説明

防護具、特に防弾衣

防護具、特に防弾衣は、発射体破砕機として機能するために、交差で糸の上に通されるチタンビーズまたはディスクを有する弾道織布の少なくとも一つの層および好ましくは多層を有する。チタンビーズ布地層は、防弾衣または他のタイプの遮蔽体または防護具において、結果として生じる発射体断片を捕え捕捉するために設計される他の弾道布地および防護具と併せて用いることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改善された防護具、特に防弾衣、さらに詳細には、高速弾丸による侵入に耐える改善された能力を有する軽量の防弾衣に関する。
【背景技術】
【0002】
高速弾丸に対する障壁を提供するように意図される防弾衣および他の目的用の防護具は、一般に、ベストまたは他の構造体において、セラミック、鋼、または熱硬化性または他の具体化された樹脂を用いて硬質板中に積層されるアラミド、ポリエチレンまたはポリ−p−フェニレンベンゾ−ビス−オキサゾール繊維などの高引張強度繊維のいずれかの硬質板を含む。
【0003】
高速弾丸に対する可撓性障壁を提供するように意図される防弾衣および他の目的用の防護具は、一般に、ベストまたは他の構造体において、弾丸の通過に対する障壁を造りだす、以後ビーズと呼ばれるセラミックディスクまたは粒子を含有する弾道布地を含む。
【0004】
一般的なセラミック防弾布地は、布地に縛り付けられる複数層の布地およびセラミック構造体を含むケディアック(CHEDIAK)らの特許第5,824,940号に見出される。
【0005】
類似の原理を利用する他の防護具は、以下に開示されている。
Clausen et al 米国特許第4,186,648号
SANDSTROM 米国特許第4,969,386号
DUNBAR 米国特許第5,200,256号
GROVES 米国特許第5,364,679号
TARRY 米国特許第5,443,917号
NEAL et al 米国特許第6,035,438号
NEAL 米国特許第6,510,777号
GROVES 米国特許第5,110,661号
GROVES 米国特許第5,087,516号
ROZNER et al 米国法定発明登録制度第H1061号
【0006】
これらのシステムのすべては種々の欠点を有し、それらの一部は以後より詳細に検討される。しかし、セラミックまたはガラスビーズまたは類似材料のビーズを利用する防護具の主要欠点の一つは、セラミックが衝突すると砕ける傾向にあり、従って、高速度弾丸を減速させる過程において、それ自身が完全な状態および速度減衰過程に関与し続ける能力を失うことである。
【0007】
セラミック防護具、またはあらゆる硬質板防護具の他の主要な欠点は、非可撓性(剛性)および重量である。
【0008】
先行技術防護具は、有意な程度まで、それが防護具を通過する際に弾丸の正面に表面を提供することにより弾丸を減速させ最終的に捕捉するように設計される層を導入することを試みている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、軽量で且つ高可撓性であると共に、これまでに提供された分解性セラミック防護具と同じ意味で使用中の劣化に悩むことのない改善された防護具を提供することが、本発明の主要目的である。
【0010】
本発明の別の目的は、これまでのシステムの欠点のない改善された防弾衣を提供することである。
【0011】
用いられる層の数に応じて決まる多様な目的のために用いることができる改善された防護具を提供することも、また一つの目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらの目的およびこれから明らかになる他の目的は、以下を含む防護具において本発明により達成される。
【0013】
糸交差および金属ディスク、特に交差で編み糸により孔を通されるチタンディスクを持つ弾道織布を有する少なくとも一つの発射体破壊層;および
発射体破壊層の裏側に発射体断片を捕捉するための弾道繊維を含有する少なくとも一つの層。
【0014】
全く驚くべきことに、防護具に進入する高速弾丸の正面に衝撃吸収性表面を置くことによるだけでなく、また、それが防護具を通過する際に、主として弾丸の側面に沿って作用して弾丸をそらせ、防護具における繊維が一層容易に弾丸を捕捉する点まで弾丸の側面を破損するように、防護具の少なくとも一つの層を設計することにより、および、その側面によるチタンディスクの関与のせいで弾丸を物理的に破壊することにより、防護具を一層効果的にすることができることを見出した。
【0015】
さらに詳細には、チタンディスクが弾道布地の横糸/縦糸の交差で編み糸上に通されてビーズ布地を作製する場合に、ディスクが弾丸の側面をしっかり掴む傾向があり、実際にそれらの側面を破損させ、実際に防護具を通しての直線通路から弾丸をそらせるが、そこで、弾丸を拘束する布地の繊維およびディスクの数が有意に増大することを見出した。さらに、チタン金属からなるディスクは脆くはなく、従って、弾丸と噛み合っても砕かれず、その結果、それらはそれらの完全性を保持すると共に、弾丸をその側面から容易に捕捉し発射体を分裂させることができる。
【0016】
従って、本発明は、発射体の鈍化に相反して突入弾丸の破砕およびその断片の捕捉において、およびそれらの縁が発射体に対して与えられるような(編み糸上のディスクの糸通しの理由で)ビーズまたはディスクの位置決めにおいて存在する。
【0017】
本発明の態様により、弾道織布は、スペクトラ(Spectra)、ゴールドフレックス(GoldFlex)、ケブラー(Kevlar)、トワロン(Twaron)、ザイロン(Zylon)、およびDYNEEMAなどの繊維または布地名で市販されていることが可能である、アラミド、超高分子量ポリエチレン、またはポリ−p−フェニレンベンゾ−ビス−オキサゾール、PBOなどの高引張強度繊維からなる。チタンディスクは、それらが弾道布地の交差での横糸および縦糸両方上に容易に固定されることを可能とするあらゆるサイズであることが可能であり、3/32インチ径および1/32インチ厚さを有するディスクは、特に効果的であることが見出されてきた。一般事項として、ディスクは0.1〜0.5インチの径、0.01〜0.025インチの厚さの範囲にあることが可能であり、0.01〜0.2インチの径を有する中心に合わせるかまたは中心を外れた孔を有することができる。
【0018】
あらゆる商業的チタン金属またはチタン金属合金、または他の高引張強度延性金属または合金は、用いることが可能であり、ディスクは円形である必要はないが、しかし、不規則または多角形の外囲いを有することが可能である。多層が存在することが可能であり、弾道布地およびチタンディスクの層または複数の層は、弾道布地の1以上の層により裏打ちすることが可能であるが、防護具は弾道布地およびチタンディスクの少なくとも一つの層を有することが好ましい。ディスクは、非円形である孔、またはそれらを通して縦糸および横糸が通過することができる複数の孔を有することができる。
【0019】
必要ならば、接着剤は交差で皿を編み糸に結合することができる。
【0020】
本発明の態様により、1以上の層におけるチタンディスク弾道布地および1以上の裏当て弾道布地層は、好ましくは、また、弾道材料の適切な布地シェル中に組み合わせて防弾衣を形成することが可能である。
【0021】
私は、本発明による2〜25ビーズ層、好ましくは5〜20、なおさらに好ましくは6〜15層を用いることができる。布地上で用いることが可能である編み糸は、20デニール〜1500デニール(デシテックス)、好ましくは50〜100デニールであることができる。ビーズ布地層当りのチタンディスク密度は、平方インチ当り10〜500、好ましくは平方インチ当り50〜250、さらに好ましくは平方インチ当り75〜150であった。糸密度は、縦および横両方に対して、インチに5〜100糸の範囲にあることが可能である。
【0022】
ビーズ部内のビーズ層および/または弾道布地部内の弾道布地層の数および/またはビーズ層および弾道布地層の組合せおよび/または部内の市販されている弾道繊維のタイプ(防護具産業内の慣行)を変えることにより、種々のレベルの弾道保護具を達成することができる。例えば、ビーズ布地3層を弾道布地5層と組み合わせることにより、米司法省警察官用防弾衣規格NIJ0101.04レベルIに定義される弾丸からの保護は、達成することが可能である。ビーズ布地6層をゴールドフレックス15層と組み合わせることにより、NIJ0101.04レベルIII保護は達成することができる。
【0023】
上記および他の目的、態様、および利点は、以下の説明、添付図面への参照からさらに容易に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の基本的な発射体破砕性布地を利用する防護具を記載してくると共に、防弾衣としての使用に焦点を絞ってきたが、一方で、この基本的な材料が、また、シールド用の自動車防護具として、および、それを同じ材料または弾道布地または両方の他層と共に組み立てることにより、および先行技術の発射体捕捉およびエネルギー吸収層さえ利用することにより、すべてのタイプの且つ保護のすべてのレベルでの発射体に耐える防護具として用いることができることは理解される。
【0025】
本発明による防護具の基本構造は、図1に示される。
【0026】
そこで、防護具10は、薄い布地層11と12により表されるケーシング材料を含み、それらの間に、13でのあらゆる数のチタンビーズ発射体−破砕層を、チタンビーズにより破砕された発射体の粒子を捕まえ捕捉するための14でのあらゆる数の弾道布地層と一緒に提供することが可能である。
【0027】
図1においてディスク15として示されるチタンビーズは、それらの交差でアラミド、ポリエチレン、またはPBO糸などの高引張強度繊維からなることができる弾道布地の横16および縦17中に固定される。
【0028】
弾道布地14がアラミド、ポリエチレン、PBO高引張強度繊維群からの同じ編み糸または異なる編み糸からなることができると共に、あらゆる数の層で提供することができることは理解される。
【0029】
例えば、ディスク防護具の2以上の層は、ディスクなしの弾道布地、先行技術のセラミックビーズ布地またはそれらのあらゆる組合せにより分離することが可能である。
【0030】
図2において、私は、それらの交差で円形のチタンビーズを有する縦糸16および横糸17を示すと共に、すべてのチタンディスクが同じ方向を向くと共に交差で規則的に分布することを示す。
【0031】
必要ならば、図2の層に対して反対方向を向き千鳥状のチタンディスクを有する追加層は、それと共に組み立てることが可能である。加えて、チタンディスクを通してまたはチタンディスクの周りを通ることができる斜めの編み糸18および19は、縦糸および横糸と織り混ぜることが可能である。
【0032】
一般に、チタンビーズは、3/32インチ径および1/32インチ+15%厚さを有する。チタンビーズは、中心孔または中心線から外れた孔、規則的な周辺または不規則な周辺、または規則的または不規則な多角形構造を有することが可能である。例えば、図3において、私は、円形孔21を有する円形チタンディスク20を示し、他方、図4において、チタンビーズは円形孔23を有する22の三角形構造からなる。図5において、ディスク24の周辺は不規則であり孔25は円形であり、他方、星形ディスクは、円形孔27を有する図6中の26で示される。星の頂点は均一であるか、または、図6に示されるように不規則であることができる。
【0033】
図7において、私は、ディスクが編み糸を切断する危険をより少なくするようにその縁が30で丸められる孔29を有するディスク28を示す。
【0034】
図8において、私は、各層中のディスク34、35が中で各種方向を向き、層から層へとジグザグに並ぶ、前述の多重ディスク防護具層32、33から組み立てられる防護具31を示す。弾道布地はこれらの層間に提供することができる。しかし、少なくとも一つの弾道織布36は、ディスクにより引きはがされる発射体の粒子を捕捉するための抗跳ね返り層として提供される。さらなる弾道布地層37は、また、その目的のために役立つことが可能であり、少なくとも一つのさらなるチタンディスク破砕層を、少なくとも一つの弾道層37の後方に38で、さらに、その後方に弾道織布繊維39層を提供することは、有利であることが見出されてきた。カバー層40および41は、また、記載されてきたように提供することができる。矢印42は、発射体が導かれる方向を表す。
【0035】
使用において、ディスク防護具層のチタンディスクは、発射体がディスク防護具層およびディスク防護具層の布地を進入する際に、それを拘束し破砕することに役立ち、および追加の弾道織布は発射体が破砕された粒子を捕えるために役立つ。
【0036】
種々のタイプの層の数に応じて、すべての種類の発射体は、捕えるかまたは止めることができる。例えば、155層は対戦車弾丸を止めることができるし、一方で、ディスク防護具および弾道織布の32層はすべての拳銃弾丸を止めることができると共に、低出力拳銃弾丸を止めるためには約20層のみが必要である。
【実施例】
【0037】
ショットパックの構成は、18”掛け18”の「ビーズ化」布地6層であり、次に、その後6”に置かれるハネウェル(Honeywell)の「ゴールドフレックス」材料を有した。ゴールドフレックスを、また、1500デニール「弾道」ナイロン布地によりすっぽり包んだ。
【0038】
従って、防護条件として、ショットパックは、チタンビーズ布地6層、1500デニール弾道ナイロン1層、ゴールドフレックス15層、1500デニール弾道ナイロン1層であった。
【0039】
6層のビーズ布地は、縦およびフィル両方向において180デニールアラミド糸によりビーズとして織りこまれる、中央に0.050”径の孔を持つ0.125”径x0.034”厚さのチタンディスクを有した。材料の各平方インチは、約100ディスク(10掛け10)を有した。全体で、6層の厚さは約0.400”であった。
【0040】
弾道ナイロンおよびゴールドフレックス布地は、両方とも、市販されていた。ゴールドフレックスの全体厚さは、約0.300”であった。ナイロンはさらに0.100”を付加した。組み合わされたゴールドフレックスとナイロンは、0.96ポンド/平方フィート(psf)の「面密度」を有した。
【0041】
ショットパック(ビーズ化布地、ゴールドフレックスおよびナイロン組合せ)の全体重量は5.1ポンドであり、面密度は2.7psfであった。
【0042】
次に、ショットパックを、平均的な初夏の日(約70度F/70%相対湿度)に、屋外ライフル射撃場において、0.308口径ライフルの銃口から16フィートの距離で木製フレームから吊るした。次に、0.020”厚さ6061−T6アルミニウム「証言」板をゴールドフレックス/ナイロン部の後6”に取り付けた。ライフルをコンクリート架台上部のサンドバッグ上に据えた。市販されている公認の(しかし、測定されていない)銃口速度2820fpsを有するアメリカン・イーグル0.308ウインチェスター150グレインFMJボートテール弾丸を、防護具に撃ち、パックのゴールドフレックス部の12番目の層により完全に捕捉した。アルミニウム板の変形または貫通は全くなかった。
【0043】
この試験の方法論は、弾丸の速度がストップウオッチにより測定されないことを除いて、米司法省防護具材料規格NIJ0108.01レベルIII保護に記載されているものに近い。また、NIJ0108.01試験は、弾道粘土を用いる鈍的外傷測定の欠如を除いてNIJ0101.04に同一である。しかし、NIJ0108.01式試験におけるアルミニウム証言板に対する衝撃が全くないので、NIJ0101.04レベルIIIの鈍的外傷保護は、達成することができたということであろう。
【0044】
私は上述のようにチタンビーズまたはディスクを用いることを選択するが、一方で、他の高強度材料も、代わりに、またはビーズまたはディスクとして追加的に用いることが可能である。特に、私は、バスコマックス(Vascomax)C−300(0.1%Al、0.02%C、8.8%C、0.05%Mn、4.8%Mo、18.5%Ni、0.005%P、0.005%S、0.05%Siおよび0.73%Ti、バランス分Fe)などのバスコマックス合金/化合物、インコネル合金(NiCrFe)、鋼またはハードコート陽極酸化アルミニウム(例えば、ハードコート6061−T6AL)を用いることが可能である。
【0045】
布地は、指定されたフィラメントおよび繊維に加えて、金属フィラメントおよびクモの糸などから作製されるものなどの秘伝的なフィラメントを含む十分な引張強度のあらゆる繊維またはワイヤーを用いることができる。
【0046】
さらに、編み糸上にディスクを通すことは、自動的に、発射体に対するディスクまたはビーズの縁を提供するが、一方で、ビーズは、それらを布地に接着剤で付けるかまたは結合することにより、代わりにまたは追加的に所定の位置に保持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】その層を示す防護具の断面概略図である。
【図2】本発明による防護具層の図式的な平面図である。
【図3】本発明により用いることができるチタンディスクの略図である。
【図4】本発明により用いることができるチタンディスクの略図である。
【図5】本発明により用いることができるチタンディスクの略図である。
【図6】本発明により用いることができるチタンディスクの略図である。
【図7】チタンビーズの中心における孔を通しての断面図である。
【図8】本発明の発射体破砕層および弾道布地の多層および適切なケーシング層を含む複合防護具の略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横糸および縦糸間の糸交差を持つ弾道織布、および発射体との衝突の際に分解に対して耐性があり、交差での横糸および縦糸の少なくとも一つにより孔を通される金属ディスクを有すると共に、それらの縁が発射体破壊層中に進入する発射体の側面に提供され、発射体を破砕するように前記ディスクを方向付ける少なくとも一つの発射体破壊層;および
前記発射体破壊層の裏側に発射体断片を捕捉するための弾道繊維を含有する少なくとも一つの層、
を含む防護具。
【請求項2】
前記弾道織布が発射体との衝突の際に分解に対して耐性がある高引張強度繊維からなり、アラミド、ポリエチレンおよびポリ−p−フェニレンベンゾ−ビスオキサゾール糸からなる群から選択される、請求項1に記載の防護具。
【請求項3】
前記糸が19〜1500デシテックスのデニールを有する請求項2に記載の防護具。
【請求項4】
前記弾道織布がインチ当り5糸〜インチ当り100糸の糸密度を有する請求項3に記載の防護具。
【請求項5】
複数の前記発射体破壊層、および防弾衣を形成する弾道織布シェル中の発射体断片を捕捉するための複数の前記層を含む請求項1に記載の防護具。
【請求項6】
前記ディスクが、チタン、チタン合金、または他の高引張強度延性金属または合金からなる請求項1に記載の防護具。
【請求項7】
前記ディスクが円形である請求項6に記載の防護具。
【請求項8】
前記ディスクが不規則または多角形輪郭を有する請求項6に記載の防護具。
【請求項9】
前記弾道繊維が発射体との衝突の際に分解に対して耐性がある高引張強度繊維からなり、アラミド、ポリエチレンまたはポリ−p−フェニレンベンゾ−ビスオキサゾール繊維からなる群から選択される、請求項1に記載の防護具。
【請求項10】
防護具用であり、縦糸および横糸間の糸交差を持つ弾道織布、および前記交差で縦糸および横糸の少なくとも一つにより孔を通されると共に、発射体との衝突の際に分解に対して耐性があり、少なくとも前記交差の一部で固定され、前記層に進入する発射体を破壊することができる金属からなる金属ディスクを含み、且つそれらの縁が発射体破壊層中に進入する発射体の側面に提供され、発射体を破砕するように前記ディスクを方向付ける発射体破壊層。
【請求項11】
前記ディスクが、チタン、チタン合金、または他の高引張強度延性金属または合金からなる請求項10に記載の発射体破壊層。
【請求項12】
前記布地が発射体との衝突の際に分解に対して耐性がある高引張強度繊維からなり、アラミド、ポリエチレンまたはポリ−p−フェニレンベンゾ−ビスオキサゾール繊維からなる群から選択される、請求項11に記載の発射体破壊層。
【請求項13】
前記ディスクが平方インチ当り10〜500の密度で提供される請求項12に記載の発射体破壊層。
【請求項14】
前記布地がインチ当り5〜100糸の縦糸および横糸に対する糸密度を有する請求項13に記載の発射体破壊層。
【請求項15】
前記糸が10〜1500デシテックスの径を有する請求項14に記載の発射体破壊層。
【請求項16】
請求項10に記載の複数の層からなる防護具用の発射体破壊構造体。
【請求項17】
2〜155層を含む請求項16に記載の構造体。
【請求項18】
防護具における、進入する発射体の側面を拘束し、発射体を破砕するように位置付けられる縁を持つビーズを有する布地からなる少なくとも一つの発射体破損層であって、該布地は破砕発射体の断片を捕捉する。
【請求項19】
前記ビーズがディスクである請求項18に記載の層。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2007−527498(P2007−527498A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518792(P2006−518792)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/021328
【国際公開番号】WO2005/047807
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(506004089)
【Fターム(参考)】