説明

鋼帯コイルの払い出し制御方法及び払い出し制御装置

【課題】鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出してしまうことを確実に抑制すること。
【解決手段】残長演算処理装置15が、鋼帯コイル2の外径Dが外径Dn−1以上である場合には、プログラムカウンタαの値を1増数する。そして、残長演算処理装置15は、プログラムカウンタαの値がしきい値X以上になった場合、警報装置16を制御することによって鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されていない旨の警告情報を出力すると共に、入側減速制御装置17を制御することによって鋼帯の払い出しが停止するまで払い出し速度を減速する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼帯コイルをペイオフリールで払い出す設備に適用して好適な、鋼帯コイルの払い出し制御方法及び払い出し制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コイル状に巻き取られた鋼帯(以下、鋼帯コイルと表記)を処理ライン入側に設けられたペイオフリールによって払い出す際、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから抜け出すという問題が発生することがある。このとき、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出した場合、鋼帯コイルの尾端が処理ライン内で波打ち、周辺設備に接触することによって周辺設備が破損するおそれがある。また、先行材と後行材とを溶接する溶接機を有する連続ラインでは、先行材の鋼帯コイルの尾端が溶接機の溶接位置に停止しないために、後行材の鋼帯コイルの先端部との溶接ができず、ラインの停止及びそれに伴う品質異常を引き起こすおそれもある。
【0003】
このような背景から、ペイオフリール及び入側ブライドルロールの回転を検出するセンサの検出値に基づいてペイオフリールに挿入されている鋼帯コイルの残長を算出し、算出結果に基づいて鋼帯コイルの払い出し速度を制御する技術が提案されている。この技術によれば、鋼帯コイルの残長が所定値以下になった場合に鋼帯コイルの払い出し速度を減速することによって、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出すことを抑制できる。ところが、この技術では、鋼帯コイルのスリップ,センサの異常,オフゲージ(鋼帯の板厚変化)などが発生した場合、鋼帯コイルの残長を正確に算出することができなくなり、その結果、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出してしまう可能性がある。
【0004】
このため、特許文献1には、センサの異常を検出し、センサの異常が検出された場合に警報を出力する技術が開示されている。具体的には、この技術は、ペイオフリールが1回転した際の入側ブライドルロールによる鋼帯コイルの送り量をL,ペイオフリールの前1回転の入側ブライドルロールによる鋼帯コイルの送り量をLn−1、補正値をαとしたとき、数式:Ln−1+α>Lが成立する場合にセンサが異常状態にあると判定し、警報を出力する。すなわち、この技術は、鋼帯コイルの送り量が前回の送り量よりも補正値α以上小さくなった場合に、センサが異常状態にあると判定し、警報を出力するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−188441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に開示されている技術によれば、補正値αが小さすぎる場合、鋼帯の送り量Lの検出誤差によって上述の数式が成立したのにも関わらず、センサが異常状態にあると判定され、警報が頻繁に出力されてしまうことになる。一方、補正値αが大きすぎる場合には、センサの異常状態が検出されにくくなる。しかしながら、特許文献1には、適切な補正値αの設定方法が開示されていない。また、特許文献1に開示されている技術は、センサの異常状態が検出されたときに警報を出力するのみであるために、オペレータは警報が出力された段階で鋼帯コイルの払い出し速度を手動で減速させる必要がある。このため、特許文献1に開示されている技術によれば、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出してしまうことを確実に抑制することはできない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出してしまうことをより確実に抑制可能な鋼帯コイルの払い出し制御方法及び払い出し制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼帯コイルの払い出し制御方法は、ペイオフリールによって払い出される鋼帯コイルの払い出し速度を制御する鋼帯コイルの払い出し制御方法であって、前記ペイオフリールのn回転目における前記鋼帯コイルの外径Dを算出する算出ステップと、前記算出ステップによって算出された前記鋼帯コイルの外径Dが前記ペイオフリールのn−1回転目における前記鋼帯のコイルの外径Dn−1以上であるか否かを判別する第1判別ステップと、前記第1判別ステップにおいて前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であるか否かを判別する第2判別ステップと、前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上である場合、前記鋼帯コイルの払い出し速度を減速する減速ステップと、を含む。
【0009】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼帯コイルの払い出し制御装置は、ペイオフリールによって払い出される鋼帯コイルの払い出し速度を制御する鋼帯コイルの払い出し制御装置であって、前記ペイオフリールのn回転目における前記鋼帯コイルの外径Dを算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記鋼帯コイルの外径Dが前記ペイオフリールのn−1回転目における前記鋼帯のコイルの外径Dn−1以上であるか否かを判別する第1判別手段と、前記第1判別手段によって前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であるか否かを判別する第2判別手段と、前記第2判別手段によって前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であると判別された場合、前記鋼帯コイルの払い出し速度を減速する減速手段と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る鋼帯コイルの払い出し制御方法及び払い出し制御装置によれば、鋼帯コイルの尾端がペイオフリールから高速で抜け出してしまうことをより確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置が適用される処理ラインの一構成例を示す図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態である自動減速処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】図3は、図2に示す自動減速処理の流れを示す説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置の構成について説明する。
【0013】
〔処理ラインの構成〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置が適用される処理ラインの一構成例について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置が適用される処理ラインの一構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置が適用される処理ライン1は、鋼帯コイル2と、鋼帯コイル2を払い出すペイオフリール3と、ペイオフリール3から払い出された鋼帯を次処理ラインに供給するブライドルロール4とを備える。なお、このような処理ライン1としては、酸洗ライン,圧延ライン,焼鈍ライン,電解洗浄ライン,表面処理ライン,めっきラインなどを例示することができる。
【0015】
〔払い出し制御装置の構成〕
次に、図1を参照して、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置の構成について説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態である鋼帯コイルの払い出し制御装置は、パルス発信器11,板厚計12,パルス発信器13,条件設定装置14,残長演算処理装置15,警報装置16,及び入側減速制御装置17を備える。パルス発信器11は、ペイオフリール3の近傍位置に配置され、ペイオフリール3が所定角度回転する度毎にパルス信号を残長演算処理装置15に入力する。
【0016】
板厚計12は、ペイオフリール3とブライドルロール4との間に配設され、ペイオフリール3から払い出された鋼帯の板厚を検出する。板厚計12は、検出された板厚を示す電気信号を残長演算処理装置15に入力する。パルス発信器13は、ブライドルロール4の近傍位置に配置され、ブライドルロール4が所定角度回転する度毎にパルス信号を残長演算処理装置15に入力する。条件設定装置14は、タッチパネルやキーボードなどの入力装置によって構成されている。条件設定装置14は、自動減速処理によって鋼帯の払い出しを停止した際に許容できる鋼帯ロール2の残りの肉厚(残肉厚)や自動減速処理の実行/停止などの条件設定データをオペレータが残長演算処理装置15に入力する際に操作される。
【0017】
残長演算処理装置15は、マイクロコンピュータなどの演算処理装置によって構成されている。残長演算処理装置15は、内部のCPUなどの演算処理装置がROMなどの記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することによって、後述する自動減速処理を実行する。残長演算処理装置15は、本発明に係る算出手段,第1判別手段,及び第2判別手段として機能する。警報装置16は、表示出力装置や音声出力装置などの出力装置によって構成されている。警報装置16は、残長演算処理装置15からの制御信号に従って警告情報を出力する。入側減速制御装置17は、残長演算処理装置15からの制御信号に従って鋼帯の払い出し速度を制御するものである。入側減速制御装置17は、本発明に係る減速手段として機能する。
【0018】
〔自動減速処理〕
このような構成を有する鋼帯コイルの払い出し制御装置は、以下に示す自動減速処理を実行することによって、鋼帯コイル2の尾端がペイオフリール3から高速で抜け出すことを抑制する。以下、図2に示すフローチャートを参照して、この自動減速処理を実行する際の鋼帯コイルの払い出し制御装置の動作について説明する。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態である自動減速処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートは、オペレータが条件設定装置14を操作することによって自動減速処理の実行を設定した状態において、鋼帯コイル2の払い出し処理が開始されたタイミングで開始となり、自動減速処理はステップS1の処理に進む。なお、この自動減速処理は、自動減速処理の実行が設定されている状態では、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
【0020】
ステップS1の処理では、残長演算処理装置15が、パルス発信器11,13から入力されるパルス信号に基づいて、以下に示す数式1を利用してペイオフリール3に挿入されている鋼帯コイル2の外径Dを外径D(n>0)として算出する。なお、数式1中、パラメータP,ΔP,D,P,ΔPはそれぞれ、1制御周期の間にパルス発信器11から発信されたパルス信号の数、ペイオフリール3が1回転する間にパルス発信器11から発信されるパルス信号の数、ブライドルロール4の外径、1制御周期の間にパルス発信器13から発信されたパルス信号の数、及びブライドルロール4が1回転する間にパルス発信器11から発信されるパルス信号の数を示す。ブライドルロール4の外径Dは、オペレータが条件設定装置14を操作することによって予め残長演算処理装置15に入力されている。
【0021】
【数1】

【0022】
また、残長演算処理装置15は、算出された鋼帯コイル2の外径Dに基づいて、以下に示す数式2を利用してペイオフリール3に挿入されている鋼帯コイル2の残肉厚を算出する。なお、数式2中、パラメータD,hはそれぞれ、鋼帯コイル2の内径及び板厚を示し、オペレータが条件設定装置14を操作することによって予め残長演算処理装置15に入力されているものとする。これにより、ステップS1の処理は完了し、自動減速処理はステップS2の処理に進む。
【0023】
【数2】

【0024】
ステップS2の処理では、残長演算処理装置15が、前回の自動減速処理によって算出された鋼帯コイル2の外径Dn−1とステップS1の処理によって算出された鋼帯コイル2の外径Dとを比較し、外径Dが外径Dn−1以上であるか否かを判別する。判別の結果、外径Dが外径Dn−1以上である場合、残長演算処理装置15は自動減速処理をステップS3の処理に進める。一方、外径Dが外径Dn−1未満である場合には、残長演算処理装置15は自動減速処理をステップS4の処理に進める。
【0025】
ステップS3の処理では、残長演算処理装置15は、鋼帯コイル2のスリップ,パルス発信器11,13の異常,オフゲージなどの原因によって鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されていないと判断し、鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されなかった回数を計数するためのプログラムカウンタ(異常判定回数)αの値を1増数する。これにより、ステップS3の処理は完了し、自動減速処理はステップS5の処理に進む。
【0026】
ステップS4の処理では、残長演算処理装置15は、鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されていると判断し、鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されなかった回数を計数するためのプログラムカウンタ(異常判定回数)αの値を0にリセットする。これにより、ステップS4の処理は完了し、自動減速処理はステップS5の処理に進む。
【0027】
ステップS5の処理では、残長演算処理装置15は、プログラムカウンタ(異常判定回数)αの値がしきい値Xになっているか否かを判別する。判別の結果、プログラムカウンタαの値がしきい値Xになっている場合、残長演算処理装置15は、自動減速処理をステップS6の処理に進める。一方、プログラムカウンタαの値がしきい値Xになっていない場合には、残長演算処理装置15は一連の自動減速処理を終了する。
【0028】
ここで、しきい値Xの値は、自動減速処理によって鋼帯の払い出しを停止した際に許容できる鋼帯コイル2の残肉厚に応じて決定される。すなわち、自動減速処理を開始した際の鋼帯ロール2の残肉厚をH、鋼帯の板厚をtとしたとき、H/t回転分の払い出し量のずれまで許容できるとすると、しきい値Xは、自動減速処理の停止精度やオフゲージ量によって決まる払い出し量の余裕代をY(≧0)を考慮して、以下に示す数式3のように与えられる。例えば、残肉厚H=2[mm]、板厚t=0.3[mm]、余裕代Y=1[回転]とした場合、H/t≒6であることから、しきい値Xは5[回転]となる。
【0029】
【数3】

【0030】
ステップS6の処理では、残長演算処理装置15は、警報装置16を制御することによって鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されていない旨の警告情報を出力すると共に、入側減速制御装置17を制御することによって鋼帯の払い出しが停止するまで払い出し速度を減速する。なお、残長演算処理装置15は、ステップS1の処理によって算出された鋼帯コイル2の残肉厚が所定値以下になった場合も同様に、入側減速制御装置17を制御することによって鋼帯の払い出しが停止するまで払い出し速度を減速する。これにより、ステップS6の処理は完了し、一連の自動減速処理は終了する。
【0031】
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である自動減速処理では、残長演算処理装置15が、外径Dが外径Dn−1未満である場合、たとえば図3(a),(b)に示す時間T=T1のときのように、プログラムカウンタ(異常判定回数)αの値を0にリセットする。一方、外径Dが外径Dn−1以上である場合には、残長演算処理装置15は、プログラムカウンタ(異常判定回数)αの値を1増数する。そして、残長演算処理装置15は、プログラムカウンタα(異常判定回数)の値がしきい値X以上になった場合、警報装置16を制御することによって鋼帯コイル2の外径Dが正確に算出されていない旨の警告情報を出力すると共に、入側減速制御装置17を制御することによって鋼帯の払い出しが停止するまで払い出し速度を減速する。例えば、図3(a),(b)に示す例では、しきい値Xは5に設定されているので、残長演算処理装置15は、図3(a),(b)に示す時間T=T2のときに警告情報を出力すると共に払い出し速度の減速処理を開始する。このような自動減速処理によれば、鋼帯コイル2の尾端がペイオフリール3から高速で抜け出してしまうことをより確実に抑制することができる。
【0032】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者などによりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0033】
1 処理ライン
2 鋼帯コイル
3 ペイオフリール
4 ブライドルロール
11,13 パルス発信器
12 板厚計
14 条件設定装置
15 残長演算処理装置
16 警報装置
17 入側減速制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペイオフリールによって払い出される鋼帯コイルの払い出し速度を制御する鋼帯コイルの払い出し制御方法であって、
前記ペイオフリールのn回転目における前記鋼帯コイルの外径Dを算出する算出ステップと、
前記算出ステップによって算出された前記鋼帯コイルの外径Dが前記ペイオフリールのn−1回転目における前記鋼帯のコイルの外径Dn−1以上であるか否かを判別する第1判別ステップと、
前記第1判別ステップにおいて前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であるか否かを判別する第2判別ステップと、
前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上である場合、前記鋼帯コイルの払い出し速度を減速する減速ステップと、
を含むことを特徴とする鋼帯コイルの払い出し制御方法。
【請求項2】
前記減速ステップは、前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上である場合、警告情報を出力するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の鋼帯コイルの払い出し制御方法。
【請求項3】
前記しきい値は、前記減速ステップによって前記鋼帯コイルの払い出しを停止した際に許容できる該鋼帯コイルの残りの肉厚に応じて決定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼帯コイルの払い出し制御方法。
【請求項4】
ペイオフリールによって払い出される鋼帯コイルの払い出し速度を制御する鋼帯コイルの払い出し制御装置であって、
前記ペイオフリールのn回転目における前記鋼帯コイルの外径Dを算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された前記鋼帯コイルの外径Dが前記ペイオフリールのn−1回転目における前記鋼帯のコイルの外径Dn−1以上であるか否かを判別する第1判別手段と、
前記第1判別手段によって前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であるか否かを判別する第2判別手段と、
前記第2判別手段によって前記外径Dが前記外径Dn−1以上であると連続的に判別された回数が所定のしきい値以上であると判別された場合、前記鋼帯コイルの払い出し速度を減速する減速手段と、
を備えることを特徴とする鋼帯コイルの払い出し制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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