電子機器、情報端末装置及び映像表示方法
【課題】希望する動作モードで起動する映像表示装置及び映像表示方法、ならびにその制御が可能な情報端末装置を提供する。
【解決手段】実施形態において、情報端末装置は、ユーザインターフェイス部と、コマンド生成部と、送信部と、を具備する。ユーザインターフェイス部は、起動すべき動作モードが入力される。コマンド生成部は、動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成する。送信部は、前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する。
【解決手段】実施形態において、情報端末装置は、ユーザインターフェイス部と、コマンド生成部と、送信部と、を具備する。ユーザインターフェイス部は、起動すべき動作モードが入力される。コマンド生成部は、動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成する。送信部は、前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、映像表示装置、情報端末装置及び映像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の普及と通信網の整備により、デジタル放送を受信する映像表示装置は、空間波により供給される放送に加え、配信事業者等が提供するさまざまな放送(番組)やコンテンツの表示が可能である。また、番組やコンテンツの供給元の増加に伴い、起動時の動作モードを、空間波によるテレビ放送の受信モードとすることを必要としないユーザも増えつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−287613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
起動時の動作モードが空間波によるテレビ放送の受信モードであることを必要としない場合、映像表示装置の起動が終了した時点で希望する動作モードを入力した後、その動作モードに切り替わるまでの間、待ち時間が生じる。
【0005】
本発明の目的は、希望する動作モードで起動する映像表示装置及び映像表示方法、ならびにその制御が可能な情報端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、情報端末装置は、ユーザインターフェイス部と、コマンド生成部と、送信部と、を具備する。ユーザインターフェイス部は、起動すべき動作モードが入力される。コマンド生成部は、動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成する。送信部は、前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する起動システムの一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する送信装置(情報端末装置)の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する受信装置(テレビ装置)の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する起動信号に対応する起動モードリストの一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する送信装置の動作の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用するテレビ装置(受信装置)の動作の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する映像表示装置及び映像表示方法、ならびにその制御が可能な情報端末装置を含む映像表示システムの一例を示す。なお、以下に説明する要素や構成あるいは機能は、ハードウェアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置、CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
図1に示す映像表示システムは、ユーザが手元で(携帯した状態で)、操作することが可能で携帯可能な情報端末装置1、映像表示装置の一例であって、デジタルテレビジョン受信装置(以下テレビ装置と示す)3、例えば家庭内に適用される閉じたネットワークである家庭内LAN(Local Area Network)における情報端末装置1とテレビ装置3との接続、あるいは外部に位置するサービスサーバと情報端末装置1及びテレビ装置3との間のインターネットを通じた接続を制御するブロードバンドルータ5を含む。
【0011】
情報端末装置1は、コンテンツあるいは入力動作モード等表示する表示部11、ユーザによる入力を受けつけるボタン群13及びタッチパネル15を備える。なお、タッチパネル15の少なくとも一部は、表示部11と一体的に設けられる。また、ボタン群13の少なくとも一部は、タッチパネル15が表示する、例えばボタン形状あるいはアイコン等の任意の表示にユーザの指等が触れることを検出するタッチセンサ方式であることが好ましい。
【0012】
情報端末装置1はまた、以下に説明する各ブロックの制御及びブロードバンドルータ5との間の通信に利用可能な制御ブロック21を含む。
【0013】
制御ブロック21は、ボタン群13及びタッチパネル15からの入力信号を受けつける入力制御部23、ユーザの指示に応じて取得したドキュメントや画像、ならびに種々の制御データ等を保持する記憶部29及び表示部11が表示するドキュメントや画像の大きさと位置、ドキュメントや画像の表示位置の変更(スクロール)等、及びタッチパネル15による入力を可能とするための表示を制御する表示制御部31を含む。なお、これらの各部相互間の信号の受け渡し及びデータの取得等を、主制御部25が制御する。
【0014】
制御ブロック21はまた、主制御部25の制御の下で動作する通信制御部27を含み、ブロードバンドルータ5との間の無線方式による家庭内LANへのアクセス、及び基地局101及び通信会社(キャリア)103を経由する無線通信網(データ通信網)を用いるインターネット網への接続が可能である。
【0015】
また、制御ブロック21は、テレビ装置3に対して、(テレビ装置3の)起動時の動作モードを設定するための送信パケット処理部35及び送信パケット処理部35が参照するパケットリスト33を含む。なお、パケットリスト33は、記憶部29が一体に保持することができる。
【0016】
テレビ装置3は、空間波として供給されるデジタル放送あるいは配信事業者が提供する放送(番組)もしくはコンテンツを受信し、映像及び音声を再生するもので、映像またはドキュメントもしくはWebページを表示する表示部111を有する。
【0017】
テレビ装置3は、入力制御部123、主制御部125、通信制御部127、記憶部129、表示制御部131、映像処理部133、復調部135、選局部137、音声処理部139、及び受信パケット処理部145等を少なくとも含み、それぞれを制御する制御ブロック121を含む。
【0018】
入力制御部123は、例えば赤外線入力部141を介し、例えばリモートコントローラ(リモコン端末)により入力される制御入力(制御コマンド)を受けつける。
【0019】
主制御部125は、入力制御部123が受けつけた制御コマンド(制御入力)に応じ、上述の各部を制御するための所定の制御信号を出力する。
【0020】
通信制御部127は、テレビ装置3を家庭内LAN上に位置する制御対象の一つとして動作可能に、ブロードバンドルータ5を経由する制御入力、例えば情報端末装置1が供給するWoL(Wake on LAN,ウエイク−オン−ラン)パケットを受信する。また、通信制御部127は、ブロードバンドルータ5を経由して外部ネットワーク(インターネット網)と接続し、例えばオンデマンド配信される番組や、ネットワークを通じて番組を供給する有線系配信事業者が用意する番組を取得(受信)する。
【0021】
なお、テレビ装置3における記憶部129、表示制御部131、映像処理部133、復調部135、選局部137及び音声処理部139等のそれぞれは、一般的な構成の一例であり、詳細な説明は省略するが、選局部137が選局したチャンネル(の番組)を復調部135が復調し、復調部135が出力する番組について、映像処理部133及び音声処理部139が、それぞれ、(ビデオと称することもある)映像信号及び(オーディオと称することもある)音声信号を再生する。
【0022】
映像処理部133が再生した映像(ビデオ)信号は、表示制御部131を通じ、表示部111(あるいは外部映像出力端)に出力される。
【0023】
音声処理部139が再生した音声(オーディオ)信号は、例えばスピーカー(あるいは外部音声出力端)に出力される。
【0024】
受信パケット処理部145は、起動モードリスト143を参照し、起動モードリスト143に記録されている起動モードに従い、通信制御部127を通じて取得した情報端末装置1からのWoLパケットにより特定される起動モードでテレビ装置3を起動するよう、主制御部125に通知する。換言すると、主制御部125は、テレビ装置3の起動に際し、受信パケット処理部145に、通信制御部127を通じて取得した情報端末装置1からの起動時の動作モードの指示があるか否かを判定し、動作モードが指示されている場合は、その(指示された)動作モードでテレビ装置3を起動する。
【0025】
なお、実施形態においては、情報端末装置1とテレビ装置3との間は、ローカルエリアネットによる接続を例に説明するが、ブロードバンドルータ5が無線LAN機能を有することで、主として情報端末装置1とテレビ装置3との間の無線接続、及びインターネット網を経由するサービスサーバとテレビ装置3との間の有線接続の切り替えが可能である。
【0026】
図2は、情報端末装置の送信パケット処理部とその周辺の要素の一例を示す。
【0027】
ユーザインターフェイス部すなわち図1における表示部11、ボタン群13及びタッチパネル15は、制御バスを通じ、WoLパケット生成部37(図1における送信パケット処理部35と実質的に同等)、及びWoLパケット生成リスト39(図1に示したパケットリスト33と実質的に同等)と接続する。また、図1に示したアンテナ及び通信制御部27が、図1に示した主制御部25の制御の下で、送信部41として機能する。
【0028】
ユーザインターフェイス部のタッチパネル15は、表示部11が表示したボタン表示、またはアイコンにより特定される任意の起動モード、すなわちテレビ装置3を起動する際に、テレビ装置3が起動すべき動作モードに対応する制御コマンドを主制御部25に指示できる。
【0029】
表示部11は、例えば「録画モード」での起動を指示可能な『録画モード』表示(図1における表示15a)、例えば「インターネット」への接続を指示可能な『アプリ(アプリケーション)1』表示(図1における表示15b)、あるいは空間波にて供給される放送とは異なる特定の配信事業者の放送(番組)の受信(取得)のための、例えば「STB(Set Top Box,外部チューナ等)」への接続を指示可能な『アプリ(アプリケーション)2』表示(図1における表示15c),・・・,等を表示する。もちろん、表示部11が表示する上述の『録画モード』表示、『アプリ(アプリケーション)1』表示、及び『アプリ(アプリケーション)2』表示等は、それぞれの起動対象を示す『ロゴマーク』や『愛称』であってもよい。
【0030】
タッチパネル15により、表示部11が表示する上述のアイコンあるいはボタン表示に対応する制御コマンドが入力されると、WoLパケット生成リスト39が参照され、入力された制御コマンドに対応するWoLパケットがWoLパケット生成部37により生成され、送信部41から送信される。
【0031】
図3は、テレビ装置の受信パケット処理部とその周辺の要素の一例を示す。
【0032】
受信パケット処理部145は、実質的に、図1に示した通信制御部127及び主制御部125からなる受信部147を通じて受信したWoLパケットが規定する動作モード(起動モード)を特定するWoLパケット処理部149、及びWoLパケット処理部149が起動モードリスト143を参照して特定した動作モード、すなわちテレビ装置3が起動した際に表示部111が表示すべき、アプリケーション処理部151が起動した『アプリケーション』の導入画面の表示(及びそのアプリケーションのバックグラウンドにおける起動)を制御する。なお、実際には、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う各動作モードもバックグラウンドにおいて起動するものとする。
【0033】
図4は、図2により説明した上述のテレビ装置が起動すべき動作モードに対応する制御コマンドを示す。
【0034】
上述したWoLパケットは、家庭内ネットワーク(LAN)上に位置する任意の装置に対して、主電源がオフしている状態で主電源をオンする起動信号であるWoL(ウエイク−オン−ラン)信号を、その送信時に、任意数に分割したもので、例えば4つのパケットとして、合計16のMAC(media access control(マック))アドレスを送信することを特徴とする。マックアドレスは、例えば「00,11,22,33,44,55」等のテレビ装置3に固有の情報であり、テレビ装置3がLAN上に位置する場合、通常、情報端末装置1が自動的に取得できる。
【0035】
すなわち、現行のWoL信号は、マックアドレスを16個送信することで、対象の装置(テレビ装置3)の電源をオンさせることができる。
【0036】
ここで、16個のマックアドレスを、例えば4つのグループ(パケット)として送信することで、テレビ装置3が、それぞれのパケットが含むマックアドレスの個数に従い、上述した起動モード(最初に起動すべきアプリケーション)を識別可能な起動信号を出力できる。
【0037】
すなわち、16個のマックアドレスを4つのパケットに区分して送信する際に、その4つのパケットが含むマックアドレスの個数の組み合わせに従い、テレビ装置3の起動時に最初に起動すべき動作モード(アプリケーション)を設定できる。
【0038】
例えば、図4が示す通り、先頭(第1)のパケットが含むマックアドレスの個数を8、第2のパケットが含むマックアドレスの個数を4、第3のパケットが含むマックアドレスの個数を3、第4(最終)のパケットが含むマックアドレスの個数を1、とした場合、例えばテレビ装置3の表示部111がオンした時点で、「インターネット」への接続のためのブラウザ画面が表示される(図1参照)、等の起動時の動作モードを設定できる。
【0039】
図5は、起動信号に対応する起動モードリストの一例を示し、パケット数を4つとした場合を例に、個々のパケットが含むマックアドレスの個数の組み合わせと起動モードの例を示す。
【0040】
すなわち、図4において例示した起動モードを含む4つのパケットのそれぞれが含むマックアドレスの個数を任意に組み合わせることで、複数の起動モードを設定できる。
【0041】
なお、パケット(グループ)の分割数は、4である必要は無く、例えば『6』あるいは『8』等、16個のマックアドレスを区分できるさまざまな分割数を利用できる。
【0042】
図6は、情報端末装置が上述したWoLパケットを送信する動作の一例を示す。
【0043】
ユーザインターフェイス部(表示部及びタッチパネル)において「起動モード」が選択され、対応する制御コマンドが入力される[01]。
【0044】
入力された制御コマンドに従い、WoLパケット生成リスト(パケットリスト33)から、パケットの個数及びそれぞれのパケットが含むマックアドレスの個数を取得する[02]。
【0045】
取得したパケットの個数及びマックアドレスの個数に従い、WoLパケット生成部37において、パケットを生成する[03]。
【0046】
生成されたWoLパケットを送信部41(通信制御部27及びアンテナ)から送信する[04]。
【0047】
図7は、上述したWoLパケットを受信したテレビ装置側の動作の一例を示す。
【0048】
受信部147(通信制御部127)でWoLパケットを受信する[11]。
【0049】
WoLパケット処理部149において、各パケットに含まれるマックアドレスの個数を取得する[12]。
【0050】
WoLパケット処理部149が取得したマックアドレスの個数(合計)が16個であることを確認する[13]。
【0051】
取得(受信)したマックアドレスの数が16である場合[14−YES]、起動モードリスト143を参照して起動モードを取得し、起動モードを決定する[15]。
【0052】
決定した起動モードを、アプリケーション処理部151に通知する[16]。リストから起動モードが取得できない場合、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う動作モードで起動する。
【0053】
以下、アプリケーション処理部151において、ユーザインターフェイス部(表示部及びタッチパネル)において指示された起動モードに合せて、テレビ装置3が起動した際に表示部111が表示すべき、『アプリケーション』の導入画面の表示(及びそのアプリケーションのバックグラウンドにおける起動)が実行される[17]。
【0054】
なお、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)場合[14−NO]、所定時間経過後、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う動作モードで起動する[18]。この場合、情報端末装置1により指示された「起動モード(最初に起動すべきアプリケーション)」と一致しない起動モードによる通常モードで起動することになるが、テレビ装置3の表示部111に画面(映像等)が表示されるまでの待ち時間が不所望に長くなることを抑止できる。なお、通常モードで起動した時点で、例えば『情報端末装置から指示された動作モードが認識できませんでした。動作モードを変更する場合は、モードを選択してください』等のメッセージを表示することも可能である。
【0055】
図8は、上述したWoLパケットを用いる制御コマンドの別の例を示す。
【0056】
例えば、図8に示すように、それぞれのWoLパケットのヘッダー領域に「パケット数(分割数)」が何個であるか(16個のマックアドレスを何個に区分して送信するか)を示す『分割数「n」』等、を付加してもよい。
【0057】
『分割数「n」』を伴うことで、図7に示した例において、マックアドレスを取得する際に、読取エラーあるいは送信エラー等により、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)と判定するまでに必要な時間を低減できる。
【0058】
図9は、上述したWoLパケットを用いる制御コマンドの別の例を示す。
【0059】
例えば、図9に示すように、最後部のパケットを除くそれぞれのWoLパケットのヘッダー部に、残りのWoLパケットの個数を示す『残りWoLパケット個数情報』または『次のパケットもWoLパケットであることを示す情報』等、を付加してもよい。
【0060】
『残りWoLパケット個数情報』あるいは『次のパケットもWoLパケットであることを示す情報』を伴うことで、WoLパケットを用いる起動信号が供給されていることを、テレビ装置3側で把握できる。従って、読取エラーあるいは送信エラー等により、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)と判定するまでに必要な時間を低減できる。
【0061】
なお、上述したWoLパケットを用いる起動時の動作モードを設定するソフトウエア/アプリケーションは、例えば情報端末装置1に予めセットされていても良いし、サービスサーバから取得(ダウンロード)する形態であっても良い。また、単独で販売されるテレビ装置にあらかじめ用意されてもよいし、サービスサーバとの接続があった場合に、更新(アップロード)する形態であってもよい。
【0062】
また、映像表示装置はテレビ装置に限るものではなく、例えばパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。
【0063】
また、情報端末装置は、携帯可能なパーソナルコンピュータ(タブレットPC)あるいはスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話装置、もしくはデジタルドキュメントの閲覧が可能な携帯電話装置等を含む。
【0064】
以上説明した通り、本実施の形態により、ユーザが利用したいアプリケーションを映像表示装置(テレビ装置)の起動とともに、(情報端末装置側からの起動指示により)立ち上げることができる。
【0065】
これにより、多くのアプリケーションが搭載されることにより、起動が終了するまでの時間が長くなる場合がある映像表示装置(テレビ装置)において、(ユーザが起動を指示した)特定のアプリケーションを優先して起動することが可能となり、ユーザから、起動が速くなった、という理解を得ることができる(ユーザに、起動が速くなったように見せることができる)。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
1…情報端末装置、3…テレビ装置、5…ブロードバンドルータ、11…表示部(端末装置)、15…タッチパネル、31…表示制御部(端末装置)、37…WoLパケット生成部、39…WoLパケット生成リスト、111…表示部(テレビ装置)、131…表示制御部(テレビ装置)、143…起動モードリスト、149…WoLパケット処理部、151…アプリケーション処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、映像表示装置、情報端末装置及び映像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の普及と通信網の整備により、デジタル放送を受信する映像表示装置は、空間波により供給される放送に加え、配信事業者等が提供するさまざまな放送(番組)やコンテンツの表示が可能である。また、番組やコンテンツの供給元の増加に伴い、起動時の動作モードを、空間波によるテレビ放送の受信モードとすることを必要としないユーザも増えつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−287613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
起動時の動作モードが空間波によるテレビ放送の受信モードであることを必要としない場合、映像表示装置の起動が終了した時点で希望する動作モードを入力した後、その動作モードに切り替わるまでの間、待ち時間が生じる。
【0005】
本発明の目的は、希望する動作モードで起動する映像表示装置及び映像表示方法、ならびにその制御が可能な情報端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、情報端末装置は、ユーザインターフェイス部と、コマンド生成部と、送信部と、を具備する。ユーザインターフェイス部は、起動すべき動作モードが入力される。コマンド生成部は、動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成する。送信部は、前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する起動システムの一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する送信装置(情報端末装置)の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する受信装置(テレビ装置)の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する起動信号に対応する起動モードリストの一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する送信装置の動作の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用するテレビ装置(受信装置)の動作の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する起動信号の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する映像表示装置及び映像表示方法、ならびにその制御が可能な情報端末装置を含む映像表示システムの一例を示す。なお、以下に説明する要素や構成あるいは機能は、ハードウェアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置、CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
図1に示す映像表示システムは、ユーザが手元で(携帯した状態で)、操作することが可能で携帯可能な情報端末装置1、映像表示装置の一例であって、デジタルテレビジョン受信装置(以下テレビ装置と示す)3、例えば家庭内に適用される閉じたネットワークである家庭内LAN(Local Area Network)における情報端末装置1とテレビ装置3との接続、あるいは外部に位置するサービスサーバと情報端末装置1及びテレビ装置3との間のインターネットを通じた接続を制御するブロードバンドルータ5を含む。
【0011】
情報端末装置1は、コンテンツあるいは入力動作モード等表示する表示部11、ユーザによる入力を受けつけるボタン群13及びタッチパネル15を備える。なお、タッチパネル15の少なくとも一部は、表示部11と一体的に設けられる。また、ボタン群13の少なくとも一部は、タッチパネル15が表示する、例えばボタン形状あるいはアイコン等の任意の表示にユーザの指等が触れることを検出するタッチセンサ方式であることが好ましい。
【0012】
情報端末装置1はまた、以下に説明する各ブロックの制御及びブロードバンドルータ5との間の通信に利用可能な制御ブロック21を含む。
【0013】
制御ブロック21は、ボタン群13及びタッチパネル15からの入力信号を受けつける入力制御部23、ユーザの指示に応じて取得したドキュメントや画像、ならびに種々の制御データ等を保持する記憶部29及び表示部11が表示するドキュメントや画像の大きさと位置、ドキュメントや画像の表示位置の変更(スクロール)等、及びタッチパネル15による入力を可能とするための表示を制御する表示制御部31を含む。なお、これらの各部相互間の信号の受け渡し及びデータの取得等を、主制御部25が制御する。
【0014】
制御ブロック21はまた、主制御部25の制御の下で動作する通信制御部27を含み、ブロードバンドルータ5との間の無線方式による家庭内LANへのアクセス、及び基地局101及び通信会社(キャリア)103を経由する無線通信網(データ通信網)を用いるインターネット網への接続が可能である。
【0015】
また、制御ブロック21は、テレビ装置3に対して、(テレビ装置3の)起動時の動作モードを設定するための送信パケット処理部35及び送信パケット処理部35が参照するパケットリスト33を含む。なお、パケットリスト33は、記憶部29が一体に保持することができる。
【0016】
テレビ装置3は、空間波として供給されるデジタル放送あるいは配信事業者が提供する放送(番組)もしくはコンテンツを受信し、映像及び音声を再生するもので、映像またはドキュメントもしくはWebページを表示する表示部111を有する。
【0017】
テレビ装置3は、入力制御部123、主制御部125、通信制御部127、記憶部129、表示制御部131、映像処理部133、復調部135、選局部137、音声処理部139、及び受信パケット処理部145等を少なくとも含み、それぞれを制御する制御ブロック121を含む。
【0018】
入力制御部123は、例えば赤外線入力部141を介し、例えばリモートコントローラ(リモコン端末)により入力される制御入力(制御コマンド)を受けつける。
【0019】
主制御部125は、入力制御部123が受けつけた制御コマンド(制御入力)に応じ、上述の各部を制御するための所定の制御信号を出力する。
【0020】
通信制御部127は、テレビ装置3を家庭内LAN上に位置する制御対象の一つとして動作可能に、ブロードバンドルータ5を経由する制御入力、例えば情報端末装置1が供給するWoL(Wake on LAN,ウエイク−オン−ラン)パケットを受信する。また、通信制御部127は、ブロードバンドルータ5を経由して外部ネットワーク(インターネット網)と接続し、例えばオンデマンド配信される番組や、ネットワークを通じて番組を供給する有線系配信事業者が用意する番組を取得(受信)する。
【0021】
なお、テレビ装置3における記憶部129、表示制御部131、映像処理部133、復調部135、選局部137及び音声処理部139等のそれぞれは、一般的な構成の一例であり、詳細な説明は省略するが、選局部137が選局したチャンネル(の番組)を復調部135が復調し、復調部135が出力する番組について、映像処理部133及び音声処理部139が、それぞれ、(ビデオと称することもある)映像信号及び(オーディオと称することもある)音声信号を再生する。
【0022】
映像処理部133が再生した映像(ビデオ)信号は、表示制御部131を通じ、表示部111(あるいは外部映像出力端)に出力される。
【0023】
音声処理部139が再生した音声(オーディオ)信号は、例えばスピーカー(あるいは外部音声出力端)に出力される。
【0024】
受信パケット処理部145は、起動モードリスト143を参照し、起動モードリスト143に記録されている起動モードに従い、通信制御部127を通じて取得した情報端末装置1からのWoLパケットにより特定される起動モードでテレビ装置3を起動するよう、主制御部125に通知する。換言すると、主制御部125は、テレビ装置3の起動に際し、受信パケット処理部145に、通信制御部127を通じて取得した情報端末装置1からの起動時の動作モードの指示があるか否かを判定し、動作モードが指示されている場合は、その(指示された)動作モードでテレビ装置3を起動する。
【0025】
なお、実施形態においては、情報端末装置1とテレビ装置3との間は、ローカルエリアネットによる接続を例に説明するが、ブロードバンドルータ5が無線LAN機能を有することで、主として情報端末装置1とテレビ装置3との間の無線接続、及びインターネット網を経由するサービスサーバとテレビ装置3との間の有線接続の切り替えが可能である。
【0026】
図2は、情報端末装置の送信パケット処理部とその周辺の要素の一例を示す。
【0027】
ユーザインターフェイス部すなわち図1における表示部11、ボタン群13及びタッチパネル15は、制御バスを通じ、WoLパケット生成部37(図1における送信パケット処理部35と実質的に同等)、及びWoLパケット生成リスト39(図1に示したパケットリスト33と実質的に同等)と接続する。また、図1に示したアンテナ及び通信制御部27が、図1に示した主制御部25の制御の下で、送信部41として機能する。
【0028】
ユーザインターフェイス部のタッチパネル15は、表示部11が表示したボタン表示、またはアイコンにより特定される任意の起動モード、すなわちテレビ装置3を起動する際に、テレビ装置3が起動すべき動作モードに対応する制御コマンドを主制御部25に指示できる。
【0029】
表示部11は、例えば「録画モード」での起動を指示可能な『録画モード』表示(図1における表示15a)、例えば「インターネット」への接続を指示可能な『アプリ(アプリケーション)1』表示(図1における表示15b)、あるいは空間波にて供給される放送とは異なる特定の配信事業者の放送(番組)の受信(取得)のための、例えば「STB(Set Top Box,外部チューナ等)」への接続を指示可能な『アプリ(アプリケーション)2』表示(図1における表示15c),・・・,等を表示する。もちろん、表示部11が表示する上述の『録画モード』表示、『アプリ(アプリケーション)1』表示、及び『アプリ(アプリケーション)2』表示等は、それぞれの起動対象を示す『ロゴマーク』や『愛称』であってもよい。
【0030】
タッチパネル15により、表示部11が表示する上述のアイコンあるいはボタン表示に対応する制御コマンドが入力されると、WoLパケット生成リスト39が参照され、入力された制御コマンドに対応するWoLパケットがWoLパケット生成部37により生成され、送信部41から送信される。
【0031】
図3は、テレビ装置の受信パケット処理部とその周辺の要素の一例を示す。
【0032】
受信パケット処理部145は、実質的に、図1に示した通信制御部127及び主制御部125からなる受信部147を通じて受信したWoLパケットが規定する動作モード(起動モード)を特定するWoLパケット処理部149、及びWoLパケット処理部149が起動モードリスト143を参照して特定した動作モード、すなわちテレビ装置3が起動した際に表示部111が表示すべき、アプリケーション処理部151が起動した『アプリケーション』の導入画面の表示(及びそのアプリケーションのバックグラウンドにおける起動)を制御する。なお、実際には、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う各動作モードもバックグラウンドにおいて起動するものとする。
【0033】
図4は、図2により説明した上述のテレビ装置が起動すべき動作モードに対応する制御コマンドを示す。
【0034】
上述したWoLパケットは、家庭内ネットワーク(LAN)上に位置する任意の装置に対して、主電源がオフしている状態で主電源をオンする起動信号であるWoL(ウエイク−オン−ラン)信号を、その送信時に、任意数に分割したもので、例えば4つのパケットとして、合計16のMAC(media access control(マック))アドレスを送信することを特徴とする。マックアドレスは、例えば「00,11,22,33,44,55」等のテレビ装置3に固有の情報であり、テレビ装置3がLAN上に位置する場合、通常、情報端末装置1が自動的に取得できる。
【0035】
すなわち、現行のWoL信号は、マックアドレスを16個送信することで、対象の装置(テレビ装置3)の電源をオンさせることができる。
【0036】
ここで、16個のマックアドレスを、例えば4つのグループ(パケット)として送信することで、テレビ装置3が、それぞれのパケットが含むマックアドレスの個数に従い、上述した起動モード(最初に起動すべきアプリケーション)を識別可能な起動信号を出力できる。
【0037】
すなわち、16個のマックアドレスを4つのパケットに区分して送信する際に、その4つのパケットが含むマックアドレスの個数の組み合わせに従い、テレビ装置3の起動時に最初に起動すべき動作モード(アプリケーション)を設定できる。
【0038】
例えば、図4が示す通り、先頭(第1)のパケットが含むマックアドレスの個数を8、第2のパケットが含むマックアドレスの個数を4、第3のパケットが含むマックアドレスの個数を3、第4(最終)のパケットが含むマックアドレスの個数を1、とした場合、例えばテレビ装置3の表示部111がオンした時点で、「インターネット」への接続のためのブラウザ画面が表示される(図1参照)、等の起動時の動作モードを設定できる。
【0039】
図5は、起動信号に対応する起動モードリストの一例を示し、パケット数を4つとした場合を例に、個々のパケットが含むマックアドレスの個数の組み合わせと起動モードの例を示す。
【0040】
すなわち、図4において例示した起動モードを含む4つのパケットのそれぞれが含むマックアドレスの個数を任意に組み合わせることで、複数の起動モードを設定できる。
【0041】
なお、パケット(グループ)の分割数は、4である必要は無く、例えば『6』あるいは『8』等、16個のマックアドレスを区分できるさまざまな分割数を利用できる。
【0042】
図6は、情報端末装置が上述したWoLパケットを送信する動作の一例を示す。
【0043】
ユーザインターフェイス部(表示部及びタッチパネル)において「起動モード」が選択され、対応する制御コマンドが入力される[01]。
【0044】
入力された制御コマンドに従い、WoLパケット生成リスト(パケットリスト33)から、パケットの個数及びそれぞれのパケットが含むマックアドレスの個数を取得する[02]。
【0045】
取得したパケットの個数及びマックアドレスの個数に従い、WoLパケット生成部37において、パケットを生成する[03]。
【0046】
生成されたWoLパケットを送信部41(通信制御部27及びアンテナ)から送信する[04]。
【0047】
図7は、上述したWoLパケットを受信したテレビ装置側の動作の一例を示す。
【0048】
受信部147(通信制御部127)でWoLパケットを受信する[11]。
【0049】
WoLパケット処理部149において、各パケットに含まれるマックアドレスの個数を取得する[12]。
【0050】
WoLパケット処理部149が取得したマックアドレスの個数(合計)が16個であることを確認する[13]。
【0051】
取得(受信)したマックアドレスの数が16である場合[14−YES]、起動モードリスト143を参照して起動モードを取得し、起動モードを決定する[15]。
【0052】
決定した起動モードを、アプリケーション処理部151に通知する[16]。リストから起動モードが取得できない場合、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う動作モードで起動する。
【0053】
以下、アプリケーション処理部151において、ユーザインターフェイス部(表示部及びタッチパネル)において指示された起動モードに合せて、テレビ装置3が起動した際に表示部111が表示すべき、『アプリケーション』の導入画面の表示(及びそのアプリケーションのバックグラウンドにおける起動)が実行される[17]。
【0054】
なお、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)場合[14−NO]、所定時間経過後、通常のテレビ受信モード等のテレビ装置3に固有の起動ルーチンに従う動作モードで起動する[18]。この場合、情報端末装置1により指示された「起動モード(最初に起動すべきアプリケーション)」と一致しない起動モードによる通常モードで起動することになるが、テレビ装置3の表示部111に画面(映像等)が表示されるまでの待ち時間が不所望に長くなることを抑止できる。なお、通常モードで起動した時点で、例えば『情報端末装置から指示された動作モードが認識できませんでした。動作モードを変更する場合は、モードを選択してください』等のメッセージを表示することも可能である。
【0055】
図8は、上述したWoLパケットを用いる制御コマンドの別の例を示す。
【0056】
例えば、図8に示すように、それぞれのWoLパケットのヘッダー領域に「パケット数(分割数)」が何個であるか(16個のマックアドレスを何個に区分して送信するか)を示す『分割数「n」』等、を付加してもよい。
【0057】
『分割数「n」』を伴うことで、図7に示した例において、マックアドレスを取得する際に、読取エラーあるいは送信エラー等により、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)と判定するまでに必要な時間を低減できる。
【0058】
図9は、上述したWoLパケットを用いる制御コマンドの別の例を示す。
【0059】
例えば、図9に示すように、最後部のパケットを除くそれぞれのWoLパケットのヘッダー部に、残りのWoLパケットの個数を示す『残りWoLパケット個数情報』または『次のパケットもWoLパケットであることを示す情報』等、を付加してもよい。
【0060】
『残りWoLパケット個数情報』あるいは『次のパケットもWoLパケットであることを示す情報』を伴うことで、WoLパケットを用いる起動信号が供給されていることを、テレビ装置3側で把握できる。従って、読取エラーあるいは送信エラー等により、16個のマックアドレスを取得できない(取得したマックアドレスの個数が16に満たない)と判定するまでに必要な時間を低減できる。
【0061】
なお、上述したWoLパケットを用いる起動時の動作モードを設定するソフトウエア/アプリケーションは、例えば情報端末装置1に予めセットされていても良いし、サービスサーバから取得(ダウンロード)する形態であっても良い。また、単独で販売されるテレビ装置にあらかじめ用意されてもよいし、サービスサーバとの接続があった場合に、更新(アップロード)する形態であってもよい。
【0062】
また、映像表示装置はテレビ装置に限るものではなく、例えばパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。
【0063】
また、情報端末装置は、携帯可能なパーソナルコンピュータ(タブレットPC)あるいはスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話装置、もしくはデジタルドキュメントの閲覧が可能な携帯電話装置等を含む。
【0064】
以上説明した通り、本実施の形態により、ユーザが利用したいアプリケーションを映像表示装置(テレビ装置)の起動とともに、(情報端末装置側からの起動指示により)立ち上げることができる。
【0065】
これにより、多くのアプリケーションが搭載されることにより、起動が終了するまでの時間が長くなる場合がある映像表示装置(テレビ装置)において、(ユーザが起動を指示した)特定のアプリケーションを優先して起動することが可能となり、ユーザから、起動が速くなった、という理解を得ることができる(ユーザに、起動が速くなったように見せることができる)。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
1…情報端末装置、3…テレビ装置、5…ブロードバンドルータ、11…表示部(端末装置)、15…タッチパネル、31…表示制御部(端末装置)、37…WoLパケット生成部、39…WoLパケット生成リスト、111…表示部(テレビ装置)、131…表示制御部(テレビ装置)、143…起動モードリスト、149…WoLパケット処理部、151…アプリケーション処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動すべき動作モードが入力されるユーザインターフェイス部と、
動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成するコマンド生成部と、
前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する送信部と、
を具備する情報端末装置。
【請求項2】
前記制御コマンドは、制御対象機器に固有のアドレスを複数個数送信する際のパケット数と各パケットが含む固有のアドレスの個数により設定される
請求項1記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記制御コマンドは、制御対象機器の電源をオンするための制御対象機器に固有のアドレスを、所定個数送信するWoLパケットを含む
請求項2記載の情報端末装置。
【請求項4】
受信した制御コマンドのパケット数と各パケットが含む自身に固有のアドレスの個数を取得する受信処理部と、
前記受信コマンド処理部が受信したパケットの数と各パケットが含む自身に固有のアドレスの個数に基づいて、優先して起動すべき動作モードを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、優先して起動すべき動作モードを起動する起動処理部と、
を具備する映像表示装置。
【請求項5】
動作モードに対応する表示を表示する表示部を含み、前記起動処理部による起動処理に従い起動した表示を、表示する
請求項4記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記受信処理部は、自身に固有のアドレスを、所定個数のWoLパケットにより、所定個数受信する
請求項5記載の映像表示装置。
【請求項7】
受信した制御コマンドからパケット数と各パケットが含む制御情報の個数を取得し、
取得したパケット数と各パケットが含む制御情報の個数に基づいて、起動時に優先する動作モードを特定し、
特定した動作モードに関連する起動時の表示画面を表示可能な表示信号を出力する
映像表示方法。
【請求項1】
起動すべき動作モードが入力されるユーザインターフェイス部と、
動作モードに対応する制御コマンドを、リストを参照して生成するコマンド生成部と、
前記コマンド生成部が生成した制御コマンドを送信する送信部と、
を具備する情報端末装置。
【請求項2】
前記制御コマンドは、制御対象機器に固有のアドレスを複数個数送信する際のパケット数と各パケットが含む固有のアドレスの個数により設定される
請求項1記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記制御コマンドは、制御対象機器の電源をオンするための制御対象機器に固有のアドレスを、所定個数送信するWoLパケットを含む
請求項2記載の情報端末装置。
【請求項4】
受信した制御コマンドのパケット数と各パケットが含む自身に固有のアドレスの個数を取得する受信処理部と、
前記受信コマンド処理部が受信したパケットの数と各パケットが含む自身に固有のアドレスの個数に基づいて、優先して起動すべき動作モードを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、優先して起動すべき動作モードを起動する起動処理部と、
を具備する映像表示装置。
【請求項5】
動作モードに対応する表示を表示する表示部を含み、前記起動処理部による起動処理に従い起動した表示を、表示する
請求項4記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記受信処理部は、自身に固有のアドレスを、所定個数のWoLパケットにより、所定個数受信する
請求項5記載の映像表示装置。
【請求項7】
受信した制御コマンドからパケット数と各パケットが含む制御情報の個数を取得し、
取得したパケット数と各パケットが含む制御情報の個数に基づいて、起動時に優先する動作モードを特定し、
特定した動作モードに関連する起動時の表示画面を表示可能な表示信号を出力する
映像表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−253430(P2012−253430A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122412(P2011−122412)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]