説明

鏡面反射を除去するためのスキャナーおよび方法

光伝達システムおよび画像収集システムを含む光符号を読み込むためのスキャナーが説明される。前記光伝達システムは対象に光を投射する。画像収集システムは、対象から反射される光を受け、対象の画像を生成する。画像収集システムは対象から反射する光を複数の角度で受けるよう設けられ、対象の鏡面反射が複数の角度のうちの第一の角度に関連する場合には、複数の角度のうちの第二の角度からの光が、鏡面反射に関連する画質劣化を最小限に抑えるように利用できる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
投射イメージングスキャナーは、小売業およびその他の産業でバーコードデータエントリ用の定評のある道具である。いくつかの投射イメージングスキャナーは、バーコードを読み込むためにレーザー技術を使用する。レーザー投射イメージングスキャナーは一般に回転多角形を使用して、固定ミラーのアレイの上にレーザービームをスキャンし、複雑なパターンのスキャンラインをスキャナーハウジングの前の空間へ投射する。これにより、スキャナーに提示される、またはスキャナーの面を通過する、バーコードの全方向のスキャニングを可能にする。この型のスキャナーの例は、Symbol Technologies社から入手可能なLS−9100である。
【0002】
従来の投射イメージングスキャナーは一般に、統一商品コード(Universal Product Code)(“UPC”)バーコードおよび省スペースシンボル(Reduced Space Symbology)(“RSS”)バーコードでうまく働く。しかしながら、かかる投射イメージングスキャナーは、いくつかの非UPCバーコード(例えば、コード39およびコード128、ならびに二次元バーコード)ではうまくいかない。従って、かかるバーコードを読み込むために、エリアスキャナーが必要とされる。かかるエリアスキャナーは一般に、バーコードの受け取られた画像を処理し、バーコードを識別し復号するためのコンピュータに接続される、専用カメラを必要とする。
【0003】
光沢のある材料の上に置かれたバーコードもまた、投射イメージングスキャナーの性能上の問題を引き起こす。かかるバーコードを読み込む場合には、かかる鏡面反射、つまり光源が表面に反射してスキャナーの光学系に侵入するグレアは、しばしば問題を引き起こす。鏡面反射の不感帯はバーコードをあいまいにし、画像スキャナーが一回の操作でバーコードを読み込むことができないようにする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、光符号(optical code)を読み込むためのスキャナーに関する。該スキャナーは、光伝達システムおよび画像収集システムを含む。光伝達システムは、対象に光を投射する。画像収集システムは対象から反射する光を受け、対象の画像を生成する。画像収集システムは対象から反射する光を複数の角度で受けるよう設けられ、対象の鏡面反射が複数の角度のうちの第一の角度に関連する場合には、複数の角度のうちの第二の角度からの光が、鏡面反射に関連する画質劣化を最小限に抑えるために利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明は、符号化データを読み込むことができるイメージングスキャナー、特に、非UPCおよび二次元のバーコード、ならびに光沢紙を用いた材料のバーコードをスキャンするためのスキャナーを対象とする。
【0006】
図1および図2は、符号化データの例示的な実施形態を示す。特に、図1は、符号化されたデータ(例えば、情報)を含む平行バー152の単一の行を含む、一次元のバーコード150(例えば、光符号)を示す。一般に、一次元のバーコード150に含まれるデータのすべては、横方向の幅の中に符号化される。当業者が理解するように、一次元のバーコード150のデータ内容を増大することは、バーコード150の幅を広げることによって達成され得る(例えば、一つ以上の平行バー152を追加する)。
【0007】
図2は、二次元のバーコード250の例示的な実施形態を示す(例えば、PDF417型二次元のバーコード)。二次元のバーコード250に符号化されるデータは、水平方向および垂直方向の寸法の両方の中にある。より多くのデータが符号化されるにつれて、バーコード250のサイズは、水平方向および垂直方向の両方に増大され得、スキャンを簡単にするために扱いやすい形態を維持する。当業者が理解するように、二次元のバーコード(例えば、バーコード250)は、比較的多くのデータ内容、小さなサイズ、データ効率およびエラー修正機能の能力を有するという点において、一次元のバーコードまたは線状のバーコード(例えば、バーコード150)と異なる。
【0008】
図3Aおよび図3Bは、本発明に従うイメージングスキャナー300の例示的な実施形態を示す。イメージングスキャナー300は、任意の形状およびサイズであり得る、また任意の特定のアプリケーションに適合され得る、ハウジング302を含む。例えば、典型的な実施形態のハウジング302は、ハンドルで持つアプリケーションに最適化され得、ハンドル304を含み得る。
【0009】
イメージングスキャナー300は、実質的に透明な任意の材料から組み立てられ得る、窓308を含み得る。一部の例示的な実施形態では、窓308は偏光材料であり得る。ハウジング302の内部では、イメージングスキャナー300は、第一照明光源310および少なくとも一つの第二照明光源312を含み得る。第一照明光源310および第二照明光源312の組み合わせは、光伝達システムと称され得る。例えば、照明光源310/312それぞれは、一連の発光ダイオード(“LED”)であり得る。
【0010】
第一照明光源310は光の実質的な部分を、第一の概略方向316に方向づけ得、第二照明光源312は光の実質的な部分を、第二の概略方向318に方向づけ得る。第一および第二方向316/318は、好ましくも同じではない。例えば、第一方向316に伝達される光は、第二方向318に伝達される光と異なる角度(すなわち、窓308を基準にして)で窓308を通り抜け得る。当業者が理解するように、第一照明光源310(例えば、方向316の)から伝達される光は、従って、第二照明光源312(例えば、方向318の)から同じ表面に伝達される光と異なる反射角で、表面で反射する。
【0011】
図3Aおよび図3Bに示すように、イメージングスキャナー300はカメラ320(例えば、画像収集システム)をさらに含み得る。例えば、カメラ320はデジタルカメラであり得る。カメラ320はまた、電荷結合素子(“CCD”)であり得る。イメージスキャナー300は、カメラ320によって受けた情報(例えば、画像)を処理するプロセッサ(図示せず)を含み得る。
【0012】
イメージングスキャナー300は、バーコード350(例えば、対象)に記憶/符号化されるデータ/情報を復号するまたは読み込むために使用され得る。鏡面反射が存在する場合には、イメージングスキャナー300は、バーコード350を読み込むためにさらに使用され得る。例えば、第一および第二照明光源310/312はそれぞれ、バーコード350の交互のフレームを照射し得る。カメラ320は、バーコード350の少なくとも二つ(2)の異なるフレームでとらえ得る(すなわち、フレームから情報を受ける)。イメージングスキャナー300のプロセッサは、フレームを比較し、またはつなぎ合わせ、バーコード350に記憶されている情報を復号し得る。
【0013】
当業者が理解するように、鏡面反射は、所定の振幅閾値を超える反射光の存在によって特徴づけられ得る。反射光は、カメラ320によって読み込めないバーコード350上の鏡面反射の不感帯を作り得る。従って、バーコード350に記憶される情報のいくつかまたはすべては、復号されない可能性がある。カメラ320、第一および第二照明光源310/312、またはバーコード350のいずれかの方向を変えることにより、鏡面反射の不感帯をなくすことができる。
【0014】
イメージスキャナー300によって読み込まれるそれぞれのバーコード350に対して、イメージングスキャナー300は、少なくとも二つ(2)のフレーム、第一照明光源310によって照射される第一フレームおよび第二照明光源312によって照射される第二フレームでとらえ得る。第一および第二フレームは同時に、または連続的にとらえられ得る。従って、一つのフレームが鏡面反射の不感帯によって、全部または一部においてあいまいにされた場合には、カメラ320は、他のフレームから情報を受け、バーコード350を復号し得る。しかしながら、鏡面反射の存在が検出されない限り、本発明の他の例示的な実施形態は、バーコード350に一つのフレームのみを照射し得(例えば、第一照明光源310によって)、またカメラ320によって前記フレームをとらえ得る。
【0015】
例えば、イメージングスキャナーのプロセッサは、反射光の振幅がいつ所定の振幅閾値を超えるかを決定し得る(例えば、鏡面反射が存在するとき)。その後、プロセッサは第一照明光源310を切り、第二照明光源312をつけ、異なる方向から光を投射し得る(例えば、方向318)。当業者が理解するように、異なる方向318に光を投射する第二照明光源312を使用することは、鏡面反射をなくす。さらに、鏡面反射が検出される場合のみ、第二照明光源312および第二フレームを使用することにより、ユーザーは連続して複数のバーコードをより素早くスキャンできる。
【0016】
図4は、本発明に従うイメージングスキャナー400の別の実施形態を示す。イメージングスキャナー400はハウジング402と、任意でハンドル404とを含み得る。イメージングスキャナー400はまた、実質的に透明な任意の材料から組み立てられ得る、窓408を含み得る。ハウジング402の内部では、イメージングスキャナー400は、例えば、一連のLEDであり得る照明光源410を含み得る。照明光源410は光の実質的な部分を、バーコード450(例えば、対象)に向かう第一の概略方向416へ方向づけ得る。
【0017】
イメージングスキャナー400は、例えば、デジタルカメラまたはCCDであり得るカメラ420を含み得る。イメージスキャナー400はまた、カメラ420によって受けた情報/データ(例えば、画像)を処理するプロセッサ(図示せず)を含み得る。
【0018】
イメージングスキャナー400は、第一反射鏡414および第二反射鏡415(例えば、反射面)を含み得る。カメラ420がバーコード450の二つ(2)の異なるビュー(例えば、分割ビュー)を含むフレームをとらえることができるように、カメラ420ならびに第一および第二反射鏡414/416は、ハウジング402内に位置付けられ得る。例えば、カメラ420は、第一ビューイング方向424および第二ビューイング方向426を含む分割ビューフレームを記録し得る。当業者が理解するように、イメージングスキャナー400は、第一ビューイング方向424または第二ビューイング方向426のどちらかのビューをさえぎる鏡面反射にもかかわらず、バーコード450を復号できる。カメラ420、ならびに第一反射鏡414および第二反射鏡416の位置もまた、鏡面反射に応じて角度修正装置(示さず)によって自動的に調節されて、それにより、イメージングスキャナー400によって第一ビューイング方向424および第二ビューイング方向426を変えることを可能にし得る。
【0019】
図5Aおよび図5Bは、本発明に従うイメージングスキャナー500のさらに別の例示的な実施形態を示す。本発明に従う上記に説明された例示的な実施形態と同様に、イメージングスキャナー500は、ハウジング502、ハンドル504および窓508を含み得る。イメージングスキャナー500は、第一方向516の光をバーコード550(例えば、対象)の方へ投射する第一照明光源510(例えば、一連のLED)を含み得る。
【0020】
図5Aおよび図5Bに示す例示的な実施形態は、第一カメラ520および第二カメラ522をさらに含み得る。第一カメラ520および第二カメラ522は、画像収集システムとして参照され得る。第一および第二カメラ520/522(例えば、画像収集システム)はそれぞれ、例えば、デジタルカメラまたはCCDであり得る。イメージスキャナー500はまた、カメラ520/522によって受ける情報/データ(例えば、画像)を処理するプロセッサ(図示せず)を含み得る。第一カメラ520は第一ビューイング方向524で情報を受け得(例えば、フレームをとらえる)、また第二カメラ522は、第二ビューイング方向526で情報を受け得る。第一ビューイング方向522は好ましくも第二ビューイング方向526と異なる。
【0021】
イメージングスキャナー500は、バーコード550を復号するまたは読み込むために使用され得る。鏡面反射が存在する場合には、イメージングスキャナー500は、バーコード550を読み込むためにさらに使用され得る。例えば、第一照明光源510は、バーコード550を照射し得る。第一および第二カメラ520/522はそれぞれ、異なるビューイング方向524および526からバーコード550のフレームをとらえ得る。例えば、バーコード550の一部は、鏡面反射の不感帯によって、第一カメラ520に対してさえぎられ得る(例えば、鏡面反射により読み込み不可能なバーコードのセクション)。異なる方向526のフレームをとらえる第二カメラ522は、鏡面反射の不感帯によってさえぎられ得ない。従って、第二カメラ522は、第一カメラ520の鏡面反射の不感帯によってさえぎられるバーコード550の一部を復号できる。プロセッサはフレームを比較し、またはとじ合わせ、バーコード550に記憶されている情報を復号し得る。
【0022】
本発明の他の実施形態では、鏡面反射が検出されない限り、イメージングスキャナー500は、ビューイング方向524の第一カメラ520のみによってフレームをとらえ得る。例えば、イメージングスキャナーのプロセッサは、反射光の振幅がいつ所定の振幅閾値を超えるかを決定し得る(例えば、鏡面反射が存在するとき)。その後、プロセッサは第一カメラ520を切り、第二カメラ522をつけ、従って、方向526のフレームのみをとらえる。当業者が理解するように、第二カメラ522を使用して、異なるビューイング方向526からのフレームをとらえることは、鏡面反射をなくす。さらに、鏡面反射が検出される場合のみ、第二カメラ522および第二フレームを使用することにより、ユーザーは連続して複数のバーコードをより素早くスキャンできる。
【0023】
図6Aおよび6Bは、本発明に従うイメージングスキャナー600の別の例示的な実施形態を示す。イメージングスキャナー600は、任意の形状およびサイズであり得、また特定のアプリケーションに適合され得るハウジング602を含む。例えば、典型的な本実施形態のハウジング602は、ハンドルで持つアプリケーションおよび表面実装型アプリケーションの両方に適合し得る。イメージングスキャナー600は、少なくとも一つのスイベル取り付け具606を介して、ハウジング602に回転自在に取り付けられ得る台座604を含み得る。イメージングスキャナー600はまた、窓608を含み得る。
【0024】
図6Bは、図6Aの例示的なイメージングスキャナー600の断面図を示す。イメージングスキャナー600は、第一照明光源610および少なくとも一つの第二照明光源612を含み得る。第一および第二照明光源610/612はそれぞれ、一連のLEDであり得る。イメージスキャナー600はまた、反射鏡614を含み得る。第一および第二照明光源610/612のそれぞれは、反射鏡614の第一の部分および反射鏡614の第二の部分に、光をそれぞれ投射し得る。反射鏡614は、第一照明光源610からの光を第一方向616に、および第二照明光源からの光を第二方向618に、バーコード650(例えば、対象)の方に向けて反射し得る。第一方向616および第二方向618は、好ましくも同じではない。例えば、第一方向616に伝達される光は、第二方向618に伝達される光と異なる角度(すなわち、窓608を基準にして)で窓608を通り抜け得る。
【0025】
イメージングスキャナー600は、カメラ620およびプロセッサ(図示せず)を含み得る。カメラ620は、ハウジング602内で第一照明光源610と第二照明光源612との間に位置付けられ得る。カメラ620は、バーコード650のフレームをとらえ得る(すなわち、バーコード650から情報を受ける)。上記に説明したように、カメラ620は、第一照明光源610によって照射されるバーコード650の一つのフレーム、または、第一フレームが第一照明光源610によって照射され、また第二フレームが第二照明光源612によって照射される、二つのフレームをとらえ得る。
【0026】
図7は、鏡面反射に関連する対象(例えば、バーコード、光符号)の画質劣化をなくす(または、せめて大幅に少なくする)ための、本発明に従う例示的な方法を示す。以下に説明され、図7に示される例示的な方法は、上記に説明され、図3A、3B、4、5A、5B、6Aおよび6Bに示されるスキャナーの複数の例示的な実施形態に適用され得、また利用され得る。
【0027】
ステップ700では、画像収集システムは、複数の角度で対象から反射される光を受けるように配置される。例えば、図5Aおよび5Bに示すように、第一および第二カメラ520および522は、異なるビューイング方向524および526でバーコード550から反射される光を受けるように設置される。図4に示され、上記に説明された、本発明の別の例示的な実施形態では、第一反射鏡414および第二反射鏡415は、カメラ420が異なるビューイング方向424および426でバーコード450から反射される光を受けることができるような方法で設置される。
【0028】
ステップ702では、光伝達システム(例えば、第一および第二照明光源310/312)は、対象(例えば、バーコード350)を投射/照射する。ステップ704では、スキャナーのプロセッサは、複数の角度のうちの第一セットに関連する鏡面反射があるかどうかを決定する。
【0029】
鏡面反射がない場合には、スキャナーの画像収集システムは、複数の角度のうちの第一セットで対象から反射される光を受ける(ステップ706)。しかしながら、鏡面反射がある場合には、鏡面反射に関連する画質劣化が完全になくなるか、またはせめて大幅に少なくなる可能性があるように、スキャナーの画像収集システムは、複数の角度のうちの第二セットで対象から反射される光を受ける(代用または追加として)(ステップ708)。このような場合には、プロセッサは(i)複数の角度のうちの第二セットで対象から反射される光、または(ii)複数の角度のうちの第一および第二セットで対象から反射される光、に基づいて対象の画像を生成し得る。例えば、バーコードの鏡面反射が第一方向524で決定される場合には、第二カメラ522がバーコード550からの光を第二方向526から受ける。
【0030】
本明細書において、本発明の特定の実施形態が例示され、説明されてきたが、当業者が極めて多くの改良および変更を想起することは事実である。従って、特許請求の範囲は、本発明の真の精神と範囲の中に含まれる、かかるすべての改良および変更を含むことを意図することが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】一次元のバーコードの例示的な実施形態を示す。
【図2】二次元のバーコードの例示的な実施形態を示す。
【図3A】本発明に従うイメージングスキャナーの例示的な実施形態の透視図を示す。
【図3B】図3Aに説明されるイメージングスキャナーの例示的な実施形態の端面図を示す。
【図4】本発明に従うイメージングスキャナーの別の例示的な実施形態の透視図を示す。
【図5A】本発明に従うイメージングスキャナーのさらに別の例示的な実施形態の透視図を示す。
【図5B】図5Aに説明されるイメージングスキャナーの例示的な実施形態の端面図を示す。
【図6A】本発明に従うイメージングスキャナーのさらなる例示的な実施形態の透視図を示す。
【図6B】図6Aに説明されるイメージングスキャナーの例示的な実施形態の断面図を示す。
【図7】本発明に従う例示的な実施形態の方法を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光符号を読み込むためのスキャナーであって、該スキャナーは、
対象に光を投射する光伝達システムであって、該対象は光符号を含む、光伝達システムと、
該対象から反射される光を受け、該対象の画像を生成する画像収集システムと
を備え、
該画像収集システムは該対象から反射される該光を複数の角度で受けるよう設けられ、該対象の鏡面反射が該複数の角度のうちの第一の角度に関連する場合には、該複数の角度のうちの第二の角度からの光が、該鏡面反射に関連する画質劣化を最小限に抑えるために利用できる、
スキャナー。
【請求項2】
前記光伝達システムは、第一および第二の照明光源を含み、該第一の光源は第一の光源角度で、該第二の光源は第二の光源角度で、前記対象の方へ光を投射する、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項3】
前記画像収集システムは、お互いに対して斜めに方向づけられる第一および第二のカメラを含む、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項4】
前記画像収集システムはカメラを含み、第一の反射面は、前記対象から反射される前記光伝達システムからの光の第一の部分を、前記複数の角度のうちの前記第一の角度で該カメラへ方向づけ、また該対象から反射される光の第二の部分は、該複数の角度のうちの前記第二の角度で該カメラへ戻る、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項5】
前記光符号はバーコードである、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項6】
前記スキャナーは携帯用のバーコードスキャナーである、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項7】
前記複数の角度のうちの前記第一の角度と第二の角度との間で角度を修正するために、前記画像収集システムの要素および前記光伝達システムの要素のうち少なくとも一つを移動させる角度修正装置をさらに備える、請求項1に記載のスキャナー。
【請求項8】
前記鏡面反射を検出する機構をさらに備え、該鏡面反射が検出される場合には、前記角度修正装置は前記角度を修正する、請求項7に記載のスキャナー。
【請求項9】
前記角度修正装置は、前記角度を修正するために前記画像収集システムおよび前記光伝達システムを移動させる、請求項7に記載のスキャナー。
【請求項10】
光伝達システムから該光符号を含む対象の上に光を投射するステップと、
該光符号を読み込む際に鏡面射の影響を最小限に抑えるために複数の角度で該対象から受ける光を分析するステップと
を包含する、スキャナーにより光符号を読み込む方法。
【請求項11】
前記対象から反射される光を複数の角度で受けるように構成される画像収集システムによって、光が該対象から受光される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
鏡面反射が、複数の角度のうちの第一の角度で前記対象から受ける光に関連するかを決定するステップをさらに包含し、
鏡面反射が該第一の角度で該対象から受ける光に関連する場合には、前記分析するステップは、前記光符号を読み込むために前記複数の角度のうちの第二の角度で受ける光を分析するサブステップを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
複数の光源角度で前記光伝達システムによって光が前記対象に投射される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記対象から受ける光の第二の部分が、第二の角度で前記画像収集システムに移動する間に、該対象から受ける光の第一の部分を第一の角度で該画像収集システムの方へ向け直すステップをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記画像収集システムは、複数のカメラを含み、該カメラのうちの少なくとも第一および第二のカメラは、お互いに対して斜めに方向づけられる、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
光が前記対象から受光される角度を修正するために、スキャンする間に前記スキャナーの少なくとも一部に新しい方向を与えるステップをさらに包含する、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記光符号はバーコードである、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記スキャナーは携帯用のバーコードスキャナーである、請求項10に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−511917(P2008−511917A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529942(P2007−529942)
【出願日】平成17年8月15日(2005.8.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/029006
【国際公開番号】WO2006/026141
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(506144101)シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】