説明

閲覧画面再利用装置、閲覧画面再利用プログラム、及び記録媒体

【課題】 閲覧画面保管時の煩雑さの解消、及び閲覧画面から視点を外さずに現在閲覧中の閲覧画面の保管、並びに閲覧画面の再利用時にあらかじめ一覧表示中に当該閲覧画面を表示させるためのキーワードを指定することを可能とする。
【解決手段】 Webブラウザ41に表示されている閲覧画面43中から利用者が選択したテキスト情報、及び閲覧画面に関する情報を蓄積し、蓄積した情報を利用者の検索要求に応じて提供する閲覧画面再利用装置であって、情報を表示するディスプレイ、ディスプレイのWebブラウザ41に表示されている閲覧画面43からテキスト情報の選択入力を行うマウス42、及び選択されたテキスト情報、閲覧履歴管理装置44に蓄積されたテキスト情報をインデックス化するテキスト検索装置47を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
インターネットの閲覧中に、閲覧画面のURLや閲覧中個所を記録し蓄積する技術、並びにその蓄積した情報を再利用するために検索及び表示する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9にインターネット閲覧の従来技術の例を示す。図9に示すように、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ(例えば、非特許文献1参照。)などのWebブラウザ91のブックマーク機能92は、閲覧画面93に任意の名称95を付けて保管することが可能である。また、任意の名称のフォルダ96を構成して、閲覧画面93を保管することも可能である。
【0003】
そして、保管した閲覧画面93を付与した名称及びフォルダの一覧97として表示させ、名称を選択することにより、保管された閲覧画面93を、Webブラウザ91に表示する。
【0004】
インターネット上に存在する膨大な閲覧画面の中から、利用者が発見して有用と判断した閲覧画面を上記のようにして保管しておくことにより、利用者が次回同じ閲覧画面を見たいと思ったとき、名称及びフォルダの一覧97を表示させる。そして、その中から保管された名称を選択することにより、既に見たことのあり見たい閲覧画面に簡単かつ迅速に遷移させることが可能である。
【0005】
また、フォルダ96を構成して、任意の名称を付けて保管しておき、名称及びフォルダの一覧97として表示させることにより、再利用時において、閲覧画面を保管した時の利用者の作業状況を特定することが可能となり、保管された閲覧画面の探索が容易になる。
【非特許文献1】Microsoft Internet Explorer:お気に入りを使用したWebの利用、[online]、[2005年3月22日検索]、インターネット<URL:http://www.microsoft.com/windows/ie_intl/ja/using/howto/share/favorites.mspx>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記技術には下記の問題点がある。
【0007】
(問題点1)従来の技術を頻繁に利用し保管する閲覧画面の数が増加するにつれ、名称およびフォルダの一覧97が煩雑となって一覧性が無くなる。その結果、再利用時に利用者が表示させたい閲覧画面93を探索することが困難になる。
【0008】
(問題点2)保管時にフォルダを構成し分類して閲覧画面を保管した状態が必ずしも再利用時における作業状況に応じた分類になっていない。このためん、フォルダをまたがって再探索する必要が生じるなど、分類することにより再利用時に余分な手間が生じる可能性がある。
【0009】
(問題点3)閲覧画面を保管するときにWebブラウザ上部のブックマーク追加メニュー98などでの利用者の操作が発生するため、閲覧画面から視点を外して操作を行う必要となる。これによって閲覧画面保管時の煩雑さ(手数の多さ)、及び閲覧画面に視点を戻して保管時に閲覧していた部分を再探索する必要が生じる。
【0010】
(問題点4)近年のブログなどの流行により、一つの閲覧画面に記述されている内容が、多種多様にわたる。このため、ブックマーク92機能により閲覧画面93に遷移しても、当該閲覧画面中に存在する必要な情報を探索するのに時間を要する。
【0011】
かかる事情に鑑みて本発明はなされたもので、その目的は、下記の通りである。
【0012】
(課題1)保管した閲覧画面よらず、利用者のキーワード入力により再利用時に必要な閲覧画面を抽出して一覧として表示させる。
【0013】
(課題2)閲覧画面保管時の煩雑さの解消、及び閲覧画面から視点を外さずに現在閲覧中の閲覧画面の保管を可能とする。
【0014】
(課題3)閲覧画面保管時の利用者の操作により、当該閲覧画面の再利用時にあらかじめ一覧表示中に当該閲覧画面を表示させるためのキーワードを指定しておく。
【0015】
(課題4)再利用時の閲覧画面の表示時に特定部分を強調表示などを行う。
【0016】
(課題5)閲覧画面の再利用時の一覧表示時に利用者の閲覧画面に対する重要度に応じて一覧表示させる。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0017】
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、Webブラウザに表示されている閲覧画面中から利用者が選択したテキスト情報、及び当該閲覧画面に関する情報を蓄積し、当該蓄積した情報を利用者の検索要求に応じて提供する閲覧画面再利用装置であって、情報を表示するディスプレイと、前記ディスプレイのWebブラウザに表示されている閲覧画面からテキスト情報の選択入力を行う選択手段と、前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を蓄積する閲覧履歴管理手段と、前記閲覧履歴管理手段に蓄積されたテキスト情報をインデックス化するテキスト検索手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、Webブラウザに表示されている閲覧画面中から利用者が選択したテキスト情報、及び当該閲覧画面に関する情報を蓄積し、当該蓄積した情報を利用者の検索要求に応じて提供する閲覧画面再利用装置であって、情報を表示するディスプレイと、前記ディスプレイのWebブラウザに表示されている閲覧画面からテキスト情報の選択入力、及び前記提供された情報の選択入力を行う選択手段と、前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を蓄積する閲覧履歴管理手段と、キーワード入力を行う入力手段と、
前記閲覧履歴管理手段に蓄積されたテキスト情報のインデックス化、及び前記キーワードを受信して前記閲覧履歴管理手段に当該キーワード検索を行いテキスト検索結果を取得するテキスト検索手段と、前記テキスト検索結果を前記ディスプレイに表示する検索結果表示手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項3に記載の発明は、前記閲覧画面再利用装置は、前記テキスト検索手段が取得したテキスト検索結果中の各閲覧画面の重要度を判断して、当該重要度に基づいて前記テキスト検索結果を配列する閲覧画面ランク判定手段を有しており、前記テキスト検索手段は、前記テキスト検索結果を前記閲覧画面ランク判定手段に送信し、前記検索結果表示手段は、前記重要度に基づいて配列された前記テキスト検索結果を前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、前記検索結果表示手段は、前記選択されたテキスト情報部分を強調して前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【0021】
また、請求項5に記載の発明は、前記検索結果表示手段は、前記入力手段から前記テキスト検索結果に対する選択入力を受信し、当該選択入力に対応する閲覧画面を前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、前記閲覧画面再利用装置は、前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を閲覧履歴管理手段に蓄積したことを利用者に通知する閲覧履歴保存通知手段を有することを特徴とする。
【0023】
また、請求項7に記載の発明は、前記閲覧画面に関する情報は、当該閲覧画面、当該閲覧画面のURL、当該閲覧画面のサムネール情報、及び当該閲覧画面を閲覧した総時間であることを特徴とする。
【0024】
また、請求項8に記載の発明は、前記検索結果表示手段は、前記サムネール情報をさらに前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、上記の請求項1〜8のいずれかに記載の閲覧画面再利用装置を、コンピュータプログラムで記載してそれを実行可能にしたことを特徴とする。
【0025】
また、請求項10に記載の発明は、 上記の請求項1〜8のいずれかに記載の閲覧画面再利用装置を、コンピュータで実行可能に記載したプログラムを記録したことを特徴とする。
【0026】
請求項1に記載の発明では、選択手段の入力により選択されたテキスト情報が閲覧履歴管理手段に蓄積されるので、閲覧画面保管時の煩雑さの解消、及び閲覧画面から視点を外さずに現在閲覧中の閲覧画面の保管が可能となる。また、テキスト情報がインデックス化されているので、閲覧画面保管時の利用者の操作により、当該閲覧画面の再利用時にあらかじめ一覧表示中に当該閲覧画面を表示させるためのキーワードを指定することが可能となる。
【0027】
また、請求項2に記載の発明では、選択手段の入力により選択されたテキスト情報が閲覧履歴管理手段に蓄積されるので、閲覧画面保管時の煩雑さの解消、及び閲覧画面から視点を外さずに現在閲覧中の閲覧画面の保管が可能となる。また、テキスト情報がインデックス化されているので、閲覧画面保管時の利用者の操作により、当該閲覧画面の再利用時にあらかじめ一覧表示中に当該閲覧画面を表示させるためのキーワードを指定することが可能となる。また、入力手段にキーワードを入力することにより再利用時に必要な閲覧画面を抽出して一覧として表示させることが可能となる。
【0028】
また、請求項3に記載の発明では、閲覧画面ランク判定手段の機能により、閲覧画面の再利用時の一覧表示時に利用者の閲覧画面に対する重要度に応じて一覧表示させることが可能となる。
【0029】
さらに、請求項4に記載の発明では、検索結果表示手段に機能により、再利用時の閲覧画面の表示時に特定部分を強調表示を行うことが可能となる。
【0030】
さらに、請求項5に記載の発明では、テキスト検索結果一覧から選択した閲覧画面を表示する。
【0031】
さらに、請求項6に記載の発明では、閲覧履歴保存通知手段の機能により、利用者に選択により蓄積が発生したこと及び蓄積した情報を通知することが可能である。なお、この通知は、ディスプレイ表示、音声通知、印刷による通知等が可能である。
【0032】
さらに、請求項7に記載の発明では、前記閲覧画面に関する情報は、当該閲覧画面、当該閲覧画面のURL、当該閲覧画面のサムネール情報、及び当該閲覧画面を閲覧した総時間を用いる。
【0033】
さらに、請求項8に記載の発明では、前記検索結果表示手段の機能によりサムネール情報をディスプレイに表示するので、閲覧画面保存時の記憶を視覚的に覚醒し想起させることが可能となる。
【0034】
請求項9に記載の発明では、上記機能を有するプログラムを提供でき、これは請求項10のように記録媒体により提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0036】
(構成要素の説明)
図1に閲覧画面再利用装置の構成を示す。図1に示すように、Webブラウザ11、選択装置12、閲覧画面13、閲覧履歴管理装置14、閲覧履歴保存通知装置15、閲覧画面ランク判定装置16、テキスト検索装置17、検索結果表示装置18、及び閲覧履歴保存装置通知装置15に保存された内容19が構成要素となる。
【0037】
選択装置12はマウス、視点追跡装置などを用いることが可能で、閲覧画面中のテキスト情報を選択する。
【0038】
閲覧履歴管理装置14は閲覧画面中で選択されたテキスト情報、閲覧画面のURL、テキスト選択時の閲覧画面のサムネール情報、選択されたテキスト情報の閲覧画面中における位置情報、及び閲覧画面を閲覧した時間などを保存し一元管理を行う。
【0039】
ここで図2に閲覧履歴管理装置14のデータ構造例を示す。図2に示す例では、データ番号、URL、閲覧時間、タイトル、選択テキスト、サムネール画像位置、及びキャッシュ位置を少なくとも保存している。
【0040】
閲覧履歴保存通知装置15は閲覧履歴管理装置14に保存された内容を利用者に表示し通知する。
【0041】
閲覧画面ランク判定装置16はテキスト検索装置17により抽出された閲覧画面13を、閲覧画面13を閲覧した時間などに基づき、閲覧画面13の利用者にとっての重要度を解析し判定する。
【0042】
テキスト検索装置17はキーワード入力により閲覧履歴管理装置14から閲覧画面13の抽出を行う。
【0043】
検索結果表示装置18は再利用時に必要な閲覧画面13をキーワード入力により抽出し、URL、テキスト文字列、サムネール、及び閲覧画面タイトルなどを一覧として閲覧画面13の重要度やテキスト検索装置17のキーワードマッチ度などに基づいてランキング表示させる。
【0044】
(閲覧画面保管時)
ここで閲覧画面保管時の処理について説明する。
【0045】
閲覧画面13を閲覧中に、利用者が重要だと思う閲覧画面13中の一部分を選択装置12により選択する。
【0046】
閲覧画面13中の一部分が選択装置12により選択されたときに、当該閲覧画面のURL、閲覧画面のサムネール情報、閲覧画面中で選択されたテキスト情報、及び閲覧画面を閲覧した総時間を閲覧履歴管理装置14に保存する。
【0047】
これらの情報を閲覧履歴管理装置14に保存したと同時に、この保存された情報の内容を閲覧履歴保存通知装置15に表示して、保存された内容を利用者に通知する。
【0048】
閲覧履歴管理装置14に保存されたテキスト情報をテキスト検索装置17によりインデックス化し再利用時のキーワード入力に備える。
【0049】
閲覧画面ランク判定装置16は、閲覧画面13の閲覧時間を監視する。
【0050】
(再利用時)
ここで閲覧画面の再利用時の処理について説明する。
【0051】
再利用時の作業状態に応じてテキスト検索装置17にキーワードを入力する。すると閲覧履歴管理装置14に保管されている入力したキーワードを含む情報をテキスト検索装置17が検索し、これを検索結果表示装置18に一覧表示させる。
【0052】
検索結果表示装置18に一覧表示されている閲覧画面13のタイトルや閲覧画面のサムネール情報などをユーザが選択装置12で選択することにより、閲覧画面保管時にテキスト選択された閲覧画面13を表示させる。
【0053】
(上記実施形態の効果)
上記の構成によれば、例えば、図3の31に示すように、閲覧画面13中の一部分が選択装置12により選択されたときに、当該閲覧画面のURL、閲覧画面のサムネール情報、閲覧画面中で選択されたテキスト情報、及び閲覧画面を閲覧した総時間を閲覧履歴管理装置14に保存する。したがって視点を閲覧画面13の外に移さずに閲覧画面保管を行うことができ、閲覧中の部分に集中しながら閲覧画面保管を行うことができる。また視点が外れたときも、閲覧画面保管を行う場合は、選択装置12でテキスト情報を選択している状態のため、閲覧中部分を再探索するのが容易となる。
【0054】
また、テキスト検索装置17にキーワードを入力することにより、閲覧履歴管理装置14に保管されている情報を抽出し表示させることが可能なので、例えば図9の97のように、閲覧画面保管時に名称及びフォルダの一覧を整理する必要が無い。
【0055】
また、テキスト検索装置17にキーワードを入力することにより、閲覧履歴管理装置14に保管されている情報を抽出し表示させることが可能なので、閲覧画面保管時の作業状態によらず、再利用時の作業状態に応じて情報を抽出し表示することができる。
【0056】
また、閲覧画面13中の特定部分を指定して保管することができるため、閲覧画面13を表示後に文章を読むなどして必要な特定部分を再探索する必要が無くなり、効率的に目的の部分に到達することができる。
【0057】
また、例えば図3の32に示すように、再利用時に検索結果表示装置18にサムネール情報を同時に表示させることで、閲覧画面保管時の記憶を視覚的に覚醒し想起させることが容易となる。
【0058】
(実施例)
図4に閲覧画面再利用装置の構成を示す。図4に示すように、Webブラウザ41、マウス42、閲覧画面43、閲覧履歴管理装置44、閲覧履歴保存通知装置45、閲覧画面ランク判定装置46、テキスト検索装置57、検索結果表示装置58、インターネット49、及びキーボード50が構成要素となる。
【0059】
(閲覧画面保管時)
ここで閲覧画面保存時の処理について説明する。
【0060】
まず、インターネット49の閲覧画面情報をWebブラウザ41の閲覧画面43上に表示させた状態にする。
【0061】
マウス42により、閲覧画面43上のテキスト文字列などを選択すると(S1)、選択した部分が強調表示され、選択した閲覧画面43、選択装置により選択した位置情報、文字列情報、閲覧画面のURL、閲覧画面のサムネール、閲覧画面のタイトル、閲覧画面のキャッシュ、及び閲覧画面の閲覧時間が閲覧履歴管理装置44に保存される(S2)。それと同時に、文字列情報、閲覧画面のURL、閲覧画面のタイトル、閲覧画面の閲覧時間が閲覧履歴保存通知装置45に表示される(S2)。
【0062】
マウス42により選択した閲覧履歴管理装置44に保存されている文字列の情報や閲覧画面のキャッシュをテキスト検索装置47に送信し(S3)、テキスト検索装置47がインデックス処理を行いこの結果を閲覧履歴管理装置44に送信する(S4)。
【0063】
ここで図5に閲覧画面保管時の利用者の操作及びユーザインタフェースの動作例を示す。図5に示すように、まずユーザインタフェースに閲覧画面が表示される(S51)。
【0064】
この閲覧画面を利用者が閲覧し(S52)、保管部分を発見する(S53)。
【0065】
さらに利用者は閲覧画面上保管部分のテキスト文字列を選択する(S54)。
【0066】
この選択された部分をユーザインタフェースは強調表示する(S55)。
【0067】
さらに選択されたテキストを保存した旨をユーザインタフェースは表示する(S56)。この後、この閲覧画面内に他にも選択する部分があるかを探すためS52に進んでもよいし、S57に進んでもよい。
【0068】
利用者は他の閲覧画面へ遷移し(S57)、S51からの操作を繰り返す。
【0069】
(閲覧画面再利用時)
ここで閲覧画面再利用時の処理について説明する。
【0070】
検索結果表示装置48はキーボード50からキーワードを受信して、これをテキスト検索装置47に送信する(S5)。
【0071】
テキスト検索装置47はキーワードを検索結果表示装置48に送信して(S6)、インデックス処理された閲覧履歴管理装置44の情報からキーワードにヒットする閲覧画面の情報を検索しその情報を受信し、これを閲覧画面ランク判定装置46に送信する(S7)。
【0072】
閲覧画面ランク判定装置46は、キーワードにヒットした閲覧画面の情報中の閲覧時間情報、及びその他の閲覧画面の情報を利用して閲覧画面ランクを計算する。この閲覧画面ランク判定装置46の閲覧画面ランク計算動作を図5を用いて説明する。
【0073】
図6に示すように、まず、テキスト検索結果から閲覧画面ごとのページランク(Ri)を抽出する(S61)。
【0074】
次に、テキスト検索結果から閲覧画面ごとの総閲覧時間(Ti)を抽出する(S62)。
【0075】
次に、総閲覧時間の最大値(Tmax)を求める(S63)。
【0076】
次に、ページランク(ヒットページ総数)の最大値(Rmax)を求める(S64)。
【0077】
次に、閲覧画面適合値(Fi)を次式を用いて算出する(S65)。
【0078】
【数1】

【0079】
次に、閲覧画面適合値をキーとして閲覧画面をソートし、ソート結果を閲覧画面ランクとする(S66)。
【0080】
検索結果表示装置48は、閲覧画面ランク判定装置46より、閲覧画面ランク付き検索結果一覧を受け取り、当該閲覧画面のURL、選択テキスト文字列、サムネール、及び閲覧画面タイトルを閲覧画面ランクを検索結果一覧として表示する(S8)。
【0081】
なお、選択テキスト文字列を強調して表示することが可能である。
【0082】
検索結果表示装置48において一覧表示された部分をマウス42で選択することにより(S9)、選択した閲覧画面のテキスト選択した部分をWebブラウザ41の閲覧画面43に表示させる(S10)。
【0083】
ここで図7に閲覧画面再利用時の利用者の操作及びユーザインタフェースの動作例を示す。図7に示すように、まず、利用者が検索結果表示装置を起動する(S71)。
【0084】
利用者はキーボードを用いてキーワードを入力する(S72)。
【0085】
ユーザインタフェースは検索結果一覧を表示する(S73)。
【0086】
利用者は検索結果一覧を閲覧して(S74)、検索結果一覧から閲覧したい画面を選択する(S75)。
【0087】
ユーザインタフェースは閲覧画面を表示する(S76)。
【0088】
利用者はこの閲覧画面を閲覧する(S77)。
【0089】
(上記実施例の効果)
閲覧画面保管操作時においては、視点を閲覧画面外に移さずに閲覧画面保管を行うことができ、閲覧中の部分に集中しながら閲覧画面保管を行うことができる。視点が外れたときは、閲覧画面保管を行う場合は、マウスでテキスト情報を選択している状態のため、閲覧中の部分を再探索するのが容易となる。
【0090】
また、閲覧画面保管時に名称及びフォルダの一覧を整理する必要が無く、マウスによりテキストを選択するのみで閲覧画面の保管が可能である。
【0091】
閲覧画面再利用操作時においては、キーワード入力を行うことにより保管されている情報を抽出して表示させることにより、閲覧画面保管時の作業状態の分類ではなく、入力したキーワードに基づいた再利用時の作業状態に応じて情報を抽出し表示することができる。
【0092】
また、閲覧画面中の特定部分を指定して表示することができるため、閲覧画面を表示後に文章を読むなどして再探索する必要が無くなり、効率的に目的の部分に到達することができる。
【0093】
また、再利用時に検索結果表示装置にサムネール情報を同時に表示させることにより、閲覧画面保管時の記憶を視覚的に覚醒し想起させることが容易となる。
【0094】
(ビジネスモデル適用例)
上記検索結果表示装置のビジネスモデル適用例を図8に示す。図8に示すように、本ビジネスモデルはキーボード81、検索結果表示装置82、テキスト検索装置83、ポータルサイト検索エンジン84、及び結果一覧85の構成要素を少なくとも有している。
【0095】
このビジネスモデルにおいて、利用者はキーボードを用いて検索結果表示装置82にキーワードを入力する。上記実施形態及び実施例と同様に検索結果表示装置82は入力されたキーワードをテキスト検索装置83に送信し、テキスト検索装置83から閲覧画面の抽出結果を取得する。
【0096】
また、検索結果表示装置82は取得した情報を用いたキーワード、及び/又は入力されたキーワードの検索を行うというクエリをポータルサイト検索エンジン84に送信する。ポータルサイト検索エンジン84は受信したキーワードを検索して検索結果を検索結果表示装置82に送信する。
【0097】
検索結果表示装置82はテキスト検索装置83から受信した閲覧画面の抽出結果、及びポータルサイト検索エンジン84から受信した検索結果を結果一覧85に表示する。このとき、ローカルの結果とウェブの結果とが区別できるように表示する。
【0098】
(変形例等)
なお、Webブラウザ、閲覧履歴保存通知、検索結果表示は閲覧画面再利用装置を構成するコンピュータ装置が有するディスプレイに表示することが可能である。
【0099】
また、閲覧履歴保存通知は表示のみに限定されず、音声通知、プリントアウトによる通知等を用いることが可能である。
【0100】
また、テキスト検索結果装置が取得した情報を閲覧画面ランク判定装置に送信せず、そのまま検索結果表示装置に送信しこれをディスプレイに表示することが可能である。
【0101】
(プログラム等)
なお、上記実施形態において、閲覧画面再利用装置は、閲覧画面再利用装置を構成するコンピュータ装置が有するCPUによって実現され、テキスト検索処理、閲覧画面ランク判定処理、閲覧履歴保存通知処理、及び検索結果表示処理などをアプリケーションプログラムとして搭載することができる。
【0102】
また、テキスト検索処理、閲覧画面ランク判定処理などで行った処理結果、計算結果、当該処理に必要な情報等のデータを内部メモリや外部記憶装置等に書き込み・読み出しができるようにしてもよい。
【0103】
また、閲覧画面再利用装置の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム、又は装置に供給し、そのシステム、又は装置のCPU(MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することも可能である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施形態の機能を実現することになり、このプログラムコードを記憶した記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、及びHDD等がある。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】閲覧画面再利用装置の構成図。
【図2】閲覧履歴管理装置のデータ構造例。
【図3】選択装置でテキスト情報を選択している状態及びサムネール情報の例を示す図。
【図4】閲覧画面再利用装置の構成図。
【図5】閲覧画面保管時の操作フロー図。
【図6】閲覧画面ランク判定装置の処理フロー図。
【図7】閲覧画面再利用時の操作フロー図。
【図8】閲覧画面再利用装置のビジネスモデル適用例。
【図9】従来技術の閲覧画面再利用を示す図。
【符号の説明】
【0105】
11…Webブラウザ
12…選択装置
13…閲覧画面
14…閲覧履歴管理装置
15…閲覧履歴保存通知装置
16…閲覧画面ランク判定装置
17…テキスト検索装置
18…検索結果表示装置
19…閲覧履歴保存通知装置に保存された内容
31…選択装置でテキスト情報を選択している状態の例示
32…サムネール情報
41…Webブラウザ
42…マウス
43…閲覧画面
44…閲覧履歴管理装置
45…閲覧履歴保存通知装置
46…閲覧画面ランク判定装置
47…テキスト検索装置
48…検索結果表示装置
49…インターネット
50…キーボード
81…キーボード
82…検索結果表示装置
83…テキスト検索装置
84…ポータルサイト検索エンジン
85…結果一覧
91…Webブラウザ
92…ブックマーク
93…閲覧画面
95…ホームページ名称
96…フォルダ
97…名称及びフォルダの一覧
98…ブックマーク追加メニュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webブラウザに表示されている閲覧画面中から利用者が選択したテキスト情報、及び当該閲覧画面に関する情報を蓄積し、当該蓄積した情報を利用者の検索要求に応じて提供する閲覧画面再利用装置であって、
情報を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイのWebブラウザに表示されている閲覧画面からテキスト情報の選択入力を行う選択手段と、
前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を蓄積する閲覧履歴管理手段と、
前記閲覧履歴管理手段に蓄積されたテキスト情報をインデックス化するテキスト検索手段と、を有することを特徴とする閲覧画面再利用装置。
【請求項2】
Webブラウザに表示されている閲覧画面中から利用者が選択したテキスト情報、及び当該閲覧画面に関する情報を蓄積し、当該蓄積した情報を利用者の検索要求に応じて提供する閲覧画面再利用装置であって、
情報を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイのWebブラウザに表示されている閲覧画面からテキスト情報の選択入力、及び前記提供された情報の選択入力を行う選択手段と、
前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を蓄積する閲覧履歴管理手段と、
キーワード入力を行う入力手段と、
前記閲覧履歴管理手段に蓄積されたテキスト情報のインデックス化、及び前記キーワードを受信して前記閲覧履歴管理手段に当該キーワード検索を行いテキスト検索結果を取得するテキスト検索手段と、
前記テキスト検索結果を前記ディスプレイに表示する検索結果表示手段と、を有することを特徴とする閲覧画面再利用装置。
【請求項3】
前記閲覧画面再利用装置は、
前記テキスト検索手段が取得したテキスト検索結果中の各閲覧画面の重要度を判断して、当該重要度に基づいて前記テキスト検索結果を配列する閲覧画面ランク判定手段を有しており、
前記テキスト検索手段は、前記テキスト検索結果を前記閲覧画面ランク判定手段に送信し、
前記検索結果表示手段は、前記重要度に基づいて配列された前記テキスト検索結果を前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項2に記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項4】
前記検索結果表示手段は、前記選択されたテキスト情報部分を強調して前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項5】
前記検索結果表示手段は、前記入力手段から前記テキスト検索結果に対する選択入力を受信し、当該選択入力に対応する閲覧画面を前記ディスプレイに表示することを特徴とする2〜4いずれかに記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項6】
前記閲覧画面再利用装置は、
前記選択されたテキスト情報、及び前記閲覧画面に関する情報を閲覧履歴管理手段に蓄積したことを利用者に通知する閲覧履歴保存通知手段を有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項7】
前記閲覧画面に関する情報は、当該閲覧画面、当該閲覧画面のURL、当該閲覧画面のサムネール情報、及び当該閲覧画面を閲覧した総時間であることを特徴とする請求項1〜6に記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項8】
前記検索結果表示手段は、前記サムネール情報をさらに前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項7に記載の閲覧画面再利用装置。
【請求項9】
上記の請求項1〜8のいずれかに記載の閲覧画面再利用装置を、コンピュータプログラムで記載してそれを実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
上記の請求項1〜8のいずれかに記載の閲覧画面再利用装置を、コンピュータで実行可能に記載したプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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【図3】
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【図9】
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