説明

階段ブロック

【課題】 階段工事における工事期間を短縮化することの出来る階段ブロックを提供する。
【解決手段】 プレキャストコンクリートよりなる階段ブロック12は、スロープ面52を有するスロープ部32と、スロープ部32の一方側に隣接して配置された階段部22と、スロープ部32の他方側に隣接して配置された階段部23とから構成されている。階段部22は、スロープ面52の傾斜方向に沿った、昇降方向に連続する複数のステップ面42a〜42cを有している。又、階段部23は、ステップ面42a〜42cに対してスロープ部32を介して対称構造のステップ面43a〜43cを有している。このため、階段工事において階段ブロック12を順次設置するだけで、スロープ面の両側にステップ面を有する階段の工事期間が短縮化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は階段ブロックに関し、特に、階段工事の際に用いられる階段ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図15は従来の階段工事の施工順序を示した概略工程図である。
【0003】
まず(1)を参照して、施工箇所の手前側(図の左側)に基礎砕石71を介して基礎コンクリート72を設置すると共に、昇降方向に対して均しコンクリートを施した設置面9を形成する。
【0004】
次に(2)を参照して、設置面9の手前側(下方側)から、型枠75によって階段の一部の外面を形成する。その後、型枠75と設置面9との間に、図で示すように奥側(上方側)から生コンクリート77を投入して固める。そして、生コンクリート77が固まった後、型枠75を取り外し、同様の手順で奥側の階段を形成する。
【0005】
次に(3)を参照して、(2)の手順を繰り返すと、その昇降方向が設置面9に沿った形状の、複数のステップ面80を有する階段70が形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の階段の施工方法では、現場において型枠を使用して階段を形成しているため、時間や手間の掛かるものとなっていた。特に、階段の昇降方向に沿ったスロープを同時に形成する際には、複雑な型枠が必要となり更に時間や手間が掛かるため、作業効率が悪く、長い工事期間が必要となっていた。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、階段工事における工事期間を短縮化することの出来る階段ブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、ステップ面を有する階段部と、階段部に隣接して配置され、階段部の昇降方向に沿ったスロープ面を有するスロープ部とを備えたものである。
【0009】
このように構成すると、階段ブロックを設置するだけで、ステップ面とスロープ面とが形成される。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、階段部のステップ面の手前側端部は、スロープ面に整列するものである。
【0011】
このように構成すると、スロープ面は常にステップ面以上の高さとなる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、スロープ部における階段部側の側壁は、ステップ面へ傾斜するものである。
【0013】
このように構成すると、スロープ面の角が鈍角になる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、階段部のステップ面の奥側端部は、スロープ面に整列するものである。
【0015】
このように構成すると、スロープ面は常にステップ面以下の高さとなる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、階段部におけるスロープ部側の側壁は、スロープ面へ傾斜するものである。
【0017】
このように構成すると、ステップ面の側方の角が鈍角になる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、階段部は、昇降方向に連続する複数のステップ面を有するものである。
【0019】
このように構成すると、複数のステップ面が一度に設置される。
【0020】
請求項7記載の発明は、プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、スロープ面を有するスロープ部と、スロープ部の一方側に隣接して配置され、スロープ面の傾斜方向に沿った第1ステップ面を有する第1階段部と、スロープ部の他方側に隣接して配置され、第1階段部に対してスロープ部を介して対称構造の第2ステップ面を有する第2階段部とを備えたものである。
【0021】
このように構成すると、階段ブロックを設置するだけで、二つのステップ面とスロープ面とが形成される。
【0022】
請求項8記載の発明は、プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、下方ステップ面を有する下方階段部と、下方階段部に対してその昇降方向に接続され、上方ステップ面を有する上方階段部とを備えたものである。
【0023】
このように構成すると、階段ブロックを設置するだけで、二つのステップ面が形成される。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、階段ブロックを設置するだけで、ステップ面とスロープ面とが形成されるため、工事期間が短縮化される。
【0025】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、スロープ面は常にステップ面以上の高さとなるため、用途に応じた使用が可能になる。
【0026】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、スロープ面の角が鈍角になるため、安全性が向上する。
【0027】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、スロープ面は常にステップ面以下の高さとなるため、用途に応じた使用が可能になる。
【0028】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、ステップ面の側方の角が鈍角になるため、安全性が向上する。
【0029】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、複数のステップ面が一度に設置されるため、効率的な工事となる。
【0030】
請求項7記載の発明は、階段ブロックを設置するだけで、二つのステップ面とスロープ面とが形成されるため、工事期間が短縮化される。
【0031】
請求項8記載の発明は、階段ブロックを設置するだけで、二つのステップ面が形成されるため、工事期間が短縮化される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の第1の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図である。
【図2】図1で示したII−IIラインの断面図である。
【図3】図1で示した階段ブロックを用いた階段工事の施工順序を示す概略工程図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図である。
【図5】図4で示したV−Vラインの断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図である。
【図7】図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図である。
【図9】図8で示したIX−IXラインから見た図である。
【図10】この発明の第5の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図である。
【図11】図10で示したXI−XIラインから見た図である。
【図12】各実施の形態による階段ブロックを組み合わせた第1の階段ブロック群を示す斜視図である。
【図13】各実施の形態による階段ブロックを組み合わせた第2の階段ブロック群を示す斜視図である。
【図14】各実施の形態による階段ブロックを組み合わせた第3の階段ブロック群を示す斜視図である。
【図15】従来の階段工事の施工順序を示した概略工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1はこの発明の第1の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図であり、図2は図1で示したII−IIラインの断面図である。
【0034】
これらの図を参照して、プレキャストコンクリートよりなる階段ブロック11は、下方階段部21aと、下方階段部21aに対してその昇降方向(図1の左下から右上に向かう方向)に接続された中間階段部21bと、中間階段部21bに対してその昇降方向に接続された上方階段部21cとから構成されている。下方階段部21aは下方ステップ面であるステップ面41aを有しており、中間階段部21bは中間ステップ面であるステップ面41bを有しており、上方階段部21cは上方ステップ面であるステップ面41cを有している。
【0035】
このように、階段ブロック11は単体で三つのステップ面41a〜41cを有しており、以下に説明する階段工事の際に効果を発揮する。ここで、階段ブロック11を用いた階段工事の施工について説明する。
【0036】
図3は図1で示した階段ブロックを用いた階段工事の施工順序を示す概略工程図である。
【0037】
まず(1)を参照して、施工箇所の手前側(図の左側)に基礎砕石71を介して基礎コンクリート72を設置すると共に、昇降方向に対して均しコンクリートを施した設置面9を形成する。
【0038】
次に(2)を参照して、手前側(下方側)から、階段ブロック11aを図示しないスペーサーを介して設置面9から所定距離だけ離れた状態に設置する。その後、階段ブロック11aと設置面9との間に生コンクリート7を奥側(上方側)から、階段ブロック11aの奥側端部の手前まで投入し、生コンクリート7を固める。そして、生コンクリート7が固まった後、階段ブロック11aと同様に奥側に次の階段ブロックを設置する。このように階段ブロックを積み上げていくことによって、階段ブロックの各々がコンクリートによって固定されると共に相互に接続されるため、階段ブロックの各々の設置状態が安定する。
【0039】
次に(3)を参照して、(2)の手順を繰り返すと、階段ブロック11a〜11cがコンクリート8を介して設置面9に沿った昇降方向に設置される。このようにして、階段5が形成される。
【0040】
階段5はこのようにして形成されるため、階段ブロック11a〜11cの各々を設置するだけで、複雑な型枠等を必要とせずに複数のステップ面41を有する階段部が形成される。従って、階段工事における作業効率が向上し、工事期間を短縮化することが出来る。
【0041】
図4はこの発明の第2の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図であり、図5は図4で示したV−Vラインの断面図である。
【0042】
これらの図を参照して、プレキャストコンクリートよりなる階段ブロック12は、スロープ面52を有するスロープ部32と、スロープ部32の一方側に隣接して配置された第1階段部である階段部22と、スロープ部32の他方側に隣接して配置された第2階段部である階段部23とから構成されている。階段部22は、スロープ面52の傾斜方向に沿った第1ステップ面である、昇降方向に連続する複数のステップ面42a〜42cを有している。又、階段部23は、ステップ面42a〜42cに対してスロープ部32を介して対称構造の第2ステップ面であるステップ面43a〜43cを有している。更に、ステップ面42a〜42c、43a〜43cの手前側端部61a〜61c、62a〜62cの各々は、スロープ面52に整列するように形成されている。
【0043】
このように形成された階段ブロック12は、図3で示した階段工事と同様の施工方法において、階段ブロック12を設置するだけで、スロープ部32の一方側と他方側とにステップ面42a〜42c、43a〜43cが形成されると共に、スロープ面52が形成される。従って、スロープ面52を有する階段の工事期間が短縮化される。
【0044】
又、階段部22、23の各々の昇降方向に対して連続する複数のステップ面42a〜42c、43a〜43cを備えているため、階段ブロック12単体の設置によって複数のステップ面42a〜42c、43a〜43cが一度に設置される。従って、効率的な階段工事をすることが出来る。
【0045】
又、ステップ面42a〜42c、43a〜43cの手前側端部61a〜61c、62a〜62cの各々がスロープ面52に整列しているため、スロープ面52は常にステップ面42a〜42c、43a〜43c以上の高さとなる。従って、このようなスロープ面52の配置形状が求められる条件等、用途に応じた階段ブロック12の使用が可能になる。
【0046】
図6はこの発明の第3の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図であり、図7は図6で示したVII−VIIラインの断面図である。
【0047】
尚、説明に当たっては、基本的には第2の実施の形態によるものと同一であるため、その相違点を中心に説明する。
【0048】
これらの図を参照して、この実施の形態による階段ブロック13においては、スロープ面53の配置形状が異なっている。即ち、ステップ面42a〜42c、43a〜43cの奥側端部63a〜63c、64a〜64cの各々は、スロープ部33のスロープ面53に整列するように形成されている。そのため、スロープ面53は常にステップ面42a〜42c、43a〜43c以下の高さとなる。従って、このようなスロープ面53の配置形状が求められる条件等、用途に応じた階段ブロック13の使用が可能になる。
【0049】
図8はこの発明の第4の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図であり、図9は図8で示したIX−IXラインから見た図である。
【0050】
尚、説明に当たっては、基本的には第2の実施の形態によるものに対応したものであるため、その相違点を中心に説明する。
【0051】
これらの図を参照して、この実施の形態による階段ブロック14においては、第2階段部が配置されていない。即ち、スロープ部34の一方側にのみ、階段部22が配置された形状となっている。階段ブロック14はこのように形成されているため、後述する階段ブロックを組み合わせた階段ブロック群を多様化することが出来る。
【0052】
又、この実施の形態による階段ブロック14では、スロープ部34における階段部22側の側壁66a〜66cの各々が、ステップ面42a〜42cの各々へ傾斜するように形成されている。従って、スロープ面54の角θが鈍角になるため、使用者によるステップ面42a〜42cとスロープ面54との間の移動時における安全性が向上する。
【0053】
図10はこの発明の第5の実施の形態による階段ブロックを示す斜視図であり、図11は図10で示したXI−XIラインから見た図である。
【0054】
尚、説明に当たっては、基本的には第3の実施の形態によるものに対応したものであるため、その相違点を中心に説明する。
【0055】
これらの図を参照して、この実施の形態による階段ブロック15においては、第2階段部が配置されていない。即ち、スロープ部35の一方側にのみ、階段部22が配置された形状となっている。階段ブロック15はこのように形成されているため、後述する階段ブロックを組み合わせた階段ブロック群を多様化することが出来る。
【0056】
又、この実施の形態による階段ブロック15では、階段部22におけるスロープ部35側の側壁67a〜67cの各々が、スロープ面55へ傾斜するように形成されている。従って、ステップ面42a〜42cの各々の側方の角θが鈍角になるため、使用者によるステップ面42a〜42cとスロープ面55との間の移動時における安全性が向上する。
【0057】
次に、各実施の形態による階段ブロックを組み合わせて構成される階段ブロック群について説明する。
【0058】
図12は第1の階段ブロック群を示す斜視図である。
【0059】
図を参照して、第1の階段ブロック群81は、中央に配置された第1の実施の形態による階段ブロック11と、階段ブロック11の一方側に隣接して配置された、第4の実施の形態による階段ブロック14aと、階段ブロック11の他方側に隣接して配置された、階段ブロック14aに対して階段ブロック11を介して対称構造の階段ブロック14bとから構成されている。
【0060】
このように構成された階段ブロック群81においては、その中央部に広いステップ面41、42a、42bが形成されると共に、両端側の各々にはスロープ面54a、54bが形成される。従って、使い勝手の良い階段ブロック群81が効率的に形成される。
【0061】
尚、階段工事の際には、図3で示した施工方法と同様に、階段ブロック群81を下方側から順に設置面に沿って積み上げるように配置していけば良い。即ち、階段ブロック11、14a、14bの各々と同様に、階段ブロック群81を設置するだけで、上述した形状の階段を形成することが出来る。
【0062】
図13は第2の階段ブロック群を示す斜視図である。
【0063】
図を参照して、第2の階段ブロック群82は、第4の実施の形態による階段ブロック14aと、そのスロープ部34bと階段ブロック14aのスロープ部34aとが隣接するように配置された、階段ブロック14aに対して対称構造の階段ブロック14bとが中央に配置されている。そして、階段ブロック14a、14bの各々には、第1の実施の形態による階段ブロック11a、11bの各々が隣接して配置されている。
【0064】
このように構成された階段ブロック群82においては、その中央部にスロープ面54a、54bが形成されると共に、スロープ面54a、54bの両側に広いステップ面41a、42aとステップ面41b、42bとが形成される。従って、使い勝手の良い階段ブロック群82が効率的に形成される。
【0065】
尚、階段工事の際の施工方法は、第1の階段ブロック群81と同様である。即ち、階段ブロック11a、11b、14a、14bの各々と同様に、階段ブロック群82を設置するだけで、上述した形状の階段を形成することが出来る。
【0066】
図14は第3の階段ブロック群を示す斜視図である。
【0067】
図を参照して、第3の階段ブロック群83は、第5の実施の形態による階段ブロック15aと、そのスロープ部35bと階段ブロック15aのスロープ部35aとが隣接するように配置された、階段ブロック15aに対して対称構造の階段ブロック15bとが中央に配置されている。そして、階段ブロック15aの階段部22a側には、階段ブロック15bと同一形状の階段ブロック15cが隣接して配置されている。更に、階段ブロック15bの階段部22b側には、階段ブロック15aと同一形状の階段ブロック15dが隣接して配置されている。
【0068】
このように構成された階段ブロック群83においては、その中央部にスロープ面55a、55bが形成され、その両端部にスロープ面55c、55dが形成されると共に、その中央部のスロープ面55a、55bの両側に階段部22a、22cと階段部22b、22dとが形成される。従って、使い勝手の良い階段ブロック群83が効率的に形成される。
【0069】
又、第5の実施の形態による階段ブロックにおいて説明した通り、階段ブロック群83においては、階段部22a、22c及び階段部22b、22dの各々のステップ面における両側方の角が鈍角となる。そのため、使用者によるスロープ面55a、55b及びスロープ面55c、55dと、階段部22a、22c及び階段部22b、22dとの間の移動時における安全性が向上する。
【0070】
尚、階段工事の際の施工方法は、第1の階段ブロック群81と同様である。即ち、階段ブロック15a〜15dの各々と同様に、階段ブロック群83を設置するだけで、上述した形状の階段を形成することが出来る。
【0071】
このように、第1〜第5の実施の形態による階段ブロックや対称構造の階段ブロックを用いることによって、用途に応じた種々の階段ブロック群81〜83を形成することが出来る。そして、階段ブロック群は、上述した第1〜第3の階段ブロック群81〜83に限らず、階段ブロックの各々を組み合わせて、種々の他の形状に形成しても良いことは言うまでも無い。
【0072】
尚、上記の第1の実施の形態では、階段ブロックは3つの階段部によって構成されているが、階段ブロックは少なくとも2つ以上の階段部で構成されていれば良い。
【0073】
又、上記の第2〜第5の実施の形態では、階段部に対して3つのステップ面を有しているが、3つに限らず複数のステップ面を有していれば良い。又は、1つのステップ面のみを有していても良い。
【0074】
更に、上記の第2〜第5の実施の形態では、ステップ面の手前側端部又は奥側端部がスロープ面に整列しているが、ステップ面の手前側端部と奥側端部との間の位置がスロープ面に整列していても良い。
【0075】
更に、上記の各実施の形態では、階段工事の施工方法を特定しているが、施工上問題の無い方法であれば、他の施工方法であっても同様に適用出来る。
【0076】
更に、上記の各実施の形態では、ステップ面は平坦に形成されているが、ステップ面に溝や凹凸等の滑り止め加工を施しても良い。これによって、使用者の安全性が更に向上する。
【符号の説明】
【0077】
11〜15…階段ブロック
21〜23…階段部
32〜35…スロープ部
41〜43…ステップ面
52〜55…スロープ面
61、62…手前側端部
63、64…奥側端部
66、67…側壁
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、
ステップ面を有する階段部と、
前記階段部に隣接して配置され、前記階段部の昇降方向に沿ったスロープ面を有するスロープ部とを備えた、階段ブロック。
【請求項2】
前記階段部の前記ステップ面の手前側端部は、前記スロープ面に整列する、請求項1記載の階段ブロック。
【請求項3】
前記スロープ部における前記階段部側の側壁は、前記ステップ面へ傾斜する、請求項2記載の階段ブロック。
【請求項4】
前記階段部の前記ステップ面の奥側端部は、前記スロープ面に整列する、請求項1記載の階段ブロック。
【請求項5】
前記階段部における前記スロープ部側の側壁は、前記スロープ面へ傾斜する、請求項4記載の階段ブロック。
【請求項6】
前記階段部は、昇降方向に連続する複数のステップ面を有する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の階段ブロック。
【請求項7】
プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、
スロープ面を有するスロープ部と、
前記スロープ部の一方側に隣接して配置され、前記スロープ面の傾斜方向に沿った第1ステップ面を有する第1階段部と、
前記スロープ部の他方側に隣接して配置され、前記第1階段部に対して前記スロープ部を介して対称構造の第2ステップ面を有する第2階段部とを備えた、階段ブロック。
【請求項8】
プレキャストコンクリートよりなる階段ブロックであって、
下方ステップ面を有する下方階段部と、
前記下方階段部に対してその昇降方向に接続され、上方ステップ面を有する上方階段部とを備えた、階段ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−163006(P2011−163006A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27133(P2010−27133)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(593070321)
【出願人】(599140448)
【Fターム(参考)】