027】
図4に示すように、フレーム50の下方には、該フレーム50を支持する支持台65が配置され、該支持台65の側部に給水側および排水側継手53,54を載置させるテーブル66,67およびフレキシブルチューブ57を支持して簡易固定するサポートフレーム68が取り付けられている。
【0028】
図5に示すように、サポートフレーム68は、その上端側に等間隔にフレキシブルチューブ57,57・・を嵌合させる切欠69,69・・が形成されており、更に上下方向にスライド自在となっており、フレキシブルチューブ57,57の長さ寸法に応じてサポートフレーム68の上下位置を変更し、サイドの長孔69aにおいて蝶螺子(不図示)で固定できるようになっている。また、このサポートフレーム68の上面部には、図6に示すように、ピンp1が設けられるとともに、簡易留め具45がピンp2を介して回動自在に支持されおており、簡易留め具45を回動させて該簡易留め具45に形成された切欠45aをピンp1に係合することにより、フレキシブルチューブ57を図5に示す切欠69に配置した状態で該チューブ57を仮止めできるようになっている。
【0029】
図7に示すように、給水側のヘッダー管51は、支持台65の側部に取り付けられ終端が閉塞された管部材であり、開口部51aには殺菌水貯留タンク6に連結された流路管35Aが接続されている。
また、給水側のヘッダー管51の管周面には、間隔をおいて5つの開口部51b,51b・・が形成されており、該開口部51b,51b・・にフレキシブルチューブ57,57・・が接続され、ヘッダー管51から各フレキシブルチューブ57に向かって直接殺菌水Sを送水できるようになっている。
【0030】
排水側のヘッダー管52は、給水側ヘッダー管51と同形状に形成されており、支持台65の給水側と反対側の側部に取り付けられているとともに、不図示の開口部にフレキシブルチューブ58,58・・が接続されている。
【0031】
図2に示すように、給水側継手53は、アタッチメント70を補助的に使用することにより配管2の端部とフレキシブルチューブ57とを堅固に接続させる部材である(なお、本図に示された給水側継手53、レバー式カプラー70、およびフレキシブルチューブ57等は、図3に示す矢印N側から視た図である。図6、図8、図11において同様)。
【0032】
アタッチメント70は、配管2の端部とフレキシブルチューブ57の先端に取り付けられたレバー式カプラー71との間に介在させて、配管2先端のフランジ12の端面2aと突き合わせ、これら配管2およびフレキシブルチューブ57を連通させるようにした部材である。
【0033】
また、このアタッチメント70は、配管2の短管部13及びビード部15近傍の直管部14と略同形状に形成され、短管部72、ビード部77、ビード部付近の管部76を有し、更に、該アタッチメント70のフランジ73に形成された端面70aに環状の溝74を形成し、該溝74にOリング状のシール材75を嵌合させており、該フランジ73を配管2側のフランジ12と突き合わせた際に水密になるように構成されている。
また、アタッチメント70のフランジ73側と反対側の端部は、縮径して小径部78とされ、レバー式カプラー71を装着できるようになっている。
【0034】
給水側継手53は、配管2のフランジ12とアタッチメント70のフランジ73とを突き合わせた状態で配管2の端部とアタッチメント70とを外方から把持して固定するものである。
図8に示すように、給水側継手53は、互いに対称形状をなす第1分割体80および第2分割体81、リンク部材82、ボルト83,83、・・、ナット84,84・・、及びデンデンボル86、ワッシャ85を備えて構成され、第2分割体81がリンク部材82を介して第1分割体80に連結されるとともに、第1分割体80に対して開閉自在とされている。
【0035】
図6に示すように、第1分割体80は、互いに突き合わされた配管2とアタッチメント70との接続部分の外周面上に嵌合配置される挟持部87Aと、挟持部87Aの周縁両端87a,87bから径方向外方に向かって突出し、回動軸となるボルト83,83を挿入させる軸受部88A,88A・・とを備えている。
【0036】
第1分割体80の挟持部87Aは、図8に示す筒状体を略半割りした湾曲壁部により形成されており、図2に示すように、配管2及びアタッチメント70の両フランジ12,73に密着する環状の嵌合凹部90aを備えた嵌合部90と、嵌合部90の両側に延設され短管部13、72に密着する管密着部91,91と、管密着部91,91より延設されビード部15,77の突出に沿うように形成されたビードカバー部92,92とを備えている。
【0037】
管密着部91は、その内径が配管2またはアタッチメント70の短管部13,72の外径と略同寸法に形成されている。
【0038】
ビードカバー部92は、管密着部91の端部から延設され、内径寸法がビード部15,77の突出寸法よりも僅かに大径となるよう形成され、バット融着によって生じるビード部15,77の大きさの相違を吸収できるようになっている。
【0039】
図6に示すように、軸受部88Aは、挟持部87Aの周縁部87a,87bからそれぞれ2つずつ間隔をおいて突出した平板状部であり、一方の周縁部87a側の軸受部88A,88A間にリンク部材82が嵌入し、他方の周縁部87b側の軸受部88A,88A間にデンデンボルト86が嵌入できるようになっている。
また、図9に示すように、軸受部88A,88Aには挟持部87Aの軸線L方向と平行に挿通孔103A,104Aが形成されている。
【0040】
図6に示すように、第2分割体81は、第1分割体80と同形状の挟持部87B、挟持部87Bの一方の周縁部87cから突出した軸受部88B,88B、および挟持部87Bの他方の周縁部87dから突出するナット受け部89,89を有している。
【0041】
ナット受け部89は、図10に示すように、デンデンボルト86をこのナット受け部89,89間に嵌入させた状態で、このナット受け部89,89の上面89a,89aにおいてデンデンボルト86に挿通させるワッシャ85およびナット84を受けられるようになっている。
【0042】
また、ナット受け部89,89の下面部89b,89bには、第1分割体80と、第2分割体81とを閉合状態にしたときに、第1分割体80の軸受部88A、88Aに当接する突起115,115が形成されており、ナット受け部89,89と軸受部88A,88Aとの間に一定の隙間を形成させるようになっている。
【0043】
図9に示すように、リンク部材82は、軸受部88A,88A間および軸受部88B,88B間において第1分割体80と第2分割体81とを連結させる略直方体形状の部材である。リンク部材82の長手方向の両端部には、軸孔93,93が穿設されている。
【0044】
そして、軸受部88Aの挿通孔104A、103A、およびこれらの間に位置するリンク部材82の軸孔93には、ボルト83が螺入され、軸受部88Aから突出したボルト83の先端部にナット84が螺合されており、同様に、第2分割体81の挿通孔104B、軸孔93、挿通孔103Bにボルト83が挿通され、軸受部88Bから突出したボルト83の先端部にナット84が螺合されている。この構成によって、第1分割体80と第2分割体81とは、互いに連結され、ボルト83を中心に回動自在となっている。
【0045】
また、図10に示すように、第1分割体80が有する軸受部88A,88Aの間には、孔95が形成されたリング部86aを一端側に有したデンデンボルト86の該リング部86aが嵌合配置され、第1分割体80の挿通孔104A、孔95、及び挿通孔103Aにボルト83が挿通され、該ボルト83の先端にナット84が螺合されて抜け出し不能に固定されている。
【0046】
上記の構成の下に、デンデンボルト86は、ボルト83を中心に回動自在に枢支されている。
また、デンデンボルト86は、その胴部86bを第2分割体81のナット受け部89,89の間に嵌入するとともに、該胴部86bにワッシャ85を遊嵌し、更に、胴部86bの先端部に固定ナット84を螺合することによって、ナット受け部89,89に固定できるようになっている。
【0047】
図3に示す排水側継手54も、給水側継手53と同じ構成で同形状に形成され、図6に示すようにアタッチメント70を利用して洗浄対象となる配管2の端部をレバー式カプラー71を備えたフレキシブルチューブ58に接続できるようになっている。
【0048】
図9に示すように、給水側継手台55および排水側継手台56は、給水側継手53又は排水側継手54を載置させる台であり、断面視略C字形状をしたレール溝61を有する部材である。
レール溝61の幅は、給水側継手53の嵌合部90の根元部の幅と略同寸法となるよう形成されており、また、継手台55の上壁部55a,55aの幅は、挟持部87Aの管密着部91,91と同幅となるように形成されている。
【0049】
この構成の下に、レール溝61の延伸方向に対して給水側継手53の軸線Lが直交する方向に該継手53を配置し、継手53の嵌合部90をレール溝61に嵌合させるとともに、継手台55の上壁部55a,55aが嵌合部90とビードカバー部92,92との間に嵌合配置されるようになっている。
【0050】
図3に示すように、給水側継手53に使用される継手台55は、該継手53を一つずつ載置するようになっており、各配管2の長さ寸法の差異によってフレーム50の長手方向(すなわち配管2の長手方向)に適宜位置を変更できるようになっている。
また、継手台55は、フレーム50の短手方向の側部に延設されたテーブル66上に載置されるようになっている。
【0051】
継手台56も、継手台55と同様の構成であるが、図3に示すように、継手台55が個々の配管2および給水側継手53ごとに設けられているのに対し、継手台56は、長尺に形成されてフレーム50の短手方向の幅と略同寸法となっており、フレーム上50に載置される全ての配管2,2・・を同一継手台56上に載置できるようになっているとともに、フレーム50上に固定されている。また、給水側から排水側に向かって下り勾配となるように、排水側の継手台56の高さ寸法が給水側の継手台55よりも僅かに小寸法に形成されている。
【0052】
図1に示すように、排液タンク8は、配管2を洗浄処理した後の殺菌水Sを貯留するタンクであり、流路管39A,39Bに接続されている。
この排液タンク8には、配管2の洗浄処理後の殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHを測定する塩素濃度測定器10が備えられているとともに、殺菌水Sを再度給水側ヘッダー51若しくは配管2以外の部材を浸漬洗浄する洗浄タンク9に供給して再利用させるための流路管41と、殺菌水Sを排水する流路管40とが接続されており、塩素濃度測定器10が測定した殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHに応じて、流路管41又は流路管40に殺菌水Sが選択的に供給されるようになっている。
この場合、殺菌水Sの流路管41への供給と、流路管40への供給との切換えは、バルブ37B、その他各流路管40,41に設けられたバルブを制御する制御部3によりなされるようになっている。
【0053】
次に、上記の構成を有する洗浄システム1の使用方法および作用について説明する。
まず、図6に示すように、第1分割体80が継手台56側に位置するように排水側継手54を図3に示す該継手台56に配置し、デンデンボルト86を回動させて第2分割体81のナット受け部89,89から該デンデンボルト86を離脱させ、第2分割体81を第1分割体80に対して拡開させておく。
【0054】
そして、排水側の各フレキシブルチューブ58の先端に取り付けられたレバー式カプラー71にアタッチメント70を取り付け、レバー式カプラー71のレバー79,79を操作してこれらを緊締し、拡開させておいた排水側継手54の第1分割体80にアタッチメント70を載置する。
【0055】
次に、配管2を図3に示すフレーム50上に載せ、該配管2の排水側継手54に対向する側のフランジ12をアタッチメント70のフランジ73に対向させて密に重ね合わせ第1分割体80上に載置し、図11に示すように第2分割体81を閉じてデンデンボルト86を第2分割体81のデンデン受け部89,89に掛止し、ワッシャ85を介在させた状態でデンデンボルト86の先端側に螺合させておいたナット84を締め、アタッチメント70と配管2の端部とを排水側継手54によって堅固に把持する。
【0056】
上記の要領で、図3に示すように給水側のヘッダー管51に接続されたフレキシブルチューブ57と配管2の他端を接続し、かつ給水側継手53で堅固に把持する。
【0057】
この際、配管2によってその長さが互いに異なることがあるため、給水側継手53の継手台55を載置するテーブル66上で適宜給水側継手53を継手台55と共に移動させ、更に、フレキシブルチューブ57を適宜引き出し、適切な位置で図5に示すサポートフレーム68の切欠69にフレキシブルチューブ57を配置するとともに図6に示す仮留め具45で固定し、フレキシブルチューブ57の先端に固定されたアタッチメント70と配管2の端部とが接続できるようにする。
【0058】
全ての配管2がアタッチメント70に接続されているフレキシブルチューブ57に接続されたところで、洗浄システム1に電源を入れ、図1に示す殺菌水製造装置4を駆動し殺菌水Sを製造するとともに該殺菌水Sをポンプ等によって配管2内に送り込む。
【0059】
殺菌水製造装置4により製造された殺菌水Sは、図1に示すように、一旦殺菌水貯留タンク6に送水され、殺菌水貯留タンク6に接続された流路管35Aを通って配管ラック7の給水側ヘッダー管51に流動する。
そして、給水側ヘッダー管51内からこれに取り付けられた図3に示すフレキシブルチューブ57を伝って各フレキシブルチューブ57に接続された配管2内に殺菌水Sが送り込まれる。
【0060】
殺菌水Sは、配管2内を流動する間に配管2の内面に付着した雑菌等に反応し、配管2内を滅菌する。配管2内を通過した殺菌水Sは、雑菌とともに図3に示すフレキシブルチューブ58を通って排水側ヘッダー管52に流れ込み、該ヘッダー管52で収束されて流路管39A、39Bに流動し、排液タンク8に貯留される。
【0061】
殺菌水Sが排液タンク8に貯留されると、排液タンク8内に設けられた塩素濃度測定器10が殺菌水Sの汚れ具合、すなわち残留塩素濃度およびpHを測定する。そして、該塩素濃度測定器10による測定結果に基づいて、例えば塩素濃度50ppm以上、かつpHが6〜6.5の範囲内の場合には、制御部3が流路管41及び流路管35Aのバルブ37B等が開口し、流路管35Aに接続され殺菌水Sを再利用する流路管41に殺菌水S送水して、殺菌水Sを給水側ヘッダー51又は洗浄タンク9に送水し、配管2又は配管2以外の例えば継手部材の洗浄に供させる。また、該塩素濃度測定器10による測定結果が塩素濃度50ppm以下で、pHが6〜6.5以外である場合には、制御部3が該殺菌水Sの塩素濃度を50ppm以上、pHが6〜6.5以上となるように調整して上記と同様流路管41に送水するか、若しくは、排水するべく、排水口42に接続された流路管40に送水する。
【0062】
所定の時間が経過し、配管2内の殺菌処理が終了したのを確認して殺菌水Sの送水を停止し、配管2内の液体が排出されたのを確認して洗浄システム1の駆動を停止する。
配管2を配管ラック7から取り外す場合には、配管2の取り付け時と反対の要領で行う。すなわち、デンデンボルト86のナット84を緩めて該ボルト86を第2分割体81から離脱させ、第2分割体81を拡開させて、アタッチメント70と配管2の端部との接続を解除し、配管2の洗浄を完了する。
【0063】
上記洗浄システム1によれば、配管2内にのみ直接殺菌水Sを送水することができるため、外面の汚れにより殺菌処理の効率を低下させること無く配管2の内面を効率的に滅菌処理することができるという効果が得られる。
【0064】
また、配管2の内面のみを効率的に滅菌処理できるため、殺菌水Sの使用量を抑制し、廃液コストを低減することができるとともに、配管2による配送対象および量を基準に殺菌水Sの濃度を定めることができ、外面の汚れを考慮する必要が無いため、殺菌水Sの濃度の調整及び管理しやすいという効果を奏する。
【0065】
また、配管2の外面及び塗装部等に殺菌水Sを付着さずに内面のみを殺菌処理するものであるため、殺菌水Sによる配管2の外面及び塗装部の腐食または損傷を回避することができ、配管2の長寿命化を図ることができるという効果を奏する。
【0066】
また更に、互いに接続された流路管35A,39A・・及び配管2の内部に殺菌水Sが流動するため、殺菌水Sが反応することにより発生する塩素ガス等が洗浄システム1の外部に発散することを防止することができ、発生したガスの処理が行いやすいという効果を奏する。
【0067】
また、排液タンク8に塩素濃度測定器10を設けて配管2を洗浄処理した殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHを測定し、制御部3がその測定結果に応じて殺菌水Sを再利用又は排水できるようになっているため、殺菌水Sの有効利用を図ることができるという効果が得られる。
【0068】
また、配管2の洗浄システム1への取り付けを、配管ラック7への載置と、給排水用継手53,54への装着及びデンデンボルト86の掛止、緊締により簡便に行うことができ、その上で洗浄システム1を駆動すれば効率よく配管2内面の殺菌処理ができるため、配管2の殺菌洗浄作業が容易で、かつ効率よく行うことができるという効果が得られる。
【0069】
また、給水側継手台55が、排水側継手台56に対して近接、離間自在となっているため、配管2の長さの相違に容易に対応することができるという効果が得られる。
【0070】
また、配管2を配管ラック7の給水側ヘッダー管51及び排水側ヘッダー管52に複数接続することができるため、複数の使用済み配管2を同時に殺菌洗浄することができるという効果が得られる。
【0071】
また更に、給水側ヘッダー管51及び排水側ヘッダー管52に複数の配管2が間隔をおいて並列に保持可能とされ、各配管2が給水側継手53及び排水側継手54にそれぞれ把持可能とされているため、給水側ヘッダー管51から各配管2へ直接に殺菌水を送水することができ、接続された全ての配管2,2・・を均一に殺菌処理できるという効果が得られる。
【符号の説明】
【0072】
1 洗浄システム
2 配管
4 殺菌水洗浄装置
5 ポンプ
7 配管ラック
11A,11B,11C,32,35A,39,40,41 流路管
53 給水側継手
54 排水側継手
S 殺菌水
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌水を用いて配管の内面を洗浄処理する配管の洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、水道管等の本管の改修工事をする場合には、本管工事中に断水するのを回避するために仮設配管が用いられている。仮設配管は、本管工事の期間中に水道水を引き込む役割を果たした後、従来は廃棄されていたが、近年の廃棄物の削減及び資源保護の要請から、繰り返し再利用されるよう期待されている。
使用済みの仮設配管を再利用するためには、生活用水等を安全に配水できるように該仮設配管を洗浄することが必要となるが、従来、仮設配管の内面は、例えば下記特許文献1に示されたブラシを備えた管路洗浄装置により洗浄されるか、又は高圧洗浄され、あるいは、より衛生性を高める目的で、管路洗浄装置による洗浄や高圧洗浄の後に殺菌水を張った水槽に浸漬することが行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−285521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1の管路洗浄装置又は高圧洗浄によれば、ブラシによる管路洗浄であるため、雑菌等の処理を十分に行い難いという問題があった。
【0005】
また、殺菌水を張った水槽に配管を浸漬して滅菌する方法によれば、殺菌水が配管の内面のみならず外面の汚れにも反応してしまうため、殺菌処理の効率が低下するという問題があった。
【0006】
また、配管の外面まで殺菌するには大量の殺菌水が必要となるため、廃液のコストが増大するという問題があった。
【0007】
また、配管の外面の汚れも考慮して殺菌水(塩素等)の濃度を調整ないし管理することは煩雑であるという問題があった。
【0008】
また、配管の外面及び塗装部等は、耐塩素水性に加工されていないことが多いため、配管の外面を腐食または損傷し、該配管の老朽化を早めてしまうおそれがあるという問題があった。
【0009】
また、洗浄される配管の表面に殺菌水が反応することにより例えば塩素ガス等が発生し得るが、当該ガスの処理が困難であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供している。
本発明は、殺菌水製造装置と、該殺菌水製造装置により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管とを備え、洗浄対象となる配管の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する配管の洗浄システムであって、前記配管を載置する配管ラックと、該配管ラックに具備され、前記配管の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する給水側継手と、前記配管の前記殺菌水の排出側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する排水側継手とが備えられていることを特徴とする。
本発明においては、流路管と配管とを接続し、流路管から配管の内部に殺菌水を流水させることにより配管内を洗浄する。
【0011】
本発明は、前記配管を洗浄処理後の前記殺菌水を貯留する排液タンクと、該排液タンクに備えられ、前記洗浄処理後の殺菌水の塩素濃度を測定する塩素濃度測定器と、該塩素濃度測定器の測定結果に基づいて、前記殺菌水を再利用する流路管又は排水する流路管に選択的に供給する制御部とが備えられているのが望ましい。
本発明においては、配管の内面の汚れ具合に応じて該配管を洗浄処理した殺菌水を再利用に供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る洗浄システムによれば、上記した解決手段によって以下の効果を奏する。
本発明の洗浄システムによれば、洗浄対象となる配管の外面に殺菌水を付着させずに配管内に殺菌水を送水することができるため、外面の汚れにより殺菌処理の効率を低下させること無く該配管内面を効率的に滅菌処理することができるという効果を奏する。
【0013】
また、配管内面のみを効率的に滅菌処理できるため、殺菌水の使用量を抑制し、廃液コストを低減することができるという効果を奏する。
【0014】
また、配管内面のみに殺菌水を流すものであるため、配管による配送対象及び量を把握することにより殺菌水の濃度を調整及び管理しやすいという効果を奏する。
【0015】
また、配管の外面及び塗装部等に殺菌水を付着させないため、殺菌水による配管の外面及び塗装部の腐食または損傷を回避することができ、配管の長寿命化を図ることができるという効果を奏する。
【0016】
また更に、互いに接続された流路管及び配管の内部に殺菌水が流動するため、殺菌水が反応することにより発生する塩素ガス等が洗浄装置の外部に発散することを防止することができ、発生したガスの処理を行いやすいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを説明する概略構成図である。
【図2】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す一部断面図である。
【図3】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの平面図である。
【図4】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの配管ラックの正面図である。
【図5】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの配管ラックの一部を示す側面図である。
【図6】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムにおいて配管の接続状態を示す平面図である。
【図7】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを示す側面図である。
【図8】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を拡開させた状態を示す斜視図である。
【図9】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す背面図である。
【図10】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を示す正面図である。
【図11】は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムの継手を閉合させた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態として示した洗浄システムを示す概略構成図である。
【0019】
図1に示すように、洗浄システム1は、例えば、地中に埋設された水道管の本管の改修工事をする際に一時的に利用される仮設配管等の配管2を殺菌洗浄し再利用できるようにするものであり、制御部3、殺菌水製造装置4、ポンプ5、殺菌水貯留タンク6、配管ラック7、排液タンク8、継手消毒タンク9、塩酸濃度測定器10、及びこれらを連結する流路管32,35A、35B・・を備えている。
【0020】
図2に示すように、洗浄対象となる配管2は、開口部が外方に張り出したフランジ12を有する樹脂管であり、該フランジ12が形成された短管部13と直管部(長尺の直管だけでなく、他端に曲管部を有するベンド管や分岐部を有するチーズなども含む)14とがバット融着されて形成されたものである。
短管部13と直管部14との間には、バット融着の溶融痕である環状のビード部15が形成されている。
また、直管部14は、黒色顔料を含むポリエチレン樹脂からなる保護層14aを備え、管の表面を覆っている。
【0021】
図1に示すように、制御部3は、殺菌水製造装置4より生成される殺菌水Sの濃度、殺菌水Sの送水量等を制御するものであり、また、洗浄システム1にトラブルその他の不都合が生じた際に警報で該トラブルを報知できるようになっている。
【0022】
殺菌水製造装置4は、弱酸性次亜水等の殺菌水を生成するものであり、原水を引く原水ライン16及び開閉により原水を導入する電磁弁17A、弱酸性次亜水の原料水となる塩酸水溶液を貯留させたポンプ5を備えた原料液タンク18、pH調整剤を貯留させたポンプ5を備えたタンク19、これら原料水P、pH調整剤Q、及び原水を混合させる混合器20とを備え、これらが流路管11A,11B,11Cにより連結されている。原水ライン16にはバルブ30,30・・が備えられており、流水量を調整できるようになっている。
【0023】
殺菌水貯留タンク6は、殺菌水製造装置4に隣接して配置され、該殺菌水製造装置4の混合器20と流路管32により連結されており、殺菌水製造装置4により製造された殺菌水Sを貯留することができるようになっている。
この殺菌水貯留タンク6には、配管ラック7に備えられた給水側ヘッダー管51に向けて殺菌水Sを送水する流路管35A、殺菌水Sがオーバーフローするのを防止する溢流水排管35B、及び殺菌水貯留タンク6に溜まった殺菌水Sを排水する殺菌水排管35Cとが接続されている。
【0024】
殺菌水排管35Cにはバルブ36が備えられており、通常該バルブ36は閉口され殺菌水貯留タンク6に殺菌水Sが貯留されるようになっている。
一方、流路管35Aにもバルブ37A,37Bが備えられ、常時該バルブ37A,37Bを開口して洗浄システム1の駆動によりいつでも殺菌水Sを送水できるようになっている。また、流路管35Aには、電磁弁38が設けられており、殺菌水Sの給水側ヘッダー管51への送水量を制御できるようになっている。
【0025】
配管ラック7は、洗浄対象となる配管2,2・・を載置し、該配管2,2・・の両端部と流路管35A,39Aとを接続して殺菌水Sを配管2内に送水させるものであり、図3に示すように、フレーム50、給水側及び排水側ヘッダー管51,52、給水側継手53,53・・排水側継手54,54・・給水側及び排水側継手台55・・,56、フレキシブルチューブ57・・,58・・、とを備えている。
【0026】
図3に示すように、フレーム50は、略矩形に形成された外枠59、該外枠59の長手方向の枠59a、59a間に跨って架けられた補強枠60,60・・、テーブル66,67、およびフレキシブルチューブ57を支持するサポートフレーム68を備えて構成されており、外枠59及び補強枠上60,60・・に複数の配管2,2・・が載置されるようになっている。
【0027】
図4に示すように、フレーム50の下方には、該フレーム50を支持する支持台65が配置され、該支持台65の側部に給水側および排水側継手53,54を載置させるテーブル66,67およびフレキシブルチューブ57を支持して簡易固定するサポートフレーム68が取り付けられている。
【0028】
図5に示すように、サポートフレーム68は、その上端側に等間隔にフレキシブルチューブ57,57・・を嵌合させる切欠69,69・・が形成されており、更に上下方向にスライド自在となっており、フレキシブルチューブ57,57の長さ寸法に応じてサポートフレーム68の上下位置を変更し、サイドの長孔69aにおいて蝶螺子(不図示)で固定できるようになっている。また、このサポートフレーム68の上面部には、図6に示すように、ピンp1が設けられるとともに、簡易留め具45がピンp2を介して回動自在に支持されおており、簡易留め具45を回動させて該簡易留め具45に形成された切欠45aをピンp1に係合することにより、フレキシブルチューブ57を図5に示す切欠69に配置した状態で該チューブ57を仮止めできるようになっている。
【0029】
図7に示すように、給水側のヘッダー管51は、支持台65の側部に取り付けられ終端が閉塞された管部材であり、開口部51aには殺菌水貯留タンク6に連結された流路管35Aが接続されている。
また、給水側のヘッダー管51の管周面には、間隔をおいて5つの開口部51b,51b・・が形成されており、該開口部51b,51b・・にフレキシブルチューブ57,57・・が接続され、ヘッダー管51から各フレキシブルチューブ57に向かって直接殺菌水Sを送水できるようになっている。
【0030】
排水側のヘッダー管52は、給水側ヘッダー管51と同形状に形成されており、支持台65の給水側と反対側の側部に取り付けられているとともに、不図示の開口部にフレキシブルチューブ58,58・・が接続されている。
【0031】
図2に示すように、給水側継手53は、アタッチメント70を補助的に使用することにより配管2の端部とフレキシブルチューブ57とを堅固に接続させる部材である(なお、本図に示された給水側継手53、レバー式カプラー70、およびフレキシブルチューブ57等は、図3に示す矢印N側から視た図である。図6、図8、図11において同様)。
【0032】
アタッチメント70は、配管2の端部とフレキシブルチューブ57の先端に取り付けられたレバー式カプラー71との間に介在させて、配管2先端のフランジ12の端面2aと突き合わせ、これら配管2およびフレキシブルチューブ57を連通させるようにした部材である。
【0033】
また、このアタッチメント70は、配管2の短管部13及びビード部15近傍の直管部14と略同形状に形成され、短管部72、ビード部77、ビード部付近の管部76を有し、更に、該アタッチメント70のフランジ73に形成された端面70aに環状の溝74を形成し、該溝74にOリング状のシール材75を嵌合させており、該フランジ73を配管2側のフランジ12と突き合わせた際に水密になるように構成されている。
また、アタッチメント70のフランジ73側と反対側の端部は、縮径して小径部78とされ、レバー式カプラー71を装着できるようになっている。
【0034】
給水側継手53は、配管2のフランジ12とアタッチメント70のフランジ73とを突き合わせた状態で配管2の端部とアタッチメント70とを外方から把持して固定するものである。
図8に示すように、給水側継手53は、互いに対称形状をなす第1分割体80および第2分割体81、リンク部材82、ボルト83,83、・・、ナット84,84・・、及びデンデンボル86、ワッシャ85を備えて構成され、第2分割体81がリンク部材82を介して第1分割体80に連結されるとともに、第1分割体80に対して開閉自在とされている。
【0035】
図6に示すように、第1分割体80は、互いに突き合わされた配管2とアタッチメント70との接続部分の外周面上に嵌合配置される挟持部87Aと、挟持部87Aの周縁両端87a,87bから径方向外方に向かって突出し、回動軸となるボルト83,83を挿入させる軸受部88A,88A・・とを備えている。
【0036】
第1分割体80の挟持部87Aは、図8に示す筒状体を略半割りした湾曲壁部により形成されており、図2に示すように、配管2及びアタッチメント70の両フランジ12,73に密着する環状の嵌合凹部90aを備えた嵌合部90と、嵌合部90の両側に延設され短管部13、72に密着する管密着部91,91と、管密着部91,91より延設されビード部15,77の突出に沿うように形成されたビードカバー部92,92とを備えている。
【0037】
管密着部91は、その内径が配管2またはアタッチメント70の短管部13,72の外径と略同寸法に形成されている。
【0038】
ビードカバー部92は、管密着部91の端部から延設され、内径寸法がビード部15,77の突出寸法よりも僅かに大径となるよう形成され、バット融着によって生じるビード部15,77の大きさの相違を吸収できるようになっている。
【0039】
図6に示すように、軸受部88Aは、挟持部87Aの周縁部87a,87bからそれぞれ2つずつ間隔をおいて突出した平板状部であり、一方の周縁部87a側の軸受部88A,88A間にリンク部材82が嵌入し、他方の周縁部87b側の軸受部88A,88A間にデンデンボルト86が嵌入できるようになっている。
また、図9に示すように、軸受部88A,88Aには挟持部87Aの軸線L方向と平行に挿通孔103A,104Aが形成されている。
【0040】
図6に示すように、第2分割体81は、第1分割体80と同形状の挟持部87B、挟持部87Bの一方の周縁部87cから突出した軸受部88B,88B、および挟持部87Bの他方の周縁部87dから突出するナット受け部89,89を有している。
【0041】
ナット受け部89は、図10に示すように、デンデンボルト86をこのナット受け部89,89間に嵌入させた状態で、このナット受け部89,89の上面89a,89aにおいてデンデンボルト86に挿通させるワッシャ85およびナット84を受けられるようになっている。
【0042】
また、ナット受け部89,89の下面部89b,89bには、第1分割体80と、第2分割体81とを閉合状態にしたときに、第1分割体80の軸受部88A、88Aに当接する突起115,115が形成されており、ナット受け部89,89と軸受部88A,88Aとの間に一定の隙間を形成させるようになっている。
【0043】
図9に示すように、リンク部材82は、軸受部88A,88A間および軸受部88B,88B間において第1分割体80と第2分割体81とを連結させる略直方体形状の部材である。リンク部材82の長手方向の両端部には、軸孔93,93が穿設されている。
【0044】
そして、軸受部88Aの挿通孔104A、103A、およびこれらの間に位置するリンク部材82の軸孔93には、ボルト83が螺入され、軸受部88Aから突出したボルト83の先端部にナット84が螺合されており、同様に、第2分割体81の挿通孔104B、軸孔93、挿通孔103Bにボルト83が挿通され、軸受部88Bから突出したボルト83の先端部にナット84が螺合されている。この構成によって、第1分割体80と第2分割体81とは、互いに連結され、ボルト83を中心に回動自在となっている。
【0045】
また、図10に示すように、第1分割体80が有する軸受部88A,88Aの間には、孔95が形成されたリング部86aを一端側に有したデンデンボルト86の該リング部86aが嵌合配置され、第1分割体80の挿通孔104A、孔95、及び挿通孔103Aにボルト83が挿通され、該ボルト83の先端にナット84が螺合されて抜け出し不能に固定されている。
【0046】
上記の構成の下に、デンデンボルト86は、ボルト83を中心に回動自在に枢支されている。
また、デンデンボルト86は、その胴部86bを第2分割体81のナット受け部89,89の間に嵌入するとともに、該胴部86bにワッシャ85を遊嵌し、更に、胴部86bの先端部に固定ナット84を螺合することによって、ナット受け部89,89に固定できるようになっている。
【0047】
図3に示す排水側継手54も、給水側継手53と同じ構成で同形状に形成され、図6に示すようにアタッチメント70を利用して洗浄対象となる配管2の端部をレバー式カプラー71を備えたフレキシブルチューブ58に接続できるようになっている。
【0048】
図9に示すように、給水側継手台55および排水側継手台56は、給水側継手53又は排水側継手54を載置させる台であり、断面視略C字形状をしたレール溝61を有する部材である。
レール溝61の幅は、給水側継手53の嵌合部90の根元部の幅と略同寸法となるよう形成されており、また、継手台55の上壁部55a,55aの幅は、挟持部87Aの管密着部91,91と同幅となるように形成されている。
【0049】
この構成の下に、レール溝61の延伸方向に対して給水側継手53の軸線Lが直交する方向に該継手53を配置し、継手53の嵌合部90をレール溝61に嵌合させるとともに、継手台55の上壁部55a,55aが嵌合部90とビードカバー部92,92との間に嵌合配置されるようになっている。
【0050】
図3に示すように、給水側継手53に使用される継手台55は、該継手53を一つずつ載置するようになっており、各配管2の長さ寸法の差異によってフレーム50の長手方向(すなわち配管2の長手方向)に適宜位置を変更できるようになっている。
また、継手台55は、フレーム50の短手方向の側部に延設されたテーブル66上に載置されるようになっている。
【0051】
継手台56も、継手台55と同様の構成であるが、図3に示すように、継手台55が個々の配管2および給水側継手53ごとに設けられているのに対し、継手台56は、長尺に形成されてフレーム50の短手方向の幅と略同寸法となっており、フレーム上50に載置される全ての配管2,2・・を同一継手台56上に載置できるようになっているとともに、フレーム50上に固定されている。また、給水側から排水側に向かって下り勾配となるように、排水側の継手台56の高さ寸法が給水側の継手台55よりも僅かに小寸法に形成されている。
【0052】
図1に示すように、排液タンク8は、配管2を洗浄処理した後の殺菌水Sを貯留するタンクであり、流路管39A,39Bに接続されている。
この排液タンク8には、配管2の洗浄処理後の殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHを測定する塩素濃度測定器10が備えられているとともに、殺菌水Sを再度給水側ヘッダー51若しくは配管2以外の部材を浸漬洗浄する洗浄タンク9に供給して再利用させるための流路管41と、殺菌水Sを排水する流路管40とが接続されており、塩素濃度測定器10が測定した殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHに応じて、流路管41又は流路管40に殺菌水Sが選択的に供給されるようになっている。
この場合、殺菌水Sの流路管41への供給と、流路管40への供給との切換えは、バルブ37B、その他各流路管40,41に設けられたバルブを制御する制御部3によりなされるようになっている。
【0053】
次に、上記の構成を有する洗浄システム1の使用方法および作用について説明する。
まず、図6に示すように、第1分割体80が継手台56側に位置するように排水側継手54を図3に示す該継手台56に配置し、デンデンボルト86を回動させて第2分割体81のナット受け部89,89から該デンデンボルト86を離脱させ、第2分割体81を第1分割体80に対して拡開させておく。
【0054】
そして、排水側の各フレキシブルチューブ58の先端に取り付けられたレバー式カプラー71にアタッチメント70を取り付け、レバー式カプラー71のレバー79,79を操作してこれらを緊締し、拡開させておいた排水側継手54の第1分割体80にアタッチメント70を載置する。
【0055】
次に、配管2を図3に示すフレーム50上に載せ、該配管2の排水側継手54に対向する側のフランジ12をアタッチメント70のフランジ73に対向させて密に重ね合わせ第1分割体80上に載置し、図11に示すように第2分割体81を閉じてデンデンボルト86を第2分割体81のデンデン受け部89,89に掛止し、ワッシャ85を介在させた状態でデンデンボルト86の先端側に螺合させておいたナット84を締め、アタッチメント70と配管2の端部とを排水側継手54によって堅固に把持する。
【0056】
上記の要領で、図3に示すように給水側のヘッダー管51に接続されたフレキシブルチューブ57と配管2の他端を接続し、かつ給水側継手53で堅固に把持する。
【0057】
この際、配管2によってその長さが互いに異なることがあるため、給水側継手53の継手台55を載置するテーブル66上で適宜給水側継手53を継手台55と共に移動させ、更に、フレキシブルチューブ57を適宜引き出し、適切な位置で図5に示すサポートフレーム68の切欠69にフレキシブルチューブ57を配置するとともに図6に示す仮留め具45で固定し、フレキシブルチューブ57の先端に固定されたアタッチメント70と配管2の端部とが接続できるようにする。
【0058】
全ての配管2がアタッチメント70に接続されているフレキシブルチューブ57に接続されたところで、洗浄システム1に電源を入れ、図1に示す殺菌水製造装置4を駆動し殺菌水Sを製造するとともに該殺菌水Sをポンプ等によって配管2内に送り込む。
【0059】
殺菌水製造装置4により製造された殺菌水Sは、図1に示すように、一旦殺菌水貯留タンク6に送水され、殺菌水貯留タンク6に接続された流路管35Aを通って配管ラック7の給水側ヘッダー管51に流動する。
そして、給水側ヘッダー管51内からこれに取り付けられた図3に示すフレキシブルチューブ57を伝って各フレキシブルチューブ57に接続された配管2内に殺菌水Sが送り込まれる。
【0060】
殺菌水Sは、配管2内を流動する間に配管2の内面に付着した雑菌等に反応し、配管2内を滅菌する。配管2内を通過した殺菌水Sは、雑菌とともに図3に示すフレキシブルチューブ58を通って排水側ヘッダー管52に流れ込み、該ヘッダー管52で収束されて流路管39A、39Bに流動し、排液タンク8に貯留される。
【0061】
殺菌水Sが排液タンク8に貯留されると、排液タンク8内に設けられた塩素濃度測定器10が殺菌水Sの汚れ具合、すなわち残留塩素濃度およびpHを測定する。そして、該塩素濃度測定器10による測定結果に基づいて、例えば塩素濃度50ppm以上、かつpHが6〜6.5の範囲内の場合には、制御部3が流路管41及び流路管35Aのバルブ37B等が開口し、流路管35Aに接続され殺菌水Sを再利用する流路管41に殺菌水S送水して、殺菌水Sを給水側ヘッダー51又は洗浄タンク9に送水し、配管2又は配管2以外の例えば継手部材の洗浄に供させる。また、該塩素濃度測定器10による測定結果が塩素濃度50ppm以下で、pHが6〜6.5以外である場合には、制御部3が該殺菌水Sの塩素濃度を50ppm以上、pHが6〜6.5以上となるように調整して上記と同様流路管41に送水するか、若しくは、排水するべく、排水口42に接続された流路管40に送水する。
【0062】
所定の時間が経過し、配管2内の殺菌処理が終了したのを確認して殺菌水Sの送水を停止し、配管2内の液体が排出されたのを確認して洗浄システム1の駆動を停止する。
配管2を配管ラック7から取り外す場合には、配管2の取り付け時と反対の要領で行う。すなわち、デンデンボルト86のナット84を緩めて該ボルト86を第2分割体81から離脱させ、第2分割体81を拡開させて、アタッチメント70と配管2の端部との接続を解除し、配管2の洗浄を完了する。
【0063】
上記洗浄システム1によれば、配管2内にのみ直接殺菌水Sを送水することができるため、外面の汚れにより殺菌処理の効率を低下させること無く配管2の内面を効率的に滅菌処理することができるという効果が得られる。
【0064】
また、配管2の内面のみを効率的に滅菌処理できるため、殺菌水Sの使用量を抑制し、廃液コストを低減することができるとともに、配管2による配送対象および量を基準に殺菌水Sの濃度を定めることができ、外面の汚れを考慮する必要が無いため、殺菌水Sの濃度の調整及び管理しやすいという効果を奏する。
【0065】
また、配管2の外面及び塗装部等に殺菌水Sを付着さずに内面のみを殺菌処理するものであるため、殺菌水Sによる配管2の外面及び塗装部の腐食または損傷を回避することができ、配管2の長寿命化を図ることができるという効果を奏する。
【0066】
また更に、互いに接続された流路管35A,39A・・及び配管2の内部に殺菌水Sが流動するため、殺菌水Sが反応することにより発生する塩素ガス等が洗浄システム1の外部に発散することを防止することができ、発生したガスの処理が行いやすいという効果を奏する。
【0067】
また、排液タンク8に塩素濃度測定器10を設けて配管2を洗浄処理した殺菌水Sの残留塩素濃度及びpHを測定し、制御部3がその測定結果に応じて殺菌水Sを再利用又は排水できるようになっているため、殺菌水Sの有効利用を図ることができるという効果が得られる。
【0068】
また、配管2の洗浄システム1への取り付けを、配管ラック7への載置と、給排水用継手53,54への装着及びデンデンボルト86の掛止、緊締により簡便に行うことができ、その上で洗浄システム1を駆動すれば効率よく配管2内面の殺菌処理ができるため、配管2の殺菌洗浄作業が容易で、かつ効率よく行うことができるという効果が得られる。
【0069】
また、給水側継手台55が、排水側継手台56に対して近接、離間自在となっているため、配管2の長さの相違に容易に対応することができるという効果が得られる。
【0070】
また、配管2を配管ラック7の給水側ヘッダー管51及び排水側ヘッダー管52に複数接続することができるため、複数の使用済み配管2を同時に殺菌洗浄することができるという効果が得られる。
【0071】
また更に、給水側ヘッダー管51及び排水側ヘッダー管52に複数の配管2が間隔をおいて並列に保持可能とされ、各配管2が給水側継手53及び排水側継手54にそれぞれ把持可能とされているため、給水側ヘッダー管51から各配管2へ直接に殺菌水を送水することができ、接続された全ての配管2,2・・を均一に殺菌処理できるという効果が得られる。
【符号の説明】
【0072】
1 洗浄システム
2 配管
4 殺菌水洗浄装置
5 ポンプ
7 配管ラック
11A,11B,11C,32,35A,39,40,41 流路管
53 給水側継手
54 排水側継手
S 殺菌水
【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺菌水製造装置と、該殺菌水製造装置により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管とを備え、洗浄対象となる配管の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する配管の洗浄システムであって、
前記配管を載置する配管ラックと、
該配管ラックに具備され、前記配管の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する給水側継手と、
前記配管の前記殺菌水の排出側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する排水側継手とが備えられていることを特徴とする配管の洗浄システム。
【請求項2】
請求項1に記載の配管の洗浄システムであって、
前記配管を洗浄処理後の前記殺菌水を貯留する排液タンクと、
該排液タンクに備えられ、前記洗浄処理後の殺菌水の塩素濃度を測定する塩素濃度測定器と、
該塩素濃度測定器の測定結果に基づいて、前記殺菌水を再利用する流路管又は排水する流路管に選択的に供給する制御部とが備えられていることを特徴とする配管の洗浄システム。
【請求項1】
殺菌水製造装置と、該殺菌水製造装置により製造された殺菌水を圧送するポンプと、前記殺菌水の流路管とを備え、洗浄対象となる配管の内面を前記殺菌水によって洗浄処理する配管の洗浄システムであって、
前記配管を載置する配管ラックと、
該配管ラックに具備され、前記配管の前記殺菌水が供給される側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する給水側継手と、
前記配管の前記殺菌水の排出側の端部を把持して前記流路管と該配管とを接続する排水側継手とが備えられていることを特徴とする配管の洗浄システム。
【請求項2】
請求項1に記載の配管の洗浄システムであって、
前記配管を洗浄処理後の前記殺菌水を貯留する排液タンクと、
該排液タンクに備えられ、前記洗浄処理後の殺菌水の塩素濃度を測定する塩素濃度測定器と、
該塩素濃度測定器の測定結果に基づいて、前記殺菌水を再利用する流路管又は排水する流路管に選択的に供給する制御部とが備えられていることを特徴とする配管の洗浄システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−143683(P2012−143683A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2385(P2011−2385)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
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