説明

金属箔装飾方法

【課題】 シリコーン樹脂の模様パターンを覆うように金箔を配置する作業の効率を向上させることができる金属箔装飾方法を提供すること。
【解決手段】 金属箔装飾方法は、被装飾体である衣料品10の表面に、水性塗料で着色したシリコーン樹脂21からなる模様パターン20を形成する模様パターン形成工程と、前記模様パターン20を覆うように複数枚の金箔30を配置する金属箔配置工程と、前記金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に向って箔押し、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合している金箔30の部分が被装飾体表面に貼着される箔押し工程と、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合していない金箔30の部分を除去する余分金属箔除去工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属箔の模様パターンを被装飾体の表面に付設して加飾する金属箔装飾方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被装飾体の表面に金属箔を付設して加飾する金属箔装飾方法が知られている。装飾方法の一つとして、任意の模様パターンが形成されるように被装飾体の表面に接着剤を塗布し、その接着剤に金属箔を重合させ、接着剤と重合しない余分な部分の金属箔を除去する金属箔装飾方法がある。
【0003】
このような金属箔を装飾したものとして、例えば、特許文献1に示すような金箔を布地の表面に付設する衣料品がある。特許文献1の衣料品における金属箔装飾の手順は、布地の表面に接着剤であるシリコーン樹脂の模様パターンを形成し、次いでシリコーン樹脂の模様パターンを覆うように金箔を配置し、布地の表面に金箔を密着させるように貼り付けてシリコーン樹脂が硬化するまで放置し、シリコーン樹脂の模様パターンと重合しない余分な部分を除去するようになっている。
【特許文献1】実用新案登録第3141391号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、シリコーン樹脂は透明であるため、布地の表面に形成した模様パターンが目視で確認しにくい。したがって、シリコーン樹脂の模様パターンを覆うように金箔を配置する作業効率が低下するという問題があった。
【0005】
上記点より本発明は、シリコーン樹脂の模様パターンを覆うように金箔を配置する作業の効率を向上させることができる金属箔装飾方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1の金属箔装飾方法は、被装飾体の表面に、水性塗料で着色したシリコーン樹脂からなる模様パターンを形成する模様パターン形成工程と、前記模様パターンを覆うように金属箔を配置する金属箔配置工程と、前記金属箔を被装飾体表面に向って箔押し、模様パターンのシリコーン樹脂と重合している金属箔の部分が被装飾体表面に貼着される箔押し工程と、模様パターンのシリコーン樹脂と重合していない金属箔の部分を除去する余分金属箔除去工程とを有し、記模様パターン形成工程、前記金属箔配置工程及び前記箔押し工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記余分金属箔除去工程を行うこと、並びに、前記模様パターン形成工程及び前記金属箔配置工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記箔押し工程及び前記余分金属箔除去工程を行うようになっている。
【0007】
請求項2の金属箔装飾方法は、被装飾体の表面に、金属箔を配置する第一金属箔配置工程と、金属箔の表面に水性塗料で着色したシリコーン樹脂又は無着色のシリコーン樹脂からなる模様パターンを形成する模様パターン形成工程と、前記模様パターンを覆うように金属箔を配置する第二金属箔配置工程と、金属箔を被装飾体表面に向って箔押し、模様パターンのシリコーン樹脂と重合している金属箔の部分が被装飾体表面に貼着される箔押し工程と、模様パターンのシリコーン樹脂と重合していない金属箔の部分を除去する余分金属箔除去工程とを有し、前記第一金属箔配置工程を行った後、前記模様パターン形成工程、前記第二金属箔配置工程及び前記箔押し工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記余分金属箔除去工程を行うこと、並びに、前記第一金属箔配置工程を行った後、前記模様パターン形成工程及び前記第二金属箔配置工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記箔押し工程及び前記余分金属箔除去工程を行うようになっている。
【0008】
請求項3の金属箔装飾方法は、模様パターン形成工程では、インクジェット印刷によって模様パターンを形成する。
【0009】
請求項4の金属箔装飾方法は、模様パターン形成工程では、シルクスクリーン印刷によって模様パターンを形成する。
【0010】
請求項5の金属箔装飾方法は、模様パターン形成工程では、被装飾体が弾性体上に載置されているため、シルクスクリーン印刷のスキージ作業の際に被装飾体が下降し、被装飾体とシルクスクリーン版との間隔が大きくなる。
【0011】
請求項6の金属箔装飾方法は、箔押し工程では、金属箔は弾性体を介して箔押しされる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の金属箔装飾方法によれば、模様パターン形成工程において、水性塗料で着色したシリコーン樹脂からなる模様パターンを形成するので、被装飾体の表面の模様パターンが形成された範囲を容易に目視で確認できる。したがって、金属箔配置工程において、模様パターンのシリコーン樹脂を覆うように金属箔を配置する作業を効率よく行うことができる。
【0013】
シリコーン樹脂は硬化すると弾性を有するので、被装飾体の表面が変形してもその変形にシリコーン樹脂が追随し金属箔の破損または剥離を防止することができる。
【0014】
また、シリコーン樹脂は硬化するとヒートサイクルに強い性質を有するので、装飾の耐久性を向上させることができる。
【0015】
また、金属箔配置工程及び箔押し工程を複数繰り返し回行うことによって、多層の金属箔を被装飾体の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。
【0016】
請求項2の金属箔装飾方法によれば、金属箔にはピンホールが存在するので、第一金属箔配置工程の金属箔の表面に形成された模様パターンのシリコーン樹脂の一部が、箔押し工程においてピンホールを通して金属箔の裏面側に侵入し、第一金属箔配置工程の金属箔が被装飾体表面に貼着される。したがって、複数層の金属箔を被装飾体の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。
【0017】
また、模様パターン形成工程、第二金属箔配置工程及び箔押し工程を1回又は複数回繰り返し行った後、余分金属箔除去工程を行うことによって、より多層の金属箔を被装飾体の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。
【0018】
無着色のシリコーン樹脂でも第一金属箔配置工程の金属箔に、第二金属箔配置工程で金属箔を重ねるように配置すれば、シリコーン樹脂の模様パターンを覆うように金属箔を確実に配置できるようになっている。
【0019】
請求項3の金属箔装飾方法によれば、インクジェット印刷によって模様パターンを形成するので、精細かつ複雑な模様パターンを実現することができる。
【0020】
請求項4の金属箔装飾方法によれば、シルクスクリーン印刷によって模様パターンを形成するので、精細かつ複雑な模様パターンを実現することができる。
【0021】
請求項5の金属箔装飾方法によれば、シルクスクリーン印刷のスキージ作業の際に被装飾体が下降し、被装飾体とシルクスクリーン版との間隔が大きくなることによって、被装飾体の表面に形成される模様パターンを厚く形成することができる。この厚く形成されたシリコーン樹脂に金属箔を箔押しすることによって、被装飾体の表面に立体的な金属箔装飾を行うことができる。
【0022】
請求項6の金属箔装飾方法によれば、金属箔は弾性体を介して箔押しされることによって、可撓性のある被装飾体の表面であっても、金属箔の箔押しを確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の第一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態の金属箔装飾方法を示す工程図である。第一実施形態では、図2〜図4に示すように、被装飾体である衣料品10に金箔30の装飾を行う場合について説明する。なお、説明の都合上、図2〜図4の断面図において、衣料品10の厚みと比較して金箔30をある程度の厚みがあるものとして表現してある。実際には金箔30は0.1ミクロン単位の厚さであり、衣料品10に比べて非常に薄いものである。
【0024】
第一実施形態の金属箔装飾方法は、被装飾体である衣料品10の表面に、水性塗料で着色したシリコーン樹脂21からなる模様パターン20を形成する模様パターン形成工程(図2(A)参照)と、模様パターン20を覆うように金属箔である複数枚の金箔30を配置する金属箔配置工程(図2(B)参照)と、金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に向って箔押し、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合している金箔30の部分が被装飾体である衣料品10の表面に貼着される箔押し工程(図3(A)参照)と、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合していない金箔30の部分を除去する余分金属箔除去工程(図3(B)参照)とを有する。
【0025】
本実施携帯の金属箔装飾方法によれば、模様パターン形成工程において、水性塗料で着色したシリコーン樹脂21からなる模様パターン20を形成するので、被装飾体である衣料品10の表面の模様パターン20が形成された範囲を容易に目視で確認できる。したがって、金属箔配置工程において、模様パターン20のシリコーン樹脂21を覆うように金箔30を配置する作業を効率よく行うことができる。
【0026】
第一実施形態では、シリコーン樹脂21は、例えば一成分形弾性シーリング材であるセメダイン株式会社製のシリコーンシーラント8060プロ等に水性塗料を混合したものである。図2(A)は、この水性塗料で着色したシリコーン樹脂21をインクジェット印刷した模様パターン形成工程後の状態を示す。インクジェット印刷によって模様パターン20を形成するので、精細かつ複雑な模様パターンを実現することができる。シリコーン樹脂21の模様パターン20は、王冠、星の図形及びアルファベットの組み合わせとなっている。
【0027】
図2(B)は、模様パターン形成工程で形成したシリコーン樹脂21の模様パターン20の上に複数枚の金箔30を配置した金属箔配置工程後の状態を示す。図2(A)の断面図に示すように、各金箔30は隣り合う金箔30と重なり合うように配置される。
【0028】
図3(A)は、金箔30を衣料品10の表面に向って箔押し、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合している金箔30の部分が衣料品10の表面に貼着される箔押し工程後の状態を示す。箔押しはプレス機で行われる。プレス機の加圧部材と金箔30との間にはスポンジ又はクッション等の弾性部材が介在しており、金箔30とシリコーン樹脂21の模様パターン20との間にエアが残らないように箔押しを行う。金箔30は弾性体を介して箔押しされることによって、可撓性のある衣料品10の表面であっても、金箔30の箔押しを確実に行うことができる。
【0029】
箔押し工程の箔押しをおこなった後、所定時間放置することによってシリコーン樹脂21が硬化する。シリコーン樹脂21は硬化すると弾性を有するので、被装飾体である衣料品10の表面が変形してもその変形にシリコーン樹脂21が追随し、金箔30の破損または剥離を防止することができる。また、シリコーン樹脂21は硬化するとヒートサイクルに強い性質を有するので、装飾の耐久性を向上させることができる。
【0030】
図3(B)は、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合していない金箔30の部分を除去する余分金属箔除去工程後の状態を示す。除去される部分は、模様パターン外側で模様パターン20のシリコーン樹脂21と直接接触していない部分や隣り合う金箔と重なり合って模様パターン20のシリコーン樹脂21と直接接触していない部分である。前述のように金箔30は0.1ミクロン単位の厚さで非常に薄いため、除去される部分を例えば、毛先の柔らかいブラシなどで金箔30の表面を払うことにより容易に除去することができる。除去された金箔30の一部は、形状によっては金属箔配置工程で再利用可能となる。
【0031】
図4は、模様パターン形成工程、金属箔配置工程及び箔押し工程を2回繰り返し行った後、余分金属箔除去工程を行った装飾された衣料品10を示す図である。断面図では、衣料品10の表面からシリコーン樹脂21、金箔30、シリコーン樹脂21、金箔30の順に積層された状態となっている。
【0032】
金属箔配置工程及び箔押し工程を複数繰り返し回行うことによって、多層の金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。例えば、装飾表面の金箔30が破損しても、その破損部分の下に金箔30の層があるので、装飾効果が損なわれることがない。
【0033】
なお、第一実施形態では、第一金属箔配置工程を行った後、模様パターン形成工程及び第二金属箔配置工程を複数回繰り返し行い、次いで、箔押し工程及び余分金属箔除去工程を行ってもよい。
【0034】
以下、本発明の第二実施形態について図5〜図9に基づいて説明する。図5は、本発明の第二実施形態の金属箔装飾方法を示す工程図である。第二実施形態では、図6〜図9に示すように、被装飾体である衣料品10に金箔30の装飾を行う場合について説明する。なお、説明の都合上、図6〜図9の断面図において、衣料品10の厚みと比較して金箔30をある程度の厚みがあるものとして表現してある。実際には金箔30は0.1ミクロン単位の厚さであり、衣料品10に比べて非常に薄いものである。
【0035】
第二実施形態の金属箔装飾方法は、被装飾体である衣料品10の表面に、金属箔である複数枚の金箔30を配置する第一金属箔配置工程(図6(A)参照)と、金箔30の表面に水性塗料で着色したシリコーン樹脂なる模様パターンを形成する模様パターン形成工程(図6(B)参照)と、模様パターン20を覆うように金属箔である複数枚の金箔30を配置する第二金属箔配置工程(図7(A)参照)と、金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に向って箔押し、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合している金箔30の部分が被装飾体である衣料品10の表面に貼着される箔押し工程(図7(B)参照)と、模様パターン20のシリコーン樹脂21と重合していない金属箔の部分を除去する余分金属箔除去工程(図8参照)とを有する。
【0036】
第一金属箔配置工程では、被装飾体である衣料品10の装飾を行いたい範囲に金箔30を配置する。金箔30は隣り合う金箔30と重なり合っていてもよいし、隣り合う金箔30の端が接触するように配置してもよい。
【0037】
模様パターン形成工程及び第二金属箔配置工程は、第一実施形態と同様に行われる。第二実施形態の模様パターン形成工程では、水性塗料で着色したシリコーン樹脂又は無着色のシリコーン樹脂のいずれかを使用することができる。無着色のシリコーン樹脂でも第一金属箔配置工程の金箔30に、第二金属箔配置工程で金箔30を重ねるように配置すれば、模様パターン20のシリコーン樹脂21を覆うように金箔30を確実に配置できるようになっている。
【0038】
箔押し工程では、金箔30にピンホールが存在するので、箔押しによって第一金属箔配置工程の金箔30の表面に形成された模様パターン20のシリコーン樹脂21の一部がピンホールを通して金箔30の裏面側に侵入し、第一金属箔配置工程の金属箔30が被装飾体である衣料品10の表面に貼着される。箔押し工程後は、図7(B)の断面図では、衣料品10の表面からシリコーン樹脂21、金箔30、シリコーン樹脂21、金箔30の順に積層された状態となっている部分もある。したがって、複数層の金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。例えば、装飾表面の金箔30が破損しても、その破損部分の下に金箔30の層があるので、装飾効果が損なわれることがない。
【0039】
余分金属箔除去工程は、第一実施形態と同様に行われる。
【0040】
図9は、模様パターン形成工程、第二金属箔配置工程及び箔押し工程を2回繰り返し行った後、余分金属箔除去工程を行った装飾された衣料品10を示す図である。断面図では、衣料品10の表面からシリコーン樹脂21、金箔30、シリコーン樹脂21、金箔30の順に積層された状態となっている。
【0041】
金属箔配置工程及び箔押し工程を複数繰り返し回行うことによって、多層の金箔30を被装飾体である衣料品10の表面に貼着することができるので、被装飾体の装飾効果と装飾の耐久性を向上させることができる。例えば、装飾表面の金箔30が破損しても、その破損部分の下に金箔30の層があるので、装飾効果が損なわれることがない。
【0042】
なお、第二実施形態では、第一金属箔配置工程を行った後、模様パターン形成工程及び第二金属箔配置工程を複数回繰り返し行い、次いで、箔押し工程及び余分金属箔除去工程を行ってもよい。
【0043】
本発明の金属箔装飾方法の別の実施形態として、模様パターン形成工程において、シルクスクリーン印刷によって水性塗料で着色したシリコーン樹脂21からなる模様パターン20を形成し、上記の金属箔配置工程〜余分金属箔除去工程を経て金属箔の装飾を行う金属箔装飾方法がある。シルクスクリーン印刷によって模様パターン20を形成するので、精細かつ複雑な模様パターンを実現することができる。
【0044】
シルクスクリーン印刷の模様パターン形成工程では、被装飾体が弾性体上に載置されているため、シルクスクリーン印刷のスキージ作業の際に被装飾体が下降し、被装飾体とシルクスクリーン版との間隔が大きくなるようになっている。
【0045】
シルクスクリーン印刷のスキージ作業の際に被装飾体が下降し、被装飾体とシルクスクリーン版との間隔が大きくなることによって、被装飾体の表面に形成される模様パターンのシリコーン樹脂を厚く形成することができる。この厚く形成されたシリコーン樹脂に金属箔を箔押しすることによって、被装飾体の表面に立体的な金属箔装飾を行うことができる。
【0046】
上記実施形態では、被装飾体が衣料品の場合について説明したが、これに限定されることなく、衣料品以外の例えば石材、木材、金属、ガラス又は革等からなる被装飾体にも金属箔を装飾できる。
【0047】
上記実施形態では、金属箔が金箔の場合について説明したが、これに限定されることなく、金属箔が銅箔、アルミニウム箔、すず箔、プラチナ箔又は合金の箔であってもよい。
【0048】
上記実施形態では、シリコーン樹脂が一成分形弾性シーリング材のシリコーンシーラントである場合について説明したが、これに限定されることなく、シリコーン樹脂が変成シリコーンシーラント、変成シリコーンを主成分とする一液形弾性接着剤や変成シリコーンを主成分とする二液形弾性接着剤に水性塗料を混合したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第一実施形態の金属箔装飾方法を示す工程図である。
【図2】模様パターン形成工程後の状態及び金属箔配置工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【図3】箔押し工程後の状態及び余分金属箔除去工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【図4】金属箔配置工程及び箔押し工程を複数回繰り返し行った場合の余分金属箔除去工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態の金属箔装飾方法を示す工程図である。
【図6】第一金属箔配置工程後の状態及び模様パターン形成工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【図7】第二金属箔配置工程後の状態及び箔押し工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【図8】余分金属箔除去工程後の状態の状態を示す平面図及び断面図である。
【図9】模様パターン形成工程、第二金属箔配置工程及び箔押し工程を複数回繰り返し行った場合の余分金属箔除去工程後の状態を示す平面図及び断面図である。
【符号の説明】
【0050】
10 衣料品
20 模様パターン
21 シリコーン樹脂
30 金箔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被装飾体の表面に、水性塗料で着色したシリコーン樹脂からなる模様パターンを形成する模様パターン形成工程と、
前記模様パターンを覆うように金属箔を配置する金属箔配置工程と、
前記金属箔を被装飾体表面に向って箔押し、模様パターンのシリコーン樹脂と重合している金属箔の部分が被装飾体表面に貼着される箔押し工程と、
模様パターンのシリコーン樹脂と重合していない金属箔の部分を除去する余分金属箔除去工程とを有し、
前記模様パターン形成工程、前記金属箔配置工程及び前記箔押し工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記余分金属箔除去工程を行うこと、並びに、前記模様パターン形成工程及び前記金属箔配置工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記箔押し工程及び前記余分金属箔除去工程を行うことを特徴とする金属箔装飾方法。
【請求項2】
被装飾体の表面に、金属箔を配置する第一金属箔配置工程と、
金属箔の表面に水性塗料で着色したシリコーン樹脂又は無着色のシリコーン樹脂からなる模様パターンを形成する模様パターン形成工程と、
前記模様パターンを覆うように金属箔を配置する第二金属箔配置工程と、
金属箔を被装飾体表面に向って箔押し、模様パターンのシリコーン樹脂と重合している金属箔の部分が被装飾体表面に貼着される箔押し工程と、
模様パターンのシリコーン樹脂と重合していない金属箔の部分を除去する余分金属箔除去工程とを有し、
前記第一金属箔配置工程を行った後、前記模様パターン形成工程、前記第二金属箔配置工程及び前記箔押し工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記余分金属箔除去工程を行うこと、並びに、前記第一金属箔配置工程を行った後、前記模様パターン形成工程及び前記第二金属箔配置工程を1回又は複数回繰り返し行った後、前記箔押し工程及び前記余分金属箔除去工程を行うことを特徴とする金属箔装飾方法。
【請求項3】
模様パターン形成工程では、インクジェット印刷によって模様パターンを形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属箔装飾方法。
【請求項4】
模様パターン形成工程では、シルクスクリーン印刷によって模様パターンを形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属箔装飾方法。
【請求項5】
模様パターン形成工程では、被装飾体が弾性体上に載置されているため、シルクスクリーン印刷のスキージ作業の際に被装飾体が下降し、被装飾体とシルクスクリーン版との間隔が大きくなることを特徴とする請求項4に記載の金属箔装飾方法。
【請求項6】
箔押し工程では、金属箔は弾性体を介して箔押しされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の金属箔装飾方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−131769(P2010−131769A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−307318(P2008−307318)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(508055180)
【Fターム(参考)】