説明

電子写真トナーの製造方法

【課題】現像剤の製造工程を簡略化し得、かつバインダー樹脂中の残存モノマーを低減し得る現像剤の製造方法を提供する。
【解決手段】ラジカル重合性モノマーの分散液に、着色剤粒子を含有する分散液を混合し、重合性開始剤存在下で、鉄(II)塩を含む還元剤を添加し、発生したラジカルにより、分散されたラジカル重合性モノマーを重合せしめ、バインダー樹脂微粒子を形成すると共に、バインダー樹脂微粒子、及び着色剤粒子を凝集せしめ、凝集粒子を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電印刷法、磁気記録法等における静電荷像、磁気潜像を現像するための現像剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真用トナーの製造方法は混練粉砕法が主流であった。混練粉砕法により製造されるトナー粒子は、通常、その形状が不定型であり、その表面組成は不均一であった。
【0003】
近年、高画質化をめざすデジタルカラー方式の普及にともない、トナーの小粒径化のニーズが高まってきた。小粒径トナーは、少ないトナー消費量で紙などのメディアへの被覆率を上げることができ、特に電子写真のカラー化には有利である。また、転写性や定着性の向上の観点から、トナーの形状、粒径分布、カプセル化など、トナー粒子の精密制御が求められてきた。このような要望を満たす製法として、重合法によるトナーの製造があげられる。
【0004】
重合法によるトナーの製造としては、乳化重合凝集法、懸濁重合法、及び溶解懸濁法等の方法がある。このうち、前述のようなトナー粒子の精密制御を満たすには、乳化重合凝集法が有利である。
【0005】
乳化重合凝集法を用いたトナーの製造方法では、従来は、まず、バインダー樹脂の製造工程として、乳化剤、スチレン、アクリル酸エステル及び、アクリル酸、及び純水をホモジナイザー用いて、モノマーミセルを製造する。
【0006】
次に、重合容器に純水と乳化剤を仕込み、窒素シールをする。内部温度が所定温度になった際、重合開始剤の水溶液を添加し、速やかにあらかじめ準備していたモノマーミセルの添加を開始する。所定時間で滴下した後、さらに所定時間熟成する。
【0007】
残りの開始剤の水溶液を添加し、さらに所定時間熟成する。
【0008】
その後、このように合成したエマルジョンを顔料ワックスの混合液に界面活性剤を加えて凝集剤を添加する方法により、トナーを製造する。
【0009】
この製造方法を用いると、バインダー樹脂製造工程において、バインダー樹脂に、モノマー臭と共に不所望な粘着性を与え、トナーのフィルミングや搬送不良等を引き起こす残存モノマーを低減することができる。しかしながら、この方法は、熟成時間が長く、効率が悪かった。また、新たに凝集剤を多量に添加する必要があり、環境負荷が大きかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、現像剤の製造工程を簡略化し得、かつバインダー樹脂中の残存モノマーを低減し得る現像剤の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の現像剤の製造方法は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される分散剤と重合開始剤を含有する分散媒中に、バインダー樹脂材料として、ラジカル重合性モノマーを適用し、ラジカル重合性モノマーの分散液を調製する工程と、該ラジカル重合性モノマーの分散液に、着色剤粒子を含有する分散液を混合した後、硫酸鉄(II)及び塩化鉄(II)から選択される還元剤を添加し、発生したラジカルにより、分散された該ラジカル重合性モノマーを重合させて、バインダー樹脂微粒子を形成すると共に、該バインダー樹脂微粒子、及び着色剤粒子を凝集せしめ、凝集粒子を形成する工程とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明を用いると、バインダー樹脂中の残存モノマーが十分低減された現像剤を、簡略された工程で得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の現像剤の製造方法は、ラジカル重合性モノマーの分散液に、着色剤粒子を含有する分散液を混合し、重合性開始剤存在下で、鉄(II)塩を含む還元剤を添加し、発生したラジカルにより、分散されたラジカル重合性モノマーを重合せしめ、バインダー樹脂微粒子を形成すると共に、バインダー樹脂微粒子、及び着色剤粒子を凝集せしめ、凝集粒子を形成する工程とを有する。
【0014】
ラジカル重合性モノマーの分散液は、分散媒中に、バインダー樹脂材料として、ラジカル重合性モノマーを滴下して調製される。
【0015】
分散媒は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される分散剤と重合開始剤を含有する。
【0016】
鉄(II)塩として、硫酸鉄(II)または塩化鉄(II)が用いられる。
【0017】
本発明によれば、重合開始剤に、硫酸鉄(II)または塩化鉄(II)還元剤を添加することにより酸化還元反応が起こり、発生したラジカルにより、ラジカル重合性モノマーの重合が行われ、バインダー樹脂微粒子を生成すると共に、還元剤の鉄イオンが2価鉄イオン(Fe2+)から3価鉄イオン(Fe3+)となり、この3価鉄イオンが凝集剤として作用して、生成したバインダー樹脂微粒子を凝集せしめることから、重合及び凝集の両方の工程を、短時間で効率よく行うことができ、また、未反応の残存モノマーを低減し得る。
【0018】
図1に、本発明の現像剤の製造方法の一例を表すフロー図を示す。
【0019】
図示するように、この方法は、まず、離型剤粒子の分散液を作成する工程(ST1)、顔料粒子の分散液を作成する工程(ST2)、及びバインダー樹脂材料としてラジカル重合性モノマーの分散液を作成する工程(ST3)を含む予備工程(ST4)と、予備工程(ST4)で得られた各粒子の分散液を混合、加熱して、ラジカル重合及び凝集させて、凝集粒子を形成する工程(ST5)と、凝集粒子を融着させて、融着粒子を形成する工程(ST6)と、融着粒子の洗浄、乾燥によりトナー粒子を得る工程(ST7)とを有し、任意に、トナー粒子を得る工程(ST7)の後、トナー粒子表面に外添剤を適用する工程をさらに使用することができる。
【0020】
この方法では、凝集粒子を形成する工程(ST5)で、少なくとも硫酸鉄(II)及び塩化鉄(II)から選択される還元剤が添加され、任意に、重合開始剤が添加され得る。
【0021】
また、予備工程(ST4)のいずれかに重合開始剤を添加することもできる。
【0022】
バインダー樹脂材料として使用されるラジカル重合性モノマーは、乳化重合、ソープフリー重合、シード重合、ミニエマルジョン重合等によりバインダー樹脂微粒子を作成し得る。
【0023】
その後、バインダー樹脂微粒子を着色剤粒子等と凝集させ、凝集粒子を作成することができる。
【0024】
さらに、一次粒子表面を加熱により融着させても良い。ラジカル重合性モノマーの分散液に、ワックス等の離形剤分散液をさらに混合することができる。
【0025】
また、少なくとも着色剤存在下で重合性モノマーを乳化重合、ソープフリー重合、シード重合、ミニエマルジョン重合または懸濁重合等により重合を行い、バインダー樹脂微粒子を得ることもできる。
【0026】
乳化重合を行う場合、ラジカル重合性モノマーは、分散媒を加熱してから滴下することができる。
【0027】
この一次粒子の体積平均粒径は、3μm〜0.1μmが好ましく、1μm〜0.3μmがさらに好ましい。3μmを超えると、最終的に得られるトナーの粒度分布が広くなり易い。一方、0.1μm未満であると、着色剤との凝集が困難となる。
【0028】
凝集粒子の粒径は、分散液のpH調整、加熱、塩の添加、及び凝集剤の添加等を行い、粒子間の斥力を緩和あるいは除去することにより、調整することができる。加熱は、例えば30℃以上の温度で行うことができる。
【0029】
また、凝集を行う際に、必要に応じて、さらに凝集剤を添加することができる。このような凝集剤として、例えば、ポリアクリルアミド、アクリルアミド誘導体等の高分子凝集剤、硫酸アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム等の無機凝集剤、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸鉄、硫酸錫等の塩が使用できる。
【0030】
また、凝集粒子を作成した後、凝集粒子を融着させて、融着粒子を得ることができる。融着粒子は、凝集粒子を含有する溶液をバインダー樹脂のTg以上または離形剤の融点以上に加熱することにより得ることができる。ただし、カプセル化を行う場合は、カプセル化の方法によりこの融着工程をカプセル化工程と共に行うことができるので、工程を簡略できる。
【0031】
図2に、本発明の現像剤の製造方法の他の一例を表すフロー図を示す。
【0032】
図示するように、この方法は、まず、離型剤粒子の分散液を作成する工程(ST1)、顔料粒子の分散液を作成する工程(ST2)、及びバインダー樹脂材料としてラジカル重合性モノマーの分散液を作成する工程(ST3)を含む予備工程(ST4)と、予備工程(ST4)で得られた各粒子の分散液を混合、加熱して、ラジカル重合及び凝集させて、凝集粒子を形成する工程(ST5)と、凝集粒子のカプセル化を行う工程(ST8)、カプセル化された凝集粒子を融着させて、融着粒子を形成する工程(ST6)と、融着粒子の洗浄、乾燥によりトナー粒子を得る工程(ST7)とを有し、任意に、トナー粒子を得る工程(ST7)の後、トナー粒子表面に外添剤を適用する工程をさらに使用することができる。この方法は融着粒子を形成する工程(ST6)の前に、凝集粒子のカプセル化を行う工程(ST8)が設けられること以外は、図1に示す方法とほぼ同様である。
【0033】
本発明では、凝集粒子表面にカプセル化を行うことができる。カプセル化粒子は、凝集粒子含有溶液へ樹脂粒子等を添加し、凝集粒子表面に樹脂粒子等を付着させた後、樹脂粒子等を凝集粒子表面に融着させることにより得られる。また、凝集粒子含有分散液へ、ラジカル重合性モノマーを添加することにより、凝集粒子表面をモノマーにより包括または膨潤させた後、モノマーを重合することにより得ることも可能である。さらに、凝集粒子を融着させた後、その粒子を洗浄乾燥し、ハイブリダイザー等を用い機械的に融着粒子表面に樹脂粒子等を付着させてカプセル化することも可能である。
【0034】
このカプセル化で樹脂粒子を使用する場合、この樹脂粒子のTgは50℃以上であることが望ましく、55℃以上であるとさらに良い。50℃以下であるとトナーの保存性が悪化する傾向がある。
【0035】
本発明を用いると、残存モノマー量などのトナー性能を下げることなく、トナー製造における全体の製造時間を短縮できる。また、本発明を用いると、凝集による粒径の制御やヘテロ凝集によるカプセル化がより効率的に行うことができる。このように、本発明によれば、低コスト低公害のトナー製造が可能となる。
【0036】
本発明で使用されるラジカル重合性モノマーとしては、スチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、フェニルスチレン、クロロスチレン等の芳香族系ビニルモノマー類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のエステル系モノマー類、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有モノマー類、アミノアクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルピロリドン等のアミン系モノマー類及びそれらの誘導体を単独または複数混合することにより使用できる。
【0037】
ラジカル重合性モノマーの分散液には、連鎖移動剤をさらに添加することができる。連鎖移動剤としては、例えば四臭化炭素、ドデシルメルカプタン、トリクロロブロモメタン、ドデカンチオール、3−メルカプトプロピオン酸エステル等が使用される。
【0038】
ラジカル重合性モノマーの分散液には、架橋剤をさらに添加することができる。このような架橋剤としては、例えばジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、ジビニルナフタレン、及びジエチレングリコールメタクリレート等の不飽和結合2個以上有するものを使用することができる。
【0039】
本発明に用いられる重合開始剤としては、水溶性開始剤及び油溶性開始剤の二種類を、重合方法により分けることができる。水溶性開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、2,2−アゾビス(2−アミノプロパン)等のアゾ系化合物、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド等が使用され得る。また、油溶性開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ系化合物、ベンゾイルペルオキシド、ジクロロベンゾイルペルオキシド等の過酸化物が使用され得る。また、必要であれば、例えば亜硫酸水素塩、鉄(II)イオン、アルコール、ポリアミン、ビタミンC等の還元剤と組み合わせて、レドックス系開始剤として使用することもできる。
【0040】
分散剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が使用できる。
【0041】
アニオン性界面活性剤としては、例えば硫酸エステル塩、スルホン酸塩、及びリン酸エステル等、カチオン性界面活性剤としては、例えばアミン塩、及び4級アンモニウム塩等、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリエチレングリコール類、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、及び多価アルコール類等を、単独または複数併用して使用できる。
【0042】
バインダー樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリレート共重合体、エポキシ樹脂、及びそれら数種の混合物等を使用できる。
【0043】
着色剤としては、カーボンブラックや有機もしくは無機の顔料や染料などが用いられる。特に、カーボンブラックではアセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャネルブラック、ケッチェンブラックなどを、また、顔染料としては、例えば、ファーストイエローG、ベンジジンイエロー、インドファストオレンジ、イルガジンレッド、カーミンFB、カーミン6B、パーマネントボルドーFRR、ピグメントオレンジR、リソールレッド2G、レーキレッドC、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、ブリリアントグリーンB、フタロシアニングリーン、キナクリドン、またはそれら数種の混合物等が使用できる。
【0044】
離形剤としては、ライスワックス、カルナバワックス等の天然ワックス、パラフィンワックス等の石油ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の合成ワックス等が使用できる。
【0045】
実施例
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
【0046】
実施例1
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0047】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。体積平均粒径は、レーザー解析粒度分布測定装置 島津製作所製SALD−7000を使用して測定した。
【0048】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、10%過硫酸アンモニウム溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。
【0049】
なお、窒素シールとは、反応容器内を窒素で置換し、さらに三方コック等を使用して微量の窒素を流すことによって外気を遮断することをいう。
【0050】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールした後、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%過硫酸アンモニウム溶液10gを穏やかに添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら、さらに50℃で1時間、60℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径4.9μmの凝集粒子が得られた。
【0051】
融着によるトナー粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、トナー粒子を得た。
【0052】
トナーの作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し、BECKMAN COULTER社製Multisizer 2で測定したところ、体積平均粒径4.9μmのトナー粒子を得た。
【0053】
また、このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、トナーを得た。
【0054】
得られたトナーを、東芝製複写機e−STUDIO 3510Cに適用し、画像形成を行った。
【0055】
得られた画像は、良好であった。
【0056】
なお、上記アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)として、第一工業製薬社製 ネオゲンSC−A:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた。
【0057】
残留モノマー含有量の測定方法
試料として、得られたトナー粒子をPerkin Elmer社製turbo Matrix40のヘッドスペースサンプラー用サンプルビンに入れたものを用いた。
【0058】
測定装置として、ガスクロマトグラフ質量分析計 島津製作所製 GCMS−QP2010を用い、試料を適用して分析を行った。分析条件は、以下の通りである。
【0059】

【0060】
カラム:DB WAXETR,膜厚0.25μm 長さ30m 内径0.25mm
カラム加熱条件:圧力92.8kPa,流量11.7ml/min,線速度46.9cm/sec パージ流量10.0ml/min
カラム加熱ステップ:
ステップ レート(℃/分) 温度(℃) ホールド時間(分)
01 − 35 3
02 10 250 10
その結果、トナー粒子中の残存スチレンモノマー含有量は、22ppmであった。
【0061】
また、トナー粒子のTHF可溶分の分子量をWaters製2695及び2414を使用して、各々、測定した。
【0062】
その結果、Mw=22000、Mw/Mn=2.3であった。
【0063】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0064】
比較例1
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0065】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0066】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールして、温度が75℃まで上昇した後、10%過硫酸アンモニウム溶液20gを添加し、その後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。
【0067】
得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。
【0068】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールした後、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で2.5時間保持した。その結果、BECKMAN COULTER社製Multisizer 2で測定したところ、体積平均粒径1.9μmの凝集粒子が得られた。
【0069】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し、30分保持した。
【0070】
トナー粒子の作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し、体積平均粒径1.9μmのトナー粒子を得た。
【0071】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、トナーを得た。
【0072】
なお、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)として、三洋化成社製 サンノニックSS−70:ポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用した。
【0073】
実施例2
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0074】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0075】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、10%過硫酸カリウム溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。 得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。
【0076】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら10%過硫酸カリウム溶液10gを添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.0μmの凝集粒子が得られた。なお、分散液中の固相は各々20重量%である。
【0077】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、融着粒子を得た。
【0078】
トナーの作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し、体積平均粒径5.0μmのトナー粒子を得た。
【0079】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、トナーを得た。
【0080】
得られたトナーを用いて、実施例1と同様に画像形成を行ったところ良好な画像が得られた。
【0081】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0082】
比較例2
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0083】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0084】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、10%過硫酸カリウム溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0085】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で2.5時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径2.1μmの凝集粒子が得られた。
【0086】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、融着粒子を得た。
【0087】
トナーの作成
上記融着粒子をイオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径2.1μmのトナー粒子を得た。
【0088】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、トナーを得た。
【0089】
実施例3
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0090】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0091】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸ナトリウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0092】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら10%過酸化水素水溶液10gを穏やかに添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径4.9μmの凝集粒子が得られた。
【0093】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、融着粒子を得た。
【0094】
トナーの作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径4.9μmのトナー粒子を得た。
【0095】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0096】
得られたトナーを用いて、実施例1と同様に画像形成を行ったところ良好な画像が得られた。
【0097】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0098】
比較例3
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0099】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0100】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸ナトリウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0101】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で2.5時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径1.8μmの凝集粒子が得られた。
【0102】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、融着粒子を得た。
【0103】
トナーの作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径1.8μmのトナー粒子を得た。
【0104】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0105】
実施例4
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0106】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0107】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。また、そのガラス転移点Tgは60℃であった。
【0108】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら10%過硫酸アンモニウム溶液10gを添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.1μmの凝集粒子が得られた。
【0109】
カプセル粒子の作成
凝集粒子分散液 554g
樹脂粒子分散液 128g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%過酸化水素水10gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、55℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.3μmのヘテロ凝集粒子が得られた。
【0110】
融着による融着粒子の作成
上記ヘテロ凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持して融着せしめ、融着粒子を得た。
【0111】
トナーの作成
上記融着粒子を静置し、上澄み液と分離後、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径5.3μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の断面をSEMにて観察したところ、連続的かつ均一なカプセル構造が確認された。
【0112】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0113】
得られたトナーを用いて、実施例1と同様に画像形成を行ったところ良好な画像が得られた。
【0114】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0115】
比較例4
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0116】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0117】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら過硫酸アンモニウム10%溶液10gを添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液50gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で1時間保持したところ体積平均粒径5.1μmの凝集粒子が得られた。
【0118】
カプセル粒子の作成
凝集粒子分散液 554g
樹脂粒子分散液 128g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら50℃で1時間、55℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.2μmのカプセル粒子が得られた。
【0119】
融着粒子の作成
上記カプセル粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持し、融着粒子を得た。
【0120】
トナーの作成
上記融着粒子を静置し、上澄み液と分離後、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径5.2μmのトナー粒子を得た。
【0121】
このトナー粒子の表面をSEMにて観察したところ、殆んどカプセル化されてないことが確認された。このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0122】
実施例5
樹脂粒子の作成
ポリエステル樹脂 100g
(ビスフェノールA−テレフタル酸付加物、Tg=61℃、Mw=13000)
塩化メチレン(和光純薬工業社製)−200g
以上の材料を溶解・分散し、40gのポリエチレングリコール(和光純薬工業社製)及び3gのアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)を含有するイオン交換水357gに分散させ、ホモジナイザー(IKA社製)を使用してO/Wエマルジョン分散液を作成後、60℃に加熱することにより塩化メチレンを除去し、体積平均粒径が500nmである樹脂粒子分散液を作成した。
【0123】
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0124】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0125】
凝集粒子の作成
ポリエステル樹脂粒子分散液 382g
顔料粒子分散液 34g
離形剤粒子分散液 73g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用い均一に分散させた後、10%硫酸アルミ水溶液10gを追添加し、弱い攪拌をしながら60℃で1時間保持したところ体積平均粒径5.4μmの凝集粒子が得られた。
【0126】
スチレンアクリル樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0127】
カプセル粒子の作成
凝集粒子分散液 554g
スチレンアクリル樹脂粒子分散液 128g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%過酸化水素水10gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、55℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.6μmのカプセル粒子が得られた。
【0128】
融着粒子の作成
上記カプセル粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持し、融着粒子を得た。
【0129】
トナーの作成
上記融着粒子を静置し、上澄み液と分離後、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径5.1μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の断面をSEMにて観察したところ、連続的かつ均一なカプセル構造が確認された。
【0130】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0131】
得られたトナーを用いて、実施例1と同様に画像形成を行ったところ良好な画像が得られた。
【0132】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0133】
比較例5
樹脂粒子の作成
ポリエステル樹脂 100g
(ビスフェノールA−テレフタル酸付加物、Tg=61℃、Mw=13000)
塩化メチレン(和光純薬工業社製) 200g
以上の材料を溶解・分散し、40gのポリエチレングリコール(和光純薬工業社製)及び3gのアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)を含有するイオン交換水357gに分散させ、ホモジナイザー(IKA社製)を使用してO/Wエマルジョン分散液を作成後、60℃に加熱することにより塩化メチレンを除去し、体積平均粒径が500nmである樹脂粒子分散液を作成した。
【0134】
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0135】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0136】
凝集粒子の作成
ポリエステル樹脂粒子分散液 382g
着色剤分散液 34g
離形剤粒子分散液 73g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用い均一に分散させた後、硫酸アルミニウムを含有するイオン交換水10gを追添加し、弱い攪拌をしながら50℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.4μmの凝集粒子が得られた。
【0137】
スチレンアクリル樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0138】
カプセル粒子の作成
凝集粒子分散液 554g
スチレンアクリル樹脂粒子分散液 128g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、50℃で1時間、55℃で1時間保持したところ体積平均粒径5.5μmのカプセル粒子が得られた。
【0139】
融着粒子の作成
上記カプセル粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持し、融着粒子を得た。
【0140】
トナーの作成
上記融着粒子を静置し、上澄み液と分離後、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径5.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の断面をSEMにて観察したところ、不均一なカプセル構造が確認された。
【0141】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0142】
実施例6
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0143】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0144】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0145】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら10%過硫酸アンモニウム溶液10gを添加した後、10%硫酸鉄(II)水溶液15gを穏やかに添加する。さらに、10%硫酸アルミニウム水溶液35gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で30分間、60℃で30分間、70℃で1時間保持し、BECKMAN COULTER社製Mutisizer 2で測定したところ、体積平均粒径5.1μmの凝集粒子が得られた。
【0146】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し、30分保持することにより融着粒子を得た。
【0147】
トナー粒子の作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径5.1μmのトナー粒子を得た。
【0148】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【0149】
得られたトナーを用いて、実施例1と同様に画像形成を行ったところ良好な画像が得られた。
【0150】
下記表1に、得られたトナー粒子の体積平均粒径、残存スチレンモノマー含有量、カプセル化されたトナー粒子表面の状態、レドックス開始剤の使用の有無、重合、凝集、融着工程の所要時間、カプセル化工程の所要時間について示す。
【0151】
比較例6
離形剤粒子の作成
ライスワックス(融点80℃、東亜化成社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料を約90℃に加熱しながらホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させた後、湿式高圧乳化機により、体積平均粒径が102nmである離形剤粒子分散液を作成した。
【0152】
顔料粒子の作成
カーボンブラック(キャボット社製) 100g
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製) 10g
イオン交換水 390g
以上の材料をホモジナイザー(IKA社製)を用いて分散させ、体積平均粒径が150nmである着色剤分散液を作成した。
【0153】
樹脂粒子の作成
スチレンモノマー 300g
アクリル酸ブチル 36.0g
アクリル酸 4.5g
ドデカンチオール 13.5g
以上を混合してモノマー分散液を調製し、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製)1.8g及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製)3gをイオン交換水811.2gに溶解した溶媒に分散・乳化し、窒素シールし、温度が75℃まで上昇したところで、過硫酸アンモニウム10%溶液20gを添加した後、モノマー分散液を3時間かけて滴下した。得られた樹脂粒子分散液の一次粒径を、島津製作所社製SALD−7000で測定したところ、体積平均粒径が100nmであった。。
【0154】
凝集粒子の作成
樹脂粒子分散液 426g
ワックス粒子分散液 64g
着色剤分散液 64g
窒素シールの上、以上の材料を混合する。50℃で適度な攪拌をしながら、10%硫酸アルミニウム水溶液35gを穏やかに添加する。弱い攪拌をしながら50℃で1時間、60℃で2.5時間保持したところ、体積平均粒径2.8μmの凝集粒子が得られた。
【0155】
融着粒子の作成
上記凝集粒子分散液を弱い攪拌をしながら75℃に加熱し30分保持し、融着粒子を得た。
【0156】
トナー粒子の作成
上記融着粒子を、イオン交換水にて洗浄とろ過を繰り返し、水分を充分に除去した後、真空乾燥機にて10時間乾燥し体積平均粒径2.8μmのトナー粒子を得た。
【0157】
このトナー粒子を100重量%として、シリカ(日本アエロジル社製)3重量%、酸化チタン(石原産業社製)0.5重量%を加えヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて外添し、離形剤含有量が15%のトナーを得た。
【表1】

【0158】
耐久性評価
また、東芝製複写機e−STUDIO 3510 Cにて、常に一定の付着量のトナーが紙上に乗るように設定し、実施例1ないし6,比較例1ないし6の各トナーを使用し、印字率8%の試験チャートで50000枚の連続通紙耐久性試験を行った。この試験において、5000枚おきに全ベタの画像を出力し、フィルミングによる画像欠陥の有無を確認した。
【0159】
フィルミングによる画像欠陥の有無に関して、実施例1から実施例6はほぼ同様に良好な結果を示した。比較例4、5において、フィルミングによる画像欠陥を確認した。残存モノマーによる粘着の発生が原因と考えられる。また、機器ならびに被転写物からもモノマー臭があった。
【0160】
尚、比較例1、2、3、6に関しては、搬送不良が生じ耐久性評価に至らなかった。
【図面の簡単な説明】
【0161】
【図1】本発明の現像剤の製造方法の一例を表すフロー図
【図2】本発明の現像剤の製造方法の他の一例を表すフロー図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及びカチオン性界面活性剤からなる群から選択される分散剤と重合開始剤を含有する分散媒中に、バインダー樹脂材料として、ラジカル重合性モノマーを適用し、ラジカル重合性モノマーの分散液を調製する工程と、該ラジカル重合性モノマーの分散液に、着色剤粒子を含有する分散液を混合した後、硫酸鉄(II)及び塩化鉄(II)から選択される還元剤を添加し、発生したラジカルにより、分散された該ラジカル重合性モノマーを重合させて、バインダー樹脂微粒子を形成すると共に、該バインダー樹脂微粒子、及び着色剤粒子を凝集せしめ、凝集粒子を形成する工程とを具備することを特徴とする現像剤の製造方法。
【請求項2】
前記ラジカル重合性モノマーは、分散媒を重合が開始する温度まで加熱してから滴下される請求項1に記載の現像剤の製造方法。
【請求項3】
凝集粒子を形成する工程の後に、凝集粒子を含む分散液を撹拌しながら、重合が開始する温度まで加熱し、該凝集粒子と融着させる工程をさらに具備する請求項1または2に記載の現像剤の製造方法。
【請求項4】
前記重合開始剤は、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、2,2−アゾビス(2−アミノプロパン)、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルペルオキシド、及びジクロロベンゾイルペルオキシドからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の現像剤の製造方法。
【請求項5】
前記ラジカル重合性モノマーは、スチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、フェニルスチレン、クロロスチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、アミノアクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルピロリドン及びそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像剤の製造方法。
【請求項6】
前記凝集粒子を形成する工程の後、前記凝集粒子表面に樹脂層を設け、カプセル化粒子を形成する工程をさらに含む請求項1ないし5のいずれか1項に記載の現像剤の製造方法。
【請求項7】
前記ラジカル重合性モノマーの分散液に、ワックス分散液をさらに混合することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の現像剤の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−139873(P2008−139873A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−303320(P2007−303320)
【出願日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】