説明

開閉窓

【課題】屋外側に面格子を設置する際も有効換気面積を十分に確保する。
【解決手段】本発明に係る下部ガイド機構5aは、開口枠3を構成する下枠部材10aの上面にほぼ鉛直に突設された枠側ガイド機構6aと、窓本体4の下方窓枠部材11aに下方に向けて突設されラック21aが形成されたガイドレール7aと、窓本体4の後尾側において下方窓枠部材11aから下方に向けてほぼ鉛直に突設されたガイドピン8aと、下枠部材10aに設けられガイドピン8aが挿入されるガイド溝9aが形成されたガイドプレート12aとからなり、枠側ガイド機構6aは、ガイドレール7aの室内側に形成されたラック21aに噛合するピニオン22aと、ガイドレール7aの屋外側に当接することで該ガイドレールをピニオン22aとの間に挟み込むガイドローラ23aと、ピニオン22aを回転させるハンドル26aとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として住宅に適用される開閉窓に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅で用いられている窓としては、開閉構造の違いで分類すると、窓本体が開口枠に嵌め込まれたFIX窓を含め、引違い窓、片引き窓、開き窓、滑り出し窓などが知られている。
【0003】
これらのうち、引違い窓は、2つの窓本体をそれぞれ独立して水平移動自在となるように開口枠に取り付けられてなるものであり、2つの窓本体のうち、一方の窓本体が開口枠に固定され他方の窓本体だけが水平移動自在に開口枠に取り付けられてなる片引き窓を含め、掃き出し窓や腰高窓の開閉構造として広く採用されている。
【0004】
また、開き窓は、窓本体が側方縁部近傍で鉛直軸線廻りに回動自在となるように又は上方縁部近傍で水平軸線廻りに回動自在となるように窓本体を開口枠に取り付けてあるのに対し、滑り出し窓は、窓本体の回転動作に連動して該窓本体の回転軸が鉛直又は水平に並進移動するようにリンク機構を介して開口枠に取り付けてあり、窓本体を開口枠に直接取り付けるのではないという点で開き窓とは異なる。
【0005】
このように住宅用の窓にはさまざまな開閉構造形式が存在し、通風や採光といった目的の相違、それらに起因した窓開口面積の相違、あるいは窓開口の室内側高さの相違などに応じて、適宜使い分けがなされている。
【0006】
例えば、窓開口が十分大きい場合には、居室の床面積に対して定められた有効換気面積を確保しやすいため、構造形式がシンプルな引違い窓や片引き窓が採用されやすい。
【0007】
一方、窓開口があまり大きくない場合、引違い窓や片引き窓では換気に有効な窓面積が半分とみなされるため、有効換気面積の確保が難しいことがある。
【0008】
このような場合には、窓開口の全部を有効換気面積として算入可能な開き窓や滑り出し窓を採用することで、有効換気面積を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第2844278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、住宅の場合、特に一階に設けられる窓には、ステンレス等で形成された面格子を屋外側に設置することで防犯性を高めることが望ましい。
【0011】
しかしながら、開き窓や滑り出し窓は、窓本体が屋外側にせり出すようになっているため、窓本体が面格子と干渉して十分に開くことができず、採用が難しいという問題を生じていた。
【0012】
一方、引違い窓や片引き窓では、上述したように換気に有効な窓面積が半分とみなされるため、有効換気面積を確保できない場合があるという別の問題を生じる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、屋外側に面格子を設置する場合であっても、有効換気面積を十分に確保することが可能な開閉窓を提供することを目的とする。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る開閉窓は請求項1に記載したように、窓本体を該窓本体の鉛直荷重が支持されるように建物の窓開口に設置された開口枠に取り付けてなる開閉窓において、
前記窓本体の前記開口枠への収容位置における該窓本体の先頭側に対応するように前記開口枠を構成する下枠部材の上面又は上枠部材の下面にほぼ鉛直に突設された第1の枠側ガイド機構と、前記窓本体の下方窓枠部材又は上方窓枠部材に設けられ前記第1の枠側ガイド機構に挟み込まれるガイドレールで構成され又は前記第1の枠側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第1の窓側ガイド機構と、前記窓本体の後尾側であって前記下方窓枠部材から下方に向けて又は前記上方窓枠部材から上方に向けてほぼ鉛直に突設された第2の窓側ガイド機構と、前記下枠部材又は前記上枠部材に設けられ前記第2の窓側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第2の枠側ガイド機構とからなるガイド機構を備えるとともに、該ガイド機構を、前記窓本体の先頭側が前記収容位置から屋外側に前進することで前記窓本体が前記建物の外壁に対し斜め配置となり、該斜め配置状態を保ちつつ横行して前記開口枠から退避された開放位置まで前記窓本体が移動するように構成したものである。
【0015】
また、本発明に係る開閉窓は、前記窓本体を斜め横行動作させる際、該斜め横行動作に連動して前記窓本体の後尾側が屋外側に前進するように前記第2の枠側ガイド機構を構成したものである。
【0016】
また、本発明に係る開閉窓は、前記窓本体を斜め横行動作させた後、前記窓本体の後尾側が屋外側に前進して該窓本体が屋外側で前記外壁に対しほぼ平行になるとともに該平行配置状態を保ちつつさらに横行してから前記開放位置に至るように前記ガイド機構を構成したものである。
【0017】
また、本発明に係る開閉窓は、前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記ガイドレールが挟み込まれるようになっており一方が他方の回転軸の廻りに揺動自在に構成された2つのガイドローラで構成したものである。
【0018】
また、本発明に係る開閉窓は、前記第1の窓側ガイド機構を室内側に直線歯車が設けられたガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記直線歯車に噛合する歯車と、前記ガイドレールの屋外側に当接することで該ガイドレールを前記歯車との間に挟み込むとともに前記歯車の回転軸の廻りに揺動自在に構成されたガイドローラと、前記歯車を回転させるハンドルとで構成したものである。
【0019】
また、本発明に係る開閉窓は、前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに該ガイドレールが前記窓本体の後尾側において前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材の室内面から水平方向に突出するように該ガイドレールを構成し、前記第2の窓側ガイド機構を、前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材から室内側に延びるブラケットとその先端に取り付けられたガイドピンとで構成したものである。
【0020】
また、本発明に係る開閉窓は、前記第2の窓側ガイド機構を前記下方窓枠部材及び前記上方窓枠部材にそれぞれ設けるとともに、前記第2の枠側ガイド機構を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ設け、該各第2の枠側ガイド機構をガイド溝で構成するとともに、前記各第2の窓側ガイド機構を、前記ガイド溝に挿入され前記窓本体からの荷重を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ伝達可能なガイドピンでそれぞれ構成したものである。
【0021】
本発明に係る開閉窓に備えられたガイド機構においては、窓本体の収容位置における該窓本体の先頭側に対応するように第1の枠側ガイド機構を下枠部材の上面又は上枠部材の下面にほぼ鉛直に突設し、該第1の枠側ガイド機構に挟み込まれるガイドレールで構成され又は第1の枠側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第1の窓側ガイド機構を、窓本体の下方窓枠部材又は上方窓枠部材に設けてあるとともに、窓本体の後尾側であって下方窓枠部材から下方に向けて又は上方窓枠部材から上方に向けて第2の窓側ガイド機構をほぼ鉛直に突設し、第2の窓側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第2の枠側ガイド機構を下枠部材又は上枠部材に設けてある。
【0022】
このようにすると、第1の枠側ガイド機構は、第1の窓側ガイド機構を構成するガイドレールや該第1の窓側ガイド機構に形成されたガイド溝の形状に応じて、窓本体の動きをその先頭に近い側で案内するとともに、第2の枠側ガイド機構は、該第2の枠側ガイド機構に形成されたガイド溝の形状に応じて、窓本体の動きをその後尾側で案内する。
【0023】
そして、本発明のガイド機構は、窓本体の先頭側が収容位置から屋外側に前進することで窓本体が建物の外壁に対し斜め配置となり、該斜め配置状態を保ちつつ横行して開口枠から退避された開放位置まで窓本体が移動するように構成してある。
【0024】
そのため、窓本体に水平面内の力を適宜加えることにより、従来の引違い窓や開き窓あるいは滑り出し窓とは全く異なる開閉メカニズムで、窓本体を開口枠に収められた収容位置と開口枠から退避された開放位置との間で確実に移動させることが可能となる。
【0025】
開放位置とは、開口枠の内側空間が完全に露出される状態だけを意味するものではなく、窓本体の一部が開口枠の内側空間に重なることで該内部空間を部分的に塞ぐ状態も包摂される。
【0026】
但し、本発明においては、窓本体によって開口枠の内側空間が覆われない比率(開口枠の面積から窓本体で覆われた部分の面積を差し引き、これを開口枠の面積で除した比率。以下、本明細書では有効窓面積比と呼ぶ)が1/2を上回るように構成するのが望ましい。1/2以下とすると、換気性能の面で、引違い窓と同等かそれ以下となるからである。
【0027】
窓本体を斜め横行動作させるにあたり、第2の枠側ガイド機構を単に建物の外壁に平行な方向に沿った案内機構とすると、窓本体の斜め角度が徐々に急勾配となり、それに伴って外壁面からの窓本体の突出距離が大きくなって面格子との干渉が懸念されるが、窓本体を斜め横行動作させる際、該斜め横行動作に連動して窓本体の後尾側が屋外側に前進するように第2の枠側ガイド機構を構成したならば、外壁面からの窓本体の最大突出距離が短くなり、面格子との干渉を未然に回避することが可能となる。
【0028】
窓本体を移動させるにあたり、斜め配置状態での横行動作で終了するようにしてもよいが、かかる場合には、比較的早い段階で窓本体が開口枠と干渉するため、有効窓面積比を高めるにも限度がある。
【0029】
そのため、窓本体を斜め横行動作させた後、窓本体の後尾側が屋外側に前進して該窓本体が屋外側で外壁に対しほぼ平行になるとともに該平行配置状態を保ちつつさらに横行してから開放位置に至るようにガイド機構を構成するのが望ましい。
【0030】
かかる構成によれば、窓本体を開口枠から退避させやすくなるため、有効窓面積比を高めることが可能となる。
【0031】
第1の枠側ガイド機構は、第1の窓側ガイド機構に形成されたガイド溝の形状や該第1の窓側ガイド機構を構成するガイドレールの形状に応じて、窓本体の動きをその先頭に近い側で案内するようになっている限り、その構成は任意であって、第1の窓側ガイド機構がガイドレールで構成されている場合には、該ガイドレールを挟み込むように構成することが可能であり、第1の窓側ガイド機構にガイド溝が形成されている場合には、そのガイド溝に挿入されるガイドピンで構成することが可能である。
【0032】
具体的には、前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記ガイドレールが挟み込まれるようになっており一方が他方の回転軸の廻りに揺動自在に構成された2つのガイドローラで構成することが可能である。
【0033】
第2の窓側ガイド機構は例えばガイドピンで構成することができる。
【0034】
第1の窓側ガイド機構や第2の窓側ガイド機構は、窓本体を構成する下方窓枠部材又は上方窓枠部材の厚み寸法に収める必要はなく、必要に応じて下方窓枠部材又は上方窓枠部材の厚みを越えて設けることが可能であり、例えば、前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに該ガイドレールが前記窓本体の後尾側において前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材の室内面から水平方向に突出するように該ガイドレールを構成し、前記第2の窓側ガイド機構を、前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材から室内側に延びるブラケットとその先端に取り付けられたガイドピンとで構成することができる。
【0035】
かかる構成によれば、窓本体を開口枠から退避させやすくなるため、有効窓面積比を高めることが可能となる。
【0036】
窓本体の鉛直荷重を支持する構造は任意であるが、例えば前記第2の窓側ガイド機構を前記下方窓枠部材及び前記上方窓枠部材にそれぞれ設けるとともに、前記第2の枠側ガイド機構を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ設け、該各第2の枠側ガイド機構をガイド溝で構成するとともに、前記各第2の窓側ガイド機構を、前記ガイド溝に挿入され前記窓本体からの荷重を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ伝達可能なガイドピンでそれぞれ構成するようにすれば、窓本体の鉛直荷重を開口枠に支持させることができる。
【0037】
窓本体の移動は、窓本体を直接手で押し引きすることで行ってもかまわないが、前記第1の窓側ガイド機構を室内側に直線歯車が設けられたガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記直線歯車に噛合する歯車と、前記ガイドレールの屋外側に当接することで該ガイドレールを前記歯車との間に挟み込むとともに前記歯車の回転軸の廻りに揺動自在に構成されたガイドローラと、前記歯車を回転させるハンドルとで構成したならば、建物外壁に平行な横行動作と垂直な前進動作が混在する移動経路であっても、ハンドル操作だけで窓本体をスムーズに移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る開閉窓1の図であり、(a)は室内側から見た正面図、(b)はA−A線に沿った水平断面図。
【図2】開閉窓1のガイド機構5を構成する下部ガイド機構5aの全体斜視図。
【図3】枠側ガイド機構6aの作用を示した図。
【図4】窓本体4の動きを示した図であって、(a)は窓本体4が開口枠3に収まっている収容位置を示した図、(b)は窓本体4が建物外壁に対して斜めに傾斜した状態を示した図。
【図5】引き続き窓本体4の動きを示した図であって、(a)は窓本体4の先頭側が前進方向から斜め横行方向へと移動方向を転じた様子を示した図、(b)は窓本体4が傾斜角度をほぼ維持したままかつ全体が徐々に前進しつつ、建物外壁に対して平行に横行する様子を示した図。
【図6】引き続き窓本体4の動きを示した図であって、(a)はピニオン22aがラック21aの変曲部29と噛合するとともにガイドピン8aが溝部32に案内される位置まで窓本体4が移動した様子を示した図、(b)は、窓本体4が建物外壁に対して平行な角度へと移行した様子を示した図、(c)は窓本体4が開放位置まで移動した様子を示した図。
【図7】変形例に係る下部ガイド機構74aの全体斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明に係る開閉窓の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0040】
図1は、本実施形態に係る開閉窓1を示した正面図及び水平断面図、図2は、開閉窓1のガイド機構5のうち、下部ガイド機構5aを示した全体斜視図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係る開閉窓1は、建物の窓開口2に設置された開口枠3に窓本体4を取り付けるとともに、該窓本体の移動を案内する下部ガイド機構5a及び上部ガイド機構5bからなるガイド機構5を備える。
【0041】
下部ガイド機構5aは、窓本体4の開口枠3への収容位置における該窓本体の先頭側(図1では右側)に対応する位置において該開口枠を構成する下枠部材10aの上面にほぼ鉛直に突設された第1の枠側ガイド機構としての枠側ガイド機構6aと、窓本体4の下方窓枠部材11aに下方に向けて突設され直線歯車であるラック21aが形成された第1の窓側ガイド機構としてのガイドレール7aと、窓本体4の後尾側において下方窓枠部材11aから下方に向けてほぼ鉛直に突設された第2の窓側ガイド機構としてのガイドピン8aと、下枠部材10aに設けられガイドピン8aが挿入されるガイド溝9aが形成された第2の枠側ガイド機構としてのガイドプレート12aとからなる。
【0042】
枠側ガイド機構6aは、ガイドレール7aの室内側に形成されたラック21aに噛合する歯車としてのピニオン22aと、ガイドレール7aの屋外側に当接することで該ガイドレールをピニオン22aとの間に挟み込むガイドローラ23aと、ピニオン22aに噛合するギア24aと、該ギアに噛合するギア25aと、該ギアに取り付けられたハンドル26aとで構成してあり、ハンドル26aを回すことで回転力をピニオン22aに伝達するとともに、その回転力を直線方向の力としてラック21aに伝達できるようになっている。
【0043】
ガイドローラ23aは図3(a)に示すように、ピニオン22aの回転軸の廻りに90゜の範囲で揺動できるように構成してあり、同図(b)〜(d)でわかる通り、ピニオン22aとの間に挟み込まれるガイドレール7aの噛合位置の変化に追従できるようになっている。
【0044】
ガイドレール7aは、窓本体4の先頭側に位置する下方窓枠部材11aに一端が垂直に接続され他端近傍が窓本体4と平行になるように中間位置で湾曲形成された湾曲部27と、該湾曲部の反対側から窓本体4と平行に延びる直線部28と、該直線部の反対側から延びる変曲部29と、該変曲部の反対側から窓本体4と平行に延びる延びる拡幅部35とからなり、変曲部29は、直線部28と該直線部よりも室内側に突出された拡幅部35とを滑らかにつなぐことができるよう変曲点を有しているとともに、拡幅部35は、その反対側端部を、窓本体4の後尾から室内側に延びるブラケット31aの先端に接続してあり、これら湾曲部27、直線部28、変曲部29及び拡幅部35の屋内側側面にラック21aを連続形成してある。
【0045】
ここで、ブラケット31aは、上述したようにガイドレール7aをその後端で窓本体4に固定する役目を果たすのみならず、先端に立設されたガイドピン8aとともに、第2の窓側ガイド機構として窓本体4の後尾側がガイド溝9aに案内される被案内手段として機能し、さらにガイドピン8aを窓本体4から室内側に離間した位置に配置する役目も果たす。
【0046】
ガイドプレート12aに形成されたガイド溝9aは、ガイドレール7aの湾曲部27が枠側ガイド機構6aに案内されるとき、ガイドピン8aを建物の外壁に対してほぼ平行に案内することにより、窓本体4を開口枠3に収められた収容位置からその先頭側が前進し建物の外壁に対し斜めに配置される状態に移動させるようになっている溝部30と、ガイドレール7aの直線部28が枠側ガイド機構6aに案内されるとき、ガイドピン8aを徐々に前進方向に案内することにより、窓本体4を斜め配置のままかつその斜め角度を概ね保持しつつ、該窓本体を横行させるようになっている溝部31と、ガイドレール7aの変曲部29が枠側ガイド機構6aに案内されるとき、ガイドピン8aを前進方向に案内することにより、窓本体4を建物の外壁に対して平行になるまで回転させるようになっている溝部32と、ガイドレール7aの拡幅部35が枠側ガイド機構6aに案内されるとき、ガイドピン8aを建物の外壁に対して平行に案内することにより、窓本体4をその開放位置まで横行させるようになっている溝部33とからなる。
【0047】
ガイドピン8aは、その先端部分をガイド溝9aに挿入自在に構成するとともに、先端から離れた箇所に設けた鍔状台座34をガイドプレート12aの上に摺動自在に載せることで、ガイド溝9aによる案内機能と窓本体4の支持機能とを併せ持たせる。
【0048】
一方、上部ガイド機構5bは、窓本体4の開口枠3への収容位置における該窓本体の先頭側(図1では右側)に対応する位置において該開口枠を構成する上枠部材10bの下面にほぼ鉛直に突設された第1の枠側ガイド機構としての枠側ガイド機構6bと、窓本体4の上方窓枠部材11bに上方に向けて突設され直線歯車であるラック21bが形成された第1の窓側ガイド機構としてのガイドレール7bと、窓本体4の後尾側において上方窓枠部材11bから上方に向けてほぼ鉛直に突設された第2の窓側ガイド機構としてのガイドピン8bと、上枠部材10bに設けられガイドピン8bが挿入されるガイド溝9bが形成された第2の枠側ガイド機構としてのガイドプレート12bとからなる。
【0049】
以下、上部ガイド機構5bは、下部ガイド機構5aと水平面に対して対称な構造である点を除き、下部ガイド機構5aと同一の構造であるので、下部ガイド機構5aに関する説明のうち、添字aを添字bと読み替えることで、その説明を省略する。
【0050】
なお、ガイドピン8a,8bは、上述したように主としてガイドピン8aに設けた鍔状台座34によって窓本体4の鉛直荷重をガイドプレート12aに伝達するようになっているが、ガイドピン8a,8bにそれぞれ設けた鍔状台座34,34の外径を適宜調整することにより、窓本体4の重心がガイドピン8a,8bの設置ラインからずれることに起因する窓本体4の回転を未然に防止することができる。
【0051】
図4乃至図6は、枠側ガイド機構6a,6bのピニオン22a,22bをハンドル26a,26bを回すことでそれぞれ回転させたとき、開口枠3に収まっている収容位置(図4(a))から開口枠3から退避された開放位置(図6(c))に至るまでの窓本体4の動きを示したものである。これらの図でわかるように、窓本体4が開口枠3に収まっている収容位置(図4(a))においては、ガイドローラ23aとピニオン22aとが建物外壁に平行に配置された状態でガイドレール7aの湾曲部27を挟み込んでいるとともに、ガイドピン8aは、ガイド溝9aの溝部30に挿入されている。以下、下部ガイド機構5aについてのみ説明を行い、上部ガイド機構5bについては、添字aを添字bと読み替えることでその説明を省略する。
【0052】
上述した状態で枠側ガイド機構6a,6bのハンドル26a,26bを回すと、ガイドレール7aのうち、湾曲部27のうち、窓本体4に垂直な直線部分に設けられたラック21aがピニオン22aから直動方向の力を受け、窓本体4の先頭側は、建物外壁にほぼ直交する方向に前進する。
【0053】
ここで、窓本体4の後尾側は、ガイド溝9aの溝部30によって建物外壁にほぼ平行な方向に動きが拘束されるため、窓本体4は、建物外壁に対して斜めに傾斜した状態となる(図4(b))。
【0054】
ハンドル26a,26bを回すにあたっては、例えば左手でハンドル26aを、右手でハンドル26bをそれぞれ操作するようにしてもよいが、例えば、ハンドル26a,26bのそれぞれに各端が着脱自在に構成された伸縮自在な操作ロッドを別途用意し、該操作ロッドをその一端がハンドル26aに取り付けられ、他端がハンドル26bに取り付けられるように開口枠3に対してほぼ鉛直に配置し、かかる状態で操作ロッドを鉛直軸線廻りに回転させるようにすれば、ハンドル26a,26bを片手で操作することができる。
【0055】
引き続き、ハンドル26a,26bを回転させると、ピニオン22aは、湾曲部27の湾曲部分を経て、直線部28と噛合するとともに、それに伴い、窓本体4の先頭側は、前進方向から斜め横行方向へと移動方向を転じる(図5(a))。
【0056】
一方、窓本体4の後尾側においては、ガイドピン8aがガイド溝9aの溝部31によって徐々に前進方向へと案内されるため、窓本体4は、図5(a)の傾斜角度をほぼ維持したままかつ全体が徐々に前進しつつ、建物外壁に対して平行に横行する(図5(b))。
【0057】
ここで、ガイドローラ23aは、ピニオン22aに対して揺動自在に構成してあるため、噛合するガイドレール7aの対称部位が湾曲部27から直線部28へと代わることによってガイドレール7aを挟み込むための角度が変化しても、ガイドローラ23aは、この角度変化に追従してピニオン22aの廻りを揺動し、ガイドレール7aを確実に挟み込む。
【0058】
そのため、ピニオン22aがラック21aから外れる事態が未然に防止され、両者の噛合状態は確実に維持される。
【0059】
引き続き、ハンドル26a,26bを回転させると、ピニオン22aが直線部28と噛合することによって、窓本体4が傾斜角度をほぼ維持したままかつ全体が徐々に前進しつつ、建物外壁に対して平行に横行するが、ピニオン22aがラック21aの変曲部29と噛合するとともにガイドピン8aが溝部32に案内される位置までくると(図6(a))、その後は、変曲部29及び溝部32のガイド作用により、窓本体4は、建物外壁に対して平行な角度へと徐々に移行する(図6(b))。
【0060】
そして、さらにハンドル26a,26bを回転させると、ピニオン22aがラック21aの拡幅部35と噛合するとともに、ガイドピン8aが溝部33に案内されるため、窓本体4は、建物外壁に対して平行に横行し、開放位置に至る(図6(c))。
【0061】
以上説明したように、本実施形態に係る開閉窓1によれば、枠側ガイド機構6aにより、ガイドレール7aの形状に応じて窓本体4の動きがその先頭に近い側で案内され、ガイドプレート12aにより、それに形成されたガイド溝9aの形状に応じて、窓本体4の動きがその後尾側で案内されるように下部ガイド機構5aを構成するとともに、該ガイド機構を、窓本体4の先頭側が収容位置から屋外側に前進することで窓本体4が建物の外壁に対し斜め配置となり、該斜め配置状態を保ちつつ横行して開口枠3から退避された開放位置まで窓本体4が移動するように構成したので、ハンドル26a,26bを操作することで、従来の引違い窓や開き窓あるいは滑り出し窓とは全く異なる開閉メカニズムで、窓本体4を開口枠3に収められた収容位置と開口枠3から退避された開放位置との間で確実に移動させることが可能となる。
【0062】
また、本実施形態に係る開閉窓1によれば、窓本体4を斜め横行動作させる際、該斜め横行動作に連動して窓本体4の後尾側が屋外側に前進するよう、ガイドピン8aを徐々に前進方向に案内する溝部31をガイド溝9aに含めるようにしたので、外壁面からの窓本体4の最大突出距離が短くなり、面格子との干渉を未然に回避することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態に係る開閉窓1によれば、窓本体4を斜め横行動作させた後、窓本体4の後尾側が屋外側に前進して該窓本体が屋外側で外壁に対しほぼ平行になるとともに該平行配置状態を保ちつつさらに横行してから開放位置に至るようにガイド機構5を構成したので、窓本体4を開口枠3から退避させやすくなり、有効窓面積比を高めることが可能となる。
【0064】
また、本実施形態に係る開閉窓1によれば、ガイドレール7aの室内側にラック21aを設けるとともに、ラック21aに噛合するピニオン22aと、ガイドレール7aの屋外側に当接することで該ガイドレールをピニオン22aとの間に挟み込むガイドローラ23aとを枠側ガイド機構6aに備えるようにしたので、ハンドル26aを回すだけで、ピニオン22aを回転させて窓本体4をスムーズに移動させることが可能となり、建物外壁に平行な横行動作と垂直な前進動作とが混在した移動経路であっても、開閉窓1を容易に開閉することが可能となる。
【0065】
また、ガイドローラ23aとピニオン22aとの間にガイドレール7aを挟み込むようにしたので、ピニオン22aは、ラック21aに常に押し付けられることとなり、直線部分はもちろん曲線部分であっても、ラック21aへの噛合が外れるおそれはない。
【0066】
そのため、窓本体4の動作が建物外壁に平行な横行動作と垂直な前進動作を含むものであっても、開口枠3からの窓本体4の送出しあるいは開口枠3への窓本体4引込みを確実に行うことが可能となる。
【0067】
また、本実施形態に係る開閉窓1によれば、窓本体4の後尾側において下方窓枠部材11aの室内面から水平方向に突出する拡幅部35をガイドレール7aに設けるとともに、ブラケット31a及びその先端に取り付けられたガイドピン8aで本発明に係る第2の窓側ガイド機構を構成するようにしたので、図6に示したように窓本体4を屋外側にかつ建物外壁と平行に前進させることが可能となり、かくして窓本体4を開口枠3から大きく退避させることが可能となる。
【0068】
なお、上部ガイド機構5bについても、上述した下部ガイド機構5aと同様の作用効果を奏するが、ここではその説明を省略する。
【0069】
また、本実施形態に係る開閉窓1によれば、ガイドピン8a,8bを下方窓枠部材11a及び上方窓枠部材11bにそれぞれ設け、該ガイドピンの先端が挿入されるガイド溝9a,9bが形成されたガイドプレート12a,12bを下枠部材10a,10bにそれぞれ設けるようにしたので、ガイド溝9aによって案内される被案内機能と窓本体4の支持機能とをガイドピン8a,8bに併せ持たせることができるとともに、窓本体4の重心がガイドピン8a,8bの設置ラインからずれることに起因する窓本体4の回転を未然に防止することも可能となる。
【0070】
本実施形態では、第1の枠側ガイド機構を、ラック21a,21bに噛合するピニオン22a,22bと、ガイドレール7a,7bの屋外側に当接することで該ガイドレールをピニオン22a,22bとの間に挟み込むガイドローラ23a,23bと、ピニオン22a,22bに噛合するギア24a,24bと、該ギアに噛合するギア25a,25bと、該ギアに取り付けられたハンドル26a,26bとで構成したが、ハンドル26a,26bに代えて、電動モータを下枠部材10aと上枠部材10bにそれぞれ備えるとともに、各電動モータの回転軸をギア25a,25bにそれぞれ連結するようにしてもかまわない。
【0071】
また、本実施形態及びその変形例では、ガイドレール7a,7bにラック21a,21bを設けるとともに該ラックに噛合するピニオン22a,22bを設け、該ピニオンを手動又は電動で回転操作するようにしたが、本発明に係る第1の枠側ガイド機構は、案内作用だけで足りるものであって、手動又は電動による送出し作用あるいは引込み作用を省略するようにしてもかまわない。
【0072】
図7は、かかる変形例を示したものであって、ガイドレール7a,7bに代えて、ラック21a,21bが省略されたガイドレール71a,71bを下方窓枠部材11aと上方窓枠部材11bにそれぞれ設けるとともに、ガイドレール71aの室内側に当接するガイドローラ72aと、屋外側に当接することで該ガイドレールをガイドローラ72aとの間に挟み込むガイドローラ73aとからなる枠側ガイド機構74aや、ガイドレール71bの室内側に当接するガイドローラ72bと、屋外側に当接することで該ガイドレールをガイドローラ72bとの間に挟み込むガイドローラ73bとからなる枠側ガイド機構74bで本発明に係る第1の枠側ガイド機構を構成してもかまわない。
【0073】
かかる構成においては、窓本体4を直接手で持って動かす必要があるが、その動きは、上述した実施形態と同様に案内されるため、従来の引違い窓や開き窓あるいは滑り出し窓とは全く異なる開閉メカニズムで、窓本体4を開口枠3に収められた収容位置と開口枠3から退避された開放位置との間で確実に移動させることが可能となる。
【0074】
また、本実施形態では、互いに上下対称構造をなす下部ガイド機構5a及び上部ガイド機構5bでガイド機構5を構成するようにしたが、例えば下部ガイド機構を下部ガイド機構5aで構成し、上部ガイド機構を、図7に示した変形例に係る下部ガイド機構を上下反転させたもので構成するようにしてもかまわない。
【0075】
かかる変形例によれば、下部ガイド機構は、送出し作用及び引込み作用を兼ね備えた構成、上部ガイド機構は、案内作用だけを備えた構成となる。
【0076】
また、本実施形態では、第1の枠側ガイド機構を歯車であるピニオン22aとガイドローラ23aとで構成するとともに第1の窓側ガイド部材をガイドレール7aで構成し、該ガイドレールをピニオン22a及びガイドローラ23aで挟み込むことで、ガイドレール7aに沿った案内を行うようにしたが、これに代えてガイド溝に沿った案内が行われるように構成する、すなわち、第1の枠側ガイド機構をガイドピンで構成するとともに該ガイドピンが挿入されるガイド溝が形成されたガイドプレートで第1の窓側ガイド部材を構成するようにしてもかまわない。
【0077】
なお、この変形例においては、第1の枠側ガイド機構に送出し作用及び引込み作用を備えることができないため、開閉窓の操作は、窓本体を直接手で持って行うこととなる。
【0078】
また、本実施形態では、ガイド溝9aにガイドピン8aを徐々に前進方向に案内する溝部31を含めたが、窓本体4を斜め横行動作させる際、面格子との距離が大きい、あるいは面格子を設けない等の事情で、外壁に対する窓本体4の角度が徐々に深くなってもかまわないのであれば、溝部31を外壁に対して平行に形成してもかまわない。
【0079】
また、本実施形態では、ガイドレール7aに変曲部29及び拡幅部35を設けるとともに、ガイド溝9aに溝部32及び溝部33を含めることで、窓本体4を斜め横行動作させた後、該窓本体を屋外側で外壁に対しほぼ平行にし、その平行配置状態でさらに横行させるようにしたが、有効窓面積比をそれほど高める必要がないのであれば、ガイドレール7aから変曲部29及び拡幅部35を省略するとともに、ガイド溝9aから溝部32及び溝部33を省略してもかまわない。
【符号の説明】
【0080】
1 開閉窓
2 窓開口
3 開口枠
4 窓本体
5 ガイド機構
5a 下部ガイド機構
5b 上部ガイド機構
6a,6b 枠側ガイド機構(第1の枠側ガイド機構)
7a,7b ガイドレール(第1の窓側ガイド機構)
8a,8b ガイドピン(第2の窓側ガイド機構)
9a,9b ガイド溝
10a 下枠部材
10b 上枠部材
11a 下方窓枠部材
11b 上方窓枠部材
12a,12b ガイドプレート(第2の枠側ガイド機構)
21a,21b ラック(直線歯車)
22a,22b ピニオン(歯車)
23a,23b ガイドローラ
26a,26b ハンドル
31a,31b ブラケット(第2の窓側ガイド機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓本体を該窓本体の鉛直荷重が支持されるように建物の窓開口に設置された開口枠に取り付けてなる開閉窓において、
前記窓本体の前記開口枠への収容位置における該窓本体の先頭側に対応するように前記開口枠を構成する下枠部材の上面又は上枠部材の下面にほぼ鉛直に突設された第1の枠側ガイド機構と、前記窓本体の下方窓枠部材又は上方窓枠部材に設けられ前記第1の枠側ガイド機構に挟み込まれるガイドレールで構成され又は前記第1の枠側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第1の窓側ガイド機構と、前記窓本体の後尾側であって前記下方窓枠部材から下方に向けて又は前記上方窓枠部材から上方に向けてほぼ鉛直に突設された第2の窓側ガイド機構と、前記下枠部材又は前記上枠部材に設けられ前記第2の窓側ガイド機構が挿入されるガイド溝が形成された第2の枠側ガイド機構とからなるガイド機構を備えるとともに、該ガイド機構を、前記窓本体の先頭側が前記収容位置から屋外側に前進することで前記窓本体が前記建物の外壁に対し斜め配置となり、該斜め配置状態を保ちつつ横行して前記開口枠から退避された開放位置まで前記窓本体が移動するように構成したことを特徴とする開閉窓。
【請求項2】
前記窓本体を斜め横行動作させる際、該斜め横行動作に連動して前記窓本体の後尾側が屋外側に前進するように前記第2の枠側ガイド機構を構成した請求項1記載の開閉窓。
【請求項3】
前記窓本体を斜め横行動作させた後、前記窓本体の後尾側が屋外側に前進して該窓本体が屋外側で前記外壁に対しほぼ平行になるとともに該平行配置状態を保ちつつさらに横行してから前記開放位置に至るように前記ガイド機構を構成した請求項1又は請求項2記載の開閉窓。
【請求項4】
前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記ガイドレールが挟み込まれるようになっており一方が他方の回転軸の廻りに揺動自在に構成された2つのガイドローラで構成した請求項1記載の開閉窓。
【請求項5】
前記第1の窓側ガイド機構を室内側に直線歯車が設けられたガイドレールで構成するとともに、前記第1の枠側ガイド機構を、前記直線歯車に噛合する歯車と、前記ガイドレールの屋外側に当接することで該ガイドレールを前記歯車との間に挟み込むとともに前記歯車の回転軸の廻りに揺動自在に構成されたガイドローラと、前記歯車を回転させるハンドルとで構成した請求項1記載の開閉窓。
【請求項6】
前記第1の窓側ガイド機構をガイドレールで構成するとともに該ガイドレールが前記窓本体の後尾側において前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材の室内面から水平方向に突出するように該ガイドレールを構成し、前記第2の窓側ガイド機構を、前記下方窓枠部材又は前記上方窓枠部材から室内側に延びるブラケットとその先端に取り付けられたガイドピンとで構成した請求項1記載の開閉窓。
【請求項7】
前記第2の窓側ガイド機構を前記下方窓枠部材及び前記上方窓枠部材にそれぞれ設けるとともに、前記第2の枠側ガイド機構を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ設け、該各第2の枠側ガイド機構をガイド溝で構成するとともに、前記各第2の窓側ガイド機構を、前記ガイド溝に挿入され前記窓本体からの荷重を前記下枠部材及び前記上枠部材にそれぞれ伝達可能なガイドピンでそれぞれ構成した請求項1記載の開閉窓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−28961(P2013−28961A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165962(P2011−165962)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000183428)住友林業株式会社 (540)
【Fターム(参考)】