説明

陰極線管

【課題】コントラストの低下を招くことなく輝度及び輝度均一性に優れ、且つ、白濁による視認性の低下を招くことなく外光反射特性に優れた陰極線管を提供する。
【解決手段】内面に蛍光体スクリーン3が形成された前面パネル1の外面に、不連続な配置パターンに形成された低透過率層11と、低透過率層上及び低透過率層の未形成領域に形成された高透過率多層膜12とが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は陰極線管に関する。特に、コントラストの低下を伴わずに輝度及び輝度均一性に優れた陰極線管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、陰極線管の前面パネルの外面の外光反射防止特性を向上させる表面処理方法として、前面パネルの外面に光学多層膜を含むフィルムを貼付したり、反射光が散乱されるように表面が粗面化されたフィルムを貼付したりする方法が知られている。
【0003】
例えば、光学多層膜を含むフィルムとしては、輝度とコントラストとをバランスさせるために可視光線透過率が40〜80%の光学多層膜を含むフィルムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、表面が粗面化されたフィルムとしては、外光の写り込みを防止するノングレア層を最表層として備えたノングレアフィルムが知られている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−94590号公報
【特許文献2】特開平10−282303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、輝度とコントラストとをバランスさせるのには限界があり、実際には輝度及びコントラストのうちのいずれか一方を重視した設計がされることが多い。ガラスの透過率(%)は(1−R)2×exp(−K×T)×100[ここで、R:反射率、T:ガラス厚さ(mm)、K:吸光係数]で表すことができ、ガラスの吸光係数Kが大きいほどガラスの透過率は低くなる。
【0006】
前面パネルの材料として吸光係数Kが大きく透過率が低いガラスを用いると、画面のコントラストは良好になる。しかしながら、この場合、ガラス厚さTの影響を受けやすくなり、画面の中央と周辺とのガラス厚さの差により輝度均一性が大きく損なわれる。輝度の不均一性を蛍光面の黒色領域(例えばブラックストライプ)を調整することで解消しようとすると、画面全体の輝度が低下する。従って、前面パネルの外面に外光反射防止のためのフィルムを貼付すると輝度は更に低下してしまう。
【0007】
逆に、前面パネルの材料として前記吸光係数Kが小さく透過率が高いガラスを用いると、画面の輝度及び輝度均一性は良好になるが、コントラストは大きく悪化する。コントラストを向上させるために前面パネルの外面に貼付するフィルムの透過率を高くすると、輝度が低下してしまう。
【0008】
一方、外光反射を低減するために、前面パネルの外面に前述のノングレアフィルムを貼付する方法や、前面パネルの外面をサンドブラストやフッ酸で粗面化する方法では視認性が低下し、特に光散乱性が大きい場合には白濁することもある。
【0009】
本発明は、コントラストの低下を招くことなく輝度及び輝度の均一性に優れ、且つ、白濁による視認性の低下を招くことなく外光反射特性に優れた陰極線管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の陰極線管は、内面に蛍光体スクリーンが形成された前面パネルの外面に、不連続な配置パターンに形成された低透過率層と、前記低透過率層上及び前記低透過率層の未形成領域に形成された高透過率多層膜とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コントラストを低下させることなく、輝度及び輝度均一性を向上させることができる。あるいは、輝度均一性を維持しながらコントラストを向上させることができる。即ち、従来は両立させることが困難であった輝度及びコントラストを高次元でバランスさせることが可能である。
【0012】
また、高透過率多層膜により、白濁による視認性の低下を招くことなく、外光反射防止特性を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
上記の本発明の陰極線管において、前記低透過率層の前記は一パターンがストライプ状、破線状、またはドット状であることが好ましい。
【0014】
また、前記低透過率層の可視光線透過率が40%より低く、前記高透過率多層膜の可視光線透過率が80%より高いことが好ましい。これにより、本発明の上記の効果を簡単な手法で容易に得ることができる。
【0015】
前記低透過率層と前記高透過率多層膜との合成可視光線透過率が、前記前面パネルの中心から周辺にいくに従って増大するように、前記低透過率層の前記配置パターンが前記前面パネルの中心から周辺に向かって変化していることが好ましい。これにより、コントラスト及び輝度を維持しながら輝度均一性を更に向上させることができる。
【0016】
前記前面パネルの外面に垂直な断面での前記低透過率層の断面形状が略台形状であり、前記断面において、前記低透過率層の前記前面パネル側の底面の幅は、前記底面と対向する上面の幅より大きいことが好ましい。これにより、蛍光体スクリーン側から前面パネルを透過する透過光が低透過率層でけられる可能性を低減できるので、透過光を効率よく利用することができる。
【0017】
前記低透過率層の前記前面パネルとは反対側の面が粗面化されていることが好ましい。これにより、画面を白濁させることなく外光反射防止特性を更に向上させることができる。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る陰極線管の概略構成を示す断面図である。陰極線管は、前面パネル1とファンネル2とが接合されてなる外囲器を備える。前面パネル1の内面には赤、緑、青の各色の蛍光体がストライプ状又はドット状に塗布されてなる蛍光体スクリーン3が形成されている。この蛍光体スクリーン3に対向してシャドウマスク6が、前面パネル1の内壁面に取り付けられたフレーム8に保持されている。ファンネル2のネック部2a内には、赤、緑、青の各色に対応した水平方向に一列配置された3つの電子ビーム5を発射する電子銃4が内蔵されている。電子ビーム5を外部磁界から遮蔽する磁気シールド7がフレーム8に取り付けられている。以上のカラー陰極線管のファンネル2の外周面上に偏向ヨーク9が搭載されてカラー陰極線管装置が構成される。電子銃4から発射された3つの電子ビーム5は、偏向ヨーク9により水平方向及び垂直方向に偏向され、磁気シールド7の内部空間とシャドウマスク6に形成された電子ビーム通過孔を順に通過して、蛍光体スクリーン3の各色の蛍光体にそれぞれ衝突して発光させる。このようにして、前面パネル1の有効表示領域にカラー画像が表示される。
【0019】
図2は、水平方向断面での前面パネル1の拡大断面図である。前面パネル1の外面には、内面に形成された蛍光体スクリーン3に対応する領域を含む領域に機能性多層膜10が形成されている。機能性多層膜10は、前面パネル1の外面上に形成された多数のストライプ状の低透過率層11と、低透過率層11上及び低透過率層11が形成されていない領域に形成された高透過率多層膜12と、高透過率多層膜12上に形成された導電性層13とを備える。
【0020】
図3に示すように、ストライプ状の低透過率層11は垂直方向に延びており、水平方向に互いに離間して配置されている。低透過率層11はエッチングや露光等の方法により形成された単層膜である。低透過率層の可視光線透過率は40%より低いことが好ましい。
【0021】
低透過率層11の配置パターンは、図3のように垂直方向に延びたストライプ状である必要はなく、垂直方向、水平方向、又は対角軸方向などの少なくとも一方向において不連続であればよい。例えば、図4に示すような垂直方向に延びた破線状や、図5に示すようなドット状であってもよく、更にこれら以外の配置パターンであってもよい。ドットの形状は図5のような矩形である必要はなく、円形、楕円形、菱形等であってもよい。
【0022】
高透過率多層膜12は、第1高透過率層12a及び第2高透過率層12bを含む。高透過率多層膜12の層数は2層に限らず3層以上であってもよい。高透過率多層膜12において、隣り合う2層の屈折率は互いに異なる。これにより、高透過率多層膜12は外光反射防止機能を有する。外光反射防止特性を得るために、最表層面を粗面化する手法は公知であるが、この手法では画面が白濁して見え、視認性や質感を低下させるという問題がある。屈折率が互いに異なる複数の層を積層した本発明の高透過率多層膜12によれば、このような問題が発生することなく、外光反射防止特性を得ることができる。
【0023】
高透過率多層膜12の可視光線透過率は、低透過率層11の可視光線透過率よりも高く、好ましくは80%以上である。高透過率多層膜12は、例えば各層を塗布により順次積層して形成することができる。
【0024】
導電性層13は、機能性多層膜10の外面に帯電防止性を付与するために設けられている。導電性層13は特に制限はなく、周知の材料及び方法を用いて形成することができる。
【0025】
低透過率層11の配置パターンは、機能性多層膜10の全領域において一定であってもよいが、変化していても良い。例えば、低透過率層11と高透過率多層膜12との合成可視光線透過率が、前面パネルの中心(陰極線管の管軸が通過する点)から周辺にいくに従って増大するように、低透過率層11の配置パターンが前面パネル1の中心から周辺に向かって変化していることが好ましい。合成可視光線透過率をこのように変化させるための低透過率層11の配置パターンを低透過率層11が図2及び図3に示したストライプ状である場合を例に説明する。
【0026】
例えば、図6に示すように、低透過率層11のストライプの配置ピッチPをP0で一定にしながら、ストライプの幅Lを前面パネル1の中心から周辺に向かって徐々に小さく(図6において、L1>L2>L3・・・)しても良い。
【0027】
あるいは、図7に示すように、低透過率層11のストライプの幅LをL0で一定にしながら、ストライプの配置ピッチPを前面パネル1の中心から周辺に向かって徐々に大きく(図7において、P1<P2<P3・・・)しても良い。
【0028】
更に、図6及び図7の手法を併用して、低透過率層11のストライプの配置ピッチP及び幅Lを前面パネル1の中心から周辺に向かって徐々に変化させてもよい。これにより、合成可視光線透過率の変化をより細やかに調整することができる。
【0029】
前面パネル1の内面の蛍光体スクリーン3は、一般に垂直方向に延びた多数のブラックストライプ(無発光領域)を有する。ブラックストライプの配置ピッチ及び低透過率層11のストライプの配置ピッチPは、前面パネル1のガラス厚みに比べて非常に小さいので、通常はブラックストライプと低透過率層11のストライプとの相対的位置関係を考慮する必要はない。しかしながら、画面を見る方向によってはブラックストライプと低透過率層11のストライプとによりモアレ縞が発生する場合があるかも知れない。このような場合には、低透過率層11の配置パターンを図4に示すような破線状や図5に示すようなドット状にすることでモアレ縞を解消できることがある。
【0030】
図8に低透過率層11の断面形状を拡大して示す。前面パネル1の外面に垂直な断面での低透過率層11の断面形状は、図8に示すように、前面パネル1側の底面11aの幅Waが、底面11aと対向する上面11bの幅Wbより大きな略台形状であることが好ましい。低透過率層11の断面形状がこのような略台形状であることにより、蛍光体スクリーン3側から前面パネル1を透過する光が低透過率層11の側面(底面11aと上面11bとをつなぐ面)でけられる可能性を低減でき、透過光を効率よく利用することができる。
【0031】
また、上面11bの表面は粗面化されていることが好ましい。これにより、外光反射防止機能を更に向上させることができる。粗面化された上面11bは高透過率多層膜12で覆われているので、最表面を粗面化した場合に比べて白濁することがない。粗面化は、低透過率層11の材料として光吸収性を有するマトリックス材料にシリカ等の微粒子を混合させた混合材料を用いたり、低透過率層11を形成した後に、その上面11bにショットブラスト処理などの粗面化のための周知の表面処理を施したりすることにより、得ることができる。
【0032】
上記の説明では、低透過率層11と高透過率多層膜12と導電性層13とを含む機能性多層膜10を前面パネル1の外面に直接形成した例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ポリエステルなどの自己支持性を有する基材フィルムの一方の面に上記の機能性多層膜10を形成し、他方の面に粘着層を形成した多層積層シートを、粘着層を介して前面パネル1の外面に貼付しても良い。ここで、基材フィルム及び粘着層としては特に制限はなく、周知の材料を用いることができる。
【実施例】
【0033】
本発明の検証に用いた陰極線管は、画面対角軸方向の有効寸法が80cm、画面アスペクト比が4:3、前面パネルの画面有効領域の外面は平面、その内面は曲面であり、内面にはブラックマトリクス方式のストライプ状蛍光体スクリーンが形成されていた。
【0034】
表1に陰極線管の前面パネルの対角軸上の各点での仕様を示す。「内面曲率半径」は前面パネルの内面の対角軸方向の曲率半径を意味する。「ストライプピッチ」は蛍光体スクリーンのブラックストライプの水平方向の配置ピッチを意味し、「ストライプサイズ」は蛍光体スクリーンのブラックストライプの水平方向幅を意味する。「スクリーン透過率」は、蛍光体スクリーンの可視光線透過率を意味する。
【0035】
【表1】

【0036】
表1に示す前面パネルの材料として低透過率ガラスを用い、且つ、前面パネルの画面有効領域の外面に公知の外光反射防止のための表面処理層を形成した(この陰極線管を「従来例」という)。従来例に係る陰極線管の前面パネルの対角軸上の各点でのスクリーン特性を表2に示す。「表面処理層透過率」は前面パネルの外面に形成した表面処理層の可視光線透過率を意味する。「パネルガラス透過率」は前面パネルの可視光線透過率を意味する。「総合透過率」は前面パネルと外面の表面処理層と内面の蛍光体スクリーンとを含むスクリーンの可視光線透過率を意味する。「実輝度」は画面に一様な白色表示を行ったときの輝度を意味し、「輝度中央比」は中央での実輝度を100としたときの相対的輝度を意味する。
【0037】
【表2】

【0038】
従来例の前面パネルの材料の透過率が低く、且つ、画面の中央から周辺に近づくほど前面パネルの厚みが徐々に厚くなっているので、画面周辺での輝度が低下し、輝度均一性が劣っていた。
【0039】
そこで、輝度均一性を改善するために前面パネルの材料として高透過率ガラスを用い、且つ、前面パネルの画面有効領域の外面に従来例よりも透過率が低い外光反射防止のための表面処理層を形成した(この陰極線管を「比較例」という)。比較例に係る陰極線管の前面パネルの対角軸上の各点でのスクリーン特性を表3に示す。
【0040】
【表3】

【0041】
従来例と比較例とを比較すると、比較例は、前面パネルの材料として高透過率ガラスを用いたことにより、対角軸端での輝度中央比が従来例に対して約33%改善した。また、比較例では、表面処理層の透過率を低くすることで中央での総合透過率を従来例とほぼ同じにして、中央での実輝度及びコントラストは従来例とほぼ同じにした。
【0042】
次に、本発明が適用された陰極線管(以下「実施例」という)の前面パネルの対角軸上の各点でのスクリーン特性を表4に示す。実施例では、前面パネルの材料として従来例と同じ低透過率ガラスを用い、且つ、前面パネルの画面有効領域の外面に、表面処理層として図2及び図3示すストライプ状の低透過率層11を備えた機能性多層膜10を形成した。実施例では、中央での総合透過率、中央での実輝度、及び輝度中央比が比較例とほぼ同じになるように機能性多層膜の仕様を設定した。表4において「ストライプピッチ」は低透過率層の水平方向の配置ピッチを意味し、「ストライプ幅」は低透過率層の水平方向幅を意味する。「低透過率層透過率」は低透過率層の可視光線透過率を意味し、「多層膜透過率」は高透過率多層膜の可視光線透過率を意味し、「表面処理層透過率」は前面パネルの外面に形成した表面処理層(機能性多層膜)の可視光線透過率を意味する。
【0043】
【表4】

【0044】
実施例は、前面パネルの材料として従来例と同じ低透過率ガラスを用いたことにより従来例と同程度の良好なコントラストと中央での実輝度を確保しながら、対角軸端での輝度中央比を従来例に対して約31%改善することができた。
【0045】
実施例において輝度を低下させることが可能であれば、更に透過率の低いガラスを使用することにより、輝度均一性を維持しながらコントラストを改善することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の利用分野は特に制限はなく、良好な画像を表示できる陰極線管として、例えばテレビ受像機やコンピュータディスプレイ等に広範囲に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る陰極線管の概略構成を示した断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、水平方向断面での前面パネルの部分拡大断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、低透過率層の配置パターンの一例を示した部分拡大正面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、低透過率層の配置パターンの別の例を示した部分拡大正面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、低透過率層の配置パターンの更に別の例を示した部分拡大正面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、低透過率層の配置パターンを変化させる一例を示した部分拡大断面図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、低透過率層の配置パターンを変化させる別の例を示した部分拡大断面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に係る陰極線管において、水平方向断面での低透過率層の断面形状を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 前面パネル
2 ファンネル
2a ネック部
3 蛍光体スクリーン
4 電子銃
5 電子ビーム
6 シャドウマスク
7 磁気シールド
8 フレーム
9 偏向ヨーク
10 機能性多層膜
11 低透過率層
11a 底面
11b 上面
12 高透過率多層膜
12a 第1高透過率層
12b 第2高透過率層
13 導電性層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面に蛍光体スクリーンが形成された前面パネルの外面に、
不連続な配置パターンに形成された低透過率層と、
前記低透過率層上及び前記低透過率層の未形成領域に形成された高透過率多層膜と
を備えることを特徴とする陰極線管。
【請求項2】
前記低透過率層の前記は一パターンがストライプ状、破線状、またはドット状である請求項1に記載の陰極線管。
【請求項3】
前記低透過率層の可視光線透過率が40%より低く、前記高透過率多層膜の可視光線透過率が80%より高い請求項1に記載の陰極線管。
【請求項4】
前記低透過率層と前記高透過率多層膜との合成可視光線透過率が、前記前面パネルの中心から周辺にいくに従って増大するように、前記低透過率層の前記配置パターンが前記前面パネルの中心から周辺に向かって変化している請求項1に記載の陰極線管。
【請求項5】
前記前面パネルの外面に垂直な断面での前記低透過率層の断面形状が略台形状であり、
前記断面において、前記低透過率層の前記前面パネル側の底面の幅は、前記底面と対向する上面の幅より大きい請求項1に記載の陰極線管。
【請求項6】
前記低透過率層の前記前面パネルとは反対側の面が粗面化されている請求項1に記載の陰極線管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−47499(P2008−47499A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−224545(P2006−224545)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【出願人】(503217783)MT映像ディスプレイ株式会社 (176)
【Fターム(参考)】