説明

録画装置および予告再生方法

【課題】録画した番組に含まれる予告を再生する際に、予告を再生する番組のジャンルに関わらず、次回放送される番組の予告を再生することができる。
【解決手段】実施形態の録画装置は、録画手段と、設定手段と、再生手段と、を備える。前記録画手段は、番組を録画する。前記設定手段は、前記録画した番組を分類するグループ毎に、前記録画した番組内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準として、前記録画した番組に含まれる予告の予告位置を設定する。前記再生手段は、前記録画した番組のうち予告を再生する番組と同一のグループに分類される番組から、当該番組が分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、録画装置および予告再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビジョンに表示される番組表に含まれる番組情報は、文字だけで構成されている。そのため、ユーザは、テレビジョンに表示された番組表に含まれる番組情報から、その番組情報が示す番組がどのような内容なのかをイメージしづらい。
【0003】
そこで、既に録画されている番組から、当該番組に含まれる本編の終了間際の所定時間内に放送された部分を次回放送される番組の予告として抽出し、抽出した予告を再生することにより、次回放送される番組がどのような内容なのかをイメージすることを容易にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−288720号公報
【特許文献2】特開2006−324770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、番組内において予告が含まれる位置は、番組のジャンル等によって異なる。しかしながら、従来技術においては、番組のジャンルに関わらず、録画されている番組の終了間際の所定時間内に放送された部分を予告として再生しているため、予告を抽出する番組のジャンルによっては、次回放送される番組の予告とは関係のない部分が再生されてしまう、という課題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、録画した番組に含まれる予告を再生する際に、予告を再生する番組のジャンルに関わらず、次回放送される番組の予告を再生することができる録画装置および予告再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の録画装置は、録画手段と、設定手段と、再生手段と、を備える。前記録画手段は、番組を録画する。前記設定手段は、前記録画した番組を分類するグループ毎に、前記録画した番組内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準として、前記録画した番組に含まれる予告の予告位置を設定する。前記再生手段は、前記録画した番組のうち予告を再生する番組と同一のグループに分類される番組から、当該番組が分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】図1Aは、本実施形態にかかるデジタル放送受信装置の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【図1B】図1Bは、リモートコントローラの外観を示す平面図である。
【図2】図2は、表示制御部によって表示される録画番組一覧画面の例を示す図である。
【図3】図3は、予告位置設定画面の一例を示す図である。
【図4】図4は、予告位置設定画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、予告位置設定画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、カーソルの移動に連動して表示されるタイムバーの一例を示す図である。
【図7】図7は、予告位置設定画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、詳細設定画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、設定情報を入力するための設定情報画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、設定情報を入力するための設定情報画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、設定情報を入力するための設定情報画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、設定情報が入力されなかった場合の詳細設定画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、番組表の一例を示す図である。
【図14】図14は、番組説明画面の一例を示す図である。
【図15】図15は、ジャンルによって分類されるグループ毎に設定された予告位置の一例を示す図である。
【図16】図16は、再生された予告の表示例を示す図である。
【図17】図17は、予告を再生する処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】図18は、番組コンテンツの録画予約を行う番組予約画面の一例を示す図である。
【図19】図19は、予告位置設定画面の一例を示す図である。
【図20】図20は、再生時間を基準にして予告位置を設定するための設定情報画面の一例を示す図である。
【図21】図21は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更した場合に表示される設定情報画面の一例を示す図である。
【図22】図22は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更する場合における、設定情報画面の表示方法を説明するための図である。
【図23】図23は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更した場合に表示される設定情報画面の一例を示す図である。
【図24】図24は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更する場合における、設定情報画面の表示方法を説明するための図である。
【図25】図25は、番組コンテンツを再生中に表示された予告位置設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本実施形態にかかるデジタル放送受信装置の最良の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、録画装置および予告再生方法としてデジタル放送受信装置を適用した例である。
【0010】
(第1の実施形態)
まず、図1Aを用いて、本実施形態にかかるデジタル放送受信装置100のハードウェア構成について説明する。図1Aは、本実施形態にかかるデジタル放送受信装置の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【0011】
入力端子128には、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ101が捕らえた衛星デジタルテレビジョン放送信号が入力される。そして、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ101で捕らえた衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子128を介して衛星デジタル放送用のチューナ102に供給される。
【0012】
チューナ102は、入力端子128から供給される衛星デジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局して受信する。そして、チューナ102は、受信した放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器103に出力する。
【0013】
PSK復調器103は、チューナ102から出力された放送信号を復調し、所望の番組を含んだTS(Transport Stream)を得て、TS復号器104に出力する。
【0014】
TS復号器104は、PSK復調器103から出力されたTSに多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号および音声信号をパケットに分解することにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部105内のSTD(System Target Decoder)バッファ(図示しない)に出力する。また、TS復号器104は、デジタル放送により送られているセクション情報を、PSK復調器103から出力されたTSから得て、信号処理部105内のセクション処理部(図示しない)へ出力する。
【0015】
一方、入力端子129には、地上波放送受信用のアンテナ106が捕らえた地上デジタルテレビジョン放送信号が入力される。そして、地上波放送受信用のアンテナ106が捕らえた地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子129を介して地上デジタル放送用のチューナ107に供給される。
【0016】
チューナ107は、入力端子129から供給される地上デジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局して受信し、受信した放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器108に出力する。
【0017】
OFDM復調器108は、チューナ107から出力された放送信号を復調し、所望の番組を含んだTSを得て、TS復号器109に出力する。
【0018】
TS復号器109は、OFDM復調器108から出力されたTSに多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号および音声信号をパケットに分解することにより得たPESを信号処理部105内のSTDバッファ(図示しない)へ出力する。また、TS復号器109は、デジタル放送により送られているセクション情報を、OFDM復調器108から出力されたTSから得て、信号処理部105内のセクション処理部(図示しない)へ出力する。
【0019】
信号処理部105は、テレビ視聴時には、TS復号器104、109から出力され、STDバッファに記憶された音声信号および映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を実施し、選択的に所定のデジタル信号処理を実施した音声信号および映像信号をそれぞれ音声処理部110およびグラフィック処理部113に出力している。一方、信号処理部105は、番組録画時には、TS復号器104、109から出力されSTDバッファに記憶された音声信号および映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を実施する。そして、CPU130が、選択的に所定のデジタル信号処理を実施した音声信号および映像信号を、バス127を介して記録装置(例えば、HDD:Hard Disk Driveなど)125に記録する制御を行う。その際に、CPU130は、後述するチャプター分割などの制御も行う。
【0020】
また、録画番組再生時には、CPU130により記録装置125から番組コンテンツが読み出された後、信号処理部105が、入力された信号に所定のデジタル信号処理を実施し、所定のデジタル信号処理を実施した音声信号および映像信号を音声処理部110およびグラフィック処理部113に出力する。
【0021】
セクション処理部は、TS復号器104,109から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データ(例えば、チャンネル番号など)や電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)情報、番組属性情報(番組ジャンルなど)、映像,音声,字幕情報等のSI(Service Information)をCPU130に出力する。
【0022】
グラフィック処理部113は、(1)信号処理部105内のAVデコーダ(図示しない)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部114で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)CPU130により生成されたEPG情報、映像ES(Elementary Stream)、字幕信号と、を合成して映像処理部115に出力する。また、グラフィック処理部113は、字幕放送による字幕を放送する際、CPU130からの制御による字幕情報に基づいて、映像信号上に字幕情報を重畳して映像処理部115に出力する。
【0023】
映像処理部115は、グラフィック処理部113から出力されたデジタルの映像信号を、液晶ディスプレイなどの映像表示器116で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示器116に出力する。また、映像処理部115は、アナログ映像信号を、出力端子117を介して外部に導出する。
【0024】
音声処理部110は、信号処理部105から出力されたデジタルの音声信号をスピーカ111で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ111に出力する。また、音声処理部110は、アナログ音声信号を、出力端子112を介して外部に導出する。
【0025】
CPU130は、バス127を介して、放送信号の受信動作を含むデジタル放送受信装置100の動作を統括的に制御する。例えば、CPU130は、バス127を介して、操作部121からの操作情報を受け付ける。また、CPU130は、リモートコントローラ123から送出された操作情報を、受光部122とバス127を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0026】
図1Bは、リモートコントローラの外観を示す平面図である。図1Bに示すように、リモートコントローラ123には、主として、電源キー25a、2次元/3次元変換キー25b、数字キー25c、チャンネルアップダウンキー25d、音量調整キー25e、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25i、決定キー25j、メニューキー25k、戻るキー25l、終了キー25m、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー25n等が設けられている。
【0027】
また、リモートコントローラ123には、ユーザが視聴したいときに視聴したい映像を配信するVOD(Video On Demand)サービスを受けるためのVODキー25uが設けられている。
【0028】
また、リモートコントローラ123には、再生停止キー25o、再生/一時停止キー25p、逆方向スキップキー25q、順方向スキップキー25r、早戻しキー25s、早送りキー25t等が設けられている。
【0029】
図1Aに戻り、CPU130は、ROM118に格納された(図示しない)予告再生プログラムを読み込み、RAM119を作業領域として用いることで、録画部131、設定部132、表示制御部133、順位設定部134、選択部135、および再生部136をソフトウェアの機能として実現する。なお、これら機能は、ソフトウェアによる機能で実現することに制限するものではなく、ハードウェアコーディングで実現してもよい。
【0030】
録画部131は、信号処理部105においてデジタル信号処理を実施した音声信号および映像信号(以下、番組コンテンツとする)を、バス127を介して記録装置125に録画する。本実施形態では、録画部131は、記録装置125に番組コンテンツを記録する際、EPGから、番組ID、番組名、ジャンル、番組タイプ、放送時間、番組説明などの番組情報を取得する。そして、録画部131は、取得した番組情報、当該番組情報によって番組コンテンツが分類されるグループ、当該グループ毎に設定された予告位置、および当該予告位置に予め設定された順位を、番組コンテンツに付加して記録装置125に録画するものとする。ここで、予告位置とは、録画した番組コンテンツにおけるCMを基準とした予告の位置である。
【0031】
なお、本実施形態では、番組情報に含まれるジャンルおよび番組タイプの組み合わせと、グループと、を対応付けたテーブルをROM118などの記憶装置に予め格納しておくものとする。録画部131は、ROM118に格納したテーブルにおいて、録画した番組コンテンツに付加されたジャンルおよび番組タイプの組み合わせと対応付けられたグループを、録画した番組コンテンツが分類されるグループとする。
【0032】
表示制御部133は、OSD信号生成部114を制御して、番組表や各種画面や再生制御バナーの表示制御を行うものである。
【0033】
図2は、表示制御部によって表示される録画番組一覧画面の例を示す図である。表示制御部133は、録画した番組コンテンツに付加された番組名201や番組説明204、録画した番組コンテンツの一部分を再生したプレビュー203、録画した番組コンテンツの再生や消去などの各種処理を要求するためのボタン210などが表示された録画番組一覧画面200を表示する。
【0034】
表示制御部133は、リモートコントローラ123により、録画番組一覧画面200に表示されたカーソル202が、所望の番組名201に移動して、各種処理を行う番組コンテンツが選択されると、クイックメニュー205を録画番組一覧画面200上に表示する。クイックメニュー205には、選択された番組コンテンツが分類されるグループに対する予告位置の設定を要求するメニュー:「予告位置設定」など、選択した番組コンテンツに対する各種設定を要求するメニュー206が表示されている。そして、表示制御部133は、リモートコントローラ123により、クイックメニュー205に表示されたカーソル207が移動して、予告位置の設定を要求するメニュー206:「予告位置設定」が選択されると、予告位置の設定に用いる情報を入力するための予告位置設定画面を表示する。
【0035】
図3〜5は、予告位置設定画面の一例を示す図である。予告位置設定画面300には、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンル301、当該予告位置の設定を行う番組コンテンツの番組タイプ302、設定情報画面900,1000,1100(図9〜11参照)において入力した設定情報の有効または無効を示す詳細設定303が表示されている。ここで、設定情報とは、予告位置の設定方法、予告位置を設定する際に基準とするCMの箇所、CMに入る前の部分を予告位置に設定するかまたはCM明けの部分を予告位置に設定するかを示す予告箇所、設定する予告位置の長さを示す予告時間など、予告位置の設定に用いる情報である。
【0036】
さらに、予告位置設定画面300には、決定ボタン304、キャンセルボタン306、およびシリーズ予約ボタン307が表示されている。決定ボタン304は、ジャンル301、番組タイプ302、および詳細設定303を決定するためのボタンである。キャンセルボタン306は、ジャンル301、番組タイプ302、および詳細設定303をキャンセルするためのボタンである。シリーズ予約ボタン307は、ジャンル301および番組タイプ302により分類されるグループと同一のグループに分類される番組コンテンツの録画を予約するためのボタンである。
【0037】
表示制御部133は、リモートコントローラ123により、カーソル305がジャンル301に移動すると、図4に示すように、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンルを選択するためのプルダウンメニュー401を表示する。オペレータは、プルダウンメニュー401に表示されたジャンルのうち、所望のジャンルにカーソル305を移動させることで、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンル301を入力することができる。そして、表示制御部133は、入力されたジャンル301を、選択した番組コンテンツに付加されたジャンルに反映させる。
【0038】
表示制御部133は、リモートコントローラ123により、カーソル305が番組タイプ302に移動すると、図5に示すように、予告位置の設定を行う番組コンテンツの番組タイプを選択するためのプルダウンメニュー501を表示する。オペレータは、プルダウンメニュー501に表示された番組タイプのうち、所望の番組タイプにカーソル305を移動させることで、選択した番組コンテンツの番組タイプ302を入力することができる。そして、表示制御部133は、入力された番組タイプ302を、選択した番組コンテンツに付加された番組タイプに反映させる。
【0039】
表示制御部133は、リモートコントローラ123により、プルダウンメニュー501が表示されて、番組タイプ302が入力されている間、ジャンル301および番組タイプ302により分類されるグループについて設定された予告位置を表すタイムバーを、カーソル305の移動に連動して切り替えて表示する。
【0040】
図6は、カーソルの移動に連動して表示されるタイムバーの一例を示す図である。例えば、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンルとして「映画」が入力され、かつプルダウンメニュー501に含まれる番組タイプのうち「タイプ1」にカーソル305が移動した場合、表示制御部133は、ジャンル:「映画」および番組タイプ:「タイプ1」により分類されるグループについて、予め設定された予告位置604を表すタイムバー601を表示する。また、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンルとして「映画」が入力され、かつプルダウンメニュー501に含まれる番組タイプのうち「タイプ2」にカーソル305が移動した場合、表示制御部133は、ジャンル:「映画」および番組タイプ:「タイプ2」により分類されるグループについて、予め設定された予告位置605を表すタイムバー602を表示する。また、予告位置の設定を行う番組コンテンツのジャンルとして「映画」が入力され、かつプルダウンメニュー501に含まれる番組タイプのうち「タイプ3」にカーソル305が移動した場合、表示制御部133は、ジャンル:「映画」および番組タイプ:「タイプ3」により分類されるグループについて、予め設定された予告位置606を表すタイムバー603を表示する。これにより、ユーザは、タイムバー601〜603を見ながら、番組タイプ302を選択することができる。
【0041】
なお、本実施形態では、番組タイプ302が入力されている間に、タイムバー601〜603を表示する例について説明したが、ジャンル301が入力されている間も、カーソル305が移動したジャンルと、入力された番組タイプ302により分類されるグループについて予め設定された予告位置を表すタイムバーを、カーソル305の移動に連動して切り替えて表示しても良い。
【0042】
図7は、予告位置設定画面の一例を示す図である。図8は、詳細設定画面の一例を示す図である。表示制御部133は、予告位置設定画面300において、カーソル305が詳細設定303に移動すると、図7に示すように、設定情報画面900,1000,1100(図9〜11参照)において入力した設定情報の有効または無効を入力するためのプルダウンメニュー701を表示する。
【0043】
リモートコントローラ123により、カーソル305がプルダウンメニュー701に含まれる「設定有効」に移動して、設定情報を有効することが入力された場合、表示制御部133は、図8に示すように、設定情報画面900,1000,1100(図9〜11参照)において入力した設定情報を表す詳細設定画面800を表示する。詳細設定画面800には、予告位置設定画面300で入力されたジャンル301および番組タイプ302に加えて、設定情報画面900,1000,1100(図9〜11参照)において入力した設定情報802〜804が表示されている。さらに、詳細設定画面800には、設定情報の入力をキャンセルまたは決定するためのボタン805が表示されている。
【0044】
詳細設定画面800において、リモートコントローラ123により、設定情報802〜804にカーソル801が移動した場合、表示制御部133は、設定情報802〜804を入力するための設定情報画面を表示する。
【0045】
図9〜11は、設定情報を入力するための設定情報画面の一例を示す図である。設定情報画面900には、CMの長さを基準として予告位置を設定することを示す設定方法901、予告位置を設定する際に基準とするCMの長さを示すCM長さ902、CMに入る前の部分を予告位置に設定するかまたはCM明けの部分を予告位置に設定するかを示す予告箇所903、設定する予告位置の長さを示す予告時間904など、予告位置の設定に用いる設定情報が表示されている。表示制御部133は、設定方法901、CM長さ902、または予告箇所903にカーソル905が移動すると、設定方法901、CM長さ902、または予告箇所903を選択するためのプルダウンメニュー(図示しない)を表示する。オペレータは、表示されたプルダウンメニューに含まれる設定方法、CM長さ、または予告箇所のうち、所望の設定方法、CM長さ、または予告箇所にカーソル905を移動させることで、設定方法901、CM長さ902、または予告箇所903を入力することができる。また、オペレータは、カーソル905を予告時間904に移動させることで、予告時間904を入力することができる。
【0046】
設定情報画面1000には、CMの箇所を基準として予告位置を設定することを示す設定方法1001、予告位置を設定する際に基準とするCMの箇所を示すCM箇所1002、CMに入る前の部分を予告位置に設定するかまたはCM明けの部分を予告位置に設定するかを示す予告箇所1003、設定する予告位置の長さを示す予告時間1004など、予告位置の設定に用いる設定情報が表示されている。表示制御部133は、設定方法1001、CM箇所1002、または予告箇所1003にカーソル1005が移動すると、設定方法1001、CM箇所1002、または予告箇所1003を入力するためのプルダウンメニュー(図示しない)を表示する。オペレータは、表示されたプルダウンメニューに含まれる設定方法、CM箇所、または予告箇所のうち、所望の設定方法、CM箇所、または予告箇所にカーソル1005を移動させることで、設定方法1001、CM箇所1002、または予告箇所1003を入力することができる。また、オペレータは、カーソル1005を予告時間1004に移動させることで、予告時間1004を入力することができる。
【0047】
設定情報画面1100には、CMの頻度を基準にして予告位置を設定することを示す設定方法1101、予告位置を設定する際に基準とするCMの頻度を示すCM頻度1102、CMに入る前の部分を予告位置に設定するかまたはCM明けの部分を予告位置に設定するかを示す予告箇所1103、設定する予告位置の長さを示す予告時間1104など、予告位置の設定に用いる設定情報が表示されている。表示制御部133は、設定方法1101、CM頻度1102、または予告箇所1103にカーソル1105が移動すると、設定方法1101、CM頻度1102、または予告箇所1103を選択するためのプルダウンメニュー(図示しない)を表示する。オペレータは、表示されたプルダウンメニューに含まれる設定方法、CM頻度、または予告箇所のうち、所望の設定方法、CM頻度、または予告箇所にカーソル1105を移動させることで、設定方法1101、CM頻度1102、または予告箇所1103を入力することができる。また、オペレータは、カーソル1105を予告時間1104に移動させることで、予告時間1104を入力することができる。
【0048】
図12は、設定情報が入力されなかった場合の詳細設定画面の一例を示す図である。設定情報画面900,1000,1100において、設定情報が入力されなかった場合、表示制御部133は、図12に示すように、設定情報802〜804:「無効」が表示された詳細設定画面800を表示する。
【0049】
また、表示制御部133は、EPGから、番組名などの番組情報を取得し、取得した番組情報をチャンネルごとに時系列に配列した番組表を表示する。図13は、番組表の一例を示す図である。本実施形態では、表示制御部133は、図13に示すように、番組名1302を含む番組情報1301を、チャンネルごとに時系列に配列した番組表1300を表示する。また、表示制御部133は、ROM118に格納されたテーブルから、EPGから取得した番組情報(ジャンル、番組タイプなど)と対応付けられたグループを特定し、特定したグループと同じグループが付加された番組コンテンツが記録装置125に録画されている場合には、番組コンテンツの予告が有ることを示す予告情報1303を番組情報1301とともに表示する。
【0050】
表示制御部133は、カーソル1305が番組情報1301に移動すると、番組情報1301に対応する番組コンテンツの番組説明を含む番組説明画面を表示する。図14は、番組説明画面の一例を示す図である。番組説明画面1400には、EPGから取得した番組名1401および番組説明1402が表示されている。また、番組説明画面1400には、番組名1401および番組説明1402を表示した番組コンテンツに対する録画予約や再生などの各種処理の実行を要求するためのボタン1403が表示されている。なお、番組表1300においてカーソル1305が移動した番組情報1301とともに予告情報1303が表示されていた場合、番組説明画面1400に表示されたボタン1403には、予告の再生を要求するボタンが含まれるものとする。
【0051】
設定部132は、録画部131により録画した番組コンテンツのジャンルや番組タイプなどによって分類されるグループ毎に、録画した番組コンテンツにおけるCMを基準として、予告位置を設定する。なお、本実施形態では、録画した番組コンテンツにおけるCMを基準として、録画した番組コンテンツに含まれる予告位置を設定しているが、録画した番組コンテンツ内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準とするものであれば、これに限定するものではない。例えば、録画した番組コンテンツのジャンルが音楽の場合には、音楽のシーンが始まった箇所または音楽のシーンが終わった箇所を、番組コンテンツ内における場面の切り替え位置としても良い。また、録画した番組コンテンツの始まりや終わりを、番組コンテンツ間における場面の切り替え位置としても良い。
【0052】
本実施形態では、設定部132は、まず、予告位置設定画面300においてジャンル301および番組タイプ302が入力されると、ROM118に格納したテーブルに従って、入力されたジャンル301および番組タイプ302により分類されるグループを特定する。
【0053】
次いで、設定部132は、予告位置設定画面300に表示されたプルダウンメニュー701に含まれる「設定無効」にカーソル305が移動して、設定情報を無効にすることが入力され、かつ予告位置を決定するボタン304が押下された場合、特定したグループについて予め設定された予告位置(初期設定)を、予告位置に設定する。
【0054】
一方、設定部132は、予告位置設定画面300に表示されたプルダウンメニュー701に含まれる「設定有効」にカーソル305が移動して、設定情報画面900,1000,1100(図9〜11参照)において入力した設定情報を有効にすることが入力された場合、設定情報画面900,1000,1100において入力された設定情報(例えば、設定方法901、CM長さ902、予告箇所903、および予告時間904)を用いて、特定したグループについて予告位置を設定する。なお、設定部132は、特定したグループについて予告位置の設定を、記録装置125に録画された番組コンテンツのうち、特定したグループと同一のグループの番組コンテンツに付加された予告位置の設定に反映させるものとする。
【0055】
図15は、ジャンルによって分類されるグループ毎に設定された予告位置の一例を示す図である。例えば、予告位置設定画面300においてジャンル301:「ドラマ」が入力され、かつ設定情報画面1000において設定方法1001:「CM箇所基準」、CM箇所1002:「番組の終わりから2番目」、予告箇所1003:「CM入り」、および予告時間1004:「15分」が入力された場合、設定部132は、ジャンル301:「ドラマ」により分類されるグループ1について、番組の終わりから2番目にあるCMを基準として、CMに入る前の本編の15分間を予告位置1501に設定する。
【0056】
また、予告位置設定画面300においてジャンル301:「アニメ」が入力され、かつ設定情報画面1000において設定方法1001:「CM箇所基準」、CM箇所1002:「番組の終わりから2番目」、予告箇所1003:「CM明け」、および予告時間1004:「15分」が入力された場合、設定部132は、ジャンル301:「アニメ」により分類されるグループ2について、番組の終わりから2番目にあるCMを基準として、CM明けの本編の15分間を予告位置1502に設定する。
【0057】
また、予告位置設定画面300においてジャンル301:「バラエティ」が入力され、かつ設定情報画面1100において設定方法1101:「CM頻度基準」、CM頻度1102:「高い」、予告箇所1103:「CM入りおよびCM明け」、および予告時間1104:「15分」が入力された場合、設定部132は、ジャンル301:「バラエティ」により分類されるグループ3について、CMの頻度が高い箇所に存在するCMを基準として、CMに入る前の本編の15分間およびCM明けの本編の15分間を予告位置1503,1504に設定する。
【0058】
また、予告位置設定画面300においてジャンル301:「映画」が入力され、かつ設定情報画面900において設定方法901:「CM長さ基準」、CM箇所902:「長い」、予告箇所903:「CM入りおよびCM明け」、および予告時間904:「15分」が入力された場合、設定部132は、ジャンル301:「映画」により分類されるグループについて、CMの長さが長い箇所に存在するCMを基準として、CMに入る前の本編の15分間およびCM明けの本編の15分間を予告位置1505〜1507に設定する。
【0059】
順位設定部134は、後述する再生部136によって番組コンテンツの予告が再生された場合に、予告を再生した番組コンテンツのグループと同一のグループに分類される番組コンテンツに付加された複数の予告位置に対して順位を設定するものである。本実施形態では、順位設定部134は、後述する再生部136が番組コンテンツの予告を再生した際に、最後に再生した予告の予告位置に最も高い順位を設定する。
【0060】
選択部135は、予告を再生する番組コンテンツを選択するものである。本実施形態では、選択部135は、番組説明画面1400に表示されたボタン1403によって予告の再生が要求された場合に、番組表1300が含む番組情報1301のうち、カーソル1305が移動した番組情報1301が示す番組コンテンツを選択する。
【0061】
再生部136は、記録装置125に録画した番組コンテンツのうち選択部135により選択された番組コンテンツと同一のグループに分類される番組コンテンツの中から、その番組コンテンツが分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生するものである。
【0062】
具体的には、再生部136は、まず、EPGから、選択部135により選択した番組コンテンツの番組情報(例えば、ジャンルおよび番組タイプ)を取得し、ROM118に格納されたテーブルから、取得した番組情報と対応付けられたグループを特定する。次いで、再生部136は、記録装置125に録画した番組コンテンツのうち、特定したグループと同一のグループが付加された番組コンテンツ、および当該番組コンテンツに付加された予告位置を読み出す。そして、再生部136は、読み出した番組コンテンツの中から、読み出した予告位置に従って、予告を再生する。
【0063】
例えば、再生部136は、選択部135により選択した番組コンテンツが、図15に示すグループ1に分類される場合、記録装置125からグループ1が付加された番組コンテンツおよび当該番組コンテンツに付加された予告位置1501を読み出す。そして、再生部136は、読み出した番組コンテンツからCMを検出するととともに、読み出した予告位置1501に従って、読み出した番組コンテンツの終わりから2番目にあるCMを基準として、当該CMに入る前の本編の15分間を、選択部135により選択した番組コンテンツの予告として再生する。なお、再生部136は、読み出した番組コンテンツに含まれる本編とCMとの音声信号や映像信号の特徴を分析して、本編とCMを検出したり(特開2006−324771号公報)、読み出した番組コンテンツの音声信号や映像信号におけるCM固有の特徴の有無を分析したりすることにより、番組コンテンツからCMを検出するものとする。
【0064】
また、再生部136は、特定したグループと同一のグループに対して複数の予告位置が設定されていた場合、順位設定部134により設定された順位が高い予告位置の予告を最初に再生するものとする。
【0065】
図16は、再生された予告の表示例を示す図である。表示制御部133は、再生部136により再生された予告1601および再生する予告の切り替えを要求するボタン1602を含む予告画面1600を表示する。再生部136は、特定したグループについて複数の予告位置が設定されていた場合、ボタン1602による予告の切り替えに応じて、再生する予告を切り替える。なお、本実施形態では、複数の予告が抽出された場合に、再生する予告の切り替えを要求する手段としてボタン1602を用いているが、これに限定するものではなく、例えば、抽出された複数の予告のサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像を選択することにより再生する予告を切り替えても良い。
【0066】
図17は、予告を再生する処理の流れを示すフローチャートである。まず、表示制御部133は、リモートコントローラ123からの操作に応じて、番組表1300を表示する(ステップS1701)。次いで、表示制御部133は、カーソル1305が番組表1300に配列された番組情報1301に移動すると、番組情報1301に対応する番組コンテンツの番組説明1402を含む番組説明画面1400を表示する(ステップS1702)。そして、番組説明画面1400に表示されたボタン1403によって予告の再生が要求されると(ステップS1703:Yes)、選択部135は、番組表1300においてカーソル1305が移動した番組情報1301が示す番組コンテンツを、予告を再生する番組コンテンツとして選択する(ステップS1704)。一方、番組説明画面1400に表示されたボタン1403によって予告の再生が要求されずに、番組説明画面1400が表示されてから所定時間経過した場合(ステップS1703:No、ステップS1705:Yes)、番組説明画面1400の表示および番組表1300の表示を停止するとともに、番組コンテンツの予告の再生を終了する。
【0067】
再生部136は、選択部135により番組コンテンツが選択されると、記録装置125に録画した番組コンテンツのうち、選択した番組コンテンツが分類されるグループと同一のグループが付加された番組コンテンツ、および当該番組コンテンツに付加された予告位置を読み出す。さらに、再生部136は、読み出した番組コンテンツの中から、読み出した予告位置に従って、予告を再生する(ステップS1706)。
【0068】
このように、第1の実施形態のデジタル放送受信装置100によれば、番組コンテンツを録画し、録画した番組コンテンツを分類するグループ毎に、録画した番組コンテンツにおけるCMを基準として、録画した番組コンテンツに含まれる予告の予告位置を設定し、録画した番組コンテンツのうち予告を再生する番組コンテンツと同一のグループに分類される番組コンテンツの中から、当該番組コンテンツが分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生することにより、予告を再生する番組コンテンツが分類されるグループに応じて、録画した番組コンテンツから再生する予告の予告位置を変更されるので、録画した番組コンテンツに含まれる予告を再生する際に、予告を再生する番組コンテンツが分類されるグループに関わらず、次回放送される番組コンテンツの予告を再生することができる。また、第1の実施形態のデジタル放送受信装置100によれば、録画した番組コンテンツから予告を再生しているため、予告のみを個別に記録する必要なく、記録装置125の記録領域を節約することができる。さらに、第1の実施形態のデジタル放送受信装置100によれば、自装置で設定された予告位置に従って、録画した番組コンテンツから予告を再生するため、番組コンテンツをサーバ等から受信する際の受信信号に予告位置を判別するため予告判別情報が含まれていなくても予告を再生することができる。
【0069】
(第2の実施形態)
本実施形態は、番組コンテンツの録画予約を行う番組予約画面から予告位置の設定を行う例である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様の箇所については説明を省略し、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0070】
図18は、番組コンテンツの録画予約を行う番組予約画面の一例を示す図である。図19は、予告位置設定画面の一例を示す図である。表示制御部133は、図13に示す番組表1300においてカーソル1305が番組情報1301に移動し、リモートコントローラ123の決定キー25jが押下されると、カーソル1305が移動した番組情報1301が示す番組コンテンツの録画予約を行う番組予約画面1800を表示する。番組予約画面1800には、EPGから取得した番組説明・録画情報1801、番組コンテンツの録画を予約するための録画予約ボタン1802、連続ドラマなど同一のグループに分類される番組コンテンツの録画を予約するための連ドラ予約ボタン1803、番組コンテンツの録画設定を変更するための録画設定ボタン1804、予告位置を設定するための予告設定ボタン1805が表示されている。
【0071】
そして、番組予約画面1800において、予告設定ボタン1805が押下されると、表示制御部133は、図19に示すように、番組予約画面1800に重畳して、予告位置設定画面300を表示する。なお、予告位置設定画面300は、第1の実施形態で説明した図3に示す予告位置設定画面300と同様であるため、説明を省略する。
【0072】
このように、第2の実施形態のデジタル放送受信装置100によれば、番組コンテンツの録画予約を行う番組予約画面1800に、予告位置の設定を要求するための予告設定ボタン1805を含めることにより、録画番組一覧画面200からだけでなく、番組予約画面1800からも予告位置の設定を要求することができる。
【0073】
(第3の実施形態)
本実施形態は、番組コンテンツの再生中に予告位置の設定を行う例である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様の箇所については説明を省略し、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0074】
再生部136は、記録装置125に録画された番組コンテンツを再生する。
【0075】
設定部132は、再生部136によって番組コンテンツが再生されている間に、リモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されると、当該カラーキー25nが押下されたときの再生時間(位置)を基準にして、予告位置を設定する。ここで、再生時間とは、番組コンテンツを所定の速度で再生した場合に、番組コンテンツの再生開始から経過した時間、または番組コンテンツの再生終了までの時間である。本実施形態では、設定部132は、再生されている番組コンテンツにおいて、カラーキー25nが押下されたときの再生時間の前後の所定時間内に再生される部分を、予告位置として設定する。
【0076】
表示制御部133は、図8に示す詳細設定画面800において設定情報802〜804にカーソル801が移動した場合、再生時間を基準にして予告位置を設定するための設定情報画面を表示する。
【0077】
図20は、再生時間を基準にして予告位置を設定するための設定情報画面の一例を示す図である。設定情報画面2000には、再生時間を基準として予告位置を設定することを示す設定方法2001、番組コンテンツの再生中にリモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されたときの番組コンテンツの再生終了までの再生時間2002、および設定する予告位置の長さを示す予告時間2003など、予告位置の設定に用いる設定情報が表示されている。表示制御部133は、設定方法2001にカーソル2004が移動すると、設定方法2001を選択するためのプルダウンメニュー(図示しない)を表示する。再生部136による番組コンテンツの再生終了後、オペレータは、設定情報画面2000に表示されたプルダウンメニューに含まれる設定方法のうち、所望の設定方法にカーソル2004を移動させて、設定方法2001を入力することができる。また、オペレータは、カーソル2004を再生時間2002または予告時間2003に移動させることにより、リモートコントローラ123から再生時間2002および予告時間2003を入力することができる。なお、設定部132は、番組コンテンツの再生終了後、設定情報画面2000において設定情報が入力された場合、入力された設定情報を用いて、予告位置を設定しなおすものとする。
【0078】
また、オペレータは、再生部136による番組コンテンツの再生終了後、設定情報画面1000において、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更することが可能である。図21および図23は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更した場合に表示される設定情報画面の一例を示す図である。図22および図24は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更する場合における、設定情報画面の表示方法を説明するための図である。
【0079】
表示制御部133は、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更した場合における、設定情報画面1000の表示に先立って、番組コンテンツの再生中にリモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されたときの再生時間を用いて、設定情報画面1000に表示するCM箇所1002および予告箇所1003などの設定情報の割り出しを行う。そして、表示制御部133は、割り出した設定情報が表示された設定情報画面1000を表示する。これにより、予告位置を設定する際の基準を再生時間からCM箇所に変更する場合に、オペレータは、再生時間を基準として割り出された設定情報を参照しながら、設定情報を変更することができる。
【0080】
例えば、図21に示すように、リモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されたときの再生時間が、番組コンテンツの終わりから5番目のCM明けに位置している場合、表示制御部133は、CM箇所1002:「5番目」および予告箇所1003:「CM明け」などの設定情報を割り出し、割り出した設定情報が表示された設定情報画面1000を表示する。
【0081】
また、図23に示すように、リモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されたときの再生時間が、番組コンテンツの終わりから5番目のCMに入る前に位置している場合、表示制御部133は、CM箇所1002:「5番目」および予告箇所1003:「CM入り」などの設定情報を割り出し、割り出した設定情報が表示された設定情報画面1000を表示する。なお、予告時間1004は、リモートコントローラ123のカラーキー25nが押下されたときの再生時間の前後の所定時間αを加算した時間を予告時間としても良いし、未入力:「※」としても良い。
【0082】
また、表示制御部133は、再生部136により番組コンテンツが再生されている間に、図2に示すクイックメニュー205の中からメニュー206:「予告位置設定」が選択された場合、メニュー206:「予告位置設定」が選択された時点で、再生中の番組コンテンツのジャンルや番組タイプなど、予告位置の設定に用いる情報を割り出す。そして、表示制御部133は、割り出した情報が表示された予告位置設定画面300を表示する。
【0083】
図25は、番組コンテンツを再生中に表示された予告位置設定画面の一例を示す図である。表示制御部133は、番組コンテンツが再生されている間に、図2に示すクイックメニュー205からメニュー206:「予告位置設定」が選択された場合、記録装置125から、再生中の番組コンテンツに付加されたジャンルや番組タイプを読み出す。そして、表示制御部133は、読み出したジャンル301および番組タイプ302が表示された予告位置設定画面300を表示する。これにより、オペレータは、番組コンテンツを再生している間も、ジャンル301や番組タイプ302など、予告位置の設定に用いる情報を変更することができる。
【0084】
このように、第3の実施形態のデジタル放送受信装置100によれば、番組コンテンツが再生されている間に、リモートコントローラ123のカラーキー25nが押下された場合に、当該カラーキー25nが押下されたときの再生時間を基準にして、予告位置を設定することにより、番組コンテンツの再生中に、リモートコントローラ123のカラーキー25nを押下するだけで予告位置を設定できるので、より簡単に予告位置の設定が可能となる。
【0085】
以上説明したとおり、第1から第3の実施形態によれば、録画した番組コンテンツに含まれる予告を再生する際に、予告を再生する番組コンテンツが分類されるグループに関わらず、次回放送される番組コンテンツの予告を再生することができる。また、第1から第3の実施形態によれば、前の週の番組の終了時やCMでしか見ることができなかった番組の予告を、番組表等を通じてオペレータが見たいときに簡単に見ることができるので、番組の内容をイメージしやすくなり、番組録画などの楽しさが増える。
【0086】
なお、本実施形態のデジタル放送受信装置100で実行される予告再生プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されるが、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0087】
さらに、本実施形態のデジタル放送受信装置100で実行される予告再生プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のデジタル放送受信装置100で実行される予告再生プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0088】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0089】
100…デジタル放送受信装置、118…ROM、119…RAM、125…記録装置、130…CPU、131…録画部、132…設定部、133…表示制御部、134…順位設定部、135…選択部、136…再生部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組を録画する録画手段と、
前記録画した番組を分類するグループ毎に、前記録画した番組内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準として、前記録画した番組に含まれる予告の予告位置を設定する設定手段と、
前記録画した番組のうち予告を再生する番組と同一のグループに分類される番組から、当該番組が分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生する再生手段と、
を備えた録画装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記録画した番組をジャンルによって分類するグループ毎に、前記録画した番組内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準として、前記録画した番組に含まれる予告の予告位置を設定する請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記再生手段は、前記設定手段により設定された予告位置のうち、予め設定された順位が高い予告位置に従って抽出された予告を最初に再生する請求項1または2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記設定手段により設定された予告位置のうち、前記再生手段によって最後に再生した予告の予告位置に最も高い順位を設定する順位設定手段をさらに備え、
前記再生手段は、前記順位設定手段により設定された順位が高い予告位置に従って抽出した予告を最初に再生する請求項3に記載の録画装置。
【請求項5】
前記録画手段によって録画する番組を示す番組情報を配列した番組表を表示する表示手段と、
前記番組表に配列した番組情報が示す番組の中から、予告を再生する番組を選択する選択手段と、
を備えた請求項1から4のいずれか一に記載の録画装置。
【請求項6】
録画装置で実行される予告再生方法であって、
前記録画装置は、制御部と、番組を録画する録画部と、を備え、
前記制御部は、
設定手段が、前記録画した番組を分類するグループ毎に、前記録画した番組内における場面の切り替え位置および前記録画した番組間における場面の切り替え位置の少なくともいずれか一方を基準として、前記録画した番組に含まれる予告の予告位置を設定する工程と、
再生手段が、前記録画した番組のうち予告を再生する番組と同一のグループに分類される番組から、当該番組が分類されたグループについて設定された予告位置に従って、予告を再生する工程と、
を含む予告再生方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate


【公開番号】特開2012−138684(P2012−138684A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288595(P2010−288595)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】