説明

重力誘導自動動物用給水/給餌装置

衛生の向上を促進し、万一装置が倒された場合、装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑える重力誘導自動動物用給水/給餌装置が説明される。より具体的には、動物用給水/給餌装置は、装置の残りの部分から取り外し可能なレセプタクルを使用して、動物に水および動物用食物を含む消耗品を提供する。レセプタクルが取り外し可能なので、洗浄のための取り替えおよび/または取り外しが容易であり、したがって動物用給水/給餌装置の衛生が容易に維持されるようになる。さらに、動物用給水/給餌装置の選択された構成部品は互いに解放可能に係止され、したがって装置は万一倒された場合、装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑えるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2008年8月26日出願の米国仮特許出願第61/091,923号の利得を請求する。
連邦支援の研究または開発に関する記載
[0002]該当無し。
1.本発明の分野
[0003]本発明は、重力を利用して動物に水/食物を自動的に供給する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2.関連技術の説明
[0004]動物を飼っている多くの人は、それほど手で作業することなく、彼らの動物に水および/または餌をやることを必要としているすなわち望んでいる。その必要性は、飼い主が不在、また例えば飼い主の予定がそのように許さないので適切な時間に手作業で動物に水や餌をやることができないとき生まれる。便宜上、その要望が生まれる。多くの従来のペット用給餌器給水装置は、動物に食物および/または水を自動的に送達し、これらの自動ペット用給餌器給水装置の多くは、重力を利用してこれを行う。例えば、米国特許第6,467,428号を参照されたい。これらの従来装置は、典型的には、槽およびボウルを含む。槽は、ボウルの上において水または食物を貯蔵し、開口を含む。ボウルは、貯蔵されている水または食物が重力を受けて開口を通ってボウルに入るように槽を受けかつ支持する。ボウルは、動物によるアクセスが可能になるように食物または水を提供する。動物がボウルから食物を食べ尽くすまたは水を飲み干すと、重力によりさらなる食物または水が開口を通ってボウルに入る。食物、水および動物の唾液がボウルをいっぱいにすると、特定の細菌がボウル内で発生し、したがってボウルの定期的な洗浄が動物の衛生の適切なレベルを維持するのに必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0005]これらの従来装置は、不衛生になりがちであり、貯蔵されている水または食物をこぼす傾向がある、という点で制限される。より具体的には、これらの従来装置のボウルは、槽が食物または水を貯蔵するときその槽を構造的に支持する程度まで頑丈でなければならない。結果的に、ボウルの適切な洗浄は、面倒であり、概して使用者に無視される。より具体的には、ボウルを洗浄するには、使用者は、まずボウルから槽を取り外し、次いでボウルを洗浄しなければならず、これはボウルの寸法および形状により注意を有する作業である。したがって、使用者は、概して、ボウルの衛生を維持するのに必要とされる定期的なボウルの洗浄を行わない。
【0004】
[0006]さらに、従来装置の槽およびボウルは、槽とボウルを係合するスロット突出部構造のそれぞれの構成部品を含む。そうした係合は槽をボウルに固定するように設計される。しかし、万一従来装置が例えば動物または使用者によって倒された場合、スロット突出部構造は槽とボウルの係合を維持するには十分でない。結果的に、装置が倒された場合、槽がボウルから係合解除し、槽に貯蔵されている水または食物がこぼれる。したがって、自動ペット用給餌器給水装置のボウル部分の衛生を促進し、万一装置が倒された場合、槽の内容物のこぼれを低減する装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0007]本発明の様々な特徴によれば、衛生の向上を促進し、万一装置が倒された場合装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑える重力誘導自動動物用給水/給餌装置が提供される。より具体的には、動物用給水/給餌装置は、リザーバ、基部部材およびレセプタクルを含む。リザーバは、水または動物用食物などの消耗品を収容するように構成され、リザーバ開口を画成する。リザーバは、基部部材に解放可能に係止されるようにそれに係合する。さらに、基部部材は、レセプタクルを取り外し可能に受ける。リザーバが基部部材に係合されると、基部部材は、その上のリザーバを構造的に支持し、したがってリザーバによって収容されている水/食物はリザーバ開口を介してリザーバから自動的に出てレセプタクルによって受けられかつ集められ、それによって動物がレセプタクルから水/食物にアクセスできるようになる。レセプタクルは、基部部材から取り外し可能であるので、容易に取り替えられかつ/または洗浄される。さらに、リザーバは基部部材に係止されるので、万一動物用給水/給餌装置が倒されても、基部部材とリザーバは依然として係合状態にあり、したがってリザーバによって収容されている水/食物が装置からこぼれなくなる。
【0006】
[0008]動物用給水/給餌装置の一実施形態は、水ろ過モジュールを含む。この実施形態では、リザーバは水を収容し、リザーバ内に水ろ過モジュールが配置される。水ろ過モジュールは、ろ過器通気システムを含む。ろ過器通気システムは、リザーバによって収容されている水がリザーバから水ろ過モジュールを通ってレセプタクルまで移動するように、周囲空気でリザーバから流れ出る水を追い出す。その結果、動物用給水/給餌装置は、動物にろ過済みの水を提供するようになる。
【0007】
[0009]本発明の上述の特徴は、図面と合わせて以下にある本発明の説明を読めばより明らかに理解されるようになろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1a】本発明の様々な特徴による動物用給水/給餌装置の一実施形態の分解図である。
【図1b】図1aの動物用給水/給餌装置の斜視図である。
【図2】動物用給水/給餌装置のリザーバキャップの一実施形態の分解図である。
【図3】図3aは図2のリザーバキャップの他の眺めの図である。
【0009】
図3bは図2のリザーバキャップのさらにもう1つの他の眺めの図である。
【図4】図1a、1bの動物用給水/給餌装置のリザーバの図である。
【図5】図1a、1bの動物用給水/給餌装置の基部部材の図である。
【図6】図1bの線6−6に沿った動物用給水/給餌装置の断面図である。
【図7】図1a、1bの動物用給水/給餌装置の水ろ過モジュールの図である。
【図8】図4のリザーバの他の眺めの図である。
【図9a】動物用食物を貯蔵分配するように構成された動物用給水/給餌装置の代替実施形態の分解図である。
【図9b】図9aの動物用給水/給餌装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0010]本発明は、衛生の向上を促進し、万一装置が倒された場合、装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑える、重力誘導自動動物用給水/給餌装置を提供する。より具体的には、動物用給水/給餌装置は、装置の残りの部分から取り外し可能なレセプタクルを使用して、動物に水および動物用食物を含む消耗品を提供する。レセプタクルは、取り外し可能なので、洗浄のための取り替えおよび/または取り外しが容易であり、したがって動物用給水/給餌装置の衛生が容易に維持されるようになる。さらに、動物用給水/給餌装置の選択された構成部品は互いに解放可能に係止され、それによって装置は万一倒された場合、装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑えるようになる。本発明の様々な特徴に従って組み立てられる動物用給水/給餌装置の一実施形態は、図1a、1bにおいて全体的に10で示される。
【0011】
[0011]図1aは、動物用給水/給餌装置10の一実施形態の分解図であり、図1bは、同実施形態の完全組み立て図を示す。動物用給水/給餌装置10は、リザーバ支持部材12、リザーバ14、レセプタクル20および基部部材22を含む。動物用給水/給餌装置10は、水、動物用食物、動物用おやつ(treats)などの消耗品、または重力誘導動物用給餌器での使用に適した任意の他の消耗物体を自動で供給する。図1a、1bに示される実施形態では、動物用給水/給餌装置10は、動物に水を供給するように構成される。したがって、図示の実施形態では、装置10は、水ろ過モジュール16およびリザーバキャップ18をさらに含む。リザーバ14は、水または動物用食物を収容するように構成されリザーバ開口24を画成する、密閉容器である。図示の実施形態では、リザーバ14はリザーバハンドル52を画成する。リザーバハンドル52は、動物用給水/給餌装置10の使用者が手で行うリザーバ14の輸送を容易にする。リザーバキャップ18は、それとリザーバ14が開口24において水密シールを生成するように、リザーバ開口24においてリザーバ14に固定される。図示の実施形態では、リザーバキャップ18は、リザーバキャップ18およびリザーバ14のそれぞれによって画成されるそれぞれの協働ねじ付き部分によって、リザーバ14に取り外し可能に固定される。しかし、リザーバキャップ18は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、協働スナップ締結具など、協働ねじ付き部分とは別の構造を使用してリザーバ14に固定されてもよいことに留意されたい。
【0012】
[0012]図2は、本発明の様々な特徴によるリザーバキャップ18の一実施形態の分解図を示す。図示の実施形態では、リザーバキャップ18は、水出口32を画成し、水弁26、空気入口28およびプラグ30を含む。水弁26は、開位置と閉位置の間で移動可能であり、図3a、3bにさらに示されるように、水出口32内に配置される。水弁26は、閉位置の方に偏らされる。水弁26は、閉位置にあるとき、水が水出口32を通過しないように水出口32において水密シールを生成する。水弁26は、開位置にされると、水が水出口32を通って流れることを許可し、それによって水は水出口32を介してリザーバ14を出ることができるようになる。図示の実施形態では、水弁26は、弁心棒34、弁ばね36および弁シール38を含む。弁シール38は、リザーバキャップ18がリザーバ14に締結されるときリザーバ14内に配置されるように、弁心棒34に固定される。弁ばね36は、弁心棒34に機械的に係合しかつそれに付勢力を加え、それによって弁シール38が水出口32において水密シールを生成する程度まで、弁心棒34が水出口32に弁シール38を配置するようになる。したがって、水弁26は、弁心棒34に対する力が付勢力に打ち勝たない限り、水出口32において水密シールを生成する。水弁26は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、弁心棒34、弁ばね36および弁シール38を含むものとは別の弁であってよいことに留意されたい。
【0013】
[0013]再び図1aを考えてみると、レセプタクル20は、リザーバ14から水を集めるように構成され、それによって動物が水にアクセスできるようになる。図示の実施形態では、レセプタクル20は上部が開いた容器を画成し、それによってレセプタクル20によって集められる水に開いた上部を介して動物がアクセスできるようになる。レセプタクル20は、基部部材22によって取り外し可能に受けられる。より具体的には、図示の実施形態では、基部部材22は、くぼみ40およびその口部にある外周部72を画成する。さらに、図示の実施形態では、レセプタクル20は、開いた上部の外周にある肩部42を画成する。肩部42は、レセプタクル20の内側から外側に延在する。レセプタクル20は、肩部42が外周部72上に載るようにくぼみ40によって受けられる。肩部42は、レセプタクル20と基部部材22の間に水が入らないようにする程度まで、基部部材22の外周部72を覆う。結果的に、くぼみ40は水または動物の口に曝されず、したがって定期的な衛生処理の必要がない。別の言い方をすると、定期的な衛生処理が必要な動物用給水/給餌装置10の構成部品は、レセプタクル20だけである。一実施形態では、肩部42は、レセプタクル20の外面とあいまって「U」字形を画成し、それによって肩部42が基部部材22の外周部72まわりを包み、追加の被覆範囲をもたらすようになる。一実施形態では、レセプタクル20は、基部部材22によって受けられるとき、それに取り外し可能に固定される。例えば、レセプタクル20は、スナップ締結具、フックまたはクランプによって基部部材22に固定され得る。または、レセプタクル20は、基部部材22に圧入するように構成され得る。レセプタクル20は、金属(例えばステンレス鋼)、プラスチックまたは紙などの様々な材料で構成され得ることにも留意されたい。レセプタクル20は、可洗または使い捨てであってよいことにも留意されたい。
【0014】
[0014]基部部材22は、リザーバ14を構造的に支持しリザーバキャップ18の水出口32を通って流れる水がレセプタクル20によって集められるようにリザーバ14に係合する。リザーバ14は、基部部材22に解放可能に係止されるようにそれに機械的に係合する。より具体的には、リザーバ14は、捩り止め構造によって基部部材22に機械的に係合する。さらに具体的には、図4に示されるように、リザーバ14は、係合肩部44および係合肩部44に配置される突起46を含む。一実施形態では、リザーバ14は、対応する突起46をそれぞれ有しリザーバ開口24に対して互いに反対に配置される2つの係合肩部44を含む。さらに、図5に示されるように、基部部材22は、それぞれの係合肩部44をそれぞれ受けるように構成される対応する溝48を含む。各溝48は、少なくとも1つの曲がることができる突出部50を含む。リザーバ14を基部部材22に機械的に係合するには、各係合肩部44がその対応する溝48と整列され、各係合肩部44がその対応する溝48によって受けられるようにリザーバ14が回される。リザーバ14が回されているとき、突起46が突出部50を曲げ、基部部材22に対するリザーバ14の相対的な回転位置を示す。係合肩部44のかなりの部分が溝48によって受けられるとき、リザーバ14は基部部材22に機械的に係合される、別の言い方をすれば係止位置になる。一実施形態では、係合肩部44が溝48によって受けられ、突出部50がリザーバ14のさらなる回転を妨げるまでリザーバ14が回転されるとき、リザーバ14は係止位置になる。リザーバ14が係止位置にあるとき、係合肩部44は溝48にぴったりと嵌合し、それによって、実質的に、リザーバ14または基部部材22に加えられるリザーバ14の長手方向軸まわりの回転力以外の力に応じてリザーバ14が基部部材22に対して動くことができなくなる。
【0015】
[0015]リザーバ14を基部部材22から係合解除するには、係合肩部44が溝48によってもはや受けられなくなるように、リザーバ14が回転される。一実施形態では、リザーバ14と基部部材22の係合および係合解除を容易にするようにリザーバハンドル52が使用され得る。上記で論じられた実施形態は捩り止め構造を含むが、動物用給水/給餌装置10は、リザーバ14を基部部材22から取り外す前にリザーバ14を基部部材22から係合解除するように使用者に求めるどんな係止構造でも含むことができる。
【0016】
[0016]図6は、リザーバ14が上記の議論に従って基部部材22に機械的に係合されている、図1bの線6−6に沿った動物用給水/給餌装置10の断面図である。リザーバ14が基部部材22に係合されると、水弁26がレセプタクル20に係合し、それによって水弁26が開位置に動かされる。より具体的には、図示の実施形態では、弁心棒34がレセプタクル20に押し付けられ、それによって弁ばね36によって生成される付勢力に打ち勝ち、水出口32の水密シールが回復可能に壊される。水出口32は、レセプタクル20の上に配置され、したがって、水弁26が開位置にあるとき、重力によりリザーバ14によって収容されている水が水出口32を通ってレセプタクル20へと流れ、そこで水が集められ、動物によるアクセスが可能になる。
【0017】
[0017]レセプタクル20は、基部部材22によって取り外し可能に受けられるので、衛生の向上を促進する重力誘導自動給水/給餌装置を実現する。より具体的には、従来の重力誘導給水/給餌装置の場合ように、動物用給水/給餌装置10は、装置10の残りの部分に構造的支持をもたらす程度まで基部部材22が頑丈であることを必要とする。しかし、従来の装置とは違って、動物用給水/給餌装置10は、基部部材22から取り外し可能なレセプタクル20を含み、したがって基部部材22でなくレセプタクル20だけしか定期的に衛生処理される必要がない。結果的に、レセプタクル20を基部部材22から取り外すのが容易であること、および基部部材22に対するレセプタクル20の寸法が実質的により小さいことが、レセプタクル20のより頻繁な衛生処理および/または取り替えを促進する。したがって、動物用給水/給餌装置10は、より衛生的な重力誘導給水/給餌装置を実現する。
【0018】
[0018]さらに、上記の議論を考慮して、リザーバ14が動物などによって衝突されるまたは物理的に持ち上げられるとき、リザーバ14と基部部材22の間の相対的な位置関係は実質的に変化しない。これによって、リザーバ14が基部部材22から不用意にたたき落とされないようになり、内容物がこぼれないようになる。さらに、動物用給水/給餌装置10が動物に食物を供給するように構成される場合、装置10が倒されたとき、リザーバ14は、基部部材22と依然として係合状態にあり、それによってリザーバ14からこぼれる内容物の量が低減される。動物用給水/給餌装置10が動物に水を供給するように構成される場合、リザーバ14は係止解除位置で保持可能であり、したがって装置10が倒されたとき、リザーバ14は、水弁26が閉位置まで動く程度まで基部部材22から分離し、それによって水がリザーバ14からこぼれないようになる。
【0019】
[0019]図7は、本発明の様々な特徴による水ろ過モジュール16の一実施形態を示す。図示の実施形態では、水ろ過モジュール16は、ろ過器ハウジング54、ろ過材56、ろ過器キャップ58、通気管60および空気弁62を含む。ろ過器ハウジング54は、ろ過材56を収容するように構成され、水がそこを通って水ろ過モジュール16に入る複数の取り入れ口64を画成する。ろ過器ハウジング54は、ろ過器キャップ58と協働してろ過材56を実質的に取り囲む。ろ過器キャップ58は、水退出口68および空気進入口70を画成する。取り入れ口64を介してろ過器ハウジング54に入る水は、ろ過材56を通過し、水退出口68を介して水ろ過モジュール16を出る。結果的に、水退出口68を出る水は、ろ過済みの水である。空気進入口70は、通気管60の第1の端部と水密連通し、したがって空気進入口70に入る空気は通気管60に送られるようになる。空気弁62は、通気管60の第1の端部の反対にある第2の端部と水密連通する逆止め弁である。空気弁62は、空気を通気管60から出られるようにするが水をそこに入れないようにする。結果的に、空気進入口70から通気管60に入る空気は、最終的に、空気弁62を通って通気管60を出る。ろ過器ハウジング54は、通気管60を受ける通気管路66を画成する。図示の実施形態では、通気管路66は、ろ過器ハウジング54を共軸的に通って延びる。次に議論を進めるために、空気進入口70、通気管60および空気弁62は、総称してろ過器通気システムと呼ばれる。水ろ過モジュール16は、再利用可能または使い捨てであってよい。水ろ過モジュール16が再利用可能の場合、ろ過器キャップ58は、ろ過器ハウジング54に取り外し可能に固定されるように、ろ過器ハウジング54と協働する。ろ過器キャップ58がろ過器ハウジング54から取り外されるとき、使用済みろ過材56がろ過器ハウジング54から取り外され、未使用のろ過材56がそこに配置され得る。
【0020】
[0020]ろ過器ハウジング54は、それとキャップ18が水密シールを生成するようにリザーバキャップ18に取り外し可能に締結されるように構成され、水ろ過モジュール16はリザーバ14内に配置される。例えば、図示の実施形態では、ろ過器ハウジング54およびリザーバキャップ18は、それぞれの協働ねじ付き部分を含む。ハウジング54とキャップ18が締結されると、リザーバキャップ18の空気入口28はろ過器キャップ58の空気進入口70と水密連通し、したがって空気入口28に入る空気が空気進入口70に送られるようになる。さらに、ろ過器キャップ58の水退出口68は水出口32と流体連通し、したがって水退出口68から流れ出る水は水出口32に送られるようになる。結果的に、水出口32を通過する水は、水ろ過モジュール16を通されており、したがってレセプタクル20に集められる水はろ過済みの水になる。
【0021】
[0021]上記で論じられたように、動物用給水/給餌装置10の構成部品が上記の議論に従って機械的に係合かつ締結されると、水弁26は開位置にある。したがって、リザーバ14に入っている水は、重力を受けて、はじめに水ろ過モジュール16を通過し、次に水弁26を通り、最終的にレセプタクル20に集められる。水をリザーバ14から流すため、空気が水を追い出すようにリザーバ14内に放出されなければならない。したがって、レセプタクル20の構造および空気入口28との位置関係は、空気入口28の口がレセプタクル20の最高水位キャパシティよりも下に配置されるようになされる。結果的に、レセプタクル20内の水位が空気入口28の口よりも下にある場合、空気入口28は周囲空気をろ過器通気システムに吸い込み、ろ過器通気システムがその空気をリザーバ14内に放出し、リザーバ14から流れ出る水を追い出す。逆に、水位が空気入口28の口よりも上に上がると、空気入口28は周囲空気を吸い込めなくなり、水がリザーバ14から流れ出なくなる。結果的に、動物用給水/給餌装置10は、自動的に、レセプタクル20が溢れない程度までレセプタクル20を水で満たす。さらに、水位が空気入口28の口よりも下に下がる程度まで動物がレセプタクル20から水を飲み干すとき、動物用給水/給餌装置10はレセプタクル20を再度満たす。
【0022】
[0022]図1、6に示される動物用給水/給餌装置10の実施形態は水ろ過モジュール16を含むが、動物用給水/給餌装置10は、本発明の範囲または精神の範囲内に留まるように、水ろ過モジュール16を必要としないことに留意されたい。また、動物用給水/給餌装置10が水ろ過モジュール16を含まない場合、通気システム、すなわち空気進入口70、通気管60および空気弁62は別々に利用され得る、または全く利用されなくてよいことにも留意されたい。通気システムが用いられない場合、図2、3bに示されるリザーバキャップ18のプラグ30は空気入口28に挿入され、水密シールを生成し、水がリザーバ14から漏れないようにする。また、動物用給水/給餌装置10が水ろ過モジュール16を含む場合、通気システムは、本発明の範囲または精神の範囲内に留まるように、水ろ過モジュール16に必ずしも不可欠でないことにも留意されたい。しかし、動物用給水/給餌装置10が水ろ過モジュール16を含む場合、ろ過材56の小さな孔の寸法全体にわたる水の表面張力のために、ろ過器通気システムを利用せざるをえない。
【0023】
[0023]一実施形態では、リザーバ14は、それを基部部材22から係合解除し、リザーバキャップ18をリザーバ14から取り外し、リザーバ開口24が上方を向くようにリザーバ14を逆さまにし、リザーバ開口24を介してリザーバ14を満たすことにより、初めに満たされるまたは再び満たされる。リザーバが十分に満たされるとき、リザーバキャップ18が上記の議論に従ってリザーバ14に締結される。リザーバ14が基部部材22に係合されていないとき水弁26は閉位置にあるので、満たされたリザーバ14はリザーバハンドル52を使用して運搬可能であり、水がリザーバ14から流出することはない。
【0024】
[0024]リザーバ支持部材12は、リザーバハンドル52のところでリザーバ14に固定される。リザーバ支持部材12は、リザーバ14が逆さにされるとき、リザーバ14に構造的支持および安定性をもたらす。例えば、リザーバ14に水が注がれているとき、図8に例示されるようにリザーバ支持部材12がリザーバ14を構造的に支持するようにリザーバ14が配置される。さらに、図示の実施形態では、リザーバ支持部材12は、リザーバ14に固定されるとき使用者がリザーバハンドル52を利用することができるようにリザーバハンドル52と協働するハンドルを画成する。リザーバ支持部材12は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、リザーバ14の一部分であってよいことに留意されたい。
【0025】
[0025]図9a、9bは、動物に動物用食物を供給するように構成される動物用給水/給餌装置10の一実施形態を示す。図示の実施形態では、動物用給水/給餌装置10は、リザーバ支持部材12、リザーバ14、レセプタクル20および基部部材22を含む。動物用給水/給餌装置10が動物に食物を供給するように構成される場合、水ろ過モジュール16およびリザーバキャップ18は使用されないと理解されよう。さらに、図9a、9bに示される実施形態のリザーバ14は動物用食物を収容するように構成されるので、リザーバ開口24は、実質的に、動物に水を供給する前に論じられた実施形態のものよりも大きい。より大きいリザーバ開口24は、リザーバ14からの動物用食物のより自由な流れを促進する。上記の議論によれば、重力によってリザーバ14に入っている動物用食物がリザーバ開口24を通ってレセプタクル20内に集められる。レセプタクル20内の食物の高さがリザーバ開口24の口よりも下のとき、食物はリザーバ開口24をレセプタクル20へと通過する。逆に、食物の高さが、さらなる食物がリザーバ開口24から出ないようにするポイントまで上がるとき、食物はリザーバ14から流れ出なくなる。結果的に、動物用給水/給餌装置10は、自動的に、レセプタクル20が溢れない程度までレセプタクル20を動物用食物で満たす。さらに、食物の高さがリザーバ開口24よりも下に下がる程度まで動物が動物用食物をレセプタクル20から食べ尽くすと、動物用給水/給餌装置10はレセプタクル20を再度満たす。
【0026】
[0026]図9aに示される動物用給水/給餌装置10の実施形態では、リザーバ14は、第2のリザーバ開口74を画成し、第2のリザーバ開口74のところでリザーバ14に取り外し可能に固定される蓋76を含む。例えば、図示の実施形態では、蓋76およびリザーバ14は、蓋76がリザーバ14に取り外し可能に固定され得るように、それぞれの協働ねじ付き部分を画成する。やはりまた、図示の実施形態では、蓋76はリザーバ支持部材12としても働く。この実施形態では、使用者は蓋76を取り外し、第2のリザーバ開口74を介してリザーバ14を動物用食物で満たすことができ、したがってリザーバ14は基部部材22からの係合解除なくして満たされ得るようになる。
【0027】
[0027]以上の説明より、当業者なら、従来技術に勝る利点を提供する重力誘導自動動物用給水/給餌装置が実現したことが分かるであろう。より具体的には、動物用給水/給餌装置は、装置の残りの部分から取り外し可能なレセプタクルを使用して、動物に水および動物用食物を含む消耗品を提供する。レセプタクルが取り外し可能なので、洗浄のための取り替えおよび/または取り外しが容易であり、したがって動物用給水/給餌装置の衛生が容易に維持されるようになる。さらに、動物用給水/給餌装置の選択された構成部品は互いに解放可能に係止され、したがって装置は、万一倒された場合、装置からこぼれる水/食物の量を最小限に抑えるようになる。
【0028】
[0028]本発明がいくつかの実施形態の説明によって示され、例示的な実施形態がかなり詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をそうした詳細に制限または多少なりとも限定することは出願人の意図ではない。さらなる利点および変更は、当業者には容易に明らかであろう。したがって、本発明は、より広範な見方において、特定の詳細、代表的な装置および方法、ならびに図示され説明される例示的な例に限定されない。したがって、発展は、出願人の発明の基本概念の精神または範囲から逸脱することなくそうした詳細からなされ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重力誘導自動動物用給水/給餌装置であって、
リザーバ開口を画成し、前記リザーバ開口を介してリザーバから出ることができるようなものである消耗品を収容するように構成されるリザーバと、
前記リザーバに係合するように構成される基部部材であり、前記リザーバに係合される場合、前記消耗品が前記リザーバから出るように前記リザーバを構造的に支持しかつ配置する、基部部材と、
前記基部部材によって取り外し可能に受けられるように構成されるレセプタクルであって、前記基部部材によって受けられるとき、前記消耗品が前記リザーバから出るときそれを受けるように前記リザーバ開口に対して配置される、レセプタクルと
を備える、重力誘導自動動物用給水/給餌装置。
【請求項2】
前記レセプタクルが使い捨てである、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項3】
前記レセプタクルがステンレス鋼製である、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項4】
前記レセプタクルがプラスチック製である、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項5】
前記消耗品が動物用食物である、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項6】
前記消耗品が液体である、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項7】
リザーバキャップであって、前記リザーバキャップと前記リザーバが前記リザーバ開口において水密シールを生成するように前記リザーバ開口において前記リザーバに固定されるように構成され、水出口および空気入口を画成し、前記空気入口に配置される空気弁を含む、リザーバキャップをさらに備え、前記消耗品が、前記水出口を介して前記リザーバから流出し、周囲空気が、前記リザーバから流出する前記消耗品を追い出すように前記空気入口を介して前記リザーバに入り、前記空気弁が、前記空気入口を介して前記周囲空気が前記リザーバに入るのを許可しかつ前記空気入口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにする、請求項6に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項8】
前記リザーバキャップが、前記水出口に配置される水弁を含み、前記水弁が、閉位置と開位置の間で移動可能であり、前記閉位置の方に偏らされており、前記閉位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにし、前記開位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出するのを許可し、前記リザーバが前記基部部材に係合されるとき前記開位置へと押しやられる、請求項7に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項9】
少なくとも1つの取り入れ口と、水退出口と、空気進入口とを画成する水ろ過モジュールをさらに備え、前記水ろ過モジュールが、前記水退出口が前記水出口と流体連通し前記空気進入口が前記空気入口と気体連通するように前記リザーバキャップと協働し、前記消耗品を前記少なくとも1つの取り入れ口を介して受け、前記消耗品は、前記水退出口を介して前記水ろ過モジュールから流出し、前記水ろ過モジュールは通気管を含み、前記通気管は、前記周囲空気が前記空気入口、前記空気進入口および前記通気管を介して前記リザーバに入るように前記空気進入口と気体連通する、請求項7に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項10】
前記通気管が、第1の端部と第2の端部を含み、前記第1の端部が前記空気進入口と気体連通し、前記空気弁が前記第2の端部に配置される、請求項9に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項11】
前記リザーバが、前記基部部材に係合されるとき前記基部部材に解放可能に係止される、請求項1に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項12】
前記リザーバが、捩り止め構造によって前記基部部材に係合される、請求項11に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項13】
重力誘導自動動物用給水/給餌装置であって、
リザーバ開口を画成し、前記リザーバ開口を介してリザーバから出ることができるようなものである消耗品を収容するように構成されるリザーバと、
前記リザーバに解放可能に係止されるように構成される基部部材であり、前記リザーバに解放可能に係止されるとき、前記消耗品が前記リザーバから出るように前記リザーバを構造的に支持しかつ配置する、基部部材と、
前記基部部材によって取り外し可能に受けられるように構成されるレセプタクルであり、前記基部部材によって受けられるとき、前記消耗品が前記リザーバから出るときそれを受けるように前記リザーバ開口に対して配置される、レセプタクルと
を備える、重力誘導自動動物用給水/給餌装置。
【請求項14】
前記基部部材が、捩り止め構造によって前記リザーバに解放可能に係止される、請求項13に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項15】
前記レセプタクルが使い捨てである、請求項13に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項16】
前記消耗品が液体である、請求項13に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項17】
リザーバキャップであって、前記リザーバキャップと前記リザーバが前記リザーバ開口において水密シールを生成するように前記リザーバ開口において前記リザーバに固定されるように構成され、水出口および空気入口を画成し、前記空気入口に配置される空気弁を含む、リザーバキャップをさらに備え、前記消耗品が、前記水出口を介して前記リザーバから流出し、周囲空気が、前記リザーバから流出する前記消耗品を追い出すように前記空気入口を介して前記リザーバに入り、前記空気弁が、前記空気入口を介して前記周囲空気が前記リザーバに入るのを許可しかつ前記空気入口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにする、請求項16に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項18】
前記リザーバキャップが、前記水出口に配置される水弁を含み、前記水弁が、閉位置と開位置の間で移動可能であり、前記閉位置の方に偏らされており、前記閉位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにし、前記開位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出するのを許可し、前記基部部材が前記リザーバに解放可能に係止されるとき前記開位置へと押しやられる、請求項17に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項19】
少なくとも1つの取り入れ口と、水退出口と、空気進入口とを画成する水ろ過モジュールをさらに備え、前記水ろ過モジュールが、前記水退出口が前記水出口と流体連通し前記空気進入口が前記空気入口と気体連通するように前記リザーバキャップと協働し、前記消耗品を前記少なくとも1つの取り入れ口を介して受け、前記消耗品は、前記水退出口を介して前記水ろ過モジュールから流出し、前記水ろ過モジュールは通気管を含み、前記通気管は、前記周囲空気が前記空気入口、前記空気進入口および通気管を介して前記リザーバに入るように前記空気進入口と気体連通する、請求項17に記載の動物用給水/給餌装置。
【請求項20】
重力誘導自動動物用給水/給餌装置であって、
リザーバ開口を画成し、前記リザーバ開口を介してリザーバから出ることができるようなものである消耗品を収容するように構成されるリザーバと、
前記リザーバに係合するように構成される基部部材であり、前記リザーバに係合される場合、前記消耗品が前記リザーバから出るように前記リザーバを構造的に支持しかつ配置する、基部部材と、
リザーバキャップであり、前記リザーバキャップと前記リザーバが前記リザーバ開口において水密シールを生成するように前記リザーバ開口において前記リザーバに固定されるように構成され、水出口および空気入口を画成し、前記水出口に配置される水弁と前記空気入口に配置される空気弁を含み、前記消耗品が、前記水出口を介して前記リザーバから流出し、周囲空気が、前記リザーバから流出する前記消耗品を追い出すように前記空気入口を介して前記リザーバに入り、前記空気弁が、前記空気入口を介して前記周囲空気が前記リザーバに入るのを許可しかつ前記空気入口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにし、前記水弁が、閉位置と開位置の間で移動可能であり、前記閉位置の方に偏らされており、前記閉位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出しないようにし、前記開位置にあるとき前記水出口を介して前記消耗品が前記リザーバから流出するのを許可し、前記基部部材が前記リザーバに係合するとき前記開位置へと押しやられる、リザーバキャップと、
少なくとも1つの取り入れ口と、水退出口と、空気進入口とを画成し、通気管を含む水ろ過モジュールであり、前記水退出口が前記水出口と流体連通し前記空気進入口が前記空気入口と気体連通するように前記リザーバキャップと協働し、前記水退出口を介して前記水ろ過モジュールから流出する前記消耗品を前記少なくとも1つの取り入れ口を介して受け、前記通気管が、前記周囲空気が前記空気入口、前記空気進入口および前記通気管を介して前記リザーバに入るように前記空気進入口と気体連通する、水ろ過モジュールと、
前記基部部材によって取り外し可能に受けられるように構成されるレセプタクルであって、前記基部部材によって受けられるとき、前記消耗品が前記リザーバから出るときそれを受けるように前記リザーバ開口に対して配置される、レセプタクルと
を備える、重力誘導自動動物用給水/給餌装置。
【請求項21】
前記リザーバが、前記基部部材に解放可能に係止されるように前記基部部材に係合する、請求項20に記載の動物用給水/給餌装置。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【公表番号】特表2012−510256(P2012−510256A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524983(P2011−524983)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/004821
【国際公開番号】WO2010/024875
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(502293371)ラジオ システムズ コーポレーション (7)
【出願人】(511034398)
【Fターム(参考)】