説明

集積キャパシタンスを有するパワーモジュール

【課題】コンパクトさを低減させることなく、長寿命化及び高信頼性化を達成し、電動機を有する自動車における使用に特に適するパワーモジュールを提供する。
【解決手段】基部2を有し、かつ少なくとも1個の電子パワー素子13及び上壁7を収容した筐体1を備える電子パワーモジュールにおいて、電気キャパシタンスを形成するデバイスを前記筐体1に収容し、該筐体1は、ケーシング15に包囲された絶縁性フィルム16から成り、かつ前記モジュールの電子パワー素子13の上方、換言すると前記筐体1の上壁7に位置していることを特徴とする電子パワーモジュール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ダイオードなどのバイポーラ素子、MOS又はIGBTトランジスタなどの三極素子、ASICタイプの集積回路のようなより複雑な素子、又は他の類似する電子パワー素子などの少なくとも1個の電子パワー素子又はチップと、筐体の外の素子に電力を伝達するための電子接続手段を収容した筐体から成る電子パワーモジュールに関する。本発明は、更に、この種の複数のパワーモジュールを含むパワーユニット、及びこの種のパワーユニットを含む、特に電気自動車用であるインバータにも関する。本発明は、更に、特に電気自動車の高圧バッテリと、このバッテリを再充電するための電気幹線間に位置させるための、前述した種類のインバータを含む自動車、特に電気自動車にも関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人名義のフランス国特許出願第0116153号に開示されているような電子パワーモジュールが、従来技術として知られている。
【0003】
これらの公知のパワーモジュール("Insulated Moulded Leadframes"(絶縁された成型リードフレーム)の省略であるIMLsと称する)の寿命及び信頼性は、電動機を有する自動車で使用するには不十分である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、コンパクトさを低減させることなく、長寿命化及び高信頼性化を達成し、これにより、電動機を有する自動車における使用に特に適するパワーモジュールを提供して、従来技術の欠点を解消することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、基部を有し、かつ少なくとも1個の電子パワー素子及び上壁を収容した筐体を含む電子パワーモジュールにおいて、電気キャパシタンスを形成するデバイスを前記筐体内に収容したことを特徴としている。
【0006】
特に絶縁性フィルムの形態のキャパシタンスをモジュール内に形成すると、該モジュールの電子素子は、EMC(電磁両立性)の乱れに起因して時期早尚的に生じる過負荷に対して良好に保護されるので、前記モジュールの信頼性及び寿命が改善される。これは、集積されたキャパシタンスが電子素子に近く、従ってEMC乱れが従来技術より弱まるからである。
【0007】
同時に、モジュールの筐体内にキャパシタンスを設けると、高度のコンパクト性と全体寸法が小さいアセンブリを提供することができ、全体寸法と重量を極力小とした電動機付き自動車において、前記アセンブリを特に好ましく使用することができる。
【0008】
キャパシタンスを形成するデバイスは、ケーシングに収容された絶縁フィルムであることが好ましい。
【0009】
前記キャパシタンスは、前記モジュールの電子素子の上方、換言すると、例えば前記筐体の上壁に位置していることが好ましい。前記上壁は、例えば、前記筐体のカバーである。
【0010】
これにより、特に前記モジュールの上部に位置するPCBカードのための、電磁妨害に対する効果的な保護がなされる。
【0011】
特にコンパクトな態様では、補助ハウジングが、前記上壁内に形成され、これに、電気キャパシタンスを形成するデバイスが収容されている。このハウジングは、例えば絶縁フィルムが収容されたキャパシタンスのケーシングを形成している。
【0012】
電子パワー素子の筐体の上壁に集積された絶縁フィルムから成るキャパシタンスは、電子回路を保護するための電子デバイスを形成している。このようにして、電子的に保護され、小スペースのみを占有し、かつ全体の寸法が小さい電子パワーモジュールが提供される。
【0013】
本発明の好ましい態様では、1又は2以上の電子パワー素子が、典型的には銅製であるストリップの形状の複数の導電体上に設置され、該導電体は、絶縁物質で互いに分離され、かつ同じ平面上を延び、かつ前記ストリップ及び中間の絶縁物質は、前記筐体の基部を形成している。
【0014】
キャパシタンスの絶縁フィルムが収容されている上壁内に形成された補助ハウジングは、前記上壁の表面積の40%以上であり、より好ましくは前記表面積の50%超である前記上壁の表面の主要部上に延びていることが好ましい。
【0015】
前記モジュールは、更に前記デバイスの端子に接続された少なくとも1個の導電体を備え、この導電体は、前記筐体の外側に延びる少なくとも1個の部分を有することが好ましい。
【0016】
変形例では、前記モジュールは、前記筐体の対向する2面から延びる2個の外側部を有する第1の導電体を備えている。
【0017】
他の変形例では、前記モジュールは、前記筐体の同じ面から延びる2個の外側部を有する第2の導電体を備えている。
【0018】
他の変形例では、前記導電体は、前記筐体の壁面に係合して、該筐体に支持される少なくとも1個の部分を備えている。
【0019】
他の変形例では、前記導電体は、その上にキャパシタンスを形成するデバイスが位置するサポート部を備えている。
【0020】
他の変形例では、前記モジュールは、それぞれがサポート部を有する少なくとも2個の導電体を備え、前記サポート部は互いに重なりかつ絶縁層で分離されている。
【0021】
本変形例の特定の例では、各導電体は、前記サポート部から延びて、前記デバイスの端子に接触する少なくとも1個の接続部を有している。
【0022】
他の変形例では、キャパシタンスを形成するデバイスは、コンデンサである。
【0023】
本発明は、基部を有し、かつ少なくとも1個の電子パワー素子及び上壁を収容した筐体を含む電子パワーモジュールにおいて、電気キャパシタンスを形成するデバイスを前記筐体に収容し、前記モジュールは、更に前記デバイスの端子に接続された少なくとも1個の導電体を備え、該導電体は、前記筐体の外側に延びる少なくとも1個の部分を有することを特徴とする電子パワーモジュールに関する。該モジュールは、前記変形例又は態様の内の任意の形態で構成できる。
【0024】
また本発明は、本発明のモジュール及び電子コントロールカードを含むアセンブリであって、電気キャパシタンスを構成する前記デバイスが、前記モジュール及び前記電子コントロールカード間に位置するよう配置されているアセンブリを提案するものである。前記電子コントロールカードは、例えば、プリント基板カードである。
【0025】
本発明は、更に複数の本発明のアセンブリを含むパワーユニットをも提案する。
【0026】
本発明は、高圧である自動車のバッテリに接続された本発明のパワーユニットを含む、電気自動車である自動車をも提案するものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の電子パワーモジュールの一部を破断した上方斜視図。
【図2】本発明の電子パワーモジュールの一部を破断した側面図。
【図3】図1の電子パワーモジュールの上方斜視図。
【図4】本発明の複数のアセンブリを有するパワーユニットを含む電気自動車を、ブロックダイアグラムの形態で示す図。
【図5】本発明の電子パワーモジュールの一部を破断した上方斜視図。
【図6】カバーを除いた、図5のモジュールの斜視図。
【図7】カバーを除いた、図5のモジュールの別の斜視図。
【図8】カバーを除いた、図5のモジュールを下方から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付図面を参照して、本発明を説明するが、これらは実施例であり、本発明を限定するものではない。
【0029】
図1は、本発明の一態様の電子パワーモジュールの一部破断斜視図である。該モジュールは、基部2、側壁3、4、5、6及びカバー7を有する筐体1を備えている。突起の形状の4個の脚10が、前記筐体から外側に向けて突出している。前記突起10により、前記筐体1を、パワーユニットにネジ止めできる。電子パワー素子すなわちチップ13が、前記筐体1の基部2上に設けられている。
【0030】
図2は、本発明の電子モジュールを例示する外観図である。この例では、前記カバー7は、ファスナ120により前記基部2に固定されている。コネクタ112は、パワー素子13に蝋付け又は半田付けされる。更に、図2の例で示すように、金属銅片11の形態の複数の導電体が前記筐体内に広がり、かつ絶縁物質が充填された中間空間12で分離されている。前記銅片11及び前記中間空間12内の絶縁物質は、前記筐体1の基部壁2を形成している。電子パワー素子すなわちチップ13は、直接又は金属基板14を介して、導電体片11上に設置されている。前記導電体片11は、前記筐体1の外側に突出して、電気的接続を提供する。更に、エポキシ樹脂又はシリコーンゲル等の充填物が、前記パワー素子周囲の筐体内の自由内部空間に充填されている。
【0031】
補助ハウジングが前記カバー7内に形成され、電子キャパシタンスを形成するデバイスを受け入れている。前記補助ハウジングは、閉じたケーシング15であり、その中に絶縁フィルム16が位置し、パワーモジュールの電子素子を電気的に保護するために、キャパシタンスを形成している。
【0032】
図3は、前記電子パワーモジュールの上方斜視図である。前記ケーシング15及びその中にあるフィルム16は、前記カバー7の主要部分であるエリア、換言すると、前記電子パワーモジュールの上壁を広がっていることが好ましく、前記モジュールのカバー7の表面積の40%以上、好ましくは50%以上に亘って広がっている。これにより、特に、前記モジュールのカバー7の上方に位置し、かつ前記モジュールに電気的に接続されたPCBの形態の電子コントロールカードのための、前記絶縁フィルム16によるEMC(電磁両立性)の補充的効果が与えられる。前記電子コントロールカードは、接続ピン110により前記モジュールに接続されている。
【0033】
例えば、前記絶縁フィルムは、12mmから25mmの範囲、特に18mmに等しい厚さと、30mmから60mmの範囲、特に40mmから46mmの範囲の幅、及び長さを有する。前記筐体1は、例えば平行六面体の形状である。図3では、前記筐体は、100mmの幅と、同じ100mmの長さを有している。
【0034】
図4は、電気自動車の概観図である。この自動車は、複数のアセンブリ40から成るパワーユニット30を備えている。各アセンブリ40は、前述した電子パワーモジュールと電子コントロールカードを備えている。前記パワーユニット30は、6個のアセンブリ40を備えている。前記パワーユニット30は、フィルタを形成するデバイス60を介して、自動車のバッテリ50に接続され、更にフィルタユニット70を介して、前記バッテリ50を充電するための電気幹線80に接続できる。
【0035】
本発明では、電子パワーデバイスは、電力が40から100kWの範囲にある電気信号を伝達できる素子、モジュール又はユニットを意味する。特に、前記電子カードは、電子パワーモジュールの素子をコントロールする。
【0036】
例えば、前記絶縁フィルム16は、ポリプロピレン製で、前記電子パワーモジュールの動作温度に耐えることができる。ポリプロピレン製絶縁フィルムは、85℃までの温度に耐えることができる。
【0037】
図5は、本発明のパワーモジュールの他の例の一部を破断した上面図である。図5では、キャパシタンスを形成するデバイス24を装着した、前記カバー7の一部のみが示されている。筐体1の基部2、及び電子パワー素子13が設置される導電体片11は、前述のものと同様であるため、図示していない。
【0038】
前記デバイス24は、リブ700を備える補助ハウジング70内に設置される。リブ700は、カバー7の他の部分とともに、補助ハウジング70の支持を改善する。
【0039】
特に、キャパシタンスを形成する前記デバイスは、そのケーシング15が前記カバー7から離れているコンデンサ24である。例えば、コンデンサ24は、絶縁フィルム(図示略)を有する公知タイプである。コンデンサの絶縁フィルムは、ポリプロピレン製であることが好ましい。
【0040】
前記電子モジュールは、各々が前記デバイス24の端子に接続されたストリップの形態の導電体18、20を備えている。これらの導電体18、20を、それぞれが、導電体18、20が装着されたデバイスの斜視図である図6から図8を参照して、より詳細に説明する。
【0041】
前記導電体18、20は、筐体1の外側まで延びる部分18a、20aを有する。従って、前記デバイス24は、前記筐体1の外側から、直接電気的に接続できる。デバイスの各電気的接続については、単一の導電体18、20を使用して、前記デバイス24から筐体の外側へ接続されている。これにより、半田の量は減少し、かつデバイス24の電気的接続は簡略化されている。
【0042】
第1の導電体18は、前記筐体の対向する2面から延びる2本の外側部18aを有する。第2の導電体20は、前記筐体の同じ側面から延びる2本の外側部を有する。
【0043】
前記外側部18a、20aは、例えば、前記筐体1の基部2に対して平行な面に広がる共面部を有する。前記外側部18a、20aは、外側の導電体への電気接続を容易にする折曲部を有していても良い。この折曲部は、前記共面部の共通面に垂直である。
【0044】
前記導電体18、20は、電気キャパシタンスを形成するデバイス24が位置するサポート部18c、20cも備えている。該サポート部18c、20cは、互いに重なっていて、電気絶縁層22により分離されている。これらのサポート部は、図8に、より詳細に図示されている。前記サポート部18c、20cは、前記2つの外側部18a、20aを接続するストリップである。第2の導電体20のサポート部20cは、前記第1の導電体18のサポート部18cの下方を広がる部分を備えていても良い。この部分は、電気絶縁層22で覆われているため図8では見えないが、図5で見ることができる。
【0045】
各導電体18、20は、前記サポート部18c、20cから前記デバイス24の端子に接触するように延びる、少なくとも1個の接続部18d、20dを備えている。特に、該接続部18d、20dは、前記サポート部18c、20cを折り曲げることにより形成され、前記デバイス24に接触している。
【0046】
前記第1の導電体18は、2個の接続部18dを備え、該接続部18dは、前記サポート部18cから、前記デバイス24の端子に接触するように延びている。前記第2の導電体20は、接続部20dを備え、該接続部20dは、前記デバイス24の他の端子に接触するように延びている。
【0047】
前記接続部18d、20dは、例えば、前記デバイス24が前記導電体18、20の補助により操作できるように、半田付けや蝋付けで、前記デバイス24の端子に固定されている。前記デバイス24は、サポート部18c、20cに固定されていても良く、これによりサポートと、導電体18、20による操作が改善されている。その後、前記デバイス24は、容易に前記カバー7内に設置される。
【0048】
この理由のため、前記導電体18、20は、更に前記筐体の壁面に係合して、前記筐体で支持される部分18b、20bを備えている。この部分18b、20bは、前記カバー7に係合している。この目的のため、図5に示すように、前記第1の導電体18は、前記カバー7のピン702を受け入れる開口18eを備えている。このピン702及び前記開口18eは、前記コネクタ18、20及び前記デバイス24で構成されるアセンブリに、前記カバー7を案内することを可能にしている。前記部分18b、20bは、前記カバー7の頂部を受け入れるための変形部を備えている。
【0049】
前記デバイス24が、前記導電体18、20の補助で、前記カバー7の補助ハウジング700内に設置されると、前記アセンブリは、樹脂26で充填される。該樹脂は、間隙内に導入されて、それが設置された後のアセンブリのサポートを改善する。充填後は、点線25で示すように、樹脂レベルは、前記カバー7と同一平面に位置する。次いで、前記カバー7を、前述したファスナ120で、前記筐体1の基部2にフィットさせる。
【0050】
本発明が前記実施例に限定されないことは明らかであり、前述の複数の特徴を、互いに組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 筐体
2 基部
3、4、5、6 側壁
7 カバー
10 脚(突起)
11 金属銅片
12 中間空間
13 チップ(パワー素子)
14 金属基板
15 ケーシング
16 絶縁フィルム
18、20 導電体
18a、20a 部分(外側部)
18b、20b 部分
18c、20c サポート部
18d、20d 接続部
18e 開口
20 (電気)自動車
22 電気絶縁層
24 コンデンサ
25 点線
26 樹脂
30 パワーユニット
40 アセンブリ
50 バッテリ
60 デバイス
70 フィルタユニット(補助ハウジング)
110 接続ピン
112 コネクタ
120 ファスナ
700 リブ
702 ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部(2)を有し、かつ少なくとも1個の電子パワー素子(13)及び上壁(7)を収容した筐体(1)を備える電子パワーモジュールにおいて、電気キャパシタンスを形成するデバイス(24)を前記筐体(1)に収容し、前記デバイス(24)は、ケーシング(15)に包囲された絶縁性フィルムから成り、かつ前記モジュールの電子パワー素子(13)の上方、換言すると前記筐体(1)の上壁(7)に位置していることを特徴とする電子パワーモジュール。
【請求項2】
補助ハウジング(70)は、前記上壁(7)内に形成され、かつ電気キャパシタンスを形成するデバイス(24)は、前記ハウジング内に位置していることを特徴とする請求項1に記載のモジュール。
【請求項3】
前記補助ハウジングは、その中に絶縁フィルム(16)が位置する、キャパシタンスのケーシング(15)を形成していることを特徴とする請求項2に記載のモジュール。
【請求項4】
前記筐体(1)の外側に延びる少なくとも1個の部分(18a、20a)を有し、かつ前記デバイス(24)の端子に接続された少なくとも1個の導電体(18、20)を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項5】
前記筐体(1)の対向する2面から延びる2個の外側部(18a)を有する第1の導電体(18)を備える請求項4に記載のモジュール。
【請求項6】
前記筐体(1)の同じ面から延びる2個の外側部(20a)を有する第2の導電体(20)を備える請求項4又は5に記載のモジュール。
【請求項7】
前記導電体(18、20)は、前記筐体(1)の壁面に係合して、該筐体(1)により支持される少なくとも1個の部分(18b、20b)を備えている請求項4〜6のいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項8】
前記導電体(18、20)は、電気キャパシタンスを形成するデバイス(24)がその上に位置するサポート部(18c、20c)を備えている請求項4〜7のいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項9】
それぞれが、サポート部(18c、20c)を有する導電体(18,20)を備え、該導電体は互いに重なり、かつ絶縁層(22)で分離されている請求項8に記載のモジュール。
【請求項10】
各導電体(18、20)が、サポート部(18c、20c)から延びる少なくとも1個の接続部(18d、20d)を備え、これにより、デバイス(24)の端子と接触するようになっている請求項9に記載のモジュール。
【請求項11】
キャパシタンスを形成するデバイスは、コンデンサ(24)である請求項1〜10のいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項12】
1又は2以上の電子パワー素子つまりチップ(13)が、銅製であるストリップ(11)の形状の複数の導電体上に設置され、該複数の導電体は、絶縁物質で互いに分離されて、同じ平面上を延び、かつ前記ストリップ(11)及び中間の絶縁物質は、前記筐体(1)の基部(2)を形成していることを特徴とする請求項1〜11までのいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項13】
キャパシタンスの絶縁フィルム(16)が収容されている上壁(7)内に形成された補助ハウジング(70)は、前記上壁(7)の表面積の40%以上であり、より好ましくは、前記表面積の50%以上である前記上壁(7)の表面の主要部上を延びていることを特徴とする請求項2〜12のいずれか1項に記載のモジュール。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のモジュール及び電子コントロールカードを含むアセンブリであって、電気キャパシタンスを構成する前記デバイス(24)は、前記モジュール及び前記電子コントロールカード間に位置するよう配置されているアセンブリ(40)。
【請求項15】
請求項14に記載の複数のアセンブリ(40)を含むパワーユニット(30)。
【請求項16】
自動車(20)のバッテリ、特に高圧バッテリ(50)に接続された請求項15に記載のパワーユニット(30)を含む電気自動車。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−5719(P2013−5719A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−135375(P2012−135375)
【出願日】平成24年6月15日(2012.6.15)
【出願人】(509019750)ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール (32)
【Fターム(参考)】