説明

野菜栽培棚

【課題】 蔓性野菜は、一般家庭でも家庭菜園などで広く栽培されている。しかしながら、野菜の栽培および収穫の効率性についてはさらに追求できる部分がある。そして、その構造においても強風などで損傷を受ける場合が少なくない。
【解決手段】蔓性野菜の栽培棚を、鉄筋等の金属性の棒状の強い素材でトンネル形状に組み立て、側面両側にクロス状に筋交いを入れた強風に強い構造にする。栽培棚をトンネル形状にすることにより、蔓がトンネル全体を覆うように成長していき、太陽光を満遍なく浴びることができるようになる。それ故に、栽培の効率性において大きな成果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴーヤ等の蔓性野菜を効率的に栽培するしくみに関する。
【背景技術】
【0002】
発明者が数年前より始めたゴーヤの栽培方法において、ゴーヤの収穫において大きな成果がみられた。そこで、この方法を世間一般に広めたいという考えに基づく。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
蔓性野菜を、一般家庭などでも手軽に栽培できて、かつ収穫時にも手間のかからない簡潔さの追求。および、台風等の強風にも耐えうる構造の追及。
【課題を解決するための手段】
【0004】
蔓性野菜を効率的に栽培するための野菜栽培棚であって、コの字型の主筋を任意の間隔にトンネル形状に配し、該主筋に直交する方向の上面及び両側面に複数の横筋を配して、前記主筋と横筋の交差する部分を結合し、更に両側面に斜筋を結合した、金属製の棒状の素材でトンネル形状に組み立てた野菜栽培棚。
解決しようとする問題点は、従来の野菜栽培棚はその強度において、概して台風などの強風による損傷を受けやすいことである。そして、一般家庭においては、ゴーヤなどの蔓性野菜を栽培する際には、その収穫の効率性にはまだまだ改善の余地があると考えられることである。
【0005】
本発明は、野菜栽培棚を金属製の棒状の素材をトンネル形状に組み立て、側面両側にクロス状に筋交いを入れて形成することで、このような強風にも耐えうる構造を確立できた。そして、トンネル形状にすることで、蔓に満遍なく太陽光を浴びせることができ、野菜の収穫量においても大きな成果が期待できる。
【発明の効果】
【0006】
過去数年間、この方法で実際にゴーヤを栽培してきたが、毎年だいたい6月から9月までの約4ヶ月の間、毎日多くのゴーヤを収穫できた。収穫時においても、トンネルの内側や外側に生育したゴーヤを収穫バサミなどで非常に手軽に行うことができる。そして、何よりもこの方法の大きな利点は、台風やその他の強風の影響を受けても、損傷を受けたことが一度もないことである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
日照が十分に受けられる土壌の上で形成すること。そして、蔓や葉への適度な水の散布が必要である。
【実施例】
【0008】
以下、本発明の実施例を図1〜4に基づいて説明する。
【0009】
野菜栽培棚1の主筋2、横筋3、斜筋4は10mm径〜13mm径の鉄筋を使用する。
【0010】
野菜栽培棚1の組み立て方を説明する。主筋2のうちの2本に、横筋3を配する印を付ける。
【0011】
10mm径の適度な長さの鉄筋2本を地中に立て、主筋2のうちの1本の土台とする。
【0012】
横筋3のうちの3本に、主筋2を配する間隔に印を付け、前記主筋2の両角と下部1ヵ所に結束線で主筋2に結合する。
【0013】
前記横筋3のそれぞれのもう一方に主筋2を1本結合する。そして、他の主筋2と横筋3を次々に結合させる。
【0014】
最後に、側面両側に斜筋4を両側面のそれぞれの面に斜に結合させて完成となる。
【0015】
シーズンオフには、鉄筋の各結合部分を解いて解体でき、その後の保管も鉄筋各部を倉庫の片隅などの小スペースに保管できる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
農業においても、この方法を応用し、規模を拡大した形状で実施するならば、大きな野菜の収穫成果が得られるものと考える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図
【図2】同正面図
【図3】同側面図
【符号の説明】
【0018】
1 野菜栽培棚
2 主筋
3 横筋
4 斜筋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蔓性野菜を効率的に栽培するための野菜栽培棚であって、コの字型の主筋を任意の間隔にトンネル形状に配し、該主筋に直交する方向の上面及び両側面に複数の横筋を配して、前記主筋と横筋の交差する部分を結合し、更に両側面に斜筋を結合した、金属製の棒状の素材でトンネル形状に組み立てた野菜栽培棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−271890(P2008−271890A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120696(P2007−120696)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(307013802)
【Fターム(参考)】