説明

雲台カメラ装置

【課題】ステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を適用してカメラの遠隔操作がより細かく滑らかに得られるようにした雲台カメラ装置を提供すること。
【解決手段】マイコン100からドライブIC200を介してステッピングモータ300をマイクロステップ駆動してカメラの撮像方向を遠隔制御する際、予めマイコン100によりステッピングモータ300の1パルス当りの位置を取得しパルス番号に対応して登録した動作角度テーブルを作成し、フラッシュメモリに保持させ、ステッピングモータ300をマイクロステップ駆動するとき、動作角度テーブルから読み出した動作角度に基づいてマイクロステップ駆動のためのパルスの周波数を計算するようにしたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雲台一体型のテレビカメラ装置に係り、特にカメラの方位と仰角の遠隔操作にステッピングモータを用いた雲台カメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ(テレビジョンカメラ)を用い、離れた場所から画像により監視するようにした監視システムが汎用されるようになっているが、このとき、撮像方向がモータにより遠隔操作できるようにしたカメラ装置が、従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
ここで、図5は、このような遠隔操作カメラ装置の一例で、これは、モータとしてステッピングモータを用いた場合の雲台カメラ装置であり、この図において、1は固定部、2は水平回転部、3はカメラ筐体(カメラケース)であり、固定部1の上に水平回転部2を配置し、この水平回転部2の上部側面にカメラ筐体3を配置し、このカメラ筐体3の中にレンズを備えた撮像装置、つまりカメラが収納されている。
【0003】
そして、まず、固定部1は、このカメラ装置を必要な場所に設置するための台座となるもので、これに水平回転用シャフト6を垂直に取付け、図6に示すように、水平回転部2が任意の方位に回動できるようにする。
次に、この水平回転部2に、垂直回転用シャフト8を回動可能に水平に保持させ、この垂直回転用シャフト8にカメラ筐体3を取付け、図7に示すように、カメラ筐体3を任意の仰角位置に回動できるようにしてある。
【0004】
水平回転部2の中には、水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5、水平回転用シャフト6、水平回転用ウォームギヤ7、垂直回転用シャフト8、カメラ制御回路10、垂直回転用ベルト13、水平回転用エンコーダ15、垂直回転用エンコーダ16、モータ制御回路用電源ユニット40、カメラ制御回路用電源ユニット41、原点位置読取用センサ44、45、水平回転用モータ駆動回路46、それに垂直回転用モータ駆動回路47などが収納されている。
このとき、水平回転用シャフト6は中空に作られていて、これにより信号ケーブル9と電力ケーブル43の2本のケーブルが外部から水平回転部2の中に引き込まれている。
【0005】
ここで、まず、信号ケーブル9は映像信号とコントロール信号の伝送用で、外部から引き込まれた後、カメラ制御回路10に接続され、ここから更にケーブル14により、同じく中空に作られている垂直回転用シャフト8を介してカメラ筐体3内のカメラに接続されている。
一方、電力ケーブル43はAC電源供給用で、モータ制御回路用電源ユニット40と、カメラ制御回路用電源ユニット41に接続され、これらに電力を供給する。そして、電源ユニット40の出力はモータ駆動回路46、47を介してパルスモータ4、5に供給され、他方、カメラ制御回路用電源ユニット41の出力はカメラ制御回路10に供給される。
【0006】
このとき、水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5は、何れも2相ステッピングモータであり、従って、水平回転用モータ駆動回路46と垂直回転用モータ駆動回路47も2相ステッピングモータ用の駆動回路で構成されている。
そして、まず、水平回転用パルスモータ4は、水平回転用モータ駆動回路46と水平回転用モータケーブル11を介してカメラ制御回路10から供給されるパルスにより制御され、垂直回転用パルスモータ5は、垂直回転用モータ駆動回路47と垂直回転用パルスモータケーブル12を介してカメラ制御回路10から供給されるパルスにより制御される。
【0007】
次に、動作について説明する。
まず、水平回転用パルスモータ4に水平回転用モータ駆動回路46から駆動パルスが供給されると、この水平回転用パルスモータ4により水平回転用ウォームギヤ7が回転されるので、水平回転部2が回動し、図6に示すように、カメラ筐体3の中に収納されているカメラを任意の方位角に向けて動かすことができる。ここで、この図6は、図5を上側から見た図である。
【0008】
同様に、垂直回転用パルスモータ5に垂直回転用モータ駆動回路47から駆動パルスが供給されると、この垂直回転用パルスモータ5により垂直回転用ベルト13を介して垂直回転用シャフト8が回転されるので、カメラ筐体3が回動し、図7に示すように、カメラ筐体3の中に収納されているカメラを任意の仰角に向けて動かすことができる。ここで、この図6は、図5を左側から見た図である。
【0009】
従って、信号ケーブル9を介して外部から所定の制御信号を供給することにより、カメラ筐体3内にあるカメラの撮像方向を任意に遠隔操作することができ、この結果、予め所定の撮像方向にプリセットしたり、撮像視野を被写体の移動に追従させたりすることができ、しかも、このときのカメラ筐体3の方向は、水平回転用パルスモータ4の回転を検出する水平回転用エンコーダ15と、垂直回転用パルスモータ5の回転を検出する垂直回転用エンコーダ16により検出されているので、カメラの撮像方向も知ることができる。
【0010】
このため、水平回転用エンコーダ15の出力端子は、水平回転用エンコーダケーブル17を介してカメラ制御回路10に接続され、垂直回転用エンコーダ16の出力端子は、垂直回転用エンコーダケーブル18を介して、同じくカメラ制御回路10に接続されている。
次に、このときのカメラの撮像方向の制御と検出について、更に詳細に説明する。この場合、電源が投入され、カメラ装置の動作が立ち上げられたとすると、始めにイニシャル処理が実行される。
【0011】
このイニシャル処理は、カメラ制御回路10により、水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5を駆動させ、原点位置読取用センサ44、45により方位角と仰角が原点にくるようにするものであり、このときの原点としては、例えば方位角については正面を、仰角については水平を原点(0°)とすればよい。または、方位角については真北をとり、仰角については、カメラ筐体3を水平位置から最大限の角度まで下向き(又は上向き)にしたときの位置を原点としてもよい。
イニシャル処理が終わったら、ここで上記した撮像方向の制御動作に入ることができるようになる。
【0012】
そこで、信号ケーブル9を介して水平回転角度(方位角)又は水平回転時間及び垂直回転角度(仰角)又は垂直回転時間を表わす情報を含んだ信号、すなわち水平回転角指令及び垂直回転角指令をカメラ制御回路10に供給する。
そこでカメラ制御回路10は、水平回転角度指令と垂直回転角指令のそれぞれに対応した個数のステップパルスを発生して水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5に供給する。
【0013】
これにより水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5が回転を開始し、カメラ筐体3の中にあるカメラが指令された方位角方向と仰角方向に向けて動きだし、ステップパルスの個数分回転してから停止し、この結果、カメラは指令された方向を向いて停止される。
このとき、カメラ制御回路10は、水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5が回転中、水平回転用エンコーダ15と垂直回転用エンコーダ16の出力により、カメラが指令された方向に正しく向くようにフィードバック制御するのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2004−289426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところでステッピングモータは、パルス1個毎に決まった角度ずつ回動するモータであるが、このとき2相巻線の電流比率を細かく変えてゆくことにより、決まった角度よりも小さな角度で回動されるようにしたマイクロステップ駆動方式があり、これによれば、カメラをより細かく動かし、滑らかに方向を変えることができるものと期待されている。
しかしながら、上記従来技術においては、そのステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を適用しても滑らかな駆動が得られないという問題があった。
【0016】
これは、ステッピングモータをマイクロステップ駆動した場合、当該モータのロータとステータの極歯に存在する寸法誤差の影響が大きくなり、マイクロステップ毎の回動角が必ずしも一定にならないのが原因の一つになっているものと考えられ、しかも、このことは、ステッピングモータも工業製品である以上、コストの面から避けられない。
【0017】
本発明の目的は、ステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を適用してカメラの遠隔操作がより細かく滑らかに得られるようにした雲台カメラ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的は、カメラの撮像方向をステッピングモータのマイクロステップ駆動により遠隔操作する雲台カメラ装置において、前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動して1パルス当りのステッピングモータの位置を取得しパルス番号に対応して登録した動作角度テーブルを作成する第1の処理と、前記ステッピングモータのマイクロステップ駆動によりカメラの撮像方向を遠隔操作する際、前記動作角度テーブルから読み出した動作角度と前記ステッピングモータの回転速度に基づいて前記マイクロステップ駆動のためのパルスの周波数を計算する第2の処理とを実行する制御手段を設け、該制御手段は、前記第1の処理が実行されたことを条件として前記第2の処理を実行するようにして達成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明においては、使用されているステッピングモータの特性に応じてマイクロステップ駆動のためのパルス周波数が計算されるようにしたので、本発明によれば、ステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を用いたことによる滑らかな駆動が確実に得られるようになり、カメラの撮像視野を容易に細かく遠隔操作することができる。
また、本発明によれば、汎用のステッピングモータを用いてマイクロステップ駆動方式を用いたことによる滑らかな駆動を確実に得ることができるので、特別仕様のステッピングモータを用いることによるコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による雲台カメラ装置のマイクロステップ駆動に関する部分のブロック構成図である。
【図2】本発明による雲台カメラ装置のマイクロステップ駆動に関する部分の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明による雲台カメラ装置のマイクロステップ駆動に関する部分の動作を説明するための波形図である。
【図4】本発明による雲台カメラ装置の動作角度テーブル生成時におけるブロック構成図である。
【図5】遠隔操作カメラ装置の一例を示す構成図である。
【図6】遠隔操作カメラ装置による水平回転動作の説明図である。
【図7】遠隔操作カメラ装置による垂直回転動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明による雲台カメラ装置について、実施形態により詳細に説明する。
ここで、以下に説明する本発明の実施形態は、図5〜図7で説明したカメラ装置における水平回転用パルスモータ4と垂直回転用パルスモータ5の駆動にマイクロステップ駆動方式を適用した場合の雲台カメラ装置の一実施の形態であり、従って、カメラ装置としての基本的な構成は、図5〜図7で説明した従来技術の場合と同じである。
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態におけるマイクロステップ駆動に関する部分を示したもので、ここで、マイコン100はカメラ制御回路10に対応し、ドライバIC200は水平回転用モータ駆動回路46又は垂直回転用モータ駆動回路47に対応し、ステッピングモータ300は水平回転用パルスモータ4又は垂直回転用パルスモータ5に対応する。
従って、マイコン100には、図5に示されているように、信号ケーブル9を介して水平回転角指令及び垂直回転角指令が供給されている。
【0023】
これによりマイコン100は、そのパルス出力タイマ101から所望の周波数のパルス出力を発生させ、ドライバIC200に供給し、ドライバIC200から制御信号がステッピングモータ300に供給され、ステッピングモータ300がマイクロステップ駆動されるようにするのであるが、このときマイコン100は、図2に示すパルス出力処理を実行し、ステッピングモータ300の特性に合わせてパルス周波数が調整された制御信号をステッピングモータ300に供給し、これによりステッピングモータ300の駆動が滑らかに得られるようにする。
そこで、以下、この動作について説明する。
【0024】
まず、マイコン100には、ドライバIC200から位置検出信号が入力されている。ここで、この位置検出信号とは図3に示されているように、ステッピングモータ300の励磁パターン1周につき、1回、LOWレベルになる信号(MO信号)のことである。
そして、マイコン100は、図2に示すように、まず、位置検出信号がLOWなったら励磁カウントを0にする(S1、S2)。
そして、この後、励磁カウント値と動作角度テーブルから、この励磁カウント値におけるステッピングモータ300の動作角度を取得する(S3)。
なお、このときの動作角度テーブルについては、後で詳述する。
【0025】
次に、動作角度テーブルから取得した動作角度と、このときに指令されている回転速度から制御信号となるパルス信号の周波数を計算し(S4)、計算した周波数をパルス出力タイマ101に設定し(S5)、このあと励磁カウントに1を加算した上で(S6)、この励磁カウントでのパル出力処理を終了させ、次の励磁カウントでの処理を繰り返えす。
従って、この図2の処理は、励磁パターンが1周して励磁カウント値が最大になり、再び位置検出信号がLOWになる毎に、励磁カウント0から繰り返され、この結果、ステッピングモータ300の特性に合わせてパルス周波数が調整された制御信号がステッピングモータ300に供給され、ステッピングモータ300の滑らかな駆動が得られることになる。
【0026】
次に、動作角度テーブルについて説明する。
この動作角度テーブルは、上記したように、水平回転用パルスモータ4又は垂直回転用パルスモータ5として使用されているステッピングモータ300個々の特性に合わせて駆動用のパルスの周波数が調整され、この結果、ステッピングモータ300の滑らかな駆動が得られるようにするためのものであるが、このとき、この実施形態においては、この動作角度テーブルがマイコン100の処理により、所望のタイミングで自動的に作成され、マイコン100に設けてあるフラッシュメモリに保持されるようになっている点が特徴であり、以下、この点について、図3と図4により詳細に説明する。
【0027】
このとき、まず、マイコン100は、動作角度テーブル生成時、図4に示すように、ロータリーエンコーダEからステッピングモータ300の位置が取得できるように設定する。
ここで、このロータリーエンコーダEとは、図5に示されている水平回転用エンコーダ15又は垂直回転用エンコーダ16のことである。
そして、マイコン100は、まず、所望のタイミング(詳細は後述)においてパルス出力をドライバIC200に供給し、MO信号がLOWになる位置にステッピングモータ300を移動させる。
【0028】
そして、MO信号がLOWになったら、マイコン100は、ここでステッピングモータ300の励磁モードをマイクロステップ駆動モードに変更する。
次に、マイコン100は、ドライバIC200からステッピングモータ300に1パルスを出力させ、ロータリーエンコーダEからこのときの位置を取得し、このときのステッピングモータ300の位置を、このときのパルス番号に対応してテーブルとしてフラッシュメモリに登録する。
そして、このテーブルに登録する処理を、次にMO信号がLOWになるまで各パルス毎に繰り返し、得られたテーブルを動作角度テーブルとする。
【0029】
従って、このときのマイコン100の処理は、次の段階からなる。
<第1段階>
パルス信号を出力してステッピングモータを動かし、MO信号がLOWになる位置にする。
<第2段階>
ステッピングモータの励磁モードをマイクロステップ駆動モードに変更する。
<第3段階>
ドライバICからステッピングモータに1パルスを出力させ、ロータリーエンコーダEからこのときの位置を取得し、このときのステッピングモータの位置を、このときのパルス番号に対応させてテーブルに登録する。
<第4段階>
第1段階から第3段階までの処理を、MO信号がLOWになるまで繰り返し、得られたテーブルを動作角度テーブルとする。
【0030】
この結果、動作角度テーブルは、励磁パターンが1周し、最初のパルスから最後のパルスになるまで、各パルスに対応したステッピングモータ300の位置をテーブル化したものとして得られる。
このとき、ステッピングモータ300の位置は、図3に示すように、MO信号がLOWになった後、パルス信号1パルス毎にステップ状に変化する。
従って、MO信号がLOWになった後、再びMO信号がLOWになるまで順次、パルス信号毎にロータリーエンコーダEから位置を取得してゆけば、励磁パターン1周を測定期間として、このときのステッピングモータ300についての動作角度テーブルが得られるのである。
【0031】
既に説明したように、ステッピングモータの場合、図3に示すように、マイクロステップ毎の回動角は、必ずしも一定にはなっていない。しかも、このことは、個々のステッピングモータの間でも言えることであり、従って、ステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を適用しても、パルス信号の周波数を一定にしたのでは、滑らかな駆動は得られない。
そして、このことが、従来技術において、マイクロステップ駆動方式を適用しても、滑らかな駆動が得られない理由である。
【0032】
一方、上記した本発明の実施形態においては、図2で説明したように、実際に使用されているステッピングモータ300について個々に設定されている動作角度テーブルに基づいてパルス信号の周波数が計算されるので、1パルス当りのマイクロステップ駆動が一定になるようにすることができ、従って、本発明の実施形態によれば、ステッピングモータの駆動にマイクロステップ駆動方式を適用して滑らかな駆動が得られるのである。
ここで、雲台カメラ装置の場合、水平回転用パルスモータと垂直回転用パルスモータの各々に対応して、それぞれ動作角度テーブルが必要なことは言うまでもない。
【0033】
次に、上記した所望のタイミング、すなわちマイコン100が動作角度テーブルの作成に必要な処理を実行するタイミングについて説明する。
ここで、この動作角度テーブルは、雲台カメラ装置に使用されるステッピングモータが決まれば、そのステッピングモータに一対一に対応して決まるものであり、従って、この見地からすれば、この動作角度テーブルは、雲台カメラ装置が設置され、その使用を開始する時点で必ず作成済みになっている必要がある。
【0034】
従って、上記した所望のタイミングについては、雲台カメラ装置を設置した後、その使用を開始する前のタイミングにすればよい。
但し、この後では、雲台カメラ装置本来の動作に支障がない限り、任意のタイミングにしてもよく、例えば、雲台カメラ装置の電源を落とした後、電源を投入して動作を再度立ち上げたタイミングにしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 固定部
2 水平回転部
3 カメラ筐体(カメラケース)
4 水平回転用パルスモータ
5 垂直回転用パルスモータ
6 水平回転用シャフト
7 水平回転用ウォームギヤ
8 垂直回転用シャフト
9 信号ケーブル
10 カメラ制御回路
13 垂直回転用ベルト
15 水平回転用エンコーダ
16 垂直回転用エンコーダ
40 モータ制御回路用電源ユニット
41 カメラ制御回路用電源ユニット
42 リレー(常開接点型継電器)
43 電力ケーブル
44 原点位置読取用センサ(水平回転用)
45 原点位置読取用センサ(垂直回転用)
46 水平回転用モータ駆動回路
47 垂直回転用モータ駆動回路
100 マイコン(カメラ制御回路10に対応)
101 パルス出力タイマ
200 ドライバIC(水平回転用モータ駆動回路46又は垂直回転用
モータ駆動回路47に対応)
300 ステッピングモータ(水平回転用パルスモータ4又は垂直回転
用パルスモータ5に対応)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラの撮像方向をステッピングモータのマイクロステップ駆動により遠隔操作する雲台カメラ装置において、
前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動して1パルス当りのステッピングモータの位置を取得しパルス番号に対応して登録した動作角度テーブルを作成する第1の処理と、前記ステッピングモータのマイクロステップ駆動によりカメラの撮像方向を遠隔操作する際、前記動作角度テーブルから読み出した動作角度と前記ステッピングモータの回転速度に基づいて前記マイクロステップ駆動のためのパルスの周波数を計算する第2の処理とを実行する制御手段を設け、
該制御手段は、前記第1の処理が実行されたことを条件として前記第2の処理を実行することを特徴とする雲台カメラ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−250019(P2011−250019A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119539(P2010−119539)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】