説明

防護盾を入れる背負い袋

【課題】警察官あるいは警備の要員が凶器による暴力事件の発生のあるいは発生の恐れのある初期通報を受けて出動する場合に防護盾を必要とし、逸早く駆けつけるためには自転車やオートバイ等の二輪車を利用する必要がある。比較的広い面積と重さを有する防護盾を、二輪車の運転を妨げることなく、容易に持ち運ぶための背負い袋を提供する。
【解決手段】防護盾を入れる袋11に、両腕を通し背負うための左右一対の背負い帯12を設けることで、背負い帯12に両腕を通し背負い、背負った防護盾入りの袋11を背中に固定するためにベルト13を設けることで、身体の胴体に縛り付け、背中に防護盾入りの袋11を密着固定させた。これにより二輪車の運転の妨げを解消し、容易に防護盾を持ち運ぶことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防護盾を背中に背負うことで、自転車やオートバイ等の二輪車を運転して防護盾を容易に持運ぶことができる背負い袋に関するものである。
【0002】
本発明は、防護盾を背中に背負うことで、背後からの暴力の防護を可能とした防護盾入り布製の背負い袋に関するものである。
【背景技術】
【0003】
拳銃の発砲、刃物による突刺、鈍器による殴打、投石等の暴力事件が発生、あるいは発生の恐れがある初期通報を警察官あるいは警護の要員が受け、事件に対処するための防護盾を持って一刻も早く事件現場に駆けつける必要がある場合、機動性に富んだ自転車やオートバイ等の二輪車を利用するのが最適である。
【0004】
従来から合成樹脂製の防護盾を保存のために袋に入れていることはあった。しかしながら、防護盾は比較的広い面積と重さを有しており、二輪車を運転しながら防護盾を手で持つことや、小脇に抱えることや、荷台に括り付けて持運ぶことは二輪車の運転の安定を欠き困難である。
【0005】
また、防護盾は通常では手に持ち構え、前方からの暴力に対して防護するものであり、背後からの暴力に対しては無防備状態である。
【発明の開示】
【発明の効果】
【0006】
以下詳述するように、請求項1ならび請求項2に記載の発明によれば、防護盾を背中に背負うことができ、両手を自由にさせ二輪車の運転を容易にならしめる。背負った防護盾は背後からの暴力の防護を可能ならしめる。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
防護盾を背中に背負うことで、両手を自由にさせ二輪車の運転を容易にならしめる。背負った防護盾は背後からの暴力の防護を可能ならしめる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
防護盾21を布製の袋11に入れ、袋11の口元を容易に開閉できる面ファスナー15で閉め、両腕を通し背負うための左右一対の背負い帯を設け、防護盾21入り袋11を背負い、背負った防護盾21入り袋11を背中に固定するためにベルト13を設けることで、身体の胴体に縛り付け、背中に防護盾21入りの袋11を密着固定させる背負い袋11である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
従来からの合成樹脂製の防護盾21は、盾本体21と内面に把持部21aを備えている。この把持部21aは折り畳み、把持部21aを低くすることができ、背負ったときに背中に強く圧迫することを避けた構造になっている。使用者は防護盾21の把持部21aを手で握り、盾21本体の前方外面から加わる拳銃の発砲、刃物による突刺、鈍器による殴打、投石等の暴力攻撃から身体を保護するようになっている。
【0010】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す防護盾21を布製の袋11に入れ、袋11の口を折りたたみ面ファスナー15等で閉める。袋11は背負い側の左右に背負い帯12が設けてある。場合によっては、背負い帯12には背負う人の体格に合わせて帯の長さを調整する調整具12aが付属されている。それぞれの背負い帯12に腕を通し、防護盾21入りの背負い袋11を背負うことができる。
【0011】
また、背負い袋11の背負い側には左右一対のベルト13が設けてある。場合によっては背負う人の体格に合わせてベルトの長さを調整する調整具13aが付属され、左右のベルト13を結ぶ連結具13aが付属されている。ベルトにより身体の背中に背負い袋11を縛り付け固定することができる。
【0012】
背負い袋11の背負い側に背当てクッション14を施してあり、防護盾21を背負った時に把持部21aが背中に強く圧迫するのを緩和することが可能である。
【0013】
背負い帯12を直接握り、取手の代用とすることで、防護盾21を背負い袋11から取り出すことなく、防護盾21を使用することも可能である。
【0014】
また、防護盾21を入れた背負い袋11を背負うことで、背後からの暴力の防護を可能にすることができる。
【0015】
防護盾21を保管する場合は背負い袋11に設けた紐16で背負い袋11を壁などに掛けて保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態の防護盾を入れる背負い袋を背負い面側から見た状態を示す斜視図。
【図2】実施形態の防護盾と防護盾を背負い袋に入れる状態を示す図。
【図3】実施形態の背負い袋を背負った様子を示す図。
【図4】実施形態の背負い袋を背負い、二輪車を運転する様子を示す図。
【符号の説明】
【0017】
11 背負い袋
12 背負い帯
12a 背負い帯の長さ調整具
13 ベルト
13a ベルトの連結具と長さ調整具
14 背当てクッション
15 面ファスナー
16 壁掛け用の紐
21 防護盾
21a 防護盾の把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚みが3〜20ミリメートルで重さが16キログラムより軽く、防護面の面積が2000平方センチメートルより大きな面積を持つ合成樹脂製の防護盾を背負い帯とベルトを設けた袋に入れ、袋を背中に背負い容易に持運ぶことを可能とした布製の背負い袋。
【請求項2】
厚みが3〜20ミリメートルで重さが16キログラムより軽く、防護面の面積が2000平方センチメートルより大きな面積を持つ合成樹脂製の防護盾を背負い帯とベルトを設けた袋に入れ、袋を背中に背負ことで、背後からの暴力の防護を可能とした防護盾入り布製の背負い袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−121855(P2010−121855A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296167(P2008−296167)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(302011560)株式会社 動研 (8)
【Fターム(参考)】