説明

電子書籍配信システム、電子書籍配信方法および電子情報機器

【課題】 週刊誌など比較的短期間に最新号が出版される電子書籍を、購読者が購入した専用の電子ペーパーに定期的に配信し、購読者が書籍を最適な画面で読むことができるサービスを提供することにある。
【解決手段】 配信サーバと、RFID記憶媒体を内蔵し、かつ配信されたコンテンツを表示する電子ペーパーと、この電子ペーパーへ情報を書き出す出力装置と、配信サーバと出力装置との通信を仲介する電子情報機器とから成る電子書籍配信システムであって、電子情報機の出力装置が電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を読み取り、この読み取り情報を配信サーバへ送信し、配信サーバが、RFID記憶媒体の記録情報を検索キーとして電子書籍のコンテンツを電子書籍コンテンツデータベースから取得して出力装置へ送信し、出力装置が、受信した電子書籍のコンテンツを前記電子ペーパーに書き出すことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍配信システム、電子書籍配信方法および電子情報機器に関し、特に、購読者が書店で購入した専用の電子ペーパーに対してインターネットを利用して定期的に新しいコンテンツを配信する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器のディスプレイで読むことが可能な電子書籍と呼ばれる出版物が登場し、インターネット上の電子書籍店などのサイトからデータをダウンロードして書籍を読む形態のサービスモデルが普及している。
電子書籍はソフトウェアであるコンテンツだけを指すが、ハードウェアである再生用の端末機器も重要な役割を担っており、各社から様々な機種が発売されている。
端末機器のディスプレイには液晶パネルの他に電子ペーパーが使用されているが、いずれもディスプレイ用としては1枚のみの使用に着目して開発設計されている端末であり、従来我々に親しみのある紙・冊子形式の書籍とは閲覧感覚が異なるため、敬遠する人も少なくないと思われる。
【0003】
電子書籍を閲覧する電子ペーパーを従来の紙のように扱うには、現在の端末とは異なり薄く、軽く、低コストを重視した必要最低限の機能のみを電子ペーパーに持たせることが重要であり、従来の紙とプリンターの関係のように、電子ペーパーと出力機器を分離する必要がある。例えば、電子ペーパーに書き換え情報を受信するためのコネクタ部だけを持たせ、出力機器に接触させて情報を受信・表示させ、購読者が閲覧する形態が考えられる。
【0004】
下記の特許文献1ではこの形態をとっており、紙のように何枚も記録媒体である電子ペーパーを重ねて同時に電子ペーパー上に情報を表示する発明が開示されている。具体的に特許文献1では、電子ペーパーの両面にページセレクト電極、ロウセレクト電極、カラムセレクト電極を持たせている。一方、出力機器にページセレクト信号発生器、ロウセレクト信号発生器、カラムセレクト信号発生器を持たせ、これらの電極コネクタを接続して出力機器から電子ペーパーに信号を送ることで、電子ペーパー上に情報を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】2008−268572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在の技術では電子ペーパーは液晶パネルのように画面のスクロールができず、表示を切り替えるには画面全体の表示を切り替える必要がある。これは配信するコンテンツの作り方に大きく影響し、電子ペーパーに表示させる場合には1画面に収まるレイアウトでコンテンツを提供することが必須となる。このため、電子書籍再生用の端末機器にスクロールできない電子ペーパーを使う場合、より大きな画面の端末にする方向となる。前記文献には、この点に関して言及されていない。
【0007】
しかし購読者の立場から考えると、全書籍が大画面に配信されればよいというものではなく、書籍によって最適なサイズや形状があると思われる。このため、解決策としては各書籍専用の電子ペーパーを販売して電子書籍を配信することが考えられるが、全書籍を対象とした場合、単なる紙で販売することと大差ない。電子ペーパーが書き換え可能であることの利点を最大限に生かすには、対象書籍を週刊誌など、比較的短期間に定期的に最新号が出版される書籍に限定する必要がある。
また、電子ペーパーと出力機器を分離することを考えた場合、電子ペーパーを書籍別に専用化するには、使用する電子ペーパーを自動的に検知して配信するコンテンツを決定する仕組みがあった方が望ましいと考える。
【0008】
本発明の目的は、週刊誌など比較的短期間に最新号が出版される電子書籍を、購読者が購入した専用の電子ペーパーに定期的に配信するシステムを提案し、購読者が書籍を最適な画面で読むことができるサービスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るシステムは、電子書籍コンテンツデータベースと書籍一覧データベースを備えた配信サーバと、RFID記憶媒体を内蔵し、かつ配信されたコンテンツを表示するための電子ペーパーと、この電子ペーパーへ情報を書き出す出力装置と前記配信サーバと前記出力装置との通信を仲介するアプリケーションソフトウェアの組み込まれている電子情報機器とから成る電子書籍配信システムであって、
前記配信サーバは、前記コンテンツデータベースおよび書籍一覧データベースを検索するデータベース検索処理手段と、前記電子情報機器へコンテンツを配信するデータ配信手段とを備え、前記電子情報機器の出力装置は前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の情報を読み取るためのRFID読み取り手段とを備え、
前記電子情報機の出力装置は前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を前記RFID読み取り手段により読み取り、この読み取り情報を前記アプリケーションソフトウェアを介して前記配信サーバへ送信する手段を備え、
前記配信サーバは、前記アプリケーションソフトウェアから受信したRFID記憶媒体の記録情報を検索キーとして前記書籍一覧データベースから検索した電子書籍のコンテンツを前記電子書籍コンテンツデータベースから取得して前記アプリケーションソフトウェアを介して前記電子情報機器の出力装置へ送信する手段とを備え、
前記出力装置は、受信した電子書籍のコンテンツを前記電子ペーパーに書き出す書き込み手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る方法は、電子書籍コンテンツデータベースと書籍一覧データベースを備えた配信サーバと、RFID記憶媒体を内蔵し、かつ配信されたコンテンツを表示するための電子ペーパーと、この電子ペーパーへ情報を書き出す出力装置と前記配信サーバと前記出力装置との通信を仲介するアプリケーションソフトウェアの組み込まれている電子情報機器とから成る電子書籍配信システムにおける電子書籍の配信方法であって、
前記電子情報機の出力装置が前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を読み取り、この読み取り情報を前記アプリケーションソフトウェアを介して前記配信サーバへ送信するステップと、
前記配信サーバは、前記アプリケーションソフトウェアから受信したRFID記憶媒体の記録情報を検索キーとして前記書籍一覧データベースから検索した電子書籍のコンテンツを前記電子書籍コンテンツデータベースから取得して前記アプリケーションソフトウェアを介して前記電子情報機器の出力装置へ送信するステップと、
前記出力装置が、受信した電子書籍のコンテンツを前記電子ペーパーに書き出すステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る機器は、配信サーバから配信された電子書籍のコンテンツを受信し、この受信したコンテンツを電子ペーパーに出力して表示させる電子情報機器であって、
前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を読み取り、前記配信サーバへ送信する手段と、前記配信サーバから前記RFID記憶媒体の記録情報に対応した電子書籍のコンテンツを受信し、この受信したコンテンツを電子ペーパーに出力して表示させる手段とを備えることを特徴とする。
また、前記配信サーバから受信する電子書籍のコンテンツが前記RFID記憶媒体に記憶された書籍コードに対応したコンテンツであることを特徴とする。
また、前記配信サーバから受信する電子書籍のコンテンツが前記RFID記憶媒体に記憶された前記電子ペーパーのサイズと総ページ数に対応したコンテンツであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、週刊誌など比較的短期間に最新号が出版される電子書籍を、購読者が購入した専用の電子ペーパーに定期的に配信し、購読者が書籍を最適な画面で読むことができるサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図である。
【図2】(a)は書籍一覧データベースのデータ構成図であり、(b)は電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体が保持するデータ構成図である。
【図3】上記システムの構成要素の相互作用を示したシーケンス図である。
【図4】配信サーバにおけるデータ配信手段の処理概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施する場合の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示すシステム構成図である。
この実施形態の電子書籍配信システムは、電子書籍コンテンツを格納したコンテンツデータベース5を備える配信サーバ2と、この配信サーバ2からコンテンツを受信する電子情報機器(パソコンなど)7、および受信したデータを専用電子ペーパーに出力する出力装置12から構成されている。すなわち購読者が電子書籍を閲覧するためには、電子情報機器7、出力装置12の他に、定期購読書籍の専用電子ペーパー15を準備する必要がある。
コンテンツ配信サーバ2と電子情報機器7は公衆回線網1によるネットワークで接続され、同じくネットワーク接続されたカード決済会社やプロバイダと連携し、決済処理を行うことも可能とする。
【0015】
電子書籍は、その電子書籍専用の電子ペーパーのみに出力される必要がある。そのため、この実施形態では電子ペーパー15に配信する電子書籍を特定する情報を記憶したRFID記憶媒体16が内蔵されている。
出力装置12は電子書籍を電子ペーパーに書き込む手段14の他に、RFID記憶媒体16に記録された情報を読み取り、また新たな情報を書き込むRFID読み書き手段13を備える。
RFID記憶媒体16に記憶された情報と配信すべき電子書籍の紐付けは書籍一覧データベース6に格納されている。配信サーバ2は書籍一覧データベース6を検索する手段3を備えており、配信すべきコンテンツを決定後、データ配信手段4によりコンテンツの配信を行う。
なお、RFID(Radio Frequency IDentification)とは、電波/電磁波を利用して非接触で読み取り/書き込みを行うIDシステムのことで、バーコードに代わる、物流や製品管理の効率化を進める技術として開発されたものである。
【0016】
上記のような配信サーバ2と出力機器12の通信を仲介するものとして、電子情報機器7には専用のアプリケーションソフトウェア8がインストールされている。アプリケーションソフトウェア8は、配信サーバ2に接続するための接続手段9、出力装置12を操作するための出力装置制御手段10、および前述のRFID記憶媒体16の情報を両者で仲介するためのRFID情報送受信手段11を備える。
なお、配信サーバー2は、ハードウェアとして、CPU等の中央演算部、ハードディスク等の記憶部、メモリ等の一時記憶部、他の装置とネットワークを介して通信するための通信部等を少なくとも備えるものとする。後述する、配信サーバー2における処理動作は、記憶部に格納されたアプリケーションソフトウェアを一時記憶部に読み出し、中央演算部が実行し、また、必要に応じて通信部が他の装置と通信を行うことで実現される。
また、電子情報機器7も、同様に、ハードウェアとして、CPU等の中央演算部、ハードディスク等の記憶部、メモリ等の一時記憶部、他の装置とネットワークを介して通信するための通信部等を少なくとも備えるものとする。後述する、電子情報機器7における処理動作は、記憶部に格納されたアプリケーションソフトウェアを一時記憶部に読み出し、中央演算部が実行し、また、必要に応じて通信部が他の装置と通信を行うことで実現される。
図2の(a)は、書籍一覧データベース6のデータ構成図であり、書籍コード21、書籍名22、最新号配信日23が格納されている。ここで最新号配信日23は、書籍の最新号が配信された瞬間に更新されるものであり、未来日付が格納されるものではない。
【0017】
図2の(b)は、電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体16が保持するデータ構成図であり、書籍コード24、最終配信日時25、サイズ26、総ページ数27が格納されている。ここで最終配信日時25は、電子ペーパーに対して最後に書き込みが行われた日時であり、データ書き込みと同時に更新されるものである。
また、書籍コード24を検索キーとして、書籍一覧データベースから書籍名22と最新号配信日23が取得でき、最終配信日時25と最新号配信日23を比較することにより、電子ペーパーにはすでに最新号が書き込み済みか否かを判別することができる。また本実施形態は電子ペーパーの書籍別専用化であるが、汎用性を持たせるために、RFID記憶媒体にサイズ26や総ページ数27を持たせてもよい。例えば、サイズ26に納まり購読者に読みやすいサイズで、総ページ数27以下のコンテンツであれば、他のコンテンツ配信を許容するように構成することができる。
【0018】
すなわち、通常は書籍コード21で特定されるコンテンツをコンテンツDB5から取得して表示するが、切り替えスイッチにより書籍コード21を送信しないようにする制御機構を設け、書籍コード21を配信サーバ2に送信せず、その代わりにサイズ26と総ページ数27を配信サーバ2に送信し、DB検索手段2がサイズ26に収まり、総ページ数27以下のコンテンツをコンテンツDB5から検索し、電子情報機器7に配信するように構成することにより、書籍コード21に限定されない汎用性のある電子書籍の配信サービスを提供することができる。
ここで、サイズとは、電子ペーパー15の表示面の大きさ(縦、横)を示す情報であり、例えば画面の解像度である。
【0019】
以上で、本実施形態に係る電子書籍配信システムの構成、機能についての説明を終了し、以下、本実施形態に係る電子書籍配信システムの動作について説明する。
図3は、本システムのシーケンス図である。
アプリケーションソフトウェア8は、電子情報機器7に出力装置12が接続されると自動的に起動され、以降のフローでは、購読者が課金などの最低限のメッセージ確認作業を実施するのみである。従って、購読者は出力装置12と電子ペーパー15とを電子情報機器に接続して放置しておくだけで電子書籍の最新号を取得可能となり、煩雑な作業は不要である。
【0020】
アプリケーションソフトウェア8は、出力装置12に対してRFID読み取り要求を行う(ステップ31)。RFID読み取り要求を受信した出力装置12はRFID読み書き会手段13により、電子ペーパー15からRFID記憶媒体16の記録情報を読み取る(ステップ32、33)。読み取られた情報は、出力装置12とアプリケーションソフトウェア8を経由し、配信サーバ2に送信される(ステップ34、35)。
配信サーバ2は受信した情報から正当性の検証や配信すべき情報の決定を行う。ここで一度配信サーバ2は、購読者に対してコンテンツ配信の最終確認を促す(ステップ36)。購読者がメニュー画面より「読み取り開始」ボタンを押す等の配信要求信号をトリガーに、配信サーバ2からコンテンツが配信される(ステップ37、38)。
コンテンツを受信したアプリケーションソフトウェア8は、出力装置12に対して書き込み要求を行う(ステップ39)。
出力装置12は書き込み制御手段14により電子ペーパー15に書き込みを行う(ステップ40)。
【0021】
図4は、配信サーバ2におけるデータ配信手段4の処理概要を示すフローチャートである。
データ配信手段4では、先ずアプリケーションソフトウェア8から受信したRFID記憶媒体の情報の正当性を検証する(ステップ41)。例えば、書籍コード24に含まれている出版社情報が他の出版社のものであれば、コンテンツ配信は行わない。正当性確認後、書籍一覧データベース6を検索し、検索すべきコンテンツ、コンテンツの最新号配信日を取得する(ステップ42)。ここで、RFID記憶媒体16の情報に含まれている最終配信日時とコンテンツの最新号配信日を比較する(ステップ43)。この例では、前者が後者より前であれば最新号は購読者に未配信であるとみなし、課金の上配信する旨等の確認メッセージを表示する(ステップ44)。逆に前者が後者以降であれば、購読者が同じコンテンツを受信しようとしているとみなし、課金しない旨等の確認メッセージを表示する(ステップ45)。確認メッセージに対し、購読者が確認ボタンを押す等のトリガーによって配信要求を受信した場合は、コンテンツの配信を行う(ステップ46、47)。
【0022】
コンテンツを受信したアプリケーションソフトウェア8の出力装置制御手段10は出力装置12にコンテンツを送り、書き込み制御手段14により電子ペーパー15にコンテンツを書き込む。また、RFID読み書き手段13によりRFID記録手段16に最終配信日時を記録する。この最終配信日時のデータは配信サーバ2から送信されてきたものである。
【符号の説明】
【0023】
1…公衆回線網、2…配信サーバ、3…データベース検索手段、4…データ配信手段、5…コンテンツデータベース、6…書籍一覧データベース、7…電子情報機器、8…ソフトウェアアプリケーション、9…配信サーバ接続手段、10…出力装置制御手段、11…RFID情報送受信手段、12…出力装置、13…RFID読み取り手段、14…書き込み制御手段、15…電子ペーパー、16…RFID記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子書籍コンテンツデータベースと書籍一覧データベースを備えた配信サーバと、RFID記憶媒体を内蔵し、かつ配信されたコンテンツを表示するための電子ペーパーと、この電子ペーパーへ情報を書き出す出力装置と前記配信サーバと前記出力装置との通信を仲介するアプリケーションソフトウェアの組み込まれている電子情報機器とから成る電子書籍配信システムであって、
前記配信サーバは、前記コンテンツデータベースおよび書籍一覧データベースを検索するデータベース検索処理手段と、前記電子情報機器へコンテンツを配信するデータ配信手段とを備え、前記電子情報機器の出力装置は前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の情報を読み取るためのRFID読み取り手段とを備え、
前記電子情報機の出力装置は前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を前記RFID読み取り手段により読み取り、この読み取り情報を前記アプリケーションソフトウェアを介して前記配信サーバへ送信する手段を備え、
前記配信サーバは、前記アプリケーションソフトウェアから受信したRFID記憶媒体の記録情報を検索キーとして前記書籍一覧データベースから検索した電子書籍のコンテンツを前記電子書籍コンテンツデータベースから取得して前記アプリケーションソフトウェアを介して前記電子情報機器の出力装置へ送信する手段とを備え、
前記出力装置は、受信した電子書籍のコンテンツを前記電子ペーパーに書き出す書き込み手段を備えることを特徴とする電子書籍配信システム。
【請求項2】
電子書籍コンテンツデータベースと書籍一覧データベースを備えた配信サーバと、RFID記憶媒体を内蔵し、かつ配信されたコンテンツを表示するための電子ペーパーと、この電子ペーパーへ情報を書き出す出力装置と前記配信サーバと前記出力装置との通信を仲介するアプリケーションソフトウェアの組み込まれている電子情報機器とから成る電子書籍配信システムにおける電子書籍の配信方法であって、
前記電子情報機の出力装置が前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を読み取り、この読み取り情報を前記アプリケーションソフトウェアを介して前記配信サーバへ送信するステップと、
前記配信サーバは、前記アプリケーションソフトウェアから受信したRFID記憶媒体の記録情報を検索キーとして前記書籍一覧データベースから検索した電子書籍のコンテンツを前記電子書籍コンテンツデータベースから取得して前記アプリケーションソフトウェアを介して前記電子情報機器の出力装置へ送信するステップと、
前記出力装置が、受信した電子書籍のコンテンツを前記電子ペーパーに書き出すステップとを備えることを特徴とする電子書籍の配信方法。
【請求項3】
配信サーバから配信された電子書籍のコンテンツを受信し、この受信したコンテンツを電子ペーパーに出力して表示させる電子情報機器であって、
前記電子ペーパーに内蔵されたRFID記憶媒体の記録情報を読み取り、前記配信サーバへ送信する手段と、
前記配信サーバから前記RFID記憶媒体の記録情報に対応した電子書籍のコンテンツを受信し、この受信したコンテンツを電子ペーパーに出力して表示させる手段とを備えることを特徴とする電子情報機器。
【請求項4】
前記配信サーバから受信する電子書籍のコンテンツが前記RFID記憶媒体に記憶された書籍コードに対応したコンテンツであることを特徴とする請求項3に記載の電子情報機器。
【請求項5】
前記配信サーバから受信する電子書籍のコンテンツが前記RFID記憶媒体に記憶された前記電子ペーパーのサイズと総ページ数に対応したコンテンツであることを特徴とする請求項3に記載の電子情報機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−113590(P2012−113590A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263282(P2010−263282)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】