説明

除草用組成物

【課題】新たな除草用組成物等を提供する。
【解決手段】1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除草用組成物等に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、数多くの除草剤が市販され、使用されている(例えば、非特許文献1参照)。しかし、防除の対象となる雑草は、種類も多く発生時期も様々な期間となるため、必ずしも満足できる効果が得られない場合があることから、さらに優れた除草剤が求められている。
【非特許文献1】クロッププロテクションハンドブック2003(Crop Protection Handbook、Vol.89(2003)、Meister Publishing Company、ISBN:1−892829−06−1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明では、新たな除草用組成物等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、このような状況下鋭意検討した結果、本発明に至った。即ち、本発明は、以下の発明等を提供するものである。
[1]1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物;
[2]コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草を防除するための除草用組成物であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物;
[3]コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草を防除するための除草用組成物であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを重量比1:0.02〜1:20で含有することを特徴とする除草用組成物(以下、前記[1]〜[3]に記載の発明をまとめて「本発明組成物」と記すことがある。);
[4]1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に施用することを特徴とする雑草の防除方法;
[5]コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草の防除方法であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に施用することを特徴とする雑草の防除方法;
[6]コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草の防除方法であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に重量比1:0.02〜1:20で施用することを特徴とする雑草の防除方法(以下、前記[4]〜[6]に記載の発明をまとめて「本発明方法」と記すことがある。);
[7]コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地において雑草を防除するための、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの組み合わせの使用;
[8]除草剤組成物を製造するための、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの組み合わせの使用;
等。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、新たな除草用組成物等を提供可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明組成物において有効成分として用いられる1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(一般名イマゾスルフロン。以下、化合物1と記すことがある。)は、クロッププロテクションハンドブック2003(Crop Protection Handbook、Vol.89(2003)、Meister Publishing Company、ISBN:1−892829−06−1)C440ページに記載される除草活性化合物であって、公知の製造法により製造することができる。
本発明組成物において有効成分として用いられる1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレア(一般名スルホスルフロン。以下、化合物2と記すことがある。)は、クロッププロテクションハンドブック2003(Crop Protection Handbook、Vol.89(2003)、Meister Publishing Company、ISBN:1−892829−06−1)C434ページに記載される除草活性化合物であって、公知の製造法により製造することができる。
化合物1を含有する市販の製剤および化合物2を含有する市販の製剤を入手することもできる。
【0007】
本発明組成物は、広範囲の雑草に対し除草活性を有し、多様な場面(農耕地または非農耕地)において使用可能であるが、例えば、通常の耕起栽培・不耕起栽培が行われるコムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地において、効果的に広範囲の雑草を防除することができる。
【0008】
本発明における芝地としては、シバ(ノシバ)、コウシュンシバ(コウライシバ、ヒメコウライシバ)、ギョウギシバ(バミューダグラス)、アフリカチカラシバ(キクユグラス)、アメリカスズメノヒエ(バヒアグラス)、サワスズメノヒエ(シーショアパスパルム)、イヌシバ(セントオーガスチングラス)、バッファローグラス、ムカデシバ(センチピードグラス)、ウシクサ類(ブルーステム類)、インディアングラス、コゴメカゼクサ(ラブグラス)、ブルーグラマ、スイッチグラス、ハイコヌカグサ(クリーピングベントグラス)、ナガハグサ(ケンタッキーブルーグラス)、ホソムギ(ペレニアルライグラス)、ウシノケグサ類(フェスク類)等から成るゴルフ場、野球場、サッカー場、運動場、競馬場、公園、芝畑等を挙げることができる。本発明における樹園地としては、果樹園、茶園、桑園、コーヒー園、バナナ園、ヤシ園、花木園、花木畑、苗木畑、養樹場、林地、庭園等を挙げることができる。本発明における果樹としては、仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ等を挙げることができる。本発明における非農耕地としては、運動場、空き地、線路端、公園、駐車場、道路端、河川敷、送電線下、宅地、工場敷地等を挙げることができる。
【0009】
本発明組成物で防除できる雑草としては、例えば以下のものを挙げることができる。
タデ科雑草:サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、イヌタデ(Polygonum longisetum)、ギシギシ(Rumex japonicus)
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、アオビユ(Amaranthus viridis)、イヌビユ(Amaranthus lividus)
アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)
マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)
【0010】
アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium aparine)
ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)
ナス科雑草:イヌホオズキ(Solanum nigrum)
ゴマノハグサ科雑草:フラサバソウ(Veronica hederaefolia)
シソ科雑草:ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)
【0011】
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、カラスムギ(Avefa fatua)、スズメノカタビラ(Poa annua)
カヤツリグサ科雑草:ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)、ヒメクグ(Kyllinga gracillima)、トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense)、イヌスギナ(Equisetum palustre)
【0012】
本発明組成物において、有効成分として用いられる化合物1と化合物2との混合割合は、重量比で約1:0.01〜1:100、好ましくは約1:0.02〜1:20の範囲である。
【0013】
本発明組成物は、化合物1と化合物2のみの混合物であってもよいが、通常、さらに固体担体、液体担体等と混合され、必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤等の添加により製剤化されていてもよい。本発明組成物は、化合物1と化合物2とを混合した後製剤化されたものであってもよく、また化合物1と化合物2とを別々に製剤とした後これらを混合することにより調製されたものであってもよい。
即ち、本発明組成物を製造するため、化合物1と化合物2とを組み合わせて使用する。本発明組成物の製造は、通常の農薬製剤に使用される製造方法を用いて製造すれば良い。化合物1と化合物2との合計量は、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、液剤、水溶剤、懸濁剤(フロアブル剤ともいう)等では、製剤全体に対して、通常1〜90重量%の割合であり、油剤、粉剤、DL型粉剤等では、製剤全体に対して、通常0.01〜10重量%の割合であり、微粒剤、微粒剤F、細粒剤F、粒剤等では、製剤全体に対して、通常0.05〜10重量%の割合であるが、使用目的によってはこれらの濃度を適宜変更してもよい。
【0014】
本発明組成物に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリナイト、珪藻土、合成含水酸化珪素、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土等)、タルク、その他の無機鉱物(セリサイト、石英粉末、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム等)化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末や粒状物が挙げられ、液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、非芳香族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジオキサン、ジイソプロピルエーテル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロエタン、トリクロロエチレン等)等が挙げられる。
【0015】
本発明組成物に用いられる界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。その他の製剤用補助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸等)等の固着剤や分散剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2、6―tert−ブチル−4―メチルフェノール)、BHA(2−/3−tert−ブチル−4―メトキシフェノール)、植物油、鉱物油、脂肪酸、脂肪酸エステル等の安定剤が挙げられる。
【0016】
本発明方法においては、本発明組成物をそのまままたは水等で希釈して希釈液とした後に、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌または防除対象である雑草の植物体等に散布すればよい。本発明組成物を土壌に散布するには、有用植物の出芽前かつ雑草の発生前に土壌表面に散布する、有用植物の出芽後かつ雑草の発生前に上方より土壌表面に散布する、有用植物の出芽後かつ雑草の発生前に畝間もしくは株間の土壌表面に散布する、あるいは有用植物の出芽後かつ雑草の発生後に上方より土壌表面に散布する、等の散布方法が具体的に挙げられる。また、本発明組成物を防除対象である雑草の植物体等に散布するには、有用植物の出芽前かつ雑草の発生後に上方より雑草の茎葉に散布する、または有用植物の出芽後かつ雑草の発生後に上方より雑草の茎葉に散布する、等の散布方法が具体的に挙げられる。本発明組成物は、さらに、他の除草活性化合物と混合して用いることにより除草効力の増強が期待でき、さらに殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、薬害軽減剤(セーフナーともいう)、土壌改良剤等と混合もしくは併用することもできる。
【0017】
本発明方法における本発明組成物の施用量は、有効成分である化合物1と化合物2との混合比、気象条件、製剤形態、施用時期、施用方法、施用場所、防除対象雑草、対象作物により変わり得るが、1ヘクタール当り有効成分の合計量として、通常、土壌に散布する場合は約1〜約1500g、防除対象の雑草の植物体に散布する場合は約1〜約1500gである。乳剤、水和剤、懸濁剤等を土壌に散布する場合は、その所定量を1ヘクタール当たり通常約100〜2000リットルの水で希釈して施用する。乳剤、水和剤、懸濁剤等を防除対象の雑草の植物体に散布する場合は、その所定量を1ヘクタール当たり通常約100〜約2000リットルの水で希釈して施用する。粒剤を土壌に処理する場合は、通常製剤をそのまま土壌表面に施用する。また、本発明組成物を植物体に散布する場合には、本発明組成物またはその希釈液にアジュバントを加えることにより、雑草に対する効力の増強を期待することができる。
【0018】
本発明方法において、雑草の防除に使用される有効成分(化合物1および化合物2)が施用される農耕地において生育もしくは栽培させ得る「有用植物」としては、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、EPSP合成酵素阻害剤、グルタミン合成酵素阻害剤、2,4−D、ダイカンバ等のオーキシン型除草剤、ブロモキシニル等の除草剤に対する耐性が、古典的な育種法、若しくは遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
古典的な育種法により耐性が付与された「有用植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤耐性の作物、チフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤耐性のSTSダイズ等がある。
また、遺伝子組換え技術により耐性が与された「有用植物」の例として、グリホサートやグルホシネート耐性を付与した有用植物を挙げることができる。
【0019】
上記「有用植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった作物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウスやバチルス・ポピリエ由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG-COAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
また、この様な遺伝子組換え作物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は、組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素は、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、EP-A-0 374 753、WO 93/07278、WO 95/34656、EP-A-0 427 529、EP-A-451 878、WO 03/052073等に記載されている。これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
【0020】
また、1つ若しくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つまたは複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。
【0021】
上記「有用植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP-A-0 392 225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP-A-0 392 225、WO 95/33818、EP-A-0 353 191等に記載されている。こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;PRタンパク;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO 03/000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。
【実施例】
【0022】
以下、本発明をより詳細に説明するため、製剤例及び試験例の実施例を挙げてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0023】
製剤例を以下に示す。以下の例において、部はいずれも重量部を表す。
製剤例1
化合物1 20部、化合物2 5部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ラウリル硫酸ナトリウム 2部及び合成含水酸化珪素 70部をよく粉砕混合して、水和剤を得る。
製剤例2
化合物1 10部、化合物2 10部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ラウリル硫酸ナトリウム 2部及び合成含水酸化珪素 75部をよく粉砕混合して、水和剤を得る。
製剤例3
化合物1 5部、化合物2 20部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ラウリル硫酸ナトリウム 2部及び合成含水酸化珪素 70部をよく粉砕混合して、水和剤を得る。
製剤例4
化合物1 10部、化合物2 10部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 3部、CMC(カルボキシメチルセルロース) 3部及び水 74部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して、懸濁剤を得る。
製剤例5
化合物1 20部、化合物2 5部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 3部、CMC(カルボキシメチルセルロース) 3部及び水 69部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して、懸濁剤を得る。
製剤例6
化合物1 55部、化合物2 20部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 3部、CMC(カルボキシメチルセルロース) 3部及び水 69部を混合し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して、懸濁剤を得る。
製剤例7
小型ニーダーに、化合物1 1部、化合物2 1部、ネオコールYSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤) 0.5部、トキサノンGR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤) 2部、クニゲルV1(ベントナイト) 30部、炭酸カルシウム 65.5部を投入後、混合、練合し、押し出し式造粒機により造粒し、流動層乾燥機で乾燥後、16〜48メッシュで篩過し、粒剤を得る。
製剤例8
化合物1 20部、化合物2 1部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ラウリル硫酸ナトリウム 2部及び合成含水酸化珪素 70部をよく粉砕混合して、水和剤を得る。
製剤例9
化合物1 1部、化合物2 10部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ラウリル硫酸ナトリウム 2部及び合成含水酸化珪素 70部をよく粉砕混合して、水和剤を得る。
【0024】
以下に、試験例を示す。
[評価基準]
除草効力の評価は、調査時の供試雑草の出芽または生育の状態が無処理のそれと比較して全く乃至ほとんど違いがないものを「0」とし、供試植物が完全枯死または出芽もしくは生育が完全に抑制されているものを「10」として、0〜10の11段階に区分し、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10で示す。作物に対する薬害の評価は、薬害がほとんど認められない場合は「無害」、軽度の薬害が認められる場合は「小」、中程度の薬害が認められる場合は「中」、強度の薬害が認められる場合は「大」で示す。
【0025】
試験例1
幅32cm、奥行22cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、ネズミムギを播種した。
播種当日に、イマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)、スルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG,Monsanto社製)及び、イマゾスルフロン懸濁剤とスルホスルフロン顆粒水和剤とを混合した混合剤を、それぞれ水で希釈し、表1に記載の量となるように小型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理28日後に除草効力を判定した。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】

(上表において、Lmはネズミムギを表す。)
【0027】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区では、化合物1単用区若しくは化合物2単用区と比較して、相乗的な優れた除草効力が得られた。
【0028】
試験例2
幅32cm、奥行22cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、コムギ、ブラックグラス、ノハラガラシ、ハコベ、シロザを播種した。
播種当日に、イマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG,Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を、水で希釈し、表2に記載の量となるように小型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理28日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】

(上表において、Amはブラックグラスを表し、Saはノハラガラシを表し、Smはハコベを表し、Caはシロザを表す。)
【0030】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区では優れた除草効力が得られた。一方、コムギに対する薬害は「無害」と評価された。
【0031】
試験例3
幅32cm、奥行22cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、コムギ、カラスムギ、ブラックグラス、ノハラガラシ、ハコベを播種した。
播種14日後に、イマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG,Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を水で希釈し、表3に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理28日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表3に示す。
【0032】
【表3】

(上表において、Afはカラスムギを表し、Amはブラックグラスを表し、Saはノハラガラシを表し、Smはハコベを表す。)
【0033】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区では優れた除草効力が得られた。一方、コムギに対する薬害は「無害」と評価された。
【0034】
試験例4
直径24cm、高さ21cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、アメリカアサガオおよびイチビを播種した。アメリカアサガオおよびイチビの播種14日後に2葉のトマト(品種:パティオ)の苗を同ポットに移植した。
トマトの移植5日後に、イマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG,Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を水で希釈し、表4に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理33日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表4に示す。
【0035】
【表4】

(上表において、Ihはアメリカアサガオを表し、Atはイチビを表す。)
【0036】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区では優れた除草効力が得られた。一方、移植トマトに対する薬害は「無害」と評価された。
【0037】
試験例5
直径16cm、高さ13.6cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、スギナの地下茎を移植し、育成した。移植69日後に地上部を地際より3cmに切除した。
スギナの移植76日後にイマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG、Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を水で希釈し、表5に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。比較として、上記イマゾスルフロン懸濁剤と、3-クロロ-5-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルスルファモイル)-1-メチルピラゾール-4-カルボン酸メチル(一般名ハロスルフロンメチル。以下、化合物3と記す。)の水和剤(化合物3を10%含有する水和剤、商品名:インプール水和剤、日産化学社製)とを混合し、表5に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理29日後に地上部を5mmに切除し、その28日後に地上部再生の有無および最も大きい個体の草丈を測定した。結果を表5に示す。
【0038】
【表5】

【0039】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区では、非農耕地で問題となるスギナに対して、薬剤処理後の地上部切除(草刈を想定)との組合せで、高い防除効果が見られた。
【0040】
試験例6
直径12cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、バミューダグラス(品種:サバンナ)を播種し、育成した。播種92日後に地上部を地際より3cmに刈り込み、これにセイバンモロコシを播種した。
セイバンモロコシの播種翌日にイマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)、スルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG,Monsanto社製)及び、イマゾスルフロン懸濁剤とスルホスルフロン顆粒水和剤とを混合した混合剤を水で希釈し、表6に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。比較として、上記イマゾスルフロン懸濁剤と、ハロスルフロンメチル水和剤(化合物3を10%含有する水和剤、商品名:インプール水和剤、日産化学社製)とを混合し、表6に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理37日後に地上部を3cmに刈り込み、その14日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表6に示す。
【0041】
【表6】

【0042】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区ではセイバンモロコシに対して、薬剤処理後の地上部刈り込み(芝刈を想定)との組合せで、高い防除効果が見られた。その効力は、化合物1単用区若しくは化合物2単用区と比較して、相乗的なものであった。一方、バミューダグラスの芝生に対する薬害は「無害」と評価された。
【0043】
試験例7
直径12cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、ケンタッキーブルーグラス(品種:ブルーベルベット)を播種し、育成した。播種92日後に地上部を地際より3cmに刈り込み、これにセイバンモロコシ及びハコベを播種した。
セイバンモロコシの播種翌日にイマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG、Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を水で希釈し、表7に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。比較として、上記イマゾスルフロン懸濁剤と、ハロスルフロンメチル水和剤(化合物3を10%含有する水和剤、商品名:インプール水和剤、日産化学社製)とを混合し、表7に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理37日後に地上部を3cmに刈り込み、その14日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表7に示す。
【0044】
【表7】

【0045】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区ではセイバンモロコシに対して、薬剤処理後の地上部刈り込み(芝刈を想定)との組合せで、高い防除効果が見られた。一方、ケンタッキーブルーグラスの芝生に対する薬害は「無害」と評価された。
【0046】
試験例8
直径12cm、高さ8cmのプラスチック製ポットに、畑地土壌を詰め、ペレニアルライグラス(品種:サイテーションVI)を播種し、育成した。播種92日後に地上部を地際より3cmに刈り込み、これにセイバンモロコシ及びハコベを播種した。
セイバンモロコシの播種翌日にイマゾスルフロン懸濁剤(化合物1を40%含有する懸濁剤、商品名:シバイタイト40、住化武田農薬社製)とスルホスルフロン顆粒水和剤(化合物2を80%含有する顆粒水和剤、商品名:Monitor 80WDG、Monsanto社製)とを混合した後、当該混合剤を水で希釈し、表8に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。比較として、上記イマゾスルフロン懸濁剤と、ハロスルフロンメチル水和剤(化合物3を10%含有する水和剤、商品名:インプール水和剤、日産化学社製)とを混合し、表7に記載の量となるように小型噴霧器で植物の上方よりに均一に散布した。
植物を温室内で育成し、薬剤処理37日後に地上部を3cmに刈り込み、その14日後に除草効力及び薬害を判定した。結果を表8に示す。
【0047】
【表8】

【0048】
以上の試験例に示すように、本発明組成物の処理区ではセイバンモロコシ,ハコベに対して、薬剤処理後の地上部刈り込み(芝刈を想定)との組合せで、高い防除効果が見られた。一方、ペレニアルライグラスの芝生に対する薬害は「無害」と評価された。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明により、新たな除草用組成物等を提供可能となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物。
【請求項2】
コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草を防除するための除草用組成物であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを有効成分として含有することを特徴とする除草用組成物。
【請求項3】
コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草を防除するための除草用組成物であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとを重量比1:0.02〜1:20で含有することを特徴とする除草用組成物。
【請求項4】
1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に施用することを特徴とする雑草の防除方法。
【請求項5】
コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草の防除方法であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に施用することを特徴とする雑草の防除方法。
【請求項6】
コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地における雑草の防除方法であって、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの有効量を、雑草が生育している若しくは生育する場所の土壌又は雑草に重量比1:0.02〜1:20で施用することを特徴とする雑草の防除方法。
【請求項7】
コムギ畑、芝地、樹園地又は非農耕地において雑草を防除するための、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの組み合わせの使用。
【請求項8】
除草剤組成物を製造するための、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアと1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)ウレアとの組み合わせの使用。

【公開番号】特開2009−137944(P2009−137944A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287594(P2008−287594)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】