説明

電化製品用の照明システム

【課題】電化製品用の照明システムを提供する。
【解決手段】本発明の照明システム10は、電化製品12にライトシェルフ20を解放可能に結合するための支持部材26を備えた実質的に平面状のライトガイドを含むライトシェルフ20と、ライトシェルフの第1の端に結合される光入射器22であって、この光入射器は、その上に配置される少なくとも1つの光源36を有する基板34と、少なくとも1つの光源を少なくとも部分的に包囲するためのハウジングとを含み、少なくとも1つの光源から発せられる光は、ライトガイド内に方向付けられる光入射器22と、第1の端の反対側のライトシェルフの第2の端に結合される末端部24と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、照明システムに関する。特に、本発明は、例えば、冷蔵庫等の電化製品の照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫及び冷凍庫等の電化製品は、照明が不十分であり、棚の後部付近の物体を照らさない。光は、典型的に、天井に付設されたランプから、電化製品の内部空洞に向けられる。天井に付設されたランプからの光は、光を遮断するより高いシェルフ上の物体のために、より低いシェルフまで及ばない。したがって、どんなアイテムが、より低いシェルフ上及び大部分のシェルフの後部にあるかを確認するのは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特に、電化製品用の現在の照明システムは、電化製品(例えば、冷蔵庫、冷凍庫)中のシェルフの長さ(例えば、奥行き)に沿って、アイテムに十分な照明を提供しない。電化製品用の現在の照明システムは、電化製品の内部の広範囲に及ぶ照明を提供しない。さらに、常に、電化製品の電力消費を軽減する要望がある。
【0004】
電力消費を最小限に抑えながら、電化製品全体に選択的な照明パターンを提供する光学機能及び照明アセンブリを含む照明システムを開発することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明と一致し、調和した、電力消費を最小限に抑えながら、電化製品全体に選択的な照明パターンを提供する光機能及び照明アセンブリを含む電化製品用の照明システムが、驚くべきことに発見された。
【0006】
一実施形態において、電化製品用の照明システムは、電化製品にライトシェルフを解放可能に結合するための支持部材を有する、実質的に平面状のライトガイドを含むライトシェルフと、ライトシェルフの第1の端に結合される光入射器であって、光入射器は、その上に配置される少なくとも1つの光源を有する基板と、少なくとも1つの光源を少なくとも部分的に包囲するためのハウジングとを含み、少なくとも1つの光源から発せられる光は、ライトガイドに方向付けられる、光入射器と、第1の端の反対側のライトシェルフの第2の端に結合される末端部と、を備える。
【0007】
別の実施形態において、電化製品用の照明システムは、電化製品の一部に隣接して配置される実質的に平面状のライトガイドであって、このライトガイドは、このライトガイドを出る光を方向付けるように、このライトガイドの第1の表面上に配置される、少なくとも1つの第1の光学機能を含む、ライトガイドと、このライトガイド内に光を発するように、このライトガイドの周辺縁に隣接して配置される光源と、このライトガイドに隣接して配置され、このライトガイドの少なくとも一部を包囲するハウジングであって、光放射は、このライトガイドから、このライトガイドの包囲されていない部分を通って発せられる、ハウジングと、を備える。
【0008】
さらに別の実施形態において、電化製品用の照明システムは、この電化製品の一部の中に形成される位置決めスロットと、位置決めスロットの中に配置される照明アセンブリと、を備え、この照明アセンブリは、さらに、この位置決めスロットに隣接して配置される基板と、この基板に結合される光源と、光源によって発せられる光放射を受容し、所定の照明パターンに光放射を方向付けるように、この基板に結合され、この光源に隣接して配置される光学デバイスと、を備える。
【0009】
本発明の上記、及び他の利点は、添付図面に照らして考慮すると、以下の好ましい実施形態の詳細な説明から、当業者には容易に明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による照明システムを含む電化製品の正面斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるシェルフアセンブリの側面斜視図である。
【図3】図2のシェルフアセンブリの線3−3に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施形態による光入射器の一部の斜視図である。
【図5】本発明の別の実施形態によるシェルフアセンブリの断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態によるシェルフアセンブリの断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による第1の側壁アセンブリの斜視図である。
【図8】図7の第1の側壁アセンブリの線8−8に沿った断面図である。
【図9】本発明の別の実施形態による第1の側壁アセンブリの断面図である。
【図10A】本発明の実施形態による位置決めスロットを含む電化製品の側壁の部分斜視図である。
【図10B】本発明の実施形態による位置決めスロットの中に配置される第2の側壁アセンブリを示す、図10Aの側壁の部分斜視図である。
【図11】分解したカバープレートを有する第2の側壁アセンブリを示す図10Bの側壁の部分側面図である。
【図12】図10B〜11に示される第2の側壁アセンブリの側面図である。
【図13】図12の第2の側壁アセンブリの平面図である。
【図14】図12の第2の側壁アセンブリの線14−14に沿った断面図である。
【図15】本発明の別の実施形態による第2の側壁アセンブリの断面図である。
【図16】本発明の別の実施形態による位置決めスロットを含む電化製品の側壁の部分側面図である。
【図17】本発明の別の実施形態による位置決めスロットの中に配置される第3の側壁アセンブリを示す図16の側壁の部分側面図である。
【図18】図17に示される第3の側壁アセンブリの側面図である。
【図19】図18の第3の側壁アセンブリの平面図である。
【図20】図18の第3の側壁アセンブリの線20−20に沿った断面図である。
【図21】本発明の別の実施形態による第3の側壁アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明及び添付図面は、本発明の様々な実施形態を説明し、図示する。説明及び図面は、当業者による本発明の作製及び使用を可能にする役割を果たし、いかなる様式によっても本発明の範囲を限定することを意図しない。開示される方法に関して、示されるステップは本質的に例示的であり、したがって、ステップの順序は必要又は重要ではない。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による電化製品12(例えば、冷蔵庫)の表面(例えば、内壁)と一体化した照明システム10を示す。示されるように、照明システム10は、シェルフアセンブリ14、第1の側壁アセンブリ16(すなわち、照明アセンブリ、ライトアセンブリ)、及び第2の側壁アセンブリ18(すなわち、照明アセンブリ、ライトアセンブリ)を含む。電化製品12の内側又は外側を照明する他の手段を、照明システム10と連携して使用できることが理解される。任意の数のシェルフアセンブリ14及び側壁アセンブリ16、18の組み合わせを使用できることがさらに理解される。
【0013】
図2〜4により明瞭に示されるように、シェルフアセンブリ14は、ライトシェルフ20、ライトシェルフ20に結合する光入射器22、及びライトシェルフ20に結合し、かつ光入射器22から離間する末端部24を含む。
【0014】
ライトシェルフ20は、典型的には、ライトシェルフ20を電化製品12の内壁に解放可能に結合するための、少なくとも1つの支持部材26を有する平面状のライトガイドである。非限定的な例として、ライトシェルフ20は、従来の棚付けのための標準の結合器を使用して、電化製品12に結合するよう構成される。ライトシェルフ20は、典型的には、ガラス又はプラスチックから形成される。しかしながら、全体の内部反射の原理によって、光がそこを通って伝導されることを可能にする任意の材料を使用することができる。非限定的な例として、ライトシェルフ20は、ガラス上層(図示せず)に結合するプラスチック下層(図示せず)を有する複合材料(すなわち、二重層材料)から形成される。ある実施形態では、ライトシェルフ20は、第1の表面30と反対の第2の表面32を通る光を方向付けるように、その第1の表面30上に配置される複数の光抽出特性28を含む。非限定的な例として、光抽出特性28は、ライトシェルフ20の第2の表面32を通る光放射を方向付けるように、ライトシェルフ20内に形成されるリッジ又は歯を含むことができる。さらなる非限定的な例として、光抽出特性28は、ライトシェルフ20の第2の表面32を通る光放射を方向付けるための反射塗料を含む。光抽出特性28は、任意のその表面を通ってライトシェルフ20を出るように光放射を再方向付けするための任意の手段を含むことができることが理解される。光抽出特性28を、ライトシェルフ20の任意の一部の中又は上で形成することができることがさらに理解される。
【0015】
光入射器22は、典型的には、光放射をライトシェルフ20内に方向付けるように、ライトシェルフ20の周辺縁に結合される。光入射器22は、その上に配置される複数の光源36(例えば、発光ダイオード)を有する基板34(例えば、回路基板)を含む。光源36は、光源36を電気エネルギー源(図示せず)に電気的に結合するために、電気的接続部38と電気連通している。任意の数の光源36を使用できることが理解される。例えば、保護用グロメット40を有する電線等の光源36を選択的に励起するために、任意の電気連通手段を使用できることがさらに理解される。
【0016】
ある実施形態では、密閉ハウジング42は、損傷からの保護のために光源36を実質的に包囲しながら、基板34を少なくとも部分的に包囲し、かつライトシェルフ20への基板34の結合を促進する。ある実施形態では、ハウジング42は、端板44、基板34をハウジング42に解放可能に結合するための第1の結合手段46、及びハウジング42をライトシェルフ20に解放可能に結合するための第2の結合手段48を含む。非限定的な例として、第1の結合手段46は、スナップ嵌合様式で、光入射器22の基板34を受容するよう構成される。しかしながら、基板34をハウジング42に解放可能に固定する任意の手段を使用することができる。さらなる非限定的な例として、第2の結合手段48は、バネクリップ様の様式で、ライトシェルフ20の1の表面30及び第2の表面32を係合するよう構成される複数のバネ電機子を含む。したがって、バネ電機子のバネ力は、ハウジング42をライトシェルフ20に解放可能に固定する。しかしながら、ハウジング42をライトシェルフ20に解放可能に固定する任意の手段を使用することができる。
【0017】
ある実施形態では、光学デバイス50が、所定の様式で、光源36からライトシェルフ20内に放出される光放射を方向付けるための任意のデバイスであることができるように、光学デバイス50は、ハウジング42及びライトシェルフ20の少なくとも1つに結合される。非限定的な例として、光学デバイス50は、ライトシェルフ20の周辺縁にしっかりと結合されるレンズである。
【0018】
末端部24は、光入射器22と反対の(例えば、光学デバイス50と反対の)ライトシェルフ20の周辺縁に結合される。ある実施形態では、末端部24は、光放射がライトシェルフ20の特定の領域(例えば、正面周辺縁)から出るように、ライトシェルフ20に隣接して配置される反射器51を含む。非限定的な例として、末端部24は、ライトシェルフ20に解放可能に結合される。しかしながら、末端部24をライトシェルフ20に恒久的に結合することができるか、あるいはそれとともに一体的に形成することができる。さらなる非限定的な例として、反射器51は、末端部24及びライトシェルフ20の少なくとも1つに結合される。従来の棚上げで使用される従来の末端部を、反射器51を含むよう構成できることが理解される。
【0019】
図5は、以下の説明を除いて、末端部24と同様である、本発明の別の実施形態による末端部24′を示す。示されるように、末端部24′は、光入射器22と反対のライトシェルフ20の末端に隣接して結合される。末端部24′は、ライトシェルフ20と向かい合う表面上に設置される曲線反射器51′を伴う曲線外形を有する。したがって、光放射が末端部24′に隣接してライトシェルフ20を出る時に、光放射は、所定のパターンで(例えば、ライトシェルフ20の下方の電化製品12又はライトシェルフ20の下方のシェルフの一部に向かって)反射される。末端部24′及び反射器51′は、任意の形状及び外形を有することができることが理解される。
【0020】
図6は、末端部24′′を示す。以下の説明を除いて、末端部24と同様である、本発明の別の実施形態による末端部24′を示す。示されるように、末端部24′′は、本体52、ライトバー54、及び光学素子56を含む。
【0021】
本体52は、典型的には、ライトシェルフ20に結合し、かつライトバー54を末端部24′′に解放可能に受容及び固定する第1の結合機能58を含む。非限定的な例として、ライトバー54は、スナップ嵌合様式で、本体52に解放可能に結合される。さらなる非限定的な例として、本体52は、ライトバー54を損傷から保護するために、ライトバー54を実質的に包囲する。
【0022】
示される実施形態において、ライトバー54は、その上に配置される複数の光源62(例えば、発光ダイオード)を有する基板60(例えば、回路基板)を含む。光源62は、光源62を電気エネルギー源(図示せず)に電気的に結合するために、電気的接続部(図示せず)と電気連通している。任意の数の光源62を使用できることが理解される。
【0023】
光学素子56は、典型的には、末端部24′′の本体52の一部に結合され、光源62から放出される光放射を受容するために、ライトバー54に隣接して配置される。光学素子56は、所定のパターンで光源62から放出される光放射を方向付けるためのレンズ等の任意の素子であり得る。非限定的な例として、光学素子56は、光放射をライトシェルフ20の下方の電化製品12又は、ライトシェルフ20の下方のシェルフの一部に向かって方向付ける。しかしながら、光学素子56は、任意のパターンで光放射を方向付けるよう構成することができる。
【0024】
図7及び図8は、本発明の一実施形態による電化製品12の内部に配置される、第1の側壁アセンブリ16を示す。第1の側壁アセンブリ16は、いかなる場所、またいかなる環境にも配置可能であることが理解される。示されるように、第1の側壁アセンブリ16は、ライトガイド64と、ライトガイド64の周辺縁に隣接して配置されて、光をライトガイド64の中に発する少なくとも1つの光源66を含む。ある実施形態では、第1の側壁アセンブリ16は、ライトガイド64の少なくとも一部を包囲するハウジング68を含み、ライトガイド64の包囲されていない部分のみが、光放射を電化製品12の内部の中に発する。ある実施形態では、ハウジング68はライトガイド64に結合(例えば、プラスチック成形)される。しかしながら、ハウジング68はまた、プラスチック又は塗料から形成されるコーティングとして具現化されてもよい。ハウジング68は、ライトガイド64のいずれの部分を包囲するようにも構成可能であることが理解される。電化製品12の一部(例えば、側壁)が、ライトガイド64を収容し、その一部を包囲するためのハウジング68として構成されてもよいことが、さらに理解される。
【0025】
ライトガイド64は実質的に平面であり、ライトガイド64の第1の表面72に配置(例えば、その上に形成されるか、又はそれに結合)される、複数の第1の光学機能70(例えば、レンズ、プリズム機能、光抽出特性、台、溝、立方体等)を含む。第1の光学機能70は、典型的には、ライトガイド64から光放射が出るのを促進するように、ライトガイド64の包囲されていない部分である。第1の光学機能70のぞれぞれは、同様であるか、又はライトガイド64の様々な部分を通る特定の照明パターンを提供するように、異なっていてもよいことが理解される。第1の光学機能70の所定の構成を使用して、電化製品12の内部を照らす全体的な照明パターンを提供可能であることがさらに理解される。
【0026】
示される実施形態では、光源66のうちの少なくとも1つが、ライトガイド64の対向端に隣接して配置される。ある実施形態では、光源66は、ライトガイド64に対する位置を維持するように、ハウジング68に固定される。しかしながら、非限定的な例として、光源66は、ライトガイド64に結合されてもよい。ある実施形態では、光源66に隣接するライトガイド64の一部は、光源66のそれぞれから発される光放射を受容するように構成される。しかしながら、光源66から発された光放射をライトガイド64の中に方向付けるように、光源66とライトガイド64との間に光学デバイスが配置されてもよいことが理解される。光源66のための電子制御器が、光源66のそれぞれを支持する板(図示せず)上、又は電化製品12内の離れた場所に位置決めされてもよいことがさらに理解される。
【0027】
図9は、以下に記載されることを除いてライトガイド64に類似する、本発明の別の実施形態によるライトガイド64′を示す。示されるように、ライトガイド64′は、第1の表面72の反対側の、ライトガイド64′の第2の表面76上に配置(例えば、その上に形成されるか、又はそれに結合)される、複数の第2の光学機能74(例えば、レンズ、プリズム機能、光抽出特性、台、溝、立方体等)を含む。第2の光学機能74は、ライトガイド64′の第1の表面72上に配置される第1の光学機能70に向かって、光放射を方向付ける。第2の光学機能74は、第1の光学機能70のうちの少なくとも1つに反射される/屈折される光を強化することが理解される。
【0028】
図10〜図15は、本発明の実施形態による第2の側壁アセンブリ18を示す。典型的には、第2の側壁アセンブリ18は、電化製品12の側壁に形成される位置決めスロット78(例えば、チャネル)内に配置される。しかしながら、第2の側壁アセンブリ18が、いずれの位置及びいずれの環境にも配置可能であることが理解される。非限定的な例として、位置決めスロット78は、電化製品12の側壁に従来形成されるシェルフチャネル80に隣接して、シェルフ(図示せず)を受容してそれに固定されるように形成される。位置決めスロット78は、電化製品12内のいずれの場所に位置付けられてもよいことが理解される。位置決めスロット78は、様々な壁設計及び構成(例えば、単一壁成形、二重壁成形等)に形成可能であることがさらに理解される。非限定的な例として、位置決めスロット78は、その長手方向軸と交差して取られた略十字形の断面を有する。さらに非限定的な例として、電気相互接続部81は、側壁アセンブリ18を、電気エネルギー源(図示せず)及び他の制御構成要素に電気的に結合するように、位置決めスロット78に隣接して(例えば、その中又は近辺に)配置される。
【0029】
図12〜15により明瞭に示されるように、第2の側壁アセンブリ18は、その上に配置される複数の光源84(例えば、発光ダイオード)を有する基板82(例えば、回路基板)を含む。光源84は、光源84を電気エネルギー源(図示せず)に電気的に結合するための、電気的接続部86と電気的に通信状態である。非限定的な例として、電気相互接続部81は、光源84を選択的に励起させるために、第2の側壁アセンブリ18の電気的接続部86に結合される。任意の数の光源84が使用可能であることが理解される。ある実施形態では、基板82は、第2の側壁アセンブリ18をこの電化製品に固定するための結合機能(例えば、付設クリップ)を含む。示される実施形態では、第2の側壁アセンブリ18の基板82は、位置決めスロット78の中に滑動するように構成される。非限定的な例として、カバープレート87が第2の側壁アセンブリ18に隣接する位置決めスロット78内に配置されて、電気相互接続部81及び電気的接続部86の上に保護カバーを提供しつつ、電化製品12の側壁との実質的に平坦な仕上げを提供する。
【0030】
第2の側壁アセンブリ18はさらに、光源84から発される光放射を受容し、所定のパターンに光放射を方向付けるように、基板82に結合され、光源84に隣接して配置される光学デバイス88を含む。非限定的なとして、光学デバイス88は、光源84に面する内面上に形成される、複数の環状歯90を有するレンズである。しかしながら、任意の光方向付け機能を有する任意の光学デバイスを使用することができる。
【0031】
図15は、以下に説明する点を除き、光学デバイス88に類似する、本発明の別の実施形態による、光デバイス88′を示す。示されるように、光学デバイス88′は、光源84に面する内面上に形成される複数の環状歯90と、環状歯90の反対側の光学デバイス88′の外面上に形成される複数のリッジ92とを有するレンズである。しかしながら、任意の光方向付け機能を有する任意の光学デバイスを使用することができる。
【0032】
図16〜図20は、以下に説明する点を除き、第2の壁アセンブリ18に類似の、本発明の実施形態による、第3の側壁アセンブリ118(例えば、照明アセンブリ、ライトアセンブリ)を示す。典型的に、第3の側壁アセンブリ118は、電化製品12の側壁の中に形成される位置決めスロット178の中に配置される。しかしながら、第3の側壁アセンブリ118は、いずれの場所及びいずれの環境にも配置可能であることが理解される。非限定的なとして、位置決めスロット178は、そこにシェルフ(図示せず)を受容し固定するように、電化製品12の側壁の中に適宜形成されるシェルフ溝(図示せず)に隣接して形成される。位置決めスロット178は、電化製品12内の任意の場所に位置付けできることが理解される。位置決めスロット178は、多様な壁設計及び構成(例えば、単一壁成形、二重壁成形等)に形成できることがさらに理解される。非限定的な例として、位置決めスロット178は概して、その縦軸に沿って取られると略正方形状の断面図を有する。さらなる非限定的な例として、電気相互接続部181は、側壁アセンブリ118を電気エネルギー源(図示せず)及び他の制御構成要素に電気的に結合するように、位置決めスロット178に隣接して(例えば、その中又は近辺に)配置される。ある実施形態において、第3の側壁アセンブリ118を電化製品12に解放可能に結合するように、結合器具(例えば、結合器具187)を受容するように、位置決めスロット178を画定する壁の中には、少なくとも1つの開口部179又はアンカー穴が形成される。
【0033】
図18〜図20により明瞭に示されるように、第3の側壁アセンブリ118は、その上に配置される複数の光源184(例えば、発光ダイオード)を有する基板182(例えば、回路基板)を含む。光源184は、光源184を電気エネルギー源(図示せず)に電気的に結合するように、電気接続部186と電気的に連結状態にある。非限定的な例として、電気相互接続部181は、光源184を励起するように、第3の側壁アセンブリ118の電気接続部186に結合される。任意の数の光源184を使用できることが理解される。ある実施形態において、基板182は、第3の側壁アセンブリ118を電化製品に固定するための結合器具(例えば、付設クリップ)を含む。示される実施形態において、第3の側壁アセンブリ118の基板182は、位置決めスロット178の中に滑動するように構成される。非限定的な例として、結合器具187(例えば、付設クリップ、スナップ止め具等)は、第3の側壁アセンブリ118を電化製品に固定するように、基板182及び電化製品12の一部に結合される。さらなる非限定的な例として、結合器具187は、開口部179によって受容され、電化製品12の一部に係合する。
【0034】
第3の側壁アセンブリ118はさらに、光源184から発される光放射を受容し、所定のパターンに光放射を方向付けるように、基板182に結合され、光源184に隣接して配置される光学デバイス188を含む。非限定的な例として、光学デバイス188は、光源を実質的に包囲し、電化製品12の側壁との実質的に平坦な仕上げを提供するレンズである。さらなる非限定的なとして、光学デバイス188は、光源184に面する内面上に形成される、複数の環状歯190を有するレンズである。しかしながら、いずれの光方向付け機能を有する任意の光学デバイスが使用されてもよい。
【0035】
図21は、以下に説明する点を除き、光学デバイス188に類似する、本発明の別の実施形態による、光デバイス188′を示す。示されるように、光学デバイス188′は、光源184に面する内面上に形成される複数の環状歯190と、環状歯190の反対側の光学デバイス188′の外面上に形成される複数のリッジ192とを有するレンズである。しかしながら、いずれの光方向付け機能を有する任意の光学デバイスが使用されてもよい。
【0036】
本発明の照明システム10は、電気消費を最小限にしながら、電化製品12全体に選択的な照明パターンを提供する、光学機能及び照明アセンブリ(例えば、シェルフアセンブリ12、第1の側壁アセンブリ16、第2の側壁アセンブリ18、及び第3の側壁アセンブリ118)を含む。ある実施形態において、アセンブリ12、16、18、118の各々は、電化製品12に解放可能に結合され、モジュール様式で交換することができる。
【0037】
前述の説明から、当業者は本発明の本質的特徴を容易に確認することができ、その精神及び範囲から逸脱することなく、これを種々の利用法及び条件に適合させるために、本発明に種々の変更及び修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0038】
10 照明システム
12 電化製品
14 シェルフアセンブリ
16 第1の側壁アセンブリ
18 第2の側壁アセンブリ
20 ライトシェルフ
22 光入射器
24 末端部
26 支持部材
28 光抽出特性
30 第1の表面
32 第2の表面
34 基板
36 光源
38 電気的接続部
40 保護用グロメット
42 密閉ハウジング
44 端板
46 第1の結合手段
48 第2の結合手段
50 光学デバイス
51 反射器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電化製品用の照明システムであって、
上記電化製品にライトシェルフを解放可能に結合するための支持部材をを備えた実質的に平面状のライトガイドを含むライトシェルフ、と、
上記ライトシェルフの第1の端に結合される光入射器であって、この光入射器は、その上に配置される少なくとも1つの光源を有する基板と、上記少なくとも1つの光源を少なくとも部分的に包囲するためのハウジングとを含み、上記少なくとも1つの光源から発される光は、上記ライトガイドに方向付けられる上記光入射器と、
上記第1の端と反対側の上記ライトシェルフの第2の端に結合される末端部と、
を有することを特徴とする照明システム。
【請求項2】
上記平面状のライトガイドは、上記ライトガイドの表面を通して光放射を方向付けるための少なくとも1つの光抽出特性を含む請求項1記載の照明システム。
【請求項3】
上記少なくとも1つの光源によって発される光放射を上記ライトガイド内に方向付けるように、上記少なくとも1つの光源と上記ライトガイドの間に配置される光学デバイスをさらに有する請求項1記載の照明システム。
【請求項4】
上記光学デバイスは、上記光入射器の上記ハウジングに結合される請求項3記載の照明システム。
【請求項5】
上記光学デバイスは、上記ライトガイドに結合される請求項3記載の照明システム。
【請求項6】
上記光入射器及び上記末端部のうちの少なくとも1つは、上記ライトシェルフに解放可能に結合される請求項1記載の照明システム。
【請求項7】
上記末端部は、上記ライトガイドから光放射を受容し、上記光放射を所定の照明パターンに方向付けるための反射器を含む請求項1記載の照明システム。
【請求項8】
上記末端部は、さらに、上記ライトガイドに結合される本体と、上記本体に結合されるライトバーとを含み、上記ライトバーは、所定の照明パターンに光放射を方向付けるように構成される請求項1記載の照明システム。
【請求項9】
電化製品用の照明システムであって、
上記電化製品の一部に隣接して配置される実質的に平面状のライトガイドであって、上記ライトガイドは、上記ライトガイドを出る光を方向付けるように、上記ライトガイドの第1の表面上に配置される、少なくとも1つの第1の光学機能を含む、ライトガイドと、
上記ライトガイド内に光を発するように、上記ライトガイドの周辺縁に隣接して配置される光源と、
上記ライトガイドに隣接して配置され、上記ライトガイドの少なくとも一部を包囲するハウジングであって、光放射は、上記ライトガイドから、上記ライトガイドの包囲されていない部分を通って発せられる上記ハウジングと、
を有することを特徴とする照明システム。
【請求項10】
上記ライトガイドは、上記第1の光学機能に向かって光を方向付けるように、上記ライトガイドの第2の表面上に配置される、少なくとも1つの第2の光学機能をさらに備えている請求項9記載の照明システム。
【請求項11】
上記光源に隣接した上記ライトガイドの上記周辺縁は、上記光源から発せられる光の受容を最大限にするための輪郭を有する請求項9記載の照明システム。
【請求項12】
上記ハウジングは、上記電化製品の一部から少なくとも部分的に形成される請求項9記載の照明システム。
【請求項13】
電化製品用の照明システムであって、
上記電化製品の一部の中に形成される位置決めスロットと、
上記位置決めスロットの中に配置される照明アセンブリであって、さらに
上記位置決めスロットに隣接して配置される基板と、上記基板に結合される光源と、上記光源によって発せられる光放射を受容し、所定の照明パターンに光放射を方向付けるように、上記基板に結合され、上記光源に隣接して配置される光学デバイスと、を備えた上記照明アセンブリと、
を有することを特徴とする照明システム。
【請求項14】
上記位置決めスロットは、概して十字形の断面である請求項13記載の照明システム。
【請求項15】
更に、上記基板を上記電化製品に解放可能に結合するための結合器具を有する請求項13記載の照明システム。
【請求項16】
更に、上記位置決めスロットに隣接して配置される電気相互接続部を有し、上記電気相互接続部は、上記光源を選択的に励起するように、上記光源と電気的に連結状態である請求項13記載の照明システム。
【請求項17】
更に、上記電気相互接続部を機械的に係合するように、上記基板上に配置される電気的接続部を有する請求項16記載の照明システム。
【請求項18】
上記光学デバイスは、上記所定の照明パターンに光放射を方向付けるように、所定の輪郭を有するレンズである、請求項13記載の照明システム。
【請求項19】
上記光学デバイスは、その上に形成されるリッジを備えたレンズであって、上記リッジは、上記所定の照明パターンに光放射を方向付けるように、上記光源に面している請求項13記載の照明システム。
【請求項20】
上記光学デバイスは、上記所定の照明パターンに光放射を方向付けるように、上記光源と反対側の上記光学デバイスの表面上に形成されるリッジを備えたレンズである請求項13記載の照明システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2012−99484(P2012−99484A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−254385(P2011−254385)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(505450755)ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド (140)
【Fターム(参考)】