説明

電子機器およびその動作方法

【課題】電子機器の操作性を向上させ操作誤りを低減する。
【解決手段】複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューが表示される。いずれかのメニュー名の位置が反転表示される。反転表示の位置はロータリスイッチの操作に応答するように変化する。実行キーが押下されたら、反転表示されている位置のメニュー名に対応する処理が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作性が高く操作誤りを低減できる電子機器およびその動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
旧来のアナログ電子測定器は、単純なメカニカルスイッチ、可変抵抗器などを使用していたため、それらのスイッチ、可変抵抗器などは一つの機能(役目)しか与えられていなかった。しかし、近年は装置が小型化されるにつれ、またCPU制御、各種のディスプレイ(表示部)を導入したため、メニュー機能が可能となり、操作が階層化されてきたため、操作部のスイッチ、可変抵抗器などに複数の機能を持つことが当たり前になってきた。
【0003】
この結果、ある機能を使用する場合、特定のスイッチを複数回押したり、ディスプレイに一部しか表示されないメニューから機能を選択して希望する機能へたどり着くことが増加してきた。また、機能を変更するシフトキー、ファンクションキーを備えた装置もあり、それらのキーを押しながら目的のスイッチを押したり(それらキーを押すごとに機能が変わるなど)、一目瞭然で操作がわからず、使用者にとって使いづらい装置が現れてきた。さらに複雑な機能選択により使用者の誤った操作も増加してきた。
【0004】
例えば、特許文献1には、電子機器の設定状態を画面上で設定変更できるようにし、そのためのメニューとして、全設定を変更し得る階層構造のカスタムセットアップメニューの他に、使用頻度の高いメニューを並べたクイックセットアップメニューを設けることが記載されている。
【0005】
特許文献2には、階層構造で記述された項目を容易な操作でかつ迅速に選択し入力することのできる入力装置が記載されている。
【0006】
特許文献3には、階層構造のメニューにおいて、操作者が、自分がどの階層にいるかを把握することができると共に、視覚的に階層の連続性を容易に認識することができるようにした階層構造メニューの表示方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−254267号公報
【特許文献2】特開2007−287015号公報
【特許文献3】特開2006−338178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作性が高く操作誤りを低減できる電子機器およびその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、表示部を有する電子機器であって、複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを前記表示部に表示させ、前記表示部の表示領域の前記メニュー名のいずれかが表示されている位置を目立つように表示させるとともに目立つように表示された位置を前記電子機器に対する第1の操作に応答するように変化させる表示制御部と、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記目立つように表示されている位置のメニュー名に対応する処理を実行する処理実行部とを備えることを特徴とする。
【0010】
第2の本発明は、表示部を有する電子機器の動作方法であって、前記電子機器の表示制御部が、複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを前記表示部に表示させ、前記表示部の表示領域の前記メニュー名のいずれかが表示されている位置を目立つように表示させるとともに目立つように表示された位置を前記電子機器に対する第1の操作に応答するように変化させる工程と、前記電子機器の処理実行部が、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記目立つように表示されている位置のメニュー名に対応する処理を実行する工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
例えば、電子機器は、前記各メニュー名につき、当該メニュー名と当該メニュー名に対応する識別番号を含むレコードを有し、且つ、いずれかの当該レコードが、当該レコード内のメニュー名の位置を目立つように表示すべきであることを示すフラグを有するデータベース部を備え、前記表示制御部は、前記フラグを含むレコード内のメニュー名が表示されている位置を目立つように表示させ、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記データベース部から前記フラグを含むレコード内の識別番号を読み出し、当該識別番号を前記処理実行部に通知し、前記処理実行部は、当該識別番号に対応する処理を実行する。
【0012】
例えば、前記識別番号は、前記目立つように表示される位置が前記第1の操作に応答するように前記階層化メニューを上位方向と下位方向に行き来するように予め設定されている。
【0013】
例えば、前記各レコードは、当該レコード内のメニュー名が表示される領域であるメニュー名表示領域を示す位置情報を有し、前記表示制御部には予め表示可能全体エリアが設定されており、当該表示可能全体エリア内には前記表示部の画面に対応する表示可能エリアが設定されており、前記表示制御部は、前記位置情報で示されるメニュー名表示領域が前記表示可能エリアに含まれていれば、当該位置情報を含むレコード内のメニュー名を当該メニュー名表示領域内に表示させる。
【0014】
例えば、前記表示制御部は、前記電子機器に対する第3の操作に応じて、前記表示可能全体エリアにおける前記表示可能エリアの位置を変化させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを表示部に表示させ、表示部の表示領域のメニュー名のいずれかが表示されている位置を目立つように表示させるとともに目立つように表示された位置を電子機器に対する第1の操作に応答するように変化させ、電子機器に対する第2の操作がなされたなら、目立つように表示されている位置のメニュー名に対応する処理を実行するので、操作性を向上させ操作誤りを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施の形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。
【図2】電子機器1の内部の構成を示すブロック図である。
【図3】データベース部22のレコードにおける要素を示す図である。
【図4】電子機器1の動作を示すフローチャートである。
【図5】表示部11に階層化メニューが表示された様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。
【0019】
電子機器1は、階層メニューにより表現可能な複数の処理を実行できる機器であり、階層化メニューが表示される表示部11と、電子機器1の操作者に操作されるロータリスイッチ12、矢印キー13A〜13Dならびに実行キー14を備える。矢印キーや実行キーには、例えば、機械式のキースイッチが用いられる。
【0020】
図2は、電子機器1の内部の構成を示すブロック図である。
【0021】
電子機器1は、入力設定部20(ロータリスイッチ12、矢印キー13A〜13Dおよび実行キー14を総称して入力設定部20という)と表示部11の他に、入力設定部20から信号を受信する入力制御部21と、階層化メニューを表示するためのデータを有するデータベース部22と、データベース部22のデータを読み書きするデータベース制御部23と、階層化メニューを表示部11に表示させる表示制御部24と、選択された処理を実行する処理実行部25とを備える。
【0022】
表示制御部24には、内部的に所定の表示エリア(表示可能全体エリアという)が設定されており、さらに、表示可能全体エリア内には、表示部11の画面に対応する表示可能エリアが設定されている。つまり、表示制御部24は、表示可能全体エリアの座標系を用いた表示可能エリアの座標を有している。
【0023】
図3は、データベース部22のレコードにおける要素を示す図である。
【0024】
データベース部22は、複数のレコードからなり、各レコードは、図3に示すように、識別番号、位置情報、メニュー名表示フラグ、メニュー名、反転表示フラグ、実行可否フラグを備える。
【0025】
識別番号は、当該識別番号を含むレコードに固有のものであり、当該識別番号に対応する電子機器1で実行可能な処理を示す電子機器1内部での識別情報である。
【0026】
位置情報は、当該位置情報を含むレコード内のメニュー名を表示させる領域(メニュー名表示領域という)左上の座標と縦、横方向の長さが示されている。かかる座標と長さは、表示可能全体エリアの座標系を用いたものである。
【0027】
メニュー名表示フラグは、「ON」または「OFF」になるものであり、「ON」は、当該メニュー名表示フラグを含むレコード内のメニュー名を表示すべきであることを示し、「OFF」は、当該メニュー名を表示すべきでないことを示すものである。
【0028】
メニュー名は、当該メニュー名に対応する電子機器1で実行可能な処理を示す操作者に理解可能な名前である。
【0029】
反転表示フラグは、「ON」または「OFF」になるものであり、「ON」は、当該反転表示フラグを含むレコード内のメニュー名を反転表示すべきであることを示し、「OFF」は、当該メニュー名を反転表示すべきでないことを示すものである。
【0030】
データベース部22には、反転表示フラグ「ON」を含むレコードが1つのみ存在し、電子機器1においては、データベース部22に、反転表示フラグ「ON」を含むレコードが常に1つのみ存在するように制御がなされる。
【0031】
実行可否フラグは、「ON」または「OFF」になるものであり、「ON」は、当該実行可否フラグを含むレコード内のメニュー名に対応する処理が実行可能であることを示し、「OFF」は、当該処理が現在実行不可能であることを示すものである。
【0032】
図4は、電子機器1の動作を示すフローチャートである。
【0033】
まず、電子機器1は、表示部11に階層化メニューを表示させる(S1)。
【0034】
図5は、表示部11に階層化メニューが表示された様子を示す図である。
【0035】
ここでは、表示制御部24がデータベース制御部23を介して、データベース部22から各レコードを読み出し、そのメニュー名を所定の位置に表示させる。
【0036】
このとき、表示制御部24は、メニュー名表示フラグ「ON」を含むレコード内のメニュー名だけを表示させる。
【0037】
また、表示制御部24は、反転表示フラグ「ON」を含むレコード内のメニュー名だけを反転表示させる。
【0038】
また、表示制御部24は、各メニュー名を含むレコード内の位置情報で示されるメニュー名表示領域が表示可能エリアに含まれていれば、当該メニュー名表示領域内にメニュー名を表示させる。この判断は、表示制御部24が内部的に有する、表示可能全体エリアの座標系を用いた表示可能エリアの座標と、当該位置情報で示される、表示可能全体エリアの座標系を用いたメニュー名表示領域の座標とを用いてなされる。
【0039】
また、表示制御部24は、例えば、実行可否フラグが「ON」であるか「OFF」であるかをメニュー名に対応づけて表示させる。
【0040】
なお、例えば、矢印キー13Aが2回連続して押下されたなら、階層化メニューを消去し、矢印キー13Aが再び2回連続して押下されたなら、階層化メニューを再度表示させてもよい。
【0041】
図4に戻り、入力制御部21は、ロータリスイッチ12が操作者によって回転させられ、ロータリスイッチ12の回転角を示す信号が送信されたら、データベース制御部23を介して、反転表示フラグ「ON」を含むレコード内の反転表示フラグを「OFF」にし、当該信号がマイナスの回転角(反時計回りの回転)を示すものなら、当該信号により示される回転角の大きさを示す負の整数である回転値を算出し、当該信号がプラスの回転角(時計回りの回転)を示すものなら、当該信号により示される回転角の大きさを示す正の整数である回転値を算出し、反転表示フラグ「ON」を含むレコード内の識別番号を読み出し、当該識別番号に回転値を加算し、加算後の値に等しい識別番号を含むレコード内の反転表示フラグを「ON」にする(S3)。
【0042】
次に、ステップS1と同様に、表示制御部24は、表示部11に階層化メニューを表示させる(S5)。ここでは、反転表示フラグ「ON」を含んでいたレコードでないレコードに反転表示フラグ「ON」が含まれているので、反転表示の位置が変化する。
【0043】
次に、入力制御部21は、実行キー14が操作者によって押下され、その旨の信号が送信されたか否かを判定し(S7)、信号が送信されないなら(S7:NO)、ステップS3に戻り、ロータリスイッチ12の回転角を示す信号が送信されたか否かを判定する。
【0044】
一方、入力制御部21は、実行キー14が操作者によって押下された旨の信号が送信されたなら(S7:YES)、その旨を表示制御部24に通知する。
【0045】
表示制御部24は、かかる通知があったなら、データベース制御部23を介して、反転表示フラグ「ON」を含むレコード内の識別番号と実行可否フラグを読み出し、実行可否フラグが「ON」なら、当該識別番号を処理実行部25に通知し、処理実行部25は、当該識別番号に対応する処理を実行し(S9)、処理が実行開始または終了したら、制御はステップS3に戻る。
【0046】
例えば、反転表示の位置は、図5の符号Tで示すように移動し、つまり、最上位のメニュー名から下位方向に向けて、メニュー名が順次に反転表示されるか、または、逆に上位方向に移動するようになっている。すなわち、このような移動がなされるように、予めデータベース部22の識別番号が設定されているのである。
【0047】
また、最上位のメニュー名が反転表示されている状態から、例えば、ロータリスイッチ12を反時計回りに最小角度だけ回転させると、最下位のメニュー名が反転表示され、逆に、その状態から、ロータリスイッチ12を時計回りに最小角度だけ回転させると、最上位のメニュー名が反転表示されるようにしてもよい。つまり、ステップS3では、そのような計算を行えばよい。
【0048】
なお、図示しないが、入力制御部21は、矢印キー13Aが操作者によって押下され、その旨の信号が送信されたなら、データベース制御部23を介して、階層化メニューが操作者から見て現在より上方向に表示されるように、データベース部22の各レコード内の位置情報を修正する。これにより、階層化メニューの下部の表示されていなかったメニュー名が表示される。また、同様に、矢印キー13Bが操作者によって押下された場合には、階層化メニューの上部の表示されていなかったメニュー名が表示される。また、同様に、矢印キー13Cが操作者によって押下された場合には、階層化メニューの右寄りの部分の表示されていなかったメニュー名が表示される。また、同様に、矢印キー13Dが操作者によって押下された場合には、階層化メニューの左寄りの部分の表示されていなかったメニュー名が表示される。つまり、矢印キーにより、階層化メニューをスクロールすることができる。
【0049】
したがって、本実施の形態に係る電子機器1は、表示部11を有する電子機器であって、複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを表示部11に表示させ、表示部の表示領域のメニュー名のいずれかが表示されている位置を反転表示させて当該メニュー名を目立つように表示させるとともに反転表示の位置を電子機器1に対する第1の操作(ロータリスイッチ12の操作)に応答するように変化させる表示制御部24と、電子機器1に対する第2の操作(実行キー14の操作)がなされたなら、反転表示の位置に表示されているメニュー名に対応する処理を実行する処理実行部25とを備えるので、電子機器の操作性を向上させ操作誤りを低減することができる。
【0050】
つまり、従来、操作者は見えない階層構造の機能選択作業を場合によっては試行錯誤的に複数回の操作を行っていたものが、視覚的に目的の操作を確認しつつ、従来に比較して少ない操作で目的を達することが可能であり、当該装置に不慣れな操作者においても、インターフェースが直感的に理解できるため、操作性が向上する。
【0051】
また、電子機器1は、各メニュー名につき、当該メニュー名と当該メニュー名に対応する識別番号を含むレコードを有し、且つ、いずれかの当該レコードが、当該レコード内のメニュー名の位置を目立つように表示すべきであることを示すフラグ(反転表示フラグ「ON」)を有するデータベース部22を備え、表示制御部24は、フラグ(反転表示フラグ「ON」)を含むレコード内のメニュー名が表示されている位置を目立つように表示させ、電子機器1に対する第2の操作がなされたなら、データベース部22からフラグ(反転表示フラグ「ON」)を含むレコード内の識別番号を読み出し、当該識別番号を処理実行部25に通知し、処理実行部25は、当該識別番号に対応する処理を実行するという特徴を有している。
【0052】
また、識別番号は、目立つように表示される位置が第1の操作に応答するように階層化メニューを上位方向と下位方向に行き来するように予め設定されているという特徴を有している。
【0053】
また、各レコードは、当該レコード内のメニュー名が表示される領域であるメニュー名表示領域を示す位置情報を有し、表示制御部24には予め表示可能全体エリアが設定されており、当該表示可能全体エリア内には表示部11の画面に対応する表示可能エリアが設定されており、表示制御部24は、位置情報で示されるメニュー名表示領域が表示可能エリアに含まれていれば、当該位置情報を含むレコード内のメニュー名を当該メニュー名表示領域内に表示させるという特徴を有している。
【0054】
また、表示制御部24は、電子機器1に対する第3の操作(矢印キーの操作)に応じて、表示可能全体エリアにおける表示可能エリアの位置を変化させ、これにより、階層化メニューをスクロールさせるという特徴を有している。
【0055】
なお、本実施の形態では反転表示を行ったが、これに代えて、例えば、点滅表示を行い、これにより、点滅表示の位置のメニュー名を目立たせてもよい。
【0056】
また、本実施の形態では、ロータリスイッチやキースイッチを使用したが、これに代えて、別のタイプの操作部、例えば、スライドスイッチやタッチスイッチを使用してもよい。
【符号の説明】
【0057】
1…電子機器
11…表示部
12…ロータリスイッチ
13A〜13D…矢印キー
14…実行キー
20…入力設定部
21…入力制御部
22…データベース部
23…データベース制御部
24…表示制御部
25…処理実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する電子機器であって、
複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを前記表示部に表示させ、前記表示部の表示領域の前記メニュー名のいずれかが表示されている位置を目立つように表示させるとともに目立つように表示された位置を前記電子機器に対する第1の操作に応答するように変化させる表示制御部と、
前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記目立つように表示されている位置のメニュー名に対応する処理を実行する処理実行部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記各メニュー名につき、当該メニュー名と当該メニュー名に対応する識別番号を含むレコードを有し、且つ、いずれかの当該レコードが、当該レコード内のメニュー名の位置を目立つように表示すべきであることを示すフラグを有するデータベース部を備え、
前記表示制御部は、前記フラグを含むレコード内のメニュー名が表示されている位置を目立つように表示させ、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記データベース部から前記フラグを含むレコード内の識別番号を読み出し、当該識別番号を前記処理実行部に通知し、
前記処理実行部は、当該識別番号に対応する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記識別番号は、前記目立つように表示される位置が前記第1の操作に応答するように前記階層化メニューを上位方向と下位方向に行き来するように予め設定されている
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記各レコードは、当該レコード内のメニュー名が表示される領域であるメニュー名表示領域を示す位置情報を有し、
前記表示制御部には予め表示可能全体エリアが設定されており、当該表示可能全体エリア内には前記表示部の画面に対応する表示可能エリアが設定されており、
前記表示制御部は、前記位置情報で示されるメニュー名表示領域が前記表示可能エリアに含まれていれば、当該位置情報を含むレコード内のメニュー名を当該メニュー名表示領域内に表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記電子機器に対する第3の操作に応じて、前記表示可能全体エリアにおける前記表示可能エリアの位置を変化させる
ことを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
表示部を有する電子機器の動作方法であって、
前記電子機器の表示制御部が、複数の処理のそれぞれに対応するメニュー名が階層化された階層化メニューを前記表示部に表示させ、前記表示部の表示領域の前記メニュー名のいずれかが表示されている位置を目立つように表示させるとともに目立つように表示された位置を前記電子機器に対する第1の操作に応答するように変化させる工程と、
前記電子機器の処理実行部が、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記目立つように表示されている位置のメニュー名に対応する処理を実行する工程と
を備えることを特徴とする電子機器の動作方法。
【請求項7】
前記電子機器は、前記各メニュー名につき、当該メニュー名と当該メニュー名に対応する識別番号を含むレコードを有し、且つ、いずれかの当該レコードが、当該レコード内のメニュー名の位置を目立つように表示すべきであることを示すフラグを有するデータベース部を備え、
前記表示制御部は、前記フラグを含むレコード内のメニュー名が表示されている位置を目立つように表示させ、前記電子機器に対する第2の操作がなされたなら、前記データベース部から前記フラグを含むレコード内の識別番号を読み出し、当該識別番号を前記処理実行部に通知し、
前記処理実行部は、当該識別番号に対応する処理を実行する
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器の動作方法。
【請求項8】
前記識別番号は、前記目立つように表示される位置が前記第1の操作に応答するように前記階層化メニューを上位方向と下位方向に行き来するように予め設定されている
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器の動作方法。
【請求項9】
前記各レコードは、当該レコード内のメニュー名が表示される領域であるメニュー名表示領域を示す位置情報を有し、
前記表示制御部には予め表示可能全体エリアが設定されており、当該表示可能全体エリア内には前記表示部の画面に対応する表示可能エリアが設定されており、
前記表示制御部は、前記位置情報で示されるメニュー名表示領域が前記表示可能エリアに含まれていれば、当該位置情報を含むレコード内のメニュー名を当該メニュー名表示領域内に表示させる
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器の動作方法。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記電子機器に対する第3の操作に応じて、前記表示可能全体エリアにおける前記表示可能エリアの位置を変化させる
ことを特徴とする請求項9記載の電子機器の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−163992(P2012−163992A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21476(P2011−21476)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】