説明

電子媒体本文および書誌抽出表示システム

【課題】電子媒体から参照した文章を読者自作の論文や研究報告書などを作成する上で資料上の検索、貼り付け作業を簡易におこなえるシステムを提供する。
【解決手段】全電子媒体の文章のファイルを作成するときに、頁、行単位に索引を作成し、本文情報を本文の文字部、絵部、図部などから索引、付録に至る細部にわたり独立したアクセスに対応できるように再構成しておく。さらに『書籍名』『著書名』・・・などの書誌情報を同様に構築しておく。電子書籍への完成した電子媒体をダウンロードして読者へ提供し、この電子書籍から参考となるところを囲い抽出する機能により一時保存領域へ保管する。一連の抽出作業が完了したら外部(読者の論文、研究報告書など)へ送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
コンピュータシステムを応用し、電子媒体から参考必要箇所の選択本文及び選択本文書誌情報とともに抽出表示するソフトウェア技術
【背景技術】
【0002】
電子媒体にコンピュータ検索・抽出技術、およびこれらの操作技術を組み込みし、電子媒体から読者がもとめる選択本文および選択本文書誌情報の抜き書きを容易にする
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
読者が論文、研究発表にともなう資料作成で、引用したい他の電子媒体から引用文を抽出貼り付けで作成の便宜が図れるシステム
【課題を解決するための手段】
【0004】
抽出した選択本文には、抽出箇所の選択本文書誌情報が自動的に添付されるので、一媒体あるいは複数媒体からの作成に手間のかかる選択本文書誌情報の作成作業を大幅に簡略化できる
【0005】
作成された選択本文群および選択本文書誌情報群は即時、読者が作成した自作文章(外部媒体の論文、研究資料など)に転送、挿入できる
【発明の効果】
【0006】
電子媒体の利用活用を促進させる
購読者の論文、研究報告などの作成に作業の負担を緩和し、知的生産性を高める
【実施例】
【0007】
特許公開009−277107にみられる特許では
1)挿入先の電子媒体も全体のシステムの一部をなさないので引用資料の作成は出来るが論文作成の助けにはならない
2)本全体の書誌情報をあらわすだけで、頁、行数等を書誌情報の中に含むことがないので論文作成には不十分である
これらの問題を解消した、新しい開発システムである
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】電子書籍読込みから抽出本文及び抽出本部の選択本文書誌情報の作成から自作文章(論文、作文等)へ選択本文及び選択本文書誌情報の挿入までの処理と操作の説明
【符号の説明】
【009】
I.電子媒体機器
II.電子媒体機器(Iにプログラムを展開するエリアが確保できない時に利用する別の機器)
F−1.電子書籍のオリジナルファイル(サプライヤーから入手した電子ブック)
F−2.電子本文ファイル(文章・図表・絵などで構成されている)
F−3.電子書誌情報ファイル(通常は表紙や後部の奥付などに表示されている情報)
F−4.自作文章ファイル(文章作成ソフトウェアで作られた自分の論文・報告書等々の書類)
F−5.完成自作文章ファイル(当システムで編集した結果の作業終了したファイル)
D−1.電子書籍表示装置
D−2.電子本文表示装置
D−3.電子書誌情報表示装置
D−4.P−4の編集プログラムが利用する電子本文表示装置
D−5.P−4の編集プログラムが利用する電子書誌情報表示装置
D−6.自作文章へ抽出した本文及び書誌情報を挿入作業と挿入結果を確認する表示装置
D−7.送信監視を送信時起動し、送信ステータスを表示装置(送信中・送信エラー・送信完了等)
D−8.受信監視を受信時起動し、受信ステータスを表示装置(受信中・受信エラー・受信完了等)
D−9.自作文章へ挿入された作業結果のD−4、D−5の対比一覧補助表示装置
P−1.元になる電子ブックから必要な本文部分とその書誌情報を選択抽出するプログラム
P−2.選択抽出した本文及び書誌情報のファイルを編集プログラムのあるIIの電子媒体機器上へ送出するプログラム
P−3.P−2で送出された情報を受信するプログラム
P−4.F−4から自作文章をD−4へ表示しF−2からD−2へ表示した抽出本文とF−3からD−3へ表示した抽出書誌情報を切換え(⇔)て表示しながら編集する。
K−1.P−1のプログラムで操作キー1選択抽出する範囲(から〜まで)を指定する。
K−2.P−1のプログラムでK−1作業の変更キー
K−3.P−1のプログラムでK−1作業の解除キー
K−4.P−1のプログラムでK−1作業の決定キーこのキーで指定本文を(F−2へ)と自動的にその書誌情報を(F−3へ)と一時蓄積する。
K−5.P−2の送信プログラムとP−3の受信プログラムが同期して実行されるキー。
K−6.P−4のプログラムでF−4からD−6へ表示された自作文章に編集指示を起動するキー。
K−7.F−2の電子本文ファイルの編集作業で、挿入先を指定挿入するキー。
K−8.F−2の電子本文ファイルの編集挿入先の修正キー。
K−9.F−2の電子本文の編集挿入文の削除キー(やり直し)。
K−10.F−3の電子書誌情報の編集挿入位置指定キー。(以下の3種の処理を指定する)
K−10aは書誌情報を電子本文に続く上−f1、下−f2、左−f3、右−f4に指定して挿入するキー。
K−10bは書誌情報を挿入した電子本文と同じ頁の最下位に挿入指定するキー。
K−10Cは書@誌情報を指定した別(索引欄、付録欄等)の頁へ挿入し、挿入された電子本文に続いて後ろ(又は縦書き文の場合は下)へ例えば*−nnn(頁、行など)のように挿入先を印字する。
K−11.挿入完了で自作文章の更新をするキー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子媒体に含む選択された本文(含む:文書・図表および絵「以下選択本文」)の一部ないし全部を単一言語ないし複数言語で保持されている選択本文書誌情報とともに一時記憶領域に保存し、他の電子媒体に当該選択本文または、その選択本文書誌情報あるいは、その両方を選択して挿入するとともに選択本文および選択本文書誌情報を挿入先電子媒体と関連付けて保存する手段を備えた情報処理システム
【請求項2】
前記[請求項1]の情報処理システムにおいて挿入された選択本文または選択本文書誌情報のいずれか一方から表示装置に隠れた他方の情報を随時補助表示装置に表示する手段を有することを特徴とした請求項1に記載の情報処理システム
【請求項3】
請求項1および2の情報処理システムにおいて挿入された選択本文または選択本文書誌情報の現在、表示装置に表示されている一方から隠れている他方に表示を切替変更する手段を有することを特徴とした情報処理システム
【請求項4】
請求項1、2および3の情報処理システムにおいて挿入された選択本文または選択本文書誌情報の一覧を表示する手段を有することを特徴とした情報処理システム
【請求項5】
請求項1、2、3および4の情報処理システムにおいて選択本文書誌情報挿入時あるいは挿入後に書誌の表示形式や記載位置を任意に変更する手段を有することを特徴とする情報処理システム

【図1】
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