説明

電子ブック処理装置、電子ブック処理方法、およびプログラム

【課題】電子ブックの複数のページに配置されているコンテンツを適切に閲覧可能な電子ブック処理装置を提供する。
【解決手段】ページの情報である2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部11と、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部12と、グループ関連情報が示すグループごとにコンテンツ情報を表示する表示部16とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ブックの情報を処理する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電子ブックを閲覧する装置等として、予め定められた大きさのページを単位として複数のページ情報を有する電子情報を記憶した電子情報メモリと、この電子情報メモリに格納された電子情報を前記ページを単位として表示すると共に前記ページ情報の閲覧に関する操作が入力されるタッチパネルと、このタッチパネルに入力される操作内容に基づいて前記電子情報メモリに格納されたページ情報の表示を制御する表示コントローラとを備え、この表示コントローラが、前記電子情報メモリに格納された電子情報の内前記タッチパネルに表示されると判定されるページ情報を一時的に記憶するキャッシュメモリと、前記タッチパネルに現に表示している現ページのページ番号に続くページ番号のページ情報を前記キャッシュメモリに予め格納する連続ページ先読み制御部と、前記タッチパネルでの操作に応じて1頁又は複数ページを選択してページ捲り処理を行うページ捲り処理制御部とを備え、前記連続ページ先読み制御部が、前記ページ捲り処理制御部によって複数ページのページ捲り操作が検出された場合には当該複数ページ内のページデータを前記キャッシュメモリから削除する複数ページ捲り時削除機能を備えたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−288208号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の電子ブックを閲覧する装置等においては、通常、ページ単位で電子ブックの情報を表示していた。例えば、電子ブックの1ページ、あるいは見開き2ページの情報を一の画面に表示しており、ユーザから画面の表示内容を切り替える操作を受け付けた場合には、ページ単位で画面の表示内容を切り替えていた。このため、複数のページにそれぞれ配置されている一部のコンテンツだけを適宜まとめて閲覧することができず、複数のページに配置されているコンテンツを適切に閲覧することができないという課題があった。
【0005】
例えば、電子ブックにおいては、各ページには、それぞれコンテンツが割り付けられているため、予め用意されたページ単位でコンテンツを表示することしかできず、各ページからそれぞれ1以上の特定のコンテンツだけを取り出して、取り出したコンテンツを一の画面等に表示することができなかった。このため、ユーザが複数のページにそれぞれ配置されている特定のコンテンツだけをまとめて閲覧することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子ブック処理装置は、ページの情報である2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部と、グループ関連情報が示すグループごとにコンテンツ情報を表示する表示部とを備えた電子ブック処理装置である。
【0007】
かかる構成により、2以上のページに配置されたコンテンツ情報を、各ページに配置された一以上のコンテンツ情報で構成されるグループごとに表示させることが可能となり、電子ブックの複数のページに配置されているコンテンツ情報を適切に閲覧することができる。
【0008】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部に蓄積するグループ化部を更に備えた電子ブック処理装置である。
【0009】
かかる構成により、グループ化されていない電子ブック情報であっても、グループごとの表示が可能となる。また、ルールに応じて、柔軟にグループ化の仕方を変更することが可能となる。
【0010】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、電子ブック情報が有するコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作、またはコンテンツ属性を指定する操作を受け付ける指定操作受付部を更に備え、グループ化部は、指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報、または、指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を、電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出し、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部に蓄積する電子ブック処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ユーザが指定した表示中のコンテンツと同じ属性のコンテンツや、ユーザが指定した属性のコンテンツを選択的に表示させることが可能となり、不要な情報を表示しないようにして、情報同士の比較や、迅速な閲覧を可能として、閲覧の利便性を向上させることができる。特に、表示中のコンテンツの指定を受け付けるようにする場合においては、ユーザが選択的に表示しようとする属性を有するコンテンツ情報を、実際にページ上に表示されている状態で目視により確認して瞬時に選択することができ、選択的に表示しようとするコンテンツ情報の属性を調べたり、属性を指定したりする手間を省くことができる。
【0012】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、グループ化部は、2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報と、コンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報との組みを検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を蓄積する電子ブック処理装置である。
【0013】
かかる構成により、ページに配置されているコンテンツ情報を、コンテンツ情報同士の位置関係に応じてグループ化することができ、ページレイアウトの意図に合わせたグループ化が可能となる。
【0014】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、操作受付部は、さらに、コンテンツの表示モードを、グループ表示モードと、ページ表示モードとのいずれかに指定する操作を受け付け、表示部は、グループ表示モードが指定された場合、コンテンツ情報をグループごとに表示し、ページ表示モードが指定された場合、コンテンツ情報をページ情報ごとに表示する電子ブック処理装置である。
【0015】
かかる構成により、コンテンツのページごとの表示と、グループごとの表示とを、ユーザの要望等に合わせて適宜切り替えることができる。
【0016】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、ページの情報である2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得するグループ化部と、グループ化部が取得したグループ関連情報を出力する出力部とを備えた電子ブック処理装置である。
【0017】
かかる構成により、2以上のページにそれぞれ配置された一以上のコンテンツ情報を、ルールに従ってグループ化することができる。これにより、例えば、電子ブックの閲覧を行う装置等において、グループごとのコンテンツ情報の表示が可能となり、コンテンツ情報を適切に閲覧させることができる。
【0018】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、電子ブック情報が有するコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作、またはコンテンツ属性を指定する操作を受け付ける指定操作受付部を更に備え、グループ化部は、指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報、または、指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を、電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出し、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得する電子ブック処理装置である。
【0019】
かかる構成により、2以上のページにそれぞれ配置された一以上のコンテンツ情報のうちの、指定されたコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報、または指定されたコンテンツ属性を有するコンテンツ情報をグループ化することができる。特に、表示中のコンテンツの指定を受け付けるようにする場合においては、ユーザが選択的に表示しようとする属性を有するコンテンツ情報を、実際にページ上に表示されている状態で目視により確認して瞬時に選択することができ、選択的に表示しようとするコンテンツの属性を調べたり、属性を指定したりする手間を省くことができる。
【0020】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、グループ化部は、2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報と、コンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報との組みを検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得する電子ブック処理装置である。
【0021】
かかる構成により、ページに配置されているコンテンツ情報を、コンテンツ情報同士の位置関係に応じてグループ化することができ、ページレイアウトの意図に合わせたグループ化が可能となる。
【0022】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、グループ関連情報は、グループごとに、各グループに属する1以上のコンテンツ情報の識別情報を有する情報である電子ブック処理装置である。
【0023】
かかる構成により、コンテンツ情報のグループを適切に管理することができる。
【0024】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、グループ関連情報は、1以上のグループの識別情報と、各グループに属するコンテンツ情報の識別情報とを対応付けて有する情報である電子ブック処理装置である。
【0025】
かかる構成により、コンテンツ情報のグループを適切に管理することができる。
【0026】
また、本発明の電子ブック処理装置は、前記電子ブック処理装置において、グループ関連情報は、各グループに属する2以上のコンテンツ情報がグループごとにそれぞれ配置されたページの情報であり、表示部は、表示切替操作に応じて、ページの情報が示す1以上のコンテンツ情報が配置されたページを、ページごとに表示する電子ブック処理装置である。
【0027】
かかる構成により、コンテンツ情報のグループを適切に管理することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明による電子ブック処理装置等によれば、電子ブックの複数のページに配置されているコンテンツ情報を適切に閲覧することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態1における電子ブック処理装置のブロック図
【図2】同動作について説明するフローチャート
【図3】同概念図
【図4】同ページ情報管理情報を示す図
【図5】同コンテンツ情報管理情報を示す図
【図6】同位置管理情報を示す図
【図7】同表示例を示す図
【図8】同グループ関連情報を示す図
【図9】同表示例を示す図
【図10】同表示例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2における電子ブック処理装置のブロック図
【図12】同動作について説明するフローチャート
【図13】同動作について説明するフローチャート
【図14】同グループ関連情報を示す図
【図15】同表示例を示す図
【図16】同表示例を示す図
【図17】同表示例を示す図
【図18】本発明の実施の形態3における電子ブック処理装置のブロック図
【図19】同動作について説明するフローチャート
【図20】本発明の各実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図21】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、電子ブック処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再の説明を省略する場合がある。
【0031】
(実施の形態1)
【0032】
本実施の形態においては、電子ブック処理装置1が電子ブックを閲覧する装置等である場合の例について説明する。
【0033】
図1は、本実施の形態における電子ブック処理装置1のブロック図である。
【0034】
電子ブック処理装置1は、電子ブック情報格納部11、グループ関連情報格納部12、指定操作受付部13、グループ化部14、操作受付部15、表示部16を備える。
【0035】
電子ブック処理装置1は、電子ブックを閲覧するための装置である。電子ブック処理装置1は、例えば、いわゆる電子ブックリーダや、携帯電話や、スマートフォン、携帯情報端末や、コンピュータ等で実現される。
【0036】
電子ブック情報格納部11は、2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される。電子ブックとは、例えば、電子機器のモニタ画面上で読むことができる出版物である。電子ブックは、例えば、媒体を電子媒体とした書籍である。電子ブックは電子書籍とも呼ばれる。本実施の形態において電子ブック情報格納部11に格納される電子ブック情報は、2以上のページを有している電子ブックの情報である。また、各ページには、それぞれ1以上のコンテンツ情報(好ましくは2以上のコンテンツ情報)が配置されているものとする。
【0037】
ページ情報は、電子ブックのページの情報である。ここでのページ情報は、電子ブックを構成する各ページを示す情報や、各ページを定義する情報と考えても良い。ページ情報は、例えば、ページに割り当てられたIDやページ番号等のページの識別情報(以下、ページ識別情報と称す)を有する。ページ番号は、ページの出力順番を示す情報と考えてもよい。また、ページ情報は、ページの縦横のサイズや、ページの縦横比や、ページの背景色や背景画像等のページの属性を示す情報を有していても良い。
【0038】
コンテンツ情報は、電子ブックの各ページに配置され、表示されるコンテンツの情報である。コンテンツとは、電子ブックの各ページに表示される文字や画像等である。コンテンツ情報は文字列の情報であっても、静止画や動画等の画像の情報であっても良く、コンテンツ情報のデータタイプ等は問わない。また、コンテンツ情報の画像は、ビットマップデータであってもベクトルデータであっても良い。各コンテンツ情報は、電子ブックの各ページに配置されるオブジェクトと考えても良い。ここでは、文字列で構成されるコンテンツ情報を文字列コンテンツと呼ぶ。また、画像で構成されるコンテンツ情報を画像コンテンツと呼ぶ。また、コンテンツ情報は、例えば、コンテンツ情報同士を識別するためのコンテンツの識別情報(以下、コンテンツ識別情報と称す)を有している。コンテンツ識別情報は、コンテンツ情報を識別可能な情報であれば、どのような情報であっても良く、例えば、コンテンツ名や、コンテンツ情報に割り当てられた文字列等の情報でも良い。また、コンテンツ情報の格納場所等を示す情報であっても良い。またコンテンツ識別情報は、コンテンツ情報自身であっても良い。また、コンテンツ情報は、コンテンツ情報の表示スタイル(例えば、フォント名や、フォントサイズ等の情報)等のコンテンツ情報の属性を示す情報を有していても良い。また、コンテンツ情報がXML等のマークアップ言語で記述された情報として提供される場合、コンテンツ情報に付与されているタグを、コンテンツ情報の属性の一つと考えても良い。
【0039】
また、電子ブック情報は、ページ情報が示すページ内における各コンテンツ情報が配置される位置を示す位置情報を、各コンテンツ情報やページ情報と対応付けて有していても良い。位置情報は、例えば、ページ内におけるコンテンツの四隅の1以上の座標や、コンテンツの中心の座標や重心の座標である。また、位置情報は、ページ内のコンテンツの相対的な位置関係を示す情報でも良い。
【0040】
なお、ページ情報は、1ページに配置される(あるいは表示される)コンテンツ情報を区切るための情報と考えても良い。例えば、電子ブックに含まれるコンテンツの情報がXML形式のデータの各要素の情報として提供される場合、ページ情報は、一のページに配置される1以上のコンテンツ情報をくくる予め定義されたタグであっても良い。また、この場合のページ情報の読み出し順は、例えば、データの配列順としてもよい。
【0041】
電子ブック情報格納部11に電子ブック情報が蓄積される過程は問わない。ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。電子ブック情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0042】
グループ関連情報格納部12は、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納される。ここでの電子ブックが有する2以上のページとは、電子ブックが有する2以上のページのうちの一部のページであっても良いし、全てのページであっても良い。また、この2以上のページは、ユーザにより指定された2以上のページであっても良い。また、この2以上のページは、後述するグループ化処理の結果、グループ化されたコンテンツ情報が属するページであっても良い。グループとは、コンテンツあるいはコンテンツ情報のグループである。例えば、一の電子ブック情報が示す電子ブックは、一以上のグループを有していてもよい。グループ関連情報は、例えば、1以上の各グループを構成するコンテンツ情報を特定する情報である。コンテンツ情報を特定する情報は、コンテンツ情報を指定する情報と考えても良い。コンテンツ情報を特定する情報は、結果的に、一のグループに属するコンテンツ情報が特定可能な情報であれば、どのような情報であっても良い。また、グループ関連情報は、1以上の各グループを構成するコンテンツ情報を管理する情報と考えても良い。
【0043】
グループ関連情報は、例えば、1以上のグループごとに、各グループに属する1以上のコンテンツ情報のコンテンツ識別情報を有する情報である。なお、コンテンツ情報自身をコンテンツ識別情報と考えても良い。グループ関連情報は、例えば、一のグループに属するコンテンツ情報についてのコンテンツ識別情報を有する情報である。
【0044】
また、グループ関連情報は、1以上のグループの識別情報(以下、グループ識別情報と称す)と、各グループに属するコンテンツ情報のコンテンツ識別情報とを対応付けて有する情報であってもよい。グループ識別情報は、一のページに配置される複数のコンテンツ情報同士が同じグループに属するか属さないかを特定可能な情報であれば良く、グループ識別情報が一のグループを特定可能な情報であるか否かは問わない。例えば、電子ブックに含まれるコンテンツ情報がXML形式のデータの各要素の情報として提供される場合、グループ識別情報は、コンテンツ情報をグループ毎に囲うための予め定義されたタグであっても良い。なお、グループ関連情報は、通常、電子ブック情報と対応付けて格納されている。
【0045】
また、グループ関連情報は、1以上の各グループに属する2以上のコンテンツ情報がグループごとにそれぞれ配置されたページの情報であってもよい。例えば、一のページに配置されている2以上のコンテンツ情報が、一のコンテンツ情報のグループであると特定可能であるからである。ここでの配置とは、コンテンツ情報自身のページに対する配置であっても良いし、コンテンツ情報に対するリンクがページに配置されていることであっても良い。ここでのページへのコンテンツ情報の配置は、電子ブック情報におけるページへのコンテンツ情報の配置と同様のものと考えて良い。
【0046】
グループ関連情報格納部12に、グループ関連情報が蓄積される過程は問わない。例えば、電子ブック処理装置1が、電子ブック情報と、この電子ブック情報について予め用意されたグループ関連情報とを、通信回線や記憶媒体等の媒体から取得し、取得した電子ブック情報が電子ブック情報格納部11に蓄積され、取得されたグループ関連情報がグループ関連情報格納部12に蓄積されるようにしても良い。以下においては、特に、後述するグループ化部14が、電子ブック情報格納部11に蓄積されている電子ブック情報について取得したグループ関連情報が、グループ関連情報格納部12に蓄積される場合を例に挙げて説明する。なお、ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。グループ関連情報格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0047】
指定操作受付部13は、指定操作を受け付ける。指定操作は、電子ブック情報が有するコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作である。または、指定操作は、一以上のコンテンツ属性を指定する操作である。コンテンツ属性とは、コンテンツ情報の属性である。指定操作は、例えば、後述する表示部16が表示しているコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作である。
【0048】
指定操作受付部13は、例えば、図示しないタッチパネルやマウスやカーソル等の入力デバイス等を介して、後述する表示部16等がモニタ等に表示しているコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報に対する予め指定された操作が行われた場合に、このコンテンツ情報を指定する指定操作を受け付ける。この予め指定された操作とは、例えば、モニタ等に表示されているコンテンツ情報が示すコンテンツ上をクリックしたり、タップしたりする操作等の押す操作や、一のコンテンツ情報を選択したのち、決定のためのボタン等を押す操作である。例えば、表示部16により、モニタの一の画面に、画像コンテンツと文字列コンテンツが配置された電子ブックのページが表示されていた場合において、ユーザが、一の文字列コンテンツをクリックあるいはタップすると、指定操作受付部13は、この文字列コンテンツを指定する操作を受け付ける。
【0049】
また、指定操作受付部は、例えば、ユーザにより、コンテンツ属性を指定する文字列が入力された場合や、予め用意されたコンテンツ属性を指定するメニューボタン等を押す操作等の予め指定された操作が行われた場合に、コンテンツ属性を指定する指定操作を受け付ける。
【0050】
ここで述べるコンテンツ属性とは、文字列コンテンツや画像コンテンツ等のコンテンツのデータタイプであっても良いし、コンテンツ情報のファイル形式等であっても良い。また、データの表示サイズや、データ量でもよい。また、文字列コンテンツに含まれる特定の文字列や、フォント名やフォントサイズ等を属性と考えても良い。また、コンテンツ情報が示す話題やテーマ等を、コンテンツ属性と考えても良い。また、コンテンツ情報の属性は、コンテンツ情報に付与されているタグであっても良い。また、コンテンツの識別情報(ファイル名や、コンテンツに割り当てられた固有の文字列等)に含まれる特定の文字列であってもよい。また、コンテンツ情報が上記各実施の形態と同様に、グループ識別情報等を用いてグループ化されている場合、コンテンツ属性は、コンテンツ情報の属するグループの属性と考えても良い。指定操作受付部が受け付けるコンテンツ属性は、グループ化の条件と考えても良い。
【0051】
なお、ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付等である。指定操作受付部13は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0052】
グループ化部14は、電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出する。そして、グループ化部14は、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部12に蓄積する。ここでの電子ブックが有する2以上のページとは、電子ブックが有する2以上のページのうちの一部のページであっても良いし、全てのページであっても良い。2以上のページについてそれぞれコンテンツ情報を検出するということは、ここでは、1以上のコンテンツ情報が検出されたページが結果的に少なくとも2以上であることを意味すると考えても良い。グループ化部14は、2以上のページのそれぞれから、一以上のコンテンツ情報を検出するため、結果的には、2以上のページから、少なくとも2以上のコンテンツ情報を検出することとなる。グループ化部14が蓄積するグループ関連情報は、グループ関連情報格納部12に格納されるグループ関連情報と同様のグループ関連情報である。例えば、グループ化部14は、検出した1以上のコンテンツ情報のコンテンツ識別情報を取得し、このコンテンツ識別情報、またはこのコンテンツ情報とグループ識別情報との組合せを、グループ関連情報として、グループ関連情報格納部12に蓄積する。また、グループ化部14は、検出したコンテンツ情報を、予め用意されているテンプレート(図示せず)等に配置したページの情報を、一のグループについてのコンテンツ関連情報として、グループ関連情報格納部12に蓄積する。テンプレートは,図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。
【0053】
予め指定されたルールとは、例えば、グループ化の対象となるコンテンツ情報を検出するためのルールである。例えば、予め指定されたルールは、予め指定された条件を満たす(あるいは満たさない)コンテンツ情報を検出するというルールである。予め指定されたルールはどのようなルールであっても良い。
【0054】
予め指定されたルールは、例えば、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を検出するというルールである。例えば、グループ化部14は、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を、電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出する。ここでの属性とは、例えば、上述したコンテンツ属性と同様の属性であって、予め指定されている1以上の属性である。ここでの同じ属性とは、属性値が一致、あるいは包含関係にある属性である。かかることは以下においても同様である。例えば、グループ化部14は、予め指定された属性であるデータタイプが、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と一致するコンテンツ情報を検出する。
【0055】
例えば、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報のデータタイプの値が、「テキストデータ」であるとすると、グループ化部14は、データタイプという属性の値が「テキストデータ」であるコンテンツ情報を、2以上のページから検出する。そして、グループ化部14は、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部に蓄積する。なお、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報も、グループ化部14が検出する、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報の一つと考えて良い。
【0056】
また、予め指定されたルールとは、例えば、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を検出するというルールであってもよい。例えば、グループ化部14は、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を、電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出し、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部に蓄積する。
【0057】
例えば、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性が、「話題」という属性の値が「ゴルフ」であるコンテンツを指定するものであるとすると、グループ化部14は、電子ブック情報の各ページに配置されている文字列コンテンツについて、「話題」が「ゴルフ」であるコンテンツ情報であるか否かを判断する。例えば、各ページの文字列コンテンツの話題を抽出して、抽出した話題が、「ゴルフ」であるか否かを判断する。そして、「ゴルフ」であると判断されたコンテンツ情報を、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報であると判断する。そして、同じ属性を有すると判断された2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報をグループ関連情報格納部に蓄積する。なお、文字列コンテンツから、話題を抽出する処理は、データマイニング技術等において公知である。例えば、以下の非特許文献を参考にされたい。(非特許文献:石井 恵、外2名、"名詞句と単語の勢いを用いた話題抽出手法の提案"、[online]、2004年3月5日、社団法人 情報処理学会、[平成23年9月14日検索]、インターネット<URL:http://ci.nii.ac.jp/els/110002911697.pdf?id=ART0003258384&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1315977633&cp=)。なお、上記の処理の代わりに、「ゴルフ」という文字列がを予め指定された数以上出現するコンテンツ情報を、「話題」という属性が「ゴルフ」であるコンテンツと判断するようにしてもよい。
【0058】
なお、本実施の形態のこれ以降の説明においては、特に、予め指定されたルールが、上述したような、指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報を検出するというルール、または指定操作受付部13が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を検出するというルールである場合を例に挙げて説明を行うものとする。ただし、グループ化部14の検出に利用するルールは、他のルールであってもよい。
【0059】
グループ化部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。グループ化部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0060】
操作受付部15は、例えば、表示部16に表示させるコンテンツ情報のグループを指定する操作を受け付ける。グループを指定する操作は、表示対象とする一のグループに関するグループ関連情報を指定する操作であっても良い。例えば、グループ関連情報が有するグループ識別情報を指定する操作であっても良い。また、一のグループに属する1以上のコンテンツ情報を指定することによって、このコンテンツ情報を含むグループを表示対象に指定する操作であっても良い。
【0061】
また、操作受付部15は、例えば、表示部16に表示させる電子ブック情報を指定する操作や、この電子ブック情報のページを表示させる操作や、この電子ブック情報の表示対象となるページを指定する操作等を受け付けても良い。
【0062】
また、操作受付部15は、コンテンツの表示モードを、グループ表示モードと、ページ表示モードとのいずれかに指定する操作(以下、モード指定操作と称す)を受け付けるようにしてもよい。モード指定操作は、例えば、上述した指定操作受付部13が受け付ける指定操作と兼用であってもよい。表示モードについては後述する。
【0063】
また、操作受付部15は、表示するコンテンツを切り替える操作である表示切替操作を受け付ける。ここでの表示するコンテンツとは、例えば、後述する表示部16により、モニタ等に表示される電子ブック情報のコンテンツを意味する。表示切替操作は、具体的には、後述する表示部16がモニタ等の表示デバイスの画面に表示する1以上のコンテンツを切り替えて表示するための操作である。また、一の画面に表示しきれないコンテンツを、上下左右等にスクロールさせて表示させるための操作も表示切替操作と考えても良い。一画面に表示するコンテンツを切り替えるとは、例えば、一画面に表示するコンテンツを入れ替えることと考えても良い。操作受付部15が受け付ける表示切替操作は、例えば、現在表示されている1以上のコンテンツに対して表示順番が次となる1以上のコンテンツを表示する表示切替操作や、現在表示されている1以上のコンテンツに対して表示順番が前となる1以上のコンテンツを表示する表示切替操作である。また、現在表示されているコンテンツとは、異なるグループに属するコンテンツを表示するための表示切替操作を受け付けても良い。なお、後述する表示部16が、一画面に、ページごとにコンテンツを表示する場合、表示切替操作は、ページ単位で表示されるコンテンツを切り替える操作である。この操作は、表示するページを切り替える操作(例えば、ページをめくる操作等)と考えても良い。
【0064】
また、操作受付部15は、電子ブック情報のページ等の表示を指示する操作を受け付けても良い。
【0065】
受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けなどを含む概念である。例えば、タッチパネルで操作される電子ブック処理装置1の場合は、ユーザが、モニタに表示されている電子ブックの画面を、上下左右方向になぞる操作(いわゆるスワイプ操作)を行うことで、操作受付部15は、次に表示される表示単位の順番が異なる表示切替操作を受け付けることが可能である。
【0066】
表示切替操作等の操作の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面やタッチパネルによるもの等、何でも良い。操作受付部15は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0067】
表示部16は、グループ関連情報格納部12に格納されているグループ関連情報が示すグループごとにコンテンツ情報を表示する。ここでのグループごとにコンテンツ情報を表示するということは、例えば、表示部16が一度に一の画面に表示するコンテンツ情報が、グループ関連情報が示す一のグループに属するコンテンツ情報となるよう表示することである。つまり、表示部16が、一の画面に一のグループのコンテンツ情報だけを表示することである。なお、ここでの一の画面は、一のウィンドウと考えてもよい。表示部16は、例えば、操作受付部15が受け付けた操作が指定するグループに属する一以上のコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部11等から読み出して画面に表示する。また、表示部16は、例えば、ランダムに指定されたグループや、予め指定された読み出し順番や読み出しのルール等により選定されるグループに属する一以上のコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部11等から読み出して画面に表示するようにしてもよい。なお、例えば、一の電子ブック情報のグループ関連情報が、一のグループに属するコンテンツ情報を示す情報のみを有している場合、このコンテンツ情報の中から一以上のコンテンツ情報を読み出して画面に表示しても良い。表示部16は、例えば、グループ関連情報が示す一のグループに含まれる1以上のコンテンツ情報を、電子ブック情報が有するページを表示する画面とは異なる画面で表示する。特に、表示部16は、一のグループに含まれる1以上のコンテンツ情報を示す画面を、電子ブック情報のページを表示する画面と置き換えて表示してもよい。
【0068】
また、表示部16は、操作受付部15が受け付けた表示切替操作に応じて、コンテンツ情報をグループ関連情報が示すグループごとに表示する。グループ関連情報が示すグループごとに表示とは、例えば、グループ関連情報が示すグループ内で、表示対象となるコンテンツ情報を変更して表示を行うことや、2以上のグループ関連情報が示すグループのうちの、表示対象となるグループを切り替えて表示を行うことである。つまり、ページ情報が示すページ単位でのコンテンツ情報の表示とは異なる表示である。
【0069】
例えば、表示部16は、グループごとのコンテンツ情報の表示として、操作受付部15が受け付けた表示切替操作に応じて、現在表示されている1以上のコンテンツ情報と同じグループに属する他の1以上のコンテンツ情報を表示する。この場合の表示切替操作は、例えば、同じグループに属する異なるコンテンツ情報を表示する操作である。
【0070】
また、例えば、表示部16は、グループごとのコンテンツ情報の表示として、操作受付部15が受け付けた表示切替操作に応じて、現在表示されている1以上のコンテンツ情報が属するグループと異なるグループに属する1以上のコンテンツ情報を表示する。この場合の表示切替操作は、異なるグループに属するコンテンツ情報を表示する操作である。
【0071】
また、例えば、表示部16は、現在画面に入りきらないために表示されていない一のグループに属するコンテンツ情報を表示するための、画面をスクロールさせる表示切替操作を受け付けた場合、現在表示しているコンテンツ情報と同じグループに属しているコンテンツ情報のうちの、画面に入りきらなかったコンテンツ情報を、順次スクロールさせて画面内に表示するようにしても良い。この場合の表示も、グループごとのコンテンツ情報の表示と考えてよい。
【0072】
なお、表示部16が、一のグループに属するコンテンツ情報をどのように画面に表示するかについては問わない。例えば、表示部16は、予め指定されたルールに従って、コンテンツ情報を配置して表示しても良い。例えば、縦方向や横方向等の予め指定された方向に並べて表示しても良い。また、予め指定された属性を有するコンテンツ情報から順番に予め指定された方向に並べても良い。あるいは、グループ化された順番でコンテンツ情報を予め指定された方向に並べても良い。また、表示部16は、予め図示しない記憶媒体等に用意されたテンプレート(図示せず)等にコンテンツ情報を配置して表示しても良い。表示部16は、一のグループに属するコンテンツ情報が全て一の画面に収まるように、あるいは画面にフィットするように、適宜、縮小や拡大等を行ってコンテンツを表示してもよい。なお、コンテンツ関連情報が、一のグループに属するコンテンツ情報を配置したページの情報である場合、このページの情報が示すページを表示しても良い。この場合、一の画面で表示できない部分は、上述したようにスクロール等に応じて表示するようにしても良い。
【0073】
また、表示部16が、一のグループに属する2以上のコンテンツ情報を、表示切替操作に応じてどのような順番で表示させるか等については問わない。例えば、予め指定されたルールに従って、コンテンツ情報を順番に表示しても良い。例えば、データ量の大きいものから順番に表示しても良い。あるいは、グループ化された順番に、各グループのコンテンツ情報を表示しても良い。あるいは、各コンテンツ情報が属するページの配列順番(例えばページ番号順)に表示しても良い。また、表示部16は、例えば、グループ関連情報に、グループを構成するコンテンツ情報の表示する順番が指定されている場合等には、この順番に従って、グループ毎のコンテンツ情報を表示してもよい。例えば、表示切替操作が、現在表示されているコンテンツ情報と同じグループ内のコンテンツ情報のうちの、次のコンテンツ情報を有する画面、または前のコンテンツ情報を有する画面を、それぞれ切り替えて表示する操作であれば、現在表示されているコンテンツ情報の属するグループと同じグループに属するコンテンツ情報のうちの、順番が前または後であるコンテンツ情報を取得して表示するようにしても良い。
【0074】
表示部16は、更に、電子ブック情報が有するページ情報が示すページを表示する等の、通常の電子ブックを閲覧するための装置と同様の処理を行うようにしても良い。電子ブック情報のページを表示する処理等は公知の技術であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0075】
また、操作受付部15が受け付けたモード指定操作によって、表示部16は、表示モードを切り替えて表示を行うようにしてもよい。表示モードとは、例えば、表示部16によるコンテンツの表示の仕方であり、表示モードが異なれば、例えば、表示対象となるコンテンツ情報の選び方や、コンテンツ情報を表示する際のスタイルや、表示切替操作による挙動等が異なるものとなる。ここでは、例えば、表示部16は、グループ表示モードが指定された場合、コンテンツ情報をグループごとに表示し、ページ表示モードが指定された場合、コンテンツ情報をページ情報毎に表示する。
【0076】
グループ表示モードとは、例えば、上記のように、グループ関連情報が示すグループごとにコンテンツの表示を行うモードであるとする。例えば、グループ表示モードは、一のグループに属するコンテンツを表示切替操作に応じて切り替えて表示したり、現在表示されているコンテンツ情報の属するグループとは異なるグループのコンテンツ情報を表示切替操作に応じて表示するモードである。
【0077】
また、ページ表示モードとは、電子ブック情報のページ情報が示す一以上のページを表示するモードである。ページ表示モードは、例えば、通常の電子ブックを閲覧するための装置と同様の処理を行うモードや、ページ単位でコンテンツを表示する表示モードと考えてもよい。例えば、ページ表示モードは、表示部16が、現在表示されているページとは異なるページを、ページを切り替える表示切替操作に応じて表示するモードである。また、ページ表示モードは、操作受付部15が受け付けた、コンテンツ情報が配置された一のページに対するスクロールを指示する表示切替操作に応じて、表示部16が、ページの表示領域を変更し、変更した表示領域を表示するモードである。一のページに配置されるページに配置されているコンテンツ情報を表示する場合、例えば、電子ブック情報が有するコンテンツ情報の位置情報が示す位置にコンテンツ情報を配置して、コンテンツ情報が配置されたページの画像を表示する。なお、電子ブック情報のページ情報が示すページを表示する処理等は、従来の電子ブックの閲覧装置の処理と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0078】
このように表示モードを切り替えることで、同じ表示切替操作が行われた場合であっても、表示モードに応じて、異なる表示を行うことが可能となる。
【0079】
表示部16は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部16は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0080】
次に、電子ブック処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
(ステップS201)操作受付部15は、電子ブック情報格納部11に格納されている一の電子ブック情報が示す電子ブックを表示する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
【0082】
(ステップS202)表示部16は、ステップS201で受け付けた操作で指定される電子ブック情報の予め指定された一のページ情報を読み出し、このページ情報が示すページを表示する。予め指定された一のページ情報は、例えば、電子ブック情報の1ページ目のページ情報である。なお、初期設定の表示モードは、ページ表示モードであるとする。
【0083】
(ステップS203)指定操作受付部13は、表示部16が表示しているページに配置されている一のコンテンツ(コンテンツ情報)を指定する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS208に進み、受け付けていない場合、ステップS204に進む。なお、ここでは一例として、一のコンテンツを指定する操作を受け付けた場合に、操作受付部15が更に、表示モードをグループ表示モードに切り替えるモード指定操作を受け付けるものとする。
【0084】
(ステップS204)指定操作受付部13は、コンテンツ属性を指定する操作を受け付けたか否かを判断する。例えば、キーボードやメニュー操作等によるコンテンツ属性の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS209に進み、受け付けていない場合、ステップS205に進む。なお、ここでは、一例として、コンテンツ属性を指定する操作を受け付けた際に、操作受付部15が更に、表示モードをグループ表示モードに切り替えるモード指定操作を受け付けるものとする。
【0085】
(ステップS205)操作受付部15は、表示するページを切り替える表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。ページを切り替える表示切替操作は、例えば、ページをめくる操作である。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS207に進む。
【0086】
(ステップS206)表示部16は、ステップS205で受け付けた表示切換操作に応じたページ情報を電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブック情報から取得し、このページ情報が示すページを表示する。例えば、表示切替操作が、次のページをめくる操作である場合、直前に表示されていたページの次のページ番号と対応付けられているページ識別情報を読み出して表示する。そして、ステップS203に戻る。
【0087】
(ステップS207)操作受付部15は、現在ページを表示している電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS201に戻り、受け付けていない場合、ステップS203に戻る。
【0088】
(ステップS208)グループ化部14は、ステップS203で指定されたコンテンツ情報のコンテンツ属性を取得する。例えば、予め指定された属性の値をコンテンツ属性として取得する。例えば、コンテンツ属性は、コンテンツ情報のデータタイプの値(例えば、テキスト、画像等)である。
【0089】
(ステップS209)グループ化部14は、カウンターmに1を代入する。
【0090】
(ステップS210)グループ化部14は、現在表示されている電子ブック情報にm番目のページ情報があるか否かを判断する。例えば、ページ番号がmであるページ情報があるか否かを判断する。有る場合、ステップS211に進み、ない場合、ステップS214に進む。
【0091】
(ステップS211)グループ化部14は、m番目のページに配置されている一以上のコンテンツ情報において、ステップS204で受け付けたコンテンツ属性、またはステップS208で取得したコンテンツ属性と同じコンテンツ属性と対応付けられたコンテンツ情報を検出する。そして、検出したコンテンツ情報のコンテンツ識別情報を取得する。なお、同じコンテンツ属性と対応付けられたコンテンツ情報が検出されなかった場合、ステップS213に進むようにしてもよい。
【0092】
(ステップS212)グループ化部14は、ステップS211で取得したコンテンツ識別情報を、グループ関連情報として、グループ関連情報格納部12に蓄積する。なお、m番目のページよりも前のページについて取得されたコンテンツ識別情報が、既に、グループ関連情報として格納されている場合、このグループ関連情報に、ステップS211で取得したコンテンツ識別情報を追記する。
【0093】
(ステップS213)グループ化部14は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS210に戻る。
【0094】
(ステップS214)表示部16はグループ表示モードでコンテンツを表示する。具体的には、ステップS212においてグループ関連情報格納部12に蓄積したグループ関連情報が示すグループに属する一以上のコンテンツ情報を読み出して表示する。
【0095】
(ステップS215)操作受付部15は、グループ表示モードに対応した表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS216に進み、受け付けていない場合、ステップS217に進む。
【0096】
(ステップS216)表示部16は、ステップS215で受け付けた表示切替操作に応じて、同じグループに属するコンテンツを表示する。例えば、表示切替操作が、現在表示されているコンテンツと同じグループに属する次の順番(例えば、取得順番が次の順番)のコンテンツを表示する操作である場合、グループ関連情報格納部12に蓄積したグループ関連情報によって、ステップS214で表示したコンテンツ情報と同じグループに属することが示されているコンテンツ情報の中から他のコンテンツ情報(例えば、取得順番が次の順番のコンテンツ情報)を読み出して表示する。
【0097】
(ステップS217)操作受付部15は、表示モードをページ表示モードに切り替えるモード指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示モードがページ表示モードに変更され、ステップS218に進み、受け付けていない場合、ステップS219に進む。
【0098】
(ステップS218)表示部16は、直前のステップS202で表示されていた電子ブック情報のページと同じページを表示する。そして、ステップS203に戻る。なお、直前のページを表示する代わりに、表示部16は、グループ表示モードで直前に表示されていたコンテンツ情報の一つが属するページ情報が示すページを表示しても良い。
【0099】
(ステップS219))操作受付部15は、現在ページを表示している電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS201に戻り、受け付けていない場合、ステップS215に戻る。
【0100】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0101】
なお、このフローチャートにおいては、指定操作受付部13が指定操作を受け付ける際に、操作受付部15が表示モードをグループ表示モードに指定するモード指定操作を受け付けるようにして、グループ化部14がグループ関連情報を蓄積した場合に、このグループ関連情報を用いて、表示部16が、コンテンツ情報をグループごとに表示する場合について説明したが、本発明においては、指定操作受付部13が指定操作を受け付けた場合に、グループ化部14が上記と同様にグループ関連情報を蓄積し、別途、操作受付部15が表示モードをグループ表示モードに指定するモード指定操作と、上記で蓄積したグループ関連情報が示すグループに属するコンテンツ情報の表示を指示する操作とを受け付けた場合に、表示部16が、操作によって指定されたグループに属するコンテンツ情報をグループごとに表示するようにしてもよい。この場合のモード指定操作と、グループ関連情報が示すグループに属するコンテンツ情報の表示を指示するための操作とは同じ操作としても良い。
【0102】
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置1の具体的な動作について説明する。
【0103】
図3は、電子ブック処理装置1の概念図である。電子ブック処理装置1は、モニタ100を備えている。ここでは、電子ブック処理装置1がいわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である場合を例に挙げて説明する。この電子ブック処理装置1は、モニタ100の表面にいわゆるタッチパネルを備え、このタッチパネルにより操作の入力が可能なものであるとする。ただし、電子ブック処理装置1は、他の装置であっても良い。
【0104】
まず、ユーザが電子ブック処理装置1を操作して、インターネット等を介して、一の電子ブック情報をダウンロードしたとする。ダウンロードした電子ブック情報は、電子ブック処理装置1の図示しない受信部等で受信され、電子ブック情報格納部11に蓄積される。
【0105】
図4は、電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブック情報のページ情報を管理するページ情報管理情報である。ページ情報管理情報において、「電子ブックID」は、電子ブックの識別情報であり、ここでは、電子ブックのファイル名であるとする。ここでは、ファイル名「bk001」の電子ブックがダウンロードされたとする。「ページID」は、ページIDであり、ここでは、ページのページ番号を兼用している。「ページ属性」は、ページの幅や高さ、背景色等のページの属性を示す情報である。
【0106】
図5は、電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブック情報のコンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理情報である。コンテンツ情報管理情報は、「電子ブックID」、「コンテンツID」、「コンテンツ」、および「タイプ」という項目を有している。「電子ブックID」は、図5の「電子ブックID」に相当する。「コンテンツID」は、上述したコンテンツIDであり、「コンテンツ」は、コンテンツ情報を示す。「タイプ」は、コンテンツ情報のデータタイプを示しており、「文字列」は、データタイプが文字列である文字列コンテンツであることを示し、「画像」は、データタイプが画像データである画像コンテンツであることを示す。なお、ここでは、予めコンテンツ情報のデータタイプを示す情報をコンテンツ情報と対応付けておくようにし、この項目「タイプ」の情報を用いて、コンテンツ属性として、コンテンツ情報のデータタイプの情報を取得する場合の例について説明するが、コンテンツ情報自身から、データタイプの情報を取得するようにしてもよい。なお、図5のコンテンツ情報管理情報の代わりにXML形式等で構造化されたデータを用いるようにしても良い。
【0107】
図6は、電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブック情報の、コンテンツの位置情報を管理する位置管理情報を示す図である。位置管理情報は、「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」、「位置」、「サイズ」という項目を有している。「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」は、それぞれ上述した「電子ブックID」、「ページID」、「コンテンツID」に相当する。「位置」は、ページ内に配置されたコンテンツ情報の左上隅の座標(x、y)を示す。「サイズ」は、ページに配置されるコンテンツのサイズ(高さ,幅)を示す。なお、この「サイズ」は、コンテンツの配置領域のサイズと考えても良い。ここは、x1〜x12や、y1〜y12や、h1〜h12や、w1〜w12は、それぞれ、予め指定された値であるとする。なお、ここでは、座標は、左上隅を(0,0)として、右方向がx軸の正方向、下方向がy軸の正方向であるとする。
【0108】
例えば、図4に示した電子ブックIDが「bk001」である電子ブック情報の1ページ目に、図6に示す位置管理情報が示すように図5に示したコンテンツ情報を配置した場合、1ページ目の画像は、モニタ100に、図7に示すように表示されるものとする。
【0109】
ここで、ユーザが電子ブック処理装置1のタッチパネル(図示せず)に対して、電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブックIDが「bk001」の電子ブックの1ページ目を表示する操作を行ったとすると、操作受付部15は、電子ブックIDが「bk001」の電子ブックの1ページ目を表示する操作を受け付ける。
【0110】
表示部16は、図4に示したページ情報管理情報から、「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」であるレコードの「ページ属性」の情報を読み出す。また、表示部16は、図6に示した位置管理情報の「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」である各レコードの「コンテンツID」の情報をそれぞれ取得し、この「コンテンツID」に対応する「コンテンツ」の情報を、図5に示したコンテンツ情報から取得する。また、各「コンテンツ」に対応する「コンテンツID」と対応付けられた「位置」の情報と、「サイズ」の情報を、図6に示した位置管理情報から取得する。そして、上記取得した各「コンテンツ」の情報を、上記で取得した「ページ属性」が示す属性を有するページの、各「コンテンツ」に対応して取得した「位置」の情報が示す座標に、各「コンテンツ」に対応して取得した「サイズ」の情報が示す大きさで配置してページの画像を生成する。そして、表示部16は、生成した画像を、電子ブック処理装置1のモニタ100に表示する。電子ブックの1ページ目の表示例は、図7と同様のものとなる。この表示は、ページ表示モードによる表示である。
【0111】
ここで、仮に、ユーザが、タッチパネル上を、右から左に指で払う操作(いわゆるスワイプ操作)を行ったとすると、操作受付部15がこの操作に対応した表示切替操作を受け付ける。ここでは、ページ情報ごとにコンテンツ情報が配置されたページを表示している状態、即ちページ表示モードであるため、表示部16は、操作受付部15が受け付けた表示切替操作を、現在表示されているページの次のページで表示を切り替えることを指示する操作であると判断する。そして、表示部16は、上記と同様の処理により「ページID」が「2」であるページを、現在表示されていたページに置き換えて表示することとなる。ただし、ここでは、この操作は行われなかったものとする。
【0112】
ここで、ユーザが、図7に示したような表示画面において、モニタ100に表示されている一の画像コンテンツを指定する操作を行ったとする。例えば、ここでは、このコンテンツ情報上の一の画像コンテンツ上の領域1301を指でタップする操作(軽くたたく操作)を行ったとする。
【0113】
指定操作受付部13は、タップされた位置の座標を取得する。そして、取得した座標が、コンテンツIDが「0005」であるコンテンツ情報が配置されている座標であると判断して、コンテンツIDが「0005」であるコンテンツ情報に対する指定操作を受け付けたと判断する。
【0114】
グループ化部14は、指定操作受付部13が指定操作を受け付けたため、指定操作を受け付けたコンテンツIDが「0005」であるコンテンツ情報についてのコンテンツ属性を取得する。ここでは、取得するコンテンツ属性は、データタイプの属性値に予め指定されているものとする。グループ化部14は、図5に示したコンテンツ情報管理情報から、コンテンツIDが「0005」であるコンテンツ情報の「タイプ」の情報である「画像」を、指定操作を受け付けたコンテンツ情報のコンテンツ属性を示す情報として取得する。これにより、例えば、「データタイプ:画像」というコンテンツ属性を取得する。取得した属性は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0115】
次に、グループ化部14は、まず、「電子ブックID」が「bk001」である電子ブック情報の「ページID」が「1」であるページに配置されるコンテンツ情報の中から、指定操作により指定されたコンテンツ情報と同じコンテンツ属性のコンテンツ情報を検出する。ここでは、グループ化部14は、図6に示した位置管理情報から「電子ブックID」が「bk001」で、「ページID」が「1」である各レコードの「コンテンツID」を取得する。そして、取得したコンテンツIDに対応する「コンテンツ」の情報であって、かつ、「タイプ」の情報が上記で取得したコンテンツ属性である「画像」と一致する「コンテンツ」のコンテンツ識別情報である「コンテンツID」を、図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得する。ここでは、「0002」、「0005」、「0008」という「コンテンツID」が取得される。そして、取得した「コンテンツID」を一のグループのグループ関連情報として、グループ関連情報格納部12に蓄積する。
【0116】
さらに、グループ化部14は、「ページID」が「2」以降のページについても、上記と同様の、コンテンツ属性が同じコンテンツ情報の処理を順次行い、各ページから取得したコンテンツ識別情報(コンテンツID)を、上記でグループ関連情報格納部12に蓄積したグループ関連情報に追記していく。
【0117】
図8は、上記のようにしてグループ関連情報格納部12に蓄積されたグループ関連情報の一例を示す図である。グループ関連情報は、「管理ID」と「コンテンツID」という項目を有している。「管理ID」は、ここでは、「コンテンツID」が取得された順番を示す値であるとする。このグループ関連情報は、一のグループに属するコンテンツ情報のコンテンツ識別情報の群である。このグループ関連情報が示すコンテンツ情報のグループは、「電子ブックID」が「bk001」である電子ブック情報が有する画像コンテンツのグループである。
【0118】
次に、表示部16は、図8に示すグループ関連情報が示すコンテンツ情報のグループをグループ表示モードで表示する。ここでは、表示部16は、グループ関連情報に含まれる各「コンテンツID」が示すコンテンツ情報を、予め用意されているテンプレート(図示せず)に配置して表示する。このテンプレートは、例えば、コンテンツ情報を、「管理ID」が小さいものから順番に、3行となるように左端の列から右側の列に向かって1列ずつ上から下に配置して表示するテンプレートであるとする。また、ここでは、モニタ100の表示領域のサイズから、2列までのコンテンツ情報が、一の画面に表示されるものとする。即ち、3行2列のコンテンツ情報がモニタ100の一の画面に表示されるものとする。ここでは、「管理ID」が「1」から「6」までの「コンテンツID」に対応するコンテンツ情報を、図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得して、これをテンプレートに配置した画像を、図7に示した画像に置き換えて表示する。なお、テンプレートは、予め図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにする。
【0119】
図9は、表示部16が、グループ関連情報が示すグループに属するコンテンツ情報を表示した例を示す図である。ここでは、「管理ID」が「1」から「6」までの「コンテンツID」に対応するコンテンツ情報が、3行2列のテンプレートに配置されて表示されている。また、ここでは、1画面分のコンテンツが全て表示されるよう、表示される画像を画面に合わせて縮小表示している。これにより、複数のページに配置されたコンテンツ情報で構成される一のグループに属するコンテンツ情報が、一の画面で表示されることとなる。
【0120】
ここで、例えば、ユーザが、タッチパネル上を、右から左に指で払う操作(いわゆるスワイプ操作)を行ったとすると、操作受付部15がこの操作に対応した表示切替操作を受け付ける。ここでは、グループ関連情報が示すグループごとにコンテンツ情報を表示している状態、即ちグループ表示モードであるため、表示部16は、操作受付部15が受け付けた表示切替操作を、現在表示されているコンテンツ情報と同じグループに属するコンテンツ情報のうちの、「管理ID」が次の順番のコンテンツ情報で表示を切り替えることを指示する操作であると判断する。そして、表示部16は、この表示切替操作に応じて、現在表示されていないコンテンツ情報のうちの、「管理ID」が「7」から「12」までの「コンテンツID」に対応するコンテンツ情報を、図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得して、3行2列に配置した画像を、図9に示した画像に置き換えて表示する。
【0121】
図10は、表示部16が、表示切換操作に応じて表示したコンテンツ情報の一例を示す図である。
【0122】
そして、ユーザが、グループ表示モードを終了させて、ページ表示モードに切り替えるためのモード指定操作を図示しない操作メニュー等を用いて行うことで、グループのコンテンツ情報が表示される前の、図7に示すような1ページ目のページの画像が表示される。
【0123】
なお、仮に、図7に示したような一のページを表示した状態で、一のコンテンツを指定する代わりに、ユーザが、コンテンツ属性を指定する操作を行ったとする。例えば、タッチパネル等を操作して、コンテンツ属性の入力を行ったとする。この場合、上記のように、指定されたコンテンツからコンテンツ属性を取得する代わりに、ここで入力されたコンテンツ属性を用いて、上記のグループ関連情報を取得する処理が行われる。
【0124】
例えば、入力されるコンテンツ属性が、『「タッチパネル」というキーワードを有する文字列』であったとすると、「タッチパネル」というキーワードを有する文字列コンテンツが、各ページに配置されるコンテンツ情報から検出され、検出されたコンテンツ情報のコンテンツ識別情報を有するグループ関連情報が、グループ関連情報格納部12に蓄積される。その他の処理は上記と同様である。
【0125】
なお、入力されるコンテンツ属性は、複数の属性値等を論理演算記号等でつないだ検索式等であっても良い。この場合、この検索式に合致するコンテンツ属性を有するコンテンツ情報を各ページから検出するようにすればよい。
【0126】
また、上記の具体例においては、コンテンツ属性が一致するコンテンツ情報のコンテンツ識別情報を、グループ関連情報として蓄積するようにしたが、コンテンツ属性が一致するコンテンツ情報を取得して、グループ関連情報として蓄積するようにしてもよい。
【0127】
以上、本実施の形態によれば、2以上のページにそれぞれ配置されている一以上のコンテンツ情報でコンテンツ情報のグループ構成するようにし、コンテンツ情報を、グループごとに表示するようにしたことにより、例えば、電子ブックの複数のページに配置されているコンテンツ情報のうちの一のグループに属するコンテンツ情報を、選択的に表示することができ、電子ブックの複数のページに配置されているコンテンツ情報を適切に閲覧することが可能となる。このようにして、電子ブック情報のコンテンツ情報を、予めレイアウト等が指定されているページ上に表示するだけでなく、様々な態様で表示させることが可能となり、コンテンツ情報の閲覧の自由度や利便性を高めることができる。
【0128】
また、電子ブック処理装置内において、コンテンツ情報のグループ化を行うようにしたことにより、予めページ内のコンテンツ情報がグループ化されていない電子ブック情報でも、グループ単位の表示が可能となるため、汎用性が高い。
【0129】
(実施の形態2)
【0130】
本実施の形態の電子ブック処理装置2は、上記実施の形態1において示した電子ブック処理装置1において、グループ化部14とは、異なるルールでコンテンツ情報のグループ化を行うグループ化部24を備えるようにしたものである。
【0131】
図11は、本実施の形態における電子ブック処理装置2のブロック図である。
【0132】
電子ブック処理装置2は、電子ブック情報格納部11、グループ関連情報格納部12、グループ化部24、操作受付部15、表示部16を備える。
【0133】
電子ブック情報格納部11、グループ関連情報格納部12、操作受付部15、および表示部16については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは詳細な説明は省略する。
【0134】
グループ化部24は、上記実施の形態1において説明したグループ化部14と同様のものであって、上記実施の形態1において例を挙げて説明したルールと異なるルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部12に蓄積するものである。ルールが異なる点を除けば、グループ化部24は、グループ化部14と同様である。
【0135】
グループ化部24は、例えば、電子ブック情報が有する2以上のページ情報が示す各ページにおける予め指定された属性を有するコンテンツ情報と、このコンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にある1以上のコンテンツ情報との組みを、一のグループに分類する。属性とは、例えば、上述したようなコンテンツ情報のデータタイプや、コンテンツ情報に含まれる文字列の内容に関する属性であっても良いし、コンテンツ情報が含むコンテンツ情報の属性を示す情報が示す属性(例えばフォントサイズ等)でも良い。ここでの予め指定された属性とは、ユーザにより指定された属性であっても、デフォルトで指定された属性であっても良い。また、例えば、上記実施の形態1において示した指定操作受付部13等が受け付ける指定操作が示すコンテンツ情報の属性や、指定操作が示すコンテンツ属性等であっても良い。
【0136】
予め指定された位置関係とは、例えば、上記の予め指定された属性を有する(例えば、予め指定されたデータタイプの)コンテンツ情報に対する相対的な位置関係である。例えば、コンテンツ情報に対する上下左右、斜め上方、斜め下方等の予め指定された方向に位置する位置関係である。グループ化部24は、例えば、通常は、予め指定された属性を有するコンテンツ情報に対して予め指定された方向に近接するコンテンツ情報をグループ化する。グループ化部24は、コンテンツ情報の位置関係を判断する際には、上述したような電子ブック情報に含まれる各コンテンツ情報の位置情報を用いても良い。また、例えば、後述する表示部16等がコンテンツ情報をページに配置する際に決定するコンテンツ情報が配置される位置を示す情報を取得して、これを位置関係の判断に用いても良い。
【0137】
なお、グループ化部24は、電子ブック情報が有する2以上のページ情報が示すページに配置されたコンテンツ情報を、コンテンツ情報の配列順番に従って、予め指定された数毎にコンテンツ情報をグループ化しても良い。例えば、複数のページに配置されている複数のコンテンツ情報を、ページの上から順に、n個(nは、2以上の整数)のコンテンツ情報毎にグループ化しても良い。この場合、例えば、一のページのコンテンツ情報の残りがn個未満となった場合には、次のページのコンテンツ情報をページの上から順に加えて、グループ化が行われる。また、グループ化部24は、コンテンツ情報を属性別にグループ化しても良い。例えば、一のページに配置される画像コンテンツだけを一のグループにし、文字列コンテンツだけを一のグループにしても良い。あるいは、予め、2以上のコンテンツ情報の属性と取得順とを有する情報を用意しておくようにして、この情報が示す取得順に沿った属性のコンテンツ情報を、距離が近い順に、ページ内の予め指定された位置等からグループ化していっても良い。ここでの距離は、一番最初のコンテンツ情報からの距離としても良いし、直前にグループ化されたコンテンツ情報からの距離でとしても良い。あるいは、コンテンツ情報が、XML等のマークアップ言語で記述されたデータとして提供される場合等には、このデータ内のコンテンツ情報の並びの順番を位置情報として用いてもよい。なお、このようなグループ化のルールを指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにしてもよい。
【0138】
なお、グループ化部24は、2以上のページに配置されているコンテンツ情報のうちの、一のルールでグループ化されなかった残りのコンテンツ情報については、他のルールによってグループ化を行うようにしても良い。例えば、上述したように、予め指定された属性を有するコンテンツ情報とこのコンテンツ情報との位置関係によってコンテンツ情報をグループ化するルールによって、グループ化を行った後に、グループ化されずに残ったコンテンツ情報がある場合、この残ったコンテンツ情報に対しては、異なるルールによってグループ化を行うようにしてもよい。例えば、この異なるルールとしては、例えば、2以上のページの残りの各コンテンツ情報を、それぞれ一のグループにグループ化するルールや、一のページの残りのコンテンツ情報の全てを一のグループにグループ化するルールである。また、一のページの残りのコンテンツ情報のうち、近接するもの同士を同じグループにグループ化するルールであっても良い。このように、異なるグループ化を組み合わせて行うことで、2以上のページに配置されるコンテンツ情報の全てのグループに分類することができる。なお、かかることは上記実施の形態1のグループ化部14においても同様である。
【0139】
次に、電子ブック処理装置2の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
【0140】
(ステップS1201)電子ブック処理装置2は、電子ブック情報格納部11に新たな電子ブック情報が蓄積されたか否かを判断する。蓄積された場合、ステップS1202に進み、蓄積されていない場合、ステップS1203に進む。なお、電子ブック処理装置2は、例えば、この判断を行う代わりに、電子ブック情報格納部11に格納されている電子ブック情報の中に、グループ関連情報格納部12に格納されているグループ関連情報と対応付けられていない電子ブック情報があるか否かの判断を行って、対応付けられていないものがある場合、ステップS1202に進み、ない場合には、ステップS1203に進むようにしてもよい。
【0141】
(ステップS1202)グループ化部14は、ステップS1201で受け付けた新たな電子ブック情報についてコンテンツ情報をグループ化する処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS1201に戻る。
【0142】
(ステップS1203)操作受付部15は、電子ブック情報格納部11に格納されている一の電子ブック情報について、電子ブックの表示を行う操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1204に進み、受け付けていない場合、ステップS1220に進む。
【0143】
(ステップS1204)表示部16は、表示モードがグループ表示モードであるか否かを判断する。グループ表示モードである場合、ステップS1205に進み、グループ表示モードでなければ(即ち、ページ表示モードであれば)、ステップS1214に進む。例えば、デフォルトがページ表示モードであれば、ステップS1214に進む。
【0144】
(ステップS1205)表示部16は、電子ブック情報格納部11に格納されている表示操作の対象となった電子ブック情報から、グループ関連情報が示すグループに属する1以上のコンテンツ情報を読み出し、表示する。ここで取得する一のグループは、例えばグループ関連情報の取得順番が予め指定された順番(例えば一番)のグループであっても良い。また、グループを選択させるメニュー等を表示して、ユーザにグループを選択させるようにしてもよい。また、ここで表示される1以上のコンテンツ情報は、各コンテンツ情報が配置されているページのページ番号等が早いものから順番に選択されてもよいし、ランダムに選択されてもよい。通常のデータのソートに用いられる手法(例えば、ファイルサイズ順、アルファベット順)等によって選択されてもよい。
【0145】
(ステップS1206)操作受付部15は、コンテンツの表示を切り替える表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1207に進み、受け付けていない場合、ステップS1211に進む。
【0146】
(ステップS1207)表示部16は、ステップS1206で操作受付部15が受け付けた表示切替操作が、現在表示されている1以上のコンテンツ情報を、同じグループ内の他の1以上のコンテンツ情報に切り替える操作であるか否かを判断する。コンテンツ情報を切り替える操作である場合、ステップS1208に進み、コンテンツ情報を切り替える操作でない場合、ステップS1209に進む。
【0147】
(ステップS1208)表示部16は、操作受付部15が受け付けた表示切替操作に応じて、同じグループ内の他の1以上のコンテンツ情報を、現在表示されている1以上のコンテンツ情報の代わりに表示する。そして、ステップS1206に戻る。
【0148】
(ステップS1209)表示部16は、ステップS1206で操作受付部15が受け付けた表示切替操作が、現在表示されている1以上のコンテンツ情報が属するグループとは異なるグループに属する他の1以上のコンテンツ情報を、現在表示されている1以上のコンテンツと切り替えて表示する操作であるか否かを判断する。異なるグループのコンテンツ情報で表示を切り替える操作である場合、ステップS1210に進み、切り替える操作でない場合、ステップS1206に戻る。
【0149】
(ステップS1210)表示部16は、操作受付部15が受け付けた表示切替操作に応じて、他のグループに属する他の1以上のコンテンツ情報を、現在表示されている1以上のコンテンツ情報の代わりに表示する。そして、ステップS1206に戻る。
【0150】
(ステップS1211)操作受付部15は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS1201に戻り、受け付けていない場合、ステップS1212に進む。
【0151】
(ステップS1212)操作受付部15は、表示モードをページ表示モードに切り替えるためのモード指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示モードをページ表示モードに設定変更して、ステップS1213に進み、受け付けていない場合、ステップS1206に戻る。
【0152】
(ステップS1213)表示部16は、現在表示中の1以上のコンテンツ情報を含むページのページ情報を、電子ブック情報格納部11から読み出し、このページ情報が示すページを表示する。なお、ステップS1214に進む。現在表示中のコンテンツ情報が複数である場合、例えば、予め指定されている位置に表示されているコンテンツ情報等の一のコンテンツ情報を特定し、このコンテンツ情報が配置されているページを表示するようにすればよい。そして、ステップS1214に進む。
【0153】
(ステップS1214)表示部16は、電子ブック情報格納部11に格納されている表示操作の対象となった電子ブック情報から、一のページのページ情報と、このページに配置されているコンテンツ情報とを取得する。ここで取得するページ情報等は、例えば表示順番が予め指定された順番(例えば1ページ目等)のページのページ情報等であっても良いし、前回の終了時に表示されていたページのページ情報等であっても良い。
【0154】
(ステップS1215)操作受付部15は、コンテンツの表示を切り替える表示切替操作を受け付けたか否かを判断する。ここでの表示切替操作は、例えば、表示するページを変更する操作である。例えば、ページをめくる操作である。受け付けた場合、ステップS1216に進み、受け付けていない場合、ステップS1217に進む。
【0155】
(ステップS1216)表示部16は、ステップS1215で受け付けた表示切替操作に応じたページを表示する。例えば、表示切替操作が、直前に表示されているページをめくって、次のページを表示させる操作である場合、表示部16は、現在表示されているページの次のページ番号と対応付けられているページ情報を取得して、このページの画像で、現在表示されているページの画像を更新する。そして、ステップS1215に戻る。
【0156】
(ステップS1217)操作受付部15は、電子ブックの表示を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示を終了し、ステップS1201に戻り、受け付けていない場合、ステップS1218に進む。
【0157】
(ステップS1218)操作受付部15は、表示モードをグループ表示モードに切り替えるためのモード指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、表示モードをグループ表示モードに設定変更して、ステップS1219に進み、受け付けていない場合、ステップS1215に戻る。
【0158】
(ステップS1219)表示部16は、グループ関連情報格納部12に格納されているグループ関連情報を利用して、現在表示中のページに配置されている1以上のコンテンツ情報と同じグループに属する1以上のコンテンツ情報を表示する。現在表示中のページに配置されている複数のコンテンツ情報が、それぞれ異なるグループに属している場合、いずれのグループに属するコンテンツ情報を表示するようにしてもよい。例えば、ページの最も上側に配置されているコンテンツ情報と同じグループに属する1以上のコンテンツ情報を表示するようにしてもよい。そして、ステップS1206に進む。
【0159】
(ステップS1221)操作受付部15は、表示モードを切り替えるモード指定操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1221に進み、受け付けていない場合、ステップS1201に戻る。
【0160】
(ステップS1221)操作受付部15は、表示モードを、現在設定されている表示モードとは異なる表示モードに設定変更する。そして、ステップ201に戻る。
【0161】
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0162】
なお、上記フローチャートにおいて、例えば、操作受付部15が、ステップS1218等において、表示モードをグループ表示モードに指定するモード指定操作を受け付けた場合に、グループ化部24が、電子ブック情報の2以上のページ情報に配置されるコンテンツ情報について、上記のステップS1202と同様のグループ化を行ってグループ関連情報を蓄積し、表示部16が、このグループ関連情報が示すグループに属するコンテンツ情報をグループごとに表示するようにしてもよい。
【0163】
図13は、本発明の電子ブック処理装置2のグループ化処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。この処理は、図12のステップS1202において説明した処理に相当する。以下、図13を用いて動作について説明する。
【0164】
(ステップS1301)グループ化部24は、カウンターnに1を代入する。
【0165】
(ステップS1302)グループ化部24は、グループ化の対象となる一の電子ブック情報に、n番目のページ情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1303に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
【0166】
(ステップS1303)グループ化部24は、カウンターmに1を代入する。
【0167】
(ステップS1304)グループ化部24は、n番目のページに配置されるコンテンツ情報の中に、指定された属性を有するm番目のコンテンツ情報があるか否かを判断する。例えば、グループ化部24は、コンテンツ情報が示すコンテンツの配置を示す位置情報を用いて、n番目のページの上方から下方に向かって、横方向に順次走査していくことで、予め指定された属性を有するm番目のコンテンツ情報を検出する。コンテンツ情報の位置情報とは、例えば、コンテンツ情報の中心や、重心や、四隅のうちの1以上の座標等である。予め指定された属性を有するコンテンツ情報は、例えば、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報である。m番目のコンテンツ情報がある場合(検出できた場合)はステップS1305に進み、ない場合はステップS1307に進む。
【0168】
(ステップS1305)グループ化部24は、検出されたm番目のコンテンツ情報に対して、予め指定された位置関係にある1以上のコンテンツ情報を検出する処理を行い、指定された位置関係にあるコンテンツ情報があるか否かを判断する。予め指定された位置関係とは、例えば、m番目のコンテンツ情報の直近の横や、m番目のコンテンツ情報の直近の上下である。予め指定された位置関係にあるか否かは、コンテンツ情報の配置を示す位置情報から判断される。例えば、あるコンテンツ情報の中心座標のy座標の値が、m番目のコンテンツ情報の上下のy座標の値の範囲にある場合、このコンテンツ情報は、m番目のコンテンツ情報の横のコンテンツ情報であると判断される。また、あるコンテンツ情報の中心座標のx座標の値が、m番目のコンテンツ情報の左右のx座標の値の範囲にある場合、このコンテンツ情報は、m番目のコンテンツ情報の上または下のコンテンツ情報であると判断される。このようにして、予め指定された位置関係を示すルールを満たすコンテンツ情報があるか否かにより、予め指定された位置関係を満たすコンテンツ情報を検出する。コンテンツ情報が検出された場合、ステップS1306に進み、検出されなかった場合、ステップS1307に進む。なお、既に他のコンテンツ情報とグループ化されているコンテンツ情報はグループ化の対象から除外するようにしても良い。
【0169】
(ステップS1306)グループ化部24は、m番目のコンテンツ情報と、ステップS1305において検出したコンテンツ情報とを対応付けて、一のグループについてのグループ関連情報としてグループ関連情報格納部12に蓄積する。なお、既に、n番目よりも前のページ情報について取得したグループ関連情報、あるいはn番目のページ情報のm番目よりも前のコンテンツ情報について取得したグループ関連情報が蓄積されている場合、このグループ関連情報に対して、m番目のコンテンツ情報とステップS1305において検出したコンテンツ情報とを対応付けた情報を追記する。なお、上記のカウンターnの値やmの値を、一のグループに属するコンテンツ情報を読出順番を示す情報として、取得して、m番目のコンテンツ情報と、ステップS1305において検出したコンテンツ情報と対応付けて蓄積しても良い。
【0170】
(ステップS1307)グループ化部24は、カウンターmに1を代入する。そして、ステップS1304に戻る。
【0171】
(ステップS1308)グループ化部24は、カウンターnに1を代入する。そして、ステップS1302に戻る。
【0172】
なお、上記のフローチャートにおいては、グループ化部24が、予め指定された一の属性のコンテンツ情報と、このコンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報とをグループ化していく場合について説明したが、グループ化部24が、予め指定されたいk個(kは2以上の整数)の属性について、それぞれ、上記と同様のグループ化を行う場合、上記のフローチャートの処理を、k個の属性ごとに繰り返す(即ち、属性を変えて、k回繰り返す)ようにしてもよい。
【0173】
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置2の具体的な動作について説明する。電子ブック処理装置2の概念図は図3と同様である。
【0174】
まず、ユーザが電子ブック処理装置1を操作して、インターネット等を介して、一の電子ブック情報をダウンロードしたとする。ダウンロードした電子ブック情報は、電子ブック処理装置1の図示しない受信部等で受信され、電子ブック情報格納部11に蓄積される。
【0175】
電子ブック情報格納部11に格納された電子ブック情報は、例えば、上記実施の形態1において、図4〜図6で説明したページ情報管理情報、コンテンツ情報管理情報および位置管理情報で管理される電子ブック情報と同様のものであるとする。ただし、図5のコンテンツ情報管理情報においては、「タイプ」という項目は省略してよい。
【0176】
グループ化部24は、電子ブックIDが「bk001」である電子ブック情報が電子ブック情報格納部11に蓄積されたため、この電子ブック情報に配置されているコンテンツ情報のグループ化を開始する。
【0177】
ここでは、グループ化のルールは、「拡張子がjpg、png、またはgifのいずれかである画像のコンテンツ情報と、そのコンテンツ情報の横に配置されたコンテンツ情報のうちの最も上方に配置されたコンテンツ情報とを、グループに分類する」というルールであったとする。
【0178】
グループ化部24は、まず、電子ブック情報の「ページID」が「1」であるページ、即ち1ページ目を、上から下に移動しながら、左から右に順次、水平走査していくことで、1ページ目に配置されているコンテンツ情報を順次検出する。具体的には、図6に示した位置管理情報の「ページID」が「1」であるレコードには、各コンテンツ情報の位置を示す座標が格納されているため、これらのレコードの座標の中から、順次変化する走査位置の座標と一致する座標を検索する。一致する座標を有するレコードのコンテンツIDが示すコンテンツ情報が、走査によって検出されたコンテンツ情報である。そして、コンテンツ情報が検出された場合、このコンテンツ情報が、jpg、png、またはgifの拡張子が付与された画像のコンテンツ情報であるか否かを判断する。例えば、ここでは、「コンテンツID」が「0001」が走査によって検出されたとすると、このコンテンツIDに対応したコンテンツ情報を、図5のコンテンツ情報管理情報から検出する。ここでは、「コンテンツID」が「0001」であるコンテンツ情報として「商品名:BS602」が検出される。このコンテンツ情報には、上記の拡張子が含まれないため、予め指定された属性のコンテンツ情報でないと判断される。更に同様に走査を続けてコンテンツ情報を検出し、上記の拡張子が付与されたコンテンツ情報の検出を行う。
【0179】
ここで、例えば、上記の走査によって検出された「コンテンツID」が「0002」であるコンテンツ情報「bs602.jpg」が、上記の拡張子の一つである「jpg」を含む最初のコンテンツ情報であるとして検出されたとする。このため、グループ化部24は、このコンテンツ情報の横に配置されるコンテンツ情報を検出する。具体的には、まず、グループ化部24は、図7に示した位置管理情報を用いて、このコンテンツ情報「bs602.jpg」の左上隅の座標を示す「座標」のy座標の値「y2」と、このy座標の値に、このコンテンツ情報「bs602.jpg」のサイズの高さの値を加算して得られた値「y2+h2」を取得する。そして、図7に示した位置管理情報の「ページID」が「1」であるレコードの中から、「座標」のy座標の値が、y2以上、(y2+h2)未満である1以上のレコードを検出する。ここでは、「コンテンツID」が「0001」であるレコードと、「0003」であるレコードとが検出されたとする。そして、これらのレコードのうちの、y座標の値が大きいほうのレコードの「コンテンツID」である「0001」を取得する。
【0180】
そして、取得したコンテンツIDである「0001」と、上記の走査によって検出されたコンテンツIDである「0002」との組を、「電子ブックID」である「bk001」と、「ページID」である「1」と、新たに取得したグループIDである「G001」とを対応付けた情報を、グループ関連情報として、グループ関連情報格納部12に蓄積する。なお、グループIDとしては、例えば、自動取得される連番等が用いられる。これによりコンテンツIDが「0001」、及び「0002」であるコンテンツ情報の組が、グループIDが「G001」であるグループに加えられたこととなる。
【0181】
グループ化部24は、更に、上記と同様に、電子ブック情報の1ページ目の走査を続け、上述した拡張子を有するコンテンツ情報を検出する毎に、検出されたコンテンツ情報の横に配置される最も高い位置に配置されたコンテンツ情報を検出し、検出したコンテンツ情報の「コンテンツID」と、上述した拡張子を有するコンテンツ情報の「コンテンツID」との組と、上記と同じグループID「G001」とを有するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部12に蓄積する。
【0182】
また、1ページ目に上述した拡張子を有するコンテンツ情報が検出できなかった場合は、電子ブック情報の次ページ以降の残りのページ、具体的には2ページ目以降の各ページについても、同様の処理を繰り返し、上述した拡張子を有するコンテンツ情報の「コンテンツID」と、このコンテンツ情報の横に配置されるコンテンツ情報の「コンテンツID」との組と、上記と同じグループID「G001」と、電子ブックID「bk001」と、検出対象となったページの「ページID」とを有するグループ関連情報を、グループ関連情報格納部12に蓄積していく。
【0183】
また、異なるグループ化のルールがある場合においては、このルールについても、上記と同様にグループ化の処理が電子ブック装置の全てのページに配置されたコンテンツ情報について行われる。ただし、ここでは、他のルールがないため、上記のグループ化の処理だけが行われたものとする。
【0184】
図14は、グループ関連情報格納部12に格納されているグループ関連情報の一例を示す図である。グループ関連情報は、「管理ID」「電子ブックID」、「ページID」、「グループID」、「コンテンツID」という項目を有している。「管理ID」は、グループ関連情報のレコードを管理するための情報であり、グループ化の処理の際の、各行の情報が蓄積される順に、昇順となる連番が割り当てられているとする。その他の項目は、上述した同じ項目名の項目に相当する。なお、グループ関連情報において、同じ「グループID」に対応する「コンテンツID」が示すコンテンツ情報は、同じグループに属するコンテンツ情報である。また、一のレコードの「コンテンツID」の値が示す複数のコンテンツ情報は、グループ化のルールが示す予め指定された属性を有するコンテンツ情報と、このコンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報との組を示している。
【0185】
なお、同じルールによって検出されたコンテンツ情報に対して付与される「グループID」は、同じグループID(ここでは、例えば、「G001」)であるとする。例えば、上記以外のルールによってグループ化処理が行われた場合、得られたグループ関連情報には、異なるグループIDが付与される。
【0186】
次に、ユーザが電子ブック処理装置1を操作して、電子ブックの表示モードを指定する操作を行う場合について説明する。
【0187】
図15は表示モードを指定するメニュー画面の表示例を示す図である。ユーザは、図15に示すようなメニュー画面を表示して、表示モードを、グループ表示モードにするか、ページ表示モードにするかを指定する。例えば、ここでは、デフォルトでページ表示モードになっており、ユーザがグループ表示モードのボタン150を押したとすると、操作受付部15はグループ表示モードに切り替える表示指定操作を受け付け、表示モードをグループ表示モードに切り替えたとする。例えば、表示モードがグループ表示モードに設定されたことを示す情報が、操作受付部15により図示しない記憶媒体等に蓄積される。
【0188】
そして、ユーザが、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報を表示する操作を行ったとする。表示部16は、表示モードを示す情報が、グループ表示モードを示す情報であるため、グループ関連情報が示す一のグループに属する1以上のコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部11から読み出して表示する。
【0189】
具体的には、表示部16は、図14に示すグループ関連情報の「電子ブックID」が「bk001」であるレコードのうちの、「グループID」の数字部分の値が最も小さいレコードの「コンテンツID」の値を、「管理ID」の値が小さいレコードから順番に読み出して、読み出した「コンテンツID」が示すコンテンツ情報を、図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得し、予め用意されているテンプレート(図示せず)に配置して表示する。このテンプレートは、例えば、各レコードで管理されているコンテンツ情報の組を、「管理ID」が小さいものから順番に、2行となるように左端の列から右側の列に向かって1列ずつ上から下に配置して表示するテンプレートであるとする。また、ここでは、モニタ100の表示領域のサイズから、2列までのコンテンツ情報が、一の画面に表示されるものとする。即ち、2行2列のコンテンツ情報がモニタ100の一の画面に表示されるものとする。また、各「コンテンツID」の値が示すコンテンツ情報の組においては、「コンテンツID」の値が小さいものから順にコンテンツ情報を縦に配列して配列されることがテンプレートに指定されているものとする。ここでは、「管理ID」が「01」から「04」までの各レコードの「コンテンツID」に対応するコンテンツ情報の組を、図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得して、これをテンプレートに配置した画像をモニタ100に表示する。
【0190】
具体的には、まず、表示部16は、「管理ID」が「01」であるレコードに含まれる「コンテンツID」の値である「0001」および「0002」を読み出す。そして、コンテンツID「0001」および「0002」にそれぞれ対応する文字列のコンテンツ情報「商品名:BS602」と、画像のコンテンツ情報「bs602.jpg」を図5に示したコンテンツ情報管理情報から取得し、これらを縦に並べて、表示用の画面の左上に配置する。また、表示部16は、「管理ID」が「02」であるレコードに含まれる「コンテンツID」の値である「0004」および「0005」を読み出す。そして、コンテンツID「0004」および「0005」にそれぞれ対応する文字列のコンテンツ情報「商品名:AW801」と、画像のコンテンツ情報「aw801.jpg」を取得し、これらを縦に並べて、表示用の画面の左下に配置する。また、同様に、表示部16は、「管理ID」が「03」であるレコードに含まれる「コンテンツID」の値である「0007」および「0008」にそれぞれ対応する文字列のコンテンツ情報「商品名:RW008」と、画像のコンテンツ情報「rw008.jpg」を取得し、これらを縦に並べて、表示用の画面の右上に配置する。また、同様に、表示部16は、「管理ID」が「04」であるレコードに含まれる「コンテンツID」の値である「0010」および「0011」にそれぞれ対応する文字列のコンテンツ情報「商品名:UH0005」と、画像のコンテンツ情報「uh0005.jpg」を取得し、これらを縦に並べて、表示用の画面の右下に配置する。そして、これらのコンテンツ情報を配置した表示用の画面をモニタ100に表示する。なお、コンテンツ情報は、電子ブック処理装置1の一画面内にフィットするサイズとなるよう適宜縮小(あるいは拡大)される。
【0191】
図16は、表示部16によるコンテンツの表示例を示す図である。
【0192】
次に、ユーザが、表示されているコンテンツ情報を、次の順番に表示されるコンテンツ情報に切り替える(入れ替える)ために、電子ブック処理装置1の画面上を右から左に指でなぞる操作(いわゆるスワイプ操作)を行ったとすると、操作受付部15は、ユーザのこの右から左になぞる操作に対応する表示切替操作を受け付ける。
【0193】
表示部16は、操作受付部15が右から左になぞる表示切替操作を受け付けると、現在の表示モードがグループ表示モードであるため、現在表示されているコンテンツ情報と同じグループに属する異なるコンテンツ情報を表示する処理を行う。具体的には、現在表示されているコンテンツ情報と同じグループに属するコンテンツ情報のうちの、現在表示されているコンテンツ情報に対して、次の順番のコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部11から順次読み出す。次の順番のコンテンツ情報とは、図14に示したグループ関連情報のうちの、「電子ブックID」が「bk001」であって、「グループID」が、現在表示されているコンテンツ情報に対応する「グループID」である「G001」と同じであるレコードのうちの、「管理ID」の値が、現在表示されているコンテンツ情報に対応する「管理ID」である「04」の次に小さいレコードの「コンテンツID」が示すコンテンツ情報である。ここでは、表示部16は、図14に示したグループ関連情報の「管理ID」が「5」から「8」までの各レコードで管理されているコンテンツ情報を順次読み出して、上記と同様に、2行2列となるように配置して得られた画面を、上記の画面と切り替えて表示する。
【0194】
図17は、表示部16が、表示切換操作に応じて表示したコンテンツ情報の一例を示す図である。
【0195】
ここで、さらに、ユーザが、直前に表示されていたコンテンツ情報を表示するために、電子ブック処理装置2の画面上を左から右になぞる操作を行ったとする。表示部16は、現在表示されている4つのコンテンツ情報の前に表示されていた4つのコンテンツ情報を配置した画面を再度表示する。この表示例は、図16と同様となる。
【0196】
図16に示す画面が表示されている際に、ユーザが、図15に示したような表示モードを指定するメニュー画面を再度表示させ、表示モードをページ表示モードに切り替えたとする。表示部16は、現在表示されているコンテンツ情報のうちの左上に表示されているコンテンツ情報に対応する「コンテンツID」である「0001」を取得する。そして、図6に示した位置管理情報において、「コンテンツID」が「0001」であるレコードを検索し、検出したレコードの「ページID」の値である「1」を取得する。そして、表示部16は、「ページID」が「1」であるページを表示する処理を行う。例えば、表示部16は、図4に示したページ情報管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であるレコードの「ページ属性」の値を取得する。そして、この取得した属性を示す1ページ目のページの画像を生成する。また、表示部16は、図6に示した位置管理情報の「電子ブックID」が「bk001」であり、「ページID」が「1」であるレコードから、それぞれ、「コンテンツID」の値と、「座標」の値と、「サイズ」の値とを取得する。そして、ここで取得した「コンテンツID」にそれぞれ対応した「コンテンツ」の値であるコンテンツ情報を、図5に示したコンテンツ情報管理情報からそれぞれ取得する。そして、取得したこれらのコンテンツ情報を、上記で取得した1ページ目のページの画像に配置して画像を生成する。具体的には、コンテンツ情報を、それぞれに対応する「座標」が示す位置に、それぞれが対応する「サイズ」が示す大きさで配置してページの画像を生成する。そして、生成した画像を表示する。表示される画像は、図7に示す画像と同様のものとなる。
【0197】
次に、ユーザが、次の順番のページのコンテンツ情報を表示するために、電子ブック処理装置1の画面上を右から左に指でなぞる操作を行ったとすると、操作受付部15は、ユーザのこの右から左になぞる操作に対応する表示切替操作を受け付ける。
【0198】
表示部16は、操作受付部15が右から左になぞる表示切替操作を受け付けると、現在の表示モードがページ表示モードであるため、現在表示されている1ページ目のページの次のページ(即ち2ページ目)を表示するための処理を行う。具体的には、表示部16は、現在表示されている1ページ目のページの次のページのページ情報と、このページに配置されるコンテンツ情報を、電子ブック情報格納部11から読み出す。具体的には、ページID「2」に対応した「ページ属性」の値を、図5に示したページ情報管理情報から取得し、更に、上記と同様に、このページに配置されるコンテンツ情報と、その「座標」の値と、その「サイズ」とをそれぞれ取得し、これらを取得したページ属性が示すページに配置した画像を生成し表示する。これにより、2ページ目のページが表示される。
【0199】
また、仮に、ユーザが、前の順番のページのコンテンツ情報を表示するために、電子ブック処理装置1の画面上を左から右に指でなぞる操作を行うと、表示部16は、現在の表示モードがページ表示モードであるため、現在表示されている2ページ目のページの前のページ(即ち1ページ目)を表示するための処理を行う。これにより、上記と同様に1ページ目のページが表示される。
【0200】
このように、電子ブック処理装置2に対して行われるコンテンツ情報の表示を切り替える操作が同じ操作であっても、例えば、グループ表示モードであれば、グループ単位でコンテンツ情報の表示が切り替えられ、ページ表示モードであれば、ページ単位でコンテンツ情報の表示が切り替えられる。グループ表示モードであれば、ページ内の一のグループに属するコンテンツ情報だけを表示されることができ、グループ化のルールに適合したコンテンツ情報だけに絞り込んで、例えば、見やすいサイズ等の対応で各コンテンツ情報を表示させることが可能となる。一方で、ページ表示モードであれば、ページ全体を一画面内に表示することとなるため、ページに配置されるコンテンツ情報の全体的な位置関係等が把握できるとともに、電子ブック情報の提供者の意図したレイアウトでコンテンツを表示させることが可能となる。また、このように表示モードを切り替えることで、ユーザの用途や好みにあった表示を適宜選択可能とすることができる。
【0201】
なお、コンテンツ情報のグループが複数存在する場合においては、例えば、図16に示す画面において、予め指定された操作、例えば、画面を下から上に指ではらう操作を行った際に、表示対象となるグループを、現在表示されているコンテンツ情報のグループとは異なるグループに切り替えて表示を行うようにしても良い。
【0202】
以上、本実施の形態によれば、電子ブック情報の2以上のページに配置されているコンテンツ情報を、グループ単位で表示させることができる。これにより、例えば、各ページに配置されているコンテンツ情報の一部だけをグループ化して、このグループ化したコンテンツ情報だけを抜き出して表示させることができ、電子ブック情報の中の一部の情報(例えば、ユーザが必要とする情報)だけを、適切に表示することが可能となる。
【0203】
また、電子ブック処理装置内において、コンテンツ情報のグループ化を行うようにしたことにより、予めページ内のコンテンツ情報がグループ化されていない電子ブック情報でも、グループ単位の表示が可能となるため、汎用性が高い。
【0204】
なお、グループ化部24は、上述したようなルールに従ってグループ化を行う代わりに、電子ブック情報が有する2以上のページ情報が示すページに配置されたコンテンツ情報を、コンテンツ情報の配列順番に従って、予め指定された数毎にグループ化する、というルールに従ってグループ化を行うようにしても良い。例えば、グループ化部24は、複数のページに配置されている複数のコンテンツ情報を、ページの上から順に、n個(nは、2以上の整数)のコンテンツ情報毎にグループ化しても良い。この場合、例えば、一のページのコンテンツ情報の残りがn個未満となった場合には、次のページのコンテンツ情報をページの上から順に加えて、グループ化が行われる。また、グループ化部24は、コンテンツ情報を属性別にグループ化しても良い。例えば、一のページに配置される画像コンテンツだけを一のグループにし、文字列コンテンツだけを一のグループにしても良い。あるいは、予め、2以上のコンテンツ情報の属性と取得順とを有する情報を用意しておくようにして、この情報が示す取得順に沿った属性のコンテンツ情報を、距離が近い順に、ページ内の予め指定された位置等からグループ化していっても良い。ここでの距離は、一番最初のコンテンツ情報からの距離としても良いし、直前にグループ化されたコンテンツからの距離としても良い。あるいは、コンテンツ情報が、XML等のマークアップ言語で記述されたデータとして提供される場合等には、このデータ内のコンテンツ情報の並びの順番を位置情報として用いてもよい。なお、このようなグループ化のルールを指定する情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにしてもよい。
【0205】
なお、グループ化部24は、2以上のページに配置されているコンテンツ情報のうちの、一のルールでグループ化されなかった残りのコンテンツ情報については、他のルールによってグループ化を行うようにしても良い。例えば、上述したように、予め指定された属性を有するコンテンツ情報とこのコンテンツ情報との位置関係に応じてコンテンツ情報をグループ化するルールによって、グループ化を行った後に、グループ化されずに残ったコンテンツ情報がある場合、この残ったコンテンツ情報に対しては、異なるルールによってグループ化を行うようにしてもよい。例えば、この異なるルールとしては、例えば、2以上のページの残りの各コンテンツ情報を、それぞれ一のグループにグループ化するルールや、一のページの残りのコンテンツ情報の全てを一のグループにグループ化するルールである。また、一のページの残りのコンテンツ情報のうち、近接するもの同士を同じグループにグループ化するルールであっても良い。このように、異なるグループ化を組み合わせて行うことで、2以上のページに配置されるコンテンツ情報の全てのグループに分類することができる。なお、かかることは上記実施の形態1のグループ化部14においても同様である。
【0206】
(実施の形態3)
【0207】
本実施の形態の電子ブック処理装置2は、上記実施の形態において説明した電子ブック処理装置1や電子ブック処理装置2のグループ関連情報格納部12等に格納されるグループ関連情報を、電子ブック情報から生成する装置である。
【0208】
図18は、本実施の形態における電子ブック処理装置3のブロック図である。
【0209】
電子ブック処理装置3は、電子ブック情報格納部11、グループ関連情報格納部12、グループ化部24、出力部37を備える。
【0210】
電子ブック情報格納部11、グループ関連情報格納部12、グループ化部24については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。なお、グループ化部14とグループ化部24との違いは、グループ化の際のルールの違いであるため、電子ブック処理装置3においては、グループ化部24の代わりに、グループ化部14を用いるようにしても良い。ただし、グループ化部14を用いる場合、指定操作受付部13を更に設けることが好ましい。
【0211】
出力部37は、グループ化部24が取得したグループ関連情報を出力する。例えば、出力部37は、グループ化部24が取得してグループ関連情報格納部12に蓄積したグループ関連情報を出力する。また、出力部37は、このグループ関連情報を、処理対象となった電子ブック情報とともに出力しても良いここで述べる出力とは、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部37は、通信手段等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部37は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0212】
次に、電子ブック処理装置3の動作について図19のフローチャートを用いて説明する。なお、図19において、図13と同一符号は同一または相当する処理ステップを示す。
【0213】
(ステップS1901)グループ化部24は、電子ブック情報格納部11に格納されている1の電子ブック情報について、グループ化を行う指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1902に進み、受け付けていない場合、ステップS1901に戻る。
【0214】
(ステップS1902)出力部37は、グループ関連情報格納部12に蓄積されたグループ関連情報を出力する。なお、グループ関連情報が、電子ブック情報と対応付けられていない場合、電子ブック情報の識別情報等と対応付けてグループ関連情報を出力しても良い。
【0215】
なお、グループ化のルールが複数用意されている場合、上記のステップS1301からステップS1308までの処理を、各ルールごとに繰り返して、それぞれの処理で取得されたグループ関連情報に対して異なる識別情報等を付与するようにしても良い。そして、取得したグループ関連情報を出力部37が出力するようにすれば良い。
【0216】
また、このフローチャートでは、上記実施の形態2において図13に説明したグループ化処理を行う場合について説明しているが、電子ブック処理装置3が他のグループ化処理、例えば、電子ブック処理装置1が行うようなグループ化処理等を行うようにしても良い。
【0217】
以下、本実施の形態における電子ブック処理装置3の具体的な動作について説明する。
【0218】
ここでは、例えば、電子ブック情報格納部11に、上記実施の形態1の具体例と同様に、図4〜図6に示すようなページ情報管理情報、コンテンツ情報管理情報、及び位置管理情報を有する電子ブック情報が格納されていたとする。そして、例えば、電子ブック処理装置2が、ファイル名が「bk001」である電子ブック情報の各ページに配置されているコンテンツ情報をグループ化する指示を、図示しない受付部等から受け付けたとする。
【0219】
グループ化部24は、この指示に応じて、電子ブック情報のグループ化を行う。このグループ化は、例えば、上記実施の形態2の具体例において、グループ化部24が行った処理と同様の処理により行われる。
【0220】
この処理により、グループ化部24は、図14と同様のグループ関連情報を得る。
【0221】
そして、出力部37は、このようにして取得したグループ関連情報を出力する。例えば、ここでは、図示しない記憶媒体等に蓄積する。このとき、例えばグループ化の対象となった電子ブック情報とともにグループ関連情報を記憶媒体等に蓄積する。
【0222】
この記憶媒体に蓄積された電子ブック情報とグループ関連情報を、例えば、図2に示した電子ブック処理装置2の電子ブック情報格納部11とグループ関連情報格納部12にそれぞれ蓄積することで、電子ブック処理装置2は、上記のようなグループ化部24によるグループ化を行うことなく、電子ブック情報の各ページに配置されるコンテンツ情報をグループごとに閲覧することが可能となる。
【0223】
以上、本実施の形態によれば、電子ブック情報の2以上のページに配置されるコンテンツ情報をグループ化して、グループ関連情報を生成することができる。これにより、グループ表示モードで電子ブック情報を表示可能な電子ブック処理装置において、グループ表示モードで電子ブックを閲覧することが可能となる。
【0224】
また、電子ブック情報を閲覧する電子ブック処理装置側で、電子ブックの各ページに配置されるコンテンツ情報をグループ化する処理が不要となるため、電子ブック情報を閲覧する電子ブック処理装置の機能や構成を簡略化することができる。例えば、この電子ブック処理装置3で処理された電子ブック情報の閲覧に用いられる電子ブック処理装置は、上述した電子ブック処理装置1または電子ブック処理装置2から、グループ関連情報を取得するためのグループ化部等を省略したものとすることができる。つまり、この電子ブック処理装置3で電子ブック情報のコンテンツ情報のグループ化を行うようにすることで、グループ表示モードでのコンテンツ表示が可能な電子ブック処理装置を、構成を簡略化して安価に提供することが可能となる。
【0225】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0226】
また、上記各実施の形態では、電子ブック処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、電子ブック処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0227】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0228】
なお、上記各実施の形態における電子ブック処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ページの情報である2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、グループ関連情報が示すグループごとにコンテンツ情報を表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
【0229】
また、このプログラムは、ページの情報である2以上のページ情報と、2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得するグループ化部と、グループ化部が取得したグループ関連情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0230】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0231】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0232】
図20は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子ブック処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0233】
図20において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0234】
図21は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図21において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0235】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による電子ブック処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0236】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による電子ブック処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0237】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0238】
以上のように、本発明にかかる電子ブック処理装置等は、電子ブック情報を処理する装置等として適しており、特に、ページ単位の表示とは異なる態様で電子ブック情報を表示させる電子ブック処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0239】
1、2、3 電子ブック処理装置
11 電子ブック情報格納部
12 グループ関連情報格納部
13 指定操作受付部
14、24 グループ化部
15 操作受付部
16 表示部
37 出力部
100 モニタ
150 ボタン
900 コンピュータシステム
901 コンピュータ
902 キーボード
903 マウス
906 FDドライブ
914 ハードディスク
915 バス
1301 領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、
電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部と、
前記グループ関連情報が示すグループごとに前記コンテンツ情報を表示する表示部とを備えた電子ブック処理装置。
【請求項2】
前記電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、当該検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、前記グループ関連情報格納部に蓄積するグループ化部を更に備えた請求項1記載の電子ブック処理装置。
【請求項3】
電子ブック情報が有するコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作、またはコンテンツ属性を指定する操作を受け付ける指定操作受付部を更に備え、
前記グループ化部は、前記指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報、または、前記指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を、前記電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出し、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を、前記グループ関連情報格納部に蓄積する請求項2記載の電子ブック処理装置。
【請求項4】
前記グループ化部は、2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報と、当該コンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報との組みを検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を蓄積する請求項2記載の電子ブック処理装置。
【請求項5】
前記操作受付部は、さらに、前記コンテンツの表示モードを、グループ表示モードと、ページ表示モードとのいずれかに指定する操作を受け付け、
前記表示部は、
前記グループ表示モードが指定された場合、前記コンテンツ情報をグループごとに表示し、
前記ページ表示モードが指定された場合、前記コンテンツ情報を前記ページ情報ごとに表示する請求項1から請求項4いずれか記載の電子ブック処理装置。
【請求項6】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、
前記電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、当該検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得するグループ化部と、
前記グループ化部が取得したグループ関連情報を出力する出力部とを備えた電子ブック処理装置。
【請求項7】
電子ブック情報が有するコンテンツ情報のうちの一のコンテンツ情報を指定する操作、またはコンテンツ属性を指定する操作を受け付ける指定操作受付部を更に備え、
前記グループ化部は、前記指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ情報と同じ属性を有するコンテンツ情報、または、前記指定操作受付部が受け付けた操作が指定するコンテンツ属性と同じ属性を有するコンテンツ情報を、前記電子ブック情報の2以上のページのそれぞれについて検出し、検出した2以上のコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得する請求項6記載の電子ブック処理装置。
【請求項8】
前記グループ化部は、2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたデータタイプのコンテンツ情報と、当該コンテンツ情報に対して予め指定された位置関係にあるコンテンツ情報との組みを検出し、検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得する請求項6記載の電子ブック処理装置。
【請求項9】
前記グループ関連情報は、グループごとに、各グループに属する1以上のコンテンツ情報の識別情報を有する情報である請求項1から請求項8いずれか記載の電子ブック処理装置。
【請求項10】
前記グループ関連情報は、1以上のグループの識別情報と、当該各グループに属するコンテンツ情報の識別情報とを対応付けて有する情報である請求項1から請求項8いずれか記載の電子ブック処理装置。
【請求項11】
前記グループ関連情報は、各グループに属する2以上のコンテンツ情報がグループごとにそれぞれ配置されたページの情報であり、
前記表示部は、前記表示切替操作に応じて、前記ページの情報が示す1以上のコンテンツ情報が配置されたページを、ページごとに表示する請求項1から請求項8いずれか記載の電子ブック処理装置。
【請求項12】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部と、表示部とを用いて行われる電子ブック処理方法であって、
前記表示部が、前記グループ関連情報が示すグループごとに前記コンテンツ情報を表示する表示ステップを備えた電子ブック処理方法。
【請求項13】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、グループ化部と、出力部とを用いて行われる電子ブック処理方法であって、
前記グループ化部が、前記電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、当該検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得するグループ化ステップと、
前記出力部が、前記グループ化ステップで取得したグループ関連情報を出力する出力ステップとを備えた電子ブック処理方法。
【請求項14】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部と、電子ブック情報が示す電子ブックが有する2以上のページのそれぞれに配置されている1以上のコンテンツ情報で構成される1以上のグループに関する情報であるグループ関連情報が格納されるグループ関連情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記グループ関連情報が示すグループごとに前記コンテンツ情報を表示する表示部として機能させるためのプログラム。
【請求項15】
ページの情報である2以上のページ情報と、当該2以上のページ情報が示す各ページに配置されたコンテンツの情報である複数のコンテンツ情報とを有する電子ブック情報が格納される電子ブック情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記電子ブック情報が有する2以上のページのそれぞれについて、予め指定されたルールに従って1以上のコンテンツ情報を検出し、当該検出したコンテンツ情報で構成されるグループに関するグループ関連情報を取得するグループ化部と、
前記グループ化部が取得したグループ関連情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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