電動車両
【課題】スタンドを有する電動車両において、ステップに路上突起物に接触する心配が無く、外観性が良好な車両を提供することを課題とする。
【解決手段】車両走行中などには、スタンドロックピン79により、スタンド74が下がらないように、保持される。車体11の底部32に、車両側面視では視認できないような凹部81が、上方へ窪んで形態で設けられている。車両走行中には、スタンド74は、凹部81に収納され、外からは見えない。
【効果】スタンドが車体からはみ出さないため、車両の外観性が向上する。また、スタンドが車体に収納されているため、スタンドに路上突起物が接触する心配が無い。結果、スタンドを太く、丈夫にする必要が無く、スタンドの小径化、軽量化が図れる。
【解決手段】車両走行中などには、スタンドロックピン79により、スタンド74が下がらないように、保持される。車体11の底部32に、車両側面視では視認できないような凹部81が、上方へ窪んで形態で設けられている。車両走行中には、スタンド74は、凹部81に収納され、外からは見えない。
【効果】スタンドが車体からはみ出さないため、車両の外観性が向上する。また、スタンドが車体に収納されているため、スタンドに路上突起物が接触する心配が無い。結果、スタンドを太く、丈夫にする必要が無く、スタンドの小径化、軽量化が図れる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンドを有する電動車両の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
電動二輪車や一部の電動三輪車は、駐輪時に車体を支えるスタンドを備える。走行時はスタントが収納される。
【0003】
電動三輪車のスタンド構造が知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。
【0004】
特許文献1の図2に示されるように、駐輪時には、スタンド(35)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)が車体(15)から下に延ばされ、下端が路面に接することで車体(15)が支えられる。
走行時には、特許文献1の図1に示されるように、スタンド(35)は車体(15)の下方に、車体(15)の下面に平行になるようにして収納される。
【0005】
スタンド(35)は車体(15)の下面より、下方に位置するため、路上の突起物に接触し易い。対策として、スタンド(35)を太く、丈夫にする必要がある。
また、このスタンド(35)を、車幅が狭い電動二輪車に適用した場合、車両側面からスタンド(35)が見え、外観性の点で改良の余地がある。
【0006】
そこで、路上突起物に接触する心配が無く、外観性がよくなるスタンドが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−29398公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スタンドを有する電動車両において、ステップに路上突起物に接触する心配が無く、外観性が良好な車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、駐輪時に車体を支えるスタンドを有し、車載バッテリで給電される電動機を駆動源として走行する電動車両において、
前記車体の底部に、上方へ窪んで車両側面視で見えない凹部が設けられ、この凹部に出没自在に前記スタンドが収納され、収納姿勢を保つように前記スタンドをロックするスタンドロック機構が前記車体に設けられ、前記スタンドロック機構を解除するロック解除操作子が前記車体に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の側面に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明では、車体の側面に、車体中心へ窪むステップ収納凹部が設けられ、このステップ収納凹部に運転者が足を載せるステップが出没自在に収納され、ステップ収納凹部に且つ収納状態のステップで隠される部位に、ロック解除操作子が、設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の底部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明では、ステップ収納凹部に、更に車体中心へ窪む凹部が設けられ、この凹部にロック解除操作子が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、車体の底部に凹部を設け、この凹部にスタンドを収納可能にした。スタンドが車体からはみ出さないため、車両の外観性が向上する。また、スタンドが車体に収納されているため、スタンドに路上突起物が接触する心配が無い。結果、スタンドを太く、丈夫にする必要が無く、スタンドの小径化、軽量化が図れる。
【0015】
スタンドが車体に収納される場合は、スタンドを使用位置へ移動させることが構造的に難しくなる。本発明では、車体に設けたロック解除操作子を操作することで、スタンドが収納位置から使用位置へ移動できるようにした。
【0016】
請求項2に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の側面に設けられている。車体の側面であれば、極めて容易にロック解除操作子を操作することができる。
【0017】
請求項3に係る発明では、車体の側面に、車体中心へ窪みステップ収納凹部が設けられ、このステップ収納凹部にステップが出没自在に収納され、ステップ収納凹部に且つ収納状態のステップで隠される部位に、ロック解除操作子が設けられている。
ロック解除操作子が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0018】
請求項4に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の底部に設けられている。
ロック解除操作子が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0019】
請求項5に係る発明では、ステップ収納凹部に、更に車体中心へ窪む凹部が設けられ、この凹部にロック解除操作子が設けられている。
凹部にロック解除操作子が収納され、ロック解除操作子が凹部から突出しない。ステップ使用時であっても、ロック解除操作子が間違って操作される心配がない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る電動車両の斜視図である。
【図2】本発明に係る電動車両での車体の要部の分解斜視図である。
【図3】後方から見た電動車両の斜視図である。
【図4】車載バッテリ周りのブロック構成図である。
【図5】図4の変更例を示す図である。
【図6】電動車両の左側面図である。
【図7】車体の底部の要部断面図である。
【図8】図7の作用図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】図9の作用図である。
【図11】図9の変更例を示す図である。
【図12】図9のさらなる変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。前後、左右は運転者を基準とする。
【実施例】
【0022】
本発明の特徴的構造は図6〜図12で説明する。その前に、本発明の特徴的構造を、より好ましく適用することができる車体構造を、図1〜図5で説明する。
【0023】
図1に示すように、電動車両10は、ボックス形の車体11に前輪12と後輪13とを備え、車体11の前面に前照灯14、左フロントウインカー15L(Lは左を示す添え字。以下同じ)及び右フロントウインカー15R(Rは右を示す添え字。以下同じ)を備え、車体11の上面前部にハンドルポスト16L、16Rを備え、車体11の上面後部にシート17を備え、車体11の側面に起倒形ステップ18L、18Rを備え、後輪13に内蔵される電動機20で駆動される電動二輪車である。
【0024】
便宜上、左のステップ18Lは起立状態(非使用状態、収納状態)が描かれ、右のステップ18Rは倒した状態(使用状態)が描かれている。
運転者は、シート17に座り、ステップ18L、18Rに足を載せ、左のハンドルポスト16L上部のハンドルグリップ19Lを握ると共に右のハンドルポスト16R上部のハンドルグリップ19Rを握り、右のハンドルグリップ19Rを回すことで、走り出すことができる。走行中は、左右のブレーキレバー21L、21Rで制動をかけ、左右のバックミラー22L、22Rで後方を視認することができる。ハンドルグリップ19L、19Rの車幅外側に車幅灯23L、23Rを設けることにより、外部に車幅を認識させる。
【0025】
図2は車体11の要部の分解斜視図であり、車体11は、車幅方向中央に配置される中央フレーム25と、この中央フレーム25の左側面に沿わせる左側フレーム26と、中央フレーム25の右側面に沿わせる右側フレーム27を主要素とする。
中央フレーム25は、バッテリ収納部28を構成する前壁部31、底部32、後壁部33と、この後壁部33の車両後方に連続して設けた物入れ34とからなる。この物入れ34の後部にヒンジ35を介してシート17を開閉可能に取付けることができる。
【0026】
シート17は底面(下面)に、タブレット形端末36を抜き差し自在に収納するポケット部37を有する。ポケット部37の一端に、端子部38を備え、タブレット形端末36を車体側に電気的に接続することができる。このタブレット形端末36は、走行時に車載コンピュータを兼ねさせることができる(詳細後述)。非走行時には、図示するようにシート17を開けて、立てることにより、テレビ受像機のように、映像を楽しむことやゲームを楽しむことができる。または、パソコン(パーソナル・コンピュータ)としてネット情報入手ツールとして利用することができる。
【0027】
バッテリ収納部28において、底部32に複数個の脚収納凹部39が設けられ、これらの脚収納凹部39が連通溝41で繋がれる。これらの脚収納凹部39で囲われた領域に、車体側給電端子42が配置される。
後壁部33に、縦長の凹状ガイド部43が設けられる。前壁部31にも凹状ガイド部が設けられるが、図示の都合で見えない。
【0028】
加えて、後壁部33に、係止機構44が取付けられる。この係止機構44の操作子45が物入れ34に延びている。この操作子45は、好ましくは、物入れ34の右端又は左端に寄せて配置する。この配置により、物入れ34に小物を出し入れするときに、操作子45が邪魔になる心配がない。
【0029】
車載バッテリ50は、比較的単純な六面体であり、上面50aに取っ手51を有し、前面50b及び後面50cに縦長の凸部52を有し、左側面50dに充電部53を有し、右側面50eに放電部54、55を有し、下面50fにバッテリ側給電端子56を有する。
凸部52を凹状ガイド部43に嵌め、下降させることで、車載バッテリ50をバッテリ収納部28に円滑に収納させることができる。凸部52と凹状ガイド部43の嵌合により、バッテリ側給電端子56は、振れることなく、車体側給電端子42に嵌めることができる。同様に、凸部52と凹状ガイド部43の嵌合により、振れることなく、車載バッテリ50を上へ抜くことができる。
【0030】
凸部52を凹部に変更することは差し支えない。この場合、凹状ガイド部43は凸状ガイド部に変更すればよい。
【0031】
左側フレーム26には、車載バッテリ50の充電部53に対応する位置に、充電側開口部57が設けられている。
右側フレーム27には、車載バッテリ50の放電部54、55に対応する位置に、放電側開口部58、58が設けられている。
【0032】
図3は電動車両10を後方から見た斜視図であり、車体11の後面に、ころ59、59を備え、その下にテールランプユニット61とライセンスプレート62を備える。
さらに、左右のハンドルポスト16L、16R間に、携帯形端末63を備えている。この携帯形端末63は、車速速度、方向指示表示、蓄電量、その他の状態表示を行う表示部64と、演算回路及びメモリーを内蔵する端末本体65とからなる。すなわち、電動車両10は、メータユニットを固定的に備えていなく、代わりに携帯形端末63でメータユニットを代替する。
【0033】
図4に示すように、車載バッテリ50は、バッテリケース66に、バッテリ本体67を内蔵すると共に、変圧器68、69を内蔵する。一方の変圧器68は、直流を電圧が異なる直流に変圧するDC/DCコンバータであり、他方の変圧器69は、例えば、直流12Vを交流100Vに変換するDC/ACインバータである。
【0034】
非走行時に、商用電源(AC100V、110V、200V、220Vなど)から、充電器71を介して充電部53へ所定の直流電流(例えばDC24V)を供給し充電する。
【0035】
走行時は、充電部53から駆動回路72を介して電動機20へ給電し走行を行う。この際、右のハンドルグリップ19Rの回転量をセンサで検出し、その情報を携帯形端末63へ送り、この携帯形端末63の指令で駆動回路72を制御し、走行速度を調節するようにしてもよい。なお、右のハンドルグリップ19Rの回転情報を、直接駆動回路72へ送ることは差し支えない。
【0036】
また、非走行時、例えば野外キャンプの際、車載バッテリ50を電源とすることができる。すなわち、一方の放電部54を用いてAC100V(又は、AC110V)の供給を受けて、炊飯器や照明に供することができる。
さらには、他方の放電部55を用いてDC12Vの供給を受け、パソコンに供することができる。
車載バッテリ50は、車体に収納したままで給電を受けることができる他、車体から外した状態、すなわち、車載バッテリ50単体でも給電を受けることができる。
【0037】
また、変圧器68から想像線で示す給電系aを延ばし、携帯形端末63に電気的に接続することで、携帯形端末63に常時又は随時給電するようにする。このことにより、携帯形端末63に内蔵する内蔵バッテリの電気残量の減少を防ぐことができる。
【0038】
図5は図4の変更例を示す図であり、図4での駆動回路72を、タブレット形端末36に置き換えた。その他は、図4と同じであるため、符号を流用して詳細な説明は省略する。
【0039】
変圧器69から想像線で示す給電系bを延ばし、タブレット形端末36に電気的に接続することで、タブレット形端末36に常時又は随時給電するようにする。このことにより、タブレット形端末36に内蔵する内蔵バッテリの電気残量の減少を防ぐことができる。
【0040】
図6に示すように、電動車両10が、1個の前輪12と、1個の後輪13を備えている場合には、スタンド74で、車体11が車幅方向左右(図面では表裏方向)に倒れを防止する必要がある。
【0041】
図7に示すように、駐車装置75は、車体11の底部32に、ピン76で揺動可能に取付けられるスタンド74と、このスタンド74が路面77に接する方向へスタンド74を回転させるために、スタンド74と車体11の底部32とに渡す引張りばね78と、車両走行中などにスタンド74を所定の位置に止め置くために、車体11の底部32に設けるスタンドロックピン79とからなる。スタンドロックピン79は、スタンド74を所定位置にロックするスタンドロック機構の主要素である。スタンドロック機構の構成は、後述する。
【0042】
図8に示すように、車両走行中などには、スタンドロックピン79により、スタンド74が下がらないように、保持される。
車体11の底部32に、車両側面視では視認できないような凹部81が、上方へ窪んで形態で設けられている。車両走行中には、スタンド74は、凹部81に収納され、外からは見えない。
【0043】
収納時であってもスタンドが露出する既存の車両に比較して、本実施例によれば、スタンド74が凹部81に完全に収納され、車両側面視で、見えないため、車両の外観性を向上させることができる。
さらには、路上の突起物が、直接的にスタンド74に接触する心配はないため、スタンド74を必要以上に丈夫にする必要はない。
【0044】
スタンドロック機構、及びロックを解除するロック解除機構の構造を次に説明する。
図9に示すように、スタンドロック機構83は、水平に移動可能に車体11の底部32に設けられるスタンドロックピン79と、このスタンドロックピン79の先端が凹部81内へ進入するようにスタンドロックピン79を付勢する圧縮ばね84とからなる。圧縮ばね84で付勢されたスタンドロックピン79はスタンド74の下面に当接して、スタンド74の下がりを防止する。
【0045】
ロック解除機構86は、下端がスタンドロックピン79に連結され上方へ延びるリンク87と、このリンク87の上部を車体11の側面88に揺動自在に支えるステイ89と、リンク87の上端に連結され車体11の側面88を貫通して延ばされ水平移動可能に側面88に取付けられる押しボタン状のロック解除操作子91と、このロック解除操作子91を車体外に向かって付勢する圧縮ばね92とからなる。
【0046】
ロック解除操作子91の頭91aは、側面88から外へ突出させることは差し支えない。ただし、ロック解除操作子91の頭91aが露出すると、外観性が低下する。加えて、誤操作されやすい。
そこで、本例では、側面88に内側へ窪む凹部93を設け、この凹部93にロック解除操作子91の頭91aを収納した。結果、ロック解除操作子91の頭91aは、側面88に埋没し、外観性が高まると共に、誤操作される心配はなくなる。
【0047】
人手で、ロック解除操作子91の頭91aを押すと、リンク87は図面反時計廻りに回転し、スタンドロックピン79が引かれ、収納位置にあるスタンド74が落下する。結果、図7が得られる。
【0048】
スタンド74を収納するときは、人手で図7のスタンド74を持ち上げる。
すると、図10において、スタンド74の上面と外面とのコーナに設けてある斜面部74aがスタンドロックピン79を押し、圧縮ばね84に抗して後退させる。さらに、スタンド74を上昇させると、スタンド74はスタンドロックピン79より上位になる。すると、圧縮ばね84の作用でスタンドロックピン79が前進し、図9のスタンドロック状態が得られる。なお、図8にて、凹部81にゴム板や軟質樹脂板からなるクッション材94を貼っておき、スタンド74の当たりを緩和させるようにすることが望ましい。
【0049】
ロック解除操作子91は、図6に示すように、ステップ18Lより車両後方に離れた位置に配置される。ロック解除操作子91の存在が明確になる。反面、いたずらを含め誤操作を受けやすくなる。その対策例を2つ以下に説明する。
【0050】
図11に示すように、車体11の側面88に、ステップ18Lを収納するステップ収納凹部95が設けられ、このステップ収納凹部95に運転者が足を載せるステップ18Lが出没自在に収納され、ステップ収納凹部95に且つ収納状態のステップ18Lで隠される部位に、ロック解除操作子91が、設けられている。その他の構成は図10と同一であるため、符号を流用して説明を省略する。
【0051】
ロック解除操作子91が分かりにくい(見えにくい)位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0052】
図12に示すように、ロック解除操作子91は、上下に延びるようにして、車体11の底部32に設けられる。ロック解除操作子91の頭91aは、下から操作される。その他の構成は図10と同一であるため、符号を流用して説明を省略する。
ロック解除操作子91が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0053】
尚、本発明は、実施の形態では電動二輪車に適用したが、電動三輪車にも適用可能であり、一般の電動車両に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、電動二輪車に好適である。
【符号の説明】
【0055】
10…電動車両、18L、18R…ステップ、20…電動機、50…車載バッテリ、74…スタンド、81…スタンドを収納する凹部、83…スタンドロック機構、88…車体の側面、91…ロック解除操作子、95…ステップ収納凹部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンドを有する電動車両の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
電動二輪車や一部の電動三輪車は、駐輪時に車体を支えるスタンドを備える。走行時はスタントが収納される。
【0003】
電動三輪車のスタンド構造が知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。
【0004】
特許文献1の図2に示されるように、駐輪時には、スタンド(35)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)が車体(15)から下に延ばされ、下端が路面に接することで車体(15)が支えられる。
走行時には、特許文献1の図1に示されるように、スタンド(35)は車体(15)の下方に、車体(15)の下面に平行になるようにして収納される。
【0005】
スタンド(35)は車体(15)の下面より、下方に位置するため、路上の突起物に接触し易い。対策として、スタンド(35)を太く、丈夫にする必要がある。
また、このスタンド(35)を、車幅が狭い電動二輪車に適用した場合、車両側面からスタンド(35)が見え、外観性の点で改良の余地がある。
【0006】
そこで、路上突起物に接触する心配が無く、外観性がよくなるスタンドが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−29398公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スタンドを有する電動車両において、ステップに路上突起物に接触する心配が無く、外観性が良好な車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、駐輪時に車体を支えるスタンドを有し、車載バッテリで給電される電動機を駆動源として走行する電動車両において、
前記車体の底部に、上方へ窪んで車両側面視で見えない凹部が設けられ、この凹部に出没自在に前記スタンドが収納され、収納姿勢を保つように前記スタンドをロックするスタンドロック機構が前記車体に設けられ、前記スタンドロック機構を解除するロック解除操作子が前記車体に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の側面に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明では、車体の側面に、車体中心へ窪むステップ収納凹部が設けられ、このステップ収納凹部に運転者が足を載せるステップが出没自在に収納され、ステップ収納凹部に且つ収納状態のステップで隠される部位に、ロック解除操作子が、設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の底部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明では、ステップ収納凹部に、更に車体中心へ窪む凹部が設けられ、この凹部にロック解除操作子が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、車体の底部に凹部を設け、この凹部にスタンドを収納可能にした。スタンドが車体からはみ出さないため、車両の外観性が向上する。また、スタンドが車体に収納されているため、スタンドに路上突起物が接触する心配が無い。結果、スタンドを太く、丈夫にする必要が無く、スタンドの小径化、軽量化が図れる。
【0015】
スタンドが車体に収納される場合は、スタンドを使用位置へ移動させることが構造的に難しくなる。本発明では、車体に設けたロック解除操作子を操作することで、スタンドが収納位置から使用位置へ移動できるようにした。
【0016】
請求項2に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の側面に設けられている。車体の側面であれば、極めて容易にロック解除操作子を操作することができる。
【0017】
請求項3に係る発明では、車体の側面に、車体中心へ窪みステップ収納凹部が設けられ、このステップ収納凹部にステップが出没自在に収納され、ステップ収納凹部に且つ収納状態のステップで隠される部位に、ロック解除操作子が設けられている。
ロック解除操作子が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0018】
請求項4に係る発明では、ロック解除操作子は、車体の底部に設けられている。
ロック解除操作子が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0019】
請求項5に係る発明では、ステップ収納凹部に、更に車体中心へ窪む凹部が設けられ、この凹部にロック解除操作子が設けられている。
凹部にロック解除操作子が収納され、ロック解除操作子が凹部から突出しない。ステップ使用時であっても、ロック解除操作子が間違って操作される心配がない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る電動車両の斜視図である。
【図2】本発明に係る電動車両での車体の要部の分解斜視図である。
【図3】後方から見た電動車両の斜視図である。
【図4】車載バッテリ周りのブロック構成図である。
【図5】図4の変更例を示す図である。
【図6】電動車両の左側面図である。
【図7】車体の底部の要部断面図である。
【図8】図7の作用図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】図9の作用図である。
【図11】図9の変更例を示す図である。
【図12】図9のさらなる変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。前後、左右は運転者を基準とする。
【実施例】
【0022】
本発明の特徴的構造は図6〜図12で説明する。その前に、本発明の特徴的構造を、より好ましく適用することができる車体構造を、図1〜図5で説明する。
【0023】
図1に示すように、電動車両10は、ボックス形の車体11に前輪12と後輪13とを備え、車体11の前面に前照灯14、左フロントウインカー15L(Lは左を示す添え字。以下同じ)及び右フロントウインカー15R(Rは右を示す添え字。以下同じ)を備え、車体11の上面前部にハンドルポスト16L、16Rを備え、車体11の上面後部にシート17を備え、車体11の側面に起倒形ステップ18L、18Rを備え、後輪13に内蔵される電動機20で駆動される電動二輪車である。
【0024】
便宜上、左のステップ18Lは起立状態(非使用状態、収納状態)が描かれ、右のステップ18Rは倒した状態(使用状態)が描かれている。
運転者は、シート17に座り、ステップ18L、18Rに足を載せ、左のハンドルポスト16L上部のハンドルグリップ19Lを握ると共に右のハンドルポスト16R上部のハンドルグリップ19Rを握り、右のハンドルグリップ19Rを回すことで、走り出すことができる。走行中は、左右のブレーキレバー21L、21Rで制動をかけ、左右のバックミラー22L、22Rで後方を視認することができる。ハンドルグリップ19L、19Rの車幅外側に車幅灯23L、23Rを設けることにより、外部に車幅を認識させる。
【0025】
図2は車体11の要部の分解斜視図であり、車体11は、車幅方向中央に配置される中央フレーム25と、この中央フレーム25の左側面に沿わせる左側フレーム26と、中央フレーム25の右側面に沿わせる右側フレーム27を主要素とする。
中央フレーム25は、バッテリ収納部28を構成する前壁部31、底部32、後壁部33と、この後壁部33の車両後方に連続して設けた物入れ34とからなる。この物入れ34の後部にヒンジ35を介してシート17を開閉可能に取付けることができる。
【0026】
シート17は底面(下面)に、タブレット形端末36を抜き差し自在に収納するポケット部37を有する。ポケット部37の一端に、端子部38を備え、タブレット形端末36を車体側に電気的に接続することができる。このタブレット形端末36は、走行時に車載コンピュータを兼ねさせることができる(詳細後述)。非走行時には、図示するようにシート17を開けて、立てることにより、テレビ受像機のように、映像を楽しむことやゲームを楽しむことができる。または、パソコン(パーソナル・コンピュータ)としてネット情報入手ツールとして利用することができる。
【0027】
バッテリ収納部28において、底部32に複数個の脚収納凹部39が設けられ、これらの脚収納凹部39が連通溝41で繋がれる。これらの脚収納凹部39で囲われた領域に、車体側給電端子42が配置される。
後壁部33に、縦長の凹状ガイド部43が設けられる。前壁部31にも凹状ガイド部が設けられるが、図示の都合で見えない。
【0028】
加えて、後壁部33に、係止機構44が取付けられる。この係止機構44の操作子45が物入れ34に延びている。この操作子45は、好ましくは、物入れ34の右端又は左端に寄せて配置する。この配置により、物入れ34に小物を出し入れするときに、操作子45が邪魔になる心配がない。
【0029】
車載バッテリ50は、比較的単純な六面体であり、上面50aに取っ手51を有し、前面50b及び後面50cに縦長の凸部52を有し、左側面50dに充電部53を有し、右側面50eに放電部54、55を有し、下面50fにバッテリ側給電端子56を有する。
凸部52を凹状ガイド部43に嵌め、下降させることで、車載バッテリ50をバッテリ収納部28に円滑に収納させることができる。凸部52と凹状ガイド部43の嵌合により、バッテリ側給電端子56は、振れることなく、車体側給電端子42に嵌めることができる。同様に、凸部52と凹状ガイド部43の嵌合により、振れることなく、車載バッテリ50を上へ抜くことができる。
【0030】
凸部52を凹部に変更することは差し支えない。この場合、凹状ガイド部43は凸状ガイド部に変更すればよい。
【0031】
左側フレーム26には、車載バッテリ50の充電部53に対応する位置に、充電側開口部57が設けられている。
右側フレーム27には、車載バッテリ50の放電部54、55に対応する位置に、放電側開口部58、58が設けられている。
【0032】
図3は電動車両10を後方から見た斜視図であり、車体11の後面に、ころ59、59を備え、その下にテールランプユニット61とライセンスプレート62を備える。
さらに、左右のハンドルポスト16L、16R間に、携帯形端末63を備えている。この携帯形端末63は、車速速度、方向指示表示、蓄電量、その他の状態表示を行う表示部64と、演算回路及びメモリーを内蔵する端末本体65とからなる。すなわち、電動車両10は、メータユニットを固定的に備えていなく、代わりに携帯形端末63でメータユニットを代替する。
【0033】
図4に示すように、車載バッテリ50は、バッテリケース66に、バッテリ本体67を内蔵すると共に、変圧器68、69を内蔵する。一方の変圧器68は、直流を電圧が異なる直流に変圧するDC/DCコンバータであり、他方の変圧器69は、例えば、直流12Vを交流100Vに変換するDC/ACインバータである。
【0034】
非走行時に、商用電源(AC100V、110V、200V、220Vなど)から、充電器71を介して充電部53へ所定の直流電流(例えばDC24V)を供給し充電する。
【0035】
走行時は、充電部53から駆動回路72を介して電動機20へ給電し走行を行う。この際、右のハンドルグリップ19Rの回転量をセンサで検出し、その情報を携帯形端末63へ送り、この携帯形端末63の指令で駆動回路72を制御し、走行速度を調節するようにしてもよい。なお、右のハンドルグリップ19Rの回転情報を、直接駆動回路72へ送ることは差し支えない。
【0036】
また、非走行時、例えば野外キャンプの際、車載バッテリ50を電源とすることができる。すなわち、一方の放電部54を用いてAC100V(又は、AC110V)の供給を受けて、炊飯器や照明に供することができる。
さらには、他方の放電部55を用いてDC12Vの供給を受け、パソコンに供することができる。
車載バッテリ50は、車体に収納したままで給電を受けることができる他、車体から外した状態、すなわち、車載バッテリ50単体でも給電を受けることができる。
【0037】
また、変圧器68から想像線で示す給電系aを延ばし、携帯形端末63に電気的に接続することで、携帯形端末63に常時又は随時給電するようにする。このことにより、携帯形端末63に内蔵する内蔵バッテリの電気残量の減少を防ぐことができる。
【0038】
図5は図4の変更例を示す図であり、図4での駆動回路72を、タブレット形端末36に置き換えた。その他は、図4と同じであるため、符号を流用して詳細な説明は省略する。
【0039】
変圧器69から想像線で示す給電系bを延ばし、タブレット形端末36に電気的に接続することで、タブレット形端末36に常時又は随時給電するようにする。このことにより、タブレット形端末36に内蔵する内蔵バッテリの電気残量の減少を防ぐことができる。
【0040】
図6に示すように、電動車両10が、1個の前輪12と、1個の後輪13を備えている場合には、スタンド74で、車体11が車幅方向左右(図面では表裏方向)に倒れを防止する必要がある。
【0041】
図7に示すように、駐車装置75は、車体11の底部32に、ピン76で揺動可能に取付けられるスタンド74と、このスタンド74が路面77に接する方向へスタンド74を回転させるために、スタンド74と車体11の底部32とに渡す引張りばね78と、車両走行中などにスタンド74を所定の位置に止め置くために、車体11の底部32に設けるスタンドロックピン79とからなる。スタンドロックピン79は、スタンド74を所定位置にロックするスタンドロック機構の主要素である。スタンドロック機構の構成は、後述する。
【0042】
図8に示すように、車両走行中などには、スタンドロックピン79により、スタンド74が下がらないように、保持される。
車体11の底部32に、車両側面視では視認できないような凹部81が、上方へ窪んで形態で設けられている。車両走行中には、スタンド74は、凹部81に収納され、外からは見えない。
【0043】
収納時であってもスタンドが露出する既存の車両に比較して、本実施例によれば、スタンド74が凹部81に完全に収納され、車両側面視で、見えないため、車両の外観性を向上させることができる。
さらには、路上の突起物が、直接的にスタンド74に接触する心配はないため、スタンド74を必要以上に丈夫にする必要はない。
【0044】
スタンドロック機構、及びロックを解除するロック解除機構の構造を次に説明する。
図9に示すように、スタンドロック機構83は、水平に移動可能に車体11の底部32に設けられるスタンドロックピン79と、このスタンドロックピン79の先端が凹部81内へ進入するようにスタンドロックピン79を付勢する圧縮ばね84とからなる。圧縮ばね84で付勢されたスタンドロックピン79はスタンド74の下面に当接して、スタンド74の下がりを防止する。
【0045】
ロック解除機構86は、下端がスタンドロックピン79に連結され上方へ延びるリンク87と、このリンク87の上部を車体11の側面88に揺動自在に支えるステイ89と、リンク87の上端に連結され車体11の側面88を貫通して延ばされ水平移動可能に側面88に取付けられる押しボタン状のロック解除操作子91と、このロック解除操作子91を車体外に向かって付勢する圧縮ばね92とからなる。
【0046】
ロック解除操作子91の頭91aは、側面88から外へ突出させることは差し支えない。ただし、ロック解除操作子91の頭91aが露出すると、外観性が低下する。加えて、誤操作されやすい。
そこで、本例では、側面88に内側へ窪む凹部93を設け、この凹部93にロック解除操作子91の頭91aを収納した。結果、ロック解除操作子91の頭91aは、側面88に埋没し、外観性が高まると共に、誤操作される心配はなくなる。
【0047】
人手で、ロック解除操作子91の頭91aを押すと、リンク87は図面反時計廻りに回転し、スタンドロックピン79が引かれ、収納位置にあるスタンド74が落下する。結果、図7が得られる。
【0048】
スタンド74を収納するときは、人手で図7のスタンド74を持ち上げる。
すると、図10において、スタンド74の上面と外面とのコーナに設けてある斜面部74aがスタンドロックピン79を押し、圧縮ばね84に抗して後退させる。さらに、スタンド74を上昇させると、スタンド74はスタンドロックピン79より上位になる。すると、圧縮ばね84の作用でスタンドロックピン79が前進し、図9のスタンドロック状態が得られる。なお、図8にて、凹部81にゴム板や軟質樹脂板からなるクッション材94を貼っておき、スタンド74の当たりを緩和させるようにすることが望ましい。
【0049】
ロック解除操作子91は、図6に示すように、ステップ18Lより車両後方に離れた位置に配置される。ロック解除操作子91の存在が明確になる。反面、いたずらを含め誤操作を受けやすくなる。その対策例を2つ以下に説明する。
【0050】
図11に示すように、車体11の側面88に、ステップ18Lを収納するステップ収納凹部95が設けられ、このステップ収納凹部95に運転者が足を載せるステップ18Lが出没自在に収納され、ステップ収納凹部95に且つ収納状態のステップ18Lで隠される部位に、ロック解除操作子91が、設けられている。その他の構成は図10と同一であるため、符号を流用して説明を省略する。
【0051】
ロック解除操作子91が分かりにくい(見えにくい)位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0052】
図12に示すように、ロック解除操作子91は、上下に延びるようにして、車体11の底部32に設けられる。ロック解除操作子91の頭91aは、下から操作される。その他の構成は図10と同一であるため、符号を流用して説明を省略する。
ロック解除操作子91が分かりにくい位置に配置されているため、いたずらを受けにくくなる。
【0053】
尚、本発明は、実施の形態では電動二輪車に適用したが、電動三輪車にも適用可能であり、一般の電動車両に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、電動二輪車に好適である。
【符号の説明】
【0055】
10…電動車両、18L、18R…ステップ、20…電動機、50…車載バッテリ、74…スタンド、81…スタンドを収納する凹部、83…スタンドロック機構、88…車体の側面、91…ロック解除操作子、95…ステップ収納凹部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐輪時に車体(11)を支えるスタンド(74)を有し、車載バッテリ(50)で給電される電動機(20)を駆動源として走行する電動車両(10)において、
前記車体(11)の底部(32)に、上方へ窪んで車両側面視で見えない凹部(81)が設けられ、この凹部(81)に出没自在に前記スタンド(74)が収納され、収納姿勢を保つように前記スタンド(74)をロックするスタンドロック機構(83)が前記車体(11)に設けられ、前記スタンドロック機構(83)を解除するロック解除操作子(91)が前記車体(11)に設けられていることを特徴とする電動車両。
【請求項2】
前記ロック解除操作子(91)は、前記車体(11)の側面(88)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項3】
前記車体(11)の側面(88)に、前記車体(11)中心へ窪むステップ収納凹部(95)が設けられ、このステップ収納凹部(95)に運転者が足を載せるステップ(18L、18R)が出没自在に収納され、前記ステップ収納凹部(95)に且つ収納状態の前記ステップ(18L、18R)で隠される部位に、前記ロック解除操作子(91)が、設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項4】
前記ロック解除操作子(91)は、前記車体(11)の底部(32)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項5】
前記ステップ収納凹部(95)に、更に前記車体(11)中心へ窪む凹部(93)が設けられ、この凹部(93)に前記ロック解除操作子(91)が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電動車両。
【請求項1】
駐輪時に車体(11)を支えるスタンド(74)を有し、車載バッテリ(50)で給電される電動機(20)を駆動源として走行する電動車両(10)において、
前記車体(11)の底部(32)に、上方へ窪んで車両側面視で見えない凹部(81)が設けられ、この凹部(81)に出没自在に前記スタンド(74)が収納され、収納姿勢を保つように前記スタンド(74)をロックするスタンドロック機構(83)が前記車体(11)に設けられ、前記スタンドロック機構(83)を解除するロック解除操作子(91)が前記車体(11)に設けられていることを特徴とする電動車両。
【請求項2】
前記ロック解除操作子(91)は、前記車体(11)の側面(88)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項3】
前記車体(11)の側面(88)に、前記車体(11)中心へ窪むステップ収納凹部(95)が設けられ、このステップ収納凹部(95)に運転者が足を載せるステップ(18L、18R)が出没自在に収納され、前記ステップ収納凹部(95)に且つ収納状態の前記ステップ(18L、18R)で隠される部位に、前記ロック解除操作子(91)が、設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項4】
前記ロック解除操作子(91)は、前記車体(11)の底部(32)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
【請求項5】
前記ステップ収納凹部(95)に、更に前記車体(11)中心へ窪む凹部(93)が設けられ、この凹部(93)に前記ロック解除操作子(91)が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電動車両。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−91429(P2013−91429A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234928(P2011−234928)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
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