説明

電子機器、その制御方法及び制御プログラム

【課題】ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて自動的に適切な学習テストを実施することが可能な電子機器、その制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】電子機器100は、見出し語情報N(i)が記憶されている情報データベースWDBから見出し語情報N(i)を読み出し、読み出された見出し語情報N(i)を表示部151に表示し、表示された見出し語情報N(i)の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付し、マーカーが付された見出し語情報N(i)が読み出された時、該マーカーが見出し語Naに付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容Nbに付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、表示部151に該学習テスト問題を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習すべき語句に対して学習テストを実施する学習テスト機能を備えた電子機器、その制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子辞書等の電子機器は、例えば、国語辞書、外国語辞書や百科事典等のコンテンツ情報を格納し、ユーザーにより選択及び/又は入力された語句に対して該語句に関する詳細内容をコンテンツ情報から取得して表示部に表示する学習装置として、従来から広く利用されている。
【0003】
かかる電子機器は、例えば、文字を入力して見出し語内容を表示する文字入力検索機能や、リスト項目を選んで見出し語内容を表示するリスト項目検索機能等の種々の機能に加えて、ユーザーが単語学習のために繰り返し見たい語句を登録する単語帳機能が備えられることがある。単語帳機能は、ユーザーが繰り返し見たい語句と、その語句に対して覚えたい内容(例えば、意味や例文といった詳細情報)とを対応付けて単語帳データベースに記憶する。このような単語帳機能では、例えば、ユーザーにより選択及び/又は入力された見出し語に適合する見出し語内容を検索し、検索した見出し語内容を表示画面に表示する。このとき、ユーザーによって単語帳データベースへの登録を指示する操作がなされると、見出し語が単語帳データベースに記憶される。そして、ユーザーにより単語帳データベースに記憶された見出し語の中から所望の見出し語が選択されると、選択された見出し語に対応する全ての見出し語内容を読み出して表示させる。
【0004】
また、ユーザーが覚えたい語句に対して学習テストを実施する学習テスト機能を備えた電子機器もある。
【0005】
学習テスト機能を備えた電子機器として、下記特許文献1には、検索した単語を単語帳として登録しておき、登録した単語の辞書情報の一部を非表示としてテスト問題を表示する例が提案されている。また、下記特許文献2には、指定された表示部分を表示色とは異なる色で着色表示するマーカー機能により、見出し語の本文に対して色を用いてマーカー表示し、指定された色を用いてマーカー表示をしている範囲を文字消去表示する例が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−219824号公報
【特許文献2】特開2010−26995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の電子機器では、見出し語の本文のうち指定した部分を単に非表示にするだけであるため、ユーザーが覚えたいマーカーの部分に応じて適切な学習テストを実施しているとは言いがたい。
【0008】
そこで、本発明は、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて自動的に適切な学習テストを実施することが可能な電子機器、その制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を解決するために、次の電子機器、その制御方法及び制御プログラムを提供する。
【0010】
(1)電子機器
見出し語と該見出し語に関する複数種類の見出し語内容とが対応付けられた見出し語情報が記憶されている情報データベースと、前記情報データベースから前記見出し語情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された見出し語情報を表示する表示部と、前記表示部により表示された見出し語情報の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付するマーカー手段と、前記読み出し手段によりマーカーが付されたマーカー語句を含む見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示する学習テスト手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【0011】
(2)電子機器の制御方法
読み出し手段が、見出し語と該見出し語に関する複数種類の見出し語内容とが対応付けられた見出し語情報が記憶されている情報データベースから前記見出し語情報を読み出す読み出しステップと、マーカー手段が、前記読み出し手段により読み出された見出し語情報を表示する表示部により表示された見出し語情報の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付するマーカーステップと、学習テスト手段が、前記読み出し手段によりマーカーが付されたマーカー語句を含む見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示する学習テストステップとを含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
【0012】
(3)電子機器の制御プログラム
前記本発明に係る電子機器の制御方法の前記各ステップを実行させるための学習装置の制御プログラム。
【0013】
本発明によれば、マーカーが付された見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示することで、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて自動的に適切な学習テストを実施することができる。
【0014】
ここで、前記マーカー手段にて付されるマーカーの態様としては、指定した部分を表示色とは異なる色で着色表示する態様や、指定した部分に下線を引く態様などを例示できる。
【0015】
本発明において、前記見出し語情報は、前記見出し語内容を簡略的に表示するための該見出し語内容の中の語句が早見語句として識別可能に分類されていてもよい。この場合、当該電子機器は、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語情報の中の少なくとも1つの前記早見語句を前記表示部に表示させる抽出語句表示手段と、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語を前記表示部に表示させる見出し語表示手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されている場合、前記抽出語句表示手段により表示される早見語句と前記見出し語表示手段により表示される見出し語とを所定の順番に基づいて表示させる態様を例示できる。
【0016】
この態様では、前記見出し語情報の中の少なくとも1つの前記早見語句を表示するので、前記見出し語に対する前記見出し語内容をユーザーにとって不要とされる部分を削除した状態で表示することができる。これにより、前記見出し語に対して表示される前記見出し語内容の視認容易性を高めることができ、それだけ学習効果を向上させることができる。
【0017】
本発明において、前記所定の順序は、前記早見語句を表示させた後に前記見出し語を表示させる第1順序と、前記見出し語を表示させた後に前記早見語句を表示させる第2順序とを含み、前記学習テスト手段は、前記第1順序にするか、または、前記第2順序にするかを設定可能とされている態様を例示できる。
【0018】
この態様では、前記第1順序にするか、または、前記第2順序にするかを設定可能とされているので、前記第1順序にするか、または、前記第2順序にするかをユーザーが必要に応じて切り替えることができる。
【0019】
ところで、前記見出し語情報にマーカーが付されていない場合には、ユーザーが望む学習テストを推察できない。この場合、前記見出し語を表示した後に前記早見語句を表示することができる。
【0020】
すなわち、本発明において、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語情報に前記マーカー語句が存在するか否かを判断し、前記見出し語情報に前記マーカー語句が存在しないと判断した場合は、前記見出し語表示手段にて前記見出し語を前記表示部に表示させた後に前記抽出語句表示手段にて前記早見語句を前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0021】
この態様では、前記見出し語情報に前記マーカー語句が存在しないと判定した場合に、前記見出し語を表示した後に前記早見語句を表示するので、前記見出し語情報にマーカーが付されていない場合でも適切な学習テストを実施することができる。
【0022】
本発明において、前記見出し語情報は、該見出し語情報内の少なくとも1つの語句または文章に対応した音声データを含む態様を例示できる。
【0023】
ところで、音声データを持っている語句または文章(例えば音声に対応する音声表示(例えば音声ボタン)又は発音に対応する発音表示(例えば発音ボタン))にマーカーが付されている場合には、ユーザーは音声表示又は発音表示を含む前記マーカー語句の音声発音テストを行いたいと推察できる。
【0024】
そこで、本発明において、前記音声データを予め登録した音声データ記憶部と、前記音声データを再生する音声再生手段と、前記マーカー語句を前記表示部に表示させるマーカー語句表示手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合、前記見出し語再生手段にて前記マーカー語句の前記音声データを再生した後、前記マーカー語句表示手段にて前記マーカー語句を表示させる態様を例示できる。
【0025】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じてヒアリングテストを実施することができる。しかも、前記マーカー語句の前記音声データを再生した後、前記マーカー語句を表示するので、前記マーカー語句の聞き取り練習をユーザーに効果的に行わせることができる。
【0026】
本発明において、前記音声データを予め登録した音声データ記憶部と、音声を録音する音声録音手段と、前記音声録音手段にて録音された録音データを登録する録音データ記憶部と、前記音声データ記憶部の前記音声データを基準にして前記音声録音手段にて録音した録音データを比較して評価する音声評価手段と、前記マーカー語句を前記表示部に表示させるマーカー語句表示手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合、前記マーカー語句表示手段にて前記マーカー語句を表示した後、前記音声録音手段にて音声を録音し、録音した録音データを前記音声評価手段にて評価し、該評価を表示させる態様を例示できる。
【0027】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じてスピーキングテストを実施することができる。しかも、前記マーカー語句を表示した後、音声を録音し、録音した録音データを評価し、評価した評価結果を表示するので、前記マーカー語句の発音練習をユーザーに効果的に行わせることができる。
【0028】
本発明において、前記見出し語情報は、前記見出し語に対する例文と、該例文に対応する意味とを含む態様を例示できる。
【0029】
ところで、前記例文または前記例文の意味にマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記例文及び前記例文の意味のマーカー部分を覚えたいと推察できる。
【0030】
そこで、本発明において、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが該見出し語情報中の例文または該例文の意味に付されていると判断された場合、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0031】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが該見出し語情報中の例文または該例文の意味に付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて例文テストを実施することができる。しかも、前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記例文及び前記例文の意味のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0032】
ところで、前記例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルにマーカーが付されている場合において、前記例文及び前記例文の意味の少なくとも一方にマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を覚えたいと推察できる。
【0033】
そこで、本発明において、該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の少なくとも一方に前記マーカー語句が含まれている場合、前記例文取得手段により取得された例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0034】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の少なくとも一方に前記マーカー語句が含まれている場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて例文テストを実施することができる。しかも、前記例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0035】
ところで、前記例文タイトルにマーカーが付されている場合において、前記例文及び前記例文の意味の双方にマーカーが付されていない場合には、ユーザーは前記例文に対して前記例文の意味を確認したいと推察できる。
【0036】
そこで、本発明において、該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の双方に前記マーカー語句が含まれていない場合、前記例文取得手段により取得された例文を前記表示部に表示させた後、前記例文の意味を前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0037】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の双方に前記マーカー語句が含まれていない場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて例文テストを実施することができる。しかも、前記例文を前記表示部に表示させた後、前記例文の意味を前記表示部に表示させるので、前記例文に対する前記例文の意味の確認テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0038】
ところで、前記例文タイトルにマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を覚えたいと推察できる。
【0039】
そこで、本発明において、該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断された場合、前記例文取得手段により取得された例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0040】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて例文テストを実施することができる。しかも、前記例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記例文タイトルの文字の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0041】
本発明において、前記見出し語情報は、前記見出し語を含む成句見出しと、前記成句見出しの意味と、前記成句見出しに対する成句例文と、前記成句例文の意味とを含む態様を例示できる。
【0042】
ところで、前記成句見出しにマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記成句見出し及び前記成句見出しの意味のマーカー部分を覚えたいと推察できる。
【0043】
そこで、本発明において、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しに付されていると判断された場合、前記成句取得手段にて取得した前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0044】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しに付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて成句テストを実施することができる。しかも、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0045】
ところで、前記成句例文または前記成句例文の意味にマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記成句例文及び前記成句例文の意味のマーカー部分を覚えたいと推察できる。
【0046】
そこで、本発明において、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句例文または前記成句例文の意味に付されていると判断された場合、前記成句取得手段にて取得した前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0047】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句例文または前記成句例文の意味に付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて成句テストを実施することができる。しかも、前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記成句例文及び前記成句例文の意味のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0048】
ところで、前記成句見出しの意味にマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記成句見出し及び前記成句見出しの意味のマーカー部分を覚えたいと推察できる。
【0049】
そこで、本発明において、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、前記成句取得手段は、少なくとも前記マーカー語句を有する成句見出しの意味を取得する構成(例えば、前記成句見出しの意味が複数あったとしても、マーカーが付されている意味だけを抽出する構成)とされており、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しの意味に付されていると判断された場合、前記成句取得手段にて取得した前記マーカー語句を有する成句見出しの意味と、該成句見出しの意味に対する成句見出しとを前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0050】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しの意味に付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて成句テストを実施することができる。しかも、前記マーカー語句を有する成句見出しの意味と、該成句見出しの意味に対する成句見出しとを前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させるので、前記マーカー語句を有する成句見出しの意味と、該成句見出しの意味に対する成句見出しとのマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0051】
本発明において、前記見出し語情報は、前記見出し語の意味を有する見出し語本文を含む態様を例示できる。
【0052】
ところで、前記見出し語本文にマーカーが付されている場合には、ユーザーは前記見出し語本文に対して前記見出し語本文のマーカーが付されている語句を確認したいと推察できる。
【0053】
そこで、本発明において、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語を前記表示部に表示させる見出し語表示手段と、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記見出し語本文を取得する見出し語本文取得手段とを備え、前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記見出し語本文に付されていると判断された場合、前記見出し語表示手段にて前記見出し語を前記表示部に表示させた後、前記見出し語本文取得手段により取得した前記見出し語本文からマーカーが付されている語句を抽出し、前記表示部に表示させる態様を例示できる。
【0054】
この態様では、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記見出し語本文に付されていると判断された場合に、前記学習テストが行われるので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じてマーカー語句テストを実施することができる。しかも、前記見出し語を表示した後に前記見出し語本文のマーカーが付されている語句を表示するので、前記見出し語に対する前記見出し語本文のマーカーが付されている語句の確認テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【発明の効果】
【0055】
以上説明したように、本発明によると、マーカーが付された見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示することで、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて自動的に適切な学習テストを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係る電子機器の一実施形態である電子辞書を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す電子辞書の表示部に表示される辞書メニュー画面を示す概略図である。
【図3】図1に示す電子辞書にて辞書を引く場合での入力欄を示す概略図である。
【図4】図1に示す電子辞書にて検索した辞書の検索結果を示す概略図である。
【図5】図1に示す電子辞書における辞書データベースのデータ構造を示す概略図である。
【図6】図1に示す電子辞書のシステム構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示す電子辞書における記憶部の詳細を概略的に示す詳細図であって、(a)は、記憶部の概略構成図であり、(b)は、単語帳データベースのデータ構造を模式的に示す図である。
【図8】単語帳記憶部に格納された単語帳データベースにおける見出し語情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図9】図8に示す見出し語情報を表示部に表示した状態を示す概略図であって、(a)は、見出し語情報を表示した表示部の表示画面を示す図であり、(b)から(d)は、見出し語情報の各例文語句を別画面で表示したウィンドウ画面を示す図である。
【図10】マーカー記憶部に記憶されたマーカー位置情報のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図11】図9に示す見出し語情報にマーカーが付されている状態を示す概略図であって、(a)は、見出し語情報を表示した表示部の表示画面を示す図であり、(b)は、見出し語情報の例文語句の一つを別画面で表示したウィンドウ画面を示す図である。
【図12】図1に示す電子辞書における制御部の機能構成の一例を概略的に示す機能構成図である。
【図13】第1見出し語テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において見出し語にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第1見出し語テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図14】第2見出し語テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において見出し語にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第2見出し語テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図15】見出し語テスト切り替え記憶部に予め設定した見出し語テスト切り替え設定のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図16】ヒアリングテスト及びスピーキングテストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において音声又は発音ボタンを含む語句にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、ヒアリングテストの出題画面及び解答画面並びにスピーキングテストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図17】音声データ記憶部に予め記憶した音声データのデータ構造の一例を示す概略図である。
【図18】録音データ記憶部に記憶する録音データのデータ構造の一例を示す概略図である。
【図19】音声発音テスト切り替え記憶部に予め設定した音声発音テスト切り替え設定のデータ構造の一例を示す概略図である。
【図20】第1例文テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面で「例文ボタン」を操作したときのウィンドウ画面において例文タイトル、例文内容及び例文意味にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第1例文テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図21】第2例文テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面で「例文ボタン」を操作したときのウィンドウ画面において例文タイトル及び例文意味にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第2例文テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図22】第3例文テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面で「例文ボタン」を操作したときのウィンドウ画面において例文タイトルにマーカーが引かれており、例文内容及び例文意味の何れにもマーカーが引かれていない状態を示す図であり、(b)は、第3例文テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図23】第1成句テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において成句見出しにマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第1成句テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図24】第2成句テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において成句見出しにマーカーが引かれておらず、成句例文語句にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第2成句テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図25】第3成句テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において成句見出しにマーカーが引かれておらず、成句本文にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、第3成句テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図26】マーカー語句テストを説明するための説明図であって、(a)は、図9(a)に示す表示画面において見出し語本文にマーカーが引かれている状態を示す図であり、(b)は、マーカー語句テストの出題画面及び解答画面を示す図である。
【図27】学習テストを出題する学習テスト処理のメインのフローチャートであって単語帳データベースから見出し語情報を1件ずつ処理するフローチャートを示す概略図である。
【図28】図27に示す学習テスト処理のフローチャートにおける1件処理のサブルーチンを示す概略図である。
【図29】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー位置取得処理のサブルーチンにおける一部の処理を示す概略図である。
【図30】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー位置取得処理のサブルーチンにおける残りの処理を示す概略図である。
【図31】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー見出し語処理のサブルーチンを示す概略図である。
【図32】図31に示すマーカー見出し語処理のフローチャートにおける見出し語本文抽出処理のサブルーチンを示す概略図である。
【図33】図32に示す見出し語本文抽出処理により順次抽出される語句を説明するための説明図であって、(a)及び(b)は、それぞれ、見出し語情報、早見語句を示す図である。
【図34】図32に示す見出し語本文抽出処理により順次抽出される語句を説明するための説明図であって、(a)から(e)は、それぞれ、第1省略語句、第2省略語句、第3省略語句、第4省略語句及び第5省略語句を示す図である。
【図35】図28に示す1件処理のフローチャートにおける通常見出し語本文処理のサブルーチンを示す概略図である。
【図36】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー発音処理のサブルーチンにおける一部の処理を示す概略図である。
【図37】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー発音処理のサブルーチンにおける残りの処理を示す概略図である。
【図38】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー例文処理のサブルーチンにおける一部の処理を示す概略図である。
【図39】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー例文処理のサブルーチンにおける残りの処理を示す概略図である。
【図40】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー成句処理のサブルーチンを示す概略図である。
【図41】図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー見出し語本文処理のサブルーチンを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0058】
本発明に係る電子機器は、例えば、電子辞書のような小型携帯型学習装置として具現化することができ、本実施の形態では、電子辞書を例にとって説明する。
【0059】
[電子辞書100の全体構成]
図1は、本発明に係る電子機器の一実施形態である電子辞書100を示す概略斜視図である。
【0060】
図1に示す電子辞書100は、上側本体部111と下側本体部112と蝶番機構113とで構成されており、上側本体部111と下側本体部112とが蝶番機構113によって折り畳み可能に結合されている。詳しくは、上側本体部111及び下側本体部112は、何れも略同サイズで左右方向に長い形状のものとされており、上側本体部111及び下側本体部112が短手方向の一端部で左右方向に沿った回動軸を中心に回動自在に連結されている。
【0061】
上側本体部111は、カラー表示を行うことが可能な表示部(具体的には表示パネル)151を有する入力受付部150を備えている。下側本体部112は、サブ表示部(具体的にはサブ表示パネル)161を有するサブ入力受付部160と、制御部130(図1では図示せず、図6及び図12参照)と、記憶部140(図1では図示せず、図6及び図7参照)とを備えている。
【0062】
入力受付部150は、表示部151の表示画面に表示された情報に対する操作を受け付ける。サブ入力受付部160は、サブ表示部161のサブ表示画面に表示された情報に対する操作を受け付ける。入力受付部150は、ここでは表示画面に対して入力操作可能な表示入力操作部とされている。サブ入力受付部160は、ここではサブ表示画面に対して入力操作可能なサブ表示入力操作部とされている。
【0063】
詳しくは、表示入力操作部150は、入力部(具体的にはタッチパッド)152を有するタッチ操作可能なタッチパネル型表示装置とされている。サブ表示入力操作部160は、サブ入力部(具体的にはサブタッチパッド)162を有するタッチ操作可能なタッチパネル型表示装置とされている。サブ表示入力操作部160のサブ表示画面は、表示入力操作部150の表示画面のサイズよりも小さいサイズとされている。サブ表示入力操作部160は、所謂、手書きパッドとして用いることができる。
【0064】
表示部151及びサブ表示部161としては、代表的には液晶表示パネルを例示でき、その他、有機EL表示装置、プラズマ表示装置のような表示装置を使用することも可能である。入力部152及びサブ入力部162としては、抵抗膜方式や光学方式、静電容量方式等のタッチパッドを例示できる。なお、表示部151及びサブ表示部161は、例えば、タッチペン180や人手によるタッチ操作によって手書き入力操作を受け付ける表示入力画面として用いることができる。
【0065】
また、下側本体部112は、キー入力操作を受け付ける操作部120をさらに有している。操作部120は、ユーザーにより操作される入力キー121が設けられている。入力キー121には、「辞書メニュー」キー121a、「検索/決定」キー(決定キー)121b、機能キー121c、学習テストキー121d、カーソルキー121e、「音声」キー121f及び単語帳表示キー121g及び各種アルファベットキーを含んでいる。
【0066】
そして、電子辞書100は、文字を入力して見出し語内容を表示する文字入力検索機能、リスト項目を選んで見出し語内容を表示するリスト項目検索機能等の種々の機能を備えている。電子辞書100は、操作部120を介してユーザーから辞書の選択命令や文字列の入力命令を受け付ける。電子辞書100は、複数種類の辞書データにアクセス可能であって、文字列を含む単語や、単語を説明する文章を表示する。
【0067】
図2は、図1に示す電子辞書100の表示部151に表示される辞書メニュー画面を示す概略図である。図3は、図1に示す電子辞書100にて辞書を引く場合での入力欄を示す概略図である。図4は、図1に示す電子辞書100にて検索した辞書の検索結果を示す概略図である。また、図5は、図1に示す電子辞書100における辞書データベースDDBのデータ構造を示す概略図である。
【0068】
電子辞書100では、図1に示す操作部120上の「辞書メニュー」キー121aがユーザーにより入力操作されると、図2に示すように、表示部151に辞書メニュー画面Gaを表示する。次に、ユーザーにより所望の辞書(図示例では「英和辞典」)が選択操作されると、図3に示すように、辞書の入力欄Gbにカーソルを表示する。語句(図示例では「take」)が辞書の入力欄Gbにユーザーにより入力され、さらに図1に示す操作部120上の「検索/決定」キー(決定キー)121bがユーザーにより入力操作されると、図5に示す辞書データベースDDBを検索し、図4に示すように、語句(図示例ではtake)の検索結果として見出し語に対する詳細内容の詳細画面Gcを表示する。ここで、語句は、1文字の語句及び複数文字からなる文字列の語句を含む。また、電子辞書100は、単語学習のために繰り返し見たい語句を単語帳データベースWDB(情報データベースの一例、後述する図7(b)参照)に登録する単語帳機能を有している。すなわち、図4に示す詳細画面Gcにおいて、ユーザーによって単語帳データベースWDBへの登録を指示する操作(ここではサブ表示部161のサブ表示画面へのタッチ操作)がなされると、見出し語Naと、見出し語Naに対応する全ての見出し語内容Nbとが単語帳データベースWDBに記憶される。そして、ユーザーにより単語帳の表示を指示する操作(ここでは機能キー121cの押下後に単語帳表示キー121gの押下操作)がなされ、単語帳データベースWDBに記憶された見出し語Naの中から所望の見出し語が選択されると、選択された見出し語Naに対応する全ての見出し語内容Nbを読み出して表示部151に表示する。
【0069】
図6は、図1に示す電子辞書100のシステム構成を示すブロック図である。図7は、図1に示す電子辞書100における記憶部140の詳細を概略的に示す詳細図である。図7(a)は、記憶部140の概略構成図を示しており、図7(b)は、単語帳データベースWDBのデータ構造を模式的に示している。
【0070】
電子辞書100は、ここでは、制御部130及び記憶部140を有する制御ユニット170を備えている。
【0071】
制御ユニット170は、表示入力操作部150の表示部151、表示入力操作部150の入力部152、サブ表示入力操作部160のサブ表示部161、サブ表示入力操作部160のサブ入力部162に接続されている。
【0072】
制御部130は、電子辞書100全体の制御を司るものあり、CPU(Central Processing Unit)等のコンピュータからなる情報処理部とされている。記憶部140は、ROM(Read Only Memory)140a、書き換え可能メモリ140b等の記憶装置を備えている。書き換え可能メモリ140bは、RAM(Random Access Memory)や、電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリ(例えば、EEPROM、フラッシュメモリ、SDメモリーカード等の半導体メモリ)を含む概念である。
【0073】
制御部130は、記憶部140のROM140aに予め格納された制御プログラムPを記憶部140の書き換え可能メモリ140bのRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の制御を行うようになっている。
【0074】
図7(a)に示すように、記憶部140のROM140aには各種辞書データベースDDBが収録されており、音声データ記憶部144を有している。記憶部140の書き換え可能メモリ140bのRAMは、制御部130に対して作業用のワークエリアとしての領域を提供する。また、記憶部140の書き換え可能メモリ140bの不揮発性メモリは、単語帳記憶部141と、マーカー記憶部142と、見出し語テスト切り替え記憶部143と、録音データ記憶部145と、音声発音テスト切り替え記憶部146とを含む各種記憶部を有している。
【0075】
[単語帳データベースについて]
図7(b)に示すように、単語帳データベースWDBは、見出し語Naと見出し語Naの内容を示す見出し語内容Nbとが対応付けられた見出し語情報N(i)(iは2以上の整数)が記憶される構成とされており、単語帳記憶部141に格納される。
【0076】
図8は、単語帳記憶部141に格納された単語帳データベースWDBにおける見出し語情報N(i)のデータ構造の一例を示す概略図である。図9は、図8に示す見出し語情報N(i)を表示部151に表示した状態を示す概略図である。図9(a)は、見出し語情報N(i)を表示した表示部151の表示画面G1を示しており、図9(b)から図9(d)は、見出し語情報N(i)の各例文語句を別画面で表示したウィンドウ画面W1〜W3を示している。
【0077】
図8及び図9に示すように、見出し語情報N(i)は、見出し語Na及び見出し語内容Nbを含んでおり、複数種類の見出し語情報種別S(j)(jは2以上の整数)毎に区分されている。見出し語内容Nbは、見出し語情報N(i)内の少なくとも1つの語句または文章に対応した音声データVDと、音声データVDを有する語句(ここでは見出し語Na)の種別を示す音声又は発音種別情報Vと、見出し語Naに対する例文語句Mc(図9(b)〜図9(d)参照)と、見出し語Naに対する成句Mdと、見出し語Naに対する見出し語Naの意味(ここでは訳語、以下、見出し語本文という。)Meとを含んでいる。
【0078】
音声データVDを有する語句は、音声又は発音種別情報Vとして図8中の亀甲括弧“〔〕”及び図9中の二重鉤括弧“『』”で示されている。図9(a)において二重鉤括弧“『』”で囲まれた部分は“『音声』”のマークであり、ユーザーによりタッチ操作可能な音声又は発音ボタンBT1を示している。
【0079】
例文語句Mcは、見出し語Naに対する例文(以下、例文内容という。)Mc1と、例文内容Mc1に対応する意味(以下、例文意味という。)Mc2とを有している。なお、図9(a)において二重鉤括弧“『』”で囲まれた部分は“『例文』”のマークであり、ユーザーによりタッチ操作可能な例文ボタンBT2〜BT4を示している。例文ボタンBT2〜BT4のうち、例文ボタンBT2のタッチ操作を受け付けると、図9(b)のウィンドウ画面W1が、例文ボタンBT3のタッチ操作を受け付けると、図9(c)のウィンドウ画面W2が、また、例文ボタンBT4のタッチ操作を受け付けると、図9(d)のウィンドウ画面W3がそれぞれ表示画面G1とは別画面に表示するようになっている。
【0080】
成句Mdは、見出し語Naを含む成句見出しMd1と、成句見出しMd1の意味(以下、成句本文という。)Md2と、成句本文Md2に対する成句例文語句Md3とを有している。成句例文語句Md3は、成句見出しMd1に対する成句例文(以下、成句例文内容という)Md31と、成句例文内容Md31の意味(以下、成句例文意味という。)Md32とを有している。
【0081】
なお、各図において例文語句は単に例文、成句例文語句は単に成句例文語句ということがある。
【0082】
そして、見出し語情報種別S(j)は、ここでは、見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)と、見出し語本文Meに対応する見出し語本文種別S(2)と、音声又は発音種別情報Vに対応する音声発音種別S(3)と、例文語句Mcに対応する例文種別S(4)と、成句Mdに対応する成句種別S(5)〜S(7)とを含んでいる。成句種別S(5)は、成句見出し種別であり、成句見出しMd1に対応している。成句種別S(6)は、成句本文種別であり、成句本文Md2に対応している。成句種別S(7)は、成句例文種別であり、成句例文語句Md3に対応している。
【0083】
ここで、「見出し語情報種別」は、見出し語情報種別名そのものの他、見出し語情報種別名に対応付けられた見出し語情報種別名識別コードを含む概念である。すなわち、この例では、見出し語情報種別S(j)として見出し語情報種別名そのものが記憶されているが、見出し語情報種別S(j)としては、見出し語情報種別名に対応付けられた見出し語情報種別名識別コードとされていてもよい。
【0084】
なお、この例では、英和辞書の単語帳について例示しているが、同様の構造をしていれば、他の辞書の単語帳に対して適用できることは言うまでもない。
【0085】
また、本実施の形態では、情報データベースとして単語帳データベースWDBを適用したが、見出し語と該見出し語の内容を示す見出し語内容とが対応付けられた見出し語情報が記憶される構成とされているデータベースであれば何れのものでもよい。
【0086】
[マーカー機能について]
本実施の形態において、制御部130は、表示部151でユーザーにより指定された語句にマーカーを付すマーカー機能を有している。マーカー機能は、表示部151に表示された見出し語情報N(i)に対して指定された表示部分(後述する図11のα1〜α5参照)を表示色とは異なる色で着色表示する。
【0087】
マーカー機能にてマーカーが付されている語句であるマーカー語句MWの見出し語情報N(i)におけるマーカー位置を示すマーカー位置情報MPは、図10に示すマーカー記憶部142に示すに記憶される。
【0088】
図10は、マーカー記憶部142に記憶されたマーカー位置情報MPのデータ構造の一例を示す概略図である。
【0089】
本実施の形態では、マーカー記憶部142には、見出し語情報N(i)のマーカー位置情報MPが見出し語情報N(i)毎に記憶される。マーカー位置情報MPは、見出し語情報N(i)の先頭位置からマーカーが存在する開始位置を示す開始バイト位置MPsと、見出し語情報N(i)の先頭位置からマーカーが存在する終了位置を示す終了バイト位置MPeとを含んでいる。なお、開始バイト位置MPs及び終了バイト位置MPeは、ここでは、見出し語情報N(i)の先頭位置からの開始位置及び終了位置とされているが、見出し語情報N(i)のオフセット位置からの開始位置及び終了位置とされていてもよい。
【0090】
マーカー位置情報MPは、マーカー記憶部142に対して見出し語情報N(i)毎に複数の個(図10の例では10個)登録できるようになっている。
【0091】
なお、開始バイト位置MPs及び終了バイト位置MPeの双方とも未設定(図10の例では「0」)の場合は、登録なしとしてマーカー位置情報MPが存在しないものとしている。また、マーカー記憶部142には、マーカー位置情報MP毎にマーカーの色を指定するマーカー色指定情報CLが記憶される。色指定情報CLはマーカー色を識別するための識別コードであってもよい。
【0092】
図11は、図9に示す見出し語情報N(i)にマーカーα1〜α5が付されている状態を示す概略図である。図11(a)は、見出し語情報N(i)を表示した表示部151の表示画面G1を示しており、図11(b)は、見出し語情報N(i)の例文語句の一つを別画面で表示したウィンドウ画面W1を示している。
【0093】
図11(a)に示す例では、マーカーα1が見出し語Naに、マーカーα2が音声又は発音ボタンBT1を含む語句に、マーカーα3が成句見出しMd1の一部の語句に、マーカーα4が成句例文内容Md31の一部の語句にそれぞれ付されている。また、図11(b)に示す例では、マーカーα5が例文内容Mc1の一部の語句に付されている。
【0094】
ところで、見出し語情報種別S(j)の情報として表示された画面(図11(b)の例では、例文(用例)Mcとして表示されたウィンドウ画面W1)において、見出し語情報種別S(j)の情報に存在しない語句(図11(b)の例では例文語句Mcの例文内容Mc1及び例文意味Mc2に存在しない例文タイトルMc0「用例:have」)が表示される場合がある。なお、例文タイトルMc0は、例文内容がいずれの語句に対する例文内容であるかを表すものであり、マーカーを付することが可能なように例文タイトル表示手段によって表示される。具体的には、用例ウィンドウとしてのウィンドウ画面W1の例文タイトルMc0に表示された「用例:have」のように、例文タイトルMc0の「用例:have」が見出し語情報種別S(j)の情報に含まれていない場合、見出し語情報N(i)のデータを利用してアプリケーションソフトで例文タイトルMc0として「用例:have」を生成することがある。
【0095】
このため、マーカー記憶部142のデータ構造において、見出し語情報種別S(j)の情報として表示された画面(図11(b)の例ではウィンドウ画面W1)のマーカー語句MWに対して、見出し語情報種別S(j)の情報に存在する語句と、それ以外の語句、つまり見出し語情報種別S(j)の情報に存在しない表示上の語句とを区別するマーカータイプを設定している。図10の例では、マーカータイプが「データ」の場合には、マーカー語句MWが見出し語情報種別S(j)の情報に存在することを意味し、「例文」の場合には、マーカー語句MWが見出し語情報種別S(j)の情報に存在しないことを意味している。具体的には、マーカータイプは、マーカー語句MWが見出し語情報種別S(j)の情報に存在する語句なのか、或いは、見出し語情報種別S(j)の情報には存在せずにウィンドウ画面W1を作成するアプリケーションが生成した語句なのかを区別するために用いる。
【0096】
これにより、マーカータイプが「データ」であるのか、或いは、「例文」であるのかで、見出し語情報種別S(j)の情報に存在する語句にマーカーが付されているのか、或いは、見出し語情報種別S(j)の情報に存在しない語句にマーカーが付されているのかを判別することができる。
【0097】
次に、学習テストの制御構成について説明した後、学習テストの具体的な制御例を説明する。なお、後述する図13(a)及び図14(a)、図16(a)、図20(a)、図21(a)、図22(a)、図23(a)、図24(a)、図25(a)及び図26(a)の表示画面(マーカー表示画面)においてマーカー語句MWを囲んでいる太枠はマーカーを示している。また、後述する図20(b)、図21(b)、図23(b)、図24(b)及び図25(b)の表示画面(テスト出題画面)においてマーカー語句MWを囲んでいる太枠はマーカーであってもよいし、その他、マーカー語句MWの位置を区別可能な表示形態であれば、何れの表示形態のものでもよく、四角の枠や楕円の枠、下線であってもよい。
【0098】
[学習テストの制御構成]
本実施の形態において、制御部130は、ユーザーが覚えたい語句に対して学習テストを出題する学習テスト機能を有している。学習テスト機能は、見出し語情報N(i)に対して複数種類の学習テストを出題する。
【0099】
次に、制御プログラムPを実行する制御部130の制御構成を参照しながら学習テスト機能ついて以下に説明する。
【0100】
制御プログラムPは、学習テスト機能を実行する学習テストプログラムを含んでいる。学習テストプログラムは、複数種類の学習テストを出題する学習テスト処理を制御部130に実行させるためのプログラムである。
【0101】
本実施の形態では、制御プログラムPは、見出し語情報N(i)が記憶されている単語帳データベースWDBから見出し語情報N(i)を読み出す読み出しステップと、読み出された見出し語情報N(i)を表示部151表示させる表示ステップと、表示された見出し語情報N(i)の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付するマーカーステップと、マーカー語句MWを含んだ見出し語情報N(i)が読み出された時、該マーカーが見出し語Naに付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容Naに付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、表示部151に該学習テスト問題を表示する学習テストステップとを含んでいる。
【0102】
図12は、図1に示す電子辞書100における制御部130の機能構成の一例を概略的に示す機能構成図である。
【0103】
図12に示す制御部130は、見出し語情報読み出し手段Q001(読み出し手段の一例)、マーカー種別判定手段Q002及び学習テスト手段Q003として機能する。すなわち、学習テストプログラムは、見出し語情報読み出し手段Q001に対応する見出し語情報読み出しステップと、マーカー種別判定手段Q002に対応するマーカー種別判定ステップと、学習テスト手段Q003に対応する学習テストステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0104】
そして、見出し語情報読み出しステップは、見出し語情報N(i)を単語帳データベースWDBから読み出す。マーカー種別判定ステップは、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)を判定する。学習テストステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語情報N(i)に対してマーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)に基づいて複数種類の学習テストのうち何れか(1又は2以上)の学習テストを出題する。
【0105】
本実施の形態では、見出し語情報N(i)は、予め見出し語情報種別S(j)毎に位置づけされている(図8参照)。例えば、単語帳データベースWDB(図7(B)参照)では、見出し語情報種別S(1)として見出し語Naの位置情報を1バイト目〜98バイト目とすると、マーカーが付された位置が1バイト目〜98バイト目にあれば、マーカー語句MWは、見出し語Naの種別とすることができる。同様にして、音声発音種別S(3)として音声又は発音種別情報Vの位置情報を99バイト目〜100バイト目とし、見出し語本文種別S(2)として見出し語本文Meの位置情報を101バイト目〜200バイト目とし、例文種別S(4)として例文語句Mcの位置情報を201バイト目〜300バイト目とし、成句種別S(5)〜S(7)として成句Mdの位置情報を301バイト目〜600バイト目とすると、マーカーが付された位置がそれぞれ99バイト目〜100バイト目、101バイト目〜200バイト目、201バイト目〜300バイト目及び301バイト目〜600バイト目にあれば、マーカー語句MWはそれぞれ音声又は発音種別情報V、見出し語本文Me、例文語句Mc、成句Mdの種別とすることができる。さらに、成句Mdにおいては、成句見出し種別S(5)として成句見出しMd1の位置情報を301バイト目〜400バイト目とし、成句本文種別S(6)として成句本文Md2の位置情報を401バイト目〜500バイト目とし、成句例文種別S(7)として成句例文語句Md3の位置情報を501バイト目〜600バイト目とすると、マーカーが付された位置がそれぞれ301バイト目〜400バイト目、401バイト目〜500バイト目及び501バイト目〜600目にあれば、マーカー語句MWはそれぞれ成句見出しMd1、成句本文Md2及び成句例文語句Md3の種別とすることができる。
【0106】
これにより、マーカー種別判定ステップは、マーカー語句MWが見出し語種別S(1)、見出し語本文種別S(2)、音声発音種別S(3)、例文種別S(4)、成句見出し種別S(5)、成句本文種別S(6)及び成句例文種別S(7)のうち何れの種別であるかを判定することができる。
【0107】
なお、図8に示す見出し語情報N(i)において、見出し語情報種別S(j)を識別コードでコード化する場合には、この識別コードにより、見出し語情報N(i)の種別を特定してもよい。
【0108】
図12に示す制御部130は、マーカー位置情報取得手段Q004としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、マーカー位置情報取得手段Q004に対応するマーカー位置情報取得ステップを含むステップを制御部130に実行させる。
【0109】
そして、マーカー位置情報取得ステップは、マーカー記憶部142(図10参照)からマーカー位置情報MPを取得する。
【0110】
複数種類の学習テストは、ここでは、見出し語テストTa(図13及び図14参照)、音声発音テストTb(図16参照)、例文テストTc(図20から図22参照)、成句テストTd(図23から図25参照)及び見出し語本文テストTe(図26参照)とされている。
【0111】
学習テストプログラムは、見出し語テストTaを実施するマーカー見出し語処理プログラムと、音声発音テストTbを実施するマーカー発音処理プログラムと、例文テストTcを実施するマーカー例文処理プログラムと、成句テストTdを実施するマーカー成句処理プログラムと、見出し語本文テストTeを実施するマーカー見出し語本文処理プログラムとを含んでいる。
【0112】
次に、見出し語テストTa、音声発音テストTb、例文テストTc、成句テストTd及び見出し語本文テストTeについて順に説明する。
【0113】
[見出し語テスト]
本実施の形態において、見出し語テストTaは、見出し語Na及び見出し語内容Nbに関するテストを出題する。すなわち、学習テストステップは、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)である場合に(図13(a)及び図14(a)参照)、見出し語テストTaを出題する。
【0114】
詳しくは、見出し語情報N(i)は、見出し語内容Nbを簡略的に表示するための見出し語内容Nbの中の語句が早見語句WH(後述する図33(b)参照)として識別可能に分類されている。具体的には、見出し語本文Meは、見出し語内容Nbのうち見出し語内容Nbを簡略的に表示するための特定の早見語を識別する早見コードPS(図8中の見出し語本文Meの亀甲括弧“〔〕”で囲まれた部分参照)を有している。
【0115】
図12に示す制御部130は、抽出語句表示手段Q101及び見出し語表示手段Q102としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、抽出語句表示手段Q101に対応する抽出語句表示ステップと、見出し語表示手段Q102に対応する見出し語表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0116】
そして、抽出語句表示ステップは、読み出しステップにて読み出した見出し語情報N(i)の中の少なくとも1つの早見語句WHを表示部151に表示させる。見出し語表示ステップは、読み出しステップにて読み出した見出し語Naを表示部151に表示させる。学習テストステップは、読み出しステップによりマーカーが付された見出し語情報N(i)が読み出された時、該マーカーが見出し語Naに付されている場合、抽出語句表示ステップにより表示される早見語句と見出し語表示ステップにより表示される見出し語とを所定の順番に基づいて表示させる。
【0117】
詳しくは、所定の順序は、早見語句WHを表示させた後に見出し語Naを表示させる第1順序と、見出し語Naを表示させた後に早見語句WHを表示させる第2順序とを含んでいる。そして、学習テストステップは、第1順序にするか、または、第2順序にするかを設定可能とされている。
【0118】
具体的には、抽出語句表示ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語内容Nb(ここでは見出し語本文Me)のうち早見コードPSで識別した早見語句WHから所定条件で抽出して得られた抽出語句WA(後述する図34(d)参照)を表示部151に表示させる。見出し語表示ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語Naを表示部151に表示させる。
【0119】
本実施の形態において、見出し語テストTaは、抽出語句WAを表示後に見出し語Naを表示する第1見出し語テストTa1(図13(b)参照)と、見出し語Naを表示後に抽出語句WAを表示する第2見出し語テストTa2(図14(b)参照)とを含んでいる。
【0120】
図13は、第1見出し語テストTa1を説明するための説明図である。図13(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において見出し語Naにマーカーが引かれている状態を示しており、図13(b)は、第1見出し語テストTa1の出題画面G2及び解答画面G3を示している。また、図14は、第2見出し語テストTa2を説明するための説明図である。図14(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において見出し語Naにマーカーが引かれている状態を示しており、図14(b)は、第2見出し語テストTa2の出題画面G4及び解答画面G5を示している。
【0121】
(第1見出し語テスト及び第2見出し語テスト)
学習テストステップは、第1見出し語テストTa1において、図13(b)に示すように、抽出語句表示ステップを制御部130に実行させて抽出語句WAを表示部151に表示させた後に見出し語表示ステップを制御部130に実行させて見出し語Naを表示部151に表示させる。学習テストステップは、第2見出し語テストTa2において、図14(b)に示すように、見出し語表示ステップを制御部130に実行させて見出し語Naを表示部151に表示させた後に前記抽出語句表示ステップを制御部130に実行させて抽出語句WAを表示部151に表示させる。
【0122】
そして、学習テストステップは、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)である場合に、第1見出し語テストTa1又は第2見出し語テストTa2を出題する。
【0123】
ところで、ユーザーは、単語帳の種類(例えば和英辞書や英和辞書等の辞書の種類)に応じて、第1見出し語テストTa1や第2見出し語テストTa2を行いたい場合がある。そこで、本実施の形態では、第1見出し語テストTa1と第2見出し語テストTa2とを切り替えできるようにしている。
【0124】
(第1見出し語テストと第2見出し語テストとの切り替え)
図15は、見出し語テスト切り替え記憶部143に予め設定した見出し語テスト切り替え設定ST1のデータ構造の一例を示す概略図である。
【0125】
図15に示すように、学習テストステップは、予め見出し語テスト切り替え記憶部143に記憶された見出し語テスト切り替え設定ST1に基づいて、第1見出し語テストTa1の出題と第2見出し語テストTa2の出題とを切り替え可能とされている。ここでは、見出し語テスト切り替え記憶部143に「1」が記憶されると、第1見出し語テストTa1の設定とされ、「2」が記憶されると、第2見出し語テストTa2の設定とされる。なお、初期値として見出し語テスト切り替え記憶部143に「1」が記憶されている。
【0126】
見出し語テスト切り替え設定ST1は、設定画面(図示省略)によって第1見出し語テストTa1にするか或いは第2見出し語テストTa2にするかの設定操作を受け付けることで予め設定さてれていてもよいし、見出し語テストTaを行っている途中で選択画面(図示省略)によって見出し語テストTa1にするか或いは第2見出し語テストTa2にするかの選択操作を受け付けることで予め設定されてもよい。
【0127】
(見出し語情報にマーカーがない場合の学習テストの出題)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、見出し語情報マーカー判定手段Q103としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、見出し語情報マーカー判定手段Q103に対応する見出し語情報マーカー判定ステップを含むステップを制御部130に実行させる。
【0128】
見出し語情報マーカー判定ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語情報N(i)にマーカー語句MWが存在するか否かを判定する。
【0129】
そして、学習テストステップは、見出し語情報マーカー判定ステップにて見出し語情報N(i)にマーカー語句が存在しないと判定した場合に、第2見出し語テストTa2を出題する。
【0130】
[音声発音テスト]
本実施の形態において、音声発音テストTbは、マーカー語句MW(ここでは見出し語Na)の音声発音に関するテストを出題する。すなわち、見出し語情報N(i)は、見出し語情報N(i)内の少なくとも1つの語句または文章に対応した音声データを含んでいる。学習テストステップは、見出し語情報読み出し手段Q001によりマーカーが付された見出し語情報N(i)が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合、具体的には、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが音声又は発音種別情報Vに対応する音声発音種別S(3)である場合に(図16(a)参照)、音声発音テストTbを出題する。
【0131】
本実施の形態において、音声発音テストTb(図16(b)参照)は、ユーザーがマーカー語句MWの発音を聞き取るヒアリングテストTb1と、ユーザーがマーカー語句MWを発音して評価を受けるスピーキングテストTb2とを含んでいる。
【0132】
図16は、ヒアリングテストTb1及びスピーキングテストTb2を説明するための説明図である。図16(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において音声又は発音ボタンBT1を含む語句にマーカーが引かれている状態を示しており、図16(b)は、ヒアリングテストTb1の出題画面G7,G8及び解答画面G4,G5並びにスピーキングテストTb2の出題画面G9,G10及び解答画面G11〜G13,G51を示している。図17は、音声データ記憶部144に予め記憶した音声データVDのデータ構造の一例を示す概略図である。また、図18は、録音データ記憶部145に記憶する録音データRDのデータ構造の一例を示す概略図である。
【0133】
(ヒアリングテスト)
図17に示す音声データ記憶部144は、各見出し語情報N(i)において特定された複数の語句(ここでは見出し語Na)を発音した音声データVDを予め登録したものである。音声データVDは、ここでは、MP3形式の音声データとされている。ここで、MP3は、MPEG(Moving Picture Experts Group) Audio Layer−3の意味である。音声データVDは、勿論、他の形式の音声データであってもよい。
【0134】
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、見出し語再生手段Q201(音声再生手段の一例)及びマーカー語句表示手段Q202としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、見出し語再生手段Q201に対応する見出し語再生ステップと、マーカー語句表示手段Q202に対応するマーカー語句表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0135】
見出し語再生ステップは、マーカー語句MW(音声又は発音ボタンBT1に対する語句)の音声データを再生する。マーカー語句表示ステップは、マーカー語句MW(音声又は発音ボタンBT1に対する語句)を表示部151に表示させる。なお、音声又は発音ボタンBT1に対する語句は、ここでは、見出し語Naとされている。
【0136】
そして、ヒアリングテストTb1は、図16(b)の左側に示すように、見出し語再生ステップにてマーカー語句MW(ここでは見出し語Na)の音声データVDを再生した後、マーカー語句表示ステップにてマーカー語句MWを表示させる。本実施の形態では、学習テストステップは、図16(b)の最下部の画面G5に示すように、ヒアリングテストTb1において、マーカー語句MWを表示した後、抽出語句表示ステップを制御部130に実行させて抽出語句WAを表示部151に表示させる。
【0137】
(スピーキングテスト)
図18に示す録音データ記憶部145は、ユーザーが発音した音声を録音した録音データRDを登録するものである。録音データRDは、ここでは、MP3形式の録音データとされている。録音データRDは、勿論、他の形式の録音データであってもよい。
【0138】
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、音声録音手段Q203、音声評価手段Q204及び評価結果表示手段Q205としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、音声録音手段Q203に対応する音声録音ステップと、音声評価手段Q204に対応する音声評価ステップと、評価結果表示手段Q205に対応する評価結果表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0139】
音声録音ステップは、音声を録音データ記憶部145に録音する。音声評価ステップは、音声データ記憶部144の音声データVDを基準にして音声録音ステップにて録音した録音データRDを比較して評価する。評価結果表示ステップは、音声評価ステップにて評価した評価結果を表示部151に表示させる。
【0140】
そして、スピーキングテストTb2は、図16(b)の右側に示すように、マーカー語句表示ステップにてマーカー語句MW(ここでは見出し語Na)を表示した後、音声録音ステップにて音声を録音し、録音した録音データRDを評価結果表示ステップにて評価し、評価した評価結果を評価結果表示ステップにて表示する。本実施の形態では、学習テストステップは、図16(b)の最下部の画面G5に示すように、スピーキングテストTb2において、評価結果を表示した後、抽出語句表示ステップを制御部130に実行させて抽出語句WAを表示部151に表示させる。
【0141】
(ヒアリングテストとスピーキングテストとの切り替え)
図19は、音声発音テスト切り替え記憶部146に予め設定した音声発音テスト切り替え設定ST2のデータ構造の一例を示す概略図である。
【0142】
本実施の形態において、学習テストステップは、予め音声発音テスト切り替え記憶部146に記憶された音声発音テスト切り替え設定ST2に基づいて、ヒアリングテストTb1の出題とスピーキングテストTb2の出題とを切り替え可能とされている。ここでは、音声発音テスト切り替え記憶部146に「1」が記憶されると、ヒアリングテストTb1の設定とされ、「2」が記憶されると、スピーキングテストTb2の設定とされる。なお、初期値として音声発音テスト切り替え記憶部146に「1」が記憶されている。
【0143】
音声発音テスト切り替え設定ST2は、設定画面(図示省略)によってヒアリングテストTb1にするか或いはスピーキングテストTb2にするかの設定操作を受け付けることで予め設定さてれていてもよいし、図16の最上部の画面G6に示すように、音声発音テストTbを行っている途中で選択画面によってヒアリングテストTb1にするか或いはスピーキングテストTb2にするかの選択操作を受け付けることで予め設定されてもよい。
【0144】
[例文テスト]
本実施の形態において、例文テストTcは、例文語句Mcに関するテストを出題する。すなわち、学習テストステップは、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが例文語句Mcに対応する例文種別S(4)である場合に(後述する図20(a)、図21(a)及び図22(a)参照)、例文テストTcを出題する。
【0145】
本実施の形態において、例文テストTcは、例文タイトルMc0にマーカーがない場合に出題する第1例文テストTc1(後述する図20(b)参照)と、例文タイトルMc0にマーカーがある場合でかつ例文語句Mcにマーカーがある場合に出題する第2例文テストTc2(後述する図21(b)参照)と、例文タイトルMc0にマーカーがある場合でかつ例文語句Mcにマーカーがない場合に出題する第3例文テストTc3(後述する図22(b)参照)とを含んでいる。
【0146】
図20から図22は、それぞれ、第1から第3例文テストTc1〜Tc3を説明するための説明図である。図20(a)は、図9(a)に示す表示画面G1で「例文ボタン」BT2を操作したときのウィンドウ画面W1において例文タイトルMc0、例文内容Mc1及び例文意味Mc2にマーカーが引かれている状態を示しており、図20(b)は、第1例文テストTc1の出題画面G14及び解答画面G15を示している。図21(a)は、図9(a)に示す表示画面G1で「例文ボタン」BT2を操作したときのウィンドウ画面W1において例文タイトルMc0及び例文意味Mc2にマーカーが引かれている状態を示しており、図21(b)は、第2例文テストTc2の出題画面G16及び解答画面G17を示している。図22(a)は、図9(a)に示す表示画面G1で「例文ボタン」BT2を操作したときのウィンドウ画面W1において例文タイトルMc0にマーカーが引かれており、例文内容Mc1及び例文意味Mc2の何れにもマーカーが引かれていない状態を示しており、図22(b)は、第3例文テストTc3の出題画面G18及び解答画面G19を示している。
【0147】
(第1例文テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、例文取得手段Q301、例文タイトル判定手段Q302、例文抽出手段Q303、第1例文表示手段Q304及び第2例文表示手段Q305としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、例文取得手段Q301に対応する例文取得ステップと、例文タイトル判定手段Q302に対応する例文タイトル判定ステップと、例文抽出手段Q303に対応する例文抽出ステップと、第1例文表示手段Q304に対応する第1例文表示ステップと、第2例文表示手段Q305に対応する第2例文表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0148】
例文取得ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語内容Nbから例文内容Mc1及び例文意味Mc2を取得する。例文タイトル判定ステップは、マーカー語句MWが例文語句Mcの何れの語句にあるかを判定する。例文抽出手ステップは、例文タイトル判定ステップにてマーカー語句MWが例文内容Mc1または例文意味Mc2にあると判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1及び例文意味Mc2のうちマーカー語句MWが存在する例文内容Mc1及び例文意味Mc2を抽出する。第1例文表示ステップは、例文抽出ステップにて抽出した例文内容Mc1及び例文意味Mc1をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させる。第2例文表示ステップは、例文抽出ステップにて抽出した例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0149】
そして、学習テストステップは、第1例文テストTc1において、図20(b)に示すように、第1例文表示ステップを制御部130に実行させて例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後に第2例文表示ステップを制御部130に実行させて例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0150】
(第2例文テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、例文マーカー判定手段Q306、第3例文表示手段Q307及び第4例文表示手段Q308としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、例文マーカー判定手段Q306に対応する例文マーカー判定ステップと、第3例文表示手段Q307に対応する第3例文表示ステップと、第4例文表示手段Q308に対応する第4例文表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0151】
例文マーカー判定ステップは、例文タイトル判定ステップにてマーカー語句MWが例文タイトルMc0にあると判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1及び例文意味Mc2の少なくとも一方にマーカー語句MWが含まれているか否かを判定する。第3例文表示ステップと、例文マーカー判定ステップにて例文内容Mc1及び例文意味Mc2の少なくとも一方にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1及び例文意味Mc2を例文内容Mc1又は例文意味Mc2に含まれる例文タイトルMc0の文字(ここでは、マーカー語句MW)が非表示状態になるように表示部151に表示させる。第4例文表示ステップは、例文マーカー判定ステップにて例文内容Mc1及び例文意味Mc1の少なくとも一方にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1及び例文意味Mc2を例文内容Mc1又は例文意味Mc2に含まれる例文タイトルMc0の文字(ここでは、マーカー語句MW)が表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0152】
そして、学習テストステップは、第2例文テストTc2において、図21(b)に示すように、第3例文表示ステップを制御部130に実行させて例文内容Mc1又は例文意味Mc2に含まれる例文タイトルMc0の文字を非表示状態になるように表示部151に表示させた後に第4例文表示ステップを制御部130に実行させて例文タイトルMc0の文字が表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0153】
なお、「例文タイトル」にマーカーが付されている場合は、例文テストの種類として、例文タイトルのタイトル文字を例文内容の中から検索し、そのタイトル文字を非表示にした後にそのタイトル文字を表示するといったテストを行うことが可能である。
【0154】
例えば、用例:haveの「have」にマーカーが付されている時は、例文中の「have」を検索し、全ての例文の「have」を非表示にする。その後、「have」のある例文を全て表示してテストしてもよいし、例文を1つずつ表示してテストしても構わない。
【0155】
(第3例文テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、第5例文表示手段Q309及び第6例文表示手段Q310としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、第5例文表示手段Q309に対応する第5例文表示ステップと、第6例文表示手段Q310に対応する第6例文表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0156】
第5例文表示ステップは、例文マーカー判定ステップにて例文内容Mc1及び例文意味Mc2の双方にマーカー語句MWが含まれていないと判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1を表示部151に表示させる。第6例文表示ステップは、例文マーカー判定ステップにて例文内容Mc1及び例文意味Mc2の双方にマーカー語句MWが含まれていないと判定した場合に、例文取得ステップにて取得した例文内容Mc1及び例文意味Mc2のうち少なくとも例文意味Mc2を前記表示部151に表示させる。
【0157】
そして、学習テストステップは、第3例文テストTc3において、図22(b)に示すように、第5例文表示ステップを制御部130に実行させて例文内容Mc1を表示部151に表示させた後に第6例文表示ステップを制御部130に実行させて例文内容Mc1及び例文意味Mc2のうち少なくとも例文意味Mc2(ここでは例文内容Mc1例文意味Mc2)を表示部151に表示させる。なお、第6例文表示ステップにおいて、例文取得ステップにて取得した例文意味Mc2のみを前記表示部151に表示させてもよい。
【0158】
ここで、例文語句Mcにおいて、図8に示すように、例文内容Mc1(ここでは英語)と例文意味Mc2(ここでは日本語)が区切りコード(ここでは改行コード)で区切られているため、区切りコードとマーカーの位置関係によって例文内容Mc1がマーカーされているのか、例文意味Mc2がマーカーされているのかを判定することが可能である。このことは、後述する成句例文語句Mdの成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32についても同様である。
【0159】
[成句テスト]
本実施の形態において、成句テストTdは、成句Mdに関するテストを出題する。すなわち、学習テストステップは、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが成句Mdに対応する成句種別S(5)〜S(7)である場合に(後述する図23(a)、図24(a)及び図25(a)参照)、成句テストTdを出題する。
【0160】
本実施の形態において、成句テストTdは、成句見出しMd1にマーカーがある場合に出題する第1成句テストTd1(後述する図23(b)参照)と、成句見出しMd1にマーカーがない場合でかつ成句例文語句Md3にマーカーがある場合に出題する第2成句テストTd2(後述する図24(b)参照)と、成句見出しMd1にマーカーがない場合でかつ成句例文語句Md3にマーカーがない場合に出題する第3成句テストTd3(後述する図25(b)参照)とを含んでいる。
【0161】
図23から図25は、それぞれ、第1から第3成句テストTd1〜Td3を説明するための説明図である。図23(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において成句見出しMd1にマーカーが引かれている状態を示しており、図23(b)は、第1成句テストTd1の出題画面G18及び解答画面G19を示している。図24(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において成句見出しMd1にマーカーが引かれておらず、成句例文語句Md3にマーカーが引かれている状態を示しており、図24(b)は、第2成句テストTd2の出題画面G20及び解答画面G21を示している。図25(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において成句見出しMd1にマーカーが引かれておらず、成句本文Md2にマーカーが引かれている状態を示しており、図25(b)は、第3成句テストTd3の出題画面G22及び解答画面G23を示している。
【0162】
(第1成句テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、成句取得手段Q401、成句見出し判定手段Q402、第1成句表示手段Q403及び第2成句表示手段Q404としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、成句取得手段Q401に対応する成句取得ステップと、成句見出し判定手段Q402に対応する成句見出し判定ステップと、第1成句表示手段Q403に対応する第1成句表示ステップと、第2成句表示手段Q404に対応する第2成句表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0163】
成句取得ステップQ401は、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語内容N(i)から成句見出しMd1、成句本文Md2、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32を取得する。成句見出し判定ステップは、マーカー語句MWが成句語句Mdの何れの語句にあるかを判定する。第1成句表示ステップは、成句見出し判定ステップにてマーカー語句MWが成句見出しMd1にあると判定した場合に、成句取得ステップにて取得した成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させる。第2成句表示ステップは、成句取得ステップにて取得した成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0164】
そして、学習テストステップは、第1成句テストTd1において、図23(b)に示すように、第1成句表示ステップを制御部130に実行させて成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句PWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後に第2成句表示ステップを制御部130に実行させて成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0165】
(第2成句テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、成句例文マーカー判定手段Q405、第3成句表示手段Q406及び第4成句表示手段Q407としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、成句例文マーカー判定手段Q405に対応する成句例文マーカー判定ステップと、第3成句表示手段Q406に対応する第3成句表示ステップと、第4成句表示手段Q407に対応する第4成句表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0166】
成句例文マーカー判定ステップは、成句見出し判定ステップにてマーカー語句MWが成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にあると判定した場合に、成句取得ステップにて取得した成句例文語句Md3にマーカー語句MWが含まれているか否かを判定する。第3成句表示ステップは、成句例文マーカー判定ステップにて成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、成句取得ステップにて取得した成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させる。第4成句表示ステップは、成句例文マーカー判定ステップにて成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、成句取得ステップにて取得した成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0167】
そして、学習テストステップは、第2成句テストTd2において、図24(b)に示すように、第3成句表示ステップを制御部130に実行させて成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後に第4成句表示ステップを制御部130に実行させて成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0168】
(第3成句テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、成句本文抽出手段Q408、第5成句表示手段Q409及び第6成句表示手段Q410としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、成句本文抽出手段Q408に対応する成句本文抽出ステップと、第5成句表示手段Q409に対応する第5成句表示ステップと、第6成句表示手段Q410に対応する第6成句表示ステップを含むステップを制御部130に実行させる。なお、ここでは、成句取得手段Q401及び成句本文抽出手段Q408で成句取得手段の一例を構成している。
【0169】
成句本文抽出ステップは、成句取得ステップにて取得した成句本文Md2のうちマーカー語句MWが存在する成句本文Md2を抽出する。第5成句表示ステップは、成句例文マーカー判定ステップにて成句本文Md2にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、成句取得ステップにて取得したマーカー語句MWを有する成句本文Md2と、成句本文Md2に対する成句見出しMd1とをマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させる。第6成句表示ステップは、成句例文マーカー判定ステップにて成句本文Md2にマーカー語句MWが含まれていると判定した場合に、成句取得ステップにて取得した成句本文Md2と、成句本文Md2に対する成句見出しMd1とをマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0170】
そして、学習テストステップは、成句テストTd3において、図25(b)に示すように、第5成句表示ステップを制御部130に実行させて成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後に第6成句表示ステップを制御部130に実行させて成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させる。
【0171】
[見出し語本文テスト]
本実施の形態において、見出し語本文テストTeは、見出し語本文に関するテストを出題する。すなわち、学習テストステップは、マーカー種別判定ステップにて判定したマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが見出し語本文Meに対応する見出し語本文種別S(2)である場合に(後述する図26(a)参照)、見出し語本文テストTeを出題する。
【0172】
本実施の形態において、見出し語本文テストTeは、見出し語本文Meにマーカーがある場合に出題するマーカー語句テストTe1(後述する図26(b)参照)を含んでいる。
【0173】
図26は、マーカー語句テストTe1を説明するための説明図である。図26(a)は、図9(a)に示す表示画面G1において見出し語本文Meにマーカーが引かれている状態を示しており、図26(b)は、マーカー語句テストTe1の出題画面G24及び解答画面G25を示している。
【0174】
(マーカー語句テスト)
本実施の形態において、図12に示す制御部130は、見出し語表示手段Q501、見出し語本文取得手段Q502、見出し語本文判定手段Q503、見出し語本文マーカー抽出手段Q504及びマーカー語句表示手段Q505としてさらに機能する。すなわち、学習テストプログラムは、見出し語表示手段Q501に対応する見出し語表示ステップと、見出し語本文取得手段Q502に対応する見出し語本文取得ステップと、見出し語本文判定手段Q503に対応する見出し語本文判定ステップと、見出し語本文マーカー抽出手段Q504に対応する見出し語本文マーカー抽出ステップと、マーカー語句表示手段Q505に対応するマーカー語句表示ステップとを含むステップを制御部130に実行させる。
【0175】
見出し語表示ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語Naを表示部151に表示させる。見出し語本文取得ステップは、見出し語情報読み出しステップにて読み出した見出し語内容Nbから見出し語本文Meを取得する。見出し語本文判定ステップは、マーカー語句MWが見出し語本文Meの何れの語句にあるかを判定する。見出し語本文マーカー抽出ステップは、見出し語本文判定ステップにてマーカー語句MWが見出し語本文Meにあると判定した場合に、見出し語本文取得ステップにて取得した見出し語本文Meのうちのマーカー語句MWを抽出する。マーカー語句表示ステップは、見出し語本文マーカー抽出ステップにて抽出したマーカー語句MWを表示部151に表示させる。
【0176】
そして、学習テストステップは、マーカー語句テストTe1において、図26(b)に示すように、見出し語表示ステップを制御部130に実行させて見出し語Naを表示部151に表示させた後にマーカー語句表示ステップを制御部130に実行させてマーカー語句MWを表示部151に表示させる。
【0177】
[学習テストの制御例]
次に、学習テストの制御例について前述した図面と共に図27から図41を参照しながら説明する。
【0178】
図27は、学習テストを出題する学習テスト処理のメインのフローチャートであって単語帳データベースWDBから見出し語情報N(i)を1件ずつ処理するフローチャートを示す概略図である。図28は、図27に示す学習テスト処理のフローチャートにおける1件処理S10のサブルーチンを示す概略図である。図29及び図30は、図28に示す1件処理S10のフローチャートにおけるマーカー位置取得処理S20のサブルーチンを示す概略図である。
【0179】
(学習テスト処理)
ユーザーにより学習テストを指示する操作(ここでは機能キー121cの押下後に学習テストキー121d(図1参照)の押下操作)を受け付けると、図27に示すように、単語帳データベースWDBに見出し語情報N(i)が1件以上あるか(iが1以上か)否かを判断する(S1)。単語帳データベースWDBに見出し語情報N(i)がない場合には(S1:No)、処理を終了する一方、単語帳データベースWDBに見出し語情報N(i)がある場合には(S1:Yes)、見出し語情報N(1)を取得し(S2)、図28の1件処理S10のサブルーチンを経て、未処理の見出し語情報N(i)があるか否かを判断し(S3)、未処理の見出し語情報N(i)があれば(S3:Yes)、処理S2に移行する一方、未処理の見出し語情報N(i)がなければ(S3:No)、学習テスト処理を終了する。
【0180】
(1件処理)
図28に示す1件処理S10のサブルーチンでは、先ず、図29及び図30のマーカー位置取得処理S20のサブルーチンを処理した後、処理S11〜処理S15でマーカー位置情報MPによるマーカー位置によって、図31のマーカー見出し語処理S200、図35の通常見出し語本文処理S300、図36及び図37のマーカー発音処理S400、図38及び図39のマーカー例文処理S500、図40のマーカー成句処理S600及び図41のマーカー見出し語本文処理S700の各処理によるテストのうち何れかのテストを出題する。
【0181】
詳細は後述するが、図31のマーカー見出し語処理S200では、見出し語テストTaの第1見出し語テストTa1を出題し、図35の通常見出し語本文処理S300では、見出し語テストTaの第2見出し語テストTa2を出題し、図36及び図37のマーカー発音処理S400では、音声発音テストTbのヒアリングテストTb1及びスピーキングテストTb2を出題し、図38及び図39のマーカー例文処理S500では、例文テストTcの第1から第3例文テストTc1〜Tb3を出題し、図40のマーカー成句処理S600では、成句テストTdの第1から第3成句テストTd1〜Td3を出題し、また、図41のマーカー見出し語本文処理S700では、見出し語本文テストTeのマーカー語句テストTe1を出題する。
【0182】
(マーカー位置取得処理)
図29に示すマーカー位置取得処理S20では、先ず、マーカー記憶部142(図10参照)において、見出し語情報N(i)にマーカー位置情報MPが登録されているか否かを判断する(S21)。マーカー位置情報MPが登録されていない場合には(S21:No)、戻り値に「マーカーがないこと」を示す情報を付与して図28の処理S11に戻る一方、マーカー位置情報MPが登録されている場合には(S21:Yes)、マーカータイプが「例文」であるか否かを判断する(S23)。マーカータイプが「例文」である場合には(S23:Yes)、戻り値に「マーカー位置が例文タイトルMc0にあること」を示す情報を付与し(S24)、処理S44に移行する一方、マーカータイプが「例文」でない場合には(S23:No)、マーカー記憶部142からマーカーの開始バイト位置MPs及び終了バイト位置MPeを取得し(S25)、見出し語情報N(i)に対して開始バイト位置MPsから終了バイト位置MPeまでにあたる部分の見出し語情報種別S(j)を取得し(S26)、図30に示す処理S27に移行する。
【0183】
次に、見出し語情報種別S(j)が見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)であるか否かを判断する(S27)。見出し語情報種別S(j)が見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)でない場合には(S27:No)、処理S31に移行する一方、見出し語情報種別S(j)が見出し語Naに対応する見出し語種別S(1)である場合には(S27:Yes)、見出し語情報種別S(j)が音声又は発音種別情報Vに対応する音声発音種別S(3)であるか否かを判断する(S28)。見出し語情報種別S(j)が音声又は発音種別情報Vに対応する音声発音種別S(3)である場合には(S28:Yes)、戻り値に「マーカー位置が音声又は発音種別情報Vにあること」を示す情報を付与し(S29)、処理S44に移行する一方、見出し語情報種別S(j)が音声又は発音種別情報Vに対応する音声発音種別S(3)でない場合には(S28:No)、戻り値に「マーカー位置が見出し語Naにあること」を示す情報を付与し(S30)、処理S44に移行する。
【0184】
次に、見出し語情報種別S(j)が例文語句Mcに対応する例文種別S(4)であるか否かを判断する(S31)。見出し語情報種別S(j)が例文語句Mcに対応する例文種別S(4)でない場合には(S31:No)、処理S37に移行する一方、見出し語情報種別S(j)が例文語句Mcに対応する例文種別S(4)である場合には(S31:Yes)、マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前後にあるか否かを判断する(S32)。マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前後にある場合には(S32:Yes)、戻り値に「マーカー位置が例文語句Mcの例文内容Mc1(ここでは英語)及び例文意味Mc2(ここでは日本語)の双方にあること」を示す情報を付与し(S33)、処理S44に移行する一方、マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前後にない場合には(S32:No)、マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前にあるか否かを判断する(S34)。マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前にある場合には(S33:Yes)、戻り値に「マーカー位置が例文語句Mcの例文内容Mc1(ここでは英語)にあること」を示す情報を付与し(S35)、処理S44に移行する一方、マーカー位置が例文語句Mc内の改行の前にない場合には(S32:No)、戻り値に「マーカー位置が例文語句Mcの例文意味Mc2(ここでは日本語)にあること」を示す情報を付与し(S36)、処理S44に移行する。
【0185】
次に、見出し語情報種別S(j)が成句Mdに対応する成句種別S(5)〜S(7)であるか否かを判断する(S37)。見出し語情報種別S(j)が成句Mdに対応する成句種別S(5)〜S(7)でない場合には(S37:No)、マーカー位置が見出し語本文Meにあるとし、戻り値に「マーカー位置が見出し語本文Meにあること」を示す情報を付与し(S38)、処理S44に移行する一方、見出し語情報種別S(j)が成句Mdに対応する成句種別S(5)〜S(7)である場合には(S37:Yes)、マーカー位置が成句見出しMd1にあるか否かを判断する(S39)。マーカー位置が成句見出しMd1にある場合には(S39:Yes)、戻り値に「マーカー位置が成句見出しMd1にあること」を示す情報を付与し(S40)、処理S44に移行する一方、マーカー位置が成句見出しMd1にない場合には(S39:No)、マーカー位置が成句例文語句Md3にあるか否かを判断する(S41)。マーカー位置が成句例文語句Md3にある場合には(S41:Yes)、戻り値に「マーカー位置が成句例文語句Md3にあること」を示す情報を付与し(S42)、処理S44に移行する一方、マーカー位置が成句例文語句Md3にない場合には(S41:No)、戻り値に「マーカー位置が成句本文Md2にあること」を示す情報を付与し(S43)、処理S44に移行する。
【0186】
次に、次のマーカー位置情報MPがあるか否かを判断し(S44)、次のマーカー位置情報MPがある場合には(S44:Yes)、図29の処理S23に移行する一方、次のマーカー位置情報MPがない場合には(S44:No)、図28の処理S11に戻る。
【0187】
図28に示す処理S11では、マーカー位置情報MPによるマーカー位置が見出し語Naの位置にあるか否か(具体的には図11(a)の表示画面G1における太枠部α1かどうか)を判断し、マーカー位置が見出し語Naの位置にある場合には(S11:Yes)、見出し語テスト切り替え設定ST1が第1見出し語テストTa1か否かを判断する(S16)。設定ST1が第1見出し語テストTa1である場合には(S16:Yes)、図31のマーカー見出し語処理S200のサブルーチンを経て処理S17に移行する一方、設定ST1が第2見出し語テストTa2である場合には(S16:No)、図35の通常見出し語本文処理S300のサブルーチンを経て処理S17に移行する。
【0188】
一方、処理S11でマーカー位置が見出し語Naの位置にない場合には(S11:No)、マーカー位置が音声又は発音ボタンBT1の位置にあるか否か(具体的には図11(a)の表示画面G1における太枠部α2かどうか)を判断する(S12)。マーカー位置が音声又は発音ボタンBT1の位置にある場合には(S12:Yes)、図36及び図37のマーカー発音処理S400のサブルーチンを経て処理S17に移行する一方、マーカー位置が音声又は発音ボタンBT1の位置にない場合には(S12:No)、マーカー位置が例文語句Mcの位置にあるか否か(具体的には図11(b)の用例のウィンドウW1かどうか)を判断する(S13)。
【0189】
処理S13でマーカー位置が例文語句Mcの位置にある場合には(S13:Yes)、図38及び図9のマーカー例文処理S500のサブルーチンを経て処理S17に移行する一方、マーカー位置が例文語句Mcの位置にない場合には(S13:No)、マーカー位置が成句Mdの位置にあるか否か(具体的には図11(a)の表示画面G1におけるマーク「◆」以降かどうか)を判断する(S14)。
【0190】
処理S14でマーカー位置が成句Mdの位置にある場合には(S14:Yes)、図40のマーカー成句処理S600のサブルーチンを経て処理S17に移行する一方、マーカー位置が成句Mdの位置にない場合には(S14:No)、マーカー位置が見出し語本文Meの位置にあるか否か(具体的には見出し語Na、音声又は発音ボタンBT1、例文語句Mc及び成句Md以外にマーカーがあるかどうか)を判断する(S15)。
【0191】
処理S15でマーカー位置が見出し語本文Meの位置にある場合には(S15:Yes)、図41のマーカー見出し語本文処理S700のサブルーチンを経て処理S17に移行する。
【0192】
処理S17では、未処理のマーカー位置情報があるか否かを判断し、未処理のマーカー位置情報がある場合には(S17:Yes)、処理S11に移行する一方、未処理のマーカー位置情報がない場合には(S17:No)、図27の処理S3に戻る。
【0193】
一方、処理S15でマーカー位置が見出し語本文Meの位置にない場合には(S15:No)、図35の通常見出し語本文処理S300のサブルーチンを経て図27の処理S3に戻る。
【0194】
このように、図28に示す1件処理S10のサブルーチンでは、見出し語情報N(i)内に複数のマーカーが存在していた場合でも、最初に検出したマーカー位置に応じて処理S200〜S700のうちの何れかに決めている。しかし、それに限定されるものではなく、複数のマーカーのうち少なくとも二つのマーカーに対して処理してもよい。例えば、マーカー位置が見出し語Naの位置と例文語句Mcの位置との複数場所にあった場合は、マーカー見出し語処理S200を処理した後にマーカー例文処理S500を処理したり、或いは、マーカー例文処理S500を処理した後にマーカー見出し語処理S200を処理したりしてもよい。
【0195】
また、マーカーの色に対して予め優先順位を設定しておき、マーカー位置取得処理S20の処理後に、予め設定したマーカー色の優先順位に応じて処理の順番を変更してもよい。
【0196】
また、見出し語テスト切り替え設定ST1は、見出し語Naにマーカーが付されている場合、第1見出し語テストTa1のマーカー見出し語処理S200と第2見出し語テストTa2の通常見出し語本文処理S300とのうち、何れの処理を行うかの設定であり、この例では、ユーザーによって設定される項目で、見出し語テスト切り替え記憶部143(図15参照)に保持される。ユーザーによる設定は、この例では、別途設定画面(図示省略)を設けて設定操作を受け付けるようになっている。
【0197】
次に、マーカー見出し語処理S200、通常見出し語本文処理S300、マーカー発音処理S400、マーカー例文処理S500、マーカー成句処理S600及びマーカー見出し語本文処理S700について順に説明する。
【0198】
(1)マーカー見出し語処理及び通常見出し語本文処理
図31は、図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー見出し語処理S200のサブルーチンを示す概略図である。また、図32は、図31に示すマーカー見出し語処理S200のフローチャートにおける見出し語本文抽出処理S100のサブルーチンを示す概略図である。図33及び図34は、図32に示す見出し語本文抽出処理S100により順次抽出される語句を説明するための説明図である。図33(a)及び図33(b)は、それぞれ、見出し語情報N(i)、早見語句WHを示しており、図34(a)から図34(e)は、それぞれ、第1省略語句WH1、第2省略語句WH2、第3省略語句WH3、第4省略語句WH4及び第5省略語句WH5を示している。
【0199】
また、図35は、図28に示す1件処理のフローチャートにおける通常見出し語本文処理S300のサブルーチンを示す概略図である。
【0200】
(1−1)第1見出し語テスト
第1見出し語テストTa1では、図13も参照しながら説明する。図13(a)に示すように、見出し語Naにマーカーが引かれている場合には、見出し語Naをテストしたいと考えられることから、マーカー見出し語処理S200において、見出し語本文Meから抽出した抽出語句WAを表示した後、見出し語Naを表示するようにしている。
【0201】
すなわち、図31に示すマーカー見出し語処理S200では、先ず、図32の見出し語本文抽出処理S100のサブルーチンを経て、テスト問題として抽出語句WAを表示(図13(b)の画面G2参照)し(S201)、キー入力待ち状態にする(S202)。そして、キー入力があると、解答として見出し語Naを表示(図13(b)の画面G3参照)して(S204)、キー入力待ち状態にし(S205)、キー入力があると、第1見出し語テストTa1を終了する。
【0202】
(見出し語本文抽出処理)
図32に示す見出し語本文抽出処理S100では、先ず、単語帳データベースWDBにおける見出し語情報N(i)のデータ(図33(a)参照)から早見コードPS(図8参照)が付された早見語句WH(図33(b)参照)を抽出する(S101)。
【0203】
次に、早見語句WHから「語義番号」だけを含む第1省略語句WH1(図34(a)参照)を抽出する(S102)。ここで「語義番号」としては、ローマ数字“I,II,III,…”、○付き数字や、アルファベット“a),b),c)”等の番号、符号を例示できる。
【0204】
次に、第1省略語句WH1から「早見対象外括弧」に囲まれた語句をこの「早見対象外括弧」と共に削除して第2省略語句WH2(図34(b)参照)を得る(S103)。ここで「早見対象外括弧」としては、角括弧“[]”、山括弧“<>” 、二重山括弧“≪≫”等の括弧記号を例示できる。
【0205】
次に、第2省略語句WH2から「無視する文字」を削除し、さらに「区切り文字」に応じて語句を抽出して第3省略語句WH3(図34(c)参照)を得る(S104)。ここで「無視する文字」としては、「空白」、「語義番号」等の見出し語本文Meの内容に関与しない記号を例示できる。また、「区切り文字」としては、カンマ「,」、セミコロン「;」、「改行」等の区切り記号を例示できる。
【0206】
次に、第3省略語句WH3の中で重複しているものを削除して第4省略語句WH4(図34(d)参照)を得る(S105)。
【0207】
表示画面サイズや、見やすさの観点から、箇条書きのような第4省略語句WH4の構成にしもよいが、処理S106のように、第4省略語句WH4に対して整形して得られた第5省略語句WH5(図34(e)参照)として行方向に接続した構成にしてもよい。第4省略語句WH4から第5省略語句WH5への整形は、各語句を接続記号(例えばセミコロン「;」、カンマ「,」、コロン「:」等の区切り記号)で接続することで行うことができる。
【0208】
そして、第4省略語句WH4又は第5省略語句WH5を抽出語句WAとすることができる。
【0209】
なお、「語義番号」、「早見対象外括弧」、「無視する文字」及び「区切り文字」の参照データは、単語帳データベースWDBの種類に応じて予め記憶部140に記憶されている。
【0210】
(1−2)第2見出し語テスト
第2見出し語テストTa2では、図14も参照しながら説明する。図14(a)に示すように、見出し語Naにマーカーが引かれている場合には、見出し語Naをテストしたいと考えられることから、通常見出し語本文処理S300において、見出し語Naを表示した後、見出し語本文Meから抽出した抽出語句WAを表示するようにしている。
【0211】
すなわち、図35に示す通常見出し語本文処理S300では、先ず、テスト問題として見出し語Naを表示(図14(b)の画面G4参照)し(S301)、キー入力待ち状態にする(S302)。そして、キー入力があると、図32の見出し語本文抽出処理S100のサブルーチンを経て、解答として抽出語句WAを表示(図14(b)の画面G5参照)して(S303)、キー入力待ち状態にし(S304)、キー入力があると、第2見出し語テストTa2を終了する。
【0212】
なお、図35に示す通常見出し語本文処理S300では抽出語句WAの表示処理S303の後に見出し語Naの表示処理(S301)に戻れないフローとなっているが、キー入力の内容に応じて見出し語Naの表示処理(S301)に戻れるようにしてもよい。また、見出し語Naの表示処理を含む他のフローのキー入力待ちにおいても、同様に見出し語Naの表示処理に戻れるようにしてもよい。
【0213】
(2)マーカー発音処理
図36及び図37は、図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー発音処理S400のサブルーチンを示す概略図である。
【0214】
音声発音テストTbでは、図16も参照しながら説明する。図16(a)に示すように、音声又は発音ボタンBT1を含む語句にマーカーが引かれている場合には、見出し語Naの発音を聞いて見出し語Naが聞き取れることをテストするか、或いは、見出し語Naの発音を正しくできるかをテストしたいと考えられることから、マーカー発音処理S400において、ヒアリングテストTb1やスピーキングテストTb2を出題するようにしている。
【0215】
(2−1)ヒアリングテスト
すなわち、図36に示すマーカー発音処理S400では、先ず、テストモード選択画面(図16(b)の画面G6参照)を表示し(S401)、キー入力待ち状態にする(S402)。
【0216】
次に、ヒアリングテストTb1を出題することを指示するキー操作(ここでは[H]キーの押下操作)を受け付けたか否かを判断する(S403)。ヒアリングテストTb1を出題することを指示するキー操作を受け付けた場合には(S403:Yes)、音声再生中画面(図16(b)の画面G7参照)を表示し(S404)、音声データVDを再生し(S405)、さらにキー待ち画面(図16(b)の画面G8参照)を表示し(S406)、キー入力待ち状態にする(S407)。
【0217】
次に、もう一度再生することを指示するキー操作(ここでは「音声」キー121f(図1参照)の押下操作)を受け付けたか否かを判断し(S408)、もう一度再生することを指示するキー操作を受け付けた場合には(S408:Yes)、処理S404に移行する一方、次に進むことを指示するキー操作(ここでは決定キー121b(図1参照)の押下操作)を受け付けた場合には(S408:No)、図35の通常見出し語本文処理S300のサブルーチン(図16(b)の画面G4,G5参照)を経て、ヒアリングテストTb1を終了する。
【0218】
(2−2)スピーキングテスト
一方、処理S403でヒアリングテストTb1を出題することを指示するキー操作を受け付けていない場合には(S403:No)、図37の処理S409でスピーキングテストTb2を出題することを指示するキー操作(ここでは[S]キーの押下操作)を受け付けたか否かを判断し、スピーキングテストTb2を出題することを指示するキー操作を受け付けた場合には(S409:Yes)、処理S410に移行する一方、スピーキングテストTb2を出題することを指示するキー操作を受け付けていない場合には(S409:No)、図36の処理S402に移行する。
【0219】
次に、録音開始画面(図16(b)の画面G9参照)に音声データに対応するマーカー語句MW(ここでは見出し語Na)を表示して(S410)、キー入力待ち状態にし(S411)、キー入力があると、録音中画面(図16(b)の画面G10参照)を表示し(S412)、録音を開始し(S413)、キー入力待ち状態にする(S414)。
【0220】
そして、キー入力があると、録音を停止し(S415)、採点中画面(図16(b)の画面G11参照)を表示し(S416)、音声データを解析、比較する(S417)。なお、音声データを解析、比較については、従来公知の手法で行うことができ、ここでは詳しい説明を省略する。
【0221】
次に、評価結果(図16(b)の画面G12参照)を表示し(S418)、キー待ち画面(図16(b)の画面G13参照)を表示してキー入力待ち状態にし(S419)、もう一度録音することを指示するキー操作(ここでは「音声」キー121f(図1参照)の押下操作)を受け付けたか否かを判断し(S420)、もう一度録音することを指示するキー操作を受け付けた場合には(S420:Yes)、処理S410に移行する一方、次に進むことを指示するキー操作(ここでは決定キー121b(図1参照)の押下操作)を受け付けた場合には(S420:No)、図32の見出し語本文抽出処理S100のサブルーチンを経て、抽出語句WA(図16(b)の画面G5参照)を表示して(S421)、キー入力待ち状態にし(S422)、キー入力があると、スピーキングテストTb2を終了する。
【0222】
(3)マーカー例文処理
図38及び図39は、図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー例文処理S500のサブルーチンを示す概略図である。
【0223】
(3−1)第1例文テスト
第1例文テストTc1では、図20も参照しながら説明する。図20(a)に示すように、例文タイトルMc0にマーカーが引かれておらず、例文内容Mc1(ここでは英語)及び例文意味Mc2(ここでは日本語)の少なくとも一方にマーカーが引かれている場合は、例文内容Mc1及び例文意味Mc2の双方をマーカー語句MWが非表示状態で表示するようにしている。
【0224】
すなわち、図38に示すマーカー例文処理S500では、先ず、マーカー位置が例文タイトルMc0にあるか否かを判断し(S501)、マーカー位置が例文タイトルMc0にない場合には(S501:No)、マーカーの開始バイト位置MPs及び終了バイト位置MPe(図11)からマーカーが付された例文内容Mc1及び例文意味Mc2を取得する(S502)。
【0225】
次に、テスト問題として例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示(図20(b)の画面G14参照)し(S503)、キー入力待ち状態にする(S504)。そして、キー入力があると、解答として例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図20(b)の画面G15参照)して(S505)、キー入力待ち状態にし(S506)、キー入力があると、未処理の例文語句Mcがあるか否かを判断する(S507)。未処理の例文語句Mcがある場合には(S507:Yes)、処理S502に移行する一方、未処理の例文語句Mcがない場合には(S507:No)、第1例文テストTc1を終了する。
【0226】
(3−2)第2例文テスト
第2例文テストTc2では、図21も参照しながら説明する。図21(a)に示すように、例文タイトルMc0にマーカーが引かれており、例文内容Mc1(ここでは英語)及び例文意味Mc2(ここでは日本語)の少なくとも一方にマーカーが引かれている場合は、例文内容Mc1及び例文意味Mc2の双方をマーカー語句MWが非表示状態で表示するようにしている。
【0227】
すなわち、図38に示す処理S501において、マーカー位置が例文タイトルMc0にある場合には(S501:Yes)、図39の処理S508でマーカータイプ(例文)の位置情報(図10参照)から同一例文ウィンドウW1〜W3中に表示される例文語句Mcの数を取得する。なお、同一例文ウィンドウW1〜W3中に表示される例文語句Mcの数は、例文種別(すなわち、例文内容Mc1及び例文意味Mc2の組合せ)がいくつ続くかを調べることで取得することができる。
【0228】
次に、未処理の例文語句Mcがあるか否かを判断し(S509)、未処理の例文語句Mcがない場合には(S509:No)、第2例文テストTc2を終了する一方、未処理の例文語句Mcがある場合には(S509:Yes)、見出し語情報N(i)における例文語句Mcの位置情報を示す開始バイト位置Mcs及び終了バイト位置Mce(図8参照)を算出する(S510)。
【0229】
次に、マーカーの開始バイト位置MPsと開始バイト位置MPeから例文語句Mcの開始バイト位置Mcsと終了バイト位置Mceとの間の範囲内にマーカーが存在するか否かを判断し(S511)、例文語句Mcの開始バイト位置Mcsと終了バイト位置Mceとの間の範囲内にマーカーが存在する場合には(S511:Yes)、テスト問題として例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示(図21(b)の画面G16参照)し(S512)、キー入力待ち状態にする(S513)。そして、キー入力があると、解答として例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図21(b)の画面G17参照)して(S514)、キー入力待ち状態にし(S515)、キー入力があると、未処理の例文語句Mcがあるか否かを判断する(S520)。未処理の例文語句Mcがある場合には(S520:Yes)、処理S510に移行する一方、未処理の例文語句Mcがない場合には(S520:No)、第2例文テストTc2を終了する。
【0230】
(3−3)第3例文テスト
第3例文テストTc3では、図22も参照しながら説明する。図22(a)に示すように、例文タイトルMc0にマーカーが引かれており、例文内容Mc1(ここでは英語)及び例文意味Mc2(ここでは日本語)の何れにもマーカーが引かれていない場合は、例文内容Mc1を表示してその後に例文意味Mc2を表示するようにしている。
【0231】
すなわち、図39に示す処理S511において、例文語句Mcの開始バイト位置MCsと開始バイト位置MCeとの間の範囲内にマーカーが存在しない場合には(S511:No)、テスト問題として例文内容Mc1を表示(図22(b)の画面G18参照)し(S516)、キー入力待ち状態にする(S517)。そして、キー入力があると、解答として例文意味Mc2(ここでは例文内容Mc1及び例文意味Mc2)をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図22(b)の画面G19参照)して(S518)、キー入力待ち状態にし(S519)、キー入力があると、処理S520に移行する。
【0232】
(4)マーカー成句処理
図40は、図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー成句処理S600のサブルーチンを示す概略図である。
【0233】
(4−1)第1成句テスト
第1成句テストTd1では、図23も参照しながら説明する。図23(a)に示すように、成句見出しMd1にマーカーが引かれている場合には、成句本文Md2をテストしたいと考えられることから、成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが非表示状態で表示するようにしている。
【0234】
すなわち、図40に示すマーカー成句処理S600では、先ず、マーカー位置が成句見出しMd1にあるか否かを判断し(S601)、マーカー位置が成句見出しMd1にある場合には(S601:Yes)、テスト問題として成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示(図23(b)の画面G20参照)し(S602)、キー入力待ち状態にする(S603)。そして、キー入力があると、解答として成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図23(b)の画面G21参照)して(S604)、キー入力待ち状態にし(S605)、キー入力があると、未処理の成句Mdがあるか否かを判断する(S606)。未処理の成句Mdがある場合には(S606:Yes)、処理S601に移行する一方、未処理の成句Mdがない場合には(S606:No)、第1成句テストTd1を終了する。
【0235】
(4−2)第2成句テスト
第2成句テストTd2では、図24も参照しながら説明する。図24(a)に示すように、成句例文語句Md3にマーカーが引かれている場合には、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をテストしたいと考えられることから、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが非表示状態で表示するようにしている。
【0236】
すなわち、図40に示す処理S601において、マーカー位置が成句見出しMd1にない場合には(S601:No)、マーカー位置が成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にあるか否かを判断し(S607)、マーカー位置が成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にある場合には(S607:Yes)、テスト問題として成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示(図24(b)の画面G22参照)し(S608)、キー入力待ち状態にする(S609)。そして、キー入力があると、解答として成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図24(b)の画面G23参照)して(S610)、処理S605に移行する。
【0237】
(4−3)第3成句テスト
第3成句テストTd3では、図25も参照しながら説明する。図25(a)に示すように、成句見出しMd1にマーカーが引かれておらず、成句例文語句Md3にマーカーが引かれていない場合(すなわち、成句本文Md2にマーカーが引かれている場合)には、成句本文Md2と成句見出しMd1とをマーカー語句MWが表示状態で表示するようにしている。
【0238】
すなわち、図40に示す処理S607において、マーカー位置が成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にない場合には(S607:No)、マーカー語句MWを有する成句本文Md2を取得し、テスト問題としてマーカー語句MWを有する成句本文Md2と、成句本文Md2に対する成句見出しMd1とをマーカー語句MWが非表示状態になるように表示(図25(b)の画面G24参照)し(S611)、キー入力待ち状態にする(S612)。そして、キー入力があると、解答として成句見出しMd1を表示すると共に成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示(図25(b)の画面G25参照)して(S613)、処理S605に移行する。
【0239】
図40に示すマーカー成句処理のフローにおいては、複数個所にマーカーが付されていても、最初に検出されたマーカー位置の処理のみを対象としているが、それぞれのマーカーで処理を行ってもよい。例えば、成句例文内容Md31、成句例文意味Md32及び成句本文Md2にマーカーが付されている場合、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32の処理の後、成句本文Md2の処理を続けて行うようにしてもよいし、成句本文Md2の処理の後、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32の処理を続けて行うようにしてもよい。
【0240】
(5)マーカー見出し語本文処理
図41は、図28に示す1件処理のフローチャートにおけるマーカー見出し語本文処理S700のサブルーチンを示す概略図である。
【0241】
見出し語本文テストTe(マーカー語句テストTe1)では、図26も参照しながら説明する。図26(a)に示すように、見出し語本文Meにマーカーが引かれている場合には、見出し語本文Meのマーカーを引いた部分をテストしたいと考えられることから、見出し語Naを表示した後に見出し語本文Meのマーカーを引いた部分(抽出語句WA)を表示するようにしている。
【0242】
すなわち、図41に示すマーカー成句処理S700では、先ず、テスト問題として見出し語Naを表示(図26(b)の画面G26参照)し(S701)、キー入力待ち状態にする(S702)。そして、キー入力があると、マーカー部を抽出した抽出語句WAを取得し(S703)、解答として抽出語句WAを表示(図41(b)の画面G27参照)し(S704)、マーカー語句テストTe1を終了する。
【0243】
[まとめ]
本実施の形態によれば、マーカー機能にてマーカーが付されているマーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)を判定するので、マーカー語句MWが見出し語情報種別S(j)のうち何れのものであるかを認識することができ、見出し語情報種別S(j)に基づいて複数種類の学習テストTa〜Teのうち何れかの学習テストを出題することで、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じて自動的に適切な学習テストを出題することができる。
【0244】
また、本実施の形態では、情報データベースが単語帳データベースWDBとされていることで、ユーザーが繰り返し見たい語句を見出し語情報N(i)として登録した単語帳データベースWDBにより、ユーザーにとって必要な語句のみをテストの対象語句とすることができる。
【0245】
また、本実施の形態では、マーカー語句MWの見出し語情報N(i)におけるマーカー位置情報MPを取得するという簡単な構成で、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)を判定することができ、これにより、マーカー種別判定の制御構成を簡素化することができる。
【0246】
また、本実施の形態では、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが見出し語種別S(1)である場合に、見出し語テストTaを出題するので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じた適切な学習テストとして見出し語テストTaを出題することができる。
【0247】
(見出し語テスト)
また、本実施の形態では、見出し語内容Nbのうち早見コードPSを利用して、早見コードPSから得られた早見語句WHをさらに抽出した抽出語句WAを表示するので、見出し語Naに対する見出し語内容Nbをユーザーにとって不要とされる部分を削除した状態で、換言すれば、見出し語内容Nbのうちユーザーにとって本質的に必要される部分のみを表示することができる。これにより、見出し語Naに対して表示される見出し語内容Nbの視認容易性を高めることができ、それだけ学習効果を向上させることができる。
【0248】
(第1及び第2見出し語テスト)
また、本実施の形態では、第1見出し語テストTa1を出題する場合、抽出語句WAを表示した後に見出し語Naを表示するので、抽出語句WAから見出し語Naへの暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。また、第2見出し語テストTa2を出題する場合、見出し語Naを表示した後にWA抽出語句を表示するので、見出し語Naから抽出語句WAへの暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0249】
また、本実施の形態では、見出し語テスト切り替え設定ST1に基づいて、第1見出し語テストTa1の出題と第2見出し語テストTa2の出題とを切り替え可能とされているので、第1見出し語テストTa1を出題するか或いは第2見出し語テストTa2を出題するかをユーザーが必要に応じて切り替えることができる。
【0250】
また、本実施の形態では、見出し語情報N(i)にマーカー語句MWが存在しないと判定した場合に、第2見出し語テストTa2を出題するので、見出し語情報N(i)にマーカーが付されていない場合でも適切な学習テストを出題することができる。
【0251】
(音声発音テスト)
また、本実施の形態では、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが音声発音種別S(3)である場合に、音声発音テストTbを出題するので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じた適切な学習テストとして音声発音テストTbを出題することができる。
【0252】
(ヒアリングテスト及びスピーキングテスト)
また、本実施の形態では、ヒアリングテストTb1において、マーカー語句MWの音声データVDを再生した後、マーカー語句MWを表示するので、マーカー語句MWの聞き取り練習をユーザーに効果的に行わせることができる。
【0253】
また、本実施の形態では、スピーキングテストTb2において、マーカー語句MWを表示した後、音声を録音し、録音した録音データを評価し、評価した評価結果を表示するので、マーカー語句MWの発音練習をユーザーに効果的に行わせることができる。
【0254】
また、本実施の形態では、音声発音テスト切り替え設定ST2に基づいて、ヒアリングテストTb1の出題とスピーキングテストTb2の出題とを切り替え可能とされているので、ヒアリングテストTb1を行うか或いはスピーキングテストTb2を行うかをユーザーが必要に応じて切り替えることができる。
【0255】
(例文テスト)
また、本実施の形態では、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが例文種別S(4)である場合に、例文テストTcを出題するので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じた適切な学習テストとして例文テストTcを出題することができる。
【0256】
(第1から第3例文テスト)
また、本実施の形態では、例文内容Mc1または例文意味Mc2にマーカーがある第1例文テストTc1及び第2例文テストTc2において、例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後、例文内容Mc1及び例文意味Mc2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させるので、例文内容Mc1及び例文意味Mc2のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0257】
また、本実施の形態では、例文タイトルMc0にマーカーがあり例文内容Mc1または例文意味Mc2の双方にマーカーがない第3例文テストTc3において、例文内容Mc1を表示部に表示させた後、例文意味Mc2を表示部151に表示させるので、例文内容Mc1に対する例文意味Mc2の確認テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0258】
(成句テスト)
また、本実施の形態では、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが成句種別S(5)〜S(7)である場合に、成句テストTdを出題するので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じた適切な学習テストとして成句テストTdを出題することができる。
【0259】
(第1から第3成句テスト)
また、本実施の形態では、成句見出しMd1にマーカーがある第1成句テストTd1並びに成句本文Md3にマーカーがある第3成句テストTd3において、成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後、成句見出しMd1及び成句本文Md2をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させるので、成句見出しMd1及び成句本文Md2のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0260】
また、本実施の形態では、成句例文内容Md31または成句例文意味Md32にマーカーがある第2成句テストTd2において、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが非表示状態になるように表示部151に表示させた後、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32をマーカー語句MWが表示状態になるように表示部151に表示させるので、成句例文内容Md31及び成句例文意味Md32のマーカー部分の暗記テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0261】
(見出し語本文テスト)
また、本実施の形態では、マーカー語句MWに対する見出し語情報種別S(j)の少なくとも一つが見出し語本文種別S(2)である場合に、見出し語本文テストTeを出題するので、ユーザーによるマーカーの付設状況に応じた適切な学習テストとして見出し語本文テストTeを出題することができる。
【0262】
(マーカー語句テスト)
また、本実施の形態では、見出し語本文Meにマーカーがあるマーカー語句テストTe1において、見出し語Naを表示した後にマーカー語句MWを表示するので、見出し語Naに対するマーカー語句MWの確認テストをユーザーに効果的に行わせることができる。
【0263】
(その他の実施形態について)
本実施の形態では、本発明に係る電子機器を電子辞書に適用したが、携帯電話機などの携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)といった携帯可能な電子機器に適用してもよい。また、本発明に係る電子機器は、インターネット等の情報通信網に接続可能な構成としてもよい。
【0264】
なお、制御部130は、前述した各プログラムに基づいて動作することで、前述した各手段を実行する。従って、前述した各手段及び各ステップにおいて、少なくとも二つを組み合わせて動作する場合もある。
【符号の説明】
【0265】
100 電子辞書(電子機器の一例)
130 制御部
141 単語帳記憶部
142 マーカー記憶部
143 見出し語テスト切り替え設定記憶部
144 音声データ記憶部
145 録音データ記憶部
146 音声発音テスト切り替え設定記憶部
150 入力受付部
151 表示部
Mc 例文語句
Mc0 例文タイトル
Mc1 例文内容
Mc2 例文意味
Md1 成句見出し
Md2 成句本文
Md3 成句例文語句
Md31 成句例文内容
Md32 成句例文意味
Me 見出し語本文
MP マーカー位置情報
MPe 終了バイト位置
MPs 開始バイト位置
MW マーカー語句
N(i) 見出し語情報
Na 見出し語
Nb 見出し語内容
PS 早見コード
Q001 見出し語情報読み出し手段(読み出し手段の一例)
Q002 マーカー種別判定手段
Q003 学習テスト手段
Q004 マーカー位置取得手段
Q101 抽出語句表示手段
Q102 見出し語表示手段
Q103 見出し語情報マーカー判定手段
Q201 見出し語再生手段
Q202 マーカー語句表示手段
Q203 音声録音手段
Q204 音声評価手段
Q205 評価結果表示手段
Q301 例文取得手段
Q302 例文タイトル判定手段
Q303 例文抽出手段
Q304 第1例文表示手段
Q305 第2例文表示手段
Q306 例文マーカー判定手段
Q307 第3例文表示手段
Q308 第4例文表示手段
Q309 第5例文表示手段
Q310 第6例文表示手段
Q401 成句取得手段
Q402 成句見出し判定手段
Q403 第1成句表示手段
Q404 第2成句表示手段
Q405 成句例文マーカー判定手段
Q406 第3成句表示手段
Q407 第4成句表示手段
Q408 成句本文抽出手段
Q409 第5成句表示手段
Q410 第6成句表示手段
Q501 見出し語表示手段
Q502 見出し語本文取得手段
Q503 見出し語本文判定手段
Q504 見出し語本文マーカー抽出手段
Q505 マーカー語句表示手段
RD 録音データ
S(j) 見出し語情報種別
S(1) 見出し語種別
S(2) 見出し語本文種別
S(3) 音声発音種別
S(4) 例文種別
S(5) 成句見出し種別(成句種別)
S(6) 成句本文種別(成句種別)
S(7) 成句例文種別(成句種別)
ST1 見出し語テスト切り替え設定
ST2 音声発音テスト切り替え設定
Ta 見出し語テスト
Ta1 第1見出し語テスト
Ta2 第2見出し語テスト
Tb 音声発音テスト
Tb1 ヒアリングテスト
Tb2 スピーキングテスト
Tc 例文テスト
Tc1 第1例文テスト
Tc2 第2例文テスト
Tc3 第3例文テスト
Td 成句テスト
Td1 第1成句テスト
Td2 第2成句テスト
Td3 第3成句テスト
Te 見出し語本文テスト
Te1 マーカー語句テスト
V 音声発音種別情報
VD 音声データ
WA 抽出語句
WDB 単語帳データベース(情報データベースの一例)
WH 早見語句

【特許請求の範囲】
【請求項1】
見出し語と該見出し語に関する複数種類の見出し語内容とが対応付けられた見出し語情報が記憶されている情報データベースと、
前記情報データベースから前記見出し語情報を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された見出し語情報を表示する表示部と、
前記表示部により表示された見出し語情報の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付するマーカー手段と、
前記読み出し手段によりマーカーが付されたマーカー語句を含む見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示する学習テスト手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語内容を簡略的に表示するための該見出し語内容の中の語句が早見語句として識別可能に分類されており、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語情報の中の少なくとも1つの前記早見語句を前記表示部に表示させる抽出語句表示手段と、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語を前記表示部に表示させる見出し語表示手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されている場合、前記抽出語句表示手段により表示される早見語句と前記見出し語表示手段により表示される見出し語とを所定の順番に基づいて表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記所定の順序は、前記早見語句を表示させた後に前記見出し語を表示させる第1順序と、前記見出し語を表示させた後に前記早見語句を表示させる第2順序とを含み、
前記学習テスト手段は、前記第1順序にするか、または、前記第2順序にするかを設定可能とされていることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記学習テスト手段は、前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語情報に前記マーカー語句が存在するか否かを判断し、前記見出し語情報に前記マーカー語句が存在しないと判断した場合は、前記見出し語表示手段にて前記見出し語を前記表示部に表示させた後に前記抽出語句表示手段にて前記早見語句を前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、該見出し語情報内の少なくとも1つの語句または文章に対応した音声データを含み、
当該電子機器は、
前記音声データを予め登録した音声データ記憶部と、
前記音声データを再生する音声再生手段と、
前記マーカー語句を前記表示部に表示させるマーカー語句表示手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合、
前記見出し語再生手段にて前記マーカー語句の前記音声データを再生した後、前記マーカー語句表示手段にて前記マーカー語句を表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、該見出し語情報内の少なくとも1つの語句または文章に対応した音声データを含み、
当該電子機器は、
前記音声データを予め登録した音声データ記憶部と、
音声を録音する音声録音手段と、
前記音声録音手段にて録音された録音データを登録する録音データ記憶部と、
前記音声データ記憶部の前記音声データを基準にして前記音声録音手段にて録音した録音データを比較して評価する音声評価手段と、
前記マーカー語句を前記表示部に表示させるマーカー語句表示手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが付されている語句または文章が音声データを持っていると判断された場合、
前記マーカー語句表示手段にて前記マーカー語句を表示した後、前記音声録音手段にて音声を録音し、録音した録音データを前記音声評価手段にて評価し、該評価を表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語に対する例文と、該例文に対応する意味とを含み、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが該見出し語情報中の例文または該例文の意味に付されていると判断された場合、
前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文及び前記例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語に対する例文と、該例文に対応する意味とを含み、
当該電子機器は、
該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の少なくとも一方に前記マーカー語句が含まれている場合、
前記例文取得手段により取得された例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語に対する例文と、該例文に対応する意味とを含み、
当該電子機器は、
該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断され、かつ、前記例文取得手段にて取得した前記例文及び前記例文の意味の双方に前記マーカー語句が含まれていない場合、
前記例文取得手段により取得された例文を前記表示部に表示させた後、前記例文の意味を前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項1から請求項6までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語に対する例文と、該例文に対応する意味とを含み、
当該電子機器は、
該例文がいずれの語句に対する例文であるかを表す例文タイトルを、前記マーカー手段にてマーカーを付することが可能なように表示する例文タイトル表示手段と、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記例文及び前記例文の意味を取得する例文取得手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記例文タイトルに付されていると判断された場合、
前記例文取得手段により取得された例文または前記例文の意味に含まれる前記例文タイトルの文字を非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記例文タイトルの文字が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項11】
請求項1から請求項10までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語を含む成句見出しと、前記成句見出しの意味と、前記成句見出しに対する成句例文と、前記成句例文の意味とを含み、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しに付されていると判断された場合、
前記成句取得手段にて取得した前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項12】
請求項1から請求項10までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語を含む成句見出しと、前記成句見出しの意味と、前記成句見出しに対する成句例文と、前記成句例文の意味とを含み、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句例文または前記成句例文の意味に付されていると判断された場合、
前記成句取得手段にて取得した前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句例文及び前記成句例文の意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項13】
請求項1から請求項10までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語を含む成句見出しと、前記成句見出しの意味と、前記成句見出しに対する成句例文と、前記成句例文の意味とを含み、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記成句見出し、前記成句見出しの意味、前記成句見出しに対する成句例文、前記成句例文の意味を取得する成句取得手段を備え、
前記成句取得手段は、少なくとも前記マーカー語句を有する成句見出しの意味を取得する構成とされており、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記成句見出しの意味に付されていると判断された場合、
前記成句取得手段にて取得した前記マーカー語句を有する成句見出しの意味と、該成句見出しの意味に対する成句見出しとを前記マーカー語句が非表示状態になるように前記表示部に表示させた後、前記成句見出し及び前記成句見出しの意味を前記マーカー語句が表示状態になるように前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項14】
請求項1から請求項13までの何れか一つに記載の電子機器であって、
前記見出し語情報は、前記見出し語の意味を有する見出し語本文を含み、
当該電子機器は、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語を前記表示部に表示させる見出し語表示手段と、
前記読み出し手段にて読み出した前記見出し語内容から前記見出し語本文を取得する見出し語本文取得手段と
を備え、
前記学習テスト手段は、
前記読み出し手段によりマーカーが付された見出し語情報が読み出された時にマーカーが前記見出し語本文に付されていると判断された場合、
前記見出し語表示手段にて前記見出し語を前記表示部に表示させた後、前記見出し語本文取得手段により取得した前記見出し語本文からマーカーが付されている語句を抽出し、前記表示部に表示させることを特徴とする電子機器。
【請求項15】
読み出し手段が、見出し語と該見出し語に関する複数種類の見出し語内容とが対応付けられた見出し語情報が記憶されている情報データベースから前記見出し語情報を読み出す読み出しステップと、
マーカー手段が、前記読み出し手段により読み出された見出し語情報を表示する表示部により表示された見出し語情報の少なくとも一部を指定し、指定した部分を他の部分とは異なる表示形態で表示するマーカーを該部分に付するマーカーステップと、
学習テスト手段が、前記読み出し手段によりマーカーが付されたマーカー語句を含む見出し語情報が読み出された時、該マーカーが見出し語に付されているか、または、いずれの種類の見出し語内容に付されているかに基づき、学習テスト問題を作成し、前記表示部に該学習テスト問題を表示する学習テストステップと
を含むことを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載の電子機器の制御方法の前記各ステップを実行させるための学習装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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