説明

陰性植物と半陰性植物を除くC3植物の農作物の無農薬栽培方法、ナスの栽培方法、無農薬栽培用の透光資材、陰性植物と半陰性植物を除くC3植物の農作物の無農薬栽培の評価方法、及び人工照明を使わずに太陽光スペクトルのバランスを変化させる光のスペクトルの調整方法

【課題】病気と害虫に対応する農薬を使用しない栽培法であり、栽培植物の味を露地栽培のものよりも飛躍的に美味しくする育成方法を提供する。また、太陽光のスペクトルのバランスを変化させる事によって、無農薬栽培を行なう方法を提供する。
【解決手段】光形態形成の赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を赤色光Rとし、光形態形成の強光下反応の青色光の波長領域の分光放射輝度を青色光Bとし、光形態形成の遠赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を遠赤色光FRとしたとき、栽培環境の赤色光R/青色光Bの比を裸地よりも大きくなるように変化させると共に、栽培環境の赤色光R/遠赤色光FRの比を裸地よりも小さくなるように変化させた光環境で栽培する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
光形態形成の赤色光効果の波長領域615〜680nmの分光放射輝度を赤色光Rとし、光形態形成の強光下反応の青色光の波長領域420〜470nmの分光放射輝度を青色光Bとし、光形態形成の遠赤色光効果の波長領域700〜750nmの分光放射輝度を遠赤色光FRとしたとき、
栽培環境の赤色光R/青色光Bの比を裸地よりも大きくなるように変化させると共に、栽培環境の赤色光R/遠赤色光FRの比を裸地よりも小さくなるように変化させた光環境で栽培することを特徴とする、
陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項2】
人工照明によって、赤色光Rと遠赤色光FRを栽培空間で混合して植物に照射させること、および/または赤色光Rと遠赤色光FRが混合した光を植物に照射させることで前記光環境にするものであって、
照射させる光は、赤色光Rのほうが遠赤色光FRよりも小さい混合光であると共に、赤色光Rと遠赤色光FR以外の波長領域の分光放射輝度が、赤色光Rと遠赤色光FRのそれぞれよりも小さい
請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項3】
太陽光を反射資材に反射させること、および/または太陽光を透光資材に透過させることによって前記光環境にする
請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項4】
反射資材および/または透光資材は、赤色光Rと遠赤色光FR以外の波長領域の分光放射輝度が、赤色光Rと遠赤色光FRのそれぞれよりも小さい色のスペクトルである
請求項3記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項5】
請求項2記載の農作物の栽培方法と、請求項3または4記載の農作物の栽培方法とを併用した、請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項6】
請求項3または4記載の農作物の栽培方法に、人工照明の照射を併用するものであって、
前記人工照明は、日の出及び日の入りの前後、並びに太陽が雲に遮られて目視できない雨天曇天の日中及び肉眼で直視できる日中に照射するものである請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培方法。
【請求項7】
請求項2、3または4記載の農作物の栽培方法に、植物の茂みの日陰部分に対して人工照明を照射する方法を併用した農作物の栽培方法であって、 照射する光は、赤色光Rのみの光であるか、或いは、少なくとも赤色光Rと遠赤色光Rを含む光であり且つ赤色光Rの分光放射輝度が遠赤色光FRの分光放射輝度よりも大きく且つ赤色光R、遠赤色光FR以外の波長領域の分光放射輝度が、ゼロであるかまたは赤色光Rと遠赤色光FRのそれぞれよりも小さい光である請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の栽培方法。
【請求項8】
請求項1記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の栽培方法であって、
植物を栽培する栽培ハウスを密閉し、昼間は二酸化炭素を不足させた時間帯があり、夜間は酸素を不足させた時間帯があるようにし、日中の最高温度が40℃以上となる日が一週間に一日以上あるようにした、ナスの栽培方法。
【請求項9】
請求項2記載の陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の栽培方法に使用する人工
照明であって、照射する光は、赤色光Rのほうが遠赤色光FRよりも小さい光であると共に、赤色光Rと遠赤色光FR以外の波長領域の分光放射輝度が、ゼロであるかあるいは赤色光Rと遠赤色光FRのそれぞれよりも小さいことを特徴とする、無農薬栽培用の人工照明。
【請求項10】
請求項4記載の植物の栽培方法に使用する透光資材であって、太陽光の380nm〜780nmの波長領域の可視光線を透過させる材質からなり、その色のスペクトルが、赤色光Rの波長領域と遠赤色光FRの波長領域にそれぞれピーク値を持ち、赤色光Rと遠赤色光FR以外の波長領域の分光放射輝度が、ゼロであるか或いは前記各ピーク値よりも小さいことを特徴とする、無農薬栽培用の透光資材。
【請求項11】
対象となる農作物の栽培環境における、光形態形成の赤色光効果の波長領域の分光放射輝度、光形態形成の強光下反応の青色光の波長領域の分光放射輝度、および光形態形成の遠赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を、それぞれ赤色光R、青色光B、および遠赤色光FRとして測定するステップと、
裸地の状態における、光形態形成の赤色光効果の波長領域の分光放射輝度、光形態形成の強光下反応の青色光Bの波長領域の分光放射輝度、および光形態形成の遠赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を、それぞれ裸地赤色光R、裸地青色光B、および裸地遠赤色光FRとして測定するステップと、
裸地赤色光R/裸地青色光Bの比と赤色光R/青色光Bの比との差をR/B差として算出するステップと、
赤色光R/遠赤色光FRの比から裸地赤色光R/裸地遠赤色光FRの比との差をR/FR差として算出するステップとを有し、
前記R/B差およびR/FR差の各値を、裸地を基準として算出することで対象農作物の無農薬栽培の可否を判断する、
陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の無農薬栽培の評価方法。
【請求項12】
光形態形成の赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を赤色光Rとし、光形態形成の強光下反応の青色光の波長領域の分光放射輝度を青色光Bとし、光形態形成の遠赤色光効果の波長領域の分光放射輝度を遠赤色光FRとしたとき、
陰性植物と半陰性植物を除くC植物の農作物の栽培において、
人工照明を使わずに、
太陽光を反射資材に反射させること、および/または太陽光を透光資材に透過させることによって、
赤色光R/青色光Bの比を裸地よりも大きくなるように変化させると共に、赤色光R/遠赤色光FRの比を裸地よりも小さくなるように太陽光のスペクトルバランスを変化させる光のスペクトルの調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図75】
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【図76】
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【図80】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92−1】
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【図92−2】
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【図92−3】
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【図92−4】
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【図92−5】
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【図92−6】
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【図92−7】
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【図93】
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【公開番号】特開2010−279251(P2010−279251A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51437(P2008−51437)
【出願日】平成20年3月1日(2008.3.1)
【出願人】(504302945)
【Fターム(参考)】