説明

隠蔽カード及びその製造方法

【課題】蛍光印刷層を隠蔽層によって隠蔽し、紫外線を照射した場合に十分な強さの蛍光を発する隠蔽カードを提供する。
【解決手段】磁気記録層(20)が設けられた基材(12,14,16.18)と、蛍光印刷層(34)と、磁気記録層(20)および蛍光印刷層(34)を隠蔽する隠蔽層(30)と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、蛍光印刷層(20)は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層(30)は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成し、蛍光印刷層(34)と、隠蔽層(30)と、の間に接着層(32)を有して形成されてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隠蔽カード及びその製造方法に関し、特に、隠蔽された蛍光印刷層が太陽光や室内光によっては容易に視認できず、かつ紫外線の照射によって十分な蛍光を発する隠蔽カードおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気カード、磁気定期券等においては、磁気記録層とともに偽造防止のため蛍光印刷層が設けられているものが知られている。この蛍光印刷層は通常は隠蔽層によって隠蔽されており、容易に視認できないが、紫外線を照射することによって蛍光印刷層の絵柄などから蛍光が発生され、これによりカード等の真偽を判断するようにしている。
【0003】
このような磁気記録層を有する隠蔽カードにおいて、磁気記録層と磁気記録層隠蔽層との間に蛍光絵柄層を設けたものが記載された文献がある(例えば、特許文献1参照)。上記特許文献1によれば、通常は磁気記録層が磁気記録層隠蔽層によって隠蔽され、太陽光に含まれる程度の紫外線は磁気記録層隠蔽層により吸収されるため、蛍光絵柄層は視認できないが、紫外線を照射すると、紫外線が磁気記録層隠蔽層を通過するため、蛍光絵柄層を視認できるようになるというものである。
【0004】
しかしながら、このような隠蔽カードにおいては、太陽光や室内光に含まれる程度の紫外線では視認できないように磁気記録層隠蔽層により隠蔽しているものの、蛍光印刷層および磁気記録層隠蔽層を重ね刷りによって形成しているため、隠蔽層の隠蔽性が高いので、紫外線を照射した場合に発生する蛍光が弱くなるという欠点がある。また、磁気記録層隠蔽層上から蛍光印刷層の凹凸が見えるため、十分に隠蔽できないという問題もあった。
【特許文献1】実開平3−40615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解消し、蛍光印刷層を十分に隠蔽し、太陽光や室内光に含まれる程度の紫外線では視認できないようにするとともに、紫外線を照射した場合には十分な強さの蛍光を得られるようにした隠蔽カードおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。なお、以下に説明する『』の中の記載は、『特許請求の範囲』と、『発明の実施の形態』と、の対応関係を明らかにするために付加したものであり、『特許請求の範囲』に記載されている発明の技術的範囲の解釈を意識的に限定するものではない。
【0007】
本発明にかかる隠蔽カードは、磁気記録層『20』が設けられた基材『12,14,16,18』と、蛍光印刷層『34』と、磁気記録層『20』および蛍光印刷層『34』を隠蔽する隠蔽層『30』と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、蛍光印刷層『34』は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成し、蛍光印刷層『34』と、隠蔽層『30』と、の間に接着層『32』を有して形成されてなることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明にかかる隠蔽カードは、磁気記録層『20』が設けられた基材『12,14,16,18』と、蛍光印刷層『34』と、磁気記録層『20』および蛍光印刷層『34』を隠蔽する隠蔽層『30』と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、蛍光印刷層『34』は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、ポリエステル樹脂と、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明にかかる隠蔽カードは、磁気記録層『20』が設けられた基材『12,14,16,18』と、蛍光印刷層『34』と、磁気記録層『20』および蛍光印刷層『34』を隠蔽する隠蔽層『30』と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、蛍光印刷層『34』は、アクリル樹脂と、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明にかかる隠蔽カードにおいて、接着層『32』は、1μm以下の層厚であり、蛍光印刷層『34』は、1μm以下の層厚であることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明にかかる隠蔽カードにおいて、メジウムは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂であることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明にかかる隠蔽カードの製造方法は、基材『12,14,16,18』上に磁気記録層『20』を形成し、カード基材を形成する工程と、転写基材『22』に剥離層『24』、隠蔽層『30』、接着層『32』、蛍光印刷層『34』を順次形成して転写シートを形成する工程と、カード基材と転写シートとを融着する工程と、を有し、蛍光印刷層『34』は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明にかかる隠蔽カードの製造方法は、基材『12,14,16,18』上に磁気記録層『20』を形成し、カード基材を形成する工程と、転写基材『22』に剥離層『24』、隠蔽層『30』、蛍光印刷層『34』を順次形成して転写シートを形成する工程と、カード基材と転写シートとを融着する工程と、を有し、蛍光印刷層『34』は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、ポリエステル樹脂と、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明にかかる隠蔽カードの製造方法は、基材『12,14,16,18』上に磁気記録層『20』を形成し、カード基材を形成する工程と、転写基材『22』に剥離層『24』、隠蔽層『30』、蛍光印刷層『34』を順次形成して転写シートを形成する工程と、カード基材と転写シートとを融着する工程と、を有し、蛍光印刷層『34』は、アクリル樹脂と、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、隠蔽層『30』は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明にかかる隠蔽カードの製造方法において、接着層『32』は、1μm以下の層厚、蛍光印刷層『34』は、1μm以下の層厚で形成することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明にかかる隠蔽カードの製造方法において、メジウムは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、蛍光印刷層を隠蔽し、紫外線を照射した場合には十分な強さの蛍光を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本実施形態における隠蔽カードおよびその製造方法について詳細に説明する。
【0019】
図1には、本発明による隠蔽カードの一実施形態の断面図が示されている。隠蔽カードは、透明オーバーレイフィルム12、センターコアシート14、16、透明オーバーレイフィルム18、磁気テープ20、蛍光印刷層34、接着層32、シルバー隠蔽層30、絵柄層28、オーバーコート層26がこの順で積層されている。後述するように、シルバー隠蔽層30によって磁気テープ20、蛍光印刷層34が隠蔽される。したがって通常の太陽光、室内光では蛍光印刷層34を視認できないが、紫外線を照射すると蛍光印刷層34から蛍光が発生し、蛍光印刷層34を視認できる。
【0020】
図2には、本発明による隠蔽カードを製造するために使用されるカード基材の製造方法が示されている。カード基材は透明オーバーレイフィルム12、センターコアシート14、16、透明オーバーレイフィルム18、磁気テープ20をこの順に積層させて1度の加熱で同時に熱融着して形成する。
【0021】
透明オーバーレイフィルム12、18の厚みはたとえば100μmであり、センターコアシート14、16はたとえば白色で厚み270μmのポリ塩化ビニル(PVC)フィルムを使用する。熱融着条件は温度130〜140℃、たとえば135℃、圧力20Kg/cm 2 、で20〜30分間の加熱加圧である。
【0022】
図3(a)〜(g)には、本発明による隠蔽カードを製造するために使用される転写シートの製造工程が示されている。まず、図3(a)に示すように、転写基材としてたとえば厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム22を用意する。次に、図3(b)に示すように剥離層24を形成する。剥離層24は、シリコン樹脂をコーティングし、たとえば厚さ1μm以下に形成する。
【0023】
さらに図3(c)に示すように、オーバーコート層26を形成する。オーバーコート層26は塩ビ−酢ビ共重合体樹脂およびワックスをコーティングすることにより形成する。たとえば下記の組成により厚さ2〜3μmのオーバーコート層26を形成する。
東洋インキ(株)製、商品名SS8−800メジウム
ワックス
MEK−トルエン溶剤(1:1)
【0024】
次に、図3(d)に示すように、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷により絵柄層28を形成する。
【0025】
さらに、図3(e)に示すように、シルバー隠蔽層30を形成する。シルバー隠蔽層30はたとえば下記の組成のインキを用いてシルクスクリーン印刷により厚さ1〜2μmに形成する。
塩ビ−酢ビ共重合体樹脂 15%
Alペースト 30%
溶剤(シクロヘキサン、イソホロン、ソルベッソ#200を1:1:1としたシンナー) 55%
【0026】
さらに、図3(f)に示すように、接着層32を形成する。接着層32は、後述する蛍光印刷層34によってシルバー隠蔽層30が過度に侵されないようにするために設けられる。すなわちシルバー隠蔽層30上に直接蛍光印刷層34を形成すると、隠蔽カードにおいて蛍光印刷層34の溶剤によりシルバー隠蔽層30が過度に侵され、顔料の配列が変化するため、シルバー隠蔽層30の上から蛍光印刷層34の存在が視認できてしまい十分な隠蔽効果が得られなくなる。これを防ぐため、本実施形態においては接着層32をシルバー隠蔽層30と蛍光印刷層34の間に設けている。
【0027】
接着層32は、たとえば下記の組成のインキを用いてシルクスクリーン印刷により厚さ1μm以下に形成する。
塩ビ−酢ビ共重合体樹脂
(東洋インキ(株)製、商品名SS6K−600メジウム
溶剤(東洋インキ(株)製、商品名S718)
【0028】
なお、後述するようにシルバー隠蔽層30を蛍光印刷層34の溶剤により侵されにくい組成とするか、または蛍光印刷層34をシルバー隠蔽層30を侵さないような組成とすることにより、接着層32を省略してもよい。
【0029】
接着層32を形成した後、図3(g)に示すように、蛍光印刷層34を形成する。蛍光印刷層34は、たとえば下記の組成の蛍光インキを用いてシルクスクリーン印刷により厚さ1μm以下に形成する。これにより蛍光インキがシルバー隠蔽層中に適量浸透する。
蛍光インキ
塩ビ−酢ビ共重合体樹脂(メジウム)
(東洋インキ(株)製、商品名SS−8WACワニス) 1000重量部
蛍光染料
(チバガイギー(株)製、商品名ユービテックスOB) 2〜4重量部
溶剤(イソホロン、アノン、MIBK、キシレン等)
(東洋インキ(株)製、商品名S718) 400〜500重量部
【0030】
以上のようにして転写シートが製造される。このような転写シートを図4に示すように、前述のカード基材に転写して隠蔽カードを得る。カード基材の磁気テープ20側に、転写シートの蛍光印刷層34側を重ね、下記の条件により加熱加圧して転写シートをカード基材に接着させた後、転写シートのPETフィルム22を剥離層24によって剥離する。これにより図1に示すような隠蔽カードが得られる。
転写条件
温度 120〜130℃
圧力 16〜18Kg/cm 2
時間 15〜25分
【0031】
このようにして得られた本実施形態の隠蔽カードによれば、磁気テープ20の磁気記録層をシルバー隠蔽層30によって隠蔽するとともに、蛍光印刷層34をシルバー隠蔽層30によって隠蔽する。シルバー隠蔽層30の存在により蛍光印刷層34は太陽光、室内光に含まれる程度の紫外線では蛍光を発生しないため、通常は視認できない。そして蛍光印刷層を形成する蛍光インキが隠蔽層に浸透しているため、紫外線を照射した場合には蛍光インキに多くの紫外線が照射され、十分な蛍光が発生し、蛍光印刷層34を視認して偽造を判別することができる。
【0032】
また、本実施形態の隠蔽カードによれば、接着層32をシルバー隠蔽層30と蛍光印刷層34の間に設けているから、蛍光印刷層34の溶剤によってシルバー隠蔽層30が過度に侵されることを防止できる。したがって、シルバー隠蔽層30が侵されることによる蛍光印刷層34の視認を防止でき、通常の状態においては十分な隠蔽効果を得ることができる。
【0033】
本発明の他の実施形態として、接着層32を設けない例について説明する。接着層32を設けない例としては、シルバー隠蔽層30を蛍光印刷層34によって侵されにくい組成の層とする場合、蛍光印刷層34をシルバー隠蔽層30を侵しにくい組成の層とする場合の2つがある。
【0034】
蛍光印刷層34によって侵されにくいシルバー隠蔽層30は、たとえば下記の組成によって形成すればよい。
Alペースト(アルミ粉をアクリル樹脂で覆った樹脂コーティングタイプにミネラルスピリット溶剤を加え、ペースト化したもの)
東洋アルミ(株)製、商品名FZE0240 6重量部
旭化成メタルズ(株)製、商品名CR−909CM 6重量部
ポリエステル樹脂
東洋インキ(株)製、商品名6K−600メジューム 10重量部
溶剤
東洋インキ(株)製、商品名S−695 10重量部
【0035】
シルバー隠蔽層30を上記のような組成によって形成した場合には、ポリエステル樹脂を含むため蛍光印刷層34によって侵されにくくなり、シルバー隠蔽層30が過度に侵されることによる蛍光印刷層34の視認を防止でき、通常の状態において十分な隠蔽効果を得ることができる。
【0036】
シルバー隠蔽層30を侵しにくい蛍光印刷層34は、たとえば下記の組成によって形成すればよい。
アクリル樹脂
帝国インキ(株)製、商品名NANメジューム 100重量部
蛍光染料
チバガイギー(株)製、商品名ユービテックス 0.3重量部
溶剤
帝国インキ(株)製、商品名C−002 50重量部
【0037】
蛍光印刷層34を上記のような組成によって形成した場合には、アクリル樹脂を用いているためシルバー隠蔽層30を侵しにくくなり、シルバー隠蔽層30が過度に侵されることによる蛍光印刷層34の視認を防止でき、通常の状態において十分な隠蔽効果を得ることができる。
【0038】
このように、本実施形態における隠蔽カードは、基材と、磁気記録層と、蛍光印刷層と、隠蔽層と、を有し、蛍光印刷層および隠蔽層は、転写基材に隠蔽層、蛍光印刷層の順に形成し、基材および磁気記録層上に転写したものである。したがって、蛍光印刷層を形成する蛍光インキが隠蔽層に浸透しているため、紫外線の照射により強い蛍光を得ることが可能となる。
【0039】
また、本実施形態における隠蔽カードの製造方法は、基材に磁気記録層を形成し、カード基材を形成する。また、転写基材に剥離層、オーバーコート層、絵柄印刷層、隠蔽層、蛍光印刷層を順次形成して転写シートを形成する。そして、カード基材に転写シートを加熱加圧して融着させた後、剥離層により転写基材を剥離するものである。したがって、転写基材に隠蔽層、蛍光印刷層の順で形成しているため、蛍光印刷層を形成する蛍光インキが隠蔽層に浸透し、紫外線の照射により強い蛍光を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による隠蔽カードの一実施形態の層構成を示す断面図である。
【図2】本発明による隠蔽カードに使用されるカード基材の製造方法を示す図である。
【図3】本発明による隠蔽カードに使用される転写シートの製造工程を示す図である。
【図4】図2のカード基材と図3の転写シートから隠蔽カードを製造する方法を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
12、18 透明オーバーレイフィルム
14、16 センターコアシート
20 磁気テープ
22 PETフィルム
24 剥離層
26 オーバーコート層
28 絵柄層
30 シルバー隠蔽層
32 接着層
34 蛍光印刷層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気記録層が設けられた基材と、蛍光印刷層と、前記磁気記録層および前記蛍光印刷層を隠蔽する隠蔽層と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、
前記蛍光印刷層は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成し、
前記蛍光印刷層と、前記隠蔽層と、の間に接着層を有して形成されてなることを特徴とする隠蔽カード。
【請求項2】
磁気記録層が設けられた基材と、蛍光印刷層と、前記磁気記録層および前記蛍光印刷層を隠蔽する隠蔽層と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、
前記蛍光印刷層は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、ポリエステル樹脂と、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とする隠蔽カード。
【請求項3】
磁気記録層が設けられた基材と、蛍光印刷層と、前記磁気記録層および前記蛍光印刷層を隠蔽する隠蔽層と、を積層して形成されてなる隠蔽カードであって、
前記蛍光印刷層は、アクリル樹脂と、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とする隠蔽カード。
【請求項4】
前記接着層は、1μm以下の層厚であり、
前記蛍光印刷層は、1μm以下の層厚であることを特徴とする請求項1記載の隠蔽カード。
【請求項5】
前記メジウムは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の隠蔽カード。
【請求項6】
基材上に磁気記録層を形成し、カード基材を形成する工程と、
転写基材に剥離層、隠蔽層、接着層、蛍光印刷層を順次形成して転写シートを形成する工程と、
前記カード基材と前記転写シートとを融着する工程と、
を有し、
前記蛍光印刷層は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とする隠蔽カードの製造方法。
【請求項7】
基材上に磁気記録層を形成し、カード基材を形成する工程と、
転写基材に剥離層、隠蔽層、蛍光印刷層を順次形成して転写シートを形成する工程と、
前記カード基材と前記転写シートとを融着する工程と、
を有し、
前記蛍光印刷層は、メジウムと、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、ポリエステル樹脂と、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とする隠蔽カードの製造方法。
【請求項8】
基材上に磁気記録層を形成し、カード基材を形成する工程と、
転写基材に剥離層、隠蔽層、蛍光印刷層を順次形成して転写シートを形成する工程と、
前記カード基材と前記転写シートとを融着する工程と、
を有し、
前記蛍光印刷層は、アクリル樹脂と、蛍光染料と、溶剤と、を有して構成し、
前記隠蔽層は、メジウムと、顔料と、溶剤と、を有して構成することを特徴とする隠蔽カードの製造方法。
【請求項9】
前記接着層は、1μm以下の層厚、前記蛍光印刷層は、1μm以下の層厚で形成することを特徴とする請求項6記載の隠蔽カードの製造方法。
【請求項10】
前記メジウムは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂であることを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載の隠蔽カードの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−306115(P2006−306115A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−224626(P2006−224626)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【分割の表示】特願平8−128266の分割
【原出願日】平成8年5月23日(1996.5.23)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】