説明

集計処理装置および集計処理プログラム

【課題】答案用紙の天地方向が揃っていなくても正常に採点、集計および印刷すること。
【解決手段】本発明は、所定事項が記入された各文書の画像データを順次読み込む画像データ入力手段1と、画像データ入力手段1で読み込んだ各文書の画像データから所定事項を抽出し認識する抽出認識手段2と、抽出認識手段2で認識した所定事項から各文書に共通の所定集計結果あるいは各文書に関連付けられた所定集計結果を算出する結果集計手段3と、結果集計手段3によって算出した集計結果と各文書とを特定し、特定した各文書に対応する所定集計結果をその各文書の所定欄に順次印刷する画像データ出力手段4とを備える集計処理装置において、画像データ入力手段1が、読み込んだ各文書の画像データから各文書の天地方向を検出して、その検出結果を出力する天地検出手段11を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、答案や採点等が書き込まれた多数の採点済みの答案用紙を自動集計し、その結果を各答案用紙に印刷することで集計の能率を向上させることができる集計処理装置および集計処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
学校等で行われる筆記試験の採点は、通常、教師等の採点者により手作業で行われる。この採点に併せて、生徒の学年での成績序列、クラスでの成績序列、学年での平均点、クラスごとの平均点等、所定の採点結果の集計が行われる。
【0003】
試験の採点そのものは各生徒の習熟度、理解度を把握するため採点者自身が手作業で行うべきものであるが、採点結果の集計は必ずしも採点者自らが行う必要はなく、自動化により採点者の精神的、肉体的な負担を軽減することが求められる(例えば、特許文献1〜5参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−199794号公報
【特許文献2】特開平7−320073号公報
【特許文献3】特開平8−16085号公報
【特許文献4】特開平8−30580号公報
【特許文献5】特開2002−245207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術においては、採点済みの答案用紙を自動集計する際に生じたエラーを認識したり、修正したりする手段に具体的な記述が無く、誤った結果が各答案用紙に印刷される可能性もあり、また、エラーを修正する際には、エラーを含んだ集計結果を一旦登録した後、登録したデータを修正する必要がある。
【0006】
特に、「試験答案」の性質からして成績の序列等の集計に誤りが生じることは避けなくてはならず、もしも、採点者自身のミスや自動集計する際に誤りが発生した場合には確実かつ容易に修正できなくてはならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、所定事項が記入された各文書の画像データを順次読み込む画像データ入力手段と、画像データ入力手段で読み込んだ各文書の画像データから所定事項を抽出し認識する抽出認識手段と、抽出認識手段で認識した所定事項から各文書に共通の所定集計結果あるいは各文書に関連付けられた所定集計結果を算出する結果集計手段と、結果集計手段によって算出した集計結果と各文書とを特定し、各文書に対応する所定集計結果を各文書の所定欄に順次印刷する画像データ出力手段とを備える集計処理装置において、画像データ入力手段が、読み込んだ各文書の画像データから各文書の天地方向を検出して、その検出結果を出力する天地検出手段を有している。
【0008】
このような本発明では、画像データ入力手段で順次読み込んだ各文書の天地方向を検出しているため、画像データ入力手段から後段へ画像データを送る場合や、画像データの認識を行う場合、また画像データ出力手段で各文書の所定欄に順次印刷する場合にその天地方向に応じた処理を行うことができ、異なる天地方向が混在した文書を読み込む場合でも正確な集計および印刷を行うことができるようになる。
【0009】
また、本発明は、所定事項を記入した各文書の画像データを順次読み込む入力ステップと、入力ステップで読み込んだ各文書の画像データから前記所定事項を抽出し認識する抽出ステップと、抽出ステップで認識された所定事項から各文書に共通の所定集計結果あるいは各文書に関連付けられた所定集計結果を算出する結果集計ステップと、結果集計ステップによって算出した集計結果と各文書とを特定し、各文書に対応する所定集計結果を各文書の所定欄に順次印刷する出力ステップとを集計処理装置で実行する集計処理プログラムにおいて、前記入力ステップでは、読み込んだ各文書の画像データから各文書の天地方向を検出して、その検出結果を出力する処理を行うものである。
【0010】
このような本発明では、各文書の画像データを読み込むにあたり、各文書の天地方向を検出してその検出結果を出力しているため、読み込んだ画像データを用いた処理についてその天地方向に応じた処理を行うことができ、異なる天地方向が混在した文書を読み込む場合でも正確な集計および印刷を行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0011】
したがって、本発明によれば、採点済みの答案用紙を自動集計する際、答案用紙の天地方向が揃っていなくても正常に採点、集計および印刷することが可能となり、採点者の精神的、肉体的な負担を軽減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る集計処理装置を説明するブロック図である。本実施形態における集計処理装置は、画像データ入力手段1、抽出認識手段2、結果集計手段3および画像データ出力手段4を備えている。
【0013】
画像データ入力手段1は、各答案用紙(各文書)から画像データを読み込んで入力するものである。入力画像データとしては、例えば、答案用紙からスキャンした画像データ、デジタルカメラで撮影した画像データなどがある。画像データ入力手段1は、例えば、フラットヘッドスキャナ、シートフィードスキャナあるいはハンディスキャナ等のスキャナ装置とその制御手段、磁気ディスクやメモリカード等のリード/ライト装置とその制御手段、内部バスやネットワーク等を介してデータの授受を行うデータ転送装置によって実現する。
【0014】
加えて、画像データ入力手段1は、各答案用紙の天地方向を検出する天地検出手段1、天地検出手段1による検出結果を通知する通知手段12および天地検出手段11による検出結果に基づき、指定された天地方向から画像データを再度読み込む再読み込み手段13を有している。
【0015】
ここで、答案用紙の天地方向とは、答案用紙の正規の向きを基準とした上下の方向のことである。
【0016】
各答案用紙の天地方向を検出する天地検出手段11は、例えば、答案用紙の画像データを登録しておき、画像データを回転させて照合し、相関の最も高い方向を検出したり(図2参照)、答案用紙に方向を特定する記号を印刷しておき、記号の位置によって答案用紙の方向を検出する方法(図3参照)等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。
【0017】
各答案用紙方向の検出結果を通知する通知手段12は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)等による表示やライトや発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光体あるいはスピーカやブザー等による音声、電子メールによるコンピュータや携帯電話への通知等が考えられる。
【0018】
天地検出手段11による天地の検出結果を元にして、指定された天地方向から画像データを読み込む再読み込み手段13は、例えば、自動両面原稿送り装置(DADF:Duplex Automatic Document Feeder)等により答案用紙そのものを回転させた上で画像データを読み込んだり、一旦読み込んだ画像データをアフィン(Affine)変換等の画像処理によって回転させるものが考えられる。なお、ここでアフィン(Affine)変換とは平面上の図形に対する拡大・縮小、反転、回転および平行移動を指す。
【0019】
抽出認識手段2は、各答案用紙から読み込まれた画像データから答案用紙に記入された所定事項を抽出し認識するもので、例えば、生徒の名前や出席番号、問題やその解答等の文字や数字であれば光学式文字読取装置(OCR:Optical Character Reader)によって認識したり、採点の結果記入された○×△等の記号であれば形状や大きさを基にして類似した形状を抽出あるいは特定色の図形を抽出して認識する方法(図4を参照)等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。
【0020】
加えて、抽出認識手段2は、天地検出手段11の検出結果を元にして、指定された天地方向から所定事項を認識する手段を有する。指定された方向から所定事項を抽出し認識する手段は、例えば、一旦読み込んだ画像データをアフィン(Affine)変換等の画像処理によって回転させた上で抽出認識を行う等が考えられる。なお、指定された天地方向から所定事項を認識する手段は、画像データ入力手段1から送られる画像データの天地方向が常に一致している場合には必ずしも必要な構成ではない。
【0021】
結果集計手段3は、各画像データから抽出認識された所定事項を基にして各答案用紙に共通の所定集計結果、例えば、平均点等、あるいは各答案用紙に関連付けられた所定集計結果、例えば、各生徒(各答案用紙)の点数を算出するものである。
【0022】
画像データ出力手段4は、各答案用紙を特定した上で出力が指示された共通の所定集計結果あるいは各答案用紙に関連付けられた所定集計結果から生成された画像データを所定の形式で各答案用紙に上書きして出力するものである。そのため、画像データ出力手段4は、例えば、プリンタ装置とその制御手段によって実現される。すなわち、画像データ出力手段4からは、各答案用紙の点数欄に点数や平均点が上書きされて出力される。
【0023】
加えて、画像データ出力手段4は、印刷を行おうとしている各答案用紙を特定する手段、天地検出手段11による天地方向の検出結果を元にして、指定された天地方向に印刷する手段を有する。これは、答案用紙と集計結果とが対応しているため、特定の集計結果をそれと対応する特定の答案用紙に上書き印刷する必要があるためである。
【0024】
印刷を行おうとしている各答案用紙を特定する手段は、例えば、印刷を行う前に各答案用紙面の一部もしくは全部を読み取って抽出認識手段2により答案用紙を特定する等が考えられるが、具体的な方法は上記に限らない。
【0025】
指定された方向に印刷する手段は、例えば、両面印刷可能なプリンタ等により答案用紙そのものを回転させた上で印刷したり、印刷すべき画像データをアフィン(Affine)変換等の画像処理によって拡大・縮小、反転、回転し、所定位置に平行移動させた上で印刷する等が考えられる。
【0026】
次に、具体的な処理手順について説明する。なお、以下に示す処理手順は、本実施形態の集計処理装置で実行される集計処理プログラムによって実現される。また、以下の説明で図示されない符号は図1を参照するものとする。
【0027】
(第1実施例の処理手順)
図5は、第1実施例の処理手順を説明するフローチャートである。この処理手順では、天地が誤った方向にセットされた答案用紙等をユーザに通知する点に特徴がある。
【0028】
先ず、ユーザの指示に応じて、集計処理装置の画像データ入力手段1により複数の答案用紙を読み込む(ステップS11)。なお、正常に読み込まれた答案用紙は自動もしくはユーザの手により画像データ出力手段4に運ばれる。
【0029】
次に、画像データ入力手段1の天地検出手段11は、各答案用紙の天地方向を検出し、答案用紙の天地方向の検出結果を出力する(ステップS12)。もし、答案用紙の天地方向がそのまま処理できる方向でない場合、一旦処理を止め、各答案用紙の天地方向の検出結果を通知する通知手段12によってユーザに通知して、答案用紙の天地方向を揃えて画像データ入力手段1により読み込ませるよう促す(ステップS13)。この際、誤った天地方向の答案用紙は別トレーに排出してもよい。
【0030】
ユーザが答案用紙の方向を揃えた後、ユーザの指示を受け付けて処理を再開する(ステップS14)。次いで、抽出認識手段2により、各答案用紙から読み込まれた画像データから答案用紙に記入された所定事項を抽出し認識する(ステップS15)。
【0031】
その後、結果集計手段3により、各画像データから抽出認識された所定事項を基にして各答案用紙に共通の所定集計結果あるいは各答案用紙に関連付けられた所定集計結果を算出する(ステップS16)。
【0032】
そして、画像データ出力手段4により、各答案用紙を特定した上で出力が指示された画像データを所定の形式で各答案用紙に上書きして出力する(ステップS17)。
【0033】
このような第1実施例の処理手順を適用する場合には、天地検出手段1と通知手段12とを追加するだけの簡単な構成で実現できるメリットがある。
【0034】
(第2実施例の処理手順)
図6は、第2実施例の処理手順を説明するフローチャートである。この処理手順では、天地が誤った方向にセットされた答案用紙等を画像データ読み込み時に自動修正する点に特徴がある。
【0035】
先ず、ユーザの指示に応じて、集計処理装置の画像データ入力手段1により複数の答案用紙を読み込む(ステップS21)。なお、正常に読み込まれた答案用紙は自動もしくはユーザの手により画像データ出力手段4に運ばれる。
【0036】
次に、画像データ入力手段1の天地検出手段11は、各答案用紙の天地方向を検出し、答案用紙の天地方向の検出結果を出力する(ステップS22)。もし、答案用紙の天地方向がそのまま処理できる方向でない場合、各答案用紙方向の検出結果を元にして、指定された天地方向から画像データを出力する(ステップS23)。
【0037】
ここで、指定された天地方向から画像データを出力する方法は2つある。一つは、画像データ入力手段1の再読み込み手段13によって、答案用紙を処理可能な方向に回転して、その状態で答案用紙の画像データを再度読み込む方法である。もう一つは、画像データ入力手段1において、天地の異なる画像データを処理可能な方向に回転して出力する方法である。いずれの方法でも、画像データ入力手段1から後段に出力される画像データは、全て天地が揃っている状態となる。
【0038】
次いで、抽出認識手段2により、各答案用紙から読み込まれた画像データから答案用紙に記入された所定事項を抽出し認識する(ステップS24)。この際、画像データ入力手段1から抽出認識手段2に送られる画像データとしては、答案用紙の天地とは無関係に答案用紙の天地方向がそのまま処理できる方向の画像データが送られるため、抽出認識手段2では天地方向を意識せず処理を行うことができる。
【0039】
その後、結果集計手段3により、各画像データから抽出認識された所定事項を基にして各答案用紙に共通の所定集計結果あるいは各答案用紙に関連付けられた所定集計結果を算出する(ステップS25)。
【0040】
そして、画像データ出力手段4により、各答案用紙を特定した上で出力が指示された画像データを所定の形式で各答案用紙に上書きして出力する(ステップS26)。この際、先の画像データ入力手段1の天地方向の検出結果を元にして、指定された天地方向に印刷する手段を用いて印刷を行う。
【0041】
つまり、答案用紙の天地方向はそのままで画像データのみを回転させた場合には、その答案用紙が画像データ出力手段4に送られる場合も天地方向が反対になっている。このため、画像データ出力手段4は、その答案用紙について特定した状態で、答案用紙の天地方向を反転させる、もしくは印刷データのみを反転させる等によって上書き印刷を行うようにする。これにより、天地が異なる答案用紙であっても正しい位置に集計結果を印刷できるようになる。
【0042】
このような第2実施例の処理手順を適用する場合には、天地の異なる答案用紙が混在していても自動的に天地を揃えて集計できるため、採点者の負担を大幅に軽減できるメリットがある。
【0043】
(第3実施例の処理手順)
図7は、第3実施例の処理手順を説明するフローチャートである。この処理手順では、天地が誤った方向にセットされた答案用紙等を情報抽出認識時に自動修正する点に特徴がある。
【0044】
先ず、ユーザの指示に応じて、集計処理装置の画像データ入力手段1により複数の答案用紙を読み込む(ステップS31)。なお、正常に読み込まれた答案用紙は自動もしくはユーザの手により画像データ出力手段4に運ばれる。
【0045】
次に、画像データ入力手段1の天地検出手段11は、各答案用紙の天地方向を検出し、答案用紙の天地方向の検出結果を検出する(ステップS32)。
【0046】
次いで、抽出認識手段2により、各答案用紙から読み込まれた画像データから答案用紙に記入された所定事項を抽出し認識する(ステップS33)。この際、抽出認識手段2は、天地検出手段11による天地方向の検出結果を元にして、指定された天地方向から所定事項を抽出し、認識する。
【0047】
すなわち、抽出認識手段2が所定事項の抽出を行う際に用いる基準画像データ(登録データ)を天地方向の検出結果に合わせて回転し、集計対象の画像データと天地方向を合わせてマッチングを行う。これにより、画像データの天地が反転していても、基準画像データもそれに合わせて反転されるせため、所定事項抽出の際には天地の反転による影響は生じないことになる。
【0048】
その後、結果集計手段3により、各画像データから抽出認識された所定事項を基にして各答案用紙に共通の所定集計結果あるいは各答案用紙に関連付けられた所定集計結果を算出する(ステップS34)。
【0049】
そして、画像データ出力手段4により、各答案用紙を特定した上で出力が指示された画像データを所定の形式で各答案用紙に上書きして出力する(ステップS35)。この際、天地検出手段11による天地の検出結果を元にして、指定された天地方向に印刷する手段を用いて印刷を行う。
【0050】
つまり、答案用紙の天地方向が反転していてもそのまま読み込んでいるため、その答案用紙が画像データ出力手段4に送られる場合も天地方向が反対になっている。このため、画像データ出力手段4は、その答案用紙について特定した状態で、答案用紙の天地方向を反転させる、もしくは印刷データのみを反転させる等によって上書き印刷を行うようにする。これにより、天地が異なる答案用紙であっても正しい位置に集計結果を印刷できるようになる。
【0051】
このような第3実施例の処理手順を適用する場合には、抽出認識手段2での画像データ回転処理によって、天地の異なる答案用紙が混在していても自動的に集計できるため、簡単な構成追加だけで実現できるメリットがある。
【0052】
なお、上記の説明では、集計対象の文書として答案用紙を例としたが、本発明はこれに限定されず、所定の集計を行う用紙や帳票であれば適用可能である。また、本実施形態の集計処理プログラムを用いる場合には、予め外部の画像データ入力手段で読み込んである答案用紙等の画像データを所定の媒体(ネットワークや記憶媒体)を介して取得し、天地の検出結果に基づき集計結果を対応する画像データの所定位置にデータとして上書きする処理であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態に係る集計処理装置を説明するブロック図である。
【図2】天地検出手段による検出方法の例(その1)を示す模式図である。
【図3】天地検出手段による検出方法の例(その2)を示す模式図である。
【図4】抽出認識手段による抽出、認識方法の例を示す模式図である。
【図5】第1実施例の処理手順を説明するフローチャートである。
【図6】第2実施例の処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】第3実施例の処理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1…画像データ入力手段、2…抽出認識手段、3…結果集計手段、4…画像データ出力手段、11…天地検出手段、12…通知手段、13…再読み込み手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定事項が記入された各文書の画像データを順次読み込む画像データ入力手段と、
前記画像データ入力手段で読み込んだ前記各文書の画像データから前記所定事項を抽出し認識する抽出認識手段と、
前記抽出認識手段で認識した前記所定事項から各文書に共通の所定集計結果あるいは各文書に関連付けられた所定集計結果を算出する結果集計手段と、
前記結果集計手段によって算出した集計結果と前記各文書とを特定し、特定された各文書に対応する所定集計結果をその各文書の所定欄に順次印刷する画像データ出力手段とを備える集計処理装置において、
前記画像データ入力手段は、読み込んだ前記各文書の画像データから各文書の天地方向を検出して、その検出結果を出力する天地検出手段を有する
ことを特徴とする集計処理装置。
【請求項2】
前記画像データ入力手段は、前記天地検出手段による検出結果を通知する通知手段を有する
ことを特徴とする請求項1記載の集計処理装置。
【請求項3】
前記画像データ入力手段は、前記天地検出手段による検出結果に基づき、指定された天地方向から画像データを再度読み込む再読み込み手段を有する
ことを特徴とする請求項1記載の集計処理装置。
【請求項4】
前記抽出認識手段は、前記画像データ入力手段の前記天地検出手段による検出結果に基づき、指定された天地方向から前記所定事項が記入された領域を特定し前記所定事項を抽出し認識する
ことを特徴とする請求項1記載の集計処理装置。
【請求項5】
前記画像データ出力手段は、前記画像データ入力手段の前記天地検出手段による検出結果に基づき、指定された天地方向によって対応する文書の所定位置に前記所定集計結果を印刷する
ことを特徴とする請求項1記載の集計処理装置。
【請求項6】
所定事項が記入された各文書の画像データを順次読み込む入力ステップと、
前記入力ステップで読み込んだ前記各文書の画像データから前記所定事項を抽出し認識する抽出ステップと、
前記抽出ステップで認識した前記所定事項から各文書に共通の所定集計結果あるいは各文書に関連付けられた所定集計結果を算出する結果集計ステップと、
前記結果集計ステップによって算出した集計結果と前記各文書とを特定し、特定された各文書に対応する所定集計結果をその各文書の所定欄に順次印刷する出力ステップとを集計処理装置で実行する集計処理プログラムにおいて、
前記入力ステップでは、読み込んだ前記各文書の画像データから各文書の天地方向を検出して、その検出結果を出力する処理を行う
ことを特徴とする集計処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−18213(P2007−18213A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−198463(P2005−198463)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】