説明

重量計測機

【課題】分配シュートが第一のバケットセット(ホッパー)への製品の流れを僅かしかコントロールできない。
【解決手段】計測機10は、製品が初めに分配される中央コーンを含む中央コーン組立体を有している。中央コーンは、溝の付けられた円錐部へ製品を分配する下方へ傾斜した円錐面を有しており、この円錐部は軸11に関してほぼ半径方向に延びる複数のトラフと山部を有している。円錐部のトラフと山部とは、製品が重力により下方に流れ、シュート18へと分配されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量計測機(重量計)に関し、より特定すれば製品重量を測り、パッケージの製品を、形成機を介して包装機に分配する重量計測機に用いられるシュートに関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
包装業においては、特にスナック食品に関する包装に関しては、重量計測機(重量計)は、製品を受け、これをバッチで下方の包装機へと分配する。重量計測機は、製品を溜めて、製品重量を測る第二のバケットセットへ分配する第一のバケットセット(ホッパー)を有している。次に、所望重量のバッチが形成機に分配され最終的に下方の包装機へと分配されるように第二のバケットセットが動かされる。
【0003】
重量計測機は、製品が初めに分配される中央コーンを有している。この中央コーンは、コーンから第一のバケットセットへおよそ半径方向下方に延びる複数のシュートへ製品を配向する。
【0004】
重量計測機は、大体において直立した中央長手軸を有しており、各分配シュートはこの中央長手軸を通る平面に位置する長手軸を有している。従って、シュートはこの長手軸に対して半径方向に延びている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上に説明した包装機は、分配シュートが第一のバケットセット(ホッパー)への製品の流れを僅かしかコントロールできないという不利がある。特に、バケットの一つが使用不能になると製品がこの不能バケットに流れ続けて溢れる。
【0006】
従って、本発明の目的は、この不利を克服又は実質的に改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示されるのは、重量計測機のためのシュートアセンブリであって、このアセンブリは、
ほぼ直立の中央長手軸と、
この軸から外方に延びる複数のシュートで、各シュートは、入口部と出口部とを有し、入口部が出口部よりこの軸に近く位置している複数のシュートと、
入口部と出口部との間で延びており製品がこれに沿って流れるシュート通路で、この通路は、商品が重力により通路に沿って動くように出口部に向けて下方に傾斜しているシュート通路とを含んでおり、出口部は、この軸に対して入口部から半径方向および角度的に変位して間隔を有している。
【0008】
好ましくは、各通路はほぼ直線状である。
【0009】
好ましくは、各シュートは、長手方向に延びる一対の側壁を有し、側壁は長手方向に延びるフロアから上方に延びている。
【0010】
好ましくは、両側壁の一つは直立である。
【0011】
好ましくは、両側壁の第一は、ほぼ直立であり、第二のものはフロアから第一のものに対して上方外方へ広がっている。
【0012】
好ましくは、このフロアは、この軸から遠ざかるように下方に長手方向に傾斜している。
【0013】
さらに、ここには、シュートアセンブリと複数のバケットの組み合わせが開示されている。各バケットは、これに関連するシュートの一つと作用的に連携し、両側壁の少なくとも一つは各バケット内に延びている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
この発明の好ましい形態が、添付された図面を参照して例として説明される。
【図1】重量計測機(重量計)の等角概観図。
【図2】図1の重量計測機の概観平面図。
【図3】図1の重量計測機の概観側面図。
【図4】図1の部分「4」の等角概観図。
【図5】図2の部分「5」の拡大概観図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付された図面には、重量計測機10が描かれている。一例として、重量計測機10は、製品バッチを重量計測機10の下の包装機に分配するために包装業界において用いられる重量計であってもよい。
【0016】
計測機10は、およそ直立した長手軸11を有している。この軸の周りに配置されているのは、広くホッパーと呼ばれている第一のバケットセットで、製品を第二のバケットセットに分配するために受け取り溜める。このバケットセット13は、バケット13内に位置した重量セルと重量製品を有している。選択された数のバケット13が開かれて所望の重量の製品バッチが下の包装機へ分配される。
【0017】
バケット12と13は開位置と閉位置との間で動きうるドア14を有している。バケット12に関しては、ドア14が開くと製品がバケット13に分配される。バケット13のドア14が開くと、製品が計測機10の下のシュートに分配される。このシュートは製品を包装機に分配する形成機に至る。
【0018】
計測機10は、製品が初めに分配される中央コーン16を含む中央コーン組立体15を有している。中央コーン16は、溝の付けられた円錐部17へ製品を分配する下方へ傾斜した円錐面を有しており、この円錐部17は軸11に関してほぼ半径方向に延びる複数のトラフ19と山部20を有している。円錐部17のトラフ19と山部20とは、製品が重力により下方に流れ、シュート18へと分配されるようにする。
【0019】
各トラフ19は、それに対応するシュート18の一つと整列しており、製品をこの対応シュート18へと分配する。
【0020】
各シュート18は、入口端部21と出口端部22とを有しており、各シュート18は、製品が流れてゆく長手方向の通路23を有している。
【0021】
各出口部23は、これに関連する入口部21よりも軸11からさらに離れている。好ましくは、各通路23はおよそ直線状である。しかし、通路は、軸11の周りに僅かに曲がっていてもよい。
【0022】
図2と5によく見えるように、各出口部22は、それに関連する入口部21から半径方向に間隔を設けられ、関連する入口部21に関して軸11の周りに角偏位されている。
【0023】
各シュート18は、一対の側壁24、25と共に、これら側壁がそこから上に延びているフロア26を有している。好ましくは、側壁24は、およそ直立であり、一方側壁25は、フロア26から側壁24に対して上に広がっている。
【0024】
フロア26は、入口部21から長手方向下方に傾斜して(軸11から離れて)出口部22に至り、製品が重力により、その方向に流れるようにされている。
【0025】
好ましくは、各壁25は、それに関連しているバケット12の中に突出している端部27を有している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量計測機のためのシュートアセンブリであって、該アセンブリは、
直立の中央長手軸と、
該軸に関して、外方に延びる複数のシュートであって、各シュートは入口部と出口部とを有し、該入口部は、該出口部より該軸に近く位置している複数のシュートと、
該入口部と出口部との間に延びており、製品がそれに沿って流れるシュート通路であって、該通路は、製品が重力によりそれに沿って流れるように該出口部に向かって下方に傾斜しているシュート通路とを有しており、
該出口部は、該入口部から該軸に関して半径方向かつ角度を持って間隔を有しているシュートアセンブリ。
【請求項2】
各通路がほぼ直線状である請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
各シュートが、長手方向に延びる一対の側壁であって長手方向に延びるフロアから上方に延びている側壁を有している請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
該一対の側壁の一つがほぼ直立である請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
該一対の側壁のうち第一のものがほぼ直立であり、第二のものが該フロアから該第一のものに対して外方上方に広がっている請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
該フロアが該軸から遠ざかるように長手方向下方に傾斜している請求項3,4,5の一つに記載のアセンブリ。
【請求項7】
請求項3ないし6の一つに記載のシュートアセンブリと複数のバケットとの組み合わせであって、各バケットは、これに関連する該シュートの一つと作用的に連携しており、該側壁の少なくとも一つが各バケットの中に延びている該シュートアセンブリと複数のバケットとの組み合わせ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−96926(P2012−96926A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−226968(P2011−226968)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(508337053)ティエヌエイ オーストラリア ピーティワイ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】