金属化を用いる基板の部分印刷
【解決手段】パネルは、重畳層によって部分的に被覆されている透光性素材を有し、金属化層を有する。印刷パターンは、通常、パネルの一方側に面する放射反射面及びパネルの他方側に面する放射吸収面を有し、例えば、視界制御パネル、例えば一方向視界、シースルーグラフィックパネルを形成する。
【発明の詳細な説明】
【関連出願についての参照】
【0001】
本願は米国特許仮出願第60/776,932、発明の名称「Partial Printing of a Substrate Using Metallization」、出願日2006年2月28日に基づく優先権の利益を主張し、この全内容woここに参照して組み入れる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一方向及び他の視界制御パネル及びこのようなパネルの印刷方法に関する。
【背景技術】
【0003】
GB2118096、及び、US4,673,609の再発行であるUSRE37,186には、一方向及び他の視界制御パネルが開示されている。GB2118096は、一方側から見た場合に所定の色、例えば白色で、他方側から見た場合に別の色、通常黒色であるパターンによって部分的に覆われている透明プラスチック基板を開示している。
【0004】
照明の状況にある程度依存して、通し視(through vision)は通常白色側からは完全にあるいは部分的に遮られ、黒色側からは良好な通し視が得られる。USRE37,186には、一方向視界(one−way vision)シースルーグラフィックパネルが開示されている。このようなパネルは、通常、透明あるいは半透明素材のシート、及び、シート上に形成されたデザインを有し、デザインは、パネルの一方側から視認可能であり、パネルの他方側からは視認不能であり、デザインは、不透明な「シルエットパターン」に重畳され、あるいは、その一部分を形成し、当該シルエットパターンは、パネルを複数の離散的で不透明な領域及び/あるいは複数の離散的な透明あるいは半透明領域に分割する。USRE37,186はこのようなパネルを形成する8つの方法を含み、当該8つの方法は「レジスト」法を含み、当該レジスト法では、マーカー素材の層が透明あるいは半透明透光性素材に重畳され、「シルエットパターン」の形態のレジスト層が続き、エッチング処理が続く。この方法では、マーカー素材は、通常、スクリーン印刷インクである。スクリーン印刷によって「シルエットパターン」の必要な不透明度を達成するために、インクの層は比較的厚く、デザインを形成するインクの層は基板の離散領域に塗布されるためインクの全体厚さが充分に変化される。比較的厚いインク層のこの厚さの変化によって「下方(under)エッチング」及び「上方(over)エッチング」が悪化され、当該下方エッチング及び上方エッチングはあらゆるレジスト及びエッチング方法に伴う問題として知られている。下方エッチング及び上方エッチングの問題はUSRE37,186に従う製品において悪化され、当該製品は、通常、通常2mmを越えない幅の不透明な領域を備えるシルエットパターンを有する。一方側からの下方エッチングあるいは上方エッチングによって現れた層のエッジは、比較的大きなサイズの要素よりもこのような小さなサイズの要素の領域のほうが大きくなっている。エッジにおける望ましくない露出色によって所望の知覚色が実質的に色修正される可能性がある。この方法は、エッチング処理を介して部分的あるいは全体的に透明基板に結合する溶剤インクを用いる場合には、追加の効果を奏する。このインクが除去される場合には、表面はもはや平坦ではないが、光学的歪みを生じさせる充分に孔が形成されている表面的特徴を有し、透明基板の他方側の物体に対する適切な焦点合わせを妨げる。
【0005】
USRE37,186及びUS4,925,705は部分印刷パネルについての「ステンシル」法を開示しており、当該ステンシル法では、必要な「シルエットパターン」あるいは「印刷パターン」のステンシル層が用いられ、インク層が続き、高圧放水あるいは粘着層の付与及び除去による不要なインクの除去が続き、重畳されたインク層が所望のパターン内に略正確に見当合わせされる。また、これら特許は、略正確な見当合わせを伴う印刷の「直接」法を開示しており、当該直接法では、所望のパターンの形態の第1の層は基板に直接印刷されており、第1の層に充分に接着されるが基板には接着されない第2の層、第2の層に充分に接着されるその後の層が続く。その後、ステンシル法でと同様に不要なインクが除去され、重畳されたインクの層が所望のパターン内に略正確に見当合わせされる。
【0006】
一方のインク層から他方のインク層への溶剤の移動の問題が知られており、当該問題はこれらレジスト、直接及びステンシル処理の効果に影響を与え、例えば、後の不要なインクの除去を難しくし、及び/あるいは、パネルの他方側からデザインの「ゴースト」を視認可能とする複数の色付インク層の相互作用を生じ、及び/あるいは、透光性素材及び/あるいは透光性素材の他方側の接着剤層に有害な影響を与える。
【0007】
また、US6,267,052、US6,899,755及びUS6,824,639は略正確な見当合わせを伴う印刷方法を開示している。
【0008】
白色インクの知覚白さを増大するために、例えば、藍色、紅色、黄色及び黒色(CMYK)の4色処理デザインに対する良好な背景層を得るために、白色及び黒色インク層の中間に銀インク層を導入することが知られている。
【0009】
US6,212,805はシースルーグラフィックパネルを開示しており、当該シースルーグラフィックパネルは半透明デザインによって部分的に覆われている透光性素材を有し、当該半透明デザインは通常白色の半透明「ベースパターン」に重畳されている。デザインの反転イメージはパネルの他方側から視認可能であり、デザイン及びベースパターンの半透明な性質により、パネルの一方側から視認可能なデザインをパネルの他方側から照明可能となる。ガラス、プラスチックシート及びプラスチックフィルム素材を含む透明素材の金属化により、一般に、例えばミラー効果製品が生産され、ミラー効果製品は所謂一方向ミラー製品あるいは太陽保護グレージング製品を含み、一方向ミラー製品あるいは太陽防護グレージング製品は依然として窓からの清澄な視野を可能とし、日中は窓の外側にミラー効果を付与する。金属化層は、通常、真空被覆されて透明な充分に薄い層となり、金属化層を介する良好な視界を提供する。
【0010】
部分金属化層は、視界制御パネルにおいて、例えば、US4,358,488に開示されている金属化ポリエステルフィルム層を有する穿孔プラスチックフィルム構造として、あるいは、例えばUS5,773,110に開示されている一方向ミラーガラスの方式の、組体内で補助一方向視界層として機能する連続部分金属化透明素材として、開示されている。しかしながら、部分的に塗布されたマーカー素材の層について所望の知覚色を達成するために、あるいは、このようなパネルのより薄いインク層を可能とするために、あるいは、インクあるいはエッチング溶剤に対するバリアー層として機能させるために、あるいは、より効率的な製造処理を可能とするために、製造処理の一部として金属層を開示している従来技術はない。
【0011】
「非金属化」は、例えば、包装産業におけるバッグ、ポーチ、封筒あるいはその他の包装の選択された領域に金属装飾を設けるのに用いられる処理として知られている。プラスチックフィルムは、通常、例えばアルミニウムを用いる真空金属化によって被覆され、銀色効果を生じる。その後、通常、グラビアあるいはフレスコグラフィック(フレスコ)印刷によって、均一な色のインクを用いて、金属化層が印刷され、及び/あるいは、デザインが付与され、全体領域の複数の部分上に所定のパターンで印刷されたレジスト層が続き、エッチング処理が続く。フィルムは、通常、巻取紙から巻取紙へと印刷され、エッチング処理は、通常、エッチングバスにウエブを通過させることにより行われる。その後、透明フィルム素材の部分印刷領域は透明フィルムを介して見る場合には均一な金属化色を有するように見え、一方で、フィルムの他方側から異なる均一色あるいはデザインが視認可能であり、例えば、ブランドを宣伝し、あるいは、中身についての説明若しくはあらゆる注意書きを提供する。レジストの外側の透明領域により、製品を包装を介して視認されるように包装することが可能である。この処理はダイレクトメールの封筒を形成するのに用いられ、非金属化領域は、通常、封入された手紙あるいはその他の文書に印刷された受取人の住所を見るための「窓」を含む。
【0012】
このような包装及び封筒製品では、包装物の内側から、部分非金属化素材を介して、良好な視界が得られる必要はない。金属化層は視覚的に魅力的な印象を与えるという本質的役割を有し、通常、金属化処理で用いられる金属母材、及び、金属化層の一方側あるいは両側に塗布される着色ラッカーに応じて、反射性銀色あるいは金色であり、当該金属簿材は、通常アルミニウムあるいはアルミニウム合金であり、当該着色ラッカーは、例えば、そうでなければ「銀」色のアルミニウム層に金色効果を付与する黄色っぽい層である。
【0013】
他の従来技術の金属化及び非金属化処理では、US6,896,938に開示されているような可溶ステンシル、あるいは、オイルベースステンシルのようなステンシルが用いられ、金属化による付着が生じないようにされ、また、アルミニウムの再蒸着によってオイルが除去され、あるいは、金属化中、基板の前方に分離マスクが配置される。
【0014】
これら非金属化処理は、基板の一方側あるいは他方側からみる場合に金属外観を備えない製品を形成するのには用いられていない。従来技術の包装製品では、金属化層は通常不透明な外観をなし、例えば鮮明な銀色あるいは金色外観の一様な反射性外観を提供し、この層は金属層の後方のあらゆるインクあるいは他のマーカー素材を視認不能とする。従来技術の非金属化方法は商業的に望まれる大部分の一方向視界パネルの製造には適しておらず、当該パネルは、例えば、透明素材の一方側に広告あるいは装飾デザインを有するが、他方側から視認される黒色シルエットパターンを有し、これにより、通常建物あるいは車両の内側からパネルを介して良好な視界が得られる。このような製品では、内側からは充分な反射性を有さないシルエットパターンが得られ、外側の物体に目が引き付けられる。金属層は高い反射性を有し、従って、パネルを介する視界を遮る傾向があるという反対の性質を有するため、このような適用には、反射性銀色、金色あるいは他の金属色は適切ではない。
【0015】
従来技術の非金属化では、離散的金属化領域に例えば指標を含むあらゆる重畳デザインが重畳され、一方、USRE37,186に従う製品では、デザインは中間透明領域を有するシルエットパターンに重畳され、当該中間透明領域上では、指標のようなデザインの特徴部あるいは要素は「ブリッジ」として知覚される。脳はシルエットパターンとは独立してデザイン及びデザインの個々の色あるいは特徴部を知覚する。
【0016】
透明なあるいは透明でない従来技術のウィンドーグラフィックに関連する問題として、まれではあるが、熱膨張の相違によるガラスの破損が知られている。
【特許文献1】独国特許第2118096号明細書
【特許文献2】米国再発行特許第37,186号明細書
【特許文献3】米国特許第4,925,705号明細書
【特許文献4】米国特許第6,267,052号明細書
【特許文献5】米国特許第6,899,755号明細書
【特許文献6】米国特許第6,824,639号明細書
【特許文献7】米国特許第6,212,805号明細書
【特許文献8】米国特許第4,358,488号明細書
【特許文献9】米国特許第5,773,110号明細書
【特許文献10】米国特許第6,896,938号明細書
【発明の開示】
【0017】
本発明の一実施形態に従い、パネルは、無目打ちの透光性素材のシートと、前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、金属化層と、を具備し、前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている。
【0018】
本発明の一実施形態に従うパネルの形成方法は、
(i)前記透光性素材の前記一方側にマスクを塗布し前記印刷パターンを規定することと、
(ii)マーカー素材の複数の層であって、複数の層の内の1つの層は金属化層である複数のマーカー素材の層を前記透光性素材の前記一方側に塗布することと、
(iii)前記印刷パターンの外側から不要な前記マーカー素材の複数の層を除去し、マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層の境界の一部分をマーカー素材の前記複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせすることと、
という工程を具備する。
【0019】
透光性素材は、選択的に、透光性素材のいずれか一方側あるいは両方側の全体にわたる金属化層を有する。
【0020】
マーカー素材の複数の層の内の1つの層は金属化層であってもよい。
【0021】
本発明の幾つかの実施形態では、マーカー素材の放射反射層はパネルの一方側から視認可能であり、マーカー素材の放射吸収層はパネルの他方側から視認可能である。例えば、透明素材を有するパネルを介して光反射性デザインが視認可能であり、透明素材の他方側からマーカー素材の黒色層が視認可能であり、一方向視界パネルを形成している。代わって、マーカー素材の黒色層は透明素材を介して視認可能であり、光反射性デザインは透明素材の他方側から視認可能であり、別の種類の一方向視界パネルを形成している。選択的に、デザインは白色背景に対して視認されるデザイン層を有し、好ましくは、金属化層は白色層と黒色層との中間に配置される。金属化層、例えばアルミニウム層は黒色及び白色層間の遷移部としての機能を充分に果たし、金属化層のない場合よりも白色層を実質的により白く、より明るく、視覚的により不透明な外観とする。金属化層により、デザイン層、例えば、通常半透明インクである藍色、紅色、黄色及び黒色(CMYK)を有する多色処理デザイン層に対する良好な背景として白色層が機能することが可能となる。
【0022】
本発明との関連では、無目打ちの「透光性素材」は「透明素材」あるいは「半透明素材」である。無目打ちという用語は、例えば本発明のパネルを所定の位置に固定するための孔を有する透光性素材である可能性を排除しない。透光性素材の例として、例えばガラス、アクリル、ポリカーボネート、ポリビニル塩化物、クリスタルポリスチレン、ポリプロピレン若しくはポリエステルの剛性あるいは半剛性シート素材、あるいは、例えばポリカーボネート、ポリビニル塩化物、ポリプロピレン若しくはポリエステルのフィルム状素材がある。
【0023】
「透明素材」は、素材の一方側の観察者が素材を介して素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能な素材という、従来の意味を有する。透明素材は「水状清澄(water clear)」あるいは薄く色が付いている。
【0024】
「半透明素材」は、光はそれを通過することが可能であるが、素材の一方側の観察者が素材を介して素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能でない素材という、従来の意味を有する。半透明素材は、エッチングあるいはエッチング効果素材、通常1つの非平坦表面を有する所謂デフォルメあるいは不鮮明な素材を含む。上で言及したシート及びフィルム状素材に加えて、半透明素材は、例えば、半透明ペーパー、カードあるいは厚紙を含む。
【0025】
「シースルーグラフィックパネル」あるいは「視界制御パネル」は、印刷パターンによって部分的に被覆されている透明素材のシート、及び、シート上に形成されているデザイン、を有するパネルであり、デザインは印刷パターン上に重畳されあるいは印刷パターンの一部分を形成する。
【0026】
「一方向視界」パネルは、パネルの一方側から視認可能でパネルの他方側から視認不能な色あるいはデザインを有するシースルーグラフィックパネルである。
【0027】
「印刷パターン」はパネルを複数の離散的な印刷領域及び/あるいは複数の離散的な非印刷領域に分割する。印刷パターンは、USRE37,186に従うパネルでは不透明であり、あるいは、US6,212,805に従うパネルでは半透明である。このような視界制御パネルでは、印刷パターンは、通常、ドットの規則的なパターンを有し、ドットは円形、三角形、正方向、六角形若しくは他のいかなる形であってもよく、あるいは、線のパターンを有し、線は直線若しくは曲線であってもよく、あるいは、例えば無目打ち素材の外観を与える相互接続若しくは交差要素のパターンを有し、あるいは、グリッドパターンを有する。パターンの要素は、規則的あるいは不規則な配置の、円形、正方形等のような規則的な要素であってもよく、要素は、確率的パターンのような不規則なものであってもよい。印刷パターンは、上述した定義を満たすどのような幾何学的配置であってもよく、上述した印刷パターンの例は全く限定的なものではないことが理解されるべきである。
【0028】
本発明の一実施形態のパネルについて断面を取ることが可能であり、パネルは、透光性素材のシートの2つの外側エッジと、印刷パターンの交互に配置されている印刷部分及び非印刷部分と、を有する。
【0029】
「デザイン」は、少なくとも1つの「デザイン色層」を備える「デザイン層」を有する。用語「デザイン」は指標、フォトグラフィックイメージのようなあらゆるグラフィックイメージ、あるいは、あらゆる種類の多色イメージを含む。デザインは、通常、印刷パターンの要素とは視覚的に独立して知覚される。この特徴は観察者によって試験可能であり、通常パネルの一方側からデザインが視認可能であり、観察者は、パネルの一方側に隣り合い、パネルの一方側からパネルに直交する方向に、印刷パターンの要素が観察者の眼によって識別不能となるまで、離れるように移動するが、デザインは明確に知覚可能なままである。デザイン色層は印刷部分全体にわたって延びてはいない。
【0030】
デザインの知覚によって印刷パターンの要素あるいは透明若しくは半透明領域の知覚が支配されるように、パネルの領域内のどの点で断面をとる場合であっても、複数の印刷部分の平均幅は6mm未満であり、複数の透明部分の平均幅は3mm未満であるように、パネルが構成されることが好ましい。本発明の1以上の実施形態に従うパネルが主に1mm未満の距離から観察されるように意図されている場合には、複数の半透明部分の平均幅及び複数の透明部分の平均幅は両方とも2mm未満であることが好ましい。しかしながら、これら寸法は本発明の範囲から逸脱することなく改良することが可能である。
【0031】
用語「反射性」は無限厚さの素材の表面の反射特性を説明するのに用いられ、用語「反射率」は有限の厚さの素材の表面に関連して用いられる。
【0032】
「金属層」は金属を有する層である。例えば真空金属化による金属の薄い被覆を有する「金属化層」と、金属顔料、例えばアルミニウムパウダーを有する「金属インク」層との両方が金属層である。
【0033】
「金属化層」は、通常、例えばアルミニウム、銅、ニッケルあるいは亜鉛による通常母材ワイヤーからの真空下での金属蒸着によって生成される。
【0034】
「金属インク」は、インク、ペイント、あるいは、金属顔料を有するその他のマーカー素材を含む。
【0035】
例えばアルミニウムパウダーを有する金属インクを用いることが当該技術分野で知られており、黒色及び白色インクの層間あるいは2つの白色インク層間への塗布により、例えばデザインに対する背景として、鮮明で視覚的に不透明な白色表面を生成するのに役立つ。このような機能を効果的に果たすために、金属インクの層は知覚色について必要な遷移部を提供するような厚さである必要があり、例えば、スクリーン印刷された従来の銀インクは、通常、数十マイクロの厚さとなる。例えば金属化アルミニウムの金属化層は、通常、1マイクロ未満の厚さであり、重畳された白色層及びあらゆる重畳されたデザイン色層上で所定のあるいはより大きな視覚的効果を達成する。複数のデザイン色層は、不透明あるいは半透明、例えば、4色処理半透明藍色、紅色、黄色であり、通常白色背景に対して視認されるようにされている処理戻し被覆(process back diposit)である。
【0036】
「非金属化」は、基板に金属化層を塗布し、その後、層の複数の部分を選択的に除去する処理を意味する。従来の除去方法は、溶剤エッチング、あるいは、可溶ステンシルに付与される水若しくは他の溶剤、あるいは、例えばIBM4250装置を用いる電子侵食によるデジタル非金属化を含む。本発明の一実施形態は、選択的に、金属化層を有するマーカー素材の層の露出面への外力、例えば外部からの粘着あるいは剥離力の付与を用いる。
【0037】
略正確な見当合わせを伴う従来技術の基板の部分印刷方法には問題があり、例えば、インクの層、特にデジタル溶剤インクジョット印刷デザインインクからの溶剤が先行する印刷層を介して移動し、ステンシル素材、及び/あるいは、基板、及び/あるいは、自己粘着フィルム組体内の感圧接着剤の層を損傷するという問題がある。例えば、溶剤はステンシル層を腐食して、通常ステンシルとしての効果を減じ、例えば、例えば小さな顔料粒子の対応する移動により、透明であるように意図されているステンシル下方の基板の変色を生じる。先行する硬化あるいは半硬化溶剤とインク樹脂との反応の結果、「ゴースト」イメージがしばしば生じる。本発明の1以上の実施形態に従う金属化層を設けることにより、略正確な見当合わせを伴う従来の印刷方法のこれら問題を略排除することが発見されている。さらに、このような機能を果たす金属化層の効果により、他のマーカー素材の層を比較的薄くすることが可能であり、従って、所望の視覚的効果を生じるのに通常7乃至10マイクロの充分な厚さの層を必要とする従来のスクリーン印刷方法と比較して、リソグラフ、フレスコ及びグラビア印刷方法、並びに、デジタルインクジェット方法のような通常0.5乃至10gm/m2被覆の比較的薄い層を被覆する印刷方法により他のマーカー素材の層が印刷可能となる。また、層の厚さが減少されることにより、溶剤エッチングの実施形態では下方エッチング及び上方エッチングの問題が減少され、どのような方法であってもこれらの除去が容易となる。また、印刷パターンのエッジにおいてエア包含物の浸入が減少されるため、層の厚さの減少は、例えば、自己粘着フィルム、例えば自己粘着ポリエステル、あるいは、穿孔フィルム、あるいは、「熱溶融」接着剤を有するオーバーラミネート、あるいは、液体オーバーラミネーションによる、その後のオーバーラミネーションによるインク及び基板の保護に役立つ。エア包含物によって脆弱な箇所が生じ、この結果、例えばエアポケットの加熱膨張を通じて後に層間剥離を生じる可能性があり、また、通し視性能を減少させる光学的歪みを生じる可能性がある。
【0038】
また、このような製品を窓に付与するのに用いるスクイージの作用に対して、熱インク層はより厚い従来の印刷部分よりも小さな抵抗を生成するため、後の窓への画像自己粘着パネルの付与に役立つ。
【0039】
パネルは通常真空金属化された金属化層を有し、金属化層は、金属の薄層を有し、通常アルミニウムあるいはアルミニウム合金であり、通常100乃至750オングストロームの厚さであり、0.2乃至4,0の光学密度(OP)を有する。金属化の方法は、「スパッタリング」を含み、セラミック「容器」を用い、当該セラミック「容器」からアルミニウムが蒸発される。金属化処理は、一般的に、開始工程、例えば金属化の前のコロナ処理を含む。薄い金属化層は、マーカー素材のあらゆる下方層及び基板を、化学的な腐食、あるいは、好ましくない染色、あるいは、透光性素材の他の変色から保護する。透明素材に直接塗布される場合には、金属化層は、充分に薄く、例えば100乃至200オングストローム、0.2乃至1.0OD、0.1gm/m2未満であり、良好な光学的清澄性即ち通し視のために充分に平坦な表面を有し、当業者が透明素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能となる。また、非常に薄い透明金属化層により、インクあるいは他のマーカー素材を用いることが可能となり、当該インクあるいは他のマーカー素材は、それに結合可能であり、エッチングにより除去可能であり、あるいは、それと共に除去可能であるが、透光性素材に充分に結合しない。視覚的に不透明とするあるいは黒色及び白色インク層間の光学的遷移層として機能させるために、金属化層は、好ましくは、より大きな厚さであり、400乃至750オングストロームであり、2乃至4ODであり、1乃至2gm/m2である。
【0040】
マーカー素材の不要部分の除去を可能とする方法は特に以下を含む。
1.「レジスト及び溶剤エッチング」法。印刷パターンの形態のマスク「レジスト」はマーカー素材の層に塗布される。エッチング処理により、通常、金属化層、及び、その上方及び/あるいは下方のインクが除去される。しかしながら、幾つかの実施形態では、金属化層は除去されない。
2.「水活性化ステンシル」法。透光性素材に、水活性化ステンシルの形態のマスク(所望の印刷パターンのネガ)が塗布され、マーカー素材の層が続く。金属化層の複数の部分を有する不要なマーカー素材は、通常、所望の印刷パターンの水活性化ステンシル、例えば水溶性あるいは水拡張性ステンシル素材によって除去される。金属化層は比較的厚いステンシル層のエッジにおいて不連続であり、上方の透水性インク層と共に、その後の水活性化ステンシルへの水の移動を可能とする。本明細書では、用語「水」はあらゆる水溶液あるいは非水溶液を含む。
3.「分離層ステンシル」法。分離層ステンシルは基板及びインク層上に印刷され、金属化層はその上に塗布される。重畳されたマーカー素材の層の露出面への外力の付与により、例えば、粘着層の付与及び除去、例えば自己粘着フィルムの付与及び除去により、あるいは、硬化時に実質的に膜引張強さを有する素材、例えばプラスチゾルインクの塗布により、不要なマーカー素材が除去される。代わって、外力の付与は、適切な媒体による噴射、例えば、固体粒子、例えばプラスチック小粒のような摩擦パウダーを備える適切な摩擦媒体を有するあるいは有さない水あるいはエア噴射を含む。
4.「直接」法。透光性素材に第1の層マスクが所望の印刷パターンの形態で塗布される。その後、第1の層上及び透光性素材の露出領域に第2の層が塗布される。第2の層は第1の層に接着されるが、透光性素材の露出部分とは強固な結合を形成せず、当該界面は分離面として機能する。マーカー素材の少なくとも1つの追加層は、金属化層を含み、 第2の層上に塗布される。マーカー素材の不要な層は第3の方法と同様な手法で外力により除去される。
代わって、本発明の範囲から逸脱することなく、その他の方法を用いることができる。
【0041】
インクマーカー素材層は、アクリル、セルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、エポキシ、ポリビニルアセテート(PVA)、ウレタン及びポリアミドを含む広い範囲の選択肢から選択可能である。
【0042】
4つの方法は、不要なマーカー素材の除去を可能とし実行する異なる方法を提供し、マーカー素材の層を印刷パターン内に略正確に見当合わせする。しかしながら、本発明の1以上の実施形態に従う様々な方法では、金属化層により、略正確な見当合わせを伴う従来の印刷方法よりも、マーカー素材の個々の層及び全体厚さをより薄くすることが可能である。シースルーウィンドーグラフィックパネルに金属化層を組み込むことにより、それらが適用される建物、車両、あるいは、その他の壁に関連して、多数の効果が得られ、特に以下の効果が得られる。
(i)太陽放射に対する反射性を向上し、冷却に必要なエネルギー及びコストを低減する。
(ii)内部熱放射に対する反射性を向上し、加熱に必要なエネルギー及びコストを減少する。
(iii)グレージングシステムの熱伝導性を向上する。
【0043】
これら効果により詳細に言及する。
(i)窓を通過した太陽放射により内部でヒートゲインが生じ、多くの季節の内の特に夏季に、許容できる内部温度を維持するために、通常、エアコンディショナーあるいは自然な通気システムが必要となる。USRE37,186あるいはUS6,212,805に従うシースルーグラフィックパネルは、自動的に、グレアに加えて、紫外線及び赤外線(IR)放射から太陽ヒートゲインを減少させるが、金属化層は、特に太陽ヒートゲインに対して、印刷パターン内に効果的な反射性表面を提供するという追加の効果を奏する。
【0044】
(ii)もちろん、反射性表面は両方向について効果的であり、多くの季節の内の特に冬季に、内部の熱を保持し、このために用いられるエネルギーを節約するのに役立つ。シースルーグラフィックパネルの金属化層は、内向きの黒色層(良好なシースルー視覚特性のために提供される)と、白色層(主にデザイン層あるいは装飾色に対する背景として提供される)との間にあり、内部の熱を反射し、黒色層は内部空間に熱を戻すラジエーターとして機能する。
【0045】
(iii)例えば複数の線あるいは相互接続された複数の要素の印刷パターンとして金属化層を設けることにより、ガラスあるいはあらゆる塗布フィルム、接着剤若しくはインクよりも充分に大きな熱伝導率の層が提供され、ガラスあるいはペイン内で、一方の領域から他方の領域へと、吸収された熱の移動が可能となり、この場合以外には生じるであろう熱膨張の相違を低減させる。従来の窓グラフィックシステムについては、窓において異なる色領域において太陽熱により異なる加熱が生じるために、ガラスの破損が多数発生している。暗い色領域は明るい色領域よりも熱を吸収するため、異なる熱膨張応力を生じ、時に、ガラスの比較的脆弱な箇所において、例えば、ガラス内の不純含有物によって開始されるであろう、ガラスの破損を生じる。グラフィックが付与されていない場合であっても、強化(tempered,toughened)ガラスを含むガラスでは、温度変化によって自然に欠陥が生じる。本発明の1以上の実施形態では、視界制御パネルにおいてより明るい知覚白色層とするために、アルミニウム金属化が通常採用され、本発明の範囲から逸脱することなく、他の複数の金属、幾つかはより大きな熱伝導係数を有し、例えばスズ酸化物、タングステン、ニッケル、クロム、銅、チタン、プラチナ、及び、チタンを別のあるいは追加の金属化層として組み込むことが可能である。
【0046】
金属化層の熱伝導率についてのさらに別の効果としては、金属化層上の(に続く)部分処理素材に塗布されるインク層の硬化がある。UV硬化は硬化されるインク層を介するUV放射の反射によって促進される。溶剤インクの硬化は、通常、熱とエアとの流れの組み合わせに依存し、金属化層は熱を反射し、さらに、暗い画像印刷領域に吸収された熱の一部分が伝達され、グラフィックデザイン内のより明るいインクの硬化を促進する。UV及び溶剤インクシステムの両方において、後のインクの塗布層について、硬化に必要なエネルギー及び時間が減少される。
【0047】
添付図面と組み合わせて本発明の好ましい実施形態を開示する以下の詳細な説明から、本発明の追加及び/あるいは別の効果及び黙示の特徴が明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下の図1A乃至図27Gは、本発明の様々な実施形態に従うパネルの製造を示す逐次的で模式的な断面図である。4つの基本的な方法の各々が幾つかの変形例を有する。説明されるこれら方法の変形例あるいは方法の実施形態の各々の結果として製造物の実施形態が得られ、製造物の実施形態は略無目打ちの透光性素材と印刷パターンとを有し、印刷パターンはマーカー素材の複数の層を有し、マーカー素材の複数の層の内の1つの層は金属化層であり、マーカー素材の複数の層の内の1つの層の境界の少なくとも一部分は
マーカー素材の複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている。
【0049】
図1A乃至図15Lは、溶剤エッチングを用いて、レジスト層の外側から不要なマーカー素材の層を除去する第1の方法の実施形態を示す。
【0050】
図1Aは通常透明素材である透光性素材10を示し、図1Bに示されるように、透光性素材10は金属化層12、例えばアルミニウムによって被覆される。図1Cでは、金属化層12に、放射吸収層14、例えば黒色インク層が塗布されている。図1Dでは、放射吸収層14に、所望の印刷パターンの形態の通常透明なレジスト30が塗布されている。図1Eは、レジストの外側の不要なマーカー素材を溶剤エッチングした後の、透光性素材10が露出された完成パネルを示す。レジスト層30を有する重畳された複数のマーカー素材の層12及び14は印刷パターンの形態に略正確に見当合わせされている。本実施形態の変形例では、図1Hに示されるように、基板10に、色修正層21、例えば色付ラッカーが塗布されている。図1I乃至図1Kは、溶剤エッチングによってマーカー素材の不要部分を除去し、図1Lに示される完成パネルとする前の、金属化層12、放射吸収層14及びレジスト層30の順次の塗布を示し、完成パネルでは、金属化層12の修正色は透光性素材10を介して観察される。例えば、黄色色修正層21及びアルミニウム金属化層12により、透光性素材10を介して、金属化層12は金色の外観をなす。別の変形例では、図1Fに示されるように、金属化層12に光吸収性レジスト34が塗布され、続いて溶剤エッチング非金属化がなされて、図1Gのパネルが得られ、パネルは、透光性素材10を介して視認可能な、放射反射性で金属的な外観をなし、パネルの他方側から視認可能な例えば黒色の放射吸収素材を有する。図1Mに示されるように色修正層21を使用して図1Nのパネルを製造可能であり、例えば、アルミニウム金属化層12の外観を改良して透光性素材10を介して金色に見えるようにし、黒色放射吸収層34はパネルの他方側から視認可能である。溶剤エッチングを用いる1以上の実施形態では、マーカー素材の層は、溶剤、例えば水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を用いてエッチング可能な、例えばセルロースインクのようなタイプのものである。
【0051】
図1A乃至図1Nについてのこれら説明及び当該図についての続く説明では、金属インク及び銀インクという用語のように、放射吸収性、光吸収性及び黒色という用語は、相互に交換可能であり、また、放射反射性、光反射性及び白色という用語は相互に交換可能であり、金属層12は、通常、放射反射性及び光反射性であることが理解されるべきである。
【0052】
全図について、方法及び説明される実施形態は、シースルーグラフィックパネルの製造に限定されず、他のタイプのグラフィックパネルあるいは非グラフィックパネルを形成するのに用いることが可能であり、非グラフィックパネルは、例えば防護シールあるいはラベル、パネルであり、従来型若しくはマイクロ波オーブンのような組体の構成部材としての、あるいは、例えば従来型若しくはマイクロ波オーブンで加熱される製品の包装としての非グラフィックパネルであり、防護シールあるいはラベル、パネルでは、放射反射性及び放射吸収性の性質が非視覚的な目的、例えば太陽の熱、UV放射あるいはグレアの反射及び吸収のために用いられる。
【0053】
図2A乃至図2Jは他の実施形態を形成する複数の工程を示し、他の実施形態は、通常、一方側からは黒色の外観をなし、他方側からは反射性で金属的な外観をなし、この場合では、黒色層14は透光性素材10を介して視認可能である、金属化層12はパネルの他方側から視認可能である。図2Aの透光性素材10は、図2Bの黒色層14により、図2Cの金属化層12により、続いて、図2Dの印刷パターンの形態の透明レジスト30により、あるいは、図2Fの色修正レジスト31により被覆され、溶剤エッチングの後に、図2E及び図2Gでは夫々完成パネルが得られる。図2H乃至図2Jは、図2Hの均一な色修正被覆21を用いる、金属化層の色の修正のための別の手段を示す。
【0054】
図3A乃至図3Fは、黒色層14と白色層20との中間に金属化層12の使用を示し、白色、あるいは、他の光反射層20、例えばライドブルー若しくはライトグリーン層20の明度あるいは視覚的な不透明度が増大される。
【0055】
図3Aの透光性素材10は図3Bの黒色層14及び図3Cの金属化層12、続いて、図3Dの白色あるいは他の光反射層20、図3Eの透明レジスト層30によって被覆され、溶剤エッチングの後に、図3Fの完成パネルが得られる。代わって、図3Gに示されるように白色あるいは他の放射反射性レジスト33を用いることが可能であり、続く溶剤エッチングによって図3Hの完成パネルが得られる。金属化層12によってマーカー素材の層を個別に全体にわたってより薄くし、パネルの一方側から視認可能な暗い色、及び、他方側から視認可能な白色あるいは他の明るい色を実現することが可能である。様々な従来の方法は、必要な視覚的な効果のために必要な層厚を達成するようなスクリーン印刷を必要とし、あるいは、代わって、通常薄い厚さのインクを被覆する印刷システム、例えばリトグラフ、フレキソ及びグラビア印刷を用いて必要な効果を達成するために多数の白色層及び通常は幾つかの黒色層を必要とする。
【0056】
図4A乃至図4KはUSRE37,189に従うパネルの製造方法を示し、パネルは他方側から視認不能な一方側のデザインを有する。図4A乃至図4Dは図3A乃至図3Dと同様であり、図4Eのデザイン25の塗布が続き、デザイン色層はパネルの領域の一部分のみを覆っており、パネルの全領域あるいはパネルの一部分にわたって延設される1つの「点状」あるいは「線状」デザイン色層、あるいは、多色処理デザイン層の一部分としての多色処理デザイン色層である。図4Fでは、透明レジスト30が印刷パターンの形態で塗布され、続く溶剤エッチンによって、図4Gの完成パネルが得られる。本発明の1以上の実施形態では、金属化層12を用いる利益に加えて、図4Hに示されるように、複数の光反射層20、例えば2つの白色層あるいは1つの白色及び別の色の1つの光半透明層を組み込むことがさらに望ましく、図4Iの必要なデザイン25、図4Jの透明レジスト層30、溶剤エッチング後の図4Kの完成パネルが続く。1以上の透明インクあるいはラッカー層によって表面デザインの剥離抵抗が選択的に増大され、1以上の透明インクあるいはラッカー層は、例えば、不要なマーカー素材が除去された透明素材の光学的清澄性を維持するために、好ましくは不要なインクの除去の前に、デザインに塗布される。さもなければ、続いて全体にラッカーを塗布することにより、部分的に画像印刷された基板の厚さの相違による透明素材の露出面の表面的特徴に応じて、通し視の光学的清澄性が低下される。これはデフォルメ鏡のように機能し、パネルの他方側から離間された物体の焦点合わせを不可能にする。除去工程の前に透明保護層を塗布することにより、完成パネルにおける良好な光学的透過性が保持される。
【0057】
図5A乃至図5Kにより1方向グラフィックパネルが得られ、1方向グラフィックパネルでは、デザイン27は透光性素材を介して視認可能である、黒色層14は他方側から視認可能である、他方側からパネルを介して良好な視界が得られる。図5Aの透光性素材10は、図5Bのデザイン27、図5Cの白色層20、図5Dの金属化層12、図5Eの黒色層14を反転印刷され、図5Fの透明レジスト30、溶剤エッチング後の図5Gの完成パネルが続く。図5H乃至図5Kは同様であるが複数の層20を有する連続工程を示す。選択的に、図示された黒色層14及び透明レジスト30層に代わって、図示されない黒色レジスト層34を用いてもよい。透光性素材のシートに直接反転印刷されたデザインを有する本発明の1以上の実施形態は、剥離抵抗を付与する、後に塗布される層、通常白色で金属の及び黒色の層によってデザイン色層が保護されるという、追加の利点を有する。
【0058】
図6A乃至図6HはUSRE37,186に従うパネルの製造の複数の工程を示し、パネルは、透光性素材10を介して視認可能なデザイン27、及び、デザイン27と選択的に同一な、パネルの他方側から視認可能な別のデザイン25、を有する。製造方法は、図6A乃至図6Dについては図5A乃至図5Dと同様であり、図6Eの別の白色層20及び図6Fの光で読み取られるデザイン25が続く。印刷パターンの形態の透明レジスト30の塗布に続いて、溶剤エッチングにより、図6Hの完成パネルが得られる。
【0059】
図7A乃至図7Gは透明金属化層12の使用方法を示し、当該透明金属化層12は、例えば、後のマーカー素材の層から透光性素材10への溶剤の移動に対するバリアーとして機能するように、図7Bの透光性素材10に直接塗布され、後のマーカー素材の層は、図7Cの黒色層14、図7Dの白色層20、図7Eのデザイン層25を有し、図7Eのデザイン層25には図7Fの透明レジスト30が続く。溶剤エッチングにより図7Gの完成パネルが得られる。基板に直接塗布される金属化層の使用方法は、デザイン25を有するあるいは有さない透明金属化層12を介して視認される「金属的な黒色」あるいは他の金属色を生成するために用いることも可能である。
【0060】
図8A乃至図8Iは、透明金属化層12及び図8Cに示される金属化層12に反転印刷されたデザイン27の使用方法を示し、図8Dの白色層20、図8Eの黒色層14、図8Dの透明レジスト層30が続き、溶剤エッチングの後に図8Gの完成パネルが得られる。図8Eに代わって、図8Hに示されるように、白色層20に黒色レジスト層34が塗布され、溶剤エッチングの後に図8Iの完成パネルが得られる。
【0061】
図9A乃至図9Lは、図7A乃至図8Iの方法を用いる2つのデザインを有するパネルの製造を示す。選択的に、例えば図9H乃至図9Lに示されるように、金属化層12は複数の白色層20の中間に塗布され、視覚的な白さあるいは白色層20の不透明度を向上する。
【0062】
図10A乃至図10H、図11A乃至図11J、並びに、図12A乃至図12Mに示される実施形態では、金属化層12それ自体は後の塗布層によって色を修正される。
【0063】
アルミニウムは通常陽極処理され、着色され、例えば、アルミニウムの窓枠を着色し、アルミニウムの標識を製造するために処理が用いられる。通常、アルミニウムの選択された領域に染料を含むインクを印刷し、続いて、アルミニウムシートに充分な染料が吸収された後に表面インクに水を噴射することにより、アルミニウムの酸化層に染料が吸収され、処理が保持される。金属化処理で用いられるアルミニウムワイヤロッドが染められる際には、深さに応じて色が変化し、基板に灰色調の色の変化が生じる。従って、通常、基板に被覆された後に、金属化層の色を陽極処理及び染色により修正することがより好ましい。
【0064】
図10Aの透光性素材基板10は図10Bの金属被覆12を有し、金属被覆12は図10Cのマーカー素材15の塗布の前に酸化される。マーカー素材15は、通常黒色の染料であり、通常アルミニウムの酸化層12によって吸収される。その後、水が噴射されて、残余の素材が除去され、図10Dの酸化層124に色が保持される。Clariant UK Ltdによって製造されているAluprintが適切なマーカー素材15である。図10Eでは、色付酸化層124に、通常白色の選択的な1つの層あるいは複数の層20、あるいは、後で白色となる別の金属化層あるいは銀インクが塗布され、通常、図10Fに示されるようにデザイン層25が続く。通常透明のレジスト層30は図10Gの必要とされる印刷パターンの形態に塗布され、その後、パネルに溶剤エッチングが施され、図10Hに示されるように、必要な層が必要とされる印刷パターンとなる。
【0065】
図11A及び図11Bは図10A及び図10Bと同様であるが、図11Cでは、デザイン層27は染料であり、染料は酸化層12へと吸収され、図11Dに示されるように、透光性素材10を介して視認可能なデザイン色層127を形成する。図11Eでは、選択的に1つのあるいは複数の背景層20が追加され、背景層20は、通常白色であり、あるいは、白色でその後別の金属化層あるいは銀インクが追加され、図11Fの通常黒色の層14が続く。図11Gでは透明レジスト層30が追加され、パネルにエッチングが施され、図11Hでは必要な層が必要とされる印刷パターンで得られる。代わって、図11Iに示されるように、黒色レジスト層34が用いられ、エッチング処理の結果、必要な層が図11Jの必要とされる印刷パターンで得られる。図11H及び図11Jの両方では、通常黒色の均一な色印刷パターンが印刷側から視認可能である、デザイン層127は透光性素材10を介して背景層20に対して視認可能である。図12A乃至図12Mに示される実施形態では、デザイン25はパネルの印刷側から視認可能である、デザイン127はパネルを介して視認可能である、各図の特定の層は前述したのと同じ用語によって特定される。
【0066】
図13A乃至図15Lはパネルの製造方法を示し、当該製造方法では、透光性素材10に直接塗布された金属化層12がどの位置でもエッチングされず、図13G、図14G、図14I、図15G及び図15Lの結果として得られる完成製品のパネルの全領域にわたって維持される。図13Aの透光性素材10が図13Bでは透明金属化層12によって被覆され、図1Cでは黒色層14、図13Dでは白色層20、図13Eではデザイン25、図13Fでは所望の印刷パターンの形態の透明レジスト層30が続き、溶剤エッチングの後、図13Gの完成パネルが製造される。本実施形態では、溶剤がマーカー素材の層14、20及び25を除去するが金属化層12を除去せず、例えば、 溶剤はインク14及び20を除去するが、例えばアルミニウムのような金属化層12を除去しない。図14A乃至図14Iは製造の工程であり、当該製造では図14Iの透光性素材10及び透明金属化層12を介して視認可能な反転印刷されたデザイン27を有する同様な素材が用いられ、印刷パターンの黒色層14部分間で良好な通し視を可能とする。
【0067】
図15A乃至図15Gは同様な素材を用いて、図15Gの製造物を製造し、当該製造物は、透光性素材10及び透明金属化層12を介して視認可能なデザイン27、並びに、パネルの他方側から視認可能なデザイン25を有する。図15H乃至図15Lは、どのようにしてこれらの方法を中間の銀インク層13と組み合わせて用いることが可能かを示し、当該銀インク層13は、他のマーカー素材インク層と共に溶剤エッチング処理によって除去され、透光性素材10の領域の全体にわたって透明金属化層12が残される。USRE37,186及び対応する21カ国での特許の発明が世界中で実施されており、例えば、一方向視界の好例として、バス、タクシーの窓、小売業の窓に通常見られる。しかしながら、本特許で開示されている「レジスト方法5」は、異なる範囲及び厚さのデザイン色層によって、異なる上方エッチングあるいは下方エッチングの問題が生じるため、この製造方法を用いない。意外にも、通常グラビア、リトグラフ及びフレキソインクによる、本発明の1以上の実施形態に従う塗布されたインクあるいは他のマーカー素材の薄層の観点から、非金属化処理がこのような製造物の製造には効果的であることが発見されている。
【0068】
本発明は、例えばGB2165292に従うような不透明な印刷パターンを有する製造物に限定されないが、例えば図7A乃至図7G、図8A乃至図8I、図13A乃至図13G及び図14A乃至図14Iの実施形態に従い、例えばUS6,212,805に従い、半透明印刷パターンを有する印刷パネルを部分的に形成するのに用いられ、上図の連続工程からは黒色層14が省略されている。様々な従来のパネルと異なり、本発明の様々な実施形態では、透明基板及び薄い部分的な金属化層を介して、デザインあるいは白色半透明層を視認可能なとすることが可能となっている。
【0069】
図16A乃至図18Iは第2の方法を用いるパネルの製造の複数の工程を示し、水活性化ステンシル35によって不要なマーカー素材を除去する。ステンシル層は水拡張性あるいは水溶性である。ステンシルに、金属化層を有するマーカー素材の層が塗布される。通常、金属化層はステンシル層及び透光性素材に直接塗布され、ステンシル層は充分な厚さであり、金属化層は充分に薄く、ステンシル層のエッジ上の連続層には被覆不能であり、金属化層に透水性の隙間あるいは不連続部が残される。他のマーカー素材の層が塗布され、その後、例えばウォーターバス、あるいは、水噴射処理により、水を付与することにより、水がステンシルのエッジの金属層及び他のマーカー素材の層を透過し、ステンシルが活性化されて、不要なマーカー素材の層及びステンシルそれ自体の除去を容易とし、不要なマーカー素材が除去される。
【0070】
図16Bでは、水活性化ステンシル35が図16Aの透光性素材10に塗布される。適切な水活性化ステンシルは、特に、例えば3乃至10マイクロの範囲の比較的厚い層に塗布され、US6,896,938に開示されているものを有する。このような厚さのため、図16Cで塗布される金属化層12はステンシルのエッジを横切る連続層を形成しないが、その後、金属化層を介する水活性化ステンシル層への水の透過あるいは移動が可能となる。黒色層14は透水性であり図16Dに示されるように塗布される。例えばウォーターバスによる水の付与により、水が黒色層14及び金属化層12の不連続部を水活性化ステンシル35へと透過する。このステンシル35は水溶性あるいは水拡張性インクである。振動、水噴射あるいはブラッシングを選択的に用いて水を付与することにより、水活性化ステンシル及びその上のマーカー素材の層が除去され、透光性素材10を介して視認可能な金属化層12及び他方側から視認可能な黒色層14を有する図16Aのパネルが得られる。
【0071】
図17A乃至図17Cは図16A乃至図16Cと同様であり、図17Dの白色あるいは他の明るい色の層20、選択的に図17Eのデザイン25が続き、水を付与することによる不要なマーカー素材の除去が続き、パネルの印刷側から視認可能な明るい色の層20及び/又はデザイン25、並びに、透光性素材を介して視認可能な金属層12が残る。選択的に、金属化層12が充分に薄くて透明であり、半透明デザイン25及び半透明背景層20を有し、US6,212,805に従う、シースルーグラフィックパネルが得られる。
【0072】
図18A乃至図18Iは本発明の一実施形態を示し、当該実施形態は水活性化ステンシル35、及び、USRE37,186に従う一方向視界パネルの黒色及び白色層の中間の通常銀インクである金属インク13の層を用いる。図18A乃至図18Cは図17A乃至図17Cと同様であり、水活性化ステンシルに塗布される透明金属化層12を示す。図18Eで通常黒色の色付層14が追加され、図18Fで白色層20が続く。これは水の付与による不要なマーカー素材の除去により「完成」可能であり、黒色上の白色、あるいは、一方側に1つの色、他方側から異なる色を示す他の部分印刷パネルを提供し、あるいは、デザイン25を塗布し、その後、水を付与することにより、図18Hに示されるように処理を継続することが可能であり、図18Iの完成パネルが得られる。
【0073】
図19A乃至図26Iは好ましい方法3の複数の工程を示し、当該方法3は分離層ステンシル36を用い、分離層ステンシル36は外力の付与によりその上のマーカー素材の層と共に除去可能であり、所望のマーカー素材の層が所望の印刷パターンに略正確に見当合わせされる。ここで、分離層という用語は第2の方法の水活性化ステンシルとそれとを区別するために用いられる。分離層は、通常、第2の方法ステンシルよりも充分に薄く、通常、透光性素材との結合は弱い。金属化層を有するマーカー素材の層が分離層及び不要なマーカー素材の層に塗布され、通常、その後、マーカー素材の露出面への力の付与によって分離層が除去される。除去力の例として、例えば自己粘着フィルムのような接着面の付与及び除去、あるいは、プラスチゾルインク、あるいは、水噴射、エア噴射若しくは固体摩擦媒体を用いた噴射がある。自己粘着フィルム。図19Bの分離層ステンシル36は図19Aの透光性素材に塗布され、図19Cでは金属化層12、図19Dでは通常黒色の放射吸収層14が続く。外力により不要な素材が除去され、図19Eの完成パネルが得られ、当該完成パネルは、一方側からは通常黒色を示し、透光性素材を介して視認可能な、例えば「銀色」の外観のアルミニウム金属化層12のような金属色を示す部分印刷パネルを含む。図19Fに示されるように、色改良あるいは色修正ラッカー21の塗布により、異なる色の金属化層を得ることが可能であり、金属化層12及び黒色層14が続き、外力の付与による不要なマーカー素材の除去が続き、図19Jの完成パネルが得られる。例えば、色修正層21が黄色である場合には、パネルを介して金色が視認可能である、パネルの他方の印刷側から黒色印刷パターンが視認可能である。
【0074】
図20A乃至図20Gは同様な製造方法を示すが、当該方法は、透光性素材10を介して視認可能な黒色層14、及び、図20Eの他方側から視認可能な金属化層12、あるいは、図20Gの色修正ラッカー21による別の金属色を有する。
【0075】
図21A乃至図21Fはパネルを形成する好ましい実施形態を示し、パネルは、パネルの一方側から視認可能な通常黒色の均一な放射吸収層14、及び、パネルの他方側から視認可能な均一な放射反射性の明るい色20を有する。図21Aの透光性素材10は図21Bでは分離層ステンシル30によって部分的に被覆されている。分離層ステンシル36は図21Cでは通常黒色の放射吸収層14によって被覆されており、図21Dでは金属化層12、図21Eでは通常白色の放射反射層20が続く。白色層20は、デザイン画像印刷システムによって受像可能であり、あるいは、選択的に、それに塗布される追加の印刷受像被覆を有する。黒色上に白色の一方向視界パネルを製造するために、外力の付与により、例えばエアあるいは水噴射、あるいは、自己粘着フィルムの付与及び除去により、不要なマーカー素材が除去され、全ての層が印刷パターン内に略正確に見当合わせされた図21Fの完成製品が得られる。図21A乃至図21EはUSRE37,186に従う金属化による好ましいパネルの製造方法を示す。図21Eの製品は「部分処理素材」であり、当該部分処理素材は、好ましくは巻取紙から巻取紙に製造可能であり、巻取紙形態で販売可能であり、あるいは一方向視界パネルへと変換するためのプリンターに供給される。図21Gでは層20にデザイン25が塗布され、外力の付与により、不要なマーカー素材が除去され、デザインを有しあるいは他方側から一方側が視認不能で良好な通し視を提供する図21Hの完成パネルが得られる。代わって、図21Iに示されるように、図21Dの金属化層12へのデザイン層25の塗布によってUSRE37,186に従うシースルーグラフィックパネルが形成され、外力の付与による不要なマーカー素材の除去が続き、図21Jの完成パネルが得られ、当該完成パネルは、透光性素材10を介して視認可能な黒色層14、及び、パネルの他方側から金属化層12に対して視認可能なデザイン25を有する。
【0076】
本発明の本実施形態ではあらゆる透光性素材を用いることが可能であるが、好ましくはフィルム状の透光性素材、及び、好ましくは透明フィルム、例えば、6乃至200マイクロの厚さの、通常、巻取紙から巻取紙への製造が可能なように、38乃至125マイクロの厚さの清澄透明ポリエステルフィルムを用いることが可能である。フィルムは、フィルムの製造処理中あるいはその後、例えば、例えばPVCを有する表面被覆の塗布により、選択的に印刷処理される。USRE37,186に従う一方向視界ウィンドーグラフィックの製造について、フィルムは、選択的に、例えば、フィルム状の「フェースストック(facestock)」に適用される透明な感圧粘着剤、例えばアクリルをベースとする感圧粘着剤、を有する自己粘着フィルム、及び、感圧延着剤に適用される保護フィルムライナー、例えばシリコン被覆ペーパーあるいはシリコン被覆ポリエステルフィルムである。このような自己粘着フィルム組体は、本発明の様々な実施形態で、選択的に基板あるいは透光素材10として理解されるべきである。ペーパーライナーが用いられ、自己粘着組体が印刷中には透光性でない場合であっても、ライナーを除去し、フィルム状のフェースストックを窓に粘着して使用することにより、結果として得られるパネルは、ウィンドーガラス、接着剤及びフィルムを有し、透明あるいは半透明であり、マーカー素材の印刷パターンによって被覆されていない。
【0077】
本発明の1以上の実施形態に従う金属化層12により、印刷パターンの他の層を一方向視界パネルを形成する従来の方法よりも比較的充分に薄くすることが可能であり、従来の方法では、通常、黒色の溶剤インクスクリーン印刷層、及び、白色の2つの層あるいは黒色、銀色及び白色インクが必要とされ、各々の層について湿潤時には15乃至20マイクロ、乾燥時に7乃至10マイクロの厚さである(全体として乾燥時に20乃至30マイクロの厚さ)。本発明の様々な実施形態により、黒色及び白色のインクの薄い層の印刷、例えば黒色インク層及び白色インク層のグラビアあるいはフレスコ印刷が可能である。適切なインクは、アクリル、セルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、エポキシ、ポリビニルアセテート(PVA)、ウレタン及びポリアミドを有し、通常乾燥時には2乃至5マイクロの厚さであり、1マイクロ未満の薄いアルミニウム金属化層と組み合わされ、この結果、通常、黒色層、金属化層、白色層及び選択的にデザイン層を有するマーカー素材の複数の層の全層の全体の厚さは、20マイクロ未満、好ましくは15マイクロ未満、さらに好ましくは10マイクロ未満であり、同数の層について通常20乃至35マイクロとなる従来のインクの厚さよりも略薄くなっている。多数の別の分離層ステンシル素材があり、当該分離層ステンシル素材は、標準的には1種類の基板、例えばペーパーのために用いられる有機溶剤をベースとするインクを有し、例えばPVCあるいはPVCが印刷処理されたポリエステルのような透光性素材に接着されない。通常ステンシル分離層において、例えばラベルあるいはシールが剥がされた場合に「VOID」のような指標を示す、例えばタンパーを示すラベル(tamper−evident label)あるいはシールにおいて用いられる多数の従来のインクがあり、本発明の様々な実施形態に従うステンシル分離層として選択的に用いられる。
【0078】
さらに、意外にも、さらに薄い分離層ステンシルが用いられる本発明の1以上の実施形態が発見されている。USRE37,185及びUS4,925,70の従来のステンシル方法では、不要なマーカー素材を除去するために、他のマーカー素材の層の「応力ノッチ」を提供し、外力下、「インク破断メカニズム」を開始するのには、厚く鋭いエッジのステンシル層が必要であるという信念及び経験のもと、乾燥時に8乃至10マイクロの厚さとなる比較的厚いステンシル層が用いられている。しかしながら、本発明の1以上の実施形態により、マーカー素材の充分に薄い層が形成可能であり、2乃至5マイクロの分離層ステンシルが好ましい。選択的に、分離層ステンシルは透光性素材の表面に隣接する主分離面を有さないが、永久分離層、あるいは、僅かな厚さのあるいは厚さを有さない表面処理をなされた、マーカー素材の第1の層に隣接する主分離面である。分離層ステンシルは充分に薄く、それ上に、あるいは、続いて塗布されたマーカー素材の層上に塗布された連続的で完全な金属化層を可能とし、溶剤、他の液体あるいは小さな粒子の移動に対する効果的なバリアーを生成する。大量生産、巻取紙から巻取紙へのグラビア、フレスコあるいはリソグラフ印刷のようなさらに廉価な印刷処理を用いるのを可能とするのに加えて、全体の厚さを減少することで、例えば水噴射に必要な圧力、体積、時間を減少し、あるいは、不要な分離層ステンシル及びその上の不要なマーカー素材、あるいは、透明な永久分離層ステンシル上のマーカー素材のみを除去する、接着素材、例えば自己粘着フィルムあるいはプラスチゾルインクの犠牲層の効率的な巻取紙から巻取紙への塗布及び除去を可能とすることにより、実質的に、その後の不要なマーカー素材の除去が補助される。
【0079】
白色層20は、好ましくは、デザイン層25の特定の画像印刷システム、例えば、多色処理、例えば藍色、紅色、黄色及び黒色の4色処理のデジタル溶剤インクジェット印刷に読取可能する。幾つかの画像方法では、選択的な追加の印刷読取可能層が層20に塗布され、また、白色あるいは清澄半透明あるいは透明の印刷読取可能層が塗布され、デザイン層25の印刷に好ましい白色背景を維持する。
【0080】
さらに別の変形例では、図21Fの製品はUS6,267,052及びUS6,899,775に従う「新部分処理素材」であり、通常白色の光反射層20は画像印刷システムに読取可能し、画像印刷システムは、透光性素材10の印刷部分と非印刷部分との両方に対応されるが、接着のみして、光反射層20上に、印刷部分上に耐久マーカー素材を形成し、透光性素材に非印刷部分には耐久マーカー素材を形成せず、好ましくは被覆されない。例えば、層20は熱転写顔料樹脂に読取可能するインクであり、熱転写顔料樹脂は、読取可能インク層20に接着され、例えばCoat VyalamTM(日本のSun Chemicalの登録商標)であり、透光性素材10には接着されず、不要なマーカー素材の除去をすることなく、図21Hのパネルを製造する。別の例として、図21Kでは、永久分離層ステンシル36は図21Eの組体への外力の付与の後にも透光性素材10上に維持され、外力に付与により、分離層ステンシル36上のマーカー素材層14、12及び20は除去されるが、分離層ステンシルそれ自体は除去されない。図21Kの分離面37については、例えば図21LのデジタルUVインクジェットによって、デザイン25がマーカー素材の残存層及び透光性素材10の露出部分に付与される場合には、それは白色読取可能層20上に耐久性デザイン25を形成するが、接着はされず、耐久性画像素材を形成せず、それは分離面37に衝突し、それは非耐久性デザイン部分26、例えば、例えば「エアナイフ」によって容易に除去可能なUV硬化小球体を形成し、図21Hの完成パネルが得られる。
【0081】
本発明の複数の実施形態は、特に、図21A乃至図21Gの方法に関連する包括的な試験プログラムにおいて実施されている。上述した金属化されたグラビア印刷インクを備えるPVC印刷処理された75マイクロの厚さのポリエステルフィルムを有する部分的処理素材が最初に生成された。この部分的処理素材は以下のデジタルインクジェットマシーンを含む様々なデザイン画像システによって試験印刷された、
(i)Mimaki JV3及びJV5 OEMの「エコ溶剤」インクを用いた
(ii)Nur Fresco 完全な溶剤インクを用いた
(iii)Roland Solジェット PRO2V OEMで供給されたインクを用いた
(iv)Mutoh Spitfire65 「ソフト溶剤」インクを用いた。
【0082】
また、部分的処理素材はレーザプリンターによっても印刷可能でることが発見された。
【0083】
各場合で、不要なマーカー素材は、接着剤を被覆されたポリエステルラミネートの付与及び除去によって上手く除去され、この結果、ラミネートと不要なマーカー素材との両方が上手く除去され、所望のマーカー素材の層が所望の印刷パターンに略正確に見当合わせされる。
【0084】
部分的処理素材あるいは新たな部分的処理素材の製造について、略無目打ちの自己接着剤組体の複数の問題の内の1つの問題は、ライナーの除去の後、ウィンドーへの自己粘着フィルムの塗布中、接着剤層とウィンドーとの間に閉じ込められたエアを除去する必要があることである。これは、通常、液体、例えば水と少量の石鹸の混合物の付与によって行われ、液体の付与により、閉じ込められたエアが自己粘着フィルムのエッジまで押し進められそこから外に押し進められるまで、フィルムを位置決めし、圧搾することが可能である。この処理は、接着剤及びウィンドーの表面間に微細なエアの「トンネル」を組み込むことにより、場合によっては、流体を付与する必要がなくなる程度まで、容易となる。このような方法は、US5,296,277、US5,362,516、US5,141,790 及びUS5,897,930に開示され、通常、変形ライナーによって達成され、当該変形ライナーは、通常互いに交差する格子パターンである、除去後に複数の凹部を接着剤に残す浮出パターンを用いて、通常、エンボス加工される。しかしながら、このような従来の方法は、通し視を可能とするために透明に維持されるように意図されている清澄透明自己粘着フィルムには、通常、適切なものではない。フィルムが充分に圧搾されたとしても、エアトンネルは光学的干渉パターンとして視認可能なままである。しかしながら、本発明の1以上の実施形態の選択的特徴はトンネルパターンを印刷パターンに整列させることであり、このための簡単な方法は、線の幅内にエアトンネルが配置されるように、複数の線状の印刷パターンを見当合わせして、エンボス加工されたライナーによって形成されたエアトンネルをマスクすることである。巻取紙された自己粘着フィルムのウエブを横切る線状の印刷パターンあるいは格子状若しくは離散ドット状のパターンを見当合わせすることは難しいのに対して、ウエブの長手方向に沿って印刷された印刷線をライナー上にエンボス加工された線と見当合わせすることは比較的容易であり、ライナーは、例えば、このようなエンボス加工されたライナーを3M自己粘着フィルム組体に形成するのに用いられる、3Mのマイクロ複製技術を用いて、厳格な基準で製造されている。自己接着部分的処理素材あるいは新部分的処理素材は、ライナーの撮像及び除去後、主に、線並びに線状印刷パターンによってマスクされた線の下方のエアトンネルの方向に圧搾することによって比較的容易にウィンドーに塗布可能である。この配置は、複数の線間のパネルの透明部分を介する視野の清澄性に干渉するものではない。また、このような自己接着組体の塗布の後、マイクロトンネルによって剛性プラスチックシート、例えばアクリルシートからの「ガス放出」が可能となる。
【0085】
図22A乃至図22Kはデザイン27を有する一方向視界パネルの製造を示し、デザイン27は、分離層ステンシル36上に反転印刷され、図22Fの完成パネル内の金属化層に対して正しく読み取られる。図22G及び図22Hは、中間金属化層12を備える白色層20に対して透光性素材10を介して視認可能なデザイン27、及び、パネルの他方側から視認可能な黒色層14を有する一方向視界パネルの製造を示す。図23A乃至図23Fは、他方側から白色層20に対して視認可能なデザイン25及び透光性素材10を介して視認可能な金属層12を有するパネルの製造を示す。選択的に、金属化層12は充分に薄くて透明であり、半透明デザイン25及び半透明背景層20を有し、US6,212,805に従うシースルーグラフィックパネルが得られる。
【0086】
図24A乃至図24Gは、例えば、アルミニウム金属化層12を用いて透過素材10を介して視認可能な金色外観の金属色を提供するための色修正ラッカー21の組み込みを除いて、図23Fと同様なパネルの製造を示す。
【0087】
図25A乃至図25Hは、図23A乃至図23Gと同様な方法を用い、透光性素材を介して視認可能なデザイン27及び他方側から視認可能なデザイン25を有する図25Hのパネルの製造を示す。
【0088】
図26A乃至図26Iは、分離層ステンシル36上に塗布され黒色層14を透光性素材10を介して視認可能とする透明金属化層12、及び、黒色層14と白色層20との中間の第2の金属化層12を用いるパネルの製造を示す。両金属化層12並びに他のマーカー素材及びステンシルの層は外力の付与により印刷パターンの外側に除去される。代わって、図26Cの透明金属化層12はデザインあるいはデザイン後の印刷読取可能被覆と共に撮像され、白色及び/あるいは別の金属化層並びに選択的に例えばブレード層が続き、図BIのパネルが製造される。分離層ステンシル、透明金属化層及び選択的に透明印刷読取可能層を有する透光性素材は、透光性素材を介して視認されるデザインを有するパネル用の部分的処理素材である、金属化層は、溶剤移動に対するバリアーとして機能し、印刷読取可能あるいは他の透明層を有しあるいは有さず、取扱時に分離層ステンシルを保護する。
【0089】
図27A乃至図27Iは、例えば、図27Bに示されるマスク層24を所望の印刷パターンの形態で透光性素材10に塗布することによる、第4の「直接」方法を用いるパネルの製造を示す。図27Cでは、連続分離層46は、マスク層24に充分に接着されるが、透光性素材10には充分に接着されない。
【0090】
図27Dでは、金属化層12は連続分離層46に充分に接着される。別の「部分的処理素材」を形成するために、図27Eで、白色層20が追加される。
【0091】
図27Fに示されるように白色層20にデザイン25が塗布され、外力による不要なマーカー素材の除去が続き、図27Gの完成パネルが得られる。代わって、図20Dのパネルは印刷パターンの外側に除去される不要なマーカー素材を有することが可能であり、透光性素材10を介して通常黒色の放射吸収層24が視認可能であり、他方側から金属層12が視認可能なパネルが得られる。代わって、マスク層24は、清澄印刷読取可能素材、あるいは、選択的に施される印刷読取可能処理、例えば選択的に施されるコロナ処理あるいは表面エネルギーを増大させる他の方法であり、連続分離層46は、例えば黒色で、完成パネルにおいて視認可能である。不要なマーカー素材は図27Eのパネルから除去可能であり、図27Iに示されるように、透光性素材10を介して視認可能な通常黒色の光吸収層24、及び、パネルの他方側から視認可能な通常白色あるいは明るい色の光反射層20が得られる。この製品は、上述した1以上の画像印刷システムに対して異なる読取可能性あるいは接着性を有する「新部分的処理素材」を形成可能である
上述した実施形態は本発明を説明する実施形態であり、他の多くの変形例を可能とする。例えば、第1の「レジスト及びエッチング」方法を示す図10A乃至図12Mの陽極処理アルミニウム技術は、本発明の第2、第3又は第4の方法のいずれかの方法と共に用いることが可能である。
【0092】
印刷パターンの印刷部分における層のエッジが略正確に見当合わせされ、従来の印刷方法では略正確な見当合わを達成することが不可能であったため、本発明の1以上の実施形態に従う製品では自動的に確実な印刷特性が得られる。さらに、
本発明の1以上の実施形態は、US4,925,705に開示されている確実な印刷、シール及びラベルに対する15の改良点の内の1つの、幾つかのあるいは全ての改良点を達成する、より効率的で安価な手段を提供する。
【0093】
本発明の1以上の実施形態に従うパネルは、例えばボトルのラベルとして用いられ、あるいは、第2の基板、例えばより厚いプラスチックシートあるいはフィルムに重畳され、例えば斬新な遊戯カードあるいはクレジットカードのようなセキュリティカードを形成する。例えばシースルーグラフィックアンテナを形成するために、例えばラベル上に、例えば金属アンテナ上に重畳されたデザインを組み込むために、例えば直線状螺旋として描かれている従来の印刷パターン上の上で概説した非金属化処理内の1つの金属化処理を用いて、トランスポンダーシステムは本発明の1以上の実施形態を用いることが可能である。
【0094】
本発明の1以上の実施形態はUSRE37,186に従うパネルを製造するためのより経済的手段を提供し、あの特許に開示されているこれら方法あるいは後に改良された従来の方法よりも、シルエットパターン内に重畳層を略正確に見当合わせする、
透明自己粘着フィルムあるいは熱活性化フィルムオーバーラミネートを用いることによるオーバーラミネーションは、比較的厚いインク層を有する様々な従来の部分印刷パネルと共には、インクの厚さの結果、インクエッジに隣接してエアが封入され、通し視の光学的な歪み及び層剥離の起点の原因となるため、実施不能であることが発見されている。液体ラミネーションを用いる場合であっても、良好な通し視に必要な平坦面よりも大きなレンズ効果を有する、厚いインク被覆厚さを「反映」した屈曲した液体の表面特徴の結果、光学的歪みが生じる。本発明の1以上の実施形態で用いられる比較的十分に薄い層により、ラミネーション液体、感圧及び熱活性化接着剤がインクの表面特徴を受容することが可能となる。
【0095】
これはこれら製品の摩擦抵抗を増大し、摩擦抵抗は、ビルの隔壁及びスカッシュのコートの壁のような「半永久的な」適用、露出されているインク層によって洗浄及び他のタイプの摩擦に対して不利益である1方向及び他の視覚制御パネルでの既存の適用において、特定の値をとる
本発明の1以上の実施形態では、シースルーグラフィックパネルの一方側の複数のマーカー素材層の内の1つの層を形成する金属化層が提供される。本発明の1以上の実施形態では、あらゆる種類の製品について、外力を用いて非金属化する方法3及び4を提供する。本発明の1以上の実施形態に従う金属化層は幾つかの効果を有する。
【0096】
(i)露出された場合には、様々な従来の金属インクよりも視覚的に明瞭で魅力的な層を提供する。
【0097】
(ii)例えば白色及び黒色層間に、様々な従来の金属インクよりも優れた透明度の転写層を提供する。
【0098】
(iii)それは様々な従来の金属インクよりも略薄く、除去しやすく、また、それは他のマーカー素材の層を薄くすることを可能とし、従って、
(a)より少ないインクが用いられる。
(b)不要なインクが容易かつ安価に除去される。
(c)オーバーラミネートが容易であり、例えば、自己接着オーバーラミネートフィルム、熱活性接着オーバーラミネートフィルム、あるいは、液体オーバーラミネートによるオーバーラミネーションの後に、改善された光学性能を示す。
(iv)ステンシルへの厚いエッジはインク破損メカニズムの開始に必要でないため、それは様々な従来の方法よりも充分に薄いステンシルを用いることを可能にする。これは、一方で、より効率的なステンシルの印刷方法、例えば巻取紙から巻取紙へのグラビア印刷を可能とし、他方で、重畳された金属化層において不連続部分を生じる1以上の従来のステンシルと異なり、それ上への連続的な金属被覆を可能とする。全ての層の厚さを減ずることによるこれら多数の互いに可能な利点は、より簡単に、デザインを部分的処理素材に塗布し、その後不要なマーカー素材を除去するデザインプリンターによる部分的処理素材へと変換可能である。
【0099】
(v)それは、液体、例えば溶剤の移動に対するバリアー層として機能し、下方の層に幾つかの有害な影響を与える可能性がある。例えば、
(a)下方の1つあるいは複数のインク層が劣化され、結果として、インク破損メカニズムを必要とする方法3あるいは4による後のインク除去がより困難となる。
(b)下方の層内の溶剤あるいは他のインク成分を反応させ、あるいは、インクを相互作用させ、パネルの他方側からみてデザインのゴーストを生じさせる。
(c)下方の透光性素材及び/あるいは接着剤を損傷する。
(d)腐食し、方法2の水活性化ステンシル、あるいは、方法3の分離層ステンシル、あるいは、方法4のマスク内にボイドを生じる、例えばインクあるいは他のマーカー素材を所望の印刷パターンの外側に保持し、例えば一方向視界パネルにおける通し視品質を減ずる。
【0100】
上述した説明は、好ましい実施形態の実施を示し、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。反対に、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、変形例を構成、実施することが可能あることを理解するべきであり、その実施態様は添付した請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1M】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1N】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12M】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15L】第1の方法の実施形態を示す。
【図16A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17F】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18F】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18G】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18H】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18I】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21K】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21L】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22K】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す。
【図27A】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す。
【図27B】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27C】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27D】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27E】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27F】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27G】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27H】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27I】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【関連出願についての参照】
【0001】
本願は米国特許仮出願第60/776,932、発明の名称「Partial Printing of a Substrate Using Metallization」、出願日2006年2月28日に基づく優先権の利益を主張し、この全内容woここに参照して組み入れる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一方向及び他の視界制御パネル及びこのようなパネルの印刷方法に関する。
【背景技術】
【0003】
GB2118096、及び、US4,673,609の再発行であるUSRE37,186には、一方向及び他の視界制御パネルが開示されている。GB2118096は、一方側から見た場合に所定の色、例えば白色で、他方側から見た場合に別の色、通常黒色であるパターンによって部分的に覆われている透明プラスチック基板を開示している。
【0004】
照明の状況にある程度依存して、通し視(through vision)は通常白色側からは完全にあるいは部分的に遮られ、黒色側からは良好な通し視が得られる。USRE37,186には、一方向視界(one−way vision)シースルーグラフィックパネルが開示されている。このようなパネルは、通常、透明あるいは半透明素材のシート、及び、シート上に形成されたデザインを有し、デザインは、パネルの一方側から視認可能であり、パネルの他方側からは視認不能であり、デザインは、不透明な「シルエットパターン」に重畳され、あるいは、その一部分を形成し、当該シルエットパターンは、パネルを複数の離散的で不透明な領域及び/あるいは複数の離散的な透明あるいは半透明領域に分割する。USRE37,186はこのようなパネルを形成する8つの方法を含み、当該8つの方法は「レジスト」法を含み、当該レジスト法では、マーカー素材の層が透明あるいは半透明透光性素材に重畳され、「シルエットパターン」の形態のレジスト層が続き、エッチング処理が続く。この方法では、マーカー素材は、通常、スクリーン印刷インクである。スクリーン印刷によって「シルエットパターン」の必要な不透明度を達成するために、インクの層は比較的厚く、デザインを形成するインクの層は基板の離散領域に塗布されるためインクの全体厚さが充分に変化される。比較的厚いインク層のこの厚さの変化によって「下方(under)エッチング」及び「上方(over)エッチング」が悪化され、当該下方エッチング及び上方エッチングはあらゆるレジスト及びエッチング方法に伴う問題として知られている。下方エッチング及び上方エッチングの問題はUSRE37,186に従う製品において悪化され、当該製品は、通常、通常2mmを越えない幅の不透明な領域を備えるシルエットパターンを有する。一方側からの下方エッチングあるいは上方エッチングによって現れた層のエッジは、比較的大きなサイズの要素よりもこのような小さなサイズの要素の領域のほうが大きくなっている。エッジにおける望ましくない露出色によって所望の知覚色が実質的に色修正される可能性がある。この方法は、エッチング処理を介して部分的あるいは全体的に透明基板に結合する溶剤インクを用いる場合には、追加の効果を奏する。このインクが除去される場合には、表面はもはや平坦ではないが、光学的歪みを生じさせる充分に孔が形成されている表面的特徴を有し、透明基板の他方側の物体に対する適切な焦点合わせを妨げる。
【0005】
USRE37,186及びUS4,925,705は部分印刷パネルについての「ステンシル」法を開示しており、当該ステンシル法では、必要な「シルエットパターン」あるいは「印刷パターン」のステンシル層が用いられ、インク層が続き、高圧放水あるいは粘着層の付与及び除去による不要なインクの除去が続き、重畳されたインク層が所望のパターン内に略正確に見当合わせされる。また、これら特許は、略正確な見当合わせを伴う印刷の「直接」法を開示しており、当該直接法では、所望のパターンの形態の第1の層は基板に直接印刷されており、第1の層に充分に接着されるが基板には接着されない第2の層、第2の層に充分に接着されるその後の層が続く。その後、ステンシル法でと同様に不要なインクが除去され、重畳されたインクの層が所望のパターン内に略正確に見当合わせされる。
【0006】
一方のインク層から他方のインク層への溶剤の移動の問題が知られており、当該問題はこれらレジスト、直接及びステンシル処理の効果に影響を与え、例えば、後の不要なインクの除去を難しくし、及び/あるいは、パネルの他方側からデザインの「ゴースト」を視認可能とする複数の色付インク層の相互作用を生じ、及び/あるいは、透光性素材及び/あるいは透光性素材の他方側の接着剤層に有害な影響を与える。
【0007】
また、US6,267,052、US6,899,755及びUS6,824,639は略正確な見当合わせを伴う印刷方法を開示している。
【0008】
白色インクの知覚白さを増大するために、例えば、藍色、紅色、黄色及び黒色(CMYK)の4色処理デザインに対する良好な背景層を得るために、白色及び黒色インク層の中間に銀インク層を導入することが知られている。
【0009】
US6,212,805はシースルーグラフィックパネルを開示しており、当該シースルーグラフィックパネルは半透明デザインによって部分的に覆われている透光性素材を有し、当該半透明デザインは通常白色の半透明「ベースパターン」に重畳されている。デザインの反転イメージはパネルの他方側から視認可能であり、デザイン及びベースパターンの半透明な性質により、パネルの一方側から視認可能なデザインをパネルの他方側から照明可能となる。ガラス、プラスチックシート及びプラスチックフィルム素材を含む透明素材の金属化により、一般に、例えばミラー効果製品が生産され、ミラー効果製品は所謂一方向ミラー製品あるいは太陽保護グレージング製品を含み、一方向ミラー製品あるいは太陽防護グレージング製品は依然として窓からの清澄な視野を可能とし、日中は窓の外側にミラー効果を付与する。金属化層は、通常、真空被覆されて透明な充分に薄い層となり、金属化層を介する良好な視界を提供する。
【0010】
部分金属化層は、視界制御パネルにおいて、例えば、US4,358,488に開示されている金属化ポリエステルフィルム層を有する穿孔プラスチックフィルム構造として、あるいは、例えばUS5,773,110に開示されている一方向ミラーガラスの方式の、組体内で補助一方向視界層として機能する連続部分金属化透明素材として、開示されている。しかしながら、部分的に塗布されたマーカー素材の層について所望の知覚色を達成するために、あるいは、このようなパネルのより薄いインク層を可能とするために、あるいは、インクあるいはエッチング溶剤に対するバリアー層として機能させるために、あるいは、より効率的な製造処理を可能とするために、製造処理の一部として金属層を開示している従来技術はない。
【0011】
「非金属化」は、例えば、包装産業におけるバッグ、ポーチ、封筒あるいはその他の包装の選択された領域に金属装飾を設けるのに用いられる処理として知られている。プラスチックフィルムは、通常、例えばアルミニウムを用いる真空金属化によって被覆され、銀色効果を生じる。その後、通常、グラビアあるいはフレスコグラフィック(フレスコ)印刷によって、均一な色のインクを用いて、金属化層が印刷され、及び/あるいは、デザインが付与され、全体領域の複数の部分上に所定のパターンで印刷されたレジスト層が続き、エッチング処理が続く。フィルムは、通常、巻取紙から巻取紙へと印刷され、エッチング処理は、通常、エッチングバスにウエブを通過させることにより行われる。その後、透明フィルム素材の部分印刷領域は透明フィルムを介して見る場合には均一な金属化色を有するように見え、一方で、フィルムの他方側から異なる均一色あるいはデザインが視認可能であり、例えば、ブランドを宣伝し、あるいは、中身についての説明若しくはあらゆる注意書きを提供する。レジストの外側の透明領域により、製品を包装を介して視認されるように包装することが可能である。この処理はダイレクトメールの封筒を形成するのに用いられ、非金属化領域は、通常、封入された手紙あるいはその他の文書に印刷された受取人の住所を見るための「窓」を含む。
【0012】
このような包装及び封筒製品では、包装物の内側から、部分非金属化素材を介して、良好な視界が得られる必要はない。金属化層は視覚的に魅力的な印象を与えるという本質的役割を有し、通常、金属化処理で用いられる金属母材、及び、金属化層の一方側あるいは両側に塗布される着色ラッカーに応じて、反射性銀色あるいは金色であり、当該金属簿材は、通常アルミニウムあるいはアルミニウム合金であり、当該着色ラッカーは、例えば、そうでなければ「銀」色のアルミニウム層に金色効果を付与する黄色っぽい層である。
【0013】
他の従来技術の金属化及び非金属化処理では、US6,896,938に開示されているような可溶ステンシル、あるいは、オイルベースステンシルのようなステンシルが用いられ、金属化による付着が生じないようにされ、また、アルミニウムの再蒸着によってオイルが除去され、あるいは、金属化中、基板の前方に分離マスクが配置される。
【0014】
これら非金属化処理は、基板の一方側あるいは他方側からみる場合に金属外観を備えない製品を形成するのには用いられていない。従来技術の包装製品では、金属化層は通常不透明な外観をなし、例えば鮮明な銀色あるいは金色外観の一様な反射性外観を提供し、この層は金属層の後方のあらゆるインクあるいは他のマーカー素材を視認不能とする。従来技術の非金属化方法は商業的に望まれる大部分の一方向視界パネルの製造には適しておらず、当該パネルは、例えば、透明素材の一方側に広告あるいは装飾デザインを有するが、他方側から視認される黒色シルエットパターンを有し、これにより、通常建物あるいは車両の内側からパネルを介して良好な視界が得られる。このような製品では、内側からは充分な反射性を有さないシルエットパターンが得られ、外側の物体に目が引き付けられる。金属層は高い反射性を有し、従って、パネルを介する視界を遮る傾向があるという反対の性質を有するため、このような適用には、反射性銀色、金色あるいは他の金属色は適切ではない。
【0015】
従来技術の非金属化では、離散的金属化領域に例えば指標を含むあらゆる重畳デザインが重畳され、一方、USRE37,186に従う製品では、デザインは中間透明領域を有するシルエットパターンに重畳され、当該中間透明領域上では、指標のようなデザインの特徴部あるいは要素は「ブリッジ」として知覚される。脳はシルエットパターンとは独立してデザイン及びデザインの個々の色あるいは特徴部を知覚する。
【0016】
透明なあるいは透明でない従来技術のウィンドーグラフィックに関連する問題として、まれではあるが、熱膨張の相違によるガラスの破損が知られている。
【特許文献1】独国特許第2118096号明細書
【特許文献2】米国再発行特許第37,186号明細書
【特許文献3】米国特許第4,925,705号明細書
【特許文献4】米国特許第6,267,052号明細書
【特許文献5】米国特許第6,899,755号明細書
【特許文献6】米国特許第6,824,639号明細書
【特許文献7】米国特許第6,212,805号明細書
【特許文献8】米国特許第4,358,488号明細書
【特許文献9】米国特許第5,773,110号明細書
【特許文献10】米国特許第6,896,938号明細書
【発明の開示】
【0017】
本発明の一実施形態に従い、パネルは、無目打ちの透光性素材のシートと、前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、金属化層と、を具備し、前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている。
【0018】
本発明の一実施形態に従うパネルの形成方法は、
(i)前記透光性素材の前記一方側にマスクを塗布し前記印刷パターンを規定することと、
(ii)マーカー素材の複数の層であって、複数の層の内の1つの層は金属化層である複数のマーカー素材の層を前記透光性素材の前記一方側に塗布することと、
(iii)前記印刷パターンの外側から不要な前記マーカー素材の複数の層を除去し、マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層の境界の一部分をマーカー素材の前記複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせすることと、
という工程を具備する。
【0019】
透光性素材は、選択的に、透光性素材のいずれか一方側あるいは両方側の全体にわたる金属化層を有する。
【0020】
マーカー素材の複数の層の内の1つの層は金属化層であってもよい。
【0021】
本発明の幾つかの実施形態では、マーカー素材の放射反射層はパネルの一方側から視認可能であり、マーカー素材の放射吸収層はパネルの他方側から視認可能である。例えば、透明素材を有するパネルを介して光反射性デザインが視認可能であり、透明素材の他方側からマーカー素材の黒色層が視認可能であり、一方向視界パネルを形成している。代わって、マーカー素材の黒色層は透明素材を介して視認可能であり、光反射性デザインは透明素材の他方側から視認可能であり、別の種類の一方向視界パネルを形成している。選択的に、デザインは白色背景に対して視認されるデザイン層を有し、好ましくは、金属化層は白色層と黒色層との中間に配置される。金属化層、例えばアルミニウム層は黒色及び白色層間の遷移部としての機能を充分に果たし、金属化層のない場合よりも白色層を実質的により白く、より明るく、視覚的により不透明な外観とする。金属化層により、デザイン層、例えば、通常半透明インクである藍色、紅色、黄色及び黒色(CMYK)を有する多色処理デザイン層に対する良好な背景として白色層が機能することが可能となる。
【0022】
本発明との関連では、無目打ちの「透光性素材」は「透明素材」あるいは「半透明素材」である。無目打ちという用語は、例えば本発明のパネルを所定の位置に固定するための孔を有する透光性素材である可能性を排除しない。透光性素材の例として、例えばガラス、アクリル、ポリカーボネート、ポリビニル塩化物、クリスタルポリスチレン、ポリプロピレン若しくはポリエステルの剛性あるいは半剛性シート素材、あるいは、例えばポリカーボネート、ポリビニル塩化物、ポリプロピレン若しくはポリエステルのフィルム状素材がある。
【0023】
「透明素材」は、素材の一方側の観察者が素材を介して素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能な素材という、従来の意味を有する。透明素材は「水状清澄(water clear)」あるいは薄く色が付いている。
【0024】
「半透明素材」は、光はそれを通過することが可能であるが、素材の一方側の観察者が素材を介して素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能でない素材という、従来の意味を有する。半透明素材は、エッチングあるいはエッチング効果素材、通常1つの非平坦表面を有する所謂デフォルメあるいは不鮮明な素材を含む。上で言及したシート及びフィルム状素材に加えて、半透明素材は、例えば、半透明ペーパー、カードあるいは厚紙を含む。
【0025】
「シースルーグラフィックパネル」あるいは「視界制御パネル」は、印刷パターンによって部分的に被覆されている透明素材のシート、及び、シート上に形成されているデザイン、を有するパネルであり、デザインは印刷パターン上に重畳されあるいは印刷パターンの一部分を形成する。
【0026】
「一方向視界」パネルは、パネルの一方側から視認可能でパネルの他方側から視認不能な色あるいはデザインを有するシースルーグラフィックパネルである。
【0027】
「印刷パターン」はパネルを複数の離散的な印刷領域及び/あるいは複数の離散的な非印刷領域に分割する。印刷パターンは、USRE37,186に従うパネルでは不透明であり、あるいは、US6,212,805に従うパネルでは半透明である。このような視界制御パネルでは、印刷パターンは、通常、ドットの規則的なパターンを有し、ドットは円形、三角形、正方向、六角形若しくは他のいかなる形であってもよく、あるいは、線のパターンを有し、線は直線若しくは曲線であってもよく、あるいは、例えば無目打ち素材の外観を与える相互接続若しくは交差要素のパターンを有し、あるいは、グリッドパターンを有する。パターンの要素は、規則的あるいは不規則な配置の、円形、正方形等のような規則的な要素であってもよく、要素は、確率的パターンのような不規則なものであってもよい。印刷パターンは、上述した定義を満たすどのような幾何学的配置であってもよく、上述した印刷パターンの例は全く限定的なものではないことが理解されるべきである。
【0028】
本発明の一実施形態のパネルについて断面を取ることが可能であり、パネルは、透光性素材のシートの2つの外側エッジと、印刷パターンの交互に配置されている印刷部分及び非印刷部分と、を有する。
【0029】
「デザイン」は、少なくとも1つの「デザイン色層」を備える「デザイン層」を有する。用語「デザイン」は指標、フォトグラフィックイメージのようなあらゆるグラフィックイメージ、あるいは、あらゆる種類の多色イメージを含む。デザインは、通常、印刷パターンの要素とは視覚的に独立して知覚される。この特徴は観察者によって試験可能であり、通常パネルの一方側からデザインが視認可能であり、観察者は、パネルの一方側に隣り合い、パネルの一方側からパネルに直交する方向に、印刷パターンの要素が観察者の眼によって識別不能となるまで、離れるように移動するが、デザインは明確に知覚可能なままである。デザイン色層は印刷部分全体にわたって延びてはいない。
【0030】
デザインの知覚によって印刷パターンの要素あるいは透明若しくは半透明領域の知覚が支配されるように、パネルの領域内のどの点で断面をとる場合であっても、複数の印刷部分の平均幅は6mm未満であり、複数の透明部分の平均幅は3mm未満であるように、パネルが構成されることが好ましい。本発明の1以上の実施形態に従うパネルが主に1mm未満の距離から観察されるように意図されている場合には、複数の半透明部分の平均幅及び複数の透明部分の平均幅は両方とも2mm未満であることが好ましい。しかしながら、これら寸法は本発明の範囲から逸脱することなく改良することが可能である。
【0031】
用語「反射性」は無限厚さの素材の表面の反射特性を説明するのに用いられ、用語「反射率」は有限の厚さの素材の表面に関連して用いられる。
【0032】
「金属層」は金属を有する層である。例えば真空金属化による金属の薄い被覆を有する「金属化層」と、金属顔料、例えばアルミニウムパウダーを有する「金属インク」層との両方が金属層である。
【0033】
「金属化層」は、通常、例えばアルミニウム、銅、ニッケルあるいは亜鉛による通常母材ワイヤーからの真空下での金属蒸着によって生成される。
【0034】
「金属インク」は、インク、ペイント、あるいは、金属顔料を有するその他のマーカー素材を含む。
【0035】
例えばアルミニウムパウダーを有する金属インクを用いることが当該技術分野で知られており、黒色及び白色インクの層間あるいは2つの白色インク層間への塗布により、例えばデザインに対する背景として、鮮明で視覚的に不透明な白色表面を生成するのに役立つ。このような機能を効果的に果たすために、金属インクの層は知覚色について必要な遷移部を提供するような厚さである必要があり、例えば、スクリーン印刷された従来の銀インクは、通常、数十マイクロの厚さとなる。例えば金属化アルミニウムの金属化層は、通常、1マイクロ未満の厚さであり、重畳された白色層及びあらゆる重畳されたデザイン色層上で所定のあるいはより大きな視覚的効果を達成する。複数のデザイン色層は、不透明あるいは半透明、例えば、4色処理半透明藍色、紅色、黄色であり、通常白色背景に対して視認されるようにされている処理戻し被覆(process back diposit)である。
【0036】
「非金属化」は、基板に金属化層を塗布し、その後、層の複数の部分を選択的に除去する処理を意味する。従来の除去方法は、溶剤エッチング、あるいは、可溶ステンシルに付与される水若しくは他の溶剤、あるいは、例えばIBM4250装置を用いる電子侵食によるデジタル非金属化を含む。本発明の一実施形態は、選択的に、金属化層を有するマーカー素材の層の露出面への外力、例えば外部からの粘着あるいは剥離力の付与を用いる。
【0037】
略正確な見当合わせを伴う従来技術の基板の部分印刷方法には問題があり、例えば、インクの層、特にデジタル溶剤インクジョット印刷デザインインクからの溶剤が先行する印刷層を介して移動し、ステンシル素材、及び/あるいは、基板、及び/あるいは、自己粘着フィルム組体内の感圧接着剤の層を損傷するという問題がある。例えば、溶剤はステンシル層を腐食して、通常ステンシルとしての効果を減じ、例えば、例えば小さな顔料粒子の対応する移動により、透明であるように意図されているステンシル下方の基板の変色を生じる。先行する硬化あるいは半硬化溶剤とインク樹脂との反応の結果、「ゴースト」イメージがしばしば生じる。本発明の1以上の実施形態に従う金属化層を設けることにより、略正確な見当合わせを伴う従来の印刷方法のこれら問題を略排除することが発見されている。さらに、このような機能を果たす金属化層の効果により、他のマーカー素材の層を比較的薄くすることが可能であり、従って、所望の視覚的効果を生じるのに通常7乃至10マイクロの充分な厚さの層を必要とする従来のスクリーン印刷方法と比較して、リソグラフ、フレスコ及びグラビア印刷方法、並びに、デジタルインクジェット方法のような通常0.5乃至10gm/m2被覆の比較的薄い層を被覆する印刷方法により他のマーカー素材の層が印刷可能となる。また、層の厚さが減少されることにより、溶剤エッチングの実施形態では下方エッチング及び上方エッチングの問題が減少され、どのような方法であってもこれらの除去が容易となる。また、印刷パターンのエッジにおいてエア包含物の浸入が減少されるため、層の厚さの減少は、例えば、自己粘着フィルム、例えば自己粘着ポリエステル、あるいは、穿孔フィルム、あるいは、「熱溶融」接着剤を有するオーバーラミネート、あるいは、液体オーバーラミネーションによる、その後のオーバーラミネーションによるインク及び基板の保護に役立つ。エア包含物によって脆弱な箇所が生じ、この結果、例えばエアポケットの加熱膨張を通じて後に層間剥離を生じる可能性があり、また、通し視性能を減少させる光学的歪みを生じる可能性がある。
【0038】
また、このような製品を窓に付与するのに用いるスクイージの作用に対して、熱インク層はより厚い従来の印刷部分よりも小さな抵抗を生成するため、後の窓への画像自己粘着パネルの付与に役立つ。
【0039】
パネルは通常真空金属化された金属化層を有し、金属化層は、金属の薄層を有し、通常アルミニウムあるいはアルミニウム合金であり、通常100乃至750オングストロームの厚さであり、0.2乃至4,0の光学密度(OP)を有する。金属化の方法は、「スパッタリング」を含み、セラミック「容器」を用い、当該セラミック「容器」からアルミニウムが蒸発される。金属化処理は、一般的に、開始工程、例えば金属化の前のコロナ処理を含む。薄い金属化層は、マーカー素材のあらゆる下方層及び基板を、化学的な腐食、あるいは、好ましくない染色、あるいは、透光性素材の他の変色から保護する。透明素材に直接塗布される場合には、金属化層は、充分に薄く、例えば100乃至200オングストローム、0.2乃至1.0OD、0.1gm/m2未満であり、良好な光学的清澄性即ち通し視のために充分に平坦な表面を有し、当業者が透明素材の他方側から離間した物体に焦点を合わせることが可能となる。また、非常に薄い透明金属化層により、インクあるいは他のマーカー素材を用いることが可能となり、当該インクあるいは他のマーカー素材は、それに結合可能であり、エッチングにより除去可能であり、あるいは、それと共に除去可能であるが、透光性素材に充分に結合しない。視覚的に不透明とするあるいは黒色及び白色インク層間の光学的遷移層として機能させるために、金属化層は、好ましくは、より大きな厚さであり、400乃至750オングストロームであり、2乃至4ODであり、1乃至2gm/m2である。
【0040】
マーカー素材の不要部分の除去を可能とする方法は特に以下を含む。
1.「レジスト及び溶剤エッチング」法。印刷パターンの形態のマスク「レジスト」はマーカー素材の層に塗布される。エッチング処理により、通常、金属化層、及び、その上方及び/あるいは下方のインクが除去される。しかしながら、幾つかの実施形態では、金属化層は除去されない。
2.「水活性化ステンシル」法。透光性素材に、水活性化ステンシルの形態のマスク(所望の印刷パターンのネガ)が塗布され、マーカー素材の層が続く。金属化層の複数の部分を有する不要なマーカー素材は、通常、所望の印刷パターンの水活性化ステンシル、例えば水溶性あるいは水拡張性ステンシル素材によって除去される。金属化層は比較的厚いステンシル層のエッジにおいて不連続であり、上方の透水性インク層と共に、その後の水活性化ステンシルへの水の移動を可能とする。本明細書では、用語「水」はあらゆる水溶液あるいは非水溶液を含む。
3.「分離層ステンシル」法。分離層ステンシルは基板及びインク層上に印刷され、金属化層はその上に塗布される。重畳されたマーカー素材の層の露出面への外力の付与により、例えば、粘着層の付与及び除去、例えば自己粘着フィルムの付与及び除去により、あるいは、硬化時に実質的に膜引張強さを有する素材、例えばプラスチゾルインクの塗布により、不要なマーカー素材が除去される。代わって、外力の付与は、適切な媒体による噴射、例えば、固体粒子、例えばプラスチック小粒のような摩擦パウダーを備える適切な摩擦媒体を有するあるいは有さない水あるいはエア噴射を含む。
4.「直接」法。透光性素材に第1の層マスクが所望の印刷パターンの形態で塗布される。その後、第1の層上及び透光性素材の露出領域に第2の層が塗布される。第2の層は第1の層に接着されるが、透光性素材の露出部分とは強固な結合を形成せず、当該界面は分離面として機能する。マーカー素材の少なくとも1つの追加層は、金属化層を含み、 第2の層上に塗布される。マーカー素材の不要な層は第3の方法と同様な手法で外力により除去される。
代わって、本発明の範囲から逸脱することなく、その他の方法を用いることができる。
【0041】
インクマーカー素材層は、アクリル、セルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、エポキシ、ポリビニルアセテート(PVA)、ウレタン及びポリアミドを含む広い範囲の選択肢から選択可能である。
【0042】
4つの方法は、不要なマーカー素材の除去を可能とし実行する異なる方法を提供し、マーカー素材の層を印刷パターン内に略正確に見当合わせする。しかしながら、本発明の1以上の実施形態に従う様々な方法では、金属化層により、略正確な見当合わせを伴う従来の印刷方法よりも、マーカー素材の個々の層及び全体厚さをより薄くすることが可能である。シースルーウィンドーグラフィックパネルに金属化層を組み込むことにより、それらが適用される建物、車両、あるいは、その他の壁に関連して、多数の効果が得られ、特に以下の効果が得られる。
(i)太陽放射に対する反射性を向上し、冷却に必要なエネルギー及びコストを低減する。
(ii)内部熱放射に対する反射性を向上し、加熱に必要なエネルギー及びコストを減少する。
(iii)グレージングシステムの熱伝導性を向上する。
【0043】
これら効果により詳細に言及する。
(i)窓を通過した太陽放射により内部でヒートゲインが生じ、多くの季節の内の特に夏季に、許容できる内部温度を維持するために、通常、エアコンディショナーあるいは自然な通気システムが必要となる。USRE37,186あるいはUS6,212,805に従うシースルーグラフィックパネルは、自動的に、グレアに加えて、紫外線及び赤外線(IR)放射から太陽ヒートゲインを減少させるが、金属化層は、特に太陽ヒートゲインに対して、印刷パターン内に効果的な反射性表面を提供するという追加の効果を奏する。
【0044】
(ii)もちろん、反射性表面は両方向について効果的であり、多くの季節の内の特に冬季に、内部の熱を保持し、このために用いられるエネルギーを節約するのに役立つ。シースルーグラフィックパネルの金属化層は、内向きの黒色層(良好なシースルー視覚特性のために提供される)と、白色層(主にデザイン層あるいは装飾色に対する背景として提供される)との間にあり、内部の熱を反射し、黒色層は内部空間に熱を戻すラジエーターとして機能する。
【0045】
(iii)例えば複数の線あるいは相互接続された複数の要素の印刷パターンとして金属化層を設けることにより、ガラスあるいはあらゆる塗布フィルム、接着剤若しくはインクよりも充分に大きな熱伝導率の層が提供され、ガラスあるいはペイン内で、一方の領域から他方の領域へと、吸収された熱の移動が可能となり、この場合以外には生じるであろう熱膨張の相違を低減させる。従来の窓グラフィックシステムについては、窓において異なる色領域において太陽熱により異なる加熱が生じるために、ガラスの破損が多数発生している。暗い色領域は明るい色領域よりも熱を吸収するため、異なる熱膨張応力を生じ、時に、ガラスの比較的脆弱な箇所において、例えば、ガラス内の不純含有物によって開始されるであろう、ガラスの破損を生じる。グラフィックが付与されていない場合であっても、強化(tempered,toughened)ガラスを含むガラスでは、温度変化によって自然に欠陥が生じる。本発明の1以上の実施形態では、視界制御パネルにおいてより明るい知覚白色層とするために、アルミニウム金属化が通常採用され、本発明の範囲から逸脱することなく、他の複数の金属、幾つかはより大きな熱伝導係数を有し、例えばスズ酸化物、タングステン、ニッケル、クロム、銅、チタン、プラチナ、及び、チタンを別のあるいは追加の金属化層として組み込むことが可能である。
【0046】
金属化層の熱伝導率についてのさらに別の効果としては、金属化層上の(に続く)部分処理素材に塗布されるインク層の硬化がある。UV硬化は硬化されるインク層を介するUV放射の反射によって促進される。溶剤インクの硬化は、通常、熱とエアとの流れの組み合わせに依存し、金属化層は熱を反射し、さらに、暗い画像印刷領域に吸収された熱の一部分が伝達され、グラフィックデザイン内のより明るいインクの硬化を促進する。UV及び溶剤インクシステムの両方において、後のインクの塗布層について、硬化に必要なエネルギー及び時間が減少される。
【0047】
添付図面と組み合わせて本発明の好ましい実施形態を開示する以下の詳細な説明から、本発明の追加及び/あるいは別の効果及び黙示の特徴が明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下の図1A乃至図27Gは、本発明の様々な実施形態に従うパネルの製造を示す逐次的で模式的な断面図である。4つの基本的な方法の各々が幾つかの変形例を有する。説明されるこれら方法の変形例あるいは方法の実施形態の各々の結果として製造物の実施形態が得られ、製造物の実施形態は略無目打ちの透光性素材と印刷パターンとを有し、印刷パターンはマーカー素材の複数の層を有し、マーカー素材の複数の層の内の1つの層は金属化層であり、マーカー素材の複数の層の内の1つの層の境界の少なくとも一部分は
マーカー素材の複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている。
【0049】
図1A乃至図15Lは、溶剤エッチングを用いて、レジスト層の外側から不要なマーカー素材の層を除去する第1の方法の実施形態を示す。
【0050】
図1Aは通常透明素材である透光性素材10を示し、図1Bに示されるように、透光性素材10は金属化層12、例えばアルミニウムによって被覆される。図1Cでは、金属化層12に、放射吸収層14、例えば黒色インク層が塗布されている。図1Dでは、放射吸収層14に、所望の印刷パターンの形態の通常透明なレジスト30が塗布されている。図1Eは、レジストの外側の不要なマーカー素材を溶剤エッチングした後の、透光性素材10が露出された完成パネルを示す。レジスト層30を有する重畳された複数のマーカー素材の層12及び14は印刷パターンの形態に略正確に見当合わせされている。本実施形態の変形例では、図1Hに示されるように、基板10に、色修正層21、例えば色付ラッカーが塗布されている。図1I乃至図1Kは、溶剤エッチングによってマーカー素材の不要部分を除去し、図1Lに示される完成パネルとする前の、金属化層12、放射吸収層14及びレジスト層30の順次の塗布を示し、完成パネルでは、金属化層12の修正色は透光性素材10を介して観察される。例えば、黄色色修正層21及びアルミニウム金属化層12により、透光性素材10を介して、金属化層12は金色の外観をなす。別の変形例では、図1Fに示されるように、金属化層12に光吸収性レジスト34が塗布され、続いて溶剤エッチング非金属化がなされて、図1Gのパネルが得られ、パネルは、透光性素材10を介して視認可能な、放射反射性で金属的な外観をなし、パネルの他方側から視認可能な例えば黒色の放射吸収素材を有する。図1Mに示されるように色修正層21を使用して図1Nのパネルを製造可能であり、例えば、アルミニウム金属化層12の外観を改良して透光性素材10を介して金色に見えるようにし、黒色放射吸収層34はパネルの他方側から視認可能である。溶剤エッチングを用いる1以上の実施形態では、マーカー素材の層は、溶剤、例えば水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を用いてエッチング可能な、例えばセルロースインクのようなタイプのものである。
【0051】
図1A乃至図1Nについてのこれら説明及び当該図についての続く説明では、金属インク及び銀インクという用語のように、放射吸収性、光吸収性及び黒色という用語は、相互に交換可能であり、また、放射反射性、光反射性及び白色という用語は相互に交換可能であり、金属層12は、通常、放射反射性及び光反射性であることが理解されるべきである。
【0052】
全図について、方法及び説明される実施形態は、シースルーグラフィックパネルの製造に限定されず、他のタイプのグラフィックパネルあるいは非グラフィックパネルを形成するのに用いることが可能であり、非グラフィックパネルは、例えば防護シールあるいはラベル、パネルであり、従来型若しくはマイクロ波オーブンのような組体の構成部材としての、あるいは、例えば従来型若しくはマイクロ波オーブンで加熱される製品の包装としての非グラフィックパネルであり、防護シールあるいはラベル、パネルでは、放射反射性及び放射吸収性の性質が非視覚的な目的、例えば太陽の熱、UV放射あるいはグレアの反射及び吸収のために用いられる。
【0053】
図2A乃至図2Jは他の実施形態を形成する複数の工程を示し、他の実施形態は、通常、一方側からは黒色の外観をなし、他方側からは反射性で金属的な外観をなし、この場合では、黒色層14は透光性素材10を介して視認可能である、金属化層12はパネルの他方側から視認可能である。図2Aの透光性素材10は、図2Bの黒色層14により、図2Cの金属化層12により、続いて、図2Dの印刷パターンの形態の透明レジスト30により、あるいは、図2Fの色修正レジスト31により被覆され、溶剤エッチングの後に、図2E及び図2Gでは夫々完成パネルが得られる。図2H乃至図2Jは、図2Hの均一な色修正被覆21を用いる、金属化層の色の修正のための別の手段を示す。
【0054】
図3A乃至図3Fは、黒色層14と白色層20との中間に金属化層12の使用を示し、白色、あるいは、他の光反射層20、例えばライドブルー若しくはライトグリーン層20の明度あるいは視覚的な不透明度が増大される。
【0055】
図3Aの透光性素材10は図3Bの黒色層14及び図3Cの金属化層12、続いて、図3Dの白色あるいは他の光反射層20、図3Eの透明レジスト層30によって被覆され、溶剤エッチングの後に、図3Fの完成パネルが得られる。代わって、図3Gに示されるように白色あるいは他の放射反射性レジスト33を用いることが可能であり、続く溶剤エッチングによって図3Hの完成パネルが得られる。金属化層12によってマーカー素材の層を個別に全体にわたってより薄くし、パネルの一方側から視認可能な暗い色、及び、他方側から視認可能な白色あるいは他の明るい色を実現することが可能である。様々な従来の方法は、必要な視覚的な効果のために必要な層厚を達成するようなスクリーン印刷を必要とし、あるいは、代わって、通常薄い厚さのインクを被覆する印刷システム、例えばリトグラフ、フレキソ及びグラビア印刷を用いて必要な効果を達成するために多数の白色層及び通常は幾つかの黒色層を必要とする。
【0056】
図4A乃至図4KはUSRE37,189に従うパネルの製造方法を示し、パネルは他方側から視認不能な一方側のデザインを有する。図4A乃至図4Dは図3A乃至図3Dと同様であり、図4Eのデザイン25の塗布が続き、デザイン色層はパネルの領域の一部分のみを覆っており、パネルの全領域あるいはパネルの一部分にわたって延設される1つの「点状」あるいは「線状」デザイン色層、あるいは、多色処理デザイン層の一部分としての多色処理デザイン色層である。図4Fでは、透明レジスト30が印刷パターンの形態で塗布され、続く溶剤エッチンによって、図4Gの完成パネルが得られる。本発明の1以上の実施形態では、金属化層12を用いる利益に加えて、図4Hに示されるように、複数の光反射層20、例えば2つの白色層あるいは1つの白色及び別の色の1つの光半透明層を組み込むことがさらに望ましく、図4Iの必要なデザイン25、図4Jの透明レジスト層30、溶剤エッチング後の図4Kの完成パネルが続く。1以上の透明インクあるいはラッカー層によって表面デザインの剥離抵抗が選択的に増大され、1以上の透明インクあるいはラッカー層は、例えば、不要なマーカー素材が除去された透明素材の光学的清澄性を維持するために、好ましくは不要なインクの除去の前に、デザインに塗布される。さもなければ、続いて全体にラッカーを塗布することにより、部分的に画像印刷された基板の厚さの相違による透明素材の露出面の表面的特徴に応じて、通し視の光学的清澄性が低下される。これはデフォルメ鏡のように機能し、パネルの他方側から離間された物体の焦点合わせを不可能にする。除去工程の前に透明保護層を塗布することにより、完成パネルにおける良好な光学的透過性が保持される。
【0057】
図5A乃至図5Kにより1方向グラフィックパネルが得られ、1方向グラフィックパネルでは、デザイン27は透光性素材を介して視認可能である、黒色層14は他方側から視認可能である、他方側からパネルを介して良好な視界が得られる。図5Aの透光性素材10は、図5Bのデザイン27、図5Cの白色層20、図5Dの金属化層12、図5Eの黒色層14を反転印刷され、図5Fの透明レジスト30、溶剤エッチング後の図5Gの完成パネルが続く。図5H乃至図5Kは同様であるが複数の層20を有する連続工程を示す。選択的に、図示された黒色層14及び透明レジスト30層に代わって、図示されない黒色レジスト層34を用いてもよい。透光性素材のシートに直接反転印刷されたデザインを有する本発明の1以上の実施形態は、剥離抵抗を付与する、後に塗布される層、通常白色で金属の及び黒色の層によってデザイン色層が保護されるという、追加の利点を有する。
【0058】
図6A乃至図6HはUSRE37,186に従うパネルの製造の複数の工程を示し、パネルは、透光性素材10を介して視認可能なデザイン27、及び、デザイン27と選択的に同一な、パネルの他方側から視認可能な別のデザイン25、を有する。製造方法は、図6A乃至図6Dについては図5A乃至図5Dと同様であり、図6Eの別の白色層20及び図6Fの光で読み取られるデザイン25が続く。印刷パターンの形態の透明レジスト30の塗布に続いて、溶剤エッチングにより、図6Hの完成パネルが得られる。
【0059】
図7A乃至図7Gは透明金属化層12の使用方法を示し、当該透明金属化層12は、例えば、後のマーカー素材の層から透光性素材10への溶剤の移動に対するバリアーとして機能するように、図7Bの透光性素材10に直接塗布され、後のマーカー素材の層は、図7Cの黒色層14、図7Dの白色層20、図7Eのデザイン層25を有し、図7Eのデザイン層25には図7Fの透明レジスト30が続く。溶剤エッチングにより図7Gの完成パネルが得られる。基板に直接塗布される金属化層の使用方法は、デザイン25を有するあるいは有さない透明金属化層12を介して視認される「金属的な黒色」あるいは他の金属色を生成するために用いることも可能である。
【0060】
図8A乃至図8Iは、透明金属化層12及び図8Cに示される金属化層12に反転印刷されたデザイン27の使用方法を示し、図8Dの白色層20、図8Eの黒色層14、図8Dの透明レジスト層30が続き、溶剤エッチングの後に図8Gの完成パネルが得られる。図8Eに代わって、図8Hに示されるように、白色層20に黒色レジスト層34が塗布され、溶剤エッチングの後に図8Iの完成パネルが得られる。
【0061】
図9A乃至図9Lは、図7A乃至図8Iの方法を用いる2つのデザインを有するパネルの製造を示す。選択的に、例えば図9H乃至図9Lに示されるように、金属化層12は複数の白色層20の中間に塗布され、視覚的な白さあるいは白色層20の不透明度を向上する。
【0062】
図10A乃至図10H、図11A乃至図11J、並びに、図12A乃至図12Mに示される実施形態では、金属化層12それ自体は後の塗布層によって色を修正される。
【0063】
アルミニウムは通常陽極処理され、着色され、例えば、アルミニウムの窓枠を着色し、アルミニウムの標識を製造するために処理が用いられる。通常、アルミニウムの選択された領域に染料を含むインクを印刷し、続いて、アルミニウムシートに充分な染料が吸収された後に表面インクに水を噴射することにより、アルミニウムの酸化層に染料が吸収され、処理が保持される。金属化処理で用いられるアルミニウムワイヤロッドが染められる際には、深さに応じて色が変化し、基板に灰色調の色の変化が生じる。従って、通常、基板に被覆された後に、金属化層の色を陽極処理及び染色により修正することがより好ましい。
【0064】
図10Aの透光性素材基板10は図10Bの金属被覆12を有し、金属被覆12は図10Cのマーカー素材15の塗布の前に酸化される。マーカー素材15は、通常黒色の染料であり、通常アルミニウムの酸化層12によって吸収される。その後、水が噴射されて、残余の素材が除去され、図10Dの酸化層124に色が保持される。Clariant UK Ltdによって製造されているAluprintが適切なマーカー素材15である。図10Eでは、色付酸化層124に、通常白色の選択的な1つの層あるいは複数の層20、あるいは、後で白色となる別の金属化層あるいは銀インクが塗布され、通常、図10Fに示されるようにデザイン層25が続く。通常透明のレジスト層30は図10Gの必要とされる印刷パターンの形態に塗布され、その後、パネルに溶剤エッチングが施され、図10Hに示されるように、必要な層が必要とされる印刷パターンとなる。
【0065】
図11A及び図11Bは図10A及び図10Bと同様であるが、図11Cでは、デザイン層27は染料であり、染料は酸化層12へと吸収され、図11Dに示されるように、透光性素材10を介して視認可能なデザイン色層127を形成する。図11Eでは、選択的に1つのあるいは複数の背景層20が追加され、背景層20は、通常白色であり、あるいは、白色でその後別の金属化層あるいは銀インクが追加され、図11Fの通常黒色の層14が続く。図11Gでは透明レジスト層30が追加され、パネルにエッチングが施され、図11Hでは必要な層が必要とされる印刷パターンで得られる。代わって、図11Iに示されるように、黒色レジスト層34が用いられ、エッチング処理の結果、必要な層が図11Jの必要とされる印刷パターンで得られる。図11H及び図11Jの両方では、通常黒色の均一な色印刷パターンが印刷側から視認可能である、デザイン層127は透光性素材10を介して背景層20に対して視認可能である。図12A乃至図12Mに示される実施形態では、デザイン25はパネルの印刷側から視認可能である、デザイン127はパネルを介して視認可能である、各図の特定の層は前述したのと同じ用語によって特定される。
【0066】
図13A乃至図15Lはパネルの製造方法を示し、当該製造方法では、透光性素材10に直接塗布された金属化層12がどの位置でもエッチングされず、図13G、図14G、図14I、図15G及び図15Lの結果として得られる完成製品のパネルの全領域にわたって維持される。図13Aの透光性素材10が図13Bでは透明金属化層12によって被覆され、図1Cでは黒色層14、図13Dでは白色層20、図13Eではデザイン25、図13Fでは所望の印刷パターンの形態の透明レジスト層30が続き、溶剤エッチングの後、図13Gの完成パネルが製造される。本実施形態では、溶剤がマーカー素材の層14、20及び25を除去するが金属化層12を除去せず、例えば、 溶剤はインク14及び20を除去するが、例えばアルミニウムのような金属化層12を除去しない。図14A乃至図14Iは製造の工程であり、当該製造では図14Iの透光性素材10及び透明金属化層12を介して視認可能な反転印刷されたデザイン27を有する同様な素材が用いられ、印刷パターンの黒色層14部分間で良好な通し視を可能とする。
【0067】
図15A乃至図15Gは同様な素材を用いて、図15Gの製造物を製造し、当該製造物は、透光性素材10及び透明金属化層12を介して視認可能なデザイン27、並びに、パネルの他方側から視認可能なデザイン25を有する。図15H乃至図15Lは、どのようにしてこれらの方法を中間の銀インク層13と組み合わせて用いることが可能かを示し、当該銀インク層13は、他のマーカー素材インク層と共に溶剤エッチング処理によって除去され、透光性素材10の領域の全体にわたって透明金属化層12が残される。USRE37,186及び対応する21カ国での特許の発明が世界中で実施されており、例えば、一方向視界の好例として、バス、タクシーの窓、小売業の窓に通常見られる。しかしながら、本特許で開示されている「レジスト方法5」は、異なる範囲及び厚さのデザイン色層によって、異なる上方エッチングあるいは下方エッチングの問題が生じるため、この製造方法を用いない。意外にも、通常グラビア、リトグラフ及びフレキソインクによる、本発明の1以上の実施形態に従う塗布されたインクあるいは他のマーカー素材の薄層の観点から、非金属化処理がこのような製造物の製造には効果的であることが発見されている。
【0068】
本発明は、例えばGB2165292に従うような不透明な印刷パターンを有する製造物に限定されないが、例えば図7A乃至図7G、図8A乃至図8I、図13A乃至図13G及び図14A乃至図14Iの実施形態に従い、例えばUS6,212,805に従い、半透明印刷パターンを有する印刷パネルを部分的に形成するのに用いられ、上図の連続工程からは黒色層14が省略されている。様々な従来のパネルと異なり、本発明の様々な実施形態では、透明基板及び薄い部分的な金属化層を介して、デザインあるいは白色半透明層を視認可能なとすることが可能となっている。
【0069】
図16A乃至図18Iは第2の方法を用いるパネルの製造の複数の工程を示し、水活性化ステンシル35によって不要なマーカー素材を除去する。ステンシル層は水拡張性あるいは水溶性である。ステンシルに、金属化層を有するマーカー素材の層が塗布される。通常、金属化層はステンシル層及び透光性素材に直接塗布され、ステンシル層は充分な厚さであり、金属化層は充分に薄く、ステンシル層のエッジ上の連続層には被覆不能であり、金属化層に透水性の隙間あるいは不連続部が残される。他のマーカー素材の層が塗布され、その後、例えばウォーターバス、あるいは、水噴射処理により、水を付与することにより、水がステンシルのエッジの金属層及び他のマーカー素材の層を透過し、ステンシルが活性化されて、不要なマーカー素材の層及びステンシルそれ自体の除去を容易とし、不要なマーカー素材が除去される。
【0070】
図16Bでは、水活性化ステンシル35が図16Aの透光性素材10に塗布される。適切な水活性化ステンシルは、特に、例えば3乃至10マイクロの範囲の比較的厚い層に塗布され、US6,896,938に開示されているものを有する。このような厚さのため、図16Cで塗布される金属化層12はステンシルのエッジを横切る連続層を形成しないが、その後、金属化層を介する水活性化ステンシル層への水の透過あるいは移動が可能となる。黒色層14は透水性であり図16Dに示されるように塗布される。例えばウォーターバスによる水の付与により、水が黒色層14及び金属化層12の不連続部を水活性化ステンシル35へと透過する。このステンシル35は水溶性あるいは水拡張性インクである。振動、水噴射あるいはブラッシングを選択的に用いて水を付与することにより、水活性化ステンシル及びその上のマーカー素材の層が除去され、透光性素材10を介して視認可能な金属化層12及び他方側から視認可能な黒色層14を有する図16Aのパネルが得られる。
【0071】
図17A乃至図17Cは図16A乃至図16Cと同様であり、図17Dの白色あるいは他の明るい色の層20、選択的に図17Eのデザイン25が続き、水を付与することによる不要なマーカー素材の除去が続き、パネルの印刷側から視認可能な明るい色の層20及び/又はデザイン25、並びに、透光性素材を介して視認可能な金属層12が残る。選択的に、金属化層12が充分に薄くて透明であり、半透明デザイン25及び半透明背景層20を有し、US6,212,805に従う、シースルーグラフィックパネルが得られる。
【0072】
図18A乃至図18Iは本発明の一実施形態を示し、当該実施形態は水活性化ステンシル35、及び、USRE37,186に従う一方向視界パネルの黒色及び白色層の中間の通常銀インクである金属インク13の層を用いる。図18A乃至図18Cは図17A乃至図17Cと同様であり、水活性化ステンシルに塗布される透明金属化層12を示す。図18Eで通常黒色の色付層14が追加され、図18Fで白色層20が続く。これは水の付与による不要なマーカー素材の除去により「完成」可能であり、黒色上の白色、あるいは、一方側に1つの色、他方側から異なる色を示す他の部分印刷パネルを提供し、あるいは、デザイン25を塗布し、その後、水を付与することにより、図18Hに示されるように処理を継続することが可能であり、図18Iの完成パネルが得られる。
【0073】
図19A乃至図26Iは好ましい方法3の複数の工程を示し、当該方法3は分離層ステンシル36を用い、分離層ステンシル36は外力の付与によりその上のマーカー素材の層と共に除去可能であり、所望のマーカー素材の層が所望の印刷パターンに略正確に見当合わせされる。ここで、分離層という用語は第2の方法の水活性化ステンシルとそれとを区別するために用いられる。分離層は、通常、第2の方法ステンシルよりも充分に薄く、通常、透光性素材との結合は弱い。金属化層を有するマーカー素材の層が分離層及び不要なマーカー素材の層に塗布され、通常、その後、マーカー素材の露出面への力の付与によって分離層が除去される。除去力の例として、例えば自己粘着フィルムのような接着面の付与及び除去、あるいは、プラスチゾルインク、あるいは、水噴射、エア噴射若しくは固体摩擦媒体を用いた噴射がある。自己粘着フィルム。図19Bの分離層ステンシル36は図19Aの透光性素材に塗布され、図19Cでは金属化層12、図19Dでは通常黒色の放射吸収層14が続く。外力により不要な素材が除去され、図19Eの完成パネルが得られ、当該完成パネルは、一方側からは通常黒色を示し、透光性素材を介して視認可能な、例えば「銀色」の外観のアルミニウム金属化層12のような金属色を示す部分印刷パネルを含む。図19Fに示されるように、色改良あるいは色修正ラッカー21の塗布により、異なる色の金属化層を得ることが可能であり、金属化層12及び黒色層14が続き、外力の付与による不要なマーカー素材の除去が続き、図19Jの完成パネルが得られる。例えば、色修正層21が黄色である場合には、パネルを介して金色が視認可能である、パネルの他方の印刷側から黒色印刷パターンが視認可能である。
【0074】
図20A乃至図20Gは同様な製造方法を示すが、当該方法は、透光性素材10を介して視認可能な黒色層14、及び、図20Eの他方側から視認可能な金属化層12、あるいは、図20Gの色修正ラッカー21による別の金属色を有する。
【0075】
図21A乃至図21Fはパネルを形成する好ましい実施形態を示し、パネルは、パネルの一方側から視認可能な通常黒色の均一な放射吸収層14、及び、パネルの他方側から視認可能な均一な放射反射性の明るい色20を有する。図21Aの透光性素材10は図21Bでは分離層ステンシル30によって部分的に被覆されている。分離層ステンシル36は図21Cでは通常黒色の放射吸収層14によって被覆されており、図21Dでは金属化層12、図21Eでは通常白色の放射反射層20が続く。白色層20は、デザイン画像印刷システムによって受像可能であり、あるいは、選択的に、それに塗布される追加の印刷受像被覆を有する。黒色上に白色の一方向視界パネルを製造するために、外力の付与により、例えばエアあるいは水噴射、あるいは、自己粘着フィルムの付与及び除去により、不要なマーカー素材が除去され、全ての層が印刷パターン内に略正確に見当合わせされた図21Fの完成製品が得られる。図21A乃至図21EはUSRE37,186に従う金属化による好ましいパネルの製造方法を示す。図21Eの製品は「部分処理素材」であり、当該部分処理素材は、好ましくは巻取紙から巻取紙に製造可能であり、巻取紙形態で販売可能であり、あるいは一方向視界パネルへと変換するためのプリンターに供給される。図21Gでは層20にデザイン25が塗布され、外力の付与により、不要なマーカー素材が除去され、デザインを有しあるいは他方側から一方側が視認不能で良好な通し視を提供する図21Hの完成パネルが得られる。代わって、図21Iに示されるように、図21Dの金属化層12へのデザイン層25の塗布によってUSRE37,186に従うシースルーグラフィックパネルが形成され、外力の付与による不要なマーカー素材の除去が続き、図21Jの完成パネルが得られ、当該完成パネルは、透光性素材10を介して視認可能な黒色層14、及び、パネルの他方側から金属化層12に対して視認可能なデザイン25を有する。
【0076】
本発明の本実施形態ではあらゆる透光性素材を用いることが可能であるが、好ましくはフィルム状の透光性素材、及び、好ましくは透明フィルム、例えば、6乃至200マイクロの厚さの、通常、巻取紙から巻取紙への製造が可能なように、38乃至125マイクロの厚さの清澄透明ポリエステルフィルムを用いることが可能である。フィルムは、フィルムの製造処理中あるいはその後、例えば、例えばPVCを有する表面被覆の塗布により、選択的に印刷処理される。USRE37,186に従う一方向視界ウィンドーグラフィックの製造について、フィルムは、選択的に、例えば、フィルム状の「フェースストック(facestock)」に適用される透明な感圧粘着剤、例えばアクリルをベースとする感圧粘着剤、を有する自己粘着フィルム、及び、感圧延着剤に適用される保護フィルムライナー、例えばシリコン被覆ペーパーあるいはシリコン被覆ポリエステルフィルムである。このような自己粘着フィルム組体は、本発明の様々な実施形態で、選択的に基板あるいは透光素材10として理解されるべきである。ペーパーライナーが用いられ、自己粘着組体が印刷中には透光性でない場合であっても、ライナーを除去し、フィルム状のフェースストックを窓に粘着して使用することにより、結果として得られるパネルは、ウィンドーガラス、接着剤及びフィルムを有し、透明あるいは半透明であり、マーカー素材の印刷パターンによって被覆されていない。
【0077】
本発明の1以上の実施形態に従う金属化層12により、印刷パターンの他の層を一方向視界パネルを形成する従来の方法よりも比較的充分に薄くすることが可能であり、従来の方法では、通常、黒色の溶剤インクスクリーン印刷層、及び、白色の2つの層あるいは黒色、銀色及び白色インクが必要とされ、各々の層について湿潤時には15乃至20マイクロ、乾燥時に7乃至10マイクロの厚さである(全体として乾燥時に20乃至30マイクロの厚さ)。本発明の様々な実施形態により、黒色及び白色のインクの薄い層の印刷、例えば黒色インク層及び白色インク層のグラビアあるいはフレスコ印刷が可能である。適切なインクは、アクリル、セルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、エポキシ、ポリビニルアセテート(PVA)、ウレタン及びポリアミドを有し、通常乾燥時には2乃至5マイクロの厚さであり、1マイクロ未満の薄いアルミニウム金属化層と組み合わされ、この結果、通常、黒色層、金属化層、白色層及び選択的にデザイン層を有するマーカー素材の複数の層の全層の全体の厚さは、20マイクロ未満、好ましくは15マイクロ未満、さらに好ましくは10マイクロ未満であり、同数の層について通常20乃至35マイクロとなる従来のインクの厚さよりも略薄くなっている。多数の別の分離層ステンシル素材があり、当該分離層ステンシル素材は、標準的には1種類の基板、例えばペーパーのために用いられる有機溶剤をベースとするインクを有し、例えばPVCあるいはPVCが印刷処理されたポリエステルのような透光性素材に接着されない。通常ステンシル分離層において、例えばラベルあるいはシールが剥がされた場合に「VOID」のような指標を示す、例えばタンパーを示すラベル(tamper−evident label)あるいはシールにおいて用いられる多数の従来のインクがあり、本発明の様々な実施形態に従うステンシル分離層として選択的に用いられる。
【0078】
さらに、意外にも、さらに薄い分離層ステンシルが用いられる本発明の1以上の実施形態が発見されている。USRE37,185及びUS4,925,70の従来のステンシル方法では、不要なマーカー素材を除去するために、他のマーカー素材の層の「応力ノッチ」を提供し、外力下、「インク破断メカニズム」を開始するのには、厚く鋭いエッジのステンシル層が必要であるという信念及び経験のもと、乾燥時に8乃至10マイクロの厚さとなる比較的厚いステンシル層が用いられている。しかしながら、本発明の1以上の実施形態により、マーカー素材の充分に薄い層が形成可能であり、2乃至5マイクロの分離層ステンシルが好ましい。選択的に、分離層ステンシルは透光性素材の表面に隣接する主分離面を有さないが、永久分離層、あるいは、僅かな厚さのあるいは厚さを有さない表面処理をなされた、マーカー素材の第1の層に隣接する主分離面である。分離層ステンシルは充分に薄く、それ上に、あるいは、続いて塗布されたマーカー素材の層上に塗布された連続的で完全な金属化層を可能とし、溶剤、他の液体あるいは小さな粒子の移動に対する効果的なバリアーを生成する。大量生産、巻取紙から巻取紙へのグラビア、フレスコあるいはリソグラフ印刷のようなさらに廉価な印刷処理を用いるのを可能とするのに加えて、全体の厚さを減少することで、例えば水噴射に必要な圧力、体積、時間を減少し、あるいは、不要な分離層ステンシル及びその上の不要なマーカー素材、あるいは、透明な永久分離層ステンシル上のマーカー素材のみを除去する、接着素材、例えば自己粘着フィルムあるいはプラスチゾルインクの犠牲層の効率的な巻取紙から巻取紙への塗布及び除去を可能とすることにより、実質的に、その後の不要なマーカー素材の除去が補助される。
【0079】
白色層20は、好ましくは、デザイン層25の特定の画像印刷システム、例えば、多色処理、例えば藍色、紅色、黄色及び黒色の4色処理のデジタル溶剤インクジェット印刷に読取可能する。幾つかの画像方法では、選択的な追加の印刷読取可能層が層20に塗布され、また、白色あるいは清澄半透明あるいは透明の印刷読取可能層が塗布され、デザイン層25の印刷に好ましい白色背景を維持する。
【0080】
さらに別の変形例では、図21Fの製品はUS6,267,052及びUS6,899,775に従う「新部分処理素材」であり、通常白色の光反射層20は画像印刷システムに読取可能し、画像印刷システムは、透光性素材10の印刷部分と非印刷部分との両方に対応されるが、接着のみして、光反射層20上に、印刷部分上に耐久マーカー素材を形成し、透光性素材に非印刷部分には耐久マーカー素材を形成せず、好ましくは被覆されない。例えば、層20は熱転写顔料樹脂に読取可能するインクであり、熱転写顔料樹脂は、読取可能インク層20に接着され、例えばCoat VyalamTM(日本のSun Chemicalの登録商標)であり、透光性素材10には接着されず、不要なマーカー素材の除去をすることなく、図21Hのパネルを製造する。別の例として、図21Kでは、永久分離層ステンシル36は図21Eの組体への外力の付与の後にも透光性素材10上に維持され、外力に付与により、分離層ステンシル36上のマーカー素材層14、12及び20は除去されるが、分離層ステンシルそれ自体は除去されない。図21Kの分離面37については、例えば図21LのデジタルUVインクジェットによって、デザイン25がマーカー素材の残存層及び透光性素材10の露出部分に付与される場合には、それは白色読取可能層20上に耐久性デザイン25を形成するが、接着はされず、耐久性画像素材を形成せず、それは分離面37に衝突し、それは非耐久性デザイン部分26、例えば、例えば「エアナイフ」によって容易に除去可能なUV硬化小球体を形成し、図21Hの完成パネルが得られる。
【0081】
本発明の複数の実施形態は、特に、図21A乃至図21Gの方法に関連する包括的な試験プログラムにおいて実施されている。上述した金属化されたグラビア印刷インクを備えるPVC印刷処理された75マイクロの厚さのポリエステルフィルムを有する部分的処理素材が最初に生成された。この部分的処理素材は以下のデジタルインクジェットマシーンを含む様々なデザイン画像システによって試験印刷された、
(i)Mimaki JV3及びJV5 OEMの「エコ溶剤」インクを用いた
(ii)Nur Fresco 完全な溶剤インクを用いた
(iii)Roland Solジェット PRO2V OEMで供給されたインクを用いた
(iv)Mutoh Spitfire65 「ソフト溶剤」インクを用いた。
【0082】
また、部分的処理素材はレーザプリンターによっても印刷可能でることが発見された。
【0083】
各場合で、不要なマーカー素材は、接着剤を被覆されたポリエステルラミネートの付与及び除去によって上手く除去され、この結果、ラミネートと不要なマーカー素材との両方が上手く除去され、所望のマーカー素材の層が所望の印刷パターンに略正確に見当合わせされる。
【0084】
部分的処理素材あるいは新たな部分的処理素材の製造について、略無目打ちの自己接着剤組体の複数の問題の内の1つの問題は、ライナーの除去の後、ウィンドーへの自己粘着フィルムの塗布中、接着剤層とウィンドーとの間に閉じ込められたエアを除去する必要があることである。これは、通常、液体、例えば水と少量の石鹸の混合物の付与によって行われ、液体の付与により、閉じ込められたエアが自己粘着フィルムのエッジまで押し進められそこから外に押し進められるまで、フィルムを位置決めし、圧搾することが可能である。この処理は、接着剤及びウィンドーの表面間に微細なエアの「トンネル」を組み込むことにより、場合によっては、流体を付与する必要がなくなる程度まで、容易となる。このような方法は、US5,296,277、US5,362,516、US5,141,790 及びUS5,897,930に開示され、通常、変形ライナーによって達成され、当該変形ライナーは、通常互いに交差する格子パターンである、除去後に複数の凹部を接着剤に残す浮出パターンを用いて、通常、エンボス加工される。しかしながら、このような従来の方法は、通し視を可能とするために透明に維持されるように意図されている清澄透明自己粘着フィルムには、通常、適切なものではない。フィルムが充分に圧搾されたとしても、エアトンネルは光学的干渉パターンとして視認可能なままである。しかしながら、本発明の1以上の実施形態の選択的特徴はトンネルパターンを印刷パターンに整列させることであり、このための簡単な方法は、線の幅内にエアトンネルが配置されるように、複数の線状の印刷パターンを見当合わせして、エンボス加工されたライナーによって形成されたエアトンネルをマスクすることである。巻取紙された自己粘着フィルムのウエブを横切る線状の印刷パターンあるいは格子状若しくは離散ドット状のパターンを見当合わせすることは難しいのに対して、ウエブの長手方向に沿って印刷された印刷線をライナー上にエンボス加工された線と見当合わせすることは比較的容易であり、ライナーは、例えば、このようなエンボス加工されたライナーを3M自己粘着フィルム組体に形成するのに用いられる、3Mのマイクロ複製技術を用いて、厳格な基準で製造されている。自己接着部分的処理素材あるいは新部分的処理素材は、ライナーの撮像及び除去後、主に、線並びに線状印刷パターンによってマスクされた線の下方のエアトンネルの方向に圧搾することによって比較的容易にウィンドーに塗布可能である。この配置は、複数の線間のパネルの透明部分を介する視野の清澄性に干渉するものではない。また、このような自己接着組体の塗布の後、マイクロトンネルによって剛性プラスチックシート、例えばアクリルシートからの「ガス放出」が可能となる。
【0085】
図22A乃至図22Kはデザイン27を有する一方向視界パネルの製造を示し、デザイン27は、分離層ステンシル36上に反転印刷され、図22Fの完成パネル内の金属化層に対して正しく読み取られる。図22G及び図22Hは、中間金属化層12を備える白色層20に対して透光性素材10を介して視認可能なデザイン27、及び、パネルの他方側から視認可能な黒色層14を有する一方向視界パネルの製造を示す。図23A乃至図23Fは、他方側から白色層20に対して視認可能なデザイン25及び透光性素材10を介して視認可能な金属層12を有するパネルの製造を示す。選択的に、金属化層12は充分に薄くて透明であり、半透明デザイン25及び半透明背景層20を有し、US6,212,805に従うシースルーグラフィックパネルが得られる。
【0086】
図24A乃至図24Gは、例えば、アルミニウム金属化層12を用いて透過素材10を介して視認可能な金色外観の金属色を提供するための色修正ラッカー21の組み込みを除いて、図23Fと同様なパネルの製造を示す。
【0087】
図25A乃至図25Hは、図23A乃至図23Gと同様な方法を用い、透光性素材を介して視認可能なデザイン27及び他方側から視認可能なデザイン25を有する図25Hのパネルの製造を示す。
【0088】
図26A乃至図26Iは、分離層ステンシル36上に塗布され黒色層14を透光性素材10を介して視認可能とする透明金属化層12、及び、黒色層14と白色層20との中間の第2の金属化層12を用いるパネルの製造を示す。両金属化層12並びに他のマーカー素材及びステンシルの層は外力の付与により印刷パターンの外側に除去される。代わって、図26Cの透明金属化層12はデザインあるいはデザイン後の印刷読取可能被覆と共に撮像され、白色及び/あるいは別の金属化層並びに選択的に例えばブレード層が続き、図BIのパネルが製造される。分離層ステンシル、透明金属化層及び選択的に透明印刷読取可能層を有する透光性素材は、透光性素材を介して視認されるデザインを有するパネル用の部分的処理素材である、金属化層は、溶剤移動に対するバリアーとして機能し、印刷読取可能あるいは他の透明層を有しあるいは有さず、取扱時に分離層ステンシルを保護する。
【0089】
図27A乃至図27Iは、例えば、図27Bに示されるマスク層24を所望の印刷パターンの形態で透光性素材10に塗布することによる、第4の「直接」方法を用いるパネルの製造を示す。図27Cでは、連続分離層46は、マスク層24に充分に接着されるが、透光性素材10には充分に接着されない。
【0090】
図27Dでは、金属化層12は連続分離層46に充分に接着される。別の「部分的処理素材」を形成するために、図27Eで、白色層20が追加される。
【0091】
図27Fに示されるように白色層20にデザイン25が塗布され、外力による不要なマーカー素材の除去が続き、図27Gの完成パネルが得られる。代わって、図20Dのパネルは印刷パターンの外側に除去される不要なマーカー素材を有することが可能であり、透光性素材10を介して通常黒色の放射吸収層24が視認可能であり、他方側から金属層12が視認可能なパネルが得られる。代わって、マスク層24は、清澄印刷読取可能素材、あるいは、選択的に施される印刷読取可能処理、例えば選択的に施されるコロナ処理あるいは表面エネルギーを増大させる他の方法であり、連続分離層46は、例えば黒色で、完成パネルにおいて視認可能である。不要なマーカー素材は図27Eのパネルから除去可能であり、図27Iに示されるように、透光性素材10を介して視認可能な通常黒色の光吸収層24、及び、パネルの他方側から視認可能な通常白色あるいは明るい色の光反射層20が得られる。この製品は、上述した1以上の画像印刷システムに対して異なる読取可能性あるいは接着性を有する「新部分的処理素材」を形成可能である
上述した実施形態は本発明を説明する実施形態であり、他の多くの変形例を可能とする。例えば、第1の「レジスト及びエッチング」方法を示す図10A乃至図12Mの陽極処理アルミニウム技術は、本発明の第2、第3又は第4の方法のいずれかの方法と共に用いることが可能である。
【0092】
印刷パターンの印刷部分における層のエッジが略正確に見当合わせされ、従来の印刷方法では略正確な見当合わを達成することが不可能であったため、本発明の1以上の実施形態に従う製品では自動的に確実な印刷特性が得られる。さらに、
本発明の1以上の実施形態は、US4,925,705に開示されている確実な印刷、シール及びラベルに対する15の改良点の内の1つの、幾つかのあるいは全ての改良点を達成する、より効率的で安価な手段を提供する。
【0093】
本発明の1以上の実施形態に従うパネルは、例えばボトルのラベルとして用いられ、あるいは、第2の基板、例えばより厚いプラスチックシートあるいはフィルムに重畳され、例えば斬新な遊戯カードあるいはクレジットカードのようなセキュリティカードを形成する。例えばシースルーグラフィックアンテナを形成するために、例えばラベル上に、例えば金属アンテナ上に重畳されたデザインを組み込むために、例えば直線状螺旋として描かれている従来の印刷パターン上の上で概説した非金属化処理内の1つの金属化処理を用いて、トランスポンダーシステムは本発明の1以上の実施形態を用いることが可能である。
【0094】
本発明の1以上の実施形態はUSRE37,186に従うパネルを製造するためのより経済的手段を提供し、あの特許に開示されているこれら方法あるいは後に改良された従来の方法よりも、シルエットパターン内に重畳層を略正確に見当合わせする、
透明自己粘着フィルムあるいは熱活性化フィルムオーバーラミネートを用いることによるオーバーラミネーションは、比較的厚いインク層を有する様々な従来の部分印刷パネルと共には、インクの厚さの結果、インクエッジに隣接してエアが封入され、通し視の光学的な歪み及び層剥離の起点の原因となるため、実施不能であることが発見されている。液体ラミネーションを用いる場合であっても、良好な通し視に必要な平坦面よりも大きなレンズ効果を有する、厚いインク被覆厚さを「反映」した屈曲した液体の表面特徴の結果、光学的歪みが生じる。本発明の1以上の実施形態で用いられる比較的十分に薄い層により、ラミネーション液体、感圧及び熱活性化接着剤がインクの表面特徴を受容することが可能となる。
【0095】
これはこれら製品の摩擦抵抗を増大し、摩擦抵抗は、ビルの隔壁及びスカッシュのコートの壁のような「半永久的な」適用、露出されているインク層によって洗浄及び他のタイプの摩擦に対して不利益である1方向及び他の視覚制御パネルでの既存の適用において、特定の値をとる
本発明の1以上の実施形態では、シースルーグラフィックパネルの一方側の複数のマーカー素材層の内の1つの層を形成する金属化層が提供される。本発明の1以上の実施形態では、あらゆる種類の製品について、外力を用いて非金属化する方法3及び4を提供する。本発明の1以上の実施形態に従う金属化層は幾つかの効果を有する。
【0096】
(i)露出された場合には、様々な従来の金属インクよりも視覚的に明瞭で魅力的な層を提供する。
【0097】
(ii)例えば白色及び黒色層間に、様々な従来の金属インクよりも優れた透明度の転写層を提供する。
【0098】
(iii)それは様々な従来の金属インクよりも略薄く、除去しやすく、また、それは他のマーカー素材の層を薄くすることを可能とし、従って、
(a)より少ないインクが用いられる。
(b)不要なインクが容易かつ安価に除去される。
(c)オーバーラミネートが容易であり、例えば、自己接着オーバーラミネートフィルム、熱活性接着オーバーラミネートフィルム、あるいは、液体オーバーラミネートによるオーバーラミネーションの後に、改善された光学性能を示す。
(iv)ステンシルへの厚いエッジはインク破損メカニズムの開始に必要でないため、それは様々な従来の方法よりも充分に薄いステンシルを用いることを可能にする。これは、一方で、より効率的なステンシルの印刷方法、例えば巻取紙から巻取紙へのグラビア印刷を可能とし、他方で、重畳された金属化層において不連続部分を生じる1以上の従来のステンシルと異なり、それ上への連続的な金属被覆を可能とする。全ての層の厚さを減ずることによるこれら多数の互いに可能な利点は、より簡単に、デザインを部分的処理素材に塗布し、その後不要なマーカー素材を除去するデザインプリンターによる部分的処理素材へと変換可能である。
【0099】
(v)それは、液体、例えば溶剤の移動に対するバリアー層として機能し、下方の層に幾つかの有害な影響を与える可能性がある。例えば、
(a)下方の1つあるいは複数のインク層が劣化され、結果として、インク破損メカニズムを必要とする方法3あるいは4による後のインク除去がより困難となる。
(b)下方の層内の溶剤あるいは他のインク成分を反応させ、あるいは、インクを相互作用させ、パネルの他方側からみてデザインのゴーストを生じさせる。
(c)下方の透光性素材及び/あるいは接着剤を損傷する。
(d)腐食し、方法2の水活性化ステンシル、あるいは、方法3の分離層ステンシル、あるいは、方法4のマスク内にボイドを生じる、例えばインクあるいは他のマーカー素材を所望の印刷パターンの外側に保持し、例えば一方向視界パネルにおける通し視品質を減ずる。
【0100】
上述した説明は、好ましい実施形態の実施を示し、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。反対に、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、変形例を構成、実施することが可能あることを理解するべきであり、その実施態様は添付した請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1M】第1の方法の実施形態を示す図。
【図1N】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図2J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図3H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図4K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図5K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図6H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図7G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図8I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図9L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図10H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図11J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12L】第1の方法の実施形態を示す図。
【図12M】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図13G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図14I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15A】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15B】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15C】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15D】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15E】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15F】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15G】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15H】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15I】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15J】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15K】第1の方法の実施形態を示す図。
【図15L】第1の方法の実施形態を示す。
【図16A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図16E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図17F】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18A】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18B】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18C】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18D】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18E】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18F】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18G】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18H】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図18I】第2の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図19J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図20G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21K】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図21L】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22J】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図22K】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図23F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図24G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図25H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26A】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26B】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26C】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26D】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26E】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26F】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26G】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26H】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図26I】第3の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す。
【図27A】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す。
【図27B】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27C】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27D】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27E】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27F】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27G】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27H】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【図27I】第4の方法を用いる実施形態に従うパネルの製造における各工程を示す図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルであって、
無目打ちの透光性素材のシートと、
前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、
金属化層と、
を具備し、
前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、
前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている、
パネル。
【請求項2】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記金属化層である、請求項1に記載のパネル。
【請求項3】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層に隣接する、請求項2に記載のパネル。
【請求項4】
前記放射吸収層は黒色である、請求項3に記載のパネル。
【請求項5】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射反射層に隣接する、請求項3に記載のパネル。
【請求項6】
前記放射反射層は白色である、請求項5に記載のパネル。
【請求項7】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層と前記放射反射層との中間にある、請求項5に記載のパネル。
【請求項8】
前記放射吸収層は黒色であり、前記放射反射層は白色である、請求項7に記載のパネル。
【請求項9】
前記透光性素材は透明である、請求項1に記載のパネル。
【請求項10】
前記透光性素材は半透明である、請求項1に記載のパネル。
【請求項11】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層はデザイン色層を有するデザイン層である、請求項1に記載のパネル。
【請求項12】
前記デザイン色層は前記印刷パターンの一部分上のみで延びている、請求項11に記載のパネル。
【請求項13】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記白色層に隣接するデザイン層を有する、請求項8に記載のパネル。
【請求項14】
前記透光性素材は透明であり、前記デザイン層は、前記透明素材に直接反転印刷され、前記透明素材を介して視認可能である、請求項13に記載のパネル。
【請求項15】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材に隣接する、請求項13に記載のパネル。
【請求項16】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材から離間している、請求項14に記載のパネル。
【請求項17】
マーカー素材の前記複数の層は、
放射吸収層と、
放射反射層と、
前記放射吸収層と前記放射反射層との中間の金属インク層と、
を有する、
請求項1に記載のパネル。
【請求項18】
前記金属化層は真空金属化アルミニウムを有する、請求項1に記載のパネル。
【請求項19】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは20マイクロ未満である、請求項1に記載のパネル。
【請求項20】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは15マイクロ未満である、請求項19に記載のパネル。
【請求項21】
パネルの形成方法であって、パネルは、無目打ちの透光性素材のシートと、前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、を具備し、前記パネルは金属化層を具備し、前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされており、
(i)前記透光性素材の前記一方側にマスクを塗布し前記印刷パターンを規定することと、
(ii)マーカー素材の複数の層であって、複数の層の内の1つの層は金属化層である複数のマーカー素材の層を前記透光性素材の前記一方側に塗布することと、
(iii)前記印刷パターンの外側から不要な前記マーカー素材の複数の層を除去し、マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層の境界の一部分をマーカー素材の前記複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせすることと、
という工程を具備するパネルの形成方法。
【請求項22】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記金属化層である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項23】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層に隣接する、請求項22に記載のパネルの形成方法。
【請求項24】
前記放射吸収層は黒色である、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項25】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射反射層に隣接する、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項26】
前記放射反射層は白色である、請求項25に記載のパネルの形成方法。
【請求項27】
マーカー素材の前記層は放射吸収層及び放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層と前記放射反射層との中間にある、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項28】
前記放射吸収層は黒色であり、前記放射反射層は白色である、請求項27に記載のパネルの形成方法。
【請求項29】
前記透光性素材は透明である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項30】
前記透光性素材は半透明である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項31】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層はデザイン色層を有するデザイン層である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項32】
前記デザイン色層は前記印刷パターンの一部分上でのみ延びている、請求項31に記載のパネルの形成方法。
【請求項33】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記白色層に隣接するデザイン層を有する、請求項28に記載のパネルの形成方法。
【請求項34】
前記透光性素材は透明であり、前記デザイン層は、前記透明素材に直接反転印刷され、前記透明素材を介して視認可能である、請求項33に記載のパネルの形成方法。
【請求項35】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材に直接印刷されている、請求項33に記載のパネルの形成方法。
【請求項36】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材から除去される、請求項34に記載のパネルの形成方法。
【請求項37】
前記白色層は前記白色層にデザイン層を印刷するのに用いる画像印刷システムによって受像可能である、請求項35に記載のパネルの形成方法。
【請求項38】
前記画像印刷システムはデジタルインクジェットプリンターである、請求項37に記載のパネルの形成方法。
【請求項39】
マーカー素材の前記複数の層は、
放射吸収層と、
放射反射層と、
前記放射吸収層と前記放射反射層との中間の金属インク層と、
を有する、
請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項40】
前記金属化層は真空金属化アルミニウムを有する、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項41】
前記マスクは前記印刷パターンの形態のレジスト層を有し、不要な複数の層を除去することは、溶剤エッチングによって前記マーカー素材の前記不要な層を除去することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項42】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの水活性化ステンシルであり、不要な複数の層を除去することは前記不要な前記マーカー素材の層に水を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項43】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの分離層ステンシルであり、不要な複数の層を除去することは外力を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項44】
前記分離層ステンシルは前記不要な前記マーカー素材の層と共に除去される、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項45】
前記分離層ステンシルは前記透光性素材から除去されない、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項46】
前記外力は粘着層の付与及び除去により付与される、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項47】
前記粘着層は自己粘着フィルムを有する、請求項46に記載のパネルの形成方法。
【請求項48】
前記外力は、水、エア、固定粒子を有する剥離媒体のいずれかを用いる噴射を含む、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項49】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの形態のマーカー素材の前記複数の層の第1の層であり、不要な複数の層を除去することは外力を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項50】
前記分離層ステンシルは前記不要な前記マーカー素材の層と共に除去される、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項51】
前記分離層ステンシルは前記透光性素材から除去されない、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項52】
前記外力は粘着層の付与及び除去により付与される、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項53】
前記粘着層は自己粘着フィルムを有する、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項54】
前記外力は、水、エア、固体粒子を有する剥離媒体のいずれかを用いる噴射を含む、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項55】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは20マイクロ未満である、請求項21に記載の方法。
【請求項56】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは15マイクロ未満である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは10マイクロ未満である、請求項56に記載の方法。
【請求項1】
パネルであって、
無目打ちの透光性素材のシートと、
前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、
金属化層と、
を具備し、
前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、
前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされている、
パネル。
【請求項2】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記金属化層である、請求項1に記載のパネル。
【請求項3】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層に隣接する、請求項2に記載のパネル。
【請求項4】
前記放射吸収層は黒色である、請求項3に記載のパネル。
【請求項5】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射反射層に隣接する、請求項3に記載のパネル。
【請求項6】
前記放射反射層は白色である、請求項5に記載のパネル。
【請求項7】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層と前記放射反射層との中間にある、請求項5に記載のパネル。
【請求項8】
前記放射吸収層は黒色であり、前記放射反射層は白色である、請求項7に記載のパネル。
【請求項9】
前記透光性素材は透明である、請求項1に記載のパネル。
【請求項10】
前記透光性素材は半透明である、請求項1に記載のパネル。
【請求項11】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層はデザイン色層を有するデザイン層である、請求項1に記載のパネル。
【請求項12】
前記デザイン色層は前記印刷パターンの一部分上のみで延びている、請求項11に記載のパネル。
【請求項13】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記白色層に隣接するデザイン層を有する、請求項8に記載のパネル。
【請求項14】
前記透光性素材は透明であり、前記デザイン層は、前記透明素材に直接反転印刷され、前記透明素材を介して視認可能である、請求項13に記載のパネル。
【請求項15】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材に隣接する、請求項13に記載のパネル。
【請求項16】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材から離間している、請求項14に記載のパネル。
【請求項17】
マーカー素材の前記複数の層は、
放射吸収層と、
放射反射層と、
前記放射吸収層と前記放射反射層との中間の金属インク層と、
を有する、
請求項1に記載のパネル。
【請求項18】
前記金属化層は真空金属化アルミニウムを有する、請求項1に記載のパネル。
【請求項19】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは20マイクロ未満である、請求項1に記載のパネル。
【請求項20】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは15マイクロ未満である、請求項19に記載のパネル。
【請求項21】
パネルの形成方法であって、パネルは、無目打ちの透光性素材のシートと、前記透光性素材に接着されている複数のマーカー素材の層を有する印刷パターンであって、前記印刷パターンは前記パネルを前記マーカー素材の複数の離散領域、及び/あるいは、前記マーカー素材のない複数の離散領域に分割している、印刷パターンと、を具備し、前記パネルは金属化層を具備し、前記印刷パターンの一部分は、パネルの一方側から見た場合には、パネルの他方側から見た場合の前記印刷パターンの一部分とは、異なる色となり、前記マーカー素材の1つの層の境界の一部分は、マーカー素材の別の前記層の境界の一部分と略正確に見当合わせされており、
(i)前記透光性素材の前記一方側にマスクを塗布し前記印刷パターンを規定することと、
(ii)マーカー素材の複数の層であって、複数の層の内の1つの層は金属化層である複数のマーカー素材の層を前記透光性素材の前記一方側に塗布することと、
(iii)前記印刷パターンの外側から不要な前記マーカー素材の複数の層を除去し、マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層の境界の一部分をマーカー素材の前記複数の層の内の別の層の境界の一部分と略正確に見当合わせすることと、
という工程を具備するパネルの形成方法。
【請求項22】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記金属化層である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項23】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射吸収層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層に隣接する、請求項22に記載のパネルの形成方法。
【請求項24】
前記放射吸収層は黒色である、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項25】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射反射層に隣接する、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項26】
前記放射反射層は白色である、請求項25に記載のパネルの形成方法。
【請求項27】
マーカー素材の前記層は放射吸収層及び放射反射層を有し、前記金属化層は前記放射吸収層と前記放射反射層との中間にある、請求項23に記載のパネルの形成方法。
【請求項28】
前記放射吸収層は黒色であり、前記放射反射層は白色である、請求項27に記載のパネルの形成方法。
【請求項29】
前記透光性素材は透明である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項30】
前記透光性素材は半透明である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項31】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層はデザイン色層を有するデザイン層である、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項32】
前記デザイン色層は前記印刷パターンの一部分上でのみ延びている、請求項31に記載のパネルの形成方法。
【請求項33】
マーカー素材の前記複数の層の内の1つの層は前記白色層に隣接するデザイン層を有する、請求項28に記載のパネルの形成方法。
【請求項34】
前記透光性素材は透明であり、前記デザイン層は、前記透明素材に直接反転印刷され、前記透明素材を介して視認可能である、請求項33に記載のパネルの形成方法。
【請求項35】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材に直接印刷されている、請求項33に記載のパネルの形成方法。
【請求項36】
前記透光性素材は透明であり、前記黒色層は前記透明素材から除去される、請求項34に記載のパネルの形成方法。
【請求項37】
前記白色層は前記白色層にデザイン層を印刷するのに用いる画像印刷システムによって受像可能である、請求項35に記載のパネルの形成方法。
【請求項38】
前記画像印刷システムはデジタルインクジェットプリンターである、請求項37に記載のパネルの形成方法。
【請求項39】
マーカー素材の前記複数の層は、
放射吸収層と、
放射反射層と、
前記放射吸収層と前記放射反射層との中間の金属インク層と、
を有する、
請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項40】
前記金属化層は真空金属化アルミニウムを有する、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項41】
前記マスクは前記印刷パターンの形態のレジスト層を有し、不要な複数の層を除去することは、溶剤エッチングによって前記マーカー素材の前記不要な層を除去することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項42】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの水活性化ステンシルであり、不要な複数の層を除去することは前記不要な前記マーカー素材の層に水を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項43】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの分離層ステンシルであり、不要な複数の層を除去することは外力を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項44】
前記分離層ステンシルは前記不要な前記マーカー素材の層と共に除去される、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項45】
前記分離層ステンシルは前記透光性素材から除去されない、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項46】
前記外力は粘着層の付与及び除去により付与される、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項47】
前記粘着層は自己粘着フィルムを有する、請求項46に記載のパネルの形成方法。
【請求項48】
前記外力は、水、エア、固定粒子を有する剥離媒体のいずれかを用いる噴射を含む、請求項43に記載のパネルの形成方法。
【請求項49】
前記マスクは前記透光性素材に直接塗布された前記印刷パターンの形態のマーカー素材の前記複数の層の第1の層であり、不要な複数の層を除去することは外力を付与することを含む、請求項21に記載のパネルの形成方法。
【請求項50】
前記分離層ステンシルは前記不要な前記マーカー素材の層と共に除去される、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項51】
前記分離層ステンシルは前記透光性素材から除去されない、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項52】
前記外力は粘着層の付与及び除去により付与される、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項53】
前記粘着層は自己粘着フィルムを有する、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項54】
前記外力は、水、エア、固体粒子を有する剥離媒体のいずれかを用いる噴射を含む、請求項49に記載のパネルの形成方法。
【請求項55】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは20マイクロ未満である、請求項21に記載の方法。
【請求項56】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは15マイクロ未満である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
マーカー素材の前記複数の層の厚さは10マイクロ未満である、請求項56に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図1H】
【図1I】
【図1J】
【図1K】
【図1L】
【図1M】
【図1N】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
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【図2I】
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【図3A】
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【図4A】
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【図6A】
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【図7A】
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【図8A】
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【図26A】
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【図26I】
【図27A】
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【図27I】
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【図2C】
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【図3A】
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【図4A】
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【図5A】
【図5B】
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【図6A】
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【図7A】
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【図8A】
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【図8I】
【図9A】
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【図9I】
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【図10A】
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【図10C】
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【図18I】
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【図20A】
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【図20C】
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【図20G】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図21D】
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【図22I】
【図22J】
【図22K】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図23E】
【図23F】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図24D】
【図24E】
【図24F】
【図24G】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図25E】
【図25F】
【図25G】
【図25H】
【図26A】
【図26B】
【図26C】
【図26D】
【図26E】
【図26F】
【図26G】
【図26H】
【図26I】
【図27A】
【図27B】
【図27C】
【図27D】
【図27E】
【図27F】
【図27G】
【図27H】
【図27I】
【公表番号】特表2009−528188(P2009−528188A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556877(P2008−556877)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【国際出願番号】PCT/IB2007/002324
【国際公開番号】WO2007/141659
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(508091063)コントラ ビジョン リミテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【国際出願番号】PCT/IB2007/002324
【国際公開番号】WO2007/141659
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(508091063)コントラ ビジョン リミテッド (3)
【Fターム(参考)】
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