量水標ベース
【課題】 水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測することのできる量水標関係技術を提供すること。
【解決手段】 量水標ベース10は、長手方向を立てて設置される筒体1からなり、筒体1の側面部は本量水標ベース10を基板Bに固定するための面であるベース固定面板2と、量水標R1取り付け可能な自由面板31とからなる。筒体1にはその内外を通水可能とする何らかの通水構造を設ける。また、筒体1の内部に器具を収容可能な収容部4を設ける。これにより、量水標による測定と計器類による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【解決手段】 量水標ベース10は、長手方向を立てて設置される筒体1からなり、筒体1の側面部は本量水標ベース10を基板Bに固定するための面であるベース固定面板2と、量水標R1取り付け可能な自由面板31とからなる。筒体1にはその内外を通水可能とする何らかの通水構造を設ける。また、筒体1の内部に器具を収容可能な収容部4を設ける。これにより、量水標による測定と計器類による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は量水標ベースに係り、特に、量水標取り付け位置における水位測定に便利な量水標ベースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
河川等の水位観測に用いる量水標に関しては、従来さまざまに技術的提案がなされている。特許文献1開示の技術は、直接目視する場合の他、監視用カメラによって撮影した画像でも目盛りや文字を容易に読み取ることができる量水標として、目盛部とこれに対応する数値を示す文字部に、それらの形状に合わせた所定の面積範囲内の再帰性反射材を使用するというものである。
【0003】
また特許文献2開示の技術は、 仮設足場の設置や水位制限を行うことなく簡単・安全に設置・取替・補修作業が行えることを目的として、水位観測用量水標の長尺の量水板の上下端にそれぞれ連設された固定部材および錘部材を備え、量水板には、複数の板材を互いに折り曲げ可能かつ吊り下げ得るように吊下ロープを設けた構成を提案するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−47167号公報「量水標」
【特許文献2】特開2005−273203号公報「水位観測用量水標」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし従来の量水標および水位計設置には、次のような問題点があった。
〈1〉量水標はこれが取り付けられる基板との位置関係のために、設置位置に近い方の岸から量水標面を視認することができず、したがって量水標により水位を視認・観測するためには、対岸から行わなくてはならないなどの不便があった。
〈2〉量水標と水位計とは、異なる箇所に取り付けられる。したがってそれぞれの箇所では、当然ながら水位に差異が生じ得るため、量水標設置位置での水位を常時正確に測定する、ということができない。
【0006】
〈3〉水位計は、直接河川の流れの中に取り付けられる。それにより水位計は、河川の水流そのものの力や漂流物の衝突によりダメージを受け、破損や故障の生じる可能性が常にある。
〈4〉そこで、護岸に別途井戸を掘り、そこに水位計を取り付けることもなされている。しかしこの場合、直接的な水位の変化を捉えられないために、量水標の読みと水位計の測定値に差異が出てしまうことが避けられず、結局常時正確な測定をする、ということができない。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点を除き、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測することのできる量水標関係技術を提供することである。またさらに本発明の課題は、護岸に井戸を設ける等の作業を増やすことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定することができ、かつ水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を防止することのできる、量水標関係技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は上記課題について検討した結果、筒体からなる量水標ベースを用いることにより課題を解決できることに想到し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0009】
(1) 長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
(2) 長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体にはその内外を通水可能とする通水構造が設けられており、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
(3) 前記筒体の内部に器具を収容可能な収容部とを備えてなることを特徴とする、(1)または(2)に記載の量水標ベース。
(4) 前記収容部は、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部であることを特徴とする、(3)に記載の量水標ベース。
(5) 前記通水構造は、前記筒体の少なくとも側面上に設けられていることを特徴とする、(2)ないし(4)のいずれかに記載の量水標ベース。
(6) 前記通水構造は、前記筒体の少なくとも下端部に設けられていることを特徴とする、(2)ないし(4)のいずれかに記載の量水標ベース。
(7) 前記通水構造は一または複数の孔部により構成されていることを特徴とする、(5)または(6)に記載の量水標ベース。
【0010】
(8) 前記筒体の横断面形状は略三角形または略四角形であることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載の量水標ベース。
(9) 前記筒体の横断面形状が可変となるよう、該筒体の側面部を構成する各板は相互に角度可変に設けられていることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載の量水標ベース。
(10) 前記筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する前記自由面板において、一方の自由面板にガイド孔が設けられ、他方の自由面板が遊びのある状態で該ガイド孔に嵌裝されていることを特徴とする、(1)ないし(9)のいずれかに記載の量水標ベース。
(11) 前記筒体の上端部には異物等混入防止用の蓋が設けられていることを特徴とする、(1)ないし(10)のいずれかに記載の量水標ベース。
(12) 前記筒体内に水位計が収容されていることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載の量水標ベース。
【発明の効果】
【0011】
本発明の量水標ベースは上述のように構成されるため、これによれば、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測することができるようになる。また、護岸に井戸を設ける等の作業を行うことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定することができる。しかも、水位計を内部に収容した構成の本発明量水標ベースでは、水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を防止することができる。
【0012】
本願出願人は既に、量水標の交換や清掃を簡単に安全にかつ安価に行えるようにすることを目的として、量水標プレートを交換可能に取り付け収納するための取り付けプレートと、水位観測用のスケールが備えられた量水標プレートとからなる、折り畳み・巻き上げ可能な量水標構造を提案し、権利化した(実用新案登録第3132288号)。この量水標構造の取り付けプレートは基板とガイド状体とを備えてなり、ガイド状体は取付けプレート左右両側端部に設けられた断面鈎状の構造とした。本願発明は、かかる量水標構造の考案を基にして、さらに発展させるべく研究開発を進めた結果、生まれたものである。したがって本発明は、当該量水標構造を備えた量水標にも、もちろん使用できる量水標ベースである。
【0013】
本発明の量水標ベースは、三角柱などの筒形であるため、その内部には充分な水位計取り付けスペースを確保することができる。これによって、量水標の設置位置の如何に関わらず、量水標を取り付ける正にその箇所において、水位計を設置することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明量水標ベースの構成例を示す説明図である。
【図1−2】図1に示す本発明量水標ベース構成例の作用を説明する説明図である。
【図1B】本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。
【図1C】本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。
【図2】本発明量水標ベースにおける通水構造の構成例を示す説明図である。
【図3】本発明量水標ベースにおける通水構造の別の構成例を示す説明図である。
【図4】本発明量水標ベースの筒体の構成例を示す説明図である。
【図5】本発明量水標ベースの筒体の別の構成例を示す説明図である。
【図6】量水標ベース実施例の平面図である。
【図7】量水標ベース実施例の正面図である。
【図8】実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に設置した状態を示す要部の写真である。
【図9】実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に設置した状態を示す要部の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明量水標ベースの構成例を示す説明図である。図示するように本発明の量水標ベース10は、長手方向を立てて設置される筒体1からなるものであって、筒体1の側面部は、本量水標ベース10を基板またはその他の固定対象物に固定するための面であるベース固定面板2と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板31等とからなることを、主たる構成とする。なお図では、自由面板となり得る側面は2箇所あるが、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板は31、32のいずれか一方とする、または双方とする、いずれの構成であってもよい。また、筒体1にはその内外を通水可能とする何らかの通水構造(図示せず)を設ける構成としてもよい。
【0016】
かかる構成により本発明量水標ベース10では、自由面板31等に量水標(図示せず)を取り付け可能であり、これによって、当該量水標を基板の斜め後方位置からでも視認することが可能となる。なお、筒体1にその内外を通水可能とする何らかの通水構造を設ける構成とした場合の本発明量水標ベース10では、水流から受ける力を軽減可能なものとすることができる。また後述するように、水位計等のセンサー部分を筒体1内に設置しかつ当該センサー部分が水中にあることが必要な場合に、通水構造が備えられていると便利である。
【0017】
図1−2は、図1に示す本発明量水標ベース構成例の作用を説明する説明図である。図示するように、本発明量水標ベース10の自由面板31等に量水標R1等が取り付けられ、さらに量水標ベース10は河川の水域など所定箇所に設置された基板Bかまたはその他の固定対象物に取り付けられる。ここで測定者Mは、量水標設置位置に近い側の岸上から、量水標R1面を視認・観測することができる。つまり、量水標R1を基板Bまたはその他の固定対象物の斜め後方位置からでも視認することが可能となる。なお、自由面板32上に量水標R2を設けた場合も同様である。また、図1−2では固定対象物は基板Bであるが、本発明の固定対象物はかかる構成・場合に限定されない。たとえば、護岸壁などの構造やその他の構造物を固定対象物としてもよい。
【0018】
各図に示すように本発明量水標ベース10は、筒体1の内部に器具を収容可能な収容部4を備えた構成とすることができる。この収容部4は特に、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部として設けるものとすることができる。かかる構成により、量水標による測定と計器類による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【0019】
図1B、1Cは、本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。図示するように、本発明量水標ベースの筒体の断面形状は、四角形(図1B 筒体1B)としても、または弧状ないしは半円形(図1C 筒体1C)としてもよい。あるいはそれ以外の如何なる形状でもよい。また、上掲各図に示すような柱状ではなく、三角錐や四角錐台など、錘状、錘台状であってもよい。もっとも図1等に示したような略三角形または略四角形の簡易な形状であることは、製造上も管理上も有利でありこそすれ、不利なことはない。
【0020】
図2、3は、本発明量水標ベースにおける通水構造の構成例を示す説明図である。図2に示すように通水構造25は少なくとも、筒体21の側面上に設けるものとすることができる。この場合の形状、サイズ、位置などの具体的構造や詳細仕様は特に限定されず、筒体21内外における通水が、上述した通水構造の機能を発揮する程度以上に良好になされるものであれば、いかなる構造・仕様であってもよい。
【0021】
なお図3は、筒体の少なくとも下端部に通水構造35を設けた構造であり、図示するように下端部を開放端とすることで容易に構成される。また通水構造は、一または複数の孔部により構成するものとすることができる。この場合、孔部の形状、構造、サイズ、数は限定されない。
【0022】
図4は、本発明量水標ベースの筒体の構成例を示す説明図であり、断面図である。(a)、(b)の2例を示してある。図示するように、筒体の横断面形状が可変となるよう、筒体の側面部を構成する各板431A、432A等が、たとえば蝶番481、482等を用いるなどすることによって相互に角度可変につなげた構成とすることができる。かかる構成により、筒体は水流の力に応じて横断面形状を変えることができ、本量水標ベース・量水標の破損や、これに収容された場合の水位計等計器類の破損・故障予防効果を、より高めることができる。
【0023】
図5は、本発明量水標ベースの筒体の別の構成例を示す説明図である。図示するように、筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する自由面板531、532において、一方の自由面板532にガイド孔57が設けられ、他方の自由面板531が遊びのある状態(F)でガイド孔57に嵌裝された構成である。かかる構成によっても、筒体は水流の力に応じて横断面形状を変えることができ、本量水標ベース・量水標の破損や、これに収容された場合の水位計等計器類の破損・故障予防効果を、より高めることができる。
【0024】
なお前掲図2等に示すように、筒体21の上端部には異物等混入防止用の蓋26を設けてもよい。蓋26をすることにより、上方から筒体21内部や収容部24へのゴミの侵入を防ぐことができる。たとえば量水標ベースの上部側面にセンサーケーブル用の穴を設け、センサーケーブルを通した後は、上部から蓋をするようにことにより、上部からのゴミの侵入を有効に防ぐことができる。
【0025】
なお筒体内に水位計を収容した構成の量水標ベースとする場合、当初から水位計を収容部内に取り付けても、あるいはまた水位センサー投下用保護管としての収容部を筒体内に取り付けておいて量水標設置の事後に水位センサーを投下設置することとしてもよい。
【実施例】
【0026】
本発明の実施例について説明するが、本発明がかかる実施例に限定されるものではない。
<実施例 護岸壁設置型の量水標ベース>
図6は、量水標ベース実施例の平面図である。また、図7は正面図、図8および9は実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に試験的に設置した状態を示す要部の写真である。なお図8は全面から、図9は斜め後方からの写真である。本実施例の試験的設置は、発明が公とならない状況下にて行った。
【0027】
図示するように本実施例は、断面が略三角形の構造の量水標ベースである。つまり、長手方向を立てて設置される筒体61からなり、筒体61の側面部は、本量水標ベース610を基板またはその他の固定対象物に固定するための面であるベース固定面板62と、量水標取り付け可能な二面の自由面板631、632とからなる。また、内側に設けた補強構造69により全体構造を補強している。補強構造69は、剛性材料を用いて図示する形状の筒状体により構成した。さらに、補強構造69の内側に、水位計を収容可能な収容部64を備えている。
【0028】
かかる構成により本実施例量水標ベース610では、自由面板31等に量水標を取り付け可能であり、これによって当該量水標を斜め後方位置からでも視認することが可能である。また、収容部64に水位計を収容できるため、量水標による測定と計水位計による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【0029】
なお本実施例は、本願出願人による上述の登録実用新案に係る考案・サブプレートからなる量水標構造に合わせた形で、相互に折曲げ可能に連結された複数のサブ量水標ベースからなる量水標ベースとするよう、各サブ量水標ベースを別々に(分割した状態で)製作し、それを連結することによって完成品とした。
【0030】
図8および9に示すように、実施例量水標ベースを下線の護岸壁に試験的に設置したところ、量水標設置位置に近い側の岸上から、量水標面を良好に視認・観測することができた。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の量水標ベースによれば、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測でき、また、護岸に井戸を設ける等の作業を行うことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定でき、しかも水位計を内部に収容した構成の本発明量水標ベースでは、水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を有効に防止できる。したがって関連する全産業分野において、利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0032】
1、1B、1C、21、61…筒体
10、10B、10C、210、310、610…量水標ベース
2、2B、2C、22、302、42A、42B、52、62…ベース固定面板
25、35…通水構造
26、36…蓋
31、32、31B、32B、3C、231、232、331、332、431A、432A、431B、4321B、531、532、631、632…自由面板
4、4B、4C、24、34、64…収容部
481、482、483、484、485、486、487、488…蝶番
57…ガイド孔
69…補強構造
B…基板
F…自由面板が遊びのある状態
M…観測者
R1、R2…量水標
【技術分野】
【0001】
本発明は量水標ベースに係り、特に、量水標取り付け位置における水位測定に便利な量水標ベースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
河川等の水位観測に用いる量水標に関しては、従来さまざまに技術的提案がなされている。特許文献1開示の技術は、直接目視する場合の他、監視用カメラによって撮影した画像でも目盛りや文字を容易に読み取ることができる量水標として、目盛部とこれに対応する数値を示す文字部に、それらの形状に合わせた所定の面積範囲内の再帰性反射材を使用するというものである。
【0003】
また特許文献2開示の技術は、 仮設足場の設置や水位制限を行うことなく簡単・安全に設置・取替・補修作業が行えることを目的として、水位観測用量水標の長尺の量水板の上下端にそれぞれ連設された固定部材および錘部材を備え、量水板には、複数の板材を互いに折り曲げ可能かつ吊り下げ得るように吊下ロープを設けた構成を提案するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−47167号公報「量水標」
【特許文献2】特開2005−273203号公報「水位観測用量水標」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし従来の量水標および水位計設置には、次のような問題点があった。
〈1〉量水標はこれが取り付けられる基板との位置関係のために、設置位置に近い方の岸から量水標面を視認することができず、したがって量水標により水位を視認・観測するためには、対岸から行わなくてはならないなどの不便があった。
〈2〉量水標と水位計とは、異なる箇所に取り付けられる。したがってそれぞれの箇所では、当然ながら水位に差異が生じ得るため、量水標設置位置での水位を常時正確に測定する、ということができない。
【0006】
〈3〉水位計は、直接河川の流れの中に取り付けられる。それにより水位計は、河川の水流そのものの力や漂流物の衝突によりダメージを受け、破損や故障の生じる可能性が常にある。
〈4〉そこで、護岸に別途井戸を掘り、そこに水位計を取り付けることもなされている。しかしこの場合、直接的な水位の変化を捉えられないために、量水標の読みと水位計の測定値に差異が出てしまうことが避けられず、結局常時正確な測定をする、ということができない。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点を除き、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測することのできる量水標関係技術を提供することである。またさらに本発明の課題は、護岸に井戸を設ける等の作業を増やすことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定することができ、かつ水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を防止することのできる、量水標関係技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は上記課題について検討した結果、筒体からなる量水標ベースを用いることにより課題を解決できることに想到し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0009】
(1) 長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
(2) 長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体にはその内外を通水可能とする通水構造が設けられており、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
(3) 前記筒体の内部に器具を収容可能な収容部とを備えてなることを特徴とする、(1)または(2)に記載の量水標ベース。
(4) 前記収容部は、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部であることを特徴とする、(3)に記載の量水標ベース。
(5) 前記通水構造は、前記筒体の少なくとも側面上に設けられていることを特徴とする、(2)ないし(4)のいずれかに記載の量水標ベース。
(6) 前記通水構造は、前記筒体の少なくとも下端部に設けられていることを特徴とする、(2)ないし(4)のいずれかに記載の量水標ベース。
(7) 前記通水構造は一または複数の孔部により構成されていることを特徴とする、(5)または(6)に記載の量水標ベース。
【0010】
(8) 前記筒体の横断面形状は略三角形または略四角形であることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載の量水標ベース。
(9) 前記筒体の横断面形状が可変となるよう、該筒体の側面部を構成する各板は相互に角度可変に設けられていることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載の量水標ベース。
(10) 前記筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する前記自由面板において、一方の自由面板にガイド孔が設けられ、他方の自由面板が遊びのある状態で該ガイド孔に嵌裝されていることを特徴とする、(1)ないし(9)のいずれかに記載の量水標ベース。
(11) 前記筒体の上端部には異物等混入防止用の蓋が設けられていることを特徴とする、(1)ないし(10)のいずれかに記載の量水標ベース。
(12) 前記筒体内に水位計が収容されていることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載の量水標ベース。
【発明の効果】
【0011】
本発明の量水標ベースは上述のように構成されるため、これによれば、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測することができるようになる。また、護岸に井戸を設ける等の作業を行うことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定することができる。しかも、水位計を内部に収容した構成の本発明量水標ベースでは、水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を防止することができる。
【0012】
本願出願人は既に、量水標の交換や清掃を簡単に安全にかつ安価に行えるようにすることを目的として、量水標プレートを交換可能に取り付け収納するための取り付けプレートと、水位観測用のスケールが備えられた量水標プレートとからなる、折り畳み・巻き上げ可能な量水標構造を提案し、権利化した(実用新案登録第3132288号)。この量水標構造の取り付けプレートは基板とガイド状体とを備えてなり、ガイド状体は取付けプレート左右両側端部に設けられた断面鈎状の構造とした。本願発明は、かかる量水標構造の考案を基にして、さらに発展させるべく研究開発を進めた結果、生まれたものである。したがって本発明は、当該量水標構造を備えた量水標にも、もちろん使用できる量水標ベースである。
【0013】
本発明の量水標ベースは、三角柱などの筒形であるため、その内部には充分な水位計取り付けスペースを確保することができる。これによって、量水標の設置位置の如何に関わらず、量水標を取り付ける正にその箇所において、水位計を設置することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明量水標ベースの構成例を示す説明図である。
【図1−2】図1に示す本発明量水標ベース構成例の作用を説明する説明図である。
【図1B】本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。
【図1C】本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。
【図2】本発明量水標ベースにおける通水構造の構成例を示す説明図である。
【図3】本発明量水標ベースにおける通水構造の別の構成例を示す説明図である。
【図4】本発明量水標ベースの筒体の構成例を示す説明図である。
【図5】本発明量水標ベースの筒体の別の構成例を示す説明図である。
【図6】量水標ベース実施例の平面図である。
【図7】量水標ベース実施例の正面図である。
【図8】実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に設置した状態を示す要部の写真である。
【図9】実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に設置した状態を示す要部の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明量水標ベースの構成例を示す説明図である。図示するように本発明の量水標ベース10は、長手方向を立てて設置される筒体1からなるものであって、筒体1の側面部は、本量水標ベース10を基板またはその他の固定対象物に固定するための面であるベース固定面板2と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板31等とからなることを、主たる構成とする。なお図では、自由面板となり得る側面は2箇所あるが、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板は31、32のいずれか一方とする、または双方とする、いずれの構成であってもよい。また、筒体1にはその内外を通水可能とする何らかの通水構造(図示せず)を設ける構成としてもよい。
【0016】
かかる構成により本発明量水標ベース10では、自由面板31等に量水標(図示せず)を取り付け可能であり、これによって、当該量水標を基板の斜め後方位置からでも視認することが可能となる。なお、筒体1にその内外を通水可能とする何らかの通水構造を設ける構成とした場合の本発明量水標ベース10では、水流から受ける力を軽減可能なものとすることができる。また後述するように、水位計等のセンサー部分を筒体1内に設置しかつ当該センサー部分が水中にあることが必要な場合に、通水構造が備えられていると便利である。
【0017】
図1−2は、図1に示す本発明量水標ベース構成例の作用を説明する説明図である。図示するように、本発明量水標ベース10の自由面板31等に量水標R1等が取り付けられ、さらに量水標ベース10は河川の水域など所定箇所に設置された基板Bかまたはその他の固定対象物に取り付けられる。ここで測定者Mは、量水標設置位置に近い側の岸上から、量水標R1面を視認・観測することができる。つまり、量水標R1を基板Bまたはその他の固定対象物の斜め後方位置からでも視認することが可能となる。なお、自由面板32上に量水標R2を設けた場合も同様である。また、図1−2では固定対象物は基板Bであるが、本発明の固定対象物はかかる構成・場合に限定されない。たとえば、護岸壁などの構造やその他の構造物を固定対象物としてもよい。
【0018】
各図に示すように本発明量水標ベース10は、筒体1の内部に器具を収容可能な収容部4を備えた構成とすることができる。この収容部4は特に、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部として設けるものとすることができる。かかる構成により、量水標による測定と計器類による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【0019】
図1B、1Cは、本発明量水標ベースの別の構成例を示す説明図である。図示するように、本発明量水標ベースの筒体の断面形状は、四角形(図1B 筒体1B)としても、または弧状ないしは半円形(図1C 筒体1C)としてもよい。あるいはそれ以外の如何なる形状でもよい。また、上掲各図に示すような柱状ではなく、三角錐や四角錐台など、錘状、錘台状であってもよい。もっとも図1等に示したような略三角形または略四角形の簡易な形状であることは、製造上も管理上も有利でありこそすれ、不利なことはない。
【0020】
図2、3は、本発明量水標ベースにおける通水構造の構成例を示す説明図である。図2に示すように通水構造25は少なくとも、筒体21の側面上に設けるものとすることができる。この場合の形状、サイズ、位置などの具体的構造や詳細仕様は特に限定されず、筒体21内外における通水が、上述した通水構造の機能を発揮する程度以上に良好になされるものであれば、いかなる構造・仕様であってもよい。
【0021】
なお図3は、筒体の少なくとも下端部に通水構造35を設けた構造であり、図示するように下端部を開放端とすることで容易に構成される。また通水構造は、一または複数の孔部により構成するものとすることができる。この場合、孔部の形状、構造、サイズ、数は限定されない。
【0022】
図4は、本発明量水標ベースの筒体の構成例を示す説明図であり、断面図である。(a)、(b)の2例を示してある。図示するように、筒体の横断面形状が可変となるよう、筒体の側面部を構成する各板431A、432A等が、たとえば蝶番481、482等を用いるなどすることによって相互に角度可変につなげた構成とすることができる。かかる構成により、筒体は水流の力に応じて横断面形状を変えることができ、本量水標ベース・量水標の破損や、これに収容された場合の水位計等計器類の破損・故障予防効果を、より高めることができる。
【0023】
図5は、本発明量水標ベースの筒体の別の構成例を示す説明図である。図示するように、筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する自由面板531、532において、一方の自由面板532にガイド孔57が設けられ、他方の自由面板531が遊びのある状態(F)でガイド孔57に嵌裝された構成である。かかる構成によっても、筒体は水流の力に応じて横断面形状を変えることができ、本量水標ベース・量水標の破損や、これに収容された場合の水位計等計器類の破損・故障予防効果を、より高めることができる。
【0024】
なお前掲図2等に示すように、筒体21の上端部には異物等混入防止用の蓋26を設けてもよい。蓋26をすることにより、上方から筒体21内部や収容部24へのゴミの侵入を防ぐことができる。たとえば量水標ベースの上部側面にセンサーケーブル用の穴を設け、センサーケーブルを通した後は、上部から蓋をするようにことにより、上部からのゴミの侵入を有効に防ぐことができる。
【0025】
なお筒体内に水位計を収容した構成の量水標ベースとする場合、当初から水位計を収容部内に取り付けても、あるいはまた水位センサー投下用保護管としての収容部を筒体内に取り付けておいて量水標設置の事後に水位センサーを投下設置することとしてもよい。
【実施例】
【0026】
本発明の実施例について説明するが、本発明がかかる実施例に限定されるものではない。
<実施例 護岸壁設置型の量水標ベース>
図6は、量水標ベース実施例の平面図である。また、図7は正面図、図8および9は実施例に量水標を取り付けて下線の護岸壁に試験的に設置した状態を示す要部の写真である。なお図8は全面から、図9は斜め後方からの写真である。本実施例の試験的設置は、発明が公とならない状況下にて行った。
【0027】
図示するように本実施例は、断面が略三角形の構造の量水標ベースである。つまり、長手方向を立てて設置される筒体61からなり、筒体61の側面部は、本量水標ベース610を基板またはその他の固定対象物に固定するための面であるベース固定面板62と、量水標取り付け可能な二面の自由面板631、632とからなる。また、内側に設けた補強構造69により全体構造を補強している。補強構造69は、剛性材料を用いて図示する形状の筒状体により構成した。さらに、補強構造69の内側に、水位計を収容可能な収容部64を備えている。
【0028】
かかる構成により本実施例量水標ベース610では、自由面板31等に量水標を取り付け可能であり、これによって当該量水標を斜め後方位置からでも視認することが可能である。また、収容部64に水位計を収容できるため、量水標による測定と計水位計による測定を同じ測定箇所にて行うことができる。
【0029】
なお本実施例は、本願出願人による上述の登録実用新案に係る考案・サブプレートからなる量水標構造に合わせた形で、相互に折曲げ可能に連結された複数のサブ量水標ベースからなる量水標ベースとするよう、各サブ量水標ベースを別々に(分割した状態で)製作し、それを連結することによって完成品とした。
【0030】
図8および9に示すように、実施例量水標ベースを下線の護岸壁に試験的に設置したところ、量水標設置位置に近い側の岸上から、量水標面を良好に視認・観測することができた。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の量水標ベースによれば、量水標設置位置に近い方の岸から量水標面を視認・観測でき、また、護岸に井戸を設ける等の作業を行うことなく、量水標設置位置での水位を常時正確に測定でき、しかも水位計を内部に収容した構成の本発明量水標ベースでは、水流や漂流物の衝突ダメージによる水位計の破損や故障を有効に防止できる。したがって関連する全産業分野において、利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0032】
1、1B、1C、21、61…筒体
10、10B、10C、210、310、610…量水標ベース
2、2B、2C、22、302、42A、42B、52、62…ベース固定面板
25、35…通水構造
26、36…蓋
31、32、31B、32B、3C、231、232、331、332、431A、432A、431B、4321B、531、532、631、632…自由面板
4、4B、4C、24、34、64…収容部
481、482、483、484、485、486、487、488…蝶番
57…ガイド孔
69…補強構造
B…基板
F…自由面板が遊びのある状態
M…観測者
R1、R2…量水標
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
【請求項2】
長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体にはその内外を通水可能とする通水構造が設けられており、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
【請求項3】
前記筒体の内部に器具を収容可能な収容部とを備えてなることを特徴とする、請求項1または2に記載の量水標ベース。
【請求項4】
前記収容部は、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部であることを特徴とする、請求項3に記載の量水標ベース。
【請求項5】
前記通水構造は、前記筒体の少なくとも側面上に設けられていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項6】
前記通水構造は、前記筒体の少なくとも下端部に設けられていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項7】
前記通水構造は一または複数の孔部により構成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の量水標ベース。
【請求項8】
前記筒体の横断面形状は略三角形または略四角形であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項9】
前記筒体の横断面形状が可変となるよう、該筒体の側面部を構成する各板は相互に角度可変に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項10】
前記筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する前記自由面板において、一方の自由面板にガイド孔が設けられ、他方の自由面板が遊びのある状態で該ガイド孔に嵌裝されていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項11】
前記筒体の上端部には異物等混入防止用の蓋が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項12】
前記筒体内に水位計が収容されていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項1】
長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
【請求項2】
長手方向を立てて設置される筒体からなる量水標ベースであって、該筒体にはその内外を通水可能とする通水構造が設けられており、該筒体の側面部は、本量水標ベースを基板またはその他の固定対象物に固定する面であるベース固定面板と、量水標取り付け可能な一または複数の自由面板とからなり、該自由面板に該量水標を取り付け可能なことによって該量水標を該基板の斜め後方位置からでも視認可能である、量水標ベース。
【請求項3】
前記筒体の内部に器具を収容可能な収容部とを備えてなることを特徴とする、請求項1または2に記載の量水標ベース。
【請求項4】
前記収容部は、水位計またはその他の計器を収容するための計器収容部であることを特徴とする、請求項3に記載の量水標ベース。
【請求項5】
前記通水構造は、前記筒体の少なくとも側面上に設けられていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項6】
前記通水構造は、前記筒体の少なくとも下端部に設けられていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項7】
前記通水構造は一または複数の孔部により構成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の量水標ベース。
【請求項8】
前記筒体の横断面形状は略三角形または略四角形であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項9】
前記筒体の横断面形状が可変となるよう、該筒体の側面部を構成する各板は相互に角度可変に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項10】
前記筒体の横断面形状が可変となるよう、少なくとも一組の相互に隣接する前記自由面板において、一方の自由面板にガイド孔が設けられ、他方の自由面板が遊びのある状態で該ガイド孔に嵌裝されていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項11】
前記筒体の上端部には異物等混入防止用の蓋が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の量水標ベース。
【請求項12】
前記筒体内に水位計が収容されていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の量水標ベース。
【図1】
【図1−2】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図1−2】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2011−196977(P2011−196977A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67366(P2010−67366)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(501373865)株式会社西衡器製作所 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(501373865)株式会社西衡器製作所 (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]