説明

録画制御装置

【課題】録画しようとする複数のコンテンツがコピーワンスで重複した同一コンテンツとなる場合、過不足が生じないように録画する数を抑制して録画させる録画制御装置を提供する。
【解決手段】放送される画像を含むコンテンツを複数録画する録画装置3A〜3Cはネットワーク2を介して接続され、各録画装置3I(I=A〜C)は録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置6Iと実際にコンテンツの録画を行う記録装置5Iとを有する。各録画予約制御装置6Iは、ユーザにより録画の命令がされた複数のコンテンツが重複する同一コンテンツか否かを判定し、これに該当する場合にはさらに同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定し、その判定結果に応じて実際に記録装置5A〜5C全体で録画する録画数を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の伝達が可能なネットワークに接続された環境でコンテンツの録画を行う録画制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、放送される画像を含むコンテンツを録画する録画装置としては、ハードディスク(HDDと略記)を記録装置に用いたHDDレコーダが広く普及している。そして、HDDレコーダが家庭内に複数、存在しても、それぞれ録画予約情報が独立しているため、ユーザによる録画予約の指示、設定に対して、同一コンテンツの場合であっても全て録画している。
画像を含むコンテンツは、一般に情報量が大きいため、同一コンテンツを重複して録画するような場合には、無駄なく録画できることが望まれる。
例えば特許文献1には、放送サーバと、この放送サーバから配信されるストリーミングデータを、録画ファイルとして保存する複数のセットトップボックス(STBと略記)とからなる通信システムが開示されている。
【0003】
この通信システムにおいては、配信されるストリーミングデータを保存するために、録画の予約処理を行った場合には、これに先だって同一内容の予約処理を行う他のSTBの有無を判断し、該当する他のSTBが有る場合には、録画される録画ファイルを共有を設定する構成が開示されている。
そして、この構成により、重複して録画ファイルを保存することを回避して、大容量の記録装置を必要としないようにしている。
一方、デジタル放送においては、著作権保護の観点から放送されるコンテンツにコピーコントロール情報を付加して配信するようになってきている。代表的なコピーコントロール技術として、CPRM(Content Protection for Recordable Media)規格がある。
【0004】
このCPRM規格に従った場合には、コンテンツに含まれるコピーコントロール情報をチェックし、記録して良いか否かが判断される。コピーコントロール情報が付加されたコンテンツを記録するには、そのコピーコントロールに対応した録画装置若しくは記録装置を用いる必要がある。
具体的には、「1回だけ記録可能(コピーワンス :CopyOnce)」である旨のコピーコントロール情報が付加されたコンテンツ(コピーワンス コンテンツ)であれば、録画装置はそのコンテンツを記録を行うHDDに記録することができる。その際、記録されたコンテンツのコピーコントロール情報は「コピー禁止(NoMoreCopy)」に置き換えられる。
【0005】
コピー禁止である旨のコピーコントロール情報が付加されたコンテンツは、そのコンテンツをさらにコピーすることができない。そのため、HDDに一旦記録したコンテンツをDVD等の他の記録媒体に記録するには、コピーではなく、「ムーブ」を行い、元の記録媒体としてのHDDから移動しなければならない。そして、この「ムーブ」の操作により、元の記録媒体としてのHDDからコンテンツが消去される。
従って、録画予約するコンテンツがコピーワンスの場合には、特許文献1のように同一コンテンツであるとして、単に録画される録画ファイルを共有に設定するのみでは適切に対応できない。
例えば、同一コンテンツであるとして、単に録画される録画ファイルを共有に設定した場合には、あるユーザがその録画ファイルを他の記録媒体に移動した場合、元のHDDから消去されるため、同一内容の予約処理を指示した他のユーザは、その録画ファイルを視聴出来なくなる等の欠点が発生する。
つまり、特許文献1は、コンテンツがコピーワンスの場合には録画する数を適切に設定できなかった。
【特許文献1】2005−151328号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、録画しようとする複数のコンテンツがコピーワンスで重複した同一コンテンツとなる場合、過不足が生じないように録画する数を抑制して録画させる録画制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る録画制御装置は、放送される画像を含むコンテンツを複数受信する複数の放送受信装置と前記複数の放送受信装置で受信された複数のコンテンツを記録可能とする複数の記録装置とに情報の伝達が可能なネットワークを介してそれぞれ接続され、前記複数の記録装置に対するコンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置と、前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記複数の記録装置全体で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の一実施形態に係る録画制御装置は、放送される画像を含むコンテンツを複数受信する複数の放送受信装置と前記複数の放送受信装置で受信された複数のコンテンツを同時に記録可能とする記録装置とに、情報の伝達が可能なネットワークを介してそれぞれ接続され、コンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置と、前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記記録装置で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施形態に係る録画制御装置は、放送される画像を含むコンテンツをそれぞれ複数受信する複数の放送受信装置及び複数の放送受信装置によりそれぞれ受信された各コンテンツをそれぞれ記録可能とする複数の記録装置にそれぞれ一体的に設けられ、コンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う複数の録画予約制御装置と、前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記複数の記録装置全体で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、録画しようとする複数のコンテンツがコピーワンスで重複した同一コンテンツとなる場合にも、過不足が生じないように録画数を抑制して録画させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1に係る録画制御装置を構成する録画制御システム1の構成を示す。この録画制御システム1は、例えば家庭内に設けられた、相互に情報の伝達が可能な接続手段としてのネットワーク2と、このネットワーク2に接続された複数、ここでは3個の録画装置3A、3B,3Cとから構成される。
各録画装置3I(I=A〜C)は、放送される画像を含むコンテンツを受信する放送受信装置としてのテレビジョンチューナ(TVチューナと略記)4Iと、録画処理されたコンテンツを記録(録画)する例えばHDDにより構成される記録装置5Iと、コンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置6Iとが一体化されて構成されている。
【0012】
つまり、各録画装置3Iは、具体的にはHDDレコーダにより構成される。また、各録画装置3Iは、コンテンツを表示する表示装置としての例えば液晶ディスプレイ(LCDと略記)7Iにそれぞれ接続されている。
また、各録画装置3Iは、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)8Iによりネットワーク2に接続されており、各録画予約制御装置6Iは、録画予約情報及び録画情報を共有することができるようになっている。
また、各TVチューナ4Iは、アナログの放送を受信する地上波アナログチューナ9Iと、デジタル放送を受信する例えば地上波デジタルチューナ10Iを備えている。なお、地上波デジタルチューナ10Iの代わりにBSデジタルチューナでも良いし、これら両方を備えた構成でも良い。
【0013】
また、各TVチューナ4Iは、受信したTV信号を復調し、記録装置5Iで録画するための録画処理を行う録画処理部としての機能と、LCD7Iで表示するための再生処理を行う再生処理部としての機能を有する録画・再生処理部11Iを有する。
また、各TVチューナ4Iは、地上波デジタルチューナ10Iによるデジタル放送のコンテンツを視聴及び録画するためのB−CASカード12Iを装着するスロットを有する。
そして、1回のみコピーが可能なコピーワンスのコンテンツとなるデジタル放送のコンテンツを視聴する場合には、コピー制御信号で暗号化されて送信される信号をB−CASカード12Iの鍵情報を用いて復号し、録画・再生処理部11Iを経てLCD7Iに画像を含むコンテンツを表示する。
【0014】
また、このコンテンツを録画する場合には、コピー制御信号が「コピー不可]に書き換えられて、録画・再生処理部11Iを経て記録装置5Iに記録され、それ以降デジタルコピーが出来なくなる。
一方、地上波アナログチューナ9Iを用いてコンテンツの録画を行う場合には、コピーフリーとしてコピー回数が制限されることなく記録装置5Iに記録することができる。
【0015】
また、各録画装置3Iにおける録画予約制御装置6Iは、録画予約を含む録画の制御を行うCPU13Iを内蔵している。
CPU13Iは、複数のユーザによりコンテンツの録画予約の場合を含む録画の命令が行われた場合、同じコンテンツ(同一コンテンツという)が重複して存在するか否かを判定する同一コンテンツ或いは重複コンテンツの判定部14Iの機能を有する。
【0016】
また、このCPU13Iは、同一コンテンツが存在する場合には、さらに同一コンテンツがコピーワンスであるか否かの判定を行うコピーワンス判定部15Iと、コピーワンスである場合、視聴用の録画目的であるか保存用の録画目的であるかの録画目的の判定部16Iとの機能を有する。
同一コンテンツがコピーワンスであるか否かの判定は、デジタル放送として受信した複数のコンテンツが、同じコンテンツがあるか否かにより判定する。このため、アナログ放送で受信した1つのコンテンツとデジタル放送で受信した1つのコンテンツとが同じ場合にはコピーワンスの同一コンテンツとは判定されない。
そして、CPU13Iは、これらの判定部14I〜16Iの判定結果に応じて、録画制御システム1における記録装置5A〜5Cに重複して記録するコンテンツ数を過不足なく録画するように、つまり重複して録画する数としての録画数を最小限に抑制して録画を行わせる録画抑制部17Iの機能を有する。
【0017】
この場合、各CPU13Iは、ネットワーク2を介して相互に情報の伝達が可能な状態で接続されており、ユーザによりそれぞれの録画装置3Iで録画予約される録画予約の情報と実際に録画する(及び録画された結果の録画済みの場合の)録画情報を共有する。
【0018】
そして図1の1点鎖線で示すようにCPU13Iは、”録画予約&録画情報”を共有する。
つまり、図2に示すように本実施例における各録画予約制御装置6Iは、録画予約&録画情報の共有部18を形成する。
また、各録画予約制御装置6Iには、ユーザが録画予約等の指示操作や命令を行う図示しない操作部を有する。また、ユーザは、図1に示すように録画予約等の命令を行うリモートコントローラ(リモコンと略記)19Iにより遠隔操作することもできる。
【0019】
各ユーザにより録画予約がされる場合、各録画予約制御装置6IのCPU13Iは、それぞれ録画予約するユーザ用フォルダに録画予約情報を生成し、そのユーザ用フォルダの予約情報を表示する。
そして、各ユーザにより録画予約された情報は、録画制御システム1全体で録画予約情報として共有して管理される。また、録画予約された録画予約情報は録画予約された録画対象のコンテンツの放送が開始する時間になると録画の命令となり、この命令に従って実際に録画が行われる。また、その録画の開始により、録画予約情報は録画情報となる。 実際に録画が開始する前の場合、各録画予約制御装置6IのCPU13Iは、各ユーザから録画予約の命令(或いは指示操作)が行われると、その時点以前での録画予約の情報を参照して、その録画予約を実質的に受け付けるか否か決定する。
【0020】
この場合、同一コンテンツの録画予約が行われていないと判定した場合には、その録画予約を受け付ける決定をする。一方、同一コンテンツが他のユーザにより既に録画予約されている場合には、上述したようにその同一コンテンツがコピーワンスで有るか否か、視聴用或いは保存用のもので有るか等の判定を行う。
そして、これらの判定結果により、録画予約を決定する。また、その決定された録画予約の情報は、逐次共通の録画予約情報として更新記録される。つまり、時間的に後の録画予約情報により、以前の録画予約情報が更新される。このようにして、録画制御システム1は、ユーザにより命令された場合における最新の録画予約情報を共有する。
また、録画制御システム1は、最新の録画予約情報に従って録画を行い、録画情報を生成する。そして、その録画情報も、各録画予約制御装置6Iにより共有される。
【0021】
また、ユーザにより、録画予約の命令が録画対象のコンテンツの放送開始の時間になる場合には、録画の命令として機能する。つまり、録画予約と録画とは、実質的に同じ機能となる場合もある。
このようにして、本実施例に係る(録画制御装置を含む)録画制御システム1を構成する録画予約制御装置6A〜6Cは、記録装置5A〜5C全体でコンテンツを記録(録画)する場合に、重複する同一コンテンツが存在した場合、実際に録画する数としての録画数を最小限に抑制して録画を行わせる。
また、ユーザにより、録画されたコンテンツの削除の指示操作や命令が行われた場合にも、録画予約制御装置6A〜6Cは、共有した録画予約及び録画情報により適切に対応する。
このような構成の録画制御システム1の動作を説明する。図3は、例えば全てコピーフリーである複数のコンテンツを録画する場合の動作説明図を示す。
また、図3においては、3人のユーザA、B、Cがそれぞれ録画予約制御装置6A〜6Cにより録画予約する場合の動作例として説明する。
ネットワーク2を介しての接続により録画予約&録画情報の共有部18が形成された状態において、ユーザA〜Cにより録画予約される。図3に示す例では、
ユーザAが、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツE、コンテンツF
ユーザBが、コンテンツA、コンテンツC、コンテンツG、コンテンツH
ユーザCが、コンテンツB、コンテンツC、コンテンツF、コンテンツH
の録画予約をした場合を示している。
この場合、CPU13A,13B.13Cは、全てのコンテンツがコピーフリーであるため、重複する同一コンテンツは1つのみ録画するように録画数を抑制する。
このため、上記の録画予約を行った場合、実際に録画するコンテンツは、1つづつのコンテツA〜C,E〜Hの6つとなり、重複しているコンテンツA、コンテンツB、コンテンツC、コンテンツF、コンテンツHの5つのコンテンツはそれぞれ1つのみ録画するように録画数が抑制される。
【0022】
そして、図3に示す例では、記録装置5AにはコンテンツA,B,E、Fが記録され、また記録装置5BにはコンテンツC,G,Hが記録され、また記録装置5Cにはいずれも記録されない。
なお、本実施例においては、記録装置が5A、5B、5Cに分離された構成であるが、(図3の点線で示すように)後述する実施例のように、1つの記録装置5で共有する構成にしても良い。
このようにコンテンツがコピーフリーである場合には、重複する同一コンテンツを録画しないように抑制するようにしているので、記録装置5A〜5Cの空き容量を有効に利用できる。
【0023】
また、図4はコピーワンスのコンテンツを録画予約した場合の動作説明図を示す。図4の例では、簡単化のため、コピーワンスの1つのコンテンツを複数のユーザが録画予約した場合の動作説明図を示す。
具体的に図4の例では
ユーザAがコピーワンスのコンテンツを保存用に録画予約し、
ユーザBがコピーワンスの同じコンテンツを視聴用に録画予約し、
ユーザCがコピーワンスの同じコンテンツを視聴用に録画予約した場合を示している。 コピーワンスの場合には、録画予約制御装置6A〜6C(のCPU13A〜13C)は、同一コンテンツが存在する場合、視聴用、つまり視聴目的で録画予約されているか、保存用、つまり保存目的で録画予約されているかの判定を行う。
【0024】
そして、視聴用のコンテンツに関しては、CPU13A〜13Cは、重複する同一コンテンツを1つのみ録画予約するように抑制し、保存用のコンテンツに関しては、全てのユーザ(この例では3人のA〜C)により録画予約されたそのコンテンツ数分だけ録画予約(或いは録画)するように抑制する。
従って、図3の録画予約の場合には、1つのコンテンツを視聴用に録画予約し、かつ1つのコンテンツを保存用(ユーザA用)に録画予約する。そして、図4に示す例では、記録装置5Aには保存用のコンテンツが1つ記録され、記録装置5Bには視聴用のコンテンツが1つ記録され、記録装置5Cにはコンテンンツが記録されない。
コンテンツがコピーワンスの場合には、図4に示したように録画予約及び録画することによりユーザによる視聴及び保存目的に適切に対応した録画を行う。
【0025】
次に図5を参照して、コンテンツを録画予約する動作を説明する。図5は複数のユーザがコンテンツを録画予約する一般化した動作のフローチャートを示す。
録画制御システム1の動作が開始した場合、最初のステップS1に示すように、各ユーザは、リモコン19I等からコンテンツの録画予約を行う。
すると、各録画予約制御装置6IのCPU13Iは、コンテンツの録画予約の指示を受け取ると、ステップS2に示すように、そのコンテンツが他のユーザがすでに録画予約した予約済みの同一コンテンツであるかの判定を行う。この判定は、この録画予約が行われた時に、その時以前に形成された録画予約&録画情報の共有部18における録画予約情報を参照することにより行うことができる。
【0026】
そして、同一コンテンツの録画予約がされていない場合にはステップS3に示すように、CPU13Iは録画予約すると共に、その録画予約完了メッセージをLCD7I等で表示する(この場合、録画予約制御装置6Iに表示部を設けてその表示部で表示するようにしても良い)。
また、この録画予約の情報は、共通の録画予約情報として録画予約&録画情報の共有部18に登録される。また、本実施例においては、録画予約制御装置6Iは、ユーザ単位の録画予約及び録画情報を管理する機能を有する。
ステップS2において、同一コンテンツの録画予約済みの場合には、ステップS4に示すようにCPU13Iは、その同一コンテンツがコピーワンスであるか否かの判定を行う。そして、コピーワンスであると判定した場合には、次のステップS5に進み、コピーワンスでないと判定した場合には、ステップS7に移る。
【0027】
ステップS5においてCPU13Iは、コピーワンスのコンテンツが視聴用或いは保存用のいずれで録画予約されるかの判定を行う。或いは、ユーザが視聴用或いは保存用のいずれで録画予約しているかの指定(設定)を行っていない場合には、その指定を行うようにメッセージの表示等を行う。
そして、録画予約されたコンテンツが保存用の場合には、ステップS3に移り、視聴用の場合には、ステップS6に進む。つまり、保存用の場合には、同一コンテンツが重複しても、ユーザによる録画予約された数だけ、同一コンテンツを録画予約する。これに対して、以下のように視聴用の場合には、同一コンテンツの録画予約(録画)する数を実質的に1つに抑制する。
ステップS6においてCPU13Iは、他のユーザにより、視聴用の録画予約がされているかの判定を行う。
【0028】
そして、CPU13Iは、視聴用の録画予約がされていないと判定した場合にはステップS3に移り、逆に視聴用の録画予約がされていると判定した場合には次のステップS7に進む。
ステップS7においてCPU13Iは、録画予約をせずに、他のユーザにより録画予約されている旨のメッセージ表示を行い、この処理を終了する。
そして、この録画予約に従って録画開始時間になると、録画予約されたコンテンツの録画が実行されることになる。
本実施例では、録画予約されたコンテンツが重複する場合、つまり同一コンテンツの録画予約(を含む録画)の命令がされた場合には、その同一コンテンツがコピーワンスであるか否か、より具体的には保存用のものであるか否かに応じて重複して録画する重複録画数を過不足が発生しないように(録画抑制部17Iの機能により)抑制する。
【0029】
このように抑制することにより、ユーザによる視聴及び録画に適切に対処できる。上述したように保存用に録画されたコピーワンスのコンテンツは、他の記録媒体等にムーブされる可能性がある。本実施例では、保存用のコピーワンスのコンテンツは、ユーザにより命令された数だけ、録画するようにしているので、ムーブされた場合にも他のユーザが困るようなことがない。
一方、視聴用のコピーワンスのコンテンツは、同一コンテンツとして重複する場合には、コピーフリーのコンテンツの場合と同様に1つのみ録画するように録画数を抑制する。これにより、記録装置5A〜5Cの空き容量(記録領域)を有効利用して記録ができる。 また、本実施例に係る録画制御システム1における録画したコンテンツを削除する場合の動作を次に説明する。
【0030】
この場合、削除しようとするコンテンツがコピーワンスで、かつ保存用の場合には、その録画予約(を含む録画)の命令を行ったユーザにより、録画削除の指示が行われたコンテンツが削除されることになる。
これに対して、削除しようとするコンテクツがコピーワンスで視聴用の場合、或いはコピーフリーである場合には、図6に示すフローチャートのような処理動作となる。
この場合には、コンテンツがコピーワンスで視聴用の場合とコピーフリーである場合とのいずれにおいても同様の動作となるため、ここではコピーフリーの場合で説明する。 この動作が開始すると、最初のステップS11においてユーザは、録画されている情報を参照して、録画されているコンテンツの削除命令(又は削除指示)を出す。
【0031】
具体例として、例えば図3のようにユーザA、ユーザB,ユーザCが録画予約を行った場合には、ユーザA、ユーザB,ユーザCによる録画されたリストとして、図7に示す内容が表示される。図7に示すリストは、各録画予約制御装置6Iにより管理、生成されているユーザ用フォルダの録画情報である。
録画予約制御装置6IのCPU13Iは、ユーザによるこの削除命令を受け付ける。 次のステップS12においてCPU13Iは、削除命令されたコンテンツを他のユーザが予約しているものに該当するか(つまり、複数のユーザにより録画予約が重複して行われたものに相当する同一コンテンツであるか)否かの判定を行う。
【0032】
そして、CPU13Iは、そのコンテンツが他のユーザが予約していないと判定すると、ステップS13に示すようにそのコンテンツを削除する。一方、そのコンテンツが他のユーザが予約していると判定すると、ステップS14に示す処理に移る。
このステップS14においてCPU13Iは、そのコンテンツが予約したユーザ全てが削除命令を行ったものであるか、つまりユーザ全てが削除命令済みであるか、否かの判定を行う。
そして、ユーザ全てが削除命令済みであると判定すると、ステップS13に進み、逆にユーザ全てが削除命令済みでないと判定すると、ステップS15に進む。
ステップS15においてCPU13Iは、削除命令を保存する。この場合、コンテンツの削除命令を行ったユーザと共に、そのコンテンツに対する削除命令を保存する。この保存された情報は、ステップS14の判定などに利用される。
【0033】
次のステップS16において、CPU13Iは、削除命令を出したユーザのフォルダ(ユーザ用フォルダ)から削除命令されたコンテンツを仮想的に削除する。そして、この処理を終了する。
例えば図3のように録画を行った状態において、ユーザBがコンテンツAを削除する命令を行った場合で説明すると、このコンテンツAは、ユーザB以外のユーザAにおいても録画予約を行ったものに該当する。このため、ステップS12の判定はYES、ステップS14の判定はNOとなり、ステップS15及びS16を行う。
そして、この場合には、図7に示したユーザB用録画リストは、図8に示すようにコンテンツAが(仮想的に)削除される。つまり、このユーザB用録画リストの情報を格納するフォルダからコンテンツAが削除されるが、このコンテンツAは実際には記録装置5Aに記録されたままである。
【0034】
この後に、さらにユーザAがコンテンツAの削除命令を行った場合には、ステップS12の判定はYESとなりステップS14に進む。そして、このステップS14において、予約した全てのユーザA、Bが削除命令済みに該当することになり、ユーザAの録画リストは図9のようになる。また、この場合の記録装置5Aの記録されているコンテンツは、図9に示すようにコンテンツAが削除されてコンテンツB,E,Fとなる。
本実施例によれば、視聴用に重複したコピーワンスのコンテンツがある場合にも、1つのみ、つまり必要最小限となる分だけ録画予約及びその録画予約に従った録画を行うようにできる。従って、記録装置5A〜5C全体の空き領域を有効に使用することが可能になる。
【0035】
このように本実施例は、ユーザによりコピーフリー及びコピーワンスの録画対象となるコンテンツが重複して録画予約或いは録画の命令がされた場合にも、それぞれ必要最小限に重複を抑制して(換言すると過不足が生じないように)、録画数を決定して録画を行うことができようになる。
このため、コンテンツを記録する記録装置全体の空き容量を有効に利用できる。また、重複するコンテンツがコピーワンスで保存用の場合には、保存用に設定された数の録画数で録画を行うようにしているので、そのコンテンツがムーブ(移動)される場合にも対応できる(ムーブしたユーザ以外のユーザの利用に支障が発生しない)。
【0036】
(実施例2)
次に本発明の実施例2に係る録画制御システムを説明する。図10は実施例2に係る録画制御システム1Bの構成を示す。
図1に示した録画制御システム1においては、各録画装置3Iにそれぞれ録画予約制御装置6Iを設けた構成であったのに対して、図10に示すこの録画制御システム1Bは、これらの機能を1つで行う共通の録画予約制御装置6を備えた構成にしている。
つまり、図10の録画制御システム1Bは、図1における各録画装置3Iから録画予約制御装置6Iを有しない構成の録画装置3I′と、ネットワーク2に接続される共通の録画予約制御装置6とを備える。録画予約制御装置6は、ネットワークI/F8を介してネットワーク2に接続される。
【0037】
そして、この共通の録画予約制御装置6は、ネットワーク2を介して各録画装置3I′と情報を伝達可能に接続され、1点鎖線で示すように録画予約&録画情報を共有する。 また、録画予約制御装置6は、例えばCPU13を用いて構成され、このCPU13は、上述したCPU13A〜13Cが行っていた機能を共通に行う。
つまり、このCPU13は、図1に示した各判定部14I〜16Iの機能を共通して行う判定部14〜16と、これらの判定結果に応じて、録画制御システム1Bにおける記録装置5A〜5Cに重複して記録するコンテンツ数を最小限に抑制する録画抑制部17と、録画予約&録画情報の共有部18の機能を有する。
【0038】
なお、ユーザは、リモコン19I等により、録画装置3I′に対して視聴するコンテンツの選択指示、録画予約等を行うことができる。リモコン19I等により録画装置3I′に送信されたユーザによる指示信号或いは情報は、例えば録画予約制御装置6にも送信される。そして、録画予約制御装置6は、この録画予約制御装置6が行う録画予約等の制御を行う。
また、ユーザは、リモコン19Iにより、録画予約制御装置6に対して直接、録画予約等の指示操作をすることもできる。その他の構成は、実施例1で説明した構成と同様である。
本実施例によれば、1つの録画予約制御装置6により、実施例1と同様の動作を行うことができる。従って、実施例1とほぼ同様の効果を有すると共に、さらに1つの録画予約制御装置6とすることにより、低コストで録画制御システム1Bを実現できる。
【0039】
(実施例3)
次に本発明の実施例3に係る録画制御システムを説明する。図11は実施例3に係る録画制御システム1Cの構成を示す。
この録画制御システム1Cは、図10の録画制御システム1Bにおいてさらに各録画装置3I′を構成するTVチューナ4Iと記録装置5Iとを分離し、分離した各記録装置5Iを共通化して1つの記録装置5にした構成である。
そして、この記録装置5もネットワークI/F8Eによりネットワーク2に接続される。
実施例1及び実施例2までにおいては、放送される画像を含むコンテンツを受信するTVチューナ4I及び、受信されて録画処理されたコンテンツを記録する記録装置5Iとを備えた録画装置3I或いは3I′がそれぞれ構成されていた。
【0040】
これに対して、本実施例に係る録画制御システム1Cにおいては、記録装置5は、TVチューナ4Iと分離され(このため、ここではそのような録画装置として定義していない)、かつ接続手段としてのネットワーク2を介して接続される構成となっている。そして、記録装置5は、ホームサーバとして機能する。
記録装置5は、図10の場合のように録画処理されたコンテンツを記録する機能だけでも良いが、本実施例では録画・再生処理部11の機能も備えた構成にしている。また、この記録装置5は、少なくとも2以上、つまり複数のコンテンツを同時に記録する機能を有する。
【0041】
また、この記録装置5は、コピーワンスのデジタル放送の録画/再生に対応したB−CASカード12も装着される。
そして、1つのTVチューナ4Iが複数のデジタル放送を同時に受信できる構成の場合(例えば地上波デジタル放送とBSデジタル放送とを同時に受信できる構成の場合)には、そのTVチューナ4Iが1つの録画処理部しか設けてない場合においても、記録装置5の記録・再生処理部11の機能を用いて同時に複数のデジタル放送を録画することができるようにしている。
【0042】
また、例えばTVチューナ4Cが録画・再生処理部11Cを有しない場合(変形例の図12において11C′で示す)も、記録装置5に設けた録画・再生処理部11の機能を用いてデジタル放送の録画等を行うこともできるようになる。また、記録装置5に設けられた録画・再生処理部11として、複数の異なるコンテンツを同時に録画や再生を行える構成にしても良い。
また、やはり変形例で示すように画像を含むコンテンツを表示する表示装置としての例えばLCD7をネットワークI/F8Fを介してネットワーク2に接続した構成の場合、記録装置5に録画したコンテンツを再生してLCD7で表示し、ユーザはこれを視聴することもできる。その他の構成は、図10の場合と同様の構成である。
本実施例は、実施例2の場合と同様に1つの録画予約制御装置6により、全ての録画予約と録画情報とを共有する。
従って、1つの録画予約制御装置6により、実施例2と同様の動作や効果を得ることができる。
【0043】
また、本実施例によれば、TVチューナが視聴用の機能のみとなる構成の場合にも、記録装置5をホームサーバのように用いてコンテンツの録画や再生を行うことができる。 従って、本実施例は、実施例1或いは実施例2の効果を有すると共に、より拡張性のある形態でユーザが利用できる。
なお、図11の構成の変形例として、例えば記録装置5が録画予約制御装置6の機能を含めた構成にしても良い。図12はその変形例の録画制御システム1Dの構成を簡略的に示している。なお、図12においては、1つのLCD7のみをネットワーク2に接続した構成で示しているが、複数のLCD7をネットワーク2に接続しても良いし、図11等のようにTVチューナ4A,4Bにそれぞれ接続した構成にしても良い。この変形例は、図11の録画制御システム1Cとほぼ同様の効果を有する。
なお、上述した構成において、例えば情報を伝達可能に接続する接続手段は、有線のLAN等に限定されるものでなく、無線のLANなどのネットワークでも良い。また、他の情報の通信手段(伝達手段)により形成しても良い。
また、上述した実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例も本発明に属する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の実施例1に係る録画制御システムの構成を示すブロック図。
【図2】図2は、複数の録画予約制御装置により形成される録画予約&録画情報の共有部を示す図。
【図3】図3は、コピーフリーのコンテンツを録画予約する場合の動作説明図。
【図4】図4は、コピーワンスのコンテンツを録画予約する場合の動作説明図。
【図5】図5は、ユーザがコンテンツの録画予約した場合の動作のフローチャート。
【図6】図6は、ユーザがコンテンツの削除命令した場合の動作のフローチャート。
【図7】図7は、ユーザ用に生成される録画リスト例を示す説明図。
【図8】図8は、図7の録画リストの場合においてコンテンツAの削除命令を行った場合の録画リスト例を示す説明図。
【図9】図9は、図8の状態においてさらにユーザAがコンテンツAの削除命令を行った場合の録画リスト例等を示す説明図。
【図10】図10は、本発明の実施例2に係る録画制御システムの構成を示すブロック図。
【図11】図11は、本発明の実施例3に係る録画制御システムの構成を示すブロック図。
【図12】図12は、実施例3の変形例に係る録画制御システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0045】
1…録画制御システム、2…ネットワーク、3A、3B,3C…録画装置、4A,4B,4C…TVチューナ、5A,5B,5C…記録装置、6A,6B,6C…録画予約制御装置、13…CPU、14,14A〜14C…判定部、15,15A〜15C…コピーワンス判定部、17,17A〜17C…録画抑制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送される画像を含むコンテンツを複数受信する複数の放送受信装置と前記複数の放送受信装置で受信された複数のコンテンツを記録可能とする複数の記録装置とに情報の伝達が可能なネットワークを介してそれぞれ接続され、前記複数の記録装置に対するコンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置と、
前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、
前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記複数の記録装置全体で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部と
を備えたことを特徴とする録画制御装置。
【請求項2】
放送される画像を含むコンテンツを複数受信する複数の放送受信装置と前記複数の放送受信装置で受信された複数のコンテンツを同時に記録可能とする記録装置とに、情報の伝達が可能なネットワークを介してそれぞれ接続され、コンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う録画予約制御装置と、
前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、
前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記記録装置で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部と
を備えたことを特徴とする録画制御装置。
【請求項3】
放送される画像を含むコンテンツをそれぞれ複数受信する複数の放送受信装置及び複数の放送受信装置によりそれぞれ受信されたコンテンツをそれぞれ記録可能とする複数の記録装置にそれぞれ一体的に設けられ、コンテンツの録画予約を含む録画の制御を行う複数の録画予約制御装置と、
前記録画予約制御装置に設けられ、ユーザからの複数のコンテンツの録画予約を含む録画の命令に対して、前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むか否かを判定する判定部と、
前記録画予約制御装置に設けられ、前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合、該同一コンテンツを前記複数の記録装置全体で重複して録画する数を、前記同一コンテンツがコピーワンスか否かの判定結果に応じて抑制する録画抑制部と
を備えたことを特徴とする録画制御装置。
【請求項4】
前記判定部により前記複数のコンテンツが重複した同一コンテンツを含むと判定された場合における前記同一コンテンツがコピーワンスの場合、前記録画抑制部は、ユーザにより視聴用録画と保存用録画との選択設定に応じて、前記同一コンテンツの録画の数を、視聴用録画の設定数が1以上の場合には保存用録画の設定数+1に、視聴用録画の設定数が0の場合には保存用録画の設定数に、それぞれ抑制することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の録画制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−170962(P2009−170962A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−3526(P2008−3526)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【Fターム(参考)】