説明

鍵盤楽器の組立て構造

【課題】 楽器本体を傷付けたり一対の脚板と楽器本体との間に隙間が生じたりせずに、簡単に且つ容易に楽器本体を一対の脚板間に組み付けることができる鍵盤楽器の組立て構造を提供する。
【解決手段】 鍵盤部1を搭載した楽器本体2を支持して固定するためのスタンド部材3が、一対の脚板11、背板12、および固定部材15を有しており、この固定部材15は、一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で仮固定し、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てた状態で、一対の脚板11を背板12に対して固定する。従って、一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で一対の脚板11を仮固定することができ、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して楽器本体2の両側面に一対の脚板11を押し当てた状態で、一対の脚板11を背板12に固定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器の組立て構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、鍵盤部を搭載した楽器本体と、一対の脚板を有するスタンド部材とを備え、このスタンド部材における一対の脚板間に棚板を取り付け、この棚板上に楽器本体を配置するように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−295548号公報
【0004】
この種の鍵盤楽器は、一対の脚板間に棚板を取り付けるために、L字形状に折り曲げられた一対の固定金具を一対の脚板の各内面にそれぞれねじ部材で固定し、この固定された一対の固定金具上に棚板を配置し、この棚板上に楽器本体を搭載するように構成されている。
【0005】
この場合、固定金具を脚板に取り付ける際に、その高さ方向の位置を調整して取り付けているために、一対の脚板には、その上下方向に沿って複数のねじ孔が設けられ、この複数のねじ孔のいずれかにねじ部材を螺入させて固定金具を取り付けている。このため、楽器本体の両側面部における各下部には、スタンド部材における一対の脚板の各上部が挿入するための切欠部がそれぞれ設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の鍵盤楽器では、スタンド部材の一対の脚板間が一定の間隔に保たれた状態で、一対の脚板が固定されているため、一対の脚板間に取り付けられた棚板上に楽器本体を配置する際に、楽器本体の両側部の各下部にそれぞれ設けられた各切欠部に一対の脚板の各上部をそれぞれ挿入させた状態で、楽器本体を一対の脚板間に隙間を生じることなく取り付けることが難しいという問題がある。
【0007】
すなわち、一対の脚板間の間隔と楽器本体の長さとが同じであると、楽器本体を一対の脚板間に嵌め込む際に、楽器本体を傷付けてしまう虞がある。また、一対の脚板間の間隔が楽器本体の長さよりも長いと、楽器本体を一対の脚板間に嵌め込んだ際に、楽器本体の両側部と一対の脚板との間に隙間が生じてしまい、外観的に好ましくないという問題がある。
【0008】
この発明が解決しようとする課題は、楽器本体を傷付けたり一対の脚板と楽器本体との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体を一対の脚板間に組み付けることができる鍵盤楽器の組立て構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、鍵盤部を搭載した楽器本体と、一対の脚板および背板を有するスタンド部材とを備え、前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して固定する鍵盤楽器の組立て構造において、前記一対の脚板を互いに離れる方向に押し広げた状態で前記一対の脚板を仮固定し、この仮固定された前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して前記一対の脚板を前記楽器本体の両側面に押し当て、この状態で前記一対の脚板を前記背板および前記楽器本体に対して固定するための固定部材を備えていることを特徴とする鍵盤楽器の組立て構造である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記固定部材が、前記脚板の内面に一端部が取り付けられ、その他端部が前記背板の内面に対向すると共に、この他端部にねじ孔が設けられた固定板と、前記背板に前記一対の脚板が接離する方向に沿って設けられた長孔に前記背板の外面から挿入されて前記固定板の前記ねじ孔に螺入するねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記ねじ部材が、前記背板の外面に当接する頭部と、前記背板の厚みとほぼ同じ長さに形成されて前記背板の前記長孔内にその長手方向に沿って移動可能に挿入する首部と、前記固定板の前記ねじ孔に螺入するねじ部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記背板の前記長孔内にその長手方向に沿って移動可能に配置されて前記ねじ部材が挿入する変形可能な円筒部材を備えており、この円筒部材は、その長さが前記背板の厚みよりも長く形成され、その内部に前記ねじ部材が前記背板の外面から挿入して前記固定板の前記ねじ孔に螺入し、この状態で前記ねじ部材が締め付けられた際に変形することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記固定部材が、前記脚板の内面に一端部が取り付けられ、他端部が前記楽器本体の下面に沿ってその長手方向に突出し、この突出した先端部にフック部が設けられた係止固定板と、前記楽器本体および前記背板の一方に取り付けられ、前記係止固定板の前記フック部を係脱可能に係止して回転操作によって前記一対の脚板が互いに接近する方向に向けて引き寄せることにより、前記脚板を前記楽器本体の側面に押し付けて固定するためのクランプ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、前記固定部材が、前記楽器本体の長手方向に沿って前記背板に取り付けられたガイド板と、このガイド板にスライド可能に保持されて一端部が前記脚板に取り付けられ、且つ前記スライド方向に沿って長孔が形成されたスライド板と、このスライド板の前記長孔を通して前記背板に設けられたねじ孔に螺入することにより、前記スライド板を前記ガイド板に固定するためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0015】
請求項7に記載の発明は、前記固定部材が、前記脚板に一端部が取り付けられ、他端部が前記楽器本体の長手方向に沿って延び、この延びた他端部に第1の噛合歯が直線的に設けられた固定板と、この固定板の前記第1の噛合歯に噛み合う第2の噛合歯を有する回転体と、この回転体を前記楽器本体および前記背板の一方に固定するためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造である。
【0016】
請求項8に記載の発明は、鍵盤部を搭載した楽器本体と、一対の脚板および背板を有するスタンド部材とを備え、前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して固定する鍵盤楽器の組立て構造において、前記一対の脚板を前記背板に対して前記一対の脚板の接離方向に向けて回転可能に連結する回転連結部材と、前記前記一対の脚板を前記背板に固定するための固定部材とを備え、前記回転連結部材によって前記一対の脚板を互いに離れる方向に押し広げた状態で仮固定し、この仮固定された前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して前記回転連結部材を中心に前記一対の脚板を回転させて前記楽器本体の両側面に押し当て、この状態で前記固定部材によって前記一対の脚板を前記背板に固定したことを特徴とする鍵盤楽器の組立て構造である。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、スタンド部材に楽器本体を取り付ける際に、固定部材によってスタンド部材の一対の脚板を互いに離れる方向に押し広げた状態で、一対の脚板を仮固定し、この仮固定された一対の脚板間に楽器本体を配置して楽器本体の両側面に仮固定された一対の脚板を押し当て、この状態で一対の脚板を固定部材によって楽器本体に対して固定することができる。このため、楽器本体を傷付けたり一対の脚板と楽器本体との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体を一対の脚板間に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態1の正面図である。
【図2】図1の鍵盤楽器の要部を分解して示した斜視図である。
【図3】図2の鍵盤楽器を背面側から見て、仮固定された一対の脚板間に楽器本体を配置する状態を示した分解斜視図である。
【図4】図3に示されたスタンド部材のA部を示した拡大斜視図である。
【図5】図4の固定部材のA−A矢視における断面を示し、(a)はねじ部材を固定板のねじ孔に螺入させて締め付ける前の仮固定状態を示した拡大断面図、(b)はねじ部材を締め付けた状態を示した拡大断面図である。
【図6】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態2において、鍵盤楽器を背面側から見て仮固定された一対の脚板間に楽器本体を配置する状態を示した分解斜視図である。
【図7】図6に示されたスタンド部材のB部を示した拡大斜視図である。
【図8】図7の固定部材のB−B矢視における断面を示し、(a)はねじ部材を固定板のねじ孔に螺入させて締め付ける前の仮固定状態を示した拡大断面図、(b)はねじ部材を締め付けた状態を示した拡大断面図である。
【図9】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態3において固定部材の要部を示し、(a)はねじ部材を固定板のねじ孔に螺入させて締め付ける前の仮固定状態を示した拡大断面図、(b)はねじ部材を締め付けて円筒部材を変形させて背板に固定板を固定した状態を示した拡大断面図である。
【図10】図9に示された円筒部材の拡大斜視図である。
【図11】実施形態3の円筒部材に複数のスリット孔を設けた変形例を示し、(a)はその円筒部材の拡大斜視図、(b)はその円筒部材が変形した状態を示した拡大斜視図である。
【図12】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態4において、固定部材のクランプ部材によって一対の脚板を仮固定した状態を示した要部の拡大側面図である。
【図13】図12のクランプ部材によって脚板を楽器本体の側面に押し当てて固定した状態を示した要部の拡大側面図である。
【図14】図12に示された状態のクランプ部材を示した拡大斜視図である。
【図15】図13に示された状態のクランプ部材を示した拡大斜視図である。
【図16】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態5において、一対の脚板が仮固定されたスタンド部材に楽器本体を取り付けた状態を示した正面図である。
【図17】図16に示されたスタンド部材のC部を示した拡大正面図である。
【図18】図17の固定部材を更に拡大して示し、(a)はその拡大正面図、(b)は(a)のC−C矢視における拡大断面図である。
【図19】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態6における固定部材を示し、(a)はその固定部材によって一対の脚板を仮固定した状態を示した要部の拡大断面図、(b)は固定部材によって脚板を楽器本体の側面に押し当てて固定した状態を示した要部の拡大断面図である。
【図20】図19に示された固定部材を分解して示した拡大斜視図である。
【図21】この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態7において、一対の脚板が仮固定されたスタンド部材に楽器本体を取り付ける状態を示した要部の平面図である。
【図22】図21のスタンド部材に設けられた回転連結部材を示した拡大斜視図である。
【図23】図21に示されたスタンド部材に楽器本体を取り付けて固定部材によって固定した状態を示した正面図である。
【図24】実施形態7における回転連結部材の変形例を分解して示した主要の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態1)
以下、図1〜図5を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態1について説明する。
この鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、鍵盤部1を搭載した楽器本体2と、この楽器本体2を支持するスタンド部材3とを備えている。鍵盤部1は、白鍵および黒鍵からなる複数の鍵4を有し、この複数の鍵4が楽器本体2内に音階順に配列された状態で収容され、この収容された複数の鍵4が楽器本体2から上方に露出するように構成されている。
【0020】
楽器本体2は、図1〜図3に示すように、底板5と、この底板5の前端部に設けられた下前板6と、底板5の後端部に設けられた後板7と、底板5の両側部に設けられた一対の側板8と、この一対の側板8および後板7の上部に設けられた天板9とを備えている。この場合、天板9は、その前後方向の長さが底板5の前後方向の長さのほぼ半分程度の長さに形成されている。この天板9の前端下部には、上前板10が設けられており、この天板9は、その両側部9aが一対の側板8から側方に突出する長さに形成されている。
【0021】
また、一対の側板8は、図2および図3に示すように、その前部8aの厚みが厚く、後部8bの厚みが薄く形成されている。すなわち、一対の側板8は、天板9に対応する箇所の後部8bの厚みが薄く形成され、その前部8aの厚みが厚く形成されている。このため、天板9の両側部9aは、一対の側板8における前部8aの外面とほぼ同じ長さに形成されて、一対の側板8の各後部8bの外面から側方に突出するように構成されている。
【0022】
これにより、楽器本体2は、図2および図3に示すように、全体がほぼ横長の箱形状に形成されている。また、この楽器本体2は、図1および図2に示すように、下前板6と上前板10との間が上方に開放され、この開放された部分から鍵盤部1の複数の鍵4が外部に露出するように構成されている。
【0023】
スタンド部材3は、図1〜図3に示すように、一対の脚板11と、この一対の脚板11間における後部に取り付けられる背板12と、一対の脚板11間における下部の中間に架け渡されたペダル取付部材13と備えている。この場合、一対の脚板11は、その前後方向の長さが楽器本体2における天板9の前後方向の長さとほぼ同じ長さに形成され、一対の側板8における厚みの薄い各後部8bに配置されるように構成されている。
【0024】
また、この一対の脚板11は、一対の側板8の各後部8bに配置された際に、各脚板11の外面が一対の側板8の各前部8aの外面と同一平面になるように、一対の脚板11の各厚みが形成された構成になっている。また、背板12は、その左右方向の長さが楽器本体2の横方向の長さ、つまり一対の側板8の後部8b間の長さとほぼ同じ長さに形成されている。なお、ペダル取付部材13には、図1に示すように、複数のフットペダル14が取り付けられている。
【0025】
これにより、スタンド部材3は、図1に示すように、一対の脚板11間に楽器本体2が上方または前方から挿入されて、楽器本体2の一対の側板8における厚みの薄い後部8bに一対の脚板11が配置され、この状態で楽器本体2の天板9の両側部9aが一対の脚板11上に配置されることにより、一対の脚板11間の上部に楽器本体2を支持した状態で、楽器本体2を固定するように構成されている。
【0026】
ところで、このスタンド部材3は、図3〜図5に示すように、一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で一対の脚板11を仮固定し、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して一対の脚板11を楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面に押し当て、この状態で一対の脚板11を背板12および楽器本体2に対して固定するための複数の固定部材15を備えている。
【0027】
この固定部材15は、図3〜図5に示すように、L字形状に折り曲げられた固定板16と、この固定板16を背板12に固定するためのねじ部材17とを備えている。固定板16は、その一端部16aが背板12に隣接する脚板11の内面に取り付けられ、他端部16bが背板12の内面に対向すると共に、この他端部16bにねじ部材17が螺入するねじ孔18が設けられた構成になっている。この場合、背板12には、図4に示すように、ねじ部材17が楽器本体2の長手方向、つまり一対の脚板11が互いに接離する方向に沿って移動可能に挿入する長孔19が、背板12の外面から内面に貫通した状態で設けられている。
【0028】
これにより、固定部材15は、図3〜図5に示すように、ねじ部材17を背板12の長孔19に外側から挿入させて固定板16のねじ孔18に螺入させることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定するように構成されている。また、この固定部材15は、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を上方または前方から配置して、一対の脚板11を楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面に押し当て、この状態でねじ部材17を締め付けることにより、固定板16の他端部16bを背板12に固定して、一対の脚板11を背板12に固定するように構成されている。
【0029】
すなわち、このスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、図3〜図5に示すように、まず、固定板16の一端部16aを背板12に隣接する脚板11の内面に取り付けて、固定板16の他端部16bに設けられたねじ孔18を背板12に設けられた長孔19に対応させる。この状態で、ねじ部材17を背板12の長孔19に外側から挿入させて固定板16のねじ孔18に螺入させる。
【0030】
このときには、図5(a)に示すように、ねじ部材17の頭部17aが背板12の外面に圧接せず、また固定板16の他端部16bが背板12の内面に圧接しない状態であるため、ねじ部材17が背板12の長孔19内をその長手方向に沿って移動可能な状態になることにより、一対の脚板11が背板12に対して仮固定される。このため、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動させて、図3に示すように、一対の脚板11の上部間を楽器本体2の長手方向の長さよりも広い間隔に広げることができる。
【0031】
この状態で、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を上方または前方から配置して、楽器本体2の天板9の両側部9aを一対の脚板11上に配置する。これにより、楽器本体2がスタンド部材3の一対の脚板11に支持される。この後、ねじ部材17を背板12の長孔19に沿って移動させながら、一対の脚板11における各上部の内面を楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面に押し当てる。このときには、一対の脚板11の各外面と楽器本体2における一対の側板8の各前部8aの外面とが同一平面になり、一対の脚板11における各上部の内面と楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面との間に隙間が生じないように、密着させることができる。
【0032】
この状態で、ねじ部材17を締め付けると、図5(b)に示すように、ねじ部材17の頭部17aが背板12の外面に圧接し、固定板16の他端部16bが背板12の内面に押し付けられて、固定板16の他端部16bが背板12に固定される。これにより、一対の脚板11における各上部の内面と楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面との間に隙間が生じることなく、一対の脚板11が背板12に対して固定され、楽器本体2がスタンド部材3に取り付けられる。
【0033】
このように、この鍵盤楽器の組立て構造によれば、鍵盤部1を搭載した楽器本体2を支持して固定するためのスタンド部材3が、一対の脚板11および背板12を有しているほか、一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で一対の脚板11を仮固定し、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当て、この状態で一対の脚板11を背板12に対して固定するための固定部材15を備えているので、この固定部材15によって楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0034】
すなわち、スタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、固定部材15によってスタンド部材3の一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で、この一対の脚板11を仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して楽器本体2の各側板8の外面に一対の脚板11を押し当てて密着させ、この状態で一対の脚板11を固定部材15によって楽器本体2に対して固定することができる。このため、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0035】
この場合、固定部材15は、一端部16aが脚板11の内面に取り付けられ、他端部16bが背板12の内面に対向すると共に、この他端部16bにねじ孔18が設けられた固定板16と、背板12に一対の脚板11が互いに接離する方向に沿って設けられた長孔19内に背板12の外面から挿入されて固定板16のねじ孔18に螺入するねじ部材17とを備えた構成であるから、簡単な構造で、容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0036】
すなわち、この固定部材15によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、背板12の長孔19を通してねじ部材17を固定板16のねじ孔18に螺入させることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態でねじ部材17を締め付けることにより、固定板16の他端部16bを背板12に固定して、一対の脚板11を背板12に固定することができる。
【0037】
このため、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態でねじ部材17を締め付けることにより、楽器本体2をスタンド部材3に確実に取り付けることができるので、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0038】
(実施形態2)
次に、図6〜図8を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図6および図7に示すように、ねじ部材20が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0039】
すなわち、このねじ部材20は、図7および図8に示すように、背板12の外面に当接する頭部21と、背板12の厚みとほぼ同じか、それよりも少し短い長さに形成されて背板12の長孔19内にその長手方向に沿って移動可能に挿入する首部22と、固定板16のねじ孔18に螺入するねじ部23とを備えている。これにより、ねじ部材20は、図8(a)に示すように、背板12の長孔19に外側から挿入し、ねじ部23が固定板16のねじ孔18に螺入して、強く締め付けられていない状態で、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定するように構成されている。
【0040】
また、このねじ部材20は、図6に示すように、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、図8(b)に示すように、ねじ部材20が強く締め付けられると、ねじ部23が固定板16のねじ孔18に螺入しながら、固定板16の他端部16bが背板12の内面に引き寄せられて圧接すると共に、頭部21が背板12の外面に圧接することにより、固定板16の他端部16bを背板12に固定するように構成されている。
【0041】
このようなねじ部材20を備えたスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、図6および図7に示すように、まず、固定板1の一端部16aを背板12に隣接する脚板11の内面に取り付けて、固定板16の他端部16bに設けられたねじ孔18を背板12に設けられた長孔19に対応させる。この状態で、図8(a)に示すように、ねじ部材20の首部22を背板12の長孔19内に外側から挿入させて、ねじ部材20のねじ部23を固定板16のねじ孔18に螺入させる。
【0042】
このときには、図8(a)に示すように、ねじ部材20の頭部21が背板12の外面に圧接せず、また固定板16の他端部16bが背板12の内面に圧接しない状態であるため、ねじ部材20の首部22が背板12の長孔19内をその長手方向に沿って移動可能な状態になることにより、一対の脚板11が背板12に対して仮固定される。このため、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動させて、一対の脚板11の上部間を楽器本体2の長手方向の長さよりも広い間隔に広げることができる。
【0043】
この状態で、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を上方または前方から配置して、楽器本体2の天板9の両側部9aを一対の脚板11上に配置する。これにより、楽器本体2がスタンド部材3の一対の脚板11に支持される。この後、ねじ部材20の首部22を背板12の長孔19に沿って移動させながら、一対の脚板11における各上部の内面を楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面に押し当てて密着させる。
【0044】
このときには、実施形態1と同様、一対の脚板11の各外面と楽器本体2における一対の側板8の各前部8aの外面とが同一平面になり、一対の脚板11における各上部の内面と楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面との間に隙間が生じないように、密着させることができる。
【0045】
この状態で、ねじ部材20を強く締め付けると、図8(b)に示すように、ねじ部材20の頭部21が背板12の外面に圧接すると共に、固定板16の他端部16bが背板12の内面に押し付けられて、固定板16の他端部16bが背板12に固定される。これにより、一対の脚板11における各上部の内面と楽器本体2における一対の側板8の各後部8bの外面との間に隙間が生じることがなく、一対の脚板11が背板12に対して固定され、楽器本体2がスタンド部材3に取り付けられる。
【0046】
このように、この鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、ねじ部材20がスタンド部材3の背板12の外面に当接する頭部21と、背板12の厚みとほぼ同じ長さに形成されて背板12の長孔19内にその長手方向に沿って移動可能に挿入する首部22と、固定板16のねじ孔18に螺入するねじ部23とを備えているので、簡単な構造で、容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0047】
すなわち、このねじ部材20によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、背板12の長孔19を通してねじ部材20を固定板16のねじ孔18に螺入させることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てる際に、ねじ部材20の首部22によって円滑に移動させることができる。これにより、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、ねじ部材20を強く締め付けることにより、固定板16の他端部16bを背板12に固定して、一対の脚板11を背板12に固定することができる。
【0048】
このため、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当て、この状態でねじ部材20を締め付けることにより、楽器本体2をスタンド部材3に確実に取り付けることができるので、実施形態1と同様、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0049】
(実施形態3)
次に、図9および図10を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態3について説明する。この場合には、図6〜図8に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図9(a)および図9(b)に示すように、ねじ部材20の首部22が挿入する円筒部材25を備えた構成であり、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
【0050】
すなわち、この円筒部材25は、図10に示すように、変形可能な金属または合成樹脂からなり、図9(a)および図9(b)に示すように、背板12の長孔19内にその長手方向に沿って移動可能に配置されて、ねじ部材20の首部22が挿入するように構成されている。この場合、円筒部材25は、その長さが背板12の厚みよりも少し長く形成されている。
【0051】
これにより、円筒部材25は、図9(a)に示すように、背板12に設けられた長孔19内に配置され、この状態で円筒部材25の内部にねじ部材20の首部22が背板12の外面から挿入して固定板16のねじ孔18に螺入した際に、円筒部材25が背板12の内面から突出して、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能な状態で仮固定するように構成されている。
【0052】
また、この円筒部材25は、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、ねじ部材20を強く締め付けると、ねじ部23が固定板16のねじ孔18に螺入しながら、固定板16の他端部16bが背板12の内面に引き寄せられて、円筒部材25に圧接することにより、図9(b)に示すように、円筒部材25が変形して頭部21が背板12の外面に圧接し、固定板16の他端部16bを背板12に対して固定するように構成されている。
【0053】
このように、この鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態2と同様の作用効果があるほか、ねじ部材20の首部22が挿入する変形可能な円筒部材25を備え、この円筒部材25が背板12の厚みよりも少し長く形成されて背板12の長孔19内にその長手方向に沿って移動可能に配置された構成であるから、簡単な構成で、ねじ部材20を締め付けて円筒部材25を変形させることにより、固定板16を背板12に対して確実に固定することができるので、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0054】
すなわち、このねじ部材20および円筒部材25によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、円筒部材25の内部にねじ部材20の首部22が背板12の外面から挿入して、ねじ部材25のねじ部23が固定板16のねじ孔18に螺入し、このねじ部材20が強く締め付けられていない状態で、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。
【0055】
また、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置した状態で、円筒部材25をねじ部材20と共に背板12の長孔19に沿って移動させて、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てる際に、ねじ部材20の首部22が挿入した円筒部材25によって円滑に移動させることができる。
【0056】
これにより、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、ねじ部材20を強く締め付けることにより、円筒部材25が変形して固定板16の他端部16bを背板12に確実に固定することができる。このため、実施形態2と同様、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0057】
なお、上述した実施形態3では、円筒部材25が単純な円筒形状に形成されている場合について述べたが、これに限らず、例えば図11(a)および図11(b)に示すように、円筒部材25にその軸方向に沿って細長い複数のスリット孔25aを形成した構成でも良い。このように構成すれば、ねじ部材20を強く締め付けた際に、複数のスリット孔25aによって円筒部材25を変形し易くすることができ、これにより固定板16の他端部16bを背板12に容易に且つ確実に固定することができる。
【0058】
また、上述した実施形態3およびその変形例では、ねじ部材20の首部22が円筒部材25内に挿入する場合について述べたが、必ずしもねじ部材20の首部22が円筒部材25内に挿入する必要はなく、実施形態1で述べたねじ部材17が円筒部材25に挿入する場合にも適用することができる。
【0059】
(実施形態4)
次に、図12〜図15を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態4について説明する。この場合には、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図12および図13に示すように、固定部材30が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0060】
この固定部材30は、図12〜図15に示すように、一端部31aが脚板11の内面に取り付けられ、他端部31bが楽器本体2の下面に沿ってその長手方向、つまり一対の脚板11が互いに接近する方向に向けて突出し、この突出した先端部にフック部31cが設けられた係止固定板31と、楽器本体2の底板5の下面に取り付けられ、係止固定板31のフック部31cに係脱可能に係止されて回転操作によってフック部31cを一対の脚板11が互いに接近する方向に向けて引き寄せることにより、脚板11を楽器本体2の側板8の外面に押し付けて固定するためのクランプ部材32とを備えている。
【0061】
このクランプ部材32は、図12〜図15に示すように、楽器本体2における底板5の下面に設けられた固定軸33と、この固定軸33に回転自在に取り付けられた操作レバー34と、この操作レバー34のほぼ中間部に回転自在に取り付けられて係止固定板31のフック部31cに係脱可能に係止される係止リング部35とを備えている。
【0062】
これにより、クランプ部材32は、図12〜図15に示すように、係止リング部35を係止固定板31のフック部31cに係止させて操作レバー34を図12において時計回り方向に回転操作することにより、操作レバー34が係止リング部35を一対の脚板11の互いに接近する方向に向けて引っ張り、脚板11を楽器本体2の側板8に接近させる方向に向けてフック部31cを引き寄せるように構成されている。
【0063】
この場合、固定軸33は、図12および図13に示すように、楽器本体2の底板5の下面における係止固定板31のフック部31cの先端側近傍(図12では左側近傍)に位置する箇所に設けられている。操作レバー34は、楽器本体2の長手方向に沿って細長い帯板状に形成され、その一端部が固定軸33に上下方向に回転自在に取り付けられ、他端部が係止固定板31のフック部31cから離れる方向に向けて配置されるように構成されている。
【0064】
係止リング部35は、図14および図15に示すように、丸棒をほぼコ字形状に折り曲げたものであり、その一端部が操作レバー34のほぼ中間部に回転自在に取り付けられ、他端部が固定軸33から係止固定板31のフック部31c側に突出し、この突出した他端部がフック部31cに係脱可能に係止されるように構成されている。
【0065】
これにより、クランプ部材32は、係止リング部35を係止固定板31のフック部31cに係止させることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定するように構成されている。また、このクランプ部材32は、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置し、この状態で楽器本体2の底板5に設けられた固定軸33を中心に操作レバー34を図12において時計回り方向に回転操作することにより、一対の脚板11が互いに接近する方向に向けて係止リング部35を引っ張るように構成されている。
【0066】
さらに、このクランプ部材32は、図13および図15に示すように、一対の脚板11が互いに接近する方向に向けて係止リング部35を引っ張ると、係止リング部35がフック部31cを一対の脚板11の互いに接近する方向に向けて引き寄せ、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態で一対の脚板11を楽器本体2に対して固定するように構成されている。
【0067】
このような鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、固定部材30が、脚板11の内面に一端部31aが取り付けられ、他端部31bが楽器本体2の下面に沿って一対の脚板11の互い接近する方向に向けて突出し、この突出した先端部にフック部31cが設けられた係止固定板31と、楽器本体2の底板5に取り付けられ、係止固定板31のフック部31cを回転操作によって引き寄せて脚板11を楽器本体2の側板8に押し付けて固定するためのクランプ部材32とを備えた構成であるから、クランプ部材32を回転操作するだけで、脚板11を楽器本体2に押し当てて固定することができ、これにより簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0068】
この場合、クランプ部材32は、楽器本体2における底板5の下面に設けられた固定軸33と、この固定軸33に回転自在に取り付けられた操作レバー34と、この操作レバー34のほぼ中間部に回転自在に取り付けられて係止固定板31のフック部31cに係脱可能に係止される係止リング部35とを備えているので、この係止リング部35を係止固定板31のフック部31cに係止させて操作レバー34を回転操作するだけで、係止リング部34を引っ張ってフック部31cを引き寄せることができ、これにより脚板11を楽器本体2に押し当てて固定することができるので、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0069】
すなわち、この固定部材30によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、クランプ部材32の係止リング部35を係止固定板31のフック部31cに係止させることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置し、この状態で楽器本体2に取り付けられた固定軸33を中心に操作レバー34を回転操作して係止リング部35を引っ張ると、係止リング部35がフック部31cを引き寄せて一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させることができる。
【0070】
このため、係止リング部35を係止固定板31のフック部31cに係止させた状態で、操作レバー34を回転操作するだけで、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当て、一対の脚板11を楽器本体2に対して固定することができるので、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0071】
なお、上述した実施形態4では、クランプ部材32を楽器本体2の底板5の下面に取り付けた場合について述べたが、必ずしもクランプ部材32を楽器本体2の底板5に取り付ける必要はなく、例えばクランプ部材32を背板12の内面に取り付けた構成でも良い。このように構成しても、実施形態4と同様の作用効果がある。
【0072】
(実施形態5)
次に、図16〜図18を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態5について説明する。この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図16および図17に示すように、固定部材40が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0073】
この固定部材40は、図17および図18に示すように、楽器本体2の長手方向に沿って背板12の内面に取り付けられたガイド板41と、このガイド板41にスライド可能に保持されて一端部42aが脚板11の内面に取り付けられ、且つスライド方向に沿って長孔43が形成されたスライド板42と、このスライド板42の長孔43を通して背板12に設けられたねじ孔44に螺入するねじ部材45とを備えている。
【0074】
この場合、ガイド板41は、図18(a)および図18(b)に示すように、楽器本体2の長手方向に沿って細長い帯板状に形成され、その上下辺部にスライド板42の上下辺部をスライド可能に係止するガイド溝部41aがガイド板41の長手方向に沿って設けられた構成になっている。
【0075】
スライド板42は、図17および図18に示すように、ガイド板41よりも長さの長い帯板状に形成され、その一端部42aがL字形状に折り曲げられて脚板11の内面に取り付けられている。このスライド板42の他端部42bには、ガイド板41から抜け出すのを阻止するための抜止め用のストッパ部42cが設けられている。
【0076】
ねじ部材45は、図18(a)および図18(b)に示すように、スライド板42の長孔43を通して背板12に設けられたねじ孔44に螺入するように構成されている。この場合、ねじ部材45は、スライド板42の長孔43を通して背板12に設けられたねじ孔44に螺入しても、頭部45aがスライド板42をガイド板41に押し付けていない状態では、スライド板42がガイド板41に対してスライドするように構成されている。
【0077】
また、このねじ部材45は、これが締め付けられて頭部45aがスライド板42をガイド板41に押し付けると、スライド板42をガイド板41と共に背板12に対して固定するように構成されている。これにより、固定部材40は、ねじ部材45をスライド板42の長孔43を通して背板12のねじ孔44に螺入させてスライド板42をスライド可能な状態にすることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能な状態で仮固定するように構成されている。
【0078】
また、この固定部材40は、図16に示すように、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態でねじ部材45を締め付けることにより、スライド板42をガイド板41に押し付けて背板12に固定し、一対の脚板11を背板12に固定するように構成されている。
【0079】
このような鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、固定部材40が、楽器本体2の長手方向に沿って背板12の内面に取り付けられたガイド板41と、このガイド板41にスライド可能に保持されて一端部42aが脚板11の内面に取り付けられ、且つスライド方向に沿って長孔43が形成されたスライド板42と、このスライド板42の長孔43を通して背板12に設けられたねじ孔44に螺入するねじ部材45とを備えているので、簡単な構造で、容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0080】
すなわち、この固定部材40によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、固定部材40のねじ部材45をスライド板42の長孔43を通して背板12のねじ孔44に螺入させてスライド板42をスライド可能な状態にすることにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態でねじ部材45を締め付けることにより、スライド板42をガイド板41に押し付けて背板12に固定し、一対の脚板11を背板12に固定することができる。
【0081】
このため、ねじ部材45を締め付けてスライド板42をガイド板41に押し付けてるだけで、スライド板42をガイド板41と共に背板12に固定して、一対の脚板11を背板12に固定することができるので、実施形態1と同様、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0082】
(実施形態6)
次に、図19および図20を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態6について説明する。この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図19および図20に示すように、固定部材50が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0083】
この固定部材50は、図19および図20に示すように、一端部51aが脚板11に取り付けられ、他端部51bが楽器本体2の長手方向に沿って延び、この延びた他端部51bの一辺部にラック歯52が設けられた固定板51と、この固定板51のラック歯52に噛み合うピニオン歯54を有する回転体53と、この回転体53を楽器本体2の底板5の下面に固定するためのねじ部材55とを備えている。
【0084】
この場合、固定板51は、図19(a)および図19(b)に示すように、楽器本体2の長手方向に沿って細長い帯板状に形成され、その一端部51aがL字形状に折り曲げられて脚板11の内面に取り付けられている。この固定板51の長手方向に沿う一辺部には、ラック歯52が直線的に連続して設けられている。回転体53は、円板状に形成されており、その中心部には、ねじ部材55が挿入する挿入孔53aが上下に貫通して設けられている。この回転体53の外周部には、固定板51のラック歯52に噛み合うピニオン歯54が設けられている。
【0085】
ねじ部材55は、図19および図20に示すように、回転体53の挿入孔53aを通して楽器本体2の底板5に設けられたねじ孔56に螺入するように構成されている。この場合、ねじ部材55は、回転体53の挿入孔53aを通して背板12のねじ孔56に螺入しても、図19(a)に示すように、頭部55aが回転体53を楽器本体2の底板5に押し付けていない状態では、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合って回転体53が回転するように構成されている。
【0086】
また、このねじ部材55は、これが締め付けられて頭部55aが回転体53を楽器本体2の底板5に押し付けると、図19(b)に示すように、回転体53が回転しないように、回転体53を固定するように構成されている。
【0087】
これにより、固定部材50は、ねじ部材55を緩めて回転体53を回転可能な状態にすると、図19(a)に示すように、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合って回転しながら、固定板51が移動することにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定するように構成されている。
【0088】
また、この固定部材50は、仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板12を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てる際に、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合って回転しながら固定板51が移動して、一対の脚板12を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させるように構成されている。
【0089】
さらに、この固定部材50は、一対の脚板11を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、ねじ部材55を強く締め付けることにより、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合った状態で、回転体53が楽器本体2に押し付けられて固定され、一対の脚板11を楽器本体2に固定するように構成されている。
【0090】
このような鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、固定部材50が、脚板11に一端部51aが取り付けられ、他端部51bが楽器本体2の長手方向に沿って延び、この延びた他端部51bの一辺部にラック歯52が直線的に設けられた固定板51と、この固定板51のラック歯52に噛み合うピニオン歯54を有する回転体53と、この回転体53を楽器本体2の底板5の下面に固定するためのねじ部材55とを備えているので、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0091】
すなわち、この固定部材50によってスタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、固定部材50のねじ部材55を緩めて回転体53を回転可能な状態にすると、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合って回転しながら、固定板51が移動することにより、一対の脚板11を互いに離れる方向に移動可能に仮固定することができる。
【0092】
また、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置して、一対の脚板12を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てる際には、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合って回転しながら、固定板51を移動させることができるので、一対の脚板12を楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させた状態で、ねじ部材55を強く締め付けることにより、回転体53のピニオン歯54が固定板51のラック歯52に噛み合った状態で、回転体53を楽器本体2に固定して、一対の脚板11を楽器本体2に固定することができる。
【0093】
このため、一対の脚板12を楽器本体2の両側面に押し当てる際に、回転体53が回転して固定板51を移動させ、この状態でねじ部材55を強く締め付けて回転体53を背板12に固定して一対の脚板11を楽器本体2に固定することができるので、実施形態1と同様、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0094】
なお、上述した実施形態6では、楽器本体2の底板5にねじ孔56を設け、このねじ孔56にねじ部材55を螺入させて回転体53を楽器本体2の底板5に押し付けて固定する構成である場合について述べたが、これに限らず、背板12にねじ孔56を設け、このねじ孔56にねじ部材55を螺入させて回転体53を背板12の内面に押し付けて固定するように構成しても良い。このように構成しても、実施形態6と同様の作用効果がある。
【0095】
(実施形態7)
次に、図21〜図23を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した実施形態7について説明する。この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図21〜図23に示すように、一対の脚板11と背板12とを回転可能に連結する回転連結部材60と、一対の脚板11と楽器本体2とを固定する固定部材61とを備えた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0096】
すなわち、回転連結部材60は、図22に示すように、一対の固定板60a、60bをヒンジ軸6cによって回転可能に連結した蝶番であり、脚板11と背板12とが交差する角部における複数個所に設けられている。すなわち、この回転連結部材60は、ヒンジ軸60cが脚板11と背板12との交差する角部に位置した状態で、一方の固定板60aが脚板11の内面に取り付けられ、他方の固定板60bが背板12の内面に取り付けられた構成になっている。
【0097】
これにより、回転連結部材60は、図21に示すように、ヒンジ軸60cを中心に一対の脚板11が背板12に対して互いに開く方向に回転するように、一対の脚板11と背板12とを連結している。また、固定部材61は、図21および図23に示すように、一対の脚板11と楽器本体2とを固定するためのねじ部材であり、一対の脚板11に設けられた挿入孔62を通して楽器本体2の側板8に設けられたねじ孔63に螺入するように構成されている。
【0098】
このような鍵盤楽器の組立て構造によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、一対の脚板11と背板12とを回転可能に連結する回転連結部材60と、一対の脚板11と楽器本体2とを固定する固定部材61とを備えた構成であるから、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0099】
すなわち、スタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際には、回転連結部材60によって一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で仮固定することができ、この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置し、回転連結部材60を中心に一対の脚板11を回転させて、楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態で固定部材61によって一対の脚板11を楽器本体2に固定することができる。このため、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【0100】
なお、上述した実施形態7では、回転連結部材60が一対の固定板60a、60bをヒンジ軸6cで回転可能に連結した蝶番である場合について述べたが、これに限らず、例えば図24に示すように、背板12に円弧状に湾曲したヒンジアーム部65を設け、このヒンジアーム部65の先端を脚板11に設けられた係止孔66に挿入させることにより、脚板11と背板12とを回転可能に連結する回転連結部64を構成したものでも良い。この場合、ヒンジアーム部65の先端部には、脚板11の係止孔66からヒンジアーム部65が抜け出すのを阻止するための抜止め部65aが設けられていることが望ましい。
【0101】
このように構成しても、スタンド部材3に楽器本体2を取り付ける際に、回転連結部材64によって一対の脚板11を互いに離れる方向に押し広げた状態で仮固定することができる。この仮固定された一対の脚板11間に楽器本体2を配置し、回転連結部材64のヒンジアーム部65を中心に一対の脚板11を回転させて、楽器本体2の各側板8の外面に押し当てて密着させ、この状態で固定部材61によって一対の脚板11を楽器本体2に固定することができる。このため、実施形態7と同様、楽器本体2を傷付けたり一対の脚板11と楽器本体2との間に隙間が生じたりすることがなく、簡単に且つ容易に楽器本体2を一対の脚板11間に組み付けることができる。
【符号の説明】
【0102】
1 鍵盤部
2 楽器本体
3 スタンド部材
4 底板
8 側板
11 脚板
12 背板
15、30、40、50 固定部材
16、51 固定板
17、20、45、55 ねじ部材
18、44 ねじ孔
19、43 長孔
21 頭部
22 首部
23 ねじ部
25 円筒部材
31 係止固定板
31c フック部
32 クランプ部材
33 固定軸
34 操作レバー
35 係止リング部
41 ガイド板
42 スライド板
52 ラック歯
53 回転体
54 ピニオン歯
60、64 回転連結部材
60a、60b 固定板
60c ヒンジ軸
61 固定部材
65 ヒンジアーム部
66 係止孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵盤部を搭載した楽器本体と、一対の脚板および背板を有するスタンド部材とを備え、前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して固定する鍵盤楽器の組立て構造において、
前記一対の脚板を互いに離れる方向に押し広げた状態で前記一対の脚板を仮固定し、この仮固定された前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して前記一対の脚板を前記楽器本体の両側面に押し当て、この状態で前記一対の脚板を前記背板および前記楽器本体に対して固定するための固定部材を備えていることを特徴とする鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項2】
前記固定部材は、一端部が前記脚板の内面に取り付けられ、他端部が前記背板の内面に対向すると共に、この他端部にねじ孔が設けられた固定板と、前記背板に前記一対の脚板が互いに接離する方向に沿って設けられた長孔に前記背板の外面から挿入されて前記固定板の前記ねじ孔に螺入するねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項3】
前記ねじ部材は、前記背板の外面に当接する頭部と、前記背板の厚みとほぼ同じ長さに形成されて前記背板の前記長孔内にその長手方向に沿って移動可能に挿入する首部と、前記固定板の前記ねじ孔に螺入するねじ部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項4】
前記背板の前記長孔内にその長手方向に沿って移動可能に配置されて前記ねじ部材が挿入する変形可能な円筒部材を備えており、
この円筒部材は、その長さが前記背板の厚みよりも長く形成され、その内部に前記ねじ部材が前記背板の外面から挿入して前記固定板の前記ねじ孔に螺入し、この状態で前記ねじ部材が締め付けられた際に変形することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項5】
前記固定部材は、一端部が前記脚板の内面に取り付けられ、他端部が前記楽器本体の下面に沿ってその長手方向に突出し、この突出した先端部にフック部が設けられた係止固定板と、前記楽器本体および前記背板の一方に取り付けられ、前記係止固定板の前記フック部を係脱可能に係止して回転操作によって前記一対の脚板が互いに接近する方向に向けて引き寄せることにより、前記脚板を前記楽器本体の側面に押し付けて固定するためのクランプ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項6】
前記固定部材は、前記楽器本体の長手方向に沿って前記背板に取り付けられたガイド板と、このガイド板にスライド可能に保持されて一端部が前記脚板に取り付けられ、且つ前記スライド方向に沿って長孔が形成されたスライド板と、このスライド板の前記長孔を通して前記背板に設けられたねじ孔に螺入することにより、前記スライド板を前記ガイドに固定するためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項7】
前記固定部材は、一端部が前記脚板に取り付けられ、他端部が前記楽器本体の長手方向に沿って延び、この延びた他端部に第1の噛合歯が直線的に設けられた固定板と、この固定板の前記第1の噛合歯に噛み合う第2の噛合歯を有する回転体と、この回転体を前記楽器本体および前記背板の一方に固定するためのねじ部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の組立て構造。
【請求項8】
鍵盤部を搭載した楽器本体と、一対の脚板および背板を有するスタンド部材とを備え、前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して固定する鍵盤楽器の組立て構造において、
前記一対の脚板を前記背板に対して前記一対の脚板の接離方向に向けて回転可能に連結する回転連結部材と、前記前記一対の脚板を前記背板に固定するための固定部材とを備え、
前記回転連結部材によって前記一対の脚板を互いに離れる方向に押し広げた状態で仮固定し、この仮固定された前記一対の脚板間に前記楽器本体を配置して前記回転連結部材を中心に前記一対の脚板を回転させて前記楽器本体の両側面に押し当て、この状態で前記固定部材によって前記一対の脚板を前記背板に固定したことを特徴とする鍵盤楽器の組立て構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−150148(P2011−150148A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11588(P2010−11588)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】