説明

間接活線作業用の圧縮スリーブカバーおよび圧縮スリーブ接続作業方法

【課題】遠隔位置での電線の接続を容易に行い得るようにする間接活線作業用の圧縮スリーブカバーを提供すること。
【解決手段】電線Dの導通心線dを両端側開口内に差し込んで圧縮接続させることにより当該電線同士を導通接続する圧縮スリーブ100に外装させる圧縮スリーブカバー10であって、圧縮スリーブに内面11aを密着させて外装させる筒形状のカバー本体部11と、カバー本体部の一端側に連設されて離隔するほど開口面積の拡大する広口部12と、広口部の内面12bに塗布されて差し込まれる電線に付着して粘着することにより電線を引き止める導電性の粘着剤14とを備えており、カバー本体部を弾性材料で作製して弾性変形させることにより圧縮スリーブに外装させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接活線作業用の圧縮スリーブカバーおよび圧縮スリーブ接続作業方法に関し、詳しくは、遠隔位置での電線の接続を容易に行い得るようにするものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線の端部(導通線)を両端側に差し込んで圧縮接続させることにより導通接続する圧縮スリーブが知られており、このような圧縮スリーブは、手元で接続作業をするだけでなく、絶縁を確保しつつ遠隔位置で作業する間接活線作業による電線の接続作業でも利用されている。例えば、配電線から引き下げられている充電状態の充電電線に電線を接続する場合には、絶縁性を確保する間接活線工具で電線を保持しつつ圧縮スリーブ内に差し込んで圧縮接続することにより導通接続させる作業を行う必要がある。
【0003】
この種の圧縮スリーブは、電線の端部同士を接続するだけであることから、導通材料を単純な円筒形状に形成するのが一般的であり、電線を差し込む端部側も含めて同一径に形成されている。
【0004】
このため、圧縮スリーブは、電線に内面を圧着させて導通接続する構造であることから、その電線の外径よりも大きめの内径になるように形成するだけであり、電線を端部の開口内に差し込む際には、ある程度の精度で位置決めする必要があって、遠隔位置で作業する間接活線作業で行うには熟練が必要である。例えば、4mm程度の端部開口内に約1.6m以上離れた位置からヤットコなどを操作して差し込むのは困難を極める。
【0005】
このことから、本出願人は、圧縮スリーブの内方の電線の圧縮位置よりも端部の開口径を広めにすることにより電線を差し込み易くしたり(例えば、特許文献1)、さらに、その圧縮スリーブ端部の側面に、側方から開口内に電線を位置させることができるようにスリットを形成すること(例えば、特許文献2)を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−183314号公報
【特許文献2】特開2007−128800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような特許文献1、2で提案する圧縮スリーブにあっては、電線に導通接続させる導電性の本体の形状を間接活線作業用に変更することから、特殊な部品として準備する必要があり、単純な円筒形状の汎用品よりもコスト高になってしまうとともに、多品種になってしまい管理が負担になってしまう。
【0008】
また、圧縮スリーブの端部の一方に差し込んだ電線を保持したままその圧縮スリーブの圧縮作業を同時に行うのは煩雑であるとともに難しいことから、通常、その仮差込した電線を放した状態で圧縮スリーブの圧縮接続が完了するまでその差込状態を維持する必要がある。しかるに、仮差込しただけでは、圧縮スリーブから電線が抜けてしまったり、不十分な差込量で圧縮してしまう場合があり、このような場合には、最初からやり直しになってしまうとともに、電線も短くなって電線の交換をも必要になってしまう可能性もある。
【0009】
そこで、本発明は、汎用の圧縮スリーブで安定した電線との圧縮接続作業を行うことのできる間接活線作業用の圧縮スリーブカバーや圧縮スリーブ接続作業方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する間接活線作業用の圧縮スリーブカバーの発明は、電線の端部を両端側開口内に差し込んで該電線端部に圧縮接続させることにより当該電線同士を導通接続する圧縮スリーブに外装させる圧縮スリーブカバーであって、前記圧縮スリーブの外面に内面を接触させる筒形状に形成されて両端側の開口するカバー本体部と、該カバー本体部の少なくとも一端側に連設されて当該カバー本体部から離隔するほど開口面積の拡大する広口部と、該広口部の内面に塗布されて差し込まれる電線に付着することにより該電線を引き止める導電性の粘着剤とを備えており、前記カバー本体部が弾性材料で作製されることにより該カバー本体部を弾性変形させて前記圧縮スリーブに外装させることを特徴とするものである。
【0011】
上記課題を解決する圧縮スリーブ接続作業方法の発明は、配電線から引き下げられている充電状態の充電電線および非充電状態の非充電電線を絶縁性を確保する間接活線工具で保持しつつ該充電電線と該非充電電線のそれぞれの端部を圧縮スリーブ内に差し込んで間接活線工具で圧縮接続することにより導通接続させる圧縮スリーブ接続作業方法であって、上記課題解決手段の前記圧縮スリーブカバーを外装させた前記圧縮スリーブ内に前記非充電電線の端部を差し込んで圧縮接続した後に、前記圧縮スリーブカバーの前記広口部内または前記圧縮スリーブ内に、予めあるいは前記圧縮接続後に、塗布した前記粘着剤を付着させるように前記充電電線の端部を前記広口部から前記圧縮スリーブ内に差し込んで該粘着剤を粘着させることにより該充電電線を引き止めつつ圧縮導通接続させることを特徴としている。
【0012】
この発明では、圧縮スリーブにカバー本体部の弾性力で圧縮スリーブカバーを密着・外装させることができ、その圧縮スリーブカバーの端部側の広口部から電線を容易に圧縮スリーブの端部内に差し込むことができるとともに、その差込時には、内面に塗布されている導電性の粘着剤を電線に付着させてその粘着力により引き止めさせることができる。広口部の粘着剤は、その広口部を摘むなどして電線の外面に粘着させてもよく、この粘着剤として接着剤を選択してもよい。また、広口部の粘着剤は、圧縮スリーブの内面にまで到達させて粘着させるようにしてもよい。したがって、容易に引き抜けることなく圧縮スリーブの端部に電線を保持させることができ、その状態のまま間接活線工具で圧縮接続することができる。
【発明の効果】
【0013】
このように本発明によれば、汎用の単なる円筒形の圧縮スリーブでも、圧縮スリーブカバーを簡単に密着・外装させるだけで間接活線作業で利用可能にすることができ、間接活線工具でもその圧縮スリーブカバーの端部側の広口部から電線を容易に差し込むことにより、そのまま抵抗なく抜けてしまうことなく、その電線を一定の粘着力で引き止めた状態にして圧縮接続する作業を行うことができる。したがって、汎用の圧縮スリーブをそのまま利用して電線との安定した圧縮接続作業を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る間接活線作業用の圧縮スリーブカバーの一実施形態を示す図であり、その全体構成を示す平面図である。
【図2】その圧縮スリーブカバーを装着する圧縮スリーブの一例を示す一部断面平面図である。
【図3】その圧縮スリーブカバーを圧縮スリーブを外装させた状態を示す一部断面平面図である。
【図4】その圧縮スリーブカバーの他の態様を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態としては、電線の端部を両端側開口内に差し込んで該電線端部に圧縮接続させることにより当該電線同士を導通接続する圧縮スリーブに外装させる圧縮スリーブカバーであって、前記圧縮スリーブの外面に内面を接触させる筒形状に形成されて両端側の開口するカバー本体部と、該カバー本体部の少なくとも一端側に連設されて当該カバー本体部から離隔するほど開口面積の拡大する広口部と、該広口部の内面に塗布されて差し込まれる電線に付着することにより該電線を引き止める導電性の粘着剤とを備えており、前記カバー本体部が弾性材料で作製されることにより該カバー本体部を弾性変形させて前記圧縮スリーブに外装させることを基本構成とするのに加えて、次の構成を備えてもよい。
【0016】
第1の形態としては、少なくとも前記広口部を透明材料により作製してもよい。この構成では、前記圧縮スリーブ内に差し込む電線の位置を目視して容易に確認することができ、高品質な圧縮接続作業を実行して完了することができる。
【0017】
第2の形態としては、前記カバー本体部の外面に圧縮工具による圧縮位置を表示してもよい。この構成では、前記圧縮スリーブ内に差し込んだ電線の圧縮位置をカバー本体部の外面で目視して容易に確認することができ、高品質な圧縮接続作業を実行して完了することができる。
【0018】
第3の形態としては、前記カバー本体部を前記圧縮スリーブの半分程度または全長を覆うことのできる長さにしてもよい。この構成では、前記カバー本体部を前記圧縮スリーブの半分程度にする場合には、簡素な構成にして安価に作製することができる一方、全長を覆う長さにする場合には、前記圧縮スリーブの両端部に段差などを対面係合させる形状にすることにより前記カバー本体部内から容易に離脱してしまわないようにすることができる。
【0019】
第4の形態としては、前記広口部の側面に電線の外形よりも幅広に開口するスリットを同軸方に延在するように形成してもよい。この構成では、広口部内に電線を側方から移動させて位置させることができ、遠隔位置でも容易に位置決めすることができる。
【0020】
ここで、前記粘着剤として接着剤を採用する場合には、乾燥して接着する状態になるまでの時間として、最適なものを選択すればよく、また、押さえる状態にすることにより接着機能を発揮する種類のものを選択しても良い。
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係る間接活線作業用の圧縮スリーブカバーの一実施形態を示す図である。
【0022】
図1において、圧縮スリーブカバー10は、図2に示す圧縮スリーブ100に装着するものであり、この圧縮スリーブ100に外装可能に大径の円筒形状に形成されている。なお、圧縮スリーブ100は、可塑性を有する導電性金属材料を単純な円筒形状に形成した汎用品である。
【0023】
ここで、圧縮スリーブ100は、図2に示すように、両端側開口から電線Dの導通心線d(図3を参照)を差し込んだ状態で圧縮して縮径させることにより圧接接触させてその電線Dの端部同士を導通接続する際に利用するものであり、対応する電線Dの導通心線dを差込可能な内径の直線的な円筒形状に成形加工することにより作製されている。この圧縮スリーブ100は、両端側からの中央位置の内径を絞ることによりストッパー101が形成されており、差し込む電線Dの導通心線dの圧縮接続が均等になるように設計されている。また、この圧縮スリーブ100は、その外面100aにストッパー101の片側の均等間隔の2箇所に軸方向と平行な複数本の微小溝102を形成することにより圧縮位置Pが目視可能に表示されている。なお、図中の101aは、ストッパー101の形成位置を圧縮スリーブ100の外面100aに表示するマークである。
【0024】
これにより、圧縮スリーブ100は、例えば、送配電線から分岐されて電柱の変圧器などに引き下げられている電線の導通接続箇所に利用される場合があり、この場合には、送配電線側は充電状態であることから、作業者に対する絶縁を確保しつつ遠隔位置で作業する間接活線作業による電線の接続作業方法が採用される。
【0025】
具体的には、この圧縮スリーブ100は、非充電状態の変圧器側の電線Dの導通心線dを一端側開口内に差し込んでその一端側での圧縮接続を手元作業で行った後に、ヤットコなどの絶縁性を確保する間接活線工具でその電線Dを摘むように保持しつつ、他の間接活線工具で商用電源側の充電状態の電線Dを摘んで他端側開口内にその導通心線dを差し込んだ状態にし、この状態を維持したままその他端側での圧縮接続作業を、間接活線で行い得る圧縮工具で行うことにより導通接続作業を完了する。
【0026】
そして、図1に戻って、圧縮スリーブカバー10は、圧縮スリーブ100の半分程度の長さでその外径よりも小さめの内径に設定されている両端側の開口する円筒形状に形成されているカバー本体部11と、このカバー本体部11の一端側開口に軸方向が一致して連通するように連設されているとともに外方に離隔するほど開口面積の拡大する円錐形状に形成されている広口部12と、を備えており、この圧縮スリーブカバー10は、弾性を有する透明の例えば、軟質塩化ビニールを成形加工することにより一体形成されている。
【0027】
この圧縮スリーブカバー10は、カバー本体部11と広口部12の間に、カバー本体部11の内面11bよりも小径になるように広口部12の内面12bを縮径することにより圧縮スリーブ100の端部側端面100cに対面する段差13が形成されている。
【0028】
これにより、圧縮スリーブカバー10は、図3に示すように、弾性変形させつつ圧縮スリーブ100を段差13に突き当たるまで差し込んで所望の位置まで被せる状態にして装着することができ、容易に脱落しない、例えば、下向きにする程度で抜けるようなことがないように、カバー本体部11の内面11bが圧縮スリーブ100の外面100aに密着接触する状態にして外装させることができる。
【0029】
また、圧縮スリーブカバー10は、導電性を有する粘着剤(接着剤でもよい)14が広口部12の内面12bに塗布されており、その粘着剤14は使用前に不図示の保護カバーシートを外すことにより露出させるようになっている。
【0030】
また、圧縮スリーブカバー10は、圧縮スリーブ100に外装させた状態のときにその微小溝102(圧縮位置P)の形成位置に対応するカバー本体部11の外面11aには、その外面11aを一周する、例えば、白色の圧縮位置表示15が形成されている。この圧縮位置表示15は、白色に限らないことはいうまでもない。
【0031】
これにより、圧縮スリーブカバー10は、図3に示すように、圧縮スリーブ100の他端側開口内に間接活線工法で商用電源側の充電状態の電線Dの導通心線dを差し込む際には、圧縮スリーブ100の他端側開口よりも大径に開口する広口部12の内面12bで案内してその導通心線dを斜めの方向からでもそのまま圧縮スリーブ100の端部側開口内に進入させることができる。このとき、その広口部12は透明であるので、内部を目視することができ、電線Dの外被の位置などにより所望の位置まで導通心線dを十分に差し込んでいるか否かを容易に確認することができる。
【0032】
この圧縮スリーブカバー10は、この後に、非充電状態の変圧器側の電線Dをヤットコなどの間接活線工具で摘むように保持するだけで、圧縮スリーブ100の他端側開口内に導通心線dを差し込んだ電線Dを引き止めることができる。詳細には、電線Dが引下縁線で架線されることによる張力の働かない箇所である場合でも間接活線工具による保持位置のブレなどに伴って導通心線dが圧縮スリーブ100の他端側開口内から抜けようとする場合がある。しかるに、圧縮スリーブカバー10は、広口部12の内面12bの粘着剤14が電線Dの導通心線dに付着して圧縮スリーブ100の内面100bに対面接触する状態になっているので、その導通心線dを粘着剤14の粘着力で引き留めて抜けてしまうことを制限することができる。また、圧縮スリーブカバー10は、広口部12を間接活線工具で摘んで電線Dの外面に圧接させることで、例えば、粘着剤14として接着剤を選択している場合には、接着固定することができ、より確実に引き止めることができる。
【0033】
この状態では、圧縮スリーブカバー10は、圧縮スリーブ100の外面100aの微小溝102だけでは圧縮位置Pを判別し難いが、その圧縮位置Pを白色の圧縮位置表示15で容易に確認して、続けて、間接活線用の圧縮工具での圧縮作業を行うことができ、電線Dの導通接続作業を完了することができる。このため、圧縮位置がずれて曲がってしまったりして、電線Dの接続箇所に取り付ける不図示の外装カバーを取り付けることができなくなったり、隙間ができるなどして経年劣化の要因になってしまうことを少なくすることができる。
【0034】
このように本実施形態においては、圧縮スリーブカバー10を被せるだけで、汎用の圧縮スリーブ100でも快適に間接活線工法による圧縮接続作業を効率よく短時間に完了することができる。したがって、変圧器の交換などをする際に、電線Dの切断に伴う停電時間を短縮することができ、作業負担による作業ミスを少なくするとともに、多品種になることによるコスト高や管理負担の増大を回避することができる。
【0035】
ここで、本実施形態の他の態様としては、上述する実施形態では、予め圧縮スリーブカバー10の広口部12の内面12bに粘着剤14が塗布されているものを使用する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、その粘着剤14は使用する直前に広口部12の内面12bや圧縮スリーブ100の内面100bに塗布して、この後に、電線Dの導通心線dを差し込むようにしてもよい。この場合でも、同様の作用効果を得ることができることはいうまでもなく、また、上記の保護カバーシートを不要にすることもでき、簡便にすることができる。
【0036】
また、圧縮スリーブカバー10は、カバー本体部11の長さを圧縮スリーブ100の全体を覆うことができる長さにしてもよく、この場合には、広口部12の反対側にも段差を形成して容易に外れないようにするのが好適である。
【0037】
また、この圧縮スリーブカバー10は、図4に示すように、広口部12に電線Dの導通心線dよりも幅広に開口するスリット21を形成してもよく、この場合には、圧縮スリーブ100内に差し込む際に、端部側の開口方向から接近させて差し込むだけでなく、電線Dの導通心線dをスリット21に合わせるように側方から位置決めしつつ反対側の広口部12の内面12bに突き当てて案内させることにより、容易に端部の開口内に差し込むことができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0039】
10……圧縮スリーブカバー 11……カバー本体部 11a……外面 11b……内面 12……広口部 12b……内面 13……段差 14……粘着剤 15……圧縮位置表示 21……スリット 100……圧縮スリーブ 100a……外面 100b……内面 100c……端部側端面 101……ストッパー 102……微小溝 D……電線 d……導通心線 P……圧縮位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の端部を両端側開口内に差し込んで該電線端部に圧縮接続させることにより当該電線同士を導通接続する圧縮スリーブに外装させる圧縮スリーブカバーであって、
前記圧縮スリーブの外面に内面を接触させる筒形状に形成されて両端側の開口するカバー本体部と、該カバー本体部の少なくとも一端側に連設されて当該カバー本体部から離隔するほど開口面積の拡大する広口部と、該広口部の内面に塗布されて差し込まれる電線に付着することにより該電線を引き止める導電性の粘着剤とを備えており、
前記カバー本体部が弾性材料で作製されることにより該カバー本体部を弾性変形させて前記圧縮スリーブに外装させることを特徴とする間接活線作業用の圧縮スリーブカバー。
【請求項2】
配電線から引き下げられている充電状態の充電電線および非充電状態の非充電電線を絶縁性を確保する間接活線工具で保持しつつ該充電電線と該非充電電線のそれぞれの端部を圧縮スリーブ内に差し込んで間接活線工具で圧縮接続することにより導通接続させる圧縮スリーブ接続作業方法であって、
上記の請求項1に記載の前記圧縮スリーブカバーを外装させた前記圧縮スリーブ内に前記非充電電線の端部を差し込んで圧縮接続した後に、前記圧縮スリーブカバーの前記広口部内または前記圧縮スリーブ内に、予めあるいは前記圧縮接続後に、塗布した前記粘着剤を付着させるように前記充電電線の端部を前記広口部から前記圧縮スリーブ内に差し込んで該粘着剤を粘着させることにより該充電電線を引き止めつつ圧縮導通接続させることを特徴とする圧縮スリーブ接続作業方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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