説明

配送物取扱状態の検知ラベル

【課題】配送物に貼付され、配送時の落下や傾斜の取扱状態を検知する検知ラベルに関し、配送物の配送時の取扱状態を確実に検知可能とし、簡易構成で安価とさせる。
【解決手段】表面部材14及び基台12との間に介在される中間部材13に、下側から上側に対して水平位置から所定角度αの対向する縁部を含む所定形状のくり抜き部を所定数形成させて空間領域17を形成させ、当該空間領域17内に、配送時における落下及び傾斜の少なくとも何れかの配送物取扱状態によって移動して基台12上に設けられた粘着トラップ部16Aに固着する所定数の移動体18を内包させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送物に付され、配送時の落下や傾斜の取扱状態を検知する検知ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、配送内容物には精密機械等の取り扱いに注意を要するものもあり、そのような配送物には「横積禁止」、「縦積禁止」、「落下禁止」、「天地無用」等を表示させるのが一般的であるが、配送中にどのように取り扱われたかは開梱し、また、配送内容物を実際に使用してみないと判断が困難である。そのため、開梱や実際の使用を行わなくとも配送中の取扱状態が検知できることが好ましい。
【0003】
従来、配送中の取扱状態を検知することが、以下の特許文献で提案されている。当該特許文献には、検知用液を密閉した容器を、当該検知用液に接触すると変色する台紙に取り付けた横転検知ラベルであり、当該横転検知ラベルを移動物品、包装容器に貼付することで、横転したときに検知用液が漏れて台紙を変色させることで検知させることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−043882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献で開示されている横転検知ラベルは、検知用液を使用することから、密閉性が要求されて相応の製造工程が必要となると共に、材料費も嵩むこととなって高価になるという問題がある。また、液材のために配送物への貼付までの取り扱いに注意を要して作業効率が低下するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、配送物の配送時の取扱状態を確実に検知可能とし、簡易構成で安価な配送物取扱状態の検知ラベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、上側及び下側が定められて配送物に付され、配送時の落下及び傾斜の少なくとも何れかの取扱状態を視認可能に検知する配送物取扱状態の検知ラベルであって、視認透過性を備える表面部材と、一方面が前記表面部材に接着にされて、前記下側から上側に、水平位置から所定角度の対向する縁部を含む所定形状のくり抜き部が所定数形成される中間部材と、前記中間部材の他方面に接着されて、前記表面部材との間で前記中間部材のくり抜き部で所定数の空間領域を形成させ、当該空間領域の上側部分に粘着トラップ部が設けられる基台と、前記空間領域内に移動自在で内包され、後に前記配送物に付されて配送時の配送物取扱状態によっては当該空間領域内を移動して前記基台上の粘着トラップ部に固着する所定数の移動体と、を有する構成とする。
【0008】
請求項2〜5の発明では、「前記空間領域を形成する前記中間部材のくり抜き部は、前記上側とされる部分に前記移動体を落とし込む所定数のポケット部が一体で形成され、前記基台上の前記ポケット部に対応する部分に前記粘着トラップ部が設けられる」構成であり、
「前記空間領域を形成する前記中間部材のくり抜き部が単一で形成されて単一の前記移動体を内包させる」構成であり、
「前記中間部材に前記くり抜き部を前記水平位置から所定角度を異ならせて複数形成させることで前記空間領域を複数させ、各空間領域にそれぞれ前記移動体が内包される」構成であり、
「前記移動体に、前記配送物に付される前には不動状態とさせ、当該配送物に付された後に当該移動体を移動自在とさせる移動調整手段が設けられる」構成である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1,3,4の本発明によれば、表面部材及び基台との間に介在される中間部材に、下側から上側に対して水平位置から所定角度の対向する縁部を含む所定形状のくり抜き部を所定数形成させて空間領域を形成させ、当該空間領域内に、後に配送物に付されて配送時の配送物取扱状態によって移動して基台上に設けられた粘着トラップ部に固着する所定数の移動体を内包させる構成とすることにより、配送物の配送時における落下及び傾斜の少なくとも何れかの取扱状態を確実に検知させることができると共に、簡易構成で安価とすることができるものである。
【0010】
請求項2の発明によれば、中間部材のくり抜き部の上側とされる部分に移動体を落とし込む所定数のポケット部を一体で形成し、基台上のポケット部に対応する部分に粘着トラップ部を設けることにより、移動した移動体の粘着トラップ部への固着が不十分であっても下側に戻ることなく検知状態を確実とさせることができるものである。
【0011】
請求項5に発明によれば、移動体に、配送物に付される前には不動状態とさせ、当該配送物に付された後に当該移動体を移動自在とさせる移動調整手段を設けることにより、使用前に移動体の移動を回避させて取り扱いを容易とさせることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第1実施形態の構成図を示す。図1(A)は検知ラベルの構成説明図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図、図1(C)は分解説明図である。図1(A)〜(C)において、検知ラベル11は、上側及び下側が定められて配送物に付され、配送時の落下及び傾斜(いわゆる横積みとなる傾斜や天地逆転を含む)の少なくとも何れかの取扱状態を視認可能に検知するものであり、表面部材12、中間部材13及び基台14を基本構成とする。
【0013】
上記表面部材12は視認透過性のもので、例えば厚さ38〜50μmの透明PET(ポリエチレンテレフタレート)のものが採用される。上記中間部材13は、一方面が粘着材15により表面部材12に接着にされて、下側から上側に、水平位置から所定角度α(ここでは、一例として60度としている)の対向する縁部13A,13Bを含む直線型同幅形状の空間領域17となるくり抜き部が単一で形成される。当該中間部材13は、用紙、PET等の何れのものを採用してもよく、例えばPETの場合には一例として厚さ100μmのものが採用される。
【0014】
上記基台14は、一方面が中間部材13の他方面に粘着材16により接着されて、表面部材12との間で中間部材13のくり抜き部で空間領域17を形成させ、当該空間領域17の上側部分に例えば上記粘着材16と一体の粘着トラップ部16Aが設けられる。当該基台14は、用紙、PET等の何れのものを採用してもよく、例えば用紙の場合にはラベル原紙、タック紙、シール原紙等の粘着紙が採用される。
【0015】
また、移動体18が、空間領域17内に単一で移動自在に内包され、後に配送物に付されて配送時の配送物取扱状態によっては当該空間領域17内の縁部13A、13Bに沿って移動して上記基台14上の粘着トラップ部16Aに固着されるものである。当該移動体18は、例えば中間部材13と同材で当該中間部材13にくり抜き部を形成する際に同工程で作製させることができ、当該移動体18となる部分に検知表示として目立たせるために予め着色が施される。
【0016】
そして、基台14の他方面には、後述の配送物に付するための粘着材19が塗布(使用前には剥離紙を貼付)されてラベルとしての形態をなす。当該粘着材19は、ラベルとして必須のものでなく、例えば当該検知ラベル11を透明な袋に入れ、袋ごと配送物に付す形態としてもよいものである。なお、上記粘着材15,16,19は、例えば厚さ10〜20μmで塗布される。
【0017】
そこで、図2に、図1の検知ラベルによる配送物の取扱状態検知の説明図を示す。図2(A)において、上記検知ラベル11が配送物21の一側面に、上側及び下側が定められて付されるもので、当該配送物21の配送時に、例えば横積みされたときの傾斜により、当該検知ラベル11の移動体18が傾斜に応じて空間領域17内を縁部13Aに沿って移動し、基台14上の当該空間領域17の上側部分に設けられた粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。これによって、当該配送物21は傾斜されたことが、後に正規の状態に戻されても移動体18の移動状態が視認されるものである。
【0018】
また、図2(B)において、上記同様に、検知ラベル11が配送物21の一側面に、上側及び下側が定められて付され、当該配送物21が配送時に、例えば落下された場合、当該検知ラベル11の移動体18が落下により一見上昇した如く空間領域17内を縁部13Bに沿って移動し、基台14上の当該空間領域17の上側部分に設けられた粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。これによって、当該配送物21が落下されたものと視認することができるものである。
【0019】
なお、図2(A)、(B)は横積み等の傾斜を検知する場合を示したが、縦積み傾斜をも検知させる場合には、図2(A)に示す検知ラベル11を付した配送物21の一側面に隣接する側面にさらに同様に検知ラベル11を付することで検知することができるものである。このことは、以下の実施形態についても適用することができる。
【0020】
このように、検知ラベル11を上記構成とすることにより、後に付される配送物21の配送時における落下及び傾斜の少なくとも何れかの取扱状態を確実に検知させることができると共に、簡易構成で安価とすることができるものである。
【0021】
ところで、検知ラベル11における上記移動体18を移動させる空間領域17(中間部材13のくり抜き部)を水平位置より60度の角度で形成した場合を示したが、角度は落下や傾斜の検知対象に応じて適宜設定できるもので、例えば、傾斜のみを検知させる場合には角度を小さくしてもよく、一方で、落下のみを検知させる場合には垂直に形成させてもよいものである。このことは、以下の実施形態についても適用することができるものである。
【0022】
次に、図3に、本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第2実施形態の構成図を示す。図3は、中間部材13のくり抜き部の形状を扇形状とし、表面部材12及び基台14間で要(かなめ)部分を下側、広がり部分を上側とした単一の空間領域17Aを形成させ、また、基台14上の上記空間領域17Aの上側部分に対応する部分に粘着トラップ部16Aが設けられるものである。この場合、くり抜き部(空間領域17A)は、例えば、一方の縁部13A−1が水平位置から角度α1(60度)、他方の縁部13B−1が水平位置から角度α2(120度)で対向される。そして、当該空間領域17A内に単一の移動体18が移動自在に内包させた検知ラベル11としたものである。
【0023】
この検知ラベル11が配送物21に上側及び下側を定めて付し、当該配送物21が右傾斜(右横積み)された場合には、移動体18が空間領域17Aの縁部13A−1に沿って移動し、粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。これによって、当該配送物21は右傾斜(右横積み)されたことが、後に正規の状態の戻されても視認されるものである。
【0024】
また、配送物21が左傾斜(左横積み)された場合には、移動体18が空間領域17Aの縁部13B−1に沿って移動し、粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。これによって、当該配送物21は左傾斜(左横積み)されたことが、後に正規の状態の戻されても視認されるものである。
【0025】
さらに、配送物21が落下された場合には、移動体18が空間領域17A内で一見して上昇した如くに移動し、粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。これによって、当該配送物21は落下されたことが視認されるものである。
【0026】
このように、空間領域17A(中間部材13のくり抜き部)の形状を上記のようにすることにより、上記同様に配送物取扱状態の検知を確実とさせ、簡易構成で安価とさせることができると共に、配送時に配送物21の落下はもちろん左右の傾斜に対しても検知して視認可能とさせることができるものである。
【0027】
次に、図4に、本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第3実施形態の構成図を示す。図4(A)は、図1(A)に示す空間領域(中間部材13のくり抜き部)を2つで「ハ」の字状に配置させ、それぞれに移動体18A,18Bを内包させたものである。すなわち、空間領域17Bは図1(A)と同様であり、空間領域17Cは中間部材13のくり抜き部の縁部13A−2,13B−2を水平位置から角度120度で対向させたものである。そして、当該空間領域17Cの上側部分に相当する基台14上に粘着トラップ部16Bが設けられたものである。
【0028】
これによって、当該検知ラベル11が配送物21に上側及び下側を定めて付され、配送時に配送物21が右傾斜(右横積み)された場合には、移動体18Aが空間領域17Bの縁部13Aに沿って移動し、粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)される。また、配送物21が左傾斜(左横積み)された場合には、移動体18Bが空間領域17Cの縁部13B−2に沿って移動し、粘着トラップ部16Bに到達したときに粘着されて固定(固着)される。
【0029】
さらに、配送物21が落下された場合には、移動体18Aが空間領域17B内で一見して上昇した如くに移動し、粘着トラップ部16Aに到達したときに粘着されて固定(固着)され、移動体18Bが空間領域17C内で一見して上昇した如くに移動し、粘着トラップ部16Bに到達したときに粘着されて固定(固着)されるものである。
【0030】
このように、上記同様に配送物取扱状態の検知を確実とさせ、簡易構成で安価とさせることができると共に、配送時に配送物21の落下及び左右の傾斜に対しても検知して視認可能とさせることができるものである。
【0031】
また、図4(B)は、図4(A)の上側部分を連結状態として、単一の空間領域17Dとしたものである。すなわち、単一の空間領域17Dに2つの移動体18A,18Bを内包させ、上記連結部分に対応する部分の基台14上に粘着トラップ部16Cを設けたもので、作用及び効果は図4(A)と同様である
【0032】
次に、図5に、本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第4実施形態の構成図を示す。図5に示す第4実施形態は、空間領域を形成する中間部材13のくり抜き部が、上側とされる部分に移動体を落とし込む所定数のポケット部31を一体で形成し、基台14上の当該ポケット部31に対応する部分に粘着トラップ部を設けたものである。すなわち、図5(A)は図1(A)に相当するもので、空間領域17(中間部材13のくり抜き部)の上側部分に一体でポケット部31を形成し、基台14上の当該ポケット部31に相当する部分に粘着トラップ部16Dを設けたものである。
【0033】
図5(B)は、図3に相当するもので、空間領域17Aの上側の両側に一体でそれぞれポケット部31A,31Bを形成し、基台14上の当該ポケット部31A,31Bに相当する部分に粘着トラップ部16E,16Fを設けたものである。
【0034】
そして、図5(C)は、図4に相当するもので、それぞれの空間領域17B,17Cの上側に一体でそれぞれポケット部31C,31Dを形成し、基台14上の当該ポケット部31C,31Dに相当する部分に粘着トラップ部16G,16Hを設けたものである。
【0035】
上記図5(A)〜図5(C)は、後に配送物21に上側及び下側が定められて付された検知ラベル11が、何れかの傾斜に対して空間領域17,17A〜17Cの対応のポケット部31,31A〜31Dに入り込み、各粘着トラップ部16D〜16Hに粘着されて固定(固着)されるものである。
【0036】
すなわち、上述の第1〜3実施形態における移動体18,18A,18Bの粘着トラップ部16A〜16Cへの固着が不十分であってもポケット部31,31A〜31Dに入り込み、粘着トラップ部16D〜16Hで固着されることから、下側に戻ることなく検知状態を確実とさせることができるものである。
【0037】
次に、図6に、本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第5実施形態の構成図を示す。図6の第5実施形態は、移動体に、配送物へ付される前には不動状態とさせ、当該配送物に付された後に当該移動体を移動自在とさせる移動調整手段が設け場合を示したものである。すなわち、図6(A)に示すように、中間部材13の下側に、移動体18が通過不能な開口部を形成し、当該移動体18に移動調整手段としてミシン線などの切取線42により切取自在にタブ41を一体に形成して上記開口部を介して外部に表出させたものであり、他の構成は図1(A)と同様である。
【0038】
すなわち、当該検知ラベル11の使用前では、移動体18と一体のタブ41が当該移動体18を不動状態とさせ、後に配送物21に上側及び下側を定めて付したときに、当該タブ41を移動体18より切取線42で分離させることで当該移動体18を空間領域17内で移動自在とさせるものである。なお、移動体18に移動による落下、傾斜の検知状態は、図1と同様である。
【0039】
また、図6(B)においては、空間領域17内で移動体18を下側に位置させた状態で剥離可能な弱接着性感圧接着剤43により基台14上に弱接着させて、検知ラベル11の使用前において不動状態とさせたものである。当該移動体18の基台14上への弱接着は、一般に使用されている剥離可能な感圧接着剤に接着力を弱くさせる微粒子の配合量を多くすることで実現することができる。なお、図6(B)では図1(B)に示す粘着材19は省略してある。
【0040】
当該検知ラベル11は、後に配送物21に上側及び下側を定めて付するときに、当該移動体18部分を折り曲げ、若しくはしごくことにより当該移動体18を基台14上より剥離させて空間領域17内で移動自在とさせるものである。なお、移動体18に移動による落下、傾斜の検知状態は、図1と同様である。
【0041】
このように、移動調整手段によって、検知ラベル11の配送物21に付される前に移動体18の移動を回避させて取り扱いを容易とさせることができるものである。なお、図6の第5実施形態は、図1の第1実施形態に対応させたものであるが、上記第2〜第4実施形態においても適用することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の配送物取扱状態の検知ラベルは、配送時に落下や傾斜(横転も含む)が禁止される配送物を配送する流通産業に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第1実施形態の構成図である。
【図2】図1の検知ラベルによる配送物の取扱状態検知の説明図である。
【図3】本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第2実施形態の構成図である。
【図4】本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第3実施形態の構成図である。
【図5】本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第4実施形態の構成図である。
【図6】本発明に係る配送物取扱状態の検知ラベルの第5実施形態の構成図である。
【符号の説明】
【0044】
11 検知ラベル
12 表面部材
13 中間部材
14 基台
15,16 粘着材
17 空間領域
18 移動体
21 配送物
31 ポケット部
41 タブ
42 切取線
43 弱接着感圧接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側及び下側が定められて配送物に付され、配送時の落下及び傾斜の少なくとも何れかの取扱状態を視認可能に検知する配送物取扱状態の検知ラベルであって、
視認透過性を備える表面部材と、
一方面が前記表面部材に接着にされて、前記下側から上側に、水平位置から所定角度の対向する縁部を含む所定形状のくり抜き部が所定数形成される中間部材と、
前記中間部材の他方面に接着されて、前記表面部材との間で前記中間部材のくり抜き部で所定数の空間領域を形成させ、当該空間領域の上側部分に粘着トラップ部が設けられる基台と、
前記空間領域内に移動自在で内包され、後に前記配送物に付されて配送時の配送物取扱状態によっては当該空間領域内を移動して前記基台上の粘着トラップ部に固着する所定数の移動体と、
を有することを特徴とする配送物取扱状態の検知ラベル。
【請求項2】
請求項1記載の配送物取扱状態の検知ラベルであって、
前記空間領域を形成する前記中間部材のくり抜き部は、前記上側とされる部分に前記移動体を落とし込む所定数のポケット部が一体で形成され、
前記基台上の前記ポケット部に対応する部分に前記粘着トラップ部が設けられることを特徴とする配送物取扱状態の検知ラベル。
【請求項3】
請求項1又は2記載の配送物取扱状態の検知ラベルであって、
前記空間領域を形成する前記中間部材のくり抜き部が単一で形成されて単一の前記移動体を内包させることを特徴とする配送物取扱状態の検知ラベル。
【請求項4】
請求項1又は2記載の配送物取扱状態の検知ラベルであって、
前記中間部材に前記くり抜き部を前記水平位置から所定角度を異ならせて複数形成させることで前記空間領域を複数させ、各空間領域にそれぞれ前記移動体が内包されることを特徴とする配送物取扱状態の検知ラベル。
【請求項5】
請求項1〜4の少なくとも何れかに記載の配送物取扱状態の検知ラベルであって、前記移動体に、前記配送物に付される前には不動状態とさせ、当該配送物に付された後に当該移動体を移動自在とさせる移動調整手段が設けられることを特徴とする配送物取扱状態の検知ラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−96625(P2009−96625A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−272086(P2007−272086)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】