説明

錠剤等のばら状に散在する物体の検査

包装されている又はいない錠剤のようなばら状の物体ための検査装置が開示され、少なくとも一つの検査区域に物体を運ぶための搬送装置から成る。その検査装置は少なくとも一箇所の検査区域への搬送に先立ち又は搬送中にその物体を離して移動するための機械的衝撃手段を含む。これは特に、錠剤の数、形状、色、大きさの自動的確認を向上させ、それの結果として、人や患者への薬剤の管理の間違えを発生させなくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一箇所以上の検査区域に物体を搬送するための搬送手段よりなる錠剤のようなばら状状(loose)の物体の検査装置に関する。
【0002】
本発明は、ばら状の物体が少なくとも一箇所の検査区域に搬送される方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
その検査装置と方法は一般的に知られている。間違いの発生を減少させるために、(後に続く)検査の方法について検査され確認されることが必要だという主題の目的は特に知られている。通常、物体が仕切り、トレー又はバッグの中でグループ内で個々に扱われ、及び/又は形状、大きさや色のような外的特徴から正常な物体が個々に取り扱われるかどうか決定される場合、たとえば、できれば一人以上が検査装置によって、物体を検査する。患者による摂取の瞬間のために、包装されているかに関わらず個々に扱われる錠剤や丸薬のような物体の個々に扱われたグループの確認にこの方法は特に使用される。薬剤師や卸売り包装業者は通常手でその場で検査するが、仕事が詰まっていたり、怠けていたり、費用が掛かりすぎで実施に多くの間違いを導き、これらの結果として、患者は多すぎ、又は少なすぎる薬剤を間違って受取る。
【0004】
同様に既知の検査装置は、その場合物体は搬送手段により検査区域に搬送され、必要ならば人的要素が共同して使用されるが、この問題の解決に対して全く信頼できず、可能ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的はより信頼できる検査装置とそれに伴う方法であり、人的要素はもはや検査中に起こりうる間違いの数に関して決定できる要素ではない。
【0006】
その目的を達成するために、本発明に関する検査装置は一箇所以上の検査区域への搬送に先立って又は最中にその物体を動かす機械的衝撃手段より更に成ると特徴付けられる。
【0007】
したがって、本発明に関する方法はその物体は、ばらばらで動かされ、その結果、少なくとも一検査区域で検査されると特徴付けられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による検査装置と方法の利点は、様々な程度でお互い重なっている、又はお互い向かい合う物体がばらばらで動き、より大きい区域に拡がった後で、機械的衝撃手段が個々の物体の適当な確認と検査を可能にする事である。このように、より信頼できる検査結果を獲得する一方、検査方法を自動化するために、方法は未だ詳細には述べていないが、重大な影響力を持つしっかりしたの基礎が更に設定される。このように、検査工程は良好な結果を達成するかに関わらず、少ない努力で、人力を使用せず、実行される。
【0009】
原則として、その物体は本発明に関する検査装置の実施例では包装されてもされなくても良い。その物体が未だ包装されていない場合、それらは実施中、グループ内で個々として取り扱われ、物体のグループは検査と承認後に包装されることだけが必要である。他方、グループが既に包装されていたり、前もって包装されていると、(前もって)包装された最終結果の信頼性は本発明の検査装置の手段により検査され、高められる。
【0010】
本発明による他の他の実施例は、搬送手段は第一、第二搬送要素から成り、その間で物体は検査区域に運ばれると特徴付けられる。
【0011】
本実施例の中で、検査区域に運ばれる物体は第一と第二搬送要素の間に到着する前に、検査区域のその要素の間に存在する間に、及び/又は到着した時広がり、例えば、細長い部分の物体は多かれ少なかれ直立位置に立っている場合、二台の搬送手段の間で平らに横たわり、それの認識又は識別という点で積極的効果があり、その認識または識別は検査工程の一部を形成する。
【0012】
本発明の検査装置のコンパクトな実施例は機械的衝撃手段は第一及び/又は第二搬送要素に組み入れられると特徴付けられる。
【0013】
本発明に従う検査装置の単純化は機械的衝撃手段は回転手段から成ると特徴付けられ、好ましくは、搬送手段へ機械的衝撃を伝達する一つ以上のできれば回転式のフラップから組立てられている。
【0014】
実施中、そのロータリーフラップは規則的に搬送手段を叩く。結果として起きる振動は物体をばらばらに動かし、搬送手段の一部にその上で(離れている)ばら状の物体を存在させる。
【0015】
他の実施例では、物体は未だ包装されていない又は物体は透明な包装に含まれ、その検査装置は搬送手段に接続され、少なくとも一箇所に向く光学手段より成ると特徴付けられ、光学手段はその少なくとも一箇所の検査区域で物体の画像記録に機能する。
【0016】
包装されていない物体又は少なくとも部分的に透明な包装を含む物体の画像の記録後に、その画像は検査と確認の目的で使用される。
【0017】
本発明に従う検査装置の他の実施例は検査装置は物体を検査する光学手段に接続する画像認識手段より成ると特徴付けられる。
【0018】
これは自動検査工程を理解するための画像認識を使用することを可能にする。
【0019】
物体のグループとして、最新の光学手段から獲得した画像データ及び/又は確認データを保持するための手段が備えられていると、そのデータの簡単な管理とできればそれに続く評価は可能であり、したがって間違い、特に薬物に関する間違いは簡単に追跡される。
【0020】
検査装置の手段により多数の検査を実行可能の実施例は、物体は一連の個々のお互い連結した包装として構成された包装を含んでいると特徴付けられ、その中にそれぞれの物体のグループは存在する。バッグのような一連の包装は少量のロールとして存在することが好ましい。
【0021】
本発明と更なる利点は添付の図を参照にしてより詳細に説明される。その図面は本発明に関する方法を説明する検査装置の説明図も示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図は、ばら状の物体解析を試みる検査又は確認装置1を示す。ばら状の物体の全て又は一部がお互いの上にあったり、横に又はお互いに向き合っているので、間違えが確かに簡単に起こる。間違いは、例えば物体を数えること、識別すること、及び/又は、物体の形状及び/又は色及び/又は大きさを認識する時に発生する。以降、簡単のために錠剤又は丸薬と呼び、薬剤の正しい数量と正しいタイプ、種類について良好で迅速な検査が日中、摂取の様々な瞬間で正常な医療の管理に対して重要である。しかし、包装されているかいないかに関わらず、その物体は薬剤でなければならぬ必要はなく、数えられ、識別できるばら状の物体の全種であってよい。
【0023】
図に見られるように、右側でその装置に投入されたその物体は移動手段2により最初の段階でグループに分けられ、個々として扱われる。そのグループは包装されていてもよいが、その必要はない。各々の錠剤のグループは病院や療養院のような特定の患者による瞬間の摂取を意味しており、錠剤のグループが包装される場合、その包装に先立って検査が行なわれ、必要な場合はそのパッケージング後に検査される。
その最後に、包装機(図示せず)は検査装置1の左側にある。以後、簡単に理解するために、包装された錠剤について述べる。望ましくはその様な錠剤のグループは直列にお互いに繋がっている包み又はバッグZに含まれ、それは小型ロールの形状であり、リールで巻かれても巻かれなくても良い。ロールからバッグZは図の右側で搬送手段2に供給される。その段階中に、最初の目視検査はいわゆる検査区域I1でそこにいる検査人により行なわれる。その場合、バッグは透明である。その最初の目視検査は図では区域I2にだけを見ているが、I1、I2及び/又はI3の一つ以上の検査区域の一つ以上に向かう光学手段3の援助により必要なら、画像記録の目的のために、物体及び/又は物体のグループの上方からの及び/又は下方からの成し遂げられる。画像の明暗がはっきりと確認されるように背面照明がその場合使用される。その場合、バッグZは光学手段3の作動周波数範囲内にある周波数を持つ電磁波を少なくとも部分的に伝達する。画像は次の評価又は確認のためにメモリー4に記憶される。検査装置1は人間が関与しないで自動物体検査を可能にするように光学手段3に接続された画像認識手段5より成る。これを認識させるために必要なソフトウェアは知られており、簡単な方法で物体の望まれた認識特性に適合する。
【0024】
更に、検査装置1は検査区域へ搬送に先立って及び/又は搬送の間、物体を離して動かす機械的衝撃6より成る。これは、検査及び/又は画像認識が人間により又は自動で実行されるかどうかに関係なく、物体又は物体のグループの検出と検査の信頼性を向上させることを導く。
【0025】
搬送手段2は望ましくはそれぞれ、第一、第二搬送要素2−1、2−2より成る。ロールから来た包装された物体は一つ以上の移動搬送要素2−1から2−4の手段により、矢印で指示された方向に移動又は引っ張られる。望ましくは、機械的衝撃手段6はいくつかの位置で第一搬送要素2−1に組み込まれ、その場合、一般的に、回転式伸縮自在フラップのような回転式手段より成り、回転して機械的衝撃を搬送手段2に伝達し、搬送手段2−1により搬送に先立ち又は最中に物体を動かす。いくつかの剛性フラップFはバッグZが装置1の右側の装置に導入される位置近くに取り付けられ、フラップは直立した物体を平らに寝かせる。
【0026】
二重構造に描かれているように、第二搬送要素2−2は第一搬送要素2−1の上に位置する。第二搬送要素2−2は移動手段であるが、第一搬送要素2−1と同速度であり、この場合、錠剤は回転する傾向は見られない。搬送要素2−1、2−2は連続して動作するかコード化される。バーコードリーダーはその目的に使用され、光学手段3に組み込まれる。更に、検査装置1は手段8より成り、通常、十分なメモリー4を持った(マイクロ)プロセッサー又はPCであり、物体のグループの画像及び/又は検証データを記憶し、そのデータを最新に保持する。その検証データは、例えば物体の検出数量及び/又は形状及び/又は色及び/又は大きさを含む。検出数量はバーコードで読んだ数字と比較される。数量が一致しない場合、周知の印刷装置(図示せず)により、疑わしい包装はできれば警告のようなマークが付けられる。
【0027】
更に、その図は第三搬送要素2−3を設置する可能性を示し、その場合、画像は物質を含んだ一連のバッグが要素2−1から2−3へ通過する時、及び/又は検査区域I3の中にある時、光学手段3により記録される。
【0028】
カメラ3が二つ以上の区域に存在すると、バッグと内容のもっと精密な識別と検査を獲得するために、同等なバッグの画像とが作り出され、そこから獲得されたデータはより信頼できる結果を達成するために有意義に組み合わされる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明によるばら状の物体の検査装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠剤のようなばら状に散在する物体の検査装置において、少なくとも一箇所の検査区域に前記物体を搬送するための搬送手段より成り、前記少なくとも一箇所へ搬送に先立ち又は最中に物体に運動を加える機械的衝撃手段から成ることを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記物体が包装されている又は包装されていないことを特徴とする、請求項1の検査装置。
【請求項3】
前記搬送手段は第一及び第二搬送要素をから成り、その間で前記物体は前記検査区域に搬送される請求項1または請求項2の検査装置。
【請求項4】
前記機械的衝撃手段は第一及び/又は第二搬送要素に組み入れられている請求項1から請求項3のいずれか一つの検査装置。
【請求項5】
前記機械的衝撃手段は回転式手段から成る請求項1から請求項4のいずれか一つの検査装置。
【請求項6】
前記機械的衝撃手段は一つ以上の回転式フラップであり、機械的衝撃を前記搬送手段に伝達する請求項1から請求項5のいずれか一つの検査装置。
【請求項7】
前記物体は少なくとも部分的に透明である包装内に包まれている請求項1から請求項6のいずれか一つの検査装置。
【請求項8】
更に、前記搬送手段に接続され、且つ、前記少なくとも一箇所の検査区域を向いた光学手段より成り、前記光学手段は前記少なくとも一箇所の検査区域にある前記物体の画像を記録することから成る、請求項7の検査装置。
【請求項9】
更に、前記物体を検査する前記光学手段に接続する画像認識装置より成る請求項8の検査装置。
【請求項10】
更に、物体の1つのグループの前記光学手段から得られた最新の画像データ及び/又は検証データを保存する手段を備えた請求項8又は請求項9の検査装置。
【請求項11】
前記物体は別々の物体のグループが存在する一連の個々のお互い連結した包装として形成された包みに含まれる請求項1から請求項10のいずれか一つの検査装置。
【請求項12】
前記一連の包みはロールとして存在する請求項11の検査装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一つによる前記検査装置を使用することにより、前記物体は、ばらばらで動き、順次少なくとも一箇所の区域に搬送され、そこで検査されるばら状物体の検査方法。
【請求項14】
前記物体は透明は個々の包みに含まれる請求項13の方法。
【請求項15】
自動光学検査が前記少なくとも一箇所の検査区域で行われる請求項13又は請求項14の方法。
【請求項16】
処理装置制御の画像認識が検査を実施するのに使用される請求項13から請求項15のいずれか一つの方法。
【請求項17】
前記検査は前記物体の数を数える及び物体の形状、色及び/又は大きさの認識することより成る請求項13から請求項16のいずれか一つの方法。
【請求項18】
請求項1から請求項12のいずれか一つの検査装置による検査後に得られる包装された一連の物体。
【請求項19】
請求項13から請求項17のいずれか一つの方法を使用した後に得られる包装された一連の物体。

【公表番号】特表2006−513953(P2006−513953A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−568229(P2004−568229)
【出願日】平成15年3月13日(2003.3.13)
【国際出願番号】PCT/NL2003/000189
【国際公開番号】WO2004/072626
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(505292742)ディジュクストラ ベレーンニゲデ ベドリフェヴェン ビー.ブイ. (1)
【Fターム(参考)】