説明

関節運動する先端を備えた接着剤塗布器

【課題】ハンドル部と、シャフト部と先端部とを有する接着剤塗布器を提供すること。
【解決手段】ハンドル部は使用者が握るように構成されている。シャフト部はハンドル部と連絡している。先端部はシャフト部と連絡している。先端部は、使用者の操作に応じてシャフト部に対して関節運動するように動作可能であり、複数の関節運動位置のいずれにおいても液状物質を塗布するように動作可能である。いくつかの実施例においては、ハンドル部はシャフト部に対して旋回するように構成され、先端部はシャフト部に対するハンドル部の旋回動作に応じてシャフト部に対して旋回するように動作可能である。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
バイオ外科手術用接着剤(biosurgical adhesives)は、さまざまな医療処置でさまざまな形で使用されてきた。典型的な接着剤が米国特許出願公開第2004/0190975号に開示されており、その開示内容は参照して本明細書に組み込まれる。同様に、接着剤をさまざまな部位に送達するためにさまざまな装置や技術が使われてきている。いくつかのシステムや方法が接着剤を送達するために作られ、使用されてきたが、本発明者等以前には誰も添付の特許請求の範囲に記載される本発明を行なったり使用したことはないと考えられる。
【0002】
本明細書は、本発明を特定し明確にその範囲を請求している特許請求の範囲により結論付けられているが、以下に述べるいくつかの例を同じ参照符号は同じ部分を示す添付図面を参照して読めば本発明をより良く理解できるであろうと思われる。
【0003】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の例についての以下の記述を本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。本発明の他の例、特長、観点、実施例および利点は、当業者には本発明の最良の実施の形態の一つを例示する後述説明から明らかになるであろう。気付かれるように、本発明は、本発明から逸脱することなく他の様々かつ自明な観点を実施することが可能である。従って、図面および記述は本発明を例示するもので限定するものと考えるべきではない。
【0004】
図1に示すように、典型的な接着剤塗布器(adhesive applier)10はハンドル部(handle portion)20、シャフト部(shaft portion)40および先端部(tip portion)60を備えている。バイオ外科手術用接着剤はハンドル部20に装填しておく。ハンドル部20を操作して、接着剤をシャフト部40を介して先端部60へ送ることができる。以下により詳しく述べるように、ハンドル部20および先端部60はそれぞれシャフト部40に旋回可能(pivotally)に結合されている。特に、塗布器10はハンドル部20をシャフト部40に対して旋回すると、先端部60がシャフト部40に対して旋回するように構成されている。塗布器10を使って接着剤をシャフト部40に対して複数の角度で投与できる。
【0005】
本例においては、ハンドル部20は円筒部(barrel)22およびプランジャー(plunger)24を有する。円筒部22は液状接着剤を収容するように構成されている。そのような接着剤は、単なる一例として挙げれば、シアノアクリレート、イソシアン酸塩、あるいは任意の他の適切な物質とすることができる。プランジャー24を操作して接着液を円筒部22の遠位端に形成された開口26を介して押し出すことができる。ハンドル部20は、従って注射器と同じ様に操作できることが分かるであろう。以下により詳細に述べるように、導管50はプランジャー24を操作すると接着液が導管50を流れるように、開口26内に配されている。本例の導管50は全体的に可撓性チューブである。ハンドル部20は、より詳細に後述するようにソケット28をも有する。ハンドル部20の上述の構成部品は単なる例であり、またこれら部品のいずれも自由に変形、置換、補充あるいは省略可能であることが分かるであろう。ハンドル部20の適切な変更は当業者には明らかであろう。例えば、あらゆる適切な配慮(例えば、ハンドル部20の形状寸法、意図する用途など)にもとづいて使用者がシャフト部40に対してハンドル部20を取り替えられるようにさまざまなタイプのハンドル部20を用いることができる。例えば、円筒部22およびプランジャー24の構成の代わりに、ハンドル部20にスクイズバルブ(squeeze bulb)、ピストル型グリップ(pistol grip)、加圧された媒体の収容口(port for receiving a pressurized medium)、あるいは他の特徴部を使うこともできる。
【0006】
シャフト部40は、遠位ボール(distal ball)42と、近位ボール(proximal ball)44と、内部の管腔(lumen)46とを有するシャフト41で構成される。各ボール42、44の内部では管腔46が外側に向かって徐々に広がり漏斗状の空間48を提供している。導管50が管腔46を通って延長している。より詳細に後述するように、複数のプッシュ/プルケーブル80がシャフト41内に設けられた長手方向通路(longitudinal tracks)82に沿って延びている。外被(sheath)52がシャフト41に沿って延び、プッシュ/プルケーブル80を実質的に包み込み、これにより、シャフト41に対して半径方向へのケーブル80の動きを実質的に制限している。通路82はシャフト41に対して横方向へのケーブル80の動きを実質的に制限するが、ケーブル80の長手方向への動きを可能にする。上述のシャフト部40の上記構成部品は単なる例であり、それら構成部品のいずれも自由に変形、置換、補充あるいは省略できることが分かるであろう。シャフト部40の適切な変形変更は当業者には明らかであろう。例えば、シャフト部40は、(例えば、切開あるいは腹腔鏡下での使用のためには)剛性を有していてもよいし(rigid)、(例えば、内視鏡下での使用のためには)可撓性を有していてもよいし、または他の特性を有していてもよい。
【0007】
シャフト41の近位ボール44は、ハンドル部20のソケット28内に挿入されている。従って、シャフト部40とハンドル部20との間に形成されるボール44−ソケット28継手により、ハンドル部20がシャフト部40に対してさまざまな方向に、かつさまざまな角度で旋回運動することができる。シャフト41内の管腔46の漏斗状部48により、シャフト部40に対してハンドル部20を旋回させて導管50を曲げることができ、そのような運動時に導管50に対するシャフト41の干渉をほぼ最小にする。さらに、ケーブル80はシャフト部40に対するハンドル部20の旋回運動がケーブル80に沿って伝わるようにハンドル部20に固定される。特に、また以下により詳しく述べるように、ハンドル部20のシャフト部40に対する旋回運動は本実施例ではケーブル80を介して先端部60に伝えられる。
【0008】
先端部60は、ソケット62と遠位開口64とを有する。シャフト41の遠位ボール42はソケット62内に挿入されている。従って、シャフト部40とハンドル部20との間に形成されるボール44−ソケット28継手により、ハンドル部20がシャフト部40に対してさまざまな方向にかつさまざまな角度で旋回運動することができる。ケーブル80は先端部60に固定されている。従って、上述したように、シャフト部40に対するハンドル部20の旋回運動はケーブル80を介して先端部60に伝えられる。本実施例では、先端部60はシャフト部40に対するハンドル部20の運動を模倣するが、この運動を制限することもできるし、あるいは所望に応じて変えることもできる。この実施例において、シャフト41内の管腔46の漏斗状部48により、シャフト部40に対して先端部60を旋回させて導管50を曲げることができ、そのような運動時に導管50に対するシャフト41の干渉をほぼ最小にする。
【0009】
本例においては、接着剤は先端部60の遠位開口64から分配される。図2、図3および図8に示すように、導管50の一部が先端部60の遠位開口64から遠位側に延びている。あるいは、導管50は先端部60の内部で、あるいは他のところで終わってもよい。上述の先端部60の構成部品は単なる例であり、それら構成部品のいずれも自由に変形、置換、補充あるいは省略できることが分かるであろう。先端部60の適切な変化態様は当業者には明らかであろう。例えば、あらゆる適切な配慮(例えば、先端部60の形状寸法、意図する用途など)にもとづいて使用者がシャフト部40に対して先端部60を取り替えられるようにさまざまなタイプの先端部60を用いることができる。
【0010】
本例の塗布器10をさまざまに変形変更できることは分かるであろう。単なる一例としては、付加的な自由度が、シャフト部40に対してハンドル部20のために、かつ/またはシャフト部40に対して先端部60のために提供されていてもよい。接着剤の代わりに、塗布器10を使ってさまざまな他の物質、例えば封止剤(sealants)、薬剤(drugs)、硬化剤(sclerosing agents)、壊死剤(necrosing agents)、凝固剤(coagulants)、剥離剤(ablation agents)、超音波、CT、MRI、PET、X線(X線写真)などの画像増強剤、あるいは放射性医薬品(radio pharmaceuticals)を塗布できるが、これらに限定されるものではない。当業者にとっては他の物質も明らかであろう。塗布器10に、シャフト部40に対する先端部60の位置/向きを、および/あるいはシャフト部40に対するハンドル部20の位置/向きを選択的にロックするように操作可能な一つあるいは複数の特徴を備えることもできる。
【0011】
さらに、シャフト部40に対する先端部60およびハンドル部20の関節運動(articulation)あるいは旋回運動(pivoting)は手動によるものとして本明細書に記載されているが、そのような関節運動あるいは旋回運動を機械化、あるいは少なくとも一部を自動化できることも分かるであろう。そのような機械化あるいは自動化のための適切な特徴は当業者には明らかであろう。また、ケーブル80の代わりに、ロッドを含むが、これに限定されない任意の適当な代替物が設けられていてもよいことも分かるであろう。同様に、4本のケーブル80が図示されているが、他の適当な数(例えば、1本、2本、あるいは3本など)のケーブル80あるいはケーブル80の代替物を使用することもできる。
【0012】
ボール42、44およびソケット62、28による継手を図示したが、他の任意のタイプの継手を使ってもよい。例えば、ヒンジ(hinges)、自在継手(universal joints)、ピボット継手(pivoting joints)などを使うことができる。他の実施例では、ハンドル部20とシャフト部40との間のボール44−ソケット28継手は省略している。この変形例においては、シャフト部40に対する先端部60の関節運動は、動きを先端部60に伝えることができるスティック(stick)、スライダー(slider(s))あるいは他の特徴部の運動により行なわれる。他の適当な継手および一つあるいは複数の継手で動作することのできる特徴部は当業者には明らかであろう。
【0013】
本例は接着剤または他の物質をハンドル部20内に供給されることを意図しているが、そのような接着剤あるいは他の物質を代替的にシャフト部40および先端部60のいずれか一方あるいは両方に供給されてもよいことも考慮に入れている。同様に、異なる物質を投与器10の異なる部分に供給することもできる。例えば、接着剤をハンドル部20内に供給し、接着活性剤(adhesive activator)を先端部60内に供給することもできる。さらに、本例は使用者がハンドル部20を介して操作するようにしているが、代替的に、または付加的に他の構造を介することもできる。
【0014】
本発明の実施例はロボット援用外科手術(robotic-assisted surgery)ばかりでなく、従来の内視鏡下ならびに切開外科手術(endoscopic and open surgical instrumentation)にも使用できる。
【0015】
本明細書で述べた装置の実施例は、一回使用した後に廃棄するように設計することもできるし、あるいは複数回使用するように設計することもできる。いずれの場合でも、少なくとも一回使った後に再び使用するように再調整ができる。再調整は、まず装置を分解し、その後特定の素子を洗浄あるいは取替えてから再び組立てるステップの任意の組合わせを含んでいてよい。特に、実施例の装置は分解でき、装置の任意の数の特定素子あるいは部品を任意の組合わせで選択的に取替えあるいは取除くことができる。特定部品を洗浄および/あるいは取替えたならば、装置を後の使用のために再調整施設でまたは手術直前に医療チームにより再び組立てることができる。装置の再調整には、分解、洗浄/取替え、および再組立てのためにさまざまな技術を利用できることは、当業者には分かるであろう。そのような技術の利用および再調整された装置は、すべて本発明の範囲内である。
【0016】
一例としてのみ挙げるならば、本明細書に述べた実施例は手術前に処理できる。まず、新しいあるいは使用済みの装置を入手し、必要に応じて洗浄することができる。その後、装置を殺菌すればよい。殺菌処理においては、装置をプラスチックあるいはTYVEKバッグなどの密封容器に配置する。容器および装置を透通するγ線、X線あるいは高エネルギー電子などの放射フィールドに配置することができる。放射線により装置上および容器内のバクテリアを殺すことができる。殺菌後の装置は無菌容器に保管しておけばよい。密封容器は、医療施設で開けられるまで装置を無菌に保つことができる。装置は、βあるいはγ線、酸化エチレン(ethylene oxide)または蒸気を含むが、これらに限定されないが、当該分野に周知の他の技術を使って殺菌処理してもよい。
【0017】
本発明のさまざまな実施例を図示し説明したが、本明細書で述べた方法およびシステムの更なる変更は本発明の範囲を逸脱することなく当業者により適宜行うことができる。そのような変形変更のいくつかは説明したが、他のものも当業者には明らかであろう。例えば、上述した例、実施例、形状、材料、寸法、割合、ステップその他は本発明を例示するもので必要とするものではない。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲で考慮されるべきで、明細書および図面に示し説明した構造および動作の詳細に限定されるものと解してはならない。
【0018】
〔実施の態様〕
(1)接着剤塗布器において、
(a)ハンドル部であって、前記ハンドル部は、使用者によって把持されるように構成されている、ハンドル部と、
(b)前記ハンドル部と連絡しているシャフト部と、
(c)前記シャフト部と連絡している先端部であって、使用者の操作に応じて前記シャフト部に対して関節運動するように動作可能であり、複数の関節運動位置(articulated positions)のいずれにおいても液状物質を分配するように動作可能である、先端部と、
を備えた、接着剤塗布器。
(2)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
前記液状物質は、前記ハンドル部内に収容されている。
(3)実施の態様(2)に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、円筒部、およびプランジャーを含む、接着剤塗布器。
(4)実施の態様(3)に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、使用者によるプランジャーの操作に応じて前記先端部を介して前記液状物質を分配させるように動作可能である、接着剤塗布器。
(5)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
前記液状物質は、接着剤を含む、接着剤塗布器。
(6)実施の態様(5)に記載の接着剤塗布器において、
前記接着剤は、シアノアクリレートおよびイソシアン酸塩の一方あるいは両方を含む、接着剤塗布器。
【0019】
(7)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器の処理方法において、
(a)請求項1に記載の前記接着剤塗布器を分解するステップと、
(b)請求項1に記載の前記接着剤塗布器の少なくとも一部を殺菌するステップと、
(c)請求項1に記載の前記接着剤塗布器を再び組立てるステップと、
を含む、方法。
(8)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
前記先端部は、ボールソケット継手を介して前記シャフト部に接続している、接着剤塗布器。
(9)実施の態様(8)に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、ボールソケット継手を介して前記シャフト部に接続している、接着剤塗布器。
(10)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
少なくとも一本のケーブルをさらに備え、
前記少なくとも一本のケーブルは、前記先端部を前記シャフト部に対して関節運動させるように動作可能である、接着剤塗布器。
【0020】
(11)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部および前記先端部と連絡している少なくとも一つの可動なリンク機構、
をさらに備える、接着剤塗布器。
(12)実施の態様(11)に記載の接着剤塗布器において、
前記リンク機構は、前記シャフト部に対する前記ハンドル部の運動に応じて前記先端部を前記シャフト部に対して運動させるように動作可能である、接着剤塗布器。
(13)実施の態様(12)に記載の接着剤塗布器において、
前記シャフト部に対する前記ハンドル部の運動に応じた前記シャフト部に対する前記先端部の運動は、シャフト部に対するハンドル部の運動を模倣する、接着剤塗布器。
(14)実施の態様(1)に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部から前記先端部へ延長している導管をさらに備え、
前記導管は、液状媒体を通すよう動作可能である、接着剤塗布器。
(15)実施の態様(14)に記載の接着剤塗布器において、
前記導管は、可撓性チューブを備える、接着剤塗布器。
【0021】
(16)接着剤塗布方法において、
(a)液状物質塗布器を用意するステップであって、
前記液状物質塗布器は、
(i)ハンドル部であって、前記ハンドル部は、使用者によって把持されるように構成されている、ハンドル部、
(ii)前記ハンドル部と連絡しているシャフト部、および、
(iii)前記シャフト部と連絡している先端部であって、使用者の操作に応じて前記シャフト部に対して関節運動するように動作可能あり、複数の関節運動位置のいずれにおいても液状物質を分配するように動作可能である、先端部、
を備る、
ステップと、
(b)前記液状物質を前記液状物質塗布器内に供給するステップと、
(c)手術部位に前記先端部を位置付けるステップであって、前記先端部を位置付ける動作は、前記シャフト部に対して前記先端部を関節運動させる動作を含む、ステップと、
(d)前記液状物質の少なくとも一部を前記関節運動させた先端部を介して前記手術部位に分配するステップと、
を含む、方法。
(17)実施の態様16に記載の方法において、
前記液状物質は、外科手術用の接着剤を含む、方法。
(18)実施の態様16に記載の方法において、
前記先端部を関節運動させる動作は、前記シャフト部に対して前記ハンドル部を旋回させることを含む、方法。
(19)実施の態様16に記載の方法において、
前記ハンドル部は、プランジャーおよび円筒部を含み、
前記分配の動作は、プランジャーを操作することを含む、方法。
(20)接着剤塗布器において、
前記接着剤塗布器は、
(a)ハンドル部であって、使用者によって把持されるように構成されている、ハンドル部と、
(b)前記ハンドル部と連絡しているシャフト部であって、前記ハンドル部は、前記シャフト部に対して旋回するように構成されている、シャフト部と、
(c)前記シャフト部と連絡している先端部であって、前記先端部は、前記シャフト部に対する前記ハンドル部の旋回動作に応じて前記シャフト部に対して旋回するよう動作可能であり、前記先端部は、前記シャフト部に対する複数の角度位置のいずれにおいても液状物質を分配するように動作可能である、先端部と、
を備えた、接着剤塗布器。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】典型的な接着剤塗布器の斜視図である。
【図2】図1の接着剤塗布器の断面図である。
【図3】図1の接着剤塗布器の遠位端部の部分断面図である。
【図4】図1の接着剤塗布器の関節継手(articulation joint)の部分断面図である。
【図5】図2における線5−5に沿った断面図である。
【図6】図1の接着剤塗布器の関節継手の部分平面図である。
【図7】図1の接着剤塗布器の遠位端部の斜視図である。
【図8】図1の接着剤塗布器のシャフト部の遠位端部の斜視図である。
【図9】図1の接着剤塗布器の近位端部の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤塗布器において、
(a)ハンドル部であって、前記ハンドル部は、使用者によって把持されるように構成されている、ハンドル部と、
(b)前記ハンドル部と連絡しているシャフト部と、
(c)前記シャフト部と連絡している先端部であって、使用者の操作に応じて前記シャフト部に対して関節運動するように動作可能であり、複数の関節運動位置のいずれにおいても液状物質を分配するように動作可能である、先端部と、
を備えた、接着剤塗布器。
【請求項2】
請求項1に記載の接着剤塗布器において、
前記液状物質は、前記ハンドル部内に収容されている。
【請求項3】
請求項2に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、円筒部、およびプランジャーを含む、接着剤塗布器。
【請求項4】
請求項3に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、使用者によるプランジャーの操作に応じて前記先端部を介して前記液状物質を分配させるように動作可能である、接着剤塗布器。
【請求項5】
請求項1に記載の接着剤塗布器において、
前記液状物質は、接着剤を含む、接着剤塗布器。
【請求項6】
請求項5に記載の接着剤塗布器において、
前記接着剤は、シアノアクリレートおよびイソシアン酸塩の一方あるいは両方を含む、接着剤塗布器。
【請求項7】
請求項1に記載の接着剤塗布器の処理方法において、
(a)請求項1に記載の前記接着剤塗布器を分解するステップと、
(b)請求項1に記載の前記接着剤塗布器の少なくとも一部を殺菌するステップと、
(c)請求項1に記載の前記接着剤塗布器を再び組立てるステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の接着剤塗布器において、
前記先端部は、ボールソケット継手を介して前記シャフト部に接続している、接着剤塗布器。
【請求項9】
請求項8に記載の接着剤塗布器において、
前記ハンドル部は、ボールソケット継手を介して前記シャフト部に接続している、接着剤塗布器。
【請求項10】
請求項1に記載の接着剤塗布器において、
少なくとも一本のケーブルをさらに備え、
前記少なくとも一本のケーブルは、前記先端部を前記シャフト部に対して関節運動させるように動作可能である、接着剤塗布器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−132316(P2008−132316A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−276690(P2007−276690)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】