説明

電動注入器シリンジアセンブリ

電動注入器シリンジアセンブリ(110)を開示する。電動注入器シリンジアセンブリ(110)は、恒久的に連結される電動注入器シリンジ(112)と連結器(130)とを含む。連結器(130)は、電動注入器のシリンジマウント(200)上のアセンブリ(110)の設置を容易にするために、楔形の装着フランジ(144)を含む。連結器(130)はまた、シリンジマウント(200)からのアセンブリ(110)の除去を容易にするように、少なくとも1つの連結部材(150)をも含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国仮特許出願第61/233,629号(名称「POWER INJECTOR SYRINGE ASSEMBLY」、2009年8月13日出願)の米国特許法第119条第(e)項の優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、電動注入器に関し、さらに具体的には、電動注入器にシリンジを設置することに適合する構造に関する。
【背景技術】
【0003】
種々の医療処置は、1つ以上の医用流体が患者に注入されることを要求する。例えば、医療撮像処置は、おそらく生理食塩水および/または他の流体とともに、患者に造影剤を注入することをしばしば伴う。他の医療処置においては、治療目的のために1つ以上の流体を患者に注入することを伴う。このような種類の用途に電動注入器が使用され得る。
【0004】
電動注入器は、概して、パワーヘッドと一般的に呼ばれるものを含む。1つ以上のシリンジは、種々の様式(例えば、着脱式、後部装填、前部装填、側面装填)でパワーヘッドに装着されてもよい。各シリンジは、一般的には、シリンジプランジャ、ピストン、または同等物として特徴付けられ得る。それぞれのそのようなシリンジプランジャは、シリンジプランジャドライバの動作が、シリンジのバレルの内側で、それに対して関連シリンジプランジャを軸方向に前進させるようにパワーヘッドに組み込まれる適切なシリンジプランジャと界面接触する(例えば、接触および/または一時的に相互接続する)ように設計されている。1つの一般的なシリンジドライバは、ネジ式の主ネジまたは駆動ネジ上に装着されるラムの形態である。一つの回転方向における駆動ネジの回転によって関連するラムが一つの軸方向に進み、反対の回転方向における駆動ネジの回転によって関連するラムが反対の軸方向に進む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の局面は、電動注入器シリンジ、連結器、および保持リングを含む電動注入器シリンジアセンブリによって具現化される。電動注入器シリンジは、シリンジバレル、シリンジフランジ、および(例えば、電動注入器上に設置されたときに、例えば、シリンジから流体を放出するように)シリンジバレルに対して移動可能であるプランジャを含む。連結器は、電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能である。また、連結器は、少なくとも保持リングを使用して電動注入器シリンジに装着される。
【0006】
本発明の第2の局面は、電動注入器シリンジ、および連結器を含む電動注入器シリンジアセンブリによって具現化される。電動注入器シリンジは、シリンジバレル、シリンジフランジ、および(例えば、電動注入器上に設置されたときに、例えば、シリンジから流体を放出するように)シリンジバレルに対して移動可能であるプランジャを含む。連結器は、電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能である。また、連結器および電動注入器シリンジは、恒久的に接合または接続される。
【0007】
いくつかの特徴の改良および付加的な特徴が、本発明の上記の第1、第2、第3、第4、および第5の局面のそれぞれに別々に適用可能である。これらの特徴の改良および付加的な特徴は、上記の第1、第2、第3、第4、および第5の局面のそれぞれに関して、個別に、または任意の組み合わせで使用されてもよい。以下の論議は、本発明の第3の局面の論議の開始まで、第1および第2の局面のそれぞれに別々に適用可能である。最初に、第1の局面の特徴のうちのいずれかが、第2の局面によって使用されてもよく、逆もまた同様である。第1および第2の局面はまた、組み合わせて使用されてもよい。
【0008】
恒久接続が、別々に製造された構成要素であってもよい連結器と電動注入器シリンジとの間において利用されてもよい。例えば、RF溶接、音波溶接、接着、熱かしめ、超音波溶接、スナップ式接続、締り嵌め接続、機械的締結具、またはそれらの任意の組み合わせといった恒久接続を提供する任意の適切な方法が利用されてもよい。電動注入器シリンジと連結器との間の恒久連結、接続、接合状態、または同等物は、電動注入器シリンジから連結器を分解または着脱しようとした場合に、連結器および電動注入器シリンジのうちの少なくとも1つが損傷を受けるものとして特徴付けられてもよい。別の特性としては、恒久接続または同等物がこれらの2つの構成要素の間に存在する場合に、電動注入器シリンジは、連結器から除去されることを意図としなくてもよい(例えば、連結器と電動注入器シリンジとが着脱可能に相互接続されないようなものであってもよい)。恒久的に接合された場合、電動注入器シリンジおよび連結器は、相互に対して固定した相対位置で維持されてもよいが、電動注入器シリンジと連結器とは、たとえこれら2つの構成要素が恒久的に接合されても少なくともいくらかは相互に対して移動可能となり得る。
【0009】
シリンジフランジは、電動注入器シリンジと連結器とが組立または接合状態であるときに、連結器の内側に配置されてもよい。シリンジフランジを有する電動注入器シリンジの端は、電動注入器シリンジと連結器とを組み立てるために、連結器の開放端(例えば、連結器のシリンジ端)を通して方向付けられてもよい。一実施形態では、シリンジフランジは、連結器の内側に位置するシリンジフランジ台座に係合する。このシリンジフランジ台座は、任意の適切な構成であってもよく、完全に連結器を通って延在してもよい開口部または通路を画定する連結器の内壁から延在してもよい。一実施形態では、シリンジフランジ台座は、環状構造である。別の実施形態では、シリンジフランジ台座は、連結器を通って継続してもよい、開口部または通路の長さに沿った共通位置において、連結器の内壁の周囲に離間している複数のセグメントを含む。
【0010】
保持リングは、連結器を電動注入器シリンジに装着するために使用されてもよく、連結器および電動注入器シリンジが恒久的に接合または接続される場合を含む。連結器、電動注入器シリンジ、および保持リングは、電動注入器シリンジアセンブリを組み立てるために別々に載置される3つの別個の構成要素であってもよい。電動注入器シリンジアセンブリの組立状態または構成では、連結器と保持リングとは、電動注入器シリンジのシリンジフランジの反対の端表面と界面接触してもよい。連結器および保持リングの上記のシリンジフランジ台座は、電動注入器シリンジアセンブリの組立状態または構成で、電動注入器シリンジのシリンジフランジの反対側に載置されてもよい。一実施形態では、保持リングは、連結器内に延在する。一実施形態では、第1の保持リング部分または区画が、(例えば、電動注入器シリンジのシリンジフランジの1つの端面と隣接した関係で)連結器内に配置される一方で、第2の保持リング部分または区画は、連結器の隣接端(例えば、シリンジ端)を越えて配置される。
【0011】
連結器は、(例えば、単一部品の形態で)一部品または一体構造を利用してもよい。連結器自体には、いずれの種類の接合部を欠いていてもよい。連結器はまた、可動部品が欠けているものとして特徴付けられてもよい。任意の適切な材料または材料の組み合わせが、連結器を画定するために使用されてもよく、連結器は、任意の適切な方式で製造されてもよい。連結器が形成されてもよい代表的な材料は、限定するものではないが、アルミニウム、鋼鉄、ポリカーボネート、ポリエステル、PP、PET、PBT、PE、および他の好適なプラスチックを含む。
【0012】
連結器は、連結フランジを含んでもよい。連結フランジの(電動注入器シリンジアセンブリの中心長手軸に対して)内向きの部分は、上記のシリンジフランジ台座を画定し得るが、連結フランジとシリンジフランジ台座とは、異なる構造となり得る。連結フランジは、いくつかの特性の対象となる。連結フランジによって提供され得る1つの機能は、電動注入器に装着されたときに、少なくとも多少の流体シールまたは流体障害を提供することである(例えば、「ドリップフランジ」として機能する)。連結フランジは、連結器を通って延在する中心長手軸の周囲に360°全体に延在し、連結器を通る流体通路と一致し得る環状構造であってもよい(例えば、連結器は、この中心長手軸の周囲に同心円状に配置されてもよい)。連結フランジは、円盤状構造の形態であってもよい。連結フランジは、一実施形態では、0.010”〜0.020”の範囲の最大厚さを有し、別の実施形態では、0.5”の最大厚さを有する(例えば、中心長手軸に沿って測定される)。
【0013】
連結フランジの外径は、固定された量または値であってもよい(例えば、連結フランジは、連結器の中心長手軸に直角に移動して、連結器内の電動注入器シリンジの保持を促進するシリンジ締め付けまたは係合構造を組み込む必要はない)。連結フランジ、ならびに連結器の全体は、一体構造であってもよい。連結フランジの周囲は(例えば、円形構成の形態で)連結器の最大外径を画定してもよい。
【0014】
連結フランジは、連結器を第1と第2の円筒形区画(例えば、外側円筒形の表面を有する連結器の区画)とに分離するものとして特徴付けられてもよい。第1と第2の円筒形区画とは、連結フランジの反対側に配置されてもよい。第1と第2の円筒形区画とは、連結フランジから反対方向に延在してもよい。一実施形態では、第1の円筒形区画が、連結フランジの電動注入器側にある(例えば、第1の円筒形区画は、連結器がその上に設置されているときに、電動注入器の方向へ連結フランジから延在し得る)一方で、第2の円筒形区画は、連結フランジの電動注入器シリンジ側にある(例えば、第2の円筒形区画は、連結器がその上に設置されているときに、電動注入器から離れる方向に連結フランジから延在し得る)。
【0015】
上記の第1と第2の円筒形区画とは、異なる外径を有してもよい。一実施形態では、第1の円筒形区画は、第2の円筒形区画よりも小さい外径を有する。第1の円筒形区画は、電動注入器シリンジアセンブリが電動注入器上に設置されたときに、シリンジマウントの係合構造と対応してもよい。第2の円筒形区画は、連結器内の電動注入器シリンジのシリンジフランジの載置に適応するようにサイズ決定されてもよい。一実施形態では、第2の円筒形区画は、連結フランジの電動注入器シリンジ側に配置される、連結器の唯一の部分である。一実施形態は、0.140”である、第2の円筒形区画の最大長を有し、別の実施形態は、0.5”である、この最大長を有する(例えば、連結器の中心長手軸に沿って測定される)。
【0016】
連結器の周囲は、少なくとも1つの装着フランジを含んでもよい。上記の第1の円筒形区画は、連結フランジからそのような装着フランジまで延在してもよい。いずれの場合も、一実施形態は、連結器の中心長手軸の周囲に360°全体に延在する環状構造の形態である装着フランジを有する。別の実施形態は、この中心長手軸に沿った共通位置において、連結器の中心長手軸の周囲に離間している複数の装着フランジを利用する。
【0017】
連結器によって利用される各/任意の装着フランジは、電動注入器のシリンジマウント上の電動注入器シリンジアセンブリの設置を容易にしてもよい。以下の論議は、連結器によって利用される各装着フランジに適用可能である。装着フランジは、(例えば、連結器の中心長手軸に沿って/を通って得られる断面図で)楔形の断面を有するものとして特徴付けられてもよい。別の特徴として、装着フランジの外径は、連結フランジまたは連結器のシリンジ端の方向に継続して(または連結器の電動注入器端から離れる方向に継続して)(例えば、継続的に)増大する。さらに別の特徴として、装着フランジは、その長さ寸法に沿って少なくとも2つの異なる外径を利用する(そのような長さ寸法は連結器の中心長手軸と一致してもよい)。装着フランジはまた、それと係合されたとき、および適切に移動させられたときに別の構造(例えば、カム従動子)の移動を促進する構造である、カムとして特徴付けられてもよい。
【0018】
電動注入器シリンジアセンブリの連結器は、電動注入器のシリンジマウント上に同部品を設置するために使用されてもよい。このシリンジマウントは、シリンジ保持器(例えば、屈曲リング)と、シリンジ保持器アクチュエータ(例えば、回転リング)とを含んでもよい。連結器の装着フランジは、電動注入器上の電動注入器シリンジアセンブリの設置中に、電動注入器シリンジアセンブリが電動注入器に対して移動させられると(例えば、電動注入器の動作中に電動注入器のシリンジプランジャドライバまたはラムが移動する軸に沿って、例えば、軸方向に)、シリンジ保持器に係合して拡張させてもよい。例えば、シリンジ保持器の弾性または弾力性により、いったん装着フランジがシリンジ保持器を越えて移動すると、後にシリンジ保持器の収縮が発生してもよく、それは次いで、電動注入器上で電動注入器シリンジアセンブリを少なくともいくらか保持してもよい。連結器は、シリンジ保持器アクチュエータの対応する連結部材(例えば、シリンジ保持器アクチュエータの内壁上に存在する1つ以上のスロットまたは溝)に係合してもよい、連結部材(例えば、その周囲の1つ以上の突起)を含んでもよい。これらの連結部材が係合されている間の電動注入器シリンジアセンブリの回転は、シリンジ保持器アクチュエータを回転させるために使用されてもよい。シリンジ保持器アクチュエータの回転は、シリンジ保持器を拡張させて、(例えば、電動注入器の動作中に電動注入器のシリンジプランジャドライバまたはラムが移動する軸に沿った、例えば、軸方向運動によって)電動注入器シリンジアセンブリがシリンジマウントから除去されることを可能にするために使用されてもよい。
【0019】
本発明の第3の局面は、電動注入器シリンジ受容器と、連結器とを含む、電動注入器シリンジアセンブリによって具現化される。電動注入器シリンジ受容器は、中心長手軸に沿って延在し、電動注入器シリンジ受容器の中に設置されたときに少なくとも電動注入器シリンジのシリンジバレルと一致する。例えば、電動注入器シリンジ受容器は、少なくともシリンジバレルと同じくらいの長さであってもよい。連結器は、電動注入器シリンジ受容器と相互接続され、また、電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能である。連結器は、少なくとも1つの装着フランジと、第1の連結部材とを含む。少なくとも2つの異なる外径が、長手軸に沿って継続して装着フランジに存在する。
【0020】
本発明の第4の局面は、電動注入器シリンジ受容器と、連結器とを含む、電動注入器シリンジアセンブリによって具現化される。電動注入器シリンジ受容器は、中心長手軸に沿って延在し、第1の区画と、中心長手軸の異なる部分に沿って延在するシリンジ保持区画とを含む。電動注入器シリンジ受容器の第1の区画が、中心長手軸の周囲に多くて180°延在する一方で、そのシリンジ保持区画は、中心長手軸の周囲で180°を越えて延在する。連結器は、電動注入器シリンジ受容器と相互接続され、また、電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能である。
【0021】
本発明の第5の局面は、電動注入器シリンジ受容器と、連結器とを含む、電動注入器シリンジアセンブリによって具現化される。電動注入器シリンジ受容器は、中心長手軸に沿って端壁まで延在する、細長い弓状側壁とともに、端区画または壁を含む。電動注入器シリンジ受容器はさらに、第1の区画と、中心長手軸の異なる部分に沿って延在するシリンジ保持区画とを含む。第1の区画が、中心長手軸の周囲に多くて180°延在する一方で、シリンジ保持区画は、中心長手軸の周囲に180°を越えて延在する。連結器は、電動注入器シリンジ受容器と相互接続され、また、電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能である。
【0022】
いくつかの特徴の改良および付加的な特徴が、本発明の第3、第4、および第5の局面のそれぞれに別々に適用可能である。これらの特徴の改良および付加的な特徴は、上記の第1、第2、第3、第4、および第5の局面のそれぞれに関して、個別に、または任意の組み合わせで使用されてもよい。以下の論議は、本発明の第3、第4、および第5の局面のそれぞれに別々に適用可能である。最初に、第3の局面の特徴のうちのいずれかが、第4および第5の局面のそれぞれによって使用されてもよく、第4の局面の特徴のうちのいずれかが、第3および第5の局面のそれぞれによって使用されてもよく、第5の局面の特徴のうちのいずれかが、第3および第4の局面のそれぞれによって使用されてもよい。第3、第4、および第5の局面のうちのいずれか2つ以上はまた、組み合わせて使用されてもよい。
【0023】
電動注入器シリンジアセンブリは、(例えば、単一部品の形態で)一部品または一体構造を利用してもよい。代替として、連結器および電動注入器シリンジ受容器は、別々に形成され、その後、(例えば、恒久接続を介して)ともに接合されてもよい。電動注入器シリンジ受容器と連結器との間には、いずれの種類の接合部をも欠いていてもよい。電動注入器シリンジアセンブリはまた、偏向または屈曲以外に移動し得る部品を欠けているものとして特徴付けられてもよい。一実施形態では、電動注入器シリンジアセンブリは、電動注入器シリンジ受容器および連結器のみを含む。
【0024】
電動注入器シリンジ受容器は、連結器から延在するものとして特徴付けられてもよい。電動注入器シリンジ受容器の上部区画は、電動注入器シリンジ受容器の中へ電動注入器シリンジを設置することに適応するように、ならびに受容器から電動注入器シリンジを除去するために開いていてもよい。電動注入器シリンジ受容器の開口部は、常に存在してもよい。電動注入器シリンジは、(例えば、電動注入器シリンジ受容器の長さ寸法が水平面にある場合に、垂直面内で)受容器に向かってシリンジを移動させながら、シリンジとシリンジ受容器との間の平行関係を維持することによって、この開口部の中に設置されてもよい。電動注入器シリンジはまた、最初にそのフランジ端がそのノズル端よりも受容器から遠くに離間している状態で(例えば、これらの2つの構成要素の長軸が歪んだ関係にある状態で)、電動注入器シリンジ受容器の中に設置されてもよく、次いで、電動注入器シリンジ受容器に沿ってシリンジの前方部分を摺動し、電動注入器シリンジ受容器のシリンジ保持区画の下に、このシリンジの前方部分を配置する。シリンジの長軸および電動注入器シリンジ受容器の長軸はそれぞれ、シリンジの前方部分が電動注入器シリンジ受容器に対して移動させられると、シリンジフランジが受容器と整列させられるまで、それぞれの配向で少なくとも実質的に維持されてもよく、その時点で、シリンジのシリンジフランジ端は、平行関係でこれら2つの構成要素を配置するように、電動注入器シリンジフランジ受容器の中へ方向付けられてもよい。
【0025】
電動注入器シリンジ受容器は、(例えば、受容器の側壁または基部に)1つ以上のスロットを含んでもよい。任意の適切な数のスロットが利用されてもよい。一実施形態では、3つのスロットが利用される。各スロットの少なくとも大部分は、中心長手軸と平行に延在してもよい。それぞれのそのようなスロットは、電動注入器シリンジ受容器の長さの大部分に沿って延在してもよい。
【0026】
電動注入器シリンジ受容器は、中心長手軸に沿って端壁まで延在する細長い弓状の側壁とともに、端区画または壁を含んでもよい。電動注入器シリンジ受容器の端区画は、電動注入器シリンジ受容器の中に着脱可能に載置される電動注入器シリンジの錐台状の端部分と対応するように錐台状であってもよい。開口が、電動注入器シリンジ受容器の中に着脱可能に載置される電動注入器シリンジのノズルを収容するためにこの端壁を通って延在してもよい。
【0027】
電動注入器シリンジ受容器は、電動注入器シリンジアセンブリの中心長手軸の周囲に多くても180°延在する第1の区画を含んでもよい(例えば、この軸が連結器を通って延在する開口部または通路と一致する場合)。電動注入器シリンジ受容器の第1の区画は、連結器の端(例えば、連結器の電動注入器シリンジ端)から延在してもよい。電動注入器シリンジ受容器は、電動注入器シリンジアセンブリの中心長手軸の周囲に180°を越えて延在するシリンジ保持区画を含んでもよい。
【0028】
第1の区画およびシリンジ保持区画の両方が、電動注入器シリンジ受容器によって利用されてもよい。電動注入器シリンジ受容器の第1の区画は、電動注入器シリンジアセンブリの中心長手軸に対して、連結器と電動注入器受容器のシリンジ保持区画との間に位置してもよい。一実施形態では、電動注入器シリンジ受容器のシリンジ保持区画は、電動注入器シリンジアセンブリの中心長手軸に沿って十分な距離だけ延在し、電動注入器シリンジアセンブリを組み込む電動注入器の動作中に電動注入器シリンジ受容器内でシリンジを保持する。
【0029】
第3、第4、および第5の局面と関連付けられる連結器は、同部品が電動注入器のシリンジマウントと界面接触または相互作用する方法との関連を含んで、第1および第2の局面に関して上記で論議される連結器に一致してもよい。しかしながら、第3、第4、および第5の局面の連結器は、上記の連結フランジで終端してもよい。つまり、第3、第4、および第5の局面によって使用される連結器は、上記の第2の円筒形区画を排除してもよい。
【0030】
いくつかの特徴の改良および付加的な特徴が、本発明の上記の第1、第2、第3、第4、および第5の局面のそれぞれに別々に適用可能である。これらの特徴の改良および付加的な特徴は、上記の第1、第2、第3、第4、および第5の局面のそれぞれに関して、個別に、または任意の組み合わせで使用されてもよい。「単数形」の文脈または同等物に限定されることを意図としている、本発明の任意の他の種々の局面の任意の特徴は、「のみ」、「単一の」、「に限定される」、または同等物等の用語によって、本明細書で明確に説明される。一般的に容認された根拠の実践による特徴を導入するだけでは、対応する特徴を単数形に限定しない(例えば、電動注入器連結器が「装着フランジ」を含むことを示すのみでは、電動注入器連結器が1つだけの装着フランジを含むことを意味しない)。また、「少なくとも1つの」等の語句を使用しなかったことも、対応する特徴を単数形に限定しない(例えば、電動注入器連結器が「装着フランジ」を含むことを示すのみでは、電動注入器連結器が1つだけの装着フランジを含むことを意味しない)。特定の特徴に関する「少なくとも略」または同等物等といった語句の使用は、その対応する特徴的かつわずかな変形例を含有する(例えば、シリンジバレルが少なくとも略円筒形であると示すことは、円筒形であるシリンジバレルを包含する)。最後に、「一実施形態では」という語句と併せた特徴の言及は、特徴の使用を単一の実施形態に限定しない。
【0031】
本明細書において使用されるように、「着脱可能に相互接続される」という用語は、構成要素が相互接続されるが、相互から着脱される能力を保持し、着脱後において、構成要素のそれぞれが使用可能な状態のままである構成要素間の関係を説明する。例えば、電動注入器に着脱可能に接続される連結器、または電動注入器に着脱可能に相互接続される連結器とは、連結器が、電動注入器によって使用可能である構成で(例えば、電動注入器が連結器を支持する方式で)、電動注入器に現在設置されている状態を説明する。さらに、着脱された後に、連結器および電動注入器のそれぞれは、もう一度着脱可能に相互接続される能力を保持する。
【0032】
流体放出を提供するために利用され得る任意の電動注入器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。任意のそのような電動注入器は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の1つ以上のシリンジプランジャドライバを利用してもよく、それぞれのそのようなシリンジプランジャドライバは、少なくとも双方向移動(例えば、流体を放出するための第1の方向への移動、流体の装填および/または採取に適応するため、および/または後続の流体放出動作のための位置に戻るための第2の方向への移動)が可能であり、それぞれのそのようなシリンジプランジャドライバは、(例えば、流体を放出するように)少なくとも1つの方向にシリンジプランジャを前進させることができるよう、任意の適切な方式で(例えば、機械的接触によって、(機械的または別様の)適切な連結器によって)その対応するシリンジプランジャと相互作用してもよい。各シリンジプランジャドライバは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。複数の駆動源出力が、所与のときに単一のシリンジプランジャを前進させるように、任意の適切な方式で組み合わせられてもよい。1つ以上の駆動源が、単一のシリンジプランジャドライバ専用であってもよく、1つ以上の駆動源が、複数のシリンジプランジャドライバと関連付けられてもよく(例えば、1つのシリンジプランジャから別のシリンジプランジャへ出力を変更するように、ある種の伝送を組み込む)、またはそれらの組み合わせである。代表的な駆動源の形態は、ブラシ付きまたはブラシレス電気モータ、油圧モータ、空気モータ、圧電モータ、またはステッピングモータを含む。
【0033】
そのような電動注入器は、任意の適切な医療撮像用途(例えば、コンピュータ断層撮影法またはCT撮像、磁気共鳴映像法またはMRI、単光子放出コンピュータ断層撮影法またはSPECT撮像、陽電子放出コンピュータ断層撮影法またはPET撮像、X線撮像、血管造影撮像、光学的撮像、超音波撮像)、および/または任意の適切な医療診断および/または治療用途(例えば、化学療法の注入、疼痛管理等)を限定することなく含む、1つ以上の医用流体の送達が所望される、任意の適切な用途に使用されてもよい。任意のそのような電動注入器が、適切な撮像システム(例えば、CTスキャナ)等の任意の構成要素または構成要素の組み合わせと併用されてもよい。例えば、任意のそのような電動注入器と1つ以上の他の構成要素との間で、情報(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)を伝達することができる。
【0034】
任意の適切な数のシリンジが、任意の適切な様式で(例えば、着脱式、後部装填、前部装填、側面装填)任意のそのような電動注入器とともに使用されてもよく、任意の適切な医用流体が、任意のそのような電動注入器の所与のシリンジから放出されてもよく(例えば、造影剤、治療用流体、放射性医薬品、生理食塩水、およびそれらの任意の組み合わせ)、任意の適切な流体が、任意の適切な様式で(例えば、順次的、同時に)で多重シリンジ電動注入器構成から放出されてもよく、またはそれらの任意の組み合わせである。一実施形態では、電動注入器の動作によりシリンジから放出される流体は、導管(例えば、医療管類セット)の中へ方向付けられ、この場合、この導管は、任意の適切な様式でシリンジと流体的に相互接続され、流体を所望の場所(例えば、注入のために患者に挿入されるカテーテル)に方向付けられる。複数のシリンジが、(例えば、単一の注入部位に提供するために)共通導管に注いでもよく、または1つのシリンジが、(例えば、1つの注入部位に提供するために)1つの導管に注いでもよい一方で、別のシリンジは、(例えば、異なる注入部位に提供するために)異なる導管に注いでもよい。一実施形態では、各シリンジは、シリンジバレルと、シリンジバレル内に配置され、かつそれに対して移動可能であるプランジャとを含む。このプランジャは、シリンジプランジャ駆動アセンブリが、少なくとも1つの方向に、およびおそらく2つの異なる反対方向に、プランジャを前進させることができるように、電動注入器のシリンジプランジャ駆動アセンブリと界面接触してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、電動注入器の一実施形態の概略図である。
【図2A】図2Aは、移動式スタンド装着型のデュアルヘッド電動注入器の一実施形態の斜視図である。
【図2B】図2Bは、図2Aの電動注入器によって使用されるパワーヘッドの拡大部分分解斜視図である。
【図2C】図2Cは、図2Aの電動注入器によって使用されるシリンジプランジャ駆動アセンブリの一実施形態の概略図である。
【図3】図3は、電動注入器シリンジおよび連結器が恒久的に接合されている、電動注入器シリンジアセンブリの一実施形態の分解斜視図である。
【図4】図4は、組立状態の図3の電動注入器シリンジアセンブリの斜視図である。
【図5】図5は、その長さ寸法に沿って得られた、図4の電動注入器シリンジアセンブリの断面図である。
【図6】図6は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器のシリンジ端の斜視図である。
【図7】図7は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器の電動注入器端の斜視図である。
【図8】図8は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器のシリンジ端の端面図である。
【図9】図9は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器の電動注入器端の端面図である。
【図10】図10は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器の1つの側面図である。
【図11】図11は、図3および4の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器の別の側面図である。
【図12】図12は、一体化して形成されてもよいシリンジクレードルおよび連結器を組み込み、電動注入器シリンジがクレードルの中に設置するために載置されている、電動注入器シリンジアセンブリの別の実施形態の(シリンジ端からの)斜視上面図である。
【図13】図13は、その中に電動注入器シリンジが設置されている、図12の電動注入器シリンジアセンブリの(シリンジ端からの)斜視上面図である。
【図14】図14は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの裏面の斜視底面図である。
【図15】図15は、その中に電動注入器シリンジが設置されている、その長軸に沿って得られた図12の電動注入器アセンブリの断面図である。
【図16】図16は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの(電動注入器端からの)斜視上面図である。
【図17】図17は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの(シリンジ端からの)斜視上面図である。
【図18】図18は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの電動注入器端の端面図である。
【図19】図19は、図12の電動注入器シリンジアセンブリのシリンジ端の端面図である。
【図20】図20は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの側面図である。
【図21】図21は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの上面図である。
【図22】図22は、図12の電動注入器シリンジアセンブリの底面図である。
【図23】図23は、図3〜11の電動注入器シリンジアセンブリによって使用される電動注入器連結器の変形例の斜視図である。
【図24】図24は、図12〜22の電動注入器シリンジアセンブリの変形例の斜視図である。
【図25】図25は、図3〜11、12〜22、23、および24の電動注入器シリンジアセンブリを受容するための電動注入器シリンジマウントの一実施形態の(正面からの)分解斜視図である。
【図26】図26は、図25のシリンジマウントの(裏面からの)分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、パワーヘッド12を有する電動注入器10の一実施形態の概略図を提示する。1つ以上のグラフィカルユーザインターフェースまたはGUI11は、パワーヘッド12と関連付けられてもよい。各GUI11は、1)任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよく、2)任意の適切な方式でパワーヘッド12と動作可能に相互接続されてもよく、3)任意の適切な場所に配置されてもよく、4)電動注入器10の動作の1つ以上の側面を制御すること、電動注入器10の動作と関連付けられる1つ以上のパラメータを入力/編集すること、および(例えば、電動注入器10の動作と関連付けられる)適切な情報を表示すること、または、5)前述の内容の任意の組み合わせといった機能のうちのいずれかを提供するように構成されてもよい。任意の適切な数のGUI11が利用されてもよい。一実施形態では、電動注入器10は、パワーヘッド12から分離しているが、それと通信するコンソールによって組み込まれるGUI11を含む。別の実施形態では、電動注入器10は、パワーヘッド12の一部であるGUI11を含む。さらに別の実施形態では、電動注入器10は、パワーヘッド12と通信する別個のコンソール上の1つのGUI11を利用し、また、パワーヘッド12にある別のGUI11も利用する。各GUI11は、同じ機能性または一式の機能性を提供することができ、またはGUI11は、それぞれの機能性に関して少なくともいくらか異なっていてもよい。
【0037】
シリンジ28は、パワーヘッド12上に設置され得、設置されると電動注入器10の一部と見なされ得る。いくつかの注入処置が、シリンジ28内に比較的高い圧力を生成させ得る。この点に関して、圧力ジャケット26内にシリンジ28を配置することが望ましくあり得る。圧力ジャケット26は、一般的には、パワーヘッド12上のシリンジ28の一部として、またはパワーヘッド12上にシリンジ28を設置した後には、シリンジ28がその中に配置されることを可能にする方式で、パワーヘッド12と関連付けられる。複数の注入処置のために、種々のシリンジ28が圧力ジャケット26内に載置され、圧力ジャケット26から除去されるので、一般的には、同じ圧力ジャケット26が、パワーヘッド12と関連付けられたままになる。電動注入器10は、電動注入器10が低圧注入のために構成/利用される場合、および/または電動注入器10とともに利用されるシリンジ28が、圧力ジャケット26によって提供される付加的な支援を伴わずに高圧注入に耐えるのに十分な耐久性である場合、圧力ジャケット26を排除してもよい。いずれの場合も、シリンジ28から放出される流体は、任意の適切な方式でシリンジ28と流体的に相互接続されてもよく、流体を任意の適切な場所に(例えば、患者に)方向付け得る任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類の導管38の中へ方向付けられてもよい。
【0038】
パワーヘッド12は、シリンジ28(例えば、そのプランジャ32)と相互作用(例えば、界面接触)してシリンジ28から流体を放出するシリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバ14を含む。このシリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、駆動出力部18(例えば、回転可能な駆動ネジ)に動力供給する駆動源16(例えば、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類のモータ、随意的な歯車装置、および同等物)を含む。ラム20が、駆動出力部18によって適切な経路(例えば、軸方向)に沿って前進させられてもよい。ラム20は、以下で論議される方式で、シリンジ28の対応する部分と相互作用または界面接触するための連結具22を含んでもよい。
【0039】
シリンジ28は、シリンジバレル30内に移動可能に配置されるプランジャまたはピストン32を含む(例えば、双頭矢印Bに一致する軸に沿った軸方向往復のため)。プランジャ32は、連結具34を含んでもよい。このシリンジプランジャ連結具34は、ラム連結具22を相互作用または界面接触して、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14が、シリンジバレル30内でシリンジプランジャ32を後退させることを可能にし得る。シリンジプランジャ連結具34は、ヘッドまたはボタン36bとともにシリンジプランジャ32の本体から延在するシャフト36aの形態であってもよい。しかしながら、シリンジプランジャ連結具34は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。
【0040】
概して、電動注入器10のシリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、対応するシリンジ28から流体を放出するために)少なくとも1つの方向に(シリンジバレル30に対して)シリンジプランジャ32を移動または前進させることができるように、任意の適切な方式で(例えば、機械的接触によって、(機械的または別様の)適切な連結器によって)シリンジ28のシリンジプランジャ32と相互作用し得る。つまり、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、同じ駆動源16の動作を介して)双方向運動が可能であってもよいが、電動注入器10は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14の動作が、実際には、電動注入器10によって使用されている各シリンジプランジャ32を1つの方向のみに移動させるだけであるように構成されてもよい。しかしながら、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、2つの異なる方向のそれぞれに(例えば、共通軸方向経路に沿った異なる方向に)それぞれのそのようなシリンジプランジャ32を移動させることができるように、電動注入器10によって使用されている各シリンジプランジャ32と相互作用するように構成されてもよい。
【0041】
シリンジプランジャ32の後退は、後続の注入または放出のためにシリンジバレル30の中へ流体を装填することに適応するために利用されてもよく、後続の注入または放出のためにシリンジバレル30の中へ流体を実際に引き込むために利用されてもよく、または任意の他の適切な目的で利用されてもよい。ある構成は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14がシリンジプランジャ32を後退させることが可能であることを要求しなくてもよく、この場合、ラム連結具22およびシリンジプランジャ連結具34は、所望されなくてもよい。この場合、シリンジプランジャ駆動アセンブリ14は、(例えば、別の事前充填されたシリンジ28が設置された後に)別の流体送達動作を実行する目的で後退させられてもよい。ラム連結具22およびシリンジプランジャ連結具34が利用されるときでさえも、これらの構成要素は、ラム20がシリンジプランジャ32を前進させてシリンジ28から流体を放出する(例えば、ラム20が単にシリンジプランジャ34を、またはシリンジプランジャ32の近位端を直接、「押し進め」てもよい)ときに、連結されてもされなくてもよい。任意の適切な寸法または寸法の組み合わせにおける任意の単一の運動または運動の組み合わせが、ラム連結具22とシリンジプランジャ連結具34とを連結状態もしくは状況に配置するので、ラム連結具22とシリンジプランジャ連結具34とを分離状態もしくは状況に配置するため、またはその両方で利用されてもよい。
【0042】
シリンジ28は、任意の適切な方式でパワーヘッド12上に設置されてもよい。例えば、シリンジ28は、パワーヘッド12上に直接設置されるように構成することができる。図示した実施形態では、筐体24が、シリンジ28とパワーヘッド12との間に界面を提供するように、パワーヘッド12上に適切に装着される。この筐体24は、シリンジ28の1つ以上の構成が設置され得るアダプタの形態であってもよく、シリンジ28の少なくとも1つの構成は、そのようなアダプタを使用することなく、パワーヘッド12上に直接設置することができる。筐体24はまた、シリンジ28の1つ以上の構成が設置され得る面板の形態であってもよい。この場合、面板は、パワーヘッド12上にシリンジ28を設置するために必要とされ得、つまり、シリンジ28は、面板を伴わずにパワーヘッド12上に設置することができない。圧力ジャケット26が使用されているとき、それは、シリンジ28に関して本明細書で論議される種々の方式でパワーヘッド12上に設置されてもよく、次いでその後、シリンジ28が、圧力ジャケット26の中に設置される。
【0043】
筐体24は、シリンジ28を設置するときに、パワーヘッド12上に装着され、それに対して固定した位置にとどまってもよい。別のオプションは、筐体24とパワーヘッド12とを移動可能に相互接続して、シリンジ28の設置に適応することである。例えば、筐体24は、双頭矢印Aを含有する平面内を移動して、ラム連結具22とシリンジプランジャ連結具34との間に、連結状態または状況および非連結状態または状況のうちの1つ以上を提供してもよい。
【0044】
1つの特定の電動注入器構成が、図2Aに図示され、参照数字40によって識別され、図1の電動注入器10に少なくとも略一致する。電動注入器40は、移動式スタンド48上に装着されるパワーヘッド50を含む。電動注入器40用の2つのシリンジ86a、86bが、パワーヘッド50上に装着される。流体が、電動注入器40の動作中にシリンジ86a、86bから放出され得る。
【0045】
移動可能スタンド48は、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。車輪、ローラ、キャスタ、または同等物が、スタンド48が移動可能にするために利用されてもよい。パワーヘッド50は、移動式スタンド48に対して固定位置に維持されることができる。しかしながら、少なくともある方式で、パワーヘッド50の位置を移動式スタンド48に対して調整可能にさせることが望ましくあり得る。例えば、シリンジ86a、86bのうちの1つ以上の中に流体を装填するときに、移動式スタンド48に対して1つの位置にパワーヘッド50を有し、注入処置を実施するために、移動式スタンド48に対して異なる位置にパワーヘッド50を有することが望ましくあり得る。この点に関して、パワーヘッド50は、任意の適切な方式で(例えば、パワーヘッド50が少なくともある可動域を通して旋回させられ、その後、所望の位置に維持されてもよいように)、移動式スタンド48と移動可能に相互接続されてもよい。
【0046】
流体を提供するために、任意の適切な方式でパワーヘッド50を支持できることを理解されたい。例えば、移動式構造上に装着される代わりに、パワーヘッド50を支持アセンブリと相互接続することができ、支持アセンブリは次に、適切な構造(例えば、天井、壁、床)に装着される。パワーヘッド50用の任意の支持アセンブリは、少なくともいくらか位置的に調整可能であってもよく(例えば、1つ以上の他の支持区画に対して再配置されてもよい1つ以上の支持区画を有することによって)、または固定位置に維持されてもよい。また、パワーヘッド50は、固定位置に維持されるように、または支持アセンブリに対して調整可能であるように、任意のそのような支持アセンブリと一体化されてもよい。
【0047】
パワーヘッド50は、グラフィカルユーザインターフェースまたはGUI52を含む。このGUI52は、電動注入器40の動作の1つ以上の局面を制御すること、電動注入器40の動作と関連付けられる1つ以上のパラメータを入力/編集すること、および(例えば、電動注入器40の動作と関連付けられる)適切な情報を表示することといった機能のうちの1つまたは任意の組み合わせを提供するように構成されてもよい。電動注入器40はまた、コンソール42およびパワーパック46も含んでもよく、それぞれは、テーブル上に配置されてもよく、または検査室の電子機器ラック上もしくは任意の他の適切な場所に装着されてもよく、あるいは両方である任意の適切な方式で(例えば、1つ以上のケーブルを介して)パワーヘッド50と通信していてもよい。パワーパック46は、注入器40の電力供給部、コンソール42とパワーヘッド50との間の通信を提供するためのインターフェース回路、遠隔コンソール等の遠隔ユニットへの電動注入器40の接続を可能にするための回路、遠隔ハンドもしくはフット制御スイッチ、または他の相手先商標製品製造(OEM)遠隔制御接続(例えば、注入器40の動作が撮像システムのX線照射と同期されることを可能にする)、および任意の他の適切な構成部品のうちの1つ以上および任意の適切な組み合わせを含んでもよい。コンソール42は、タッチスクリーンディスプレイ44を含んでもよく、タッチスクリーンディスプレイ44は次に、操作者が電動注入器40の動作の1つ以上の局面を遠隔制御することを可能にすること、操作者が電動注入器40の動作と関連付けられる1つ以上のパラメータを入力/編集することを可能にすること、操作者が電動注入器40の電動動作のためのプログラム(後に、操作者による始動時に、電動注入器40によって電動的に実行することができる)を特定および記憶することを可能にすること、電動注入器40に関連し、その動作の任意の側面を含む、任意の適切な情報を表示することといった機能のうちの1つ以上を任意の適切な組み合わせで提供してもよい。
【0048】
シリンジ86a、86bのパワーヘッド50との一体化に関する種々の詳細が、図2Bに提示されている。シリンジ86a、86bの各々は、同じ一般的な構成要素を含む。シリンジ86aは、シリンジバレル88a内に移動可能に配置されるプランジャまたはピストン90aを含む。パワーヘッド50の動作を介した軸100a(図2A)に沿ったプランジャ90aの移動は、シリンジバレル88a内からシリンジ86aのノズル89aを通して流体を放出する。適切な導管(図示せず)は、一般的には、流体を所望の場所(例えば、患者)に方向付けるために、任意の適切な方式でノズル89aと流体的に相互接続される。同様に、シリンジ86bは、シリンジバレル88b内に移動可能に配置されるプランジャまたはピストン90bを含む。パワーヘッド50の動作を介した軸100b(図2A)に沿ったプランジャ90bの移動は、シリンジバレル88b内からシリンジ86bのノズル89bを通して流体を放出する。適切な導管(図示せず)は、一般的には、流体を所望の場所(例えば、患者)に方向付けるために、任意の適切な方式でノズル89bと流体的に相互接続される。
【0049】
シリンジ86aは、中間面板102aを介してパワーヘッド50と相互接続される。この面板102aは、シリンジバレル88aの少なくとも一部を支持し、任意の付加的な機能性または機能性の組み合わせを提供/適合し得るクレードル104を含む。装着具82aが、面板102aとの相互作用のためにパワーヘッド50上に配置され、それに対して固定される。シリンジ86aのシリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバ56(図2C)の各部分である、ラム74のラム連結具76(図2C)が、パワーヘッド50上に装着されると、面板102aに近接して載置される。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関する詳細を、図2Cに関して以下でより詳細に論議する。概して、ラム連結具76は、シリンジ86aのシリンジプランジャ90aと連結されてもよく、次いで、ラム連結具76およびラム74(図2C)は、軸100a(図2A)に沿ってシリンジプランジャ90aを移動させるように、パワーヘッド50に対して移動させられてもよい。シリンジプランジャ90aを移動させてシリンジ86aのノズル89aから流体を放出するときに、ラム連結具76は、シリンジプランジャ90aと係合されるが、実際にはシリンジプランジャ90aに連結されなくもてよい。
【0050】
面板102aは、パワーヘッド50上の装着具82a上への面板102aの装着およびそこからの面板102aの除去の両方のために、少なくとも概して、軸100a、100b(それぞれシリンジプランジャ90a、90bの移動と関連付けられ、図2Aに図示される)に対して直角である平面内で移動させられてもよい。面板102aは、パワーヘッド50上のその対応するラム連結具76とシリンジプランジャ90aを連結させるために使用されてもよい。この点に関して、面板102aは、一対のハンドル106aを含む。概して、および最初にシリンジ86aが面板102a内に載置されている状態で、ハンドル106aは、少なくとも概して、軸100a、100b(それぞれシリンジプランジャ90a、90bの移動と関連付けられ、図2Aに図示される)に対して直角である平面内で、順にシリンジ86aを移動/並進させるように、移動させられてもよい。ハンドル106aを1つの位置に移動させることにより、少なくとも略下向き方向に(面板102aに対して)シリンジ86aを移動/並進させて、そのシリンジプランジャ90aを、その対応するラム連結具76と連結する。ハンドル106aを別の位置に移動させることにより、少なくとも略上向き方向に(面板102aに対して)シリンジ86aを移動/並進させて、そのシリンジプランジャ90aを、その対応するラム連結具76から連結解除する。
【0051】
シリンジ86bは、中間面板102bを介してパワーヘッド50と相互接続される。装着具82bは、面板102bとの相互作用のためにパワーヘッド50上に配置され、それに対して固定される。シリンジ86bのシリンジプランジャ駆動アセンブリ56の各部分である、ラム74のラム連結具76(図2C)が、パワーヘッド50に装着されると、面板102bに近接して載置される。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関する詳細を、再び図2Cに関して以下でより詳細に論議する。概して、ラム連結具76は、シリンジ86bのシリンジプランジャ90bと連結されてもよく、ラム連結具76およびラム74(図2C)は、軸100b(図2A)に沿ってシリンジプランジャ90bを移動させるように、パワーヘッド50に対して移動させられてもよい。シリンジプランジャ90bを移動させてシリンジ86bのノズル89bから流体を放出するときに、ラム連結具76は、シリンジプランジャ90bと係合されるが、実際にはシリンジプランジャ90bに連結されなくもてよい。
【0052】
面板102bは、パワーヘッド50上の装着具82b上への面板102bの装着およびそこからの面板102bの除去の両方のために、少なくとも概して、軸100a、100b(それぞれシリンジプランジャ90a、90bの移動と関連付けられ、図2Aに図示される)に対して直角である平面内で移動させられてもよい。面板102bは、パワーヘッド50上のその対応するラム連結具76とシリンジプランジャ90bを連結させるために使用されてもよい。この点に関して、面板102bは、一対のハンドル106aを含んでもよい。概して、および最初にシリンジ86bが面板102b内に載置されている状態で、シリンジ86bは、その長軸100b(図2A)に沿って、かつ面板102bに対して回転させられてもよい。この回転は、ハンドル106bを移動させることによって、シリンジ86bを把持および旋回することによって、またはその両方によって実現されてもよい。いずれの場合も、この回転は、少なくとも概して、軸100a、100b(それぞれシリンジプランジャ90a、90bの移動と関連付けられ、図2Aに図示される)に対して直角である平面内で、シリンジ86bおよび面板102bの両方を移動/並進させる。シリンジ86bを一方向に回転させることにより、少なくとも略下向き方向にシリンジ86bおよび面板102bを移動/並進させて、シリンジプランジャ90bを、その対応するラム連結具76と連結する。シリンジ86bを反対方向に回転させることにより、少なくとも略上向き方向にシリンジ86bおよび面板102bを移動/並進させて、そのシリンジプランジャ90bを、その対応するラム連結具76から連結解除する。
【0053】
図2Bに図示されるように、シリンジプランジャ90bは、プランジャ本体92と、シリンジプランジャ連結具94とを含む。このシリンジプランジャ連結具94は、プランジャ本体92から離間されるヘッド96とともに、プランジャ本体92から延在するシャフト98を含む。ラム連結具76のそれぞれは、ラム連結具76の面上のより小さいスロットの後ろに載置される、より大きいスロットを含む。シリンジプランジャ連結具94のヘッド96は、ラム連結具76のより大きいスロット内に載置されてもよく、シリンジプランジャ連結具94のシャフト98は、シリンジプランジャ90bおよびその対応するラム連結具76が連結状態または状況であるときに、ラム連結具76の面上のより小さいスロットを通って延在してもよい。シリンジプランジャ90aは、その対応するラム連結具76との相互作用のために、同様のシリンジプランジャ連結具94を含んでもよい。
【0054】
パワーヘッド50は、電動注入器40の場合に、シリンジ86a、86bから流体を放出するために利用される。つまり、パワーヘッド50は、シリンジ86a、86bのそれぞれから流体を放出する原動力を提供する。シリンジプランジャ駆動アセンブリまたはシリンジプランジャドライバとして特徴付けられてもよいものの一実施形態が、図2Cに図示され、参照数字56で識別され、シリンジ86a、86bのそれぞれから流体を放出するためにパワーヘッド50によって利用されてもよい。別個のシリンジプランジャ駆動アセンブリ56が、シリンジ86a、86bのそれぞれのパワーヘッド50に組み込まれてもよい。この点に関して、および再び図2A−Bを参照すると、パワーヘッド50は、シリンジプランジャ駆動アセンブリ56のそれぞれを別個に制御する際に使用するための手動式ノブ80aおよび80bを含んでもよい。
【0055】
最初に、および図2Cのシリンジプランジャ駆動アセンブリ56に関して、その個々の構成要素のそれぞれは、任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または種類であってもよい。シリンジプランジャ駆動アセンブリ56は、出力シャフト60を有する、モータ58を含む。駆動歯車62が、モータ58の出力シャフト60上に装着され、それとともに回転する。駆動歯車62は、駆動歯車64と係合されるか、または少なくとも係合可能である。駆動歯車64は、駆動ネジまたはシャフト66上に装着され、それとともに回転する。その周囲で駆動ネジ66が回転する軸は、参照数字68によって識別される。1つ以上の軸受72が、駆動ネジ66を適切に支持する。
【0056】
キャリッジまたはラム74が、駆動ネジ66上に移動可能に装着される。概して、一方向への駆動ネジ66の回転が、対応するシリンジ86a/bの方向へ駆動ネジ66に沿って(それにより、軸68に沿って)ラム74を軸方向に前進させる一方で、反対方向への駆動ネジ66の回転は、対応するシリンジ86a/bから離れて駆動ネジ66に沿って(それにより、軸68に沿って)ラム74を軸方向に前進させる。この点に関して、駆動ネジ66の少なくとも一部の周囲は、ラム74の少なくとも一部と界面接触するらせんネジ山70を含む。ラム74はまた、駆動ネジ66の回転中にラム74が回転することを可能にしない、適切なブッシング78内に移動可能に装着される。したがって、駆動ネジ66の回転は、駆動ネジ66の回転方向によって決定される方向にラム74の軸方向移動を提供する。
【0057】
ラム74は、対応するシリンジ86a/bのシリンジプランジャ90a/bのシリンジプランジャ連結具94と着脱可能に連結されてもよい、連結具76を含む。ラム連結具76およびシリンジプランジャ連結具94が適切に連結されると、シリンジプランジャ90a/bは、ラム74に沿って移動する。図2Cは、シリンジ86a/bが、ラム74に連結されることなく、その対応する軸100a/bに沿って移動させられてもよい構成を図示する。シリンジプランジャ90a/bのヘッド96がラム連結具76と整列させられるが、軸68が依然として図2Cのオフセット構成であるように、シリンジ86a/bが、その対応する軸100a/bに沿って移動させられると、シリンジ86a/bは、それに沿ってラム74が移動する軸68に対して直角である平面内で、並進させられてもよい。これは、上記の方式で、ラム連結具76とシリンジプランジャ連結具96との間の連結係合を確立する。
【0058】
図1および図2A−Cの電動注入器10、40のそれぞれは、流体が検体(例えば、患者)に注入される医療撮像用途を限定することなく含む、任意の適切な用途に使用されてもよい。電動注入器10、40の代表的な医療撮像用途は、コンピュータ断層撮影法またはCT撮像、磁気共鳴映像法またはMRI、単光子放出コンピュータ断層撮影法またはSPECT撮像、陽電子放出コンピュータ断層撮影法またはPET撮像、X線撮像、血管造影撮像、光学的撮像、および超音波撮像を限定することなく含む。電動注入器10、40はそれぞれ、単独で、または1つ以上の他の構成要素と組み合わせて使用することができる。電動注入器10、40はそれぞれ、例えば、電動注入器10、40と1つ以上の他の構成要素との間で情報(例えば、走査遅延情報、注入開始信号、注入速度)が伝達されてもよいように、1つ以上の構成要素と動作可能に相互接続されてもよい。
【0059】
単一ヘッド構成(単一シリンジ用)およびデュアルヘッド構成(2つのシリンジ用)を限定することなく含む任意の数のシリンジが、電動注入器10、40のそれぞれによって利用されてもよい。多重シリンジ構成の場合、各電動注入器10、40は、任意の適切な方式で、任意のタイミング順序に従って(例えば、2つ以上のシリンジからの順次放出、2つ以上のシリンジからの同時放出、またはそれらの任意の組み合わせ)、種々のシリンジから流体を放出してもよい。複数のシリンジが、(例えば、単一の注入部位に提供するために)共通導管に注いでもよく、または1つのシリンジが、(例えば、1つの注入部位に提供するために)1つの導管に注いでもよい一方で、別のシリンジは、(例えば、異なる注入部位に提供するために)異なる導管に注いでもよい。電動注入器10、40のそれぞれによって利用されるそれぞれのそのようなシリンジは、任意の適切な流体(例えば、医用流体)、例えば、造影剤、放射性医薬品、生理食塩水、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。電動注入器10、40のそれぞれによって利用されるそれぞれのそのようなシリンジは、任意の適切な方式で設置されてもよい(例えば、後部装填構成が利用されてもよく、前部装填構成が利用されてもよく、側面装填構成が利用されてもよい)。
【0060】
電動注入器シリンジアセンブリとして特徴付けられ得る一実施形態が、図3〜11において図示され、参照数字110によって識別される。電動注入器シリンジアセンブリ110は、概して、電動注入器シリンジ112と、電動注入器連結器130とを含み、図25〜26に関して以下で論議される方式で、集合的に電動注入器上に設置されてもよい(例えば、単一のユニットとして設置される)。概して、電動注入器シリンジ112は、連結器130に恒久的に装着、接合、または付加される。電動注入器シリンジ112と電動注入器連結器130との間の任意の適切な恒久接続が利用されてもよい(例えば、RF溶接、音波溶接、接着、超音波溶接、熱かしめ、スナップ/締り嵌め、機械的締結具、またはそれらの任意の組み合わせ)。恒久的に装着、接合、または付加されることは、電動注入器シリンジ112または電動注入器連結器130のうちの少なくとも1つを損傷させることなく、電動注入器シリンジ112が電動注入器連結器130から分離されることを意図としていないことを意味する。
【0061】
任意の適切な構成が電動注入器シリンジ112によって利用されてもよい。図示した実施形態では、電動注入器シリンジ112は、シリンジ本体113を含む。このシリンジ本体113は、任意の適切な構成であってもよく、図示した実施形態では、その一端上のシリンジフランジ120(任意の適切な構成であってもよい)と、このシリンジフランジ120から延在するシリンジバレル114(例えば、円筒形周囲)と、シリンジバレル114から延在するテーパ状、錐台状、または截頭錐体の遷移区画116(例えば、シリンジバレル114からシリンジ112のノズル118に向かって進む、電動注入器シリンジアセンブリ110の中心長手軸138に向かって内向きにテーパ状になる)と、遷移区画116から延在するノズル118とを含む。管類(図示せず)が、任意の適切な方式で(例えば、所望の管類と相互作用するためのコネクタまたは任意の他の適切な構造を含む、ノズル118によって)ノズル118に装着されてもよい。
【0062】
任意の適切な構成のプランジャ122が、シリンジ本体113に対して移動可能であり、少なくとも部分的にシリンジ本体113内に配置される。図示した実施形態では、プランジャ122は、プランジャ本体124およびプランジャヘッドまたはキャップ126の形態である二部品構造である。プランジャ本体124が、電動注入器ラムと界面接触または相互接続するように構成されてもよい一方で、プランジャキャップ126は、シリンジ本体113内に含有される液体と界面接触する。プランジャキャップ126は、任意の適切な方式で(例えば、スナップ式接続を使用して)プランジャ本体124に装着されてもよい。プランジャキャップ126は、シリンジ本体113内に含有される液体と界面接触する平坦な端を有するものとして図示されているが、他の構成を利用することができる(例えば、円錐形)。
【0063】
電動注入器連結器130は、電動注入器シリンジアセンブリ100が、ある電動注入器上に設置されることを可能にし、電動注入器シリンジ112の端の上に配置されるものとして特徴付けられてもよい。電動注入器シリンジ112は、単独で(例えば、電動注入器シリンジアセンブリ110に組み込まれることなく)、1つの電動注入器構成と連動するように構成されてもよいことに留意されたい。しかしながら、電動注入器シリンジ112が、電動注入器シリンジアセンブリ110を画定するために電動注入器連結器130と組み合わせて使用されるとき、電動注入器シリンジ112は、異なる電動注入器構成とともに使用されてもよい。つまり、電動注入器シリンジ112は、1つの構成の電動注入器上のシリンジマウントに直接着脱可能に装着されてもよいが、電動注入器連結器130が、異なる電動注入器構成のシリンジマウントに着脱可能に装着されることを要求してもよい。
【0064】
電動注入器連結器130は、一体または一部品構造であってもよい。つまり、電動注入器連結器130は、電動注入器連結器130の隣接部分との間にいずれの種類の接合部もないように構成されてもよい。電動注入器連結器130はまた、屈曲または偏向による以外で移動する部品を欠いているものとして特徴付けられてもよい。電動注入器連結器130は、任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成されてもよいが、一実施形態では、電動注入器連結器130は、アルミニウム、鋼鉄、ポリカーボネート、ポリエステル、PP、PET、PBT、PE、および他の好適なプラスチック等の材料から製造される。
【0065】
電動注入器連結器130は、本体132を含むものとして特徴付けられてもよく、本体は次に、電動注入器シリンジアセンブリ110の中心長手軸138に沿って離間している第1端134(例えば、電動注入器端)および第2端136(例えば、シリンジ端)を有する。開口部または通路140は、中心長手軸136に沿って電動注入器連結器130を貫通し、またはその第1/電動注入器端134とその第2/シリンジ端136との間に延在する。電動注入器のラムは、(例えば、放出ストローク時に、またはプランジャ122がシリンジノズル118に向かって前進させられる場合)少なくとも1つの方向へシリンジ本体113に対してプランジャ122を移動させることができるように、この開口部140を通って延在して電動注入器シリンジ112のプランジャ122と相互作用(例えば、界面接触および/または着脱可能に相互接続)し得る。電動注入器連結器130の本体132は、任意の適切な種類であり、電動注入器シリンジ112の1つ以上の特性を電動注入器に識別するために利用されてもよい(例えば、電動注入器は、光学的、機械的等を含む、任意の適切な方式で符号化要素152を「読み取って」もよい)1つ以上の符号化要素152を含んでもよい。
【0066】
連結フランジ142が、電動注入器連結器130の第2またはシリンジ端136に向かって配置される。連結フランジ142は、ドリップフランジ142として特徴付けられてもよく、電動注入器シリンジアセンブリ110が電動注入器連結器130を介して電動注入器に装着されると、少なくとも多少の流体障壁または流体移動に対する障害を提供するように機能する。いずれの場合も、連結フランジ142は、個別に、または任意の組み合わせで適用されてもよいいくつかの構造的特性の対象となり、1)連結フランジ142は、中心長手軸138の周囲に360°全体に延在する環状構成を有してもよく、2)連結フランジ142は、固定の外径を有してもよく、3)連結フランジ142は、円形の周囲を有してもよく、(4)連結フランジ142の周囲は、電動注入器連結器130の最大外径を画定してもよく、5)連結フランジ142は、一実施形態では0.010”から0.020”の範囲内の最大厚さを有し、別の実施形態では約0.5”の最大厚さを有し、この最大厚さは、中心長手軸138に沿って、またはそれと平行に測定され、6)連結フランジ142は、一体または一部品構造(例えば、屈曲または偏向による以外で移動する部品を持たない)であってもよく、7)連結フランジ142は、円盤状であってもよい。
【0067】
連結フランジ142の内縁は、電動注入器連結器130の開口部または中心通路140の中へ延在して、シリンジフランジ台座154を画定してもよい。つまり、シリンジフランジ120の端が、連結器130の内部で連結フランジ142の端面と界面接触するか、またはそれに対して隣接してもよい。シリンジフランジ台座154は、代わりに、連結フランジ142とは別の構造となり得る。シリンジフランジ台座154と連結フランジ142とは、示されるように中心長手軸138に沿った同じ位置に配置されてもよく、または中心長手軸138に沿った異なる位置に配置することができる(例えば、シリンジフランジ台座154が連結フランジ142の一部ではない場合)。
【0068】
電動注入器連結器130の本体132はまた、連結フランジ142と電動注入器連結器130の第1または電動注入器端134との間に位置する少なくとも1つの装着または保持フランジ144をも含む。図示した実施形態では、単一の環状装着フランジ144が、電動注入器連結器130によって利用される(「環状」は、装着フランジ144が中心長手軸138の周囲に360°全体に延在することを意味する)。図25〜26に関して以下で論議されるように、装着フランジ144は、電動注入器上への電動注入器シリンジアセンブリ110の設置を容易にするために使用される。この点に関して、装着フランジ144は、異なる配向で配置される斜面146および端面148を含む。斜面146が、電動注入器連結器130の第1または電動注入器端134の方向に内向きに進んで傾斜するか、テーパ状になる(例えば、電動注入器連結器130の第2またはシリンジ端136の方向に進んで外向きに傾斜するか、テーパ状になる)一方で、端面148は、電動注入器シリンジアセンブリ110の中心長手軸138と垂直に配置されてもよい(しかし、他の配向が、端面148が対応する電動注入器に電動注入器シリンジアセンブリ110を固定することに適切であり得る)。概して、端面148は、その上に設置されたときに、電動注入器に対する電動注入器シリンジアセンブリ110の移動に抵抗するように配向されてもよく、この移動は、少なくとも概して、中心長手軸138に沿っている(例えば、ある種の軸方向停止の機能を提供する)。
【0069】
装着フランジ144は、楔形の断面を有するものとして特徴付けられてもよい。別の特性として、装着フランジ144は、連結器130の連結フランジ142または第2/シリンジ端136の方向に継続して(例えば、継続的に)増大する外径を有してもよい。さらに別の特性として、装着フランジ144は、中心長手軸138に沿って継続する少なくとも2つの異なる外径を含む。装着フランジ144は、移動させられると、別の構造の所望の移動(例えば、電動注入器上の電動注入器シリンジアセンブリ110の設置を促進する方式で、電動注入器のシリンジマウントの一部の移動)を促進する構造であるカムとして特徴付けられてもよい。
【0070】
1つ以上の連結部材150が、電動注入器連結器130によって(例えば、その周囲に)組み込まれる。図25〜26に関して以下で論議されるように、連結部材150が、(例えば、電動注入器シリンジアセンブリ110を着脱可能に受容する電動注入器シリンジマウントのアクチュエータの対応する連結部材と相互作用することによって)電動注入器からの電動注入器シリンジアセンブリ110の除去を容易にするために使用される。各連結部材150は、任意の適切な構成であってもよい。図示した実施形態では、各連結部材150は、(例えば、電動注入器シリンジアセンブリ110の回転がアクチュエータを回転させ、次にそれが電動注入器シリンジアセンブリ110から電動注入器シリンジマウントを解放するように、電動注入器シリンジマウントのアクチュエータの溝またはスロットと相互作用する)突起または隆起構造の形態である。任意の適切な数の連結部材150が利用されてもよい。複数の連結部材150は、中心長手軸138の周囲に適切に離間していてもよい。図示した実施形態では、各連結部材150は、少なくとも部分的に装着フランジ144上に配置され、そこから電動注入器連結器130の第1または電動注入器端134の方向に延在する。
【0071】
電動注入器連結器130の本体132は、第1の円筒形区画156と、第2の円筒形区画158と、第3の円筒形区画160とを含むものとして特徴付けられてもよい。第2の円筒形区画158は、中心長手軸138に対して第1の円筒形区画156と第3の円筒形区画160との間に配置される。第1の円筒形区画156が、(例えば、連結フランジ142の電動注入器側に)第1または電動注入器端134を含んでもよい一方で、第3の円筒形区画160は、(例えば、連結フランジ142の電動注入器シリンジ側に)第2またはシリンジ端136を含んでもよい。符号化要素152、装着フランジ144、および各連結部材150は、第1の円筒形区画156によって組み込まれてもよい。連結フランジ142は、第3の円筒形区画160から(例えば、連結フランジ142の電動注入器側の)第2の円筒形区画158を分離してもよい。
【0072】
一実施形態では、電動注入器連結器130の第3の円筒形区画160の外径は、第1の円筒形区画156および第2の円筒形区画158のそれぞれの外径よりも大きい。一実施形態では、第2の円筒形区画158の外径は、第1の円筒形区画156の外径よりも小さい。例えば、第2の円筒形区画158は、以下で論議される方式で電動注入器シリンジアセンブリ110を電動注入器シリンジマウントに固定するために使用されてもよい。
【0073】
電動注入器シリンジアセンブリ110はまた、電動注入器シリンジ112を電動注入器連結器130に固定するために保持リング128を利用してもよい。この点に関して、シリンジフランジ120は、電動注入器連結器130の第2またはシリンジ端136を通して開口部140の中へ、最終的にはシリンジフランジ台座154と係合するように方向付けられてもよい。保持リング128は、第1の保持リング部129aもまた、電動注入器連結器130の第2またはシリンジ端136を通して開口部140の中へ、最終的にはシリンジフランジ120と係合するように方向付けられるために、電動注入器シリンジ112の周囲に載置され、電動注入器連結器130に対して前進させられてもよい。つまり、シリンジフランジ120は、電動注入器連結器130のシリンジフランジ台座154と保持リング128の第1の保持リング部129aとの間に挟持され得る。保持リング128の全体を電動注入器連結器130の内側に配置することができるが、図示した実施形態では、保持リング128は、電動注入器連結器130の第2またはシリンジ端136を越えて配置される第2の保持リング部129bを含む。
【0074】
恒久接続が、電動注入器シリンジ112、電動注入器連結器130、および保持リング128の間に存在してもよい。再度、この恒久接続は、電動注入器シリンジ112、電動注入器連結器130、および保持リング128が、これらの構成要素のうちの1つ以上を損傷させることによる以外での分解を意図としていないことを意味する。RF溶接、音波溶接、1つ以上の接着剤(例えば、接着)、熱かしめ、スナップまたは締り嵌め、超音波溶接、1つ以上の機械的締結具、またはそれらの任意の組み合わせを電動注入器シリンジ112、電動注入器連結器130、および保持リング128の間に恒久接続を維持するために利用することができる。
【0075】
電動注入器シリンジアセンブリとして特徴付けられ得る一実施形態が、図12〜22において図示され、参照数字170によって識別される。概して、電動注入器シリンジアセンブリ170は、(例えば、図25〜26の後続の論議に従って)電動注入器に着脱可能に装着され得る。上記の電動注入器シリンジ112(または任意の他の適切な電動注入器シリンジ構成)は、電動注入器シリンジアセンブリ170が電動注入器に装着される前または後に、電動注入器シリンジアセンブリ170によって着脱可能に受容され得る。図3〜11の実施形態に反して、電動注入器シリンジ112は、図12〜22の電動注入器シリンジアセンブリ170の必要な構成要素ではない。
【0076】
概して、電動注入器シリンジアセンブリ170は、電動注入器シリンジ112とある電動注入器との間にある種の適切な界面を提供する。電動注入器シリンジ112は、単独で、1つの電動注入器構成と連動するように構成されてもよいことに留意されたい。しかしながら、電動注入器シリンジ112が電動注入器シリンジアセンブリ170と組み合わせて使用されるときに、電動注入器シリンジ112は、異なる電動注入器構成とともに使用されてもよい。つまり、電動注入器シリンジ112は、1つの構成の電動注入器上のシリンジマウントに直接着脱可能に装着されてもよいが、電動注入器シリンジアセンブリ170が異なる電動注入器構成のシリンジマウントに装着されることを要求してもよい。
【0077】
電動注入器シリンジアセンブリ170は、一体または一部品構造であってもよい。つまり、電動注入器シリンジアセンブリ170は、電動注入器シリンジアセンブリ170の隣接部分との間にいずれの種類の接合部もないように構成されてもよい。しかしながら、連結器130’およびアセンブリ170の電動注入器シリンジ受容器180は、別個に形成し、次いで、別個に相互に取り付けることができる(例えば、恒久接続を介して)。電動注入器シリンジアセンブリ170はまた、屈曲または偏向以外に移動する部品を欠いているものとして特徴付けられてもよい。電動注入器シリンジアセンブリ170は、任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成されてもよいが、一実施形態では、電動注入器シリンジアセンブリ170は、アルミニウム、鋼鉄、ポリカーボネート、ポリエステル、PP、PET、PBT、PE、および他の好適なプラスチック等の材料から製造されてもよい。
【0078】
電動注入器シリンジアセンブリ170は、電動注入器シリンジアセンブリ170の中心長手軸176の周囲で離間している第1または電動注入器端172および第2またはシリンジノズル端174を含む。概して、電動注入器シリンジアセンブリ170は、図3〜11の実施形態に関して上記で論議される電動注入器連結器130の変形例とともに、電動注入器シリンジ受容器180のシリンジクレードルを含む。電動注入器シリンジアセンブリ170によって使用される電動注入器装着区画または電動注入器連結器130’は、上記の電動注入器連結器130とは異なる。電動注入器連結器130と130’との間の対応する構成要素は、同じ参照数字によって識別され、上記で提示される論議は、等しく適用可能なままである。少なくともいくらか異なる対応する構成要素は、「単一の主要な」指定によって図12〜22でさらに識別され、本明細書で記載される。
【0079】
電動注入器連結器130’の本体132’は、電動注入器シリンジアセンブリ170の中心長手軸176の周囲で離間している第1端134(例えば、電動注入器端)および第2端136’(例えば、シリンジ端)を有する。電動注入器連結器130’の第2またはシリンジ端136’は、図12〜22の実施形態の連結フランジ142に存在する。別の言い方をすれば、図12〜22の電動注入器連結器130’は、図3〜11の電動注入器連結器130によって利用される第3の円筒形区画160を含まない。それにより、電動注入器連結器130’を貫通して、あるいはその第1または電動注入器端134と、その第2またはシリンジ端136’との間に延在する開口部または通路140’が、(例えば、第3の円筒形区画160の顕著な欠如に基づいて)電動注入器連結器130の開口部140とは異なるため、図12〜22の実施形態の電動注入器連結器130’の開口部140’は、「単一の主要な」指定によって識別される。いずれの場合も、電動注入器のラムは、(例えば、放出ストローク時に、またはプランジャ122がシリンジノズル118に向かって前進させられる場合)少なくとも1つの方向へシリンジ本体113に対してプランジャ122を移動させることができるように、依然としてこの開口部140’を通って延在して、電動注入器シリンジ112のプランジャ122と相互作用(例えば、界面接触および/または着脱可能に相互接続)し得る。
【0080】
電動注入器連結器130’は、電動注入器シリンジアセンブリ170が電動注入器上に設置されることを可能にする。クレードル180は、電動注入器シリンジ112用のある種の受容器を提供し、それにより、また、電動注入器シリンジ受容器180と呼ばれてもよい。概して、クレードル180が、連結フランジ142の片側(例えば、フランジ142のシリンジ側)にあるものとして特徴付けられてもよい一方で、電動注入器連結器130’の装着フランジ144および連結部材150は、連結フランジ142の反対側(例えば、フランジ142の電動注入器側)にあるものとして特徴付けられてもよい。
【0081】
クレードル180は、中心長手軸176に沿って電動注入器連結器130’の連結フランジ142から延在する側壁または基部198を含むものとして特徴付けられてもよい。クレードル180(ならびにその側壁198)は、中心長手軸176に沿って延在する、細長い弓状の構造として特徴付けられてもよい。一実施形態では、クレードル180の側壁198は、中心長手軸176の全体に沿った放射状範囲(例えば、軸176を中心とする放射状範囲)によって画定される。一実施形態では、クレードル180は、少なくとも、その中に設置される電動注入器シリンジ112のバレル114と一致するように、長手軸176に沿って延在する。つまり、一実施形態では、クレードル180は、少なくとも、その中に設置される電動注入器シリンジ112のバレル114と同じくらいの長さである。
【0082】
クレードル180はまた、クレードル180を貫通して延在し、クレードル180の大部分に沿って延在してもよい1つ以上のスロット196を含んでもよい。それぞれのそのようなスロット196の大部分は、長手軸176と平行関係で配置されてもよい。任意の適切な数のスロット196が利用されてもよく、任意の適切な間隔が、隣接する各対のスロット196間で使用されてもよい。図示した実施形態では、3つのスロット196があり、2対の隣接スロット196のそれぞれが等しく離間している。
【0083】
クレードル180は、シリンジフランジ受容器区画182と、遷移区画184と、シリンジバレル区画186と、シリンジ保持区画188と、端部または端区画190を含むものとして特徴付けられてもよく、そのそれぞれは、中心長手軸176の異なる部分(例えば、非重複部分)に沿って延在する。複数の区画を含む、クレードル180のこの特性にもかかわらず、クレードル180は(電動注入器シリンジアセンブリ170の全体とともに)、再度、一体化または一部品構造であってもよい。シリンジフランジ受容器区画182は、電動注入器連結器130’の連結フランジ142から延在する。電動注入器シリンジ112のシリンジフランジ120は、このシリンジフランジ受容器区画182の中に配置されてもよい。シリンジフランジ受容器区画182は、シリンジフランジ120の有効外径を画定する同じ放射状範囲によって画定されてもよい。この「有効外径」は、シリンジフランジ120の周囲を画定する種々の平面の交点に接する円によって画定される直径である。図示した実施形態では、シリンジ受容器区画182は、シリンジフランジ120を受容する溝またはスロットの形態ではない。つまり、シリンジフランジ受容器区画182とシリンジフランジ120自体との間の相互作用は、中心長手軸176に沿った電動注入器シリンジ112と電動注入器シリンジアセンブリ170との間の相対運動を拘束しない。
【0084】
クレードル180の遷移区画184は、シリンジフランジ受容器区画182からシリンジバレル区画186まで延在して、シリンジバレル区画186の外径とシリンジフランジ120の有効外径との間の差に適応する。遷移区画184は、中心長手軸176に対してシリンジフランジ受容器区画182とシリンジバレル区画186との間にあるものとして特徴付けられてもよい。シリンジバレル区画186が、次に、遷移区画184からシリンジ保持区画188まで延在する一方で、シリンジ保持区画188は、シリンジバレル区画186から端区画190まで延在する。シリンジ保持区画188は、中心長手軸176に対してシリンジバレル区画186と端区画190との間にあるものとして特徴付けられてもよい。上記のスロット196は、シリンジバレル区画184の全長にわたって(およびシリンジ保持区画188の少なくとも一部に沿っても)中心長手軸176と平行に延在してもよい。
【0085】
クレードル180の端区画190は、電動注入器シリンジアセンブリ170の第2またはシリンジノズル端174を画定してもよい。この点に関して、端区画190は、シリンジ112がクレードル180の中に設置されているときに、それを通ってシリンジノズル118が延在するシリンジノズル開口192を含む。一実施形態では、端区画190の輪郭/配向は、電動注入器シリンジ112の遷移区画116の輪郭/配向と少なくとも実質的に対応する。一実施形態では、少なくとも電動注入器シリンジ112からの放出中に(例えば、電動注入器シリンジアセンブリ170がその上に設置されているときの電動注入器の動作中に)、シリンジ112の遷移区画116の外面は、クレードル180の端区画190の内面と界面接触する関係で配置されてもよい。
【0086】
シリンジ開口部194が、クレードル180の全長(長手軸176と一致する)に沿って延在してもよい。しかしながら、このシリンジ開口部194の幅は、長手軸176に沿って継続して変動してもよい。シリンジ開口部194に関する以下の特性が、個別に、または任意の組み合わせで適用してもよい。1)シリンジ保持区画188は、中心長手軸176の周囲に180°を越えて延在して、電動注入器シリンジアセンブリ170を利用する電動注入器の動作中にシリンジ112の保持を促進してもよい、2)シリンジフランジ受容器区画182、遷移区画184、およびシリンジバレル区画186のそれぞれは、中心長手軸176の周囲に多くて180°延在してもよい、(3)シリンジフランジ受容器区画182、遷移区画184、およびシリンジバレル区画186のそれぞれは、中心長手軸176の周囲に180°延在してもよい。
【0087】
電動注入器シリンジアセンブリ170のクレードル180は、対応する電動注入器シリンジ112を受容する。シリンジ112は、電動注入器上に設置される前に電動注入器シリンジアセンブリ170内に載置されてもよいが、より一般的には、電動注入器シリンジアセンブリ170が電動注入器上に設置された後に電動注入器シリンジアセンブリ170に挿入される(例えば、電動注入器シリンジアセンブリ170は、シリンジ112が同じ電動注入器シリンジアセンブリ170から繰り返し設置および除去される間に、電動注入器上にとどまってもよい)。いずれの場合も、適切な電動注入器シリンジ112は、シリンジ112とクレードル180とが平行関係で維持されている状態で、クレードル180のシリンジ開口部194と整列されてもよく、次いで、シリンジ112は、単にクレードル180の中へ「押し込まれ」てもよい(例えば、クレードル180が水平面に延在していると見なされる場合に、シリンジ112を垂直面において移動させることによって、シリンジ112をクレードル80の中へ「スナップ留め」する)。別のオプションは、クレードル180に対してある角度でシリンジ112を配置し(例えば、クレードル180のシリンジ保持区画188の下にシリンジバレル114のノズル118および/または前方区画を方向付け)、次いで、シリンジフランジ120が電動注入器連結器130’を通過するまで、クレードル180に対してこの角度付き配向で、クレードル180に対してシリンジ112を前進させることであり、その時点で、シリンジ112の後方部分は、次いで、クレードル180の中へ下方に方向付けられてもよい。
【0088】
図23は、電動注入器シリンジアセンブリ110(図3〜11)用の電動注入器連結器130の変形例を提示する。環状装着フランジ144を使用する代わりに、図23の電動注入器連結器130”は、複数の装着フランジセグメント144”を使用する。各装着フランジセグメント144”は、長手軸138の周囲に360°未満で延在する。各装着フランジセグメント144”は、長手軸138の周囲で任意の適切な弓状範囲にあってもよい。複数の装着フランジセグメント144”が、長手軸138の周囲で、長手軸138に沿った同じ位置に配置されてもよい。装着フランジセグメント144”の各隣接した対の間の任意の適切な間隔が利用されてもよい。一実施形態では、各装着フランジセグメント144”は、長手軸138の周囲で同じ弓状範囲にあり、装着フランジセグメント144”は、長手軸138の周囲で等しく離間している。
【0089】
図24は、電動注入器シリンジアセンブリ170(図12〜22)用の電動注入器連結器130’の変形例を提示する。環状装着フランジ144を使用する代わりに、図24の電動注入器連結器130a’は、図23に関して上記で論議される複数の装着フランジセグメント144”を使用する。
【0090】
それぞれ、図3〜11および12〜22の電動注入器シリンジアセンブリ110、170のうちのいずれか(ならびに、それぞれ図23および24に示されたその変形例)を着脱可能に受容するために電動注入器によって使用されてもよいシリンジマウントの一実施形態が、図25〜26に図示され、参照数字200によって識別される。シリンジマウント200は、任意の適切な方式(例えば、1つ以上の締結具)で着脱可能に相互接続され得る前部板202および後部板260によって集合的に画定される筐体を含む。この筐体内には、シリンジ保持器アクチュエータまたは回転リング240とともに、シリンジ保持器または屈曲リング220が配置されている。概して、屈曲リング220が、電動注入器シリンジアセンブリ110、170の電動注入器連結器130/130’/130”/130a’に係合して、シリンジマウント200内で同部品を保持し得る一方で、回転リング240は、電動注入器シリンジアセンブリ110、170の回転に応答して、電動注入器連結器130/130’/130”/130a’から屈曲リング220を解放し、電動注入器シリンジアセンブリ110、170がシリンジマウント200から除去されることを可能にする。以降、シリンジマウント200を電動注入器シリンジアセンブリ110と併せて説明するが、論議は、電動注入器シリンジアセンブリ170、ならびに電動注入器シリンジアセンブリ110、170が、それぞれ図23および24に示された変形例を使用する場合にも等しく適用可能である。
【0091】
前部板202は、それを通る穴または通路204を含む。リップ206が、前部板202を通って穴204の周囲に延在し、電動注入器シリンジ連結器130に隣接する。前部板202の後面208は、屈曲リング220と本質的に同じ形状を有するくぼみまたは陥凹210を含む。そのようなものとして、くぼみ210は、2つの直線または扁平部分と、2つの曲線部分とを含む。前部板202の後面208の2つの切り込み212が、曲線区画のほぼ中心地点に載置される。切り込み212は、屈曲リング220の一対の支柱226および支柱226を屈曲リング220に接続する関連構造を収容する。くぼみ210は、屈曲リング220よりも大きく成形され、切り込み212の間の距離は、弛緩状態における屈曲リング220の支柱226の間の距離よりも大きい。切り込み212は、屈曲リング220がシリンジマウント200の筐体内で回転することを防止することに役立ち、さらに、屈曲リング220が回転リング240の回転時に拡張することを可能にして、シリンジマウント200から電動注入器シリンジアセンブリ110を解放する。
【0092】
屈曲リング220は、それを通る穴または通路230を含む。面取りした表面が、屈曲リング220の前端上に提供されてもよい。そのような面取り表面は、シリンジマウント200内での電動注入器シリンジアセンブリ110の電動注入器連結器130の第1または電動注入器端134および装着フランジ144の挿入を容易にしてもよい。いずれの場合も、屈曲リング220は、シリンジマウント200の前部板202の後ろに配置される、実質的に楕円形の部材である。屈曲リング220は、両側に、2つの曲線部分224に一体化して接続される直線または扁平部分222を含む。曲線部分224のほぼ中間点から、支柱226が後部板260に向かって延在する。屈曲リング220から後方に延在する支柱226は、軸受228が提供されてもよい。軸受228は、その間に配置されたころ軸受を伴う内輪および外輪を有する複合軸受(例えば、金属およびプラスチック)であってもよい。代替として、軸受228は、支柱226を包囲し、それに対して回転するプラスチック要素であってもよい。いずれの場合も、軸受228は、回転リング240上の溝またはカム軌道246に係合する。軸受238が使用されていない場合、支柱236自体が、回転リング240上の溝またはカム軌道246に係合することができる。
【0093】
回転リング240は、電動注入器シリンジアセンブリ110の電動注入器連結器130が、その中に配置される/それを通るように方向付けられることを可能にするように、その中心を通る穴242を含む。前部板202および後部板260によって集合的に画定される筐体内で屈曲リング220の後部に配置される回転リング240は、その前面244上に2つの溝またはカム軌道246を含む。カム軌道246は、回転リング240の中心に最も近い点からリング240の中心から最も遠い点まで、その円弧に沿ってその外面の直径が増大するように成形される。複数のスロットまたは溝250は、回転リング240の内壁248の上に提供され、シリンジマウント200から電動注入器シリンジアセンブリ110を解放するように電動注入器連結器130の連結部材150と係合可能である。そのようなものとして、スロットまたは溝250はまた、連結部材として特徴付けられてもよい。概して、(電動注入器連結器130の連結部材150のうちの1つ以上と、回転リング240の溝250のうちの対応するものとの間の連結器を介して)リング240に連結されている間、電動注入器シリンジアセンブリ110を回転させることによって、リング240を回転させる。このリング240の回転は、(カム軌道246に沿った移動によって)支柱226を離れさせ、矢印232によって示される方向に屈曲リング220を伸張させる。
【0094】
回転リング240は、後部板260の前面264に形成されるくぼみまたは陥凹266内に配置される。回転リング240は、リング240がその中で自由に回転し得るように、このくぼみ266の中に配置される。後部板260はまた、電動注入器シリンジアセンブリ110の電動注入器連結器130が、その中に配置される/それを通るように方向付けられることを可能にするために、その中心を通る穴または通路262も含む。
【0095】
電動注入器シリンジアセンブリ110は、上記のシリンジマウント200によって着脱可能に受容されてもよい。電動注入器シリンジアセンブリ110を設置することは、シリンジマウント200に対して軸方向経路(図25および26に示された長手軸270と一致する)に沿って電動注入器シリンジアセンブリ110を移動させることを伴う。この相対的な軸方向移動は、最初に、電動注入器連結器130の第1または電動注入器端134を、前部板202および後部板260によって集合的に画定されるシリンジマウント200の筐体の中へ方向付ける。より具体的には、第1または電動注入器端134は、前部板202の穴204を通るように方向付けられ得る。再度、屈曲リング220は、屈曲リング220の支柱226が前部板202の切り込み212に係合するように、前部板202の後面208に形成されたくぼみ210内に位置する。したがって、電動注入器連結器130の装着フランジ144の斜面146が屈曲リング220上の面取りに係合するとき、および電動注入器シリンジアセンブリ110がシリンジマウント200に対して軸方向に前進させられ続けるとき、装着フランジ144は、(例えば、屈曲リング220が、その弛緩距離/状態からその拡張距離/状態に移動するように)矢印232によって示される方向に屈曲リング220を押し開く。
【0096】
電動注入器連結器130の装着フランジ144が屈曲リング220の後縁を通過した後に、屈曲リング220の弾力性が、矢印232によって示される方向とは反対の方向に屈曲リング220をその弛緩状態に戻す。このときに、屈曲リング220は、電動注入器連結器130の係合部分(例えば、第2の円筒形区画158)に圧縮力を及ぼし得る。屈曲リング220がその弛緩状態に戻ると、装着フランジ144の端または保持表面148もまた、屈曲リング220の後縁に係合し得る。電動注入器連結器130(それにより、電動注入器シリンジアセンブリ110)は、それにより、屈曲リング220によって適所に担持され、シリンジマウント200から軸方向に移動させることができない(例えば、端面148は、シリンジマウント200から離れる方向への電動注入器連結器130の軸方向移動の試行に対して停止部の役割を果たす)。屈曲リング220がその弛緩または収縮状態に戻ると、電動注入器連結器130がシリンジマウント200を含む注入器上に設置されていることを操作者に示すために、可聴「クリック音」を提供してもよい。このときに、電動注入器連結器130はまた、電動注入器シリンジアセンブリ110が係脱され、次いで、シリンジマウント200から除去されることを可能にするために、回転リング240の穴242の内側に配置されるか、またはそれを通って延在する。
【0097】
シリンジマウント200からの電動注入器連結器130の除去は、電動注入器連結器130(それにより、電動注入器シリンジアセンブリ110の全体)が長手軸270の周囲で回転させられる(例えば、1/4回転または約4分の1回転)ことを要求する。この点に関して、いったん電動注入器連結器130が(例えば、装着フランジ144の「後ろ」で)屈曲リング220によって係合されると、電動注入器連結器130の突起150が、回転リング240の内壁248の上の対応する溝250と係合される。電動注入器連結器130が(例えば、長手軸270の周囲で)、例えば、反時計方向に、例えば、約4分の1回転で回転させられるにつれて、回転リング240の上の溝250に係合する顕著な突起150が、リング240も同じ方向にほぼ同じ量で回転させる。代替として、任意の適切な回転範囲および/または反対回転方向を、シリンジマウント200からの電動注入器連結器130の係脱を促進するために使用することができる。
【0098】
屈曲リング220の支柱226(または対応する軸受228)が回転リング240上のカム軌道246に係合し、それに沿って進むので、リング240の回転は、その弛緩(または電動注入器連結器係合)状態から、その拡張(または電動注入器連結器係脱)状態まで屈曲リング220を押し進める。屈曲リング220の支柱226が、最内位置から最外位置へと回転リング240のカム軌道246に沿って進行すると、屈曲リング220は、弛緩距離/状態から拡張距離/状態に伸張され、その時点で、屈曲リング190の後縁は、電動注入器連結器130の装着フランジ144から係脱するか、または少なくとも十分にそれを通過する。その結果として、電動注入器連結器130が(電動注入器シリンジアセンブリ110の全体とともに)(例えば、長手軸270に沿った移動によって)屈曲リング220およびシリンジマウント200から軸方向に除去され得るように、電動注入器連結器130は、シリンジマウント200に対して十分に係脱された状態にある。
【0099】
電動注入器連結器130がシリンジマウント200から除去されると、屈曲リング220のバネ力が、その支柱226を最内位置から最外位置へと回転リング240のカム軌道246に沿って進行させ、それにより、新しいシリンジまたは電動注入器シリンジ連結器の受容のために、屈曲リング220をその弛緩状態に戻す。加えて、電動注入器連結器130が屈曲リング220から係脱されると、操作者は、好ましくは、電動注入器連結器130がシリンジマウント200から(したがって対応する注入器から)係脱されていることを示す第2の可聴「クリック音」を聞いてもよい。
【0100】
本発明の上述の説明は、例証および説明の意図のために提示されている。さらに、本説明は、本明細書に開示される形式に本発明を限定するように意図されるものではない。結果として、上述の教示、ならびに当該分野の技術および知識に相当する変形や修正は、本発明の範囲内となる。さらに、上述に記載の実施形態は、本発明を実践する周知の最良の形態を説明し、そのような実施形態または他の実施形態において、本発明の特定の用途または使用によって必要とされる種々の修正とともに、当業者に本発明を利用可能にするものとして意図される。添付の請求項は、従来技術によって許容される範囲において、代替実施形態を含むものと解釈されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動注入器シリンジアセンブリであって、該アセンブリは、
シリンジバレル、シリンジフランジ、およびプランジャを備える電動注入器シリンジであって、該プランジャは、該シリンジバレルに対して移動可能であり、および該シリンジバレル内に配置されるプランジャヘッドを備える、電動注入器シリンジと、
電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能な連結器と、
保持リングであって、該連結器は、該保持リングを使用して該電動注入器シリンジに装着される、保持リングと
を備える、アセンブリ。
【請求項2】
電動注入器シリンジアセンブリであって、該アセンブリは、
シリンジバレル、および該シリンジバレルに対して移動可能なプランジャを備える電動注入器シリンジであって、該プランジャは、該シリンジバレル内に配置されるプランジャヘッドを備える、電動注入器シリンジと、
電動注入器シリンジマウントに着脱可能に接続可能な連結器であって、該連結器と該電動注入器シリンジとは、恒久的に接合される、連結器と
を備える、アセンブリ。
【請求項3】
前記連結器は、前記電動注入器シリンジに恒久的に接合される、請求項1に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項4】
前記連結器と前記電動注入器シリンジとの間の恒久的な接続は、RF溶接、音波溶接、接着、熱かしめ、超音波溶接、スナップ式接続、締り嵌め、機械的締結具、またはそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される、請求項2〜3のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項5】
前記連結器は、該連結器および前記電動注入器シリンジのうちの少なくとも1つを損傷させることなく該電動注入器シリンジから除去可能ではない、請求項2〜4のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項6】
前記シリンジフランジは、前記連結器の内側に配置される、請求項1〜5のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項7】
前記連結器は、前記電動注入器シリンジの端に配置される、請求項1〜6のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項8】
保持リングをさらに備え、前記連結器は、該保持リングを使用して前記電動注入器シリンジに装着される、請求項2に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項9】
前記連結器と前記保持リングとは、前記電動注入器シリンジに対して別々に載置される、請求項1および8のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項10】
前記連結器と前記保持リングとは、前記電動注入器シリンジの前記シリンジフランジの対向表面と界面接触する、請求項1および8〜9のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項11】
前記連結器、前記保持リング、および前記電動注入器シリンジは、恒久的に接合される、請求項1および8〜10のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項12】
前記保持リングは、前記連結器内で延在する、請求項1および8〜11のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項13】
前記保持リングは、前記連結器内に配置される第1の部分と、前記連結器の端を越えて配置される第2の部分とを備える、請求項1および8〜12のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項14】
前記連結器は、一体構造である、請求項1〜13のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項15】
前記連結フランジは、可動部品を欠いている、請求項1〜14のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項16】
前記連結器は、連結フランジを備える、請求項1〜15のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項17】
前記連結フランジは、環状である、請求項16に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項18】
前記連結フランジは、固定した外径を備える、請求項16〜17のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項19】
前記連結フランジの周囲は、前記連結器の最大外径を画定する、請求項16〜18のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項20】
前記連結フランジは、一体構造である、請求項16〜19のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項21】
前記連結フランジは、円形の周囲を備える、請求項16〜20のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項22】
前記連結フランジの最大厚さは、約0.010”〜約0.020”の範囲内にある、請求項16〜21のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項23】
前記連結フランジは、円盤状である、請求項16〜22のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項24】
前記連結器は、前記連結フランジの対向側に配置される第1および第2の円筒形区画をさらに備える、請求項16〜23のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項25】
前記第1と第2の円筒形区画とは、前記連結フランジから反対方向に延在し、該第1の円筒形区画は、該連結フランジの電動注入器側にあり、該第2の円筒形区画は、該連結フランジの電動注入器シリンジ側にある、請求項24に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項26】
前記第1と第2の円筒形区画とは、異なる外径を有する、請求項24〜25のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項27】
前記第1の円筒形区画は、前記第2の円筒形区画よりも小さい外径を有する、請求項26に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項28】
前記連結器の周囲に少なくとも1つの装着フランジをさらに備え、前記第1の円筒形区画は、前記連結フランジから該少なくとも1つの装着フランジまで延在する、請求項24〜27のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項29】
前記少なくとも1つの装着フランジは、楔形の断面を備える、請求項28に記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項30】
前記少なくとも1つの装着フランジの外径は、前記連結フランジの方向に継続して増大する、請求項28〜29のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項31】
前記少なくとも1つの装着フランジは、カムを備える、請求項28〜30のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項32】
電動注入器であって、該電動注入器は、
請求項28〜31のうちのいずれか一項に記載の電動注入器シリンジアセンブリであって、前記連結器は、第1の連結部材をさらに備える、電動注入器シリンジアセンブリと、
モータ付き駆動源を備えるシリンジプランジャドライバと、
シリンジ保持器、およびリンジ保持器アクチュエータを備えるシリンジマウントであって、該シリンジ保持器アクチュエータは、該シリンジ保持器と相互作用し、および第2の連結部材を備え、前記少なくとも1つの装着フランジは、該シリンジマウントへの該電動注入器シリンジアセンブリの設置中に該シリンジ保持器に係合して拡張させ、該第1と第2の連結部材とは、係合可能であり、該第1と第2の連結部材とが係合されている間の該電動注入器シリンジアセンブリの回転は、該シリンジ保持器を拡張させて、該電動注入器シリンジアセンブリが該シリンジマウントから除去されることを可能にする、シリンジマウントと
を備える、電動注入器。
【請求項33】
前記シリンジ保持器アクチュエータは、回転可能なリングを備え、該回転可能なリングは、第1のカム作用部材を備える、請求項32に記載の電動注入器。
【請求項34】
前記第2の連結部材は、前記回転可能なリングの内壁の周囲に配置される複数の溝を備え、前記第1の連結部材は、前記連結器の周囲に少なくとも1つの突起を備える、請求項33に記載の電動注入器。
【請求項35】
前記電動注入器シリンジアセンブリは、該電動注入器シリンジアセンブリを前記シリンジマウントに設置するために、前記シリンジプランジャドライバと一致する軸に沿って移動させられる、請求項32〜34のうちのいずれか一項に記載の電動注入器。
【請求項36】
前記連結器は、少なくとも1つの装着フランジをさらに備える、請求項1〜15のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項37】
前記連結器は、前記連結フランジから離間している少なくとも1つの装着フランジをさらに備える、請求項16〜23のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項38】
前記少なくとも1つの装着フランジは、楔形の断面を備える、請求項36〜37のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項39】
前記連結器は、前記電動注入器シリンジの反対側にある電動注入器端を備え、前記少なくとも1つの装着フランジの外径は、該電動注入器端から離れる方向に継続して増大する、請求項37〜38のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項40】
前記少なくとも1つの装着フランジは、カムを備える、請求項36〜39のうちのいずれかに記載の電動注入器シリンジアセンブリ。
【請求項41】
電動注入器であって、該電動注入器は、
請求項36〜40のうちのいずれか一項に記載の電動注入器シリンジアセンブリであって、前記連結器は、第1の連結部材をさらに備える、電動注入器シリンジアセンブリと、
モータ付き駆動源を備えるシリンジプランジャドライバと、
シリンジ保持器、およびリンジ保持器アクチュエータを備えるシリンジマウントであって、該シリンジ保持器アクチュエータは、該シリンジ保持器と相互作用し、および第2の連結部材を備え、前記少なくとも1つの装着フランジは、該シリンジマウントへの該電動注入器シリンジアセンブリの設置中に該シリンジ保持器に係合して拡張させ、該第1と第2の連結部材とは係合可能であり、該第1と第2の連結部材とが係合されている間の該電動注入器シリンジアセンブリの回転は、該シリンジ保持器を拡張させて、該電動注入器シリンジアセンブリが該シリンジマウントから除去されることを可能にする、シリンジマウントと
を備える、電動注入器。
【請求項42】
前記シリンジ保持器アクチュエータは、回転可能なリングを備え、該回転可能なリングは、第1のカム作用部材を備える、請求項41に記載の電動注入器。
【請求項43】
前記第2の連結部材は、前記回転可能なリングの内壁の周囲に配置される複数の溝を備え、前記第1の連結部材は、前記連結器の周囲に少なくとも1つの突起を備える、請求項42に記載の電動注入器。
【請求項44】
前記電動注入器シリンジアセンブリは、該電動注入器シリンジアセンブリを前記シリンジマウントに設置するために、前記シリンジプランジャドライバと一致する軸に沿って移動させられる、請求項41〜43のうちのいずれか一項に記載の電動注入器。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2013−501584(P2013−501584A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524823(P2012−524823)
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/045101
【国際公開番号】WO2011/019777
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(511215045)マリンクロッド エルエルシー (12)
【Fターム(参考)】