説明

金属ブレイド付き釣用ルアー

【課題】金属ブレイドの厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、回転などの動きがよく、魚を惹きつける特性の高い金属ブレイド付き釣用ルアーを提供する。
【解決手段】本発明は、金属ブレイド(8,10)付き釣用ルアーであって、金属ブレイド(8,10)はりん青銅板を所定形状に打ち抜き成形したりん青銅ブレイドである。りん青銅ブレイド(8,10)の厚みは好ましくは0.15〜0.30mmの範囲である。これにより、金属ブレイドの厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、回転や水流抵抗による不規則な動きがよく、魚を惹きつける特性の高い釣用ルアーを提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された金属ブレイド付き釣用ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、木製やプラスチック製の釣用ルアー(疑似餌)を用いたルアーフィッシングが盛んに行われている。ルアーフィッシングでは、対象魚の種類等に応じて種々のルアーが使用されている。
【0003】
上記ルアーにはハードルアーコンビネーションルアーと呼ばれるものがあり、この中にはスプーン、スピナー、プラグ、ジグなどがある。また、コンビネーションルアーと呼ばれるものがあり、この中にはスピナーベイト、ジグスピナー、バズベイトなどがある。前記プラグとしては下記のものを例示できる(非特許文献1)。
(1)水面上に浮かべて使用するルアー(トップウォーターともいう)として、ペンシルベイト、スウィッシャー、ポッパー、ノイジー等
(2)リップ付きで水中で使用するミノー、クランクベイト等
(3)その他として、バイブレーション・プラグ等
【0004】
また、特許文献1にはジグスピナーにおいてシャフトとブレイドとブレイドの取り付け具を一直線に固定して、ブレイドの回転を円滑にすることが提案されている。特許文献2にはペンシルベイトなどのルアー本体の頭部にアルミニウム、チタン、ステンレスなどの金属製揺動板(ブレイド)を取り付けて、ルアーの動きに変化を与える提案がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−275161号公報
【特許文献2】特開2008−167692号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】橋口彰一郎ら編著、「新・ルアーフィッシング入門」、2004年7月28日、学習研究社、28〜39頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前記従来のルアーに取り付けられているブレイドは、アルミニウム、チタン、ステンレス、真鍮などの厚みが0.4〜0.6mm程度の金属製シートを打ち抜いて成形したものであり、前記の範囲より厚みが薄いと変形して使えなくなり、厚いと回転などの動きがなくなって魚を惹きつけることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、金属ブレイドの厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、回転などの動きがよく、魚を惹きつける特性の高い金属ブレイド付き釣用ルアーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、金属ブレイド付き釣用ルアーであって、前記金属ブレイドはりん青銅板を所定形状に打ち抜き成形したりん青銅ブレイドであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の金属ブレイド付き釣用ルアーは、金属ブレイドはりん青銅シートを所定形状に打ち抜き成形したブレイドであることにより、金属ブレイドの厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、回転や水流抵抗による不規則な動きがよく、魚を惹きつける特性の高い釣用ルアーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本発明における一実施例のブレイド付きルアーの側面図である。
【図2】図2は本発明の別の実施例のスピナーベイトの側面図である。
【図3】図3は本発明のさらに別の実施例のブレイド付きルアーの側面図である。
【図4】図4Aは同ルアーのブレイドの正面図、図4Bは図4AのI−I線断面図、図4Cは図4AのII−II線断面図である。
【図5】図5は本発明のさらに別の実施例のメタルジグにブレイドを付けた側面図である。
【図6】図6は本発明のさらに別の実施例のラバージグにブレイドを付けた側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の金属ブレイドは、りん青銅製シートを所定形状に打ち抜き成形したブレイドである。りん青銅製ブレイドの材質は、すず(Sn)3.5〜9.0質量%、りん(P)0.03〜0.35質量%、銅(Cu)+Sn+P=99.5質量%以上、残部が不可避的微量成分である。より具体的には、りん青銅の化学成分はJIS H 3731に規定されており、次の表1のとおりである。
【0013】
【表1】

【0014】
Pは脱酸剤として用いられている。りん青銅は展延性、耐疲労性、耐食性がよい性質を有する。C5191、C5212はバネ材に適する。C5210は高性能バネ材に適する。本発明においては、りん青銅であればどの合金番号のものでも使用できる。
【0015】
本発明の金属ブレイドの厚みは用途に合わせてどのような厚みでも採用できる。非回転機能のブレイドの場合の好ましい厚みは0.15〜0.30mmの範囲である。回転機能を有するブレイドの場合の好ましい厚みは0.15〜0.25mmの範囲である。この範囲であれば、回転体の場合は回転しやすく、非回転体の場合は水流抵抗による変化があり好ましい。さらに使用時に変形してもバネ性により元の状態に戻り易く、耐久性も高い。
【0016】
りん青銅製ブレイドはバネ性を有する。これにより、応力変形しても元の形状に戻る性質を有する。この性質は魚や他の物体と接触し、大きな応力を受けた場合に変形しても、応力が取り除かれると元の形状に戻り、耐久性が高い利点となる。
【0017】
りん青銅製ブレイドは、そのままでも耐食性があるが、表面反射用メッキがされていることが好ましい。キラキラ反射をすると魚の関心を惹きつけやすい。表面反射用メッキは金メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、ニッケルクロムメッキ、ブラックニッケルメッキなどが好ましい。
【0018】
りん青銅製ブレイドは、一例としてスピナーベイト又はジグスピナーのシャフトに回転可能に取り付ける。回転すると魚の関心を惹きつけやすい。別の例としては、ラバージグ、メタルジグ、スプーン、スピナー又はペンシルベイトのラインアイに取り付ける。水流抵抗により、変化のある動きをし、こちらも魚の関心を惹きつけやすい。本発明において、ブレイドの形状は、矩形、台形、円形、木の葉形、これらの形状に湾曲面を入れたり、うろこ状の凹凸形状を組み合わせるなどの様々な形状であってもよい。このブレイドは金型で成形する際に打ち抜き加工によって製造できる。
【0019】
以下図面によって説明する。図1は本発明における一実施例のブレイド付きルアーの側面図である。このルアーはスピナーベイトである。ヘッド1の下方にラバースカート2が固定されており、その中に隠れるようにフック3が接続されている。ヘッドの上部にはシャフト7が接続されている。シャフト7はローアーム4とラインアイ5とアッパーアーム6で構成されている。ラインアイ5は釣り糸を結びつける。アッパーアーム6の先端はリングになっており、ここにスイベル11を介してリアブレイド10を回転可能に取り付ける。アッパーアーム6の中間にはクレビス9を介してフロントブレイド8を回転可能に取り付ける。この例はダブルウィローと呼ばれる。フロントブレイド8とリアブレイド10の好ましい形状と大きさは、木の葉形で主面に湾曲が入っており、リアブレイド10のほうが大きいのが好ましい。
【0020】
図2は別の実施例のスピナーベイトの側面図である。図1と異なるのはフロントブレイド8がない点である。この例はシングルウィローと呼ばれる。その他のスピナーベイトとしては図示しないが、図2の木の葉形のブレイドに換えてスプーン形のブレイドを取り付けたシングルスピン、スプーン形のブレイド2枚を図1のように取り付けたタンデムスピン、先端に木の葉形ブレイド、中間にスプーン形ブレイドを取り付けたウィローリーフ・タンデムなどがある。いずれも本発明のブレイドを取り付けると、バネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、回転などの動きがよく、魚を惹きつける特性の高いルアーとなる。
【0021】
図3はさらに別の実施例のペンシルベイトである。ルアー20の基本形は、ボディ21に目の形をしたアイ22が描かれており、先端部にラインアイ29が接続されている。腹部にはフックハンガー23がボディ21に固定され、このフックハンガー23にフロントフック25が接続されている。フロントフック25はダブルフックでもトリプルフックでもよい。尾部にはフックハンガー24がボディ21に固定され、このフックハンガー24にリアフック26が接続されている。リアフック26もダブルフックでもトリプルフックでもよい。このような基本形のルアーに、ブレイド27を取り付けたのが本発明の実施例品である。
【0022】
まず、ブレイド27はボディ21の先端部のラインアイ29にスナップ28により取り付ける。この実施例においては、ブレイド7に孔27a,27bをあけておき、ここに金属線を通しかつラインアイ29にも通してループ状の環とし、環のいずれかの部分で環を閉じる、28bは環を閉じた部分である。これにより、ブレイドとラインの動きを抑制する。28aはラインをつなぐ部分である。
【0023】
図4Aは図3に示すブレイド27の平面図である。ブレイド27は台形に近く、2つの角をカットした形状である。ほぼ中央付近に2つの孔27a,27bがあけられており、この中にスナップ28の金属線を通している。図4Bは図4AのI−I線断面図である。ブレイド27はルアー本体の泳動進行方向Fに向かって、中央が凹の湾曲形状に形成されている。図4Cは図4AのII−II線断面図である。スナップ28と、ラインをつなぐ部分28aと、環を閉じた部分28bを示している。
【0024】
図5は本発明のさらに別の実施例のメタルジグ30にブレイドを付けた側面図である。このメタルジグ30は、ボディ31とトリプルフック32を備え、図3〜4に示すブレイド27を備えている。
【0025】
図6は本発明のさらに別の実施例のラバージグ40にブレイド46を取り付けた側面図である。このラバージグ40は、ヘッド41とラバースカート42とウィードガード43と、フック44を備えている。このブレイドはやや縦長の変形6角形をしており、下辺の中央部から内側に向かって孔47a,47b,47cが開けられている。下辺に近い孔47aにはヘッド41に取り付けたスプリットリング45を通して固定する。孔47b,47cにはスナップ48を図4Cのスナップ28と同様にブレイド46に取り付け、先端部に釣り糸(ライン)を結合する。
【実施例】
【0026】
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体例に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0027】
(実施例1)
図1に示すスピナーベイトにフロントブレイド8とリアブレイド10を取り付けた。このブレイド8,10の材質は、表2に示すとおりである。りん青銅板は合金番号C5212を使用した。大きさと形状は次のとおりである。
(1)フロントブレイド8:長さ32mm、最大幅10mm、木の葉形、主面方向にやや湾曲、重量0.5g
(2)リアブレイド10:長さ42mm、最大幅17mm、木の葉形、主面方向にやや湾曲、重量1.01g
【0028】
表面には反射用金メッキをした。りん青銅板の厚みは表2に示すとおりである。ブレイド8,10は回転が可能に取り付けた。スピナーベイトのヘッド1は比重の高い金属製であり、ラバースカート2の長さは65mmとした。
【0029】
このブレイド付き釣用スピナーベイトを実際にラインで引いて水中で使用した。この結果を次の表2に示す。表2における評価は次のとおりとした。
(1)釣り成果:1時間で10匹以上釣れたときは良好、5匹以上10匹未満は普通、5匹未満は不良とした。
(2)耐久性:10匹釣れた時点における形状を観察し、変形がなく依然として使用可能な状態であれば「あり」、変形して使用不能の状態であれば「なし」とした。
【0030】
【表2】

【0031】
本発明の実施例品は水流抵抗による不規則な動きがよく、釣り成果も高かった。これは上下左右に不規則で大きな変化をした泳ぎをし、変幻自在な動きをし、あたかも小魚が泳ぐような挙動をし、いわゆるルアーにアクションをさせることができ、例えば蛇行、千鳥、エスケープ・アクションしたり、急に方向を変えたり、しゃくり上げたりという釣りの対象とする魚を誘うような動作した。このような複雑な動きを数値化することは難しいが、リールで通常の使用速度約0.6〜1.2m/秒の速度で引いたとき、予測できない不規則な動きが認められた。そして、釣りの成果は従来のルアーには見られないほど顕著なものであり、小型魚〜中型魚の一般魚にも好適であり、ブラックバス等の大型魚を釣るのにとくに好適であることが確認できた。これは、ブレイドが前後左右上下に動き、様々な方向にルアーを導くからであると推認される。
【0032】
また本発明の実施例品は、魚が当たったり、魚からフックを外す場合にブレイドに応力がかかり変形しても形状回復性が認められた。その結果、厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、耐久性も良好であった。
【0033】
これに対して実験番号1−4(真鍮製)は厚みが薄すぎて耐久性に問題があり、1−5〜1−8は厚すぎて変化が乏しく釣り成果もよくなかった。なお1−5〜1−8は従来品に該当する。
【0034】
(実施例2)
図6に示すようにラバージグ40にブレイド46を取り付けた。このブレイド46の材質は、表3に示すとおりである。りん青銅板は合金番号C5191を使用した。大きさは下辺が6mm、他の辺は10mm、縦19mm、ヨコの最大幅16mmのやや縦長の変形6角形(平板、重量0.47g)であった。表面には反射用金メッキをした。りん青銅板の厚みは表3に示すとおりである。ブレイドに開けた孔47aの直径はスプリットリング45の線径よりも大きく、また孔47b,47cの直径はスナップ48の線径よりも大きく、スプリットリング45とブレイド46、及びブレイド46とスナップ48とは、いずれもフリーな動きができるように取り付けた。ラバージグ40はヘッド41が直径8mmの球体の比重の高い金属に銀色の着色をしたものであり、ラバースカート42の長さは35〜60mm、ウィードガード43の長さは約20mmとした。
【0035】
このブレイド付き釣用ラバージグを実際にラインで引いて水中で使用した。この結果を次の表3に示す。表3における評価は表2と同様とした。
【0036】
【表3】

【0037】
本発明の実施例品は水流抵抗による不規則な動きがよく、釣り成果も高かった。これは上下左右に不規則で大きな変化をした泳ぎをし、変幻自在な動きをし、あたかも小魚が泳ぐような挙動をし、いわゆるルアーにアクションをさせることができ、例えば蛇行、千鳥、エスケープ・アクションしたり、急に方向を変えたり、しゃくり上げたりという釣りの対象とする魚を誘うような動作した。このような複雑な動きを数値化することは難しいが、リールで通常の使用速度約0.6〜1.2m/秒の速度で引いたとき、予測できない不規則な動きが認められた。そして、釣りの成果は従来のルアーには見られないほど顕著なものであり、小型魚〜中型魚の一般魚にも好適であり、ブラックバス等の大型魚を釣るのにとくに好適であることが確認できた。これは、ブレイドが前後左右上下に動き、様々な方向にルアーを導くからであると推認される。
【0038】
また本発明の実施例品は、魚が当たったり、魚からフックを外す場合にブレイドに応力がかかり変形しても形状回復性が認められた。厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、耐久性も良好であった。
【0039】
これに対して実験番号2−4(真鍮製)は厚みが薄すぎて耐久性に問題があり、2−5〜2−8は厚すぎて変化が乏しく釣り成果もよくなかった。なお2−5〜2−8は従来品に該当する。
【0040】
(実施例3)
実施例1においてブレイドのりん青銅板を合金番号C5212に換えて表4とした以外は実施例1と同様に実験した。
【0041】
このブレイド付き釣用スピナーベイトを実際にラインで引いて水中で使用した。この結果を次の表4に示す。表4における評価は表2と同様とした。
【0042】
【表4】

【0043】
この結果、いずれの合金番号品でも実施例1の本発明品と同等の良好な結果が得られた。
【0044】
(実施例4)
図4A−Cに示すブレイド27を作成した。このブレイド27の材質は、厚さ0.20mmのニッケルメッキを施した合金番号C5191のりん青銅板(重量0.4g)を使用した。大きさは、もっとも幅の広い部分が20mm、もっとも幅の狭い部分が18mm、高さ18mm、面積342mm2、取り付け穴27a,27bの直径が2mm、取り付け穴27a,27bの間も2mmとした。スナップ28を構成する金属材料は太さが直径0.5mmの軟鉄線とし、全体のループ長さ15mm、ループの先端から環を閉じた部分28bまでの距離は7mm、ブレイドが自由に動ける距離8mmとした。
【0045】
このブレイド7を図3に示すように長さ80mmのペンシルベイト20に取り付け、実際にラインで引いて水中で使用した。この結果、驚くべきことに、上下左右に不規則で大きな変化をした泳ぎをし、変幻自在な動きをし、あたかも小魚が泳ぐような挙動であり、いわゆるルアーにアクションをさせることができ、例えば蛇行、千鳥、エスケープ・アクションしたり、急に方向を変えたり、しゃくり上げたりという釣りの対象とする魚を誘うような動作した。このような複雑な動きを数値化することは難しいが、リールで通常の使用速度約0.6〜1.2m/秒の速度で引いたとき、予測できない不規則な動きが認められた。そして、釣りの成果は従来のルアーには見られないほど顕著なものであり、小型魚〜中型魚の一般魚にも好適であり、ブラックバス等の大型魚を釣るのにとくに好適であることが確認できた。これは、ブレイド27が前後左右上下に動き、様々な方向にルアーを導くからであると推認される。また本発明の実施例品は、魚が当たったり、魚からフックを外す場合にブレイドに応力がかかり変形しても形状回復性が認められた。厚みを薄くしてもバネ性により変形しにくく、変形しても元の形状に戻り易く、耐久性も良好であった。
【0046】
以上のとおり、従来のルアーではライン(糸)を引っ張る方向に直線的にしか動かないので、ルアーの動きに慣れてしまった魚(スレた魚)に対しては、釣果は上げられなかったが、本発明のルアーではあらゆる方向に不規則に動くので、逃げ惑う小魚のようにルアーを演出し、捕食行動を起こさせたり、また予想外の動きに反射的に対象魚を反応させることができ、スレた魚に対しても釣果は上げることができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のりん青銅ブレイドは、スピナーベイト又はジグスピナーのシャフトに回転可能に取り付けたり、ラバージグ、メタルジグ、スプーン、スピナー又はペンシルベイトのラインアイに取り付けて使用できる。ルアーの材料は、樹脂製、ゴム製、金属製、木材製等いかなるものであってもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 スピナーベイトのヘッド
2 ラバースカート
3 フック
4 ローアーム
5 ラインアイ
6 アッパーアーム
7 シャフト
8 フロントブレイド
9 クレビス
10 リアブレイド
11 スイベル
20 ペンシルベイトルアー
21 ボディ
22 アイ
23,24 フックハンガー
25 フロントフック
26 リアフック
27,46 ブレイド
27a,27b ブレイドの孔
28,48 スナップ
29 ラインアイ
30 メタルジグ
31 ボディ
32 トリプルフック
40 ラバージグ
41 ヘッド
42 ラバースカート
43 ウィードガード
44 フック
45 スプリットリング
47a,47b,47c 孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属ブレイド付き釣用ルアーであって、
前記金属ブレイドは、りん青銅板を所定形状に打ち抜き成形したりん青銅ブレイドであることを特徴とする金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項2】
前記りん青銅ブレイドの厚みが0.15〜0.30mmの範囲である請求項1に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項3】
前記りん青銅ブレイドは、バネ性を有し、応力変形しても元の形状に戻る性質を有する請求項1又は2に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項4】
前記りん青銅ブレイドの材質は、すず(Sn)3.5〜9.0質量%、りん(P)0.03〜0.35質量%、銅(Cu)+Sn+P=99.5質量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項5】
前記りん青銅ブレイドは、表面反射用メッキがされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項6】
前記りん青銅ブレイドは、スピナーベイト又はジグスピナーのシャフトに回転可能に取り付けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。
【請求項7】
前記りん青銅ブレイドは、ラバージグ、メタルジグ、スプーン、スピナー又はペンシルベイトのラインアイに取り付けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属ブレイド付き釣用ルアー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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